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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

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新。浩友会オンライン勉強会(第六回)
No:5396 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/07/24 Sat 16:26:24

※オリンピック・ベッティングのスレッドはこの下にあります!!

7月23日(金・祝)、13時から
六回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。
前半は古郡さんの作成された映画を鑑賞し、
後半は東京オリンピックに関して議論を行ないました。

基本情報



活動日:2021年7月23日(金・祝)
活動時間:13:00~19:30
参加者:三戸先生、古郡さん、山岸さん、梶尾さん、日々野さん、
    木田さん、三厨さん、堀さん、中村 (計9名)

議論内容



T市民ファアスト 〜自分ファアストと責任感〜
前半は、古郡さんが作成された映画「ファアスト」本編を鑑賞しました。
先生からは、市民ファアスト=自分ファアストという訳ではない。
しかし、“大衆”の誕生により日本社会はそのようになってきている。

ということを話されました。

参加者からは、
欧米の企業は意見を言うのも責任があり、決定を下すのも責任があるが、
日本の場合は意見を言った人に責任が生じてくる
といった違いがあるのではないかといった感想がありました。

なぜこの映画が海外で評価されたのかについては、
根回しをしたり、OKを出す責任者が会議に不在であるといった
海外では見られない日本の特殊性が評価されたのではないか
という分析を行ないました。

最後に先生から、
経営学からどれだけ現実を描けるか“啓蒙”も狙っているのであるから、
解説の冊子なども作って、国内にもっと広めても良いのではないか
と評されました。


Uオリンピック問題〜何のためにあり、罪はどう償うか〜
後半は、東京オリンピックについて、以下のテーマで議論しました。
(1)東京オリンピックは開催すべきか
(2)小山田・小林氏の解任問題をどう見るか

(1)東京オリンピックは開催すべきか
先生からは、東京オリンピックは開催すべきであると説明されました。
理由として、オリンピックは武力(戦争)に代わる国家間の争いとしてあり、
スポーツで競うことで、国家間で争いつつも国民を怪我させなかったり、
さらには相手に拍手を送ったりすることができる。
また、国家の目標、国民の目標としても意義はあるので
オリンピックはあるべきだ、と話されました。

ロシアや中国との対立が激化している世界情勢を踏まえ、
またコロナワクチンの収奪戦によって国家間の軋みが生じてきている中、
オリンピックで"健全に"国と国とで戦うようすること、
さらに、コロナ禍でも日本はオリンピックを開ける、楽しめることを
示すためにも東京オリンピックは開催すべきだった、とも述べられました。

しかし、日本の政治家のせいでこれだけのオリンピックになってしまった。
オリンピックは“すべき”ことだったから、本気になれば、
もっと準備ができはハズだ。
オリンピックをハナからやると決めていたが故に、
オリンピックの価値(重要性)を確認することを怠ったことが
このようなオリンピックになった原因ではないかとも分析されました。

なお、無観客開催については、テレビで見る大多数の人間にとって
テレビで見ることと無観客は同じだから、何も問題なのではないかと話されました。

まとめますと、
オリンピックは、国家間の競争を健全に行うことができ、
また国家・国民の一つの目標となるので開催すべきである。
だが、日本の政治家がオリンピックをやるとハナから決めていたが故に
オリンピックの価値の確認を怠り、これだけのオリンピックになってしまった。
なお、無観客開催については問題ないだろう
、ということになります。

「オリンピックは選手のためにあるのではなく、国家のためにある」
この視点は参加者が今回新たに得たものだったと思います。


(2)小山田・小林氏の解任問題をどう見るか
<以下、木田加筆>

●小山田・小林氏の解任について
ここでは
・何が許され、何が許されないのか?
・責任はいつまで負うのか?
・謝罪の仕方はどのようであるべきで、どうすれば社会は認めるのか?
などについて、ゼミ生の意見を順番に述べ、先生からお話しいただいた。

ここでは、どのような罪があったのか? 失言によって不快感を与えたこと、誰かを直接気づけたこと、
それを反省したのかどうか、という問題がまずあり、
どのような責任のとり方をしたのか?ということがあること、
一連の問題は本質的には倫理的な問題、他者への配慮の問題であり、インターネットなどの技術的な問題は表層に過ぎないことが指摘された。
また、罪が許される過程として、「みそぎ」があり、それは世間からの隔離・謹慎や奉仕活動などの謝意を反映する振る舞いなどを含んでいることが指摘された。
社会における人と人との関係には、役割による関係と、個人同士の関係があり、
部下などに対する期待と配慮のバランスをよく考える必要がある、というお話しもあった。

<以上、木田加筆>

【刮目】

●中村優希(長県大3期)
みなさま、先日はありがとうございました。
取り急ぎ、前半部分を記します。
後半部部も随時書き込んでいく予定です。

後半部分を追記いたしました。
木田さん、加筆ありがとうございました!
今回感じたことは、漠然と大事なことだと認識していたが故に
それに本気で取り組むことができなかった、という矛盾です。
なぜやるのか、何のためにやるのか、
菅氏はその意義を「復興の証として」から「コロナに打ち勝った証として」と
二転三転させ、その中身も空疎だったように思います。
大事なことだと認識しつつ、なぜ・何が大事なのかを吟味せず
その結果本気になって取り組めなかった政府。他山の石としたいです。
(7/26 追記)

●木田 横国25期
中村君、報告の作成有り難う。
※と最後のテーマについて、加筆してみました。
振り返っての感想としては、まずは事実の観察や把握をしっかり行うことが必要だと改めて感じました
(たとえば、小山田は加害者で小林は直接的な加害者ではないことは、
言われてみれば当然だが議論の中で意識されていなかった)。
また、このような最近の出来事についてでも、過去の行為、罪、責任、償いについて抽象的な視点で見て、
たとえば日本の戦争責任など様々な問題と共通する構造を見出して考えることを行いたいと感じます。

●三戸
 中村君、木田君、ありがとう。
 情報提供を。

小山田・小林炎上騒動に関する「なるほど」の分析を紹介したい。

<b>A.「小山田圭吾炎上騒動に学ぶ、企業担当者が「ブラック著名人」とのコラボを避ける方法」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/19/news158.html
(前略) では、どうすれば「ブラック著名人」トラブルを避けることができるのか。まず、「身体検査」がもっとも有効なのは言うまでもない。CMやコラボ先の候補として名前が挙がった段階で、過去のスキャンダル、ネットやSNSでどのような評判・風評があるのかをチェックする。自分たちでやっている暇がないのなら、外部に頼んでもすべきだろう。ただ、これは言うは易しで、現実に行っている企業・団体は意外と少ない。実際、組織委員会もやっていなかった。
東京オリパラ競技大会には、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という3つの基本コンセプトがある。企業でいうところの、理念、フィロソフィー、ミッションに近い、「われわれはなぜ五輪をやるのか」といった、そもそもの存在意義にも通じるほど大切なものだ。
 この中でも「多様性と調和」が非常に重要であることは言うまでもない。IOCも「インクルージョン(包摂)、ダイバーシティ、平等はIOCのあらゆる活動の核心的な要素であり、差別禁止はオリンピック・ムーブメントの主要な柱です」と声明を出している。
 では、オリンピックの「心臓」といってもいいこの「多様性と調和」を組織委員会の中で推進しているのは誰かというと、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進ディレクターの茅和子氏だ。
(略)
組織委員会のWebサイトにある「組織図」をご覧になっていただきたい。事務方トップである、武藤敏郎事務総長(CEO)の直轄部署として、「パラリンピック統括室」「セレモニー室」「聖火リレー室」「ゲームズ・デリバリー室」などの部署が並んでいるが、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」はどこにもない。
武藤氏と並ぶ、副事務総長や、チーフ・セキュリティ・オフィサー(CSO)、役員室長、スポーツディレクターなど幹部の並びの中にも、「ダイバーシティ&インクルージョン推進ディレクター」という役職は見つけられない。
 では、IOCが「あらゆる活動の核心的な要素」と位置付けるダイバーシティ&インクルージョンの推進ディレクターはどこに入るのかというと、組織図の中で幹部たちの集団から分離された形で並んでいる管理部門。実はさまざまなインタビュー記事を見る限り、茅氏の肩書きは「総務局 人事部 D&I推進担当 ディレクター」となっているのだ。
企業に勤めの方ならば、筆者が何を言わんとしたいかもうお分かりだろう。営業部やマーケティング部がコツコツと進めてきたプロジェクトに対して、人事部の部長が「ちょっとそれダイバーシティーの観点から問題だから白紙に戻してくれる?」なんて口出しをすることができるだろうか。できるわけがない。会社によっては、そもそも人事部にそのような情報すらあがってこない可能性さえある。
 組織体制の細かな違いはあれど、「総務局人事部D&I推進担当ディレクター」も同じではないか。組織委員会という巨大組織の中で、セレモニーを担当する人々が、さまざまなアーティストたちと水面下で交渉を続けているところに、いちいちダイバーシティ&インクルージョン推進の担当者に人選などでおうかがいを立てるだろうか。逆に、もし情報が共有をされていたとしても、人事部が首を突っ込んで「ネットやSNSで障害者いじめの過去が指摘されているから小山田圭吾はNGね」なんて意見が言えるだろうか。
(略)
「危機に弱い組織」は、往々にして広報や総務といった管理部門が弱いケースが多い。逆に、社長直轄の広報や秘書が危機管理を担うような組織は、不測の事態にも対応できる。
組織委員会が前者であることは言うまでもない。「多様性と調和」という「五輪の魂」とも言うべき重要な要素をチェックする部署、責任者は本来ならば、武藤事務総長の真横にあってもおかしくない。しかし、総務局人事部という、取ってつけたと勘違いされてもおかしくないようなポジションに冷遇されている。
不祥事が多発するのは、組織が何を大切にすべきか、優先すべきかを見失っているからだ。では、なぜ見失ってしまうのかというと、組織の体制がそうなっていないからだ。組織が最も優先しなくてはいけないことを担当する人々に「権限」を与えていないのである。つまり、危機管理の本質とは、「組織づくり」なのだ。
(後略)

<b>B.「さんま、小山田圭吾&小林賢太郎氏の騒動に嘆き「先輩やけど、おいらの時代でも載せられない」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/24/kiji/20210724s00041000690000c.html
(前略)さんまは、この件に触れ「雑誌社とか、VTRを製作した人たちの気持ちが全くわからない」とキッパリ。「ふつう、俺らがそういうことをやったって『これは外に出せません』『この話は面白いんですけど載せれません』の2つやねん。あいつらの先輩やけど、おいらの時代でもやで」と、時代背景を考えても納得できないという。(後略)

<b>C.「小林氏解任、原因は演出チームの内部抗争や人選ミスか」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/23/kiji/20210723s00041000107000c.html
(前略)昨年12月に佐々木宏氏が総合統括に就任した当時から暗雲はたちこめていた。当初は振付師のMIKIKO氏(44)が実質的な責任者で、プランもIOCから高く評価されていたが後に辞任。裏では佐々木氏がMIKIKO氏を孤立化させ“クーデター”をたくらんでいたとの情報もある。
 その後、タレントを侮辱する“ボツ案”が明らかになり、佐々木氏が辞任することになった。佐々木氏が指名した小林氏も、その小林氏が選んだ小山田も自身の過去が明るみに出て離職。全ては演出チームの内部抗争や人選ミスで起きたとみられる。(後略)

以下、ネットで拾った関連記事を紹介
小山田圭吾 いじめ告白掲載出版元が謝罪「被害者の方を傷つけるだけでなく差別を助長する不適切なもの」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/19/kiji/20210719s00041000514000c.html
江川紹子氏 “小山田問題”で組織委のリサーチ不足指摘 これまで問題にしてこなかった音楽業界も批判
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/19/kiji/20210719s00041000527000c.html
中瀬ゆかり氏 小林賢太郎氏解任で聖書引用「過去からの復しゅうを考えさせられた」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/22/kiji/20210722s00041000471000c.html
米山元知事 小林賢太郎氏解任に怒り「この人を多少なりとも擁護しない日本政府は何なのか」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/22/kiji/20210722s00041000542000c.html
ホリエモン「やっぱりこれだけ感動するから足の引っ張り合いもすごいんだな」 東京五輪開幕に私見
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/24/kiji/20210724s00041000457000c.html
茂木健一郎氏「フェアでない」 小林賢太郎氏への批判に持論、“ネット民”は「何も考えていない人たち」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/22/kiji/20210722s00041000392000c.html
茂木健一郎氏“いじめ告白”小山田圭吾氏の騒動についての解決策「担当を外すか、もしくは…」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/16/kiji/20210716s00041000331000c.html
アンミカ 小山田圭吾のいじめ告白掲載の意義に疑問「謝罪をさせるのか、何のための雑誌なのか」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/19/kiji/20210719s00041000342000c.html
遠野なぎこ「自慢げに語ってたんですよ?異常ですよ」小山田バッサリ「野放しにしとくんですか?」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/19/kiji/20210719s00041000585000c.html
ふかわりょう、小山田問題言及 バラエティーといじめは構造似ている 今後は「その構造利用せずに活動を」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/19/kiji/20210719s00041000556000c.html
ヤマサ醤油が謝罪「ご不快な思いやご懸念を」 “挑発ツイート”田辺晋太郎氏との契約は6月で終了していた
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/20/kiji/20210720s00041000339000c.html
小山田圭吾所属「METAFIVE」ゴンドウトモヒコがツイート削除、謝罪「油に火を注ぐようなことを」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/18/kiji/20210718s00041000471000c.html

古代オリンピックを踏襲 休戦求めて始まった「4年に一度」
(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/24/kiji/20210724s00041000012000c.html)

スポニチはすごいな…

●木田 7/27 23:40
三戸先生、情報のご提供ありがとうございます。
このようなコメントを読むと、HRMやコンプライアンスの研究の中で人事・総務部門の貢献や役割を明確化して
いき、実務家に伝えていくのが重要なのではないかと思いました。
コンプライアンスというと制度、手続きの話で、基本的な組織設計の話はあまりされないかもしれませんが、
そこを含めて考える必要がありそうですね。

●中村優希 長県大3期(8/1 22:50)
三戸先生、情報の提供ありがとうございます。
私なりに、感じたことを書きます。

A.「小山田圭吾炎上騒動に学ぶ、企業担当者が
「ブラック著名人」とのコラボを避ける方法」
【要約】
ブラック著名人トラブルを避けるための最も有効的手段は「身体検査」である。
今回、それを担う部署「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進」に
強い権限が与えられない組織づくりをしていた。
そのため、身体検査をD&I推進部が有効に行えなかった。
組織が最も優先しなくてはいけないことを担う人々に権限を与える組織づくりが
危機管理の本質である。

B.「さんま、小山田圭吾&小林賢太郎氏の騒動に嘆き
「先輩やけど、おいらの時代でも載せられない」
【要約】
こういう発言をしても、雑誌社やVTR作成者が載せないという判断をしていた。

C.「小林氏解任、原因は演出チームの内部抗争や人選ミスか」
【要約】
佐々木氏がクーデターを起こし総合統括に就任。佐々木氏が指名した小林氏も、
その小林氏が選んだ小山田も自身の過去が明るみに出て離職した。
全ては演出チームの内部抗争や人選ミスで起きたとみられる。

それぞれの記事の原因分析は以下の通りになるでしょう。
a.組織委員会の組織づくりの拙さ
b.雑誌社のコンプライアンス意識の低さ
c.佐々木氏への権力(人選への影響力)の大きさ

なお、a.組織委員会の組織づくりが拙かったからこそ、
c.佐々木氏への権力(人選への影響力)集中を許してしまった。
と見ることもできます(a→c)。

上記を踏まえると、この失敗を防ぐチャンスは二回あったことも分かります。
@雑誌社が小山田氏の発言を掲載しないという判断をする
A組織委員会が組織づくりをきちんと行ない、D&I推進部を機能させる

雑誌社の判断ミスはすでに起っていたことなので、
今回組織委員会に残されていた実質的チャンスは“小山田氏を起用しない”
ということだったのでしょう。
そのための手段の一つがD&I推進部を機能させること、だったはずです。
組織委員会が「共通目的」を明確化し、その重要性を理解していれば
D&I推進室の扱いも変わっていたかもしれません。

また、国民的行事であるということを踏まえれば、
演出チーム候補者を複数名挙げて国民に投票してもらい、
投票数が多い人をメンバーとする、という方法を採っても良かったのではないかと思います。
この方法だと選挙期間に不祥事を判明させることもできますし、
国民も自分で選んだのであるから納得しやすいのではないでしょうか。
電通など一部権力者が国民的行事を牛耳っているという不信感がある中であったため、
選挙制度は国民がオリンピックに対する納得感をさらに増やす意義をも持っていたと思います。

まとめますと、
組織のブラック著名人トラブルを避ける方法は、
@チェック機関に強い権限を与える
A選挙制度の導入
があるのではないか、ということです。

どちらの方法を採るか、両方の方法を採るか、その他の方法を採るか、
その選び方はいくらでもあるでしょうが、いずれにしろ
《組織の共通目的の明確化、重要度を真に理解する》
ということからスタートするものだと思います。



削除キー:koyukai6

Pass

M’sBETTING「東京オリンピック2021」
No:5395 投稿者:酔狂先生 投稿日:2021/07/24 Sat 00:25:58

MS BETTING 

TMmito
5年前、2016/08/01に日比野君が「リオ五輪ベッティング」を立ち上げてくれていた。
折角、新型コロナ禍の中、反対の声の中、我が国で開催されているのだ。
素直に、楽しもうじゃないか?

先ず、私から出題するから、みんなも参加・出題して欲しい(*^^)v
《基本情報》2020年東京オリンピック競技大会

【第1問】「日本のメダル数を予測せよ!」細かく予想は面倒でもあるので…、以下の予想から選択
参考;・過去の金メダル獲得数は過去の日本の金メダル数
日本のメダル総数は60 金メダルは26 スポーツ専門のデータ会社が開幕直前予想を公開

【参加締切】日本時間8/1(日)23:59(〆切内は何度でも変更可能!)

《金メダル》
(1) 23個以下
(2) 24〜29個 …  中村、堀
(3) 30〜35個  … 酔狂、木田 日々野
(4) 36個以上
[参考]東京新聞、小倉智昭  24個
米データ会社グレースノート 26個
JOC            30個
スポニチ         32個
デイリースポーツ 36個

《金・銀・銅合計》
(1) 59個以下
(2) 60〜70個  … 堀
(3) 71〜80個  … 
(4) 81〜85個  … 木田 中村 酔狂
(5) 86個以上  … 日々野

[参考]
東京新聞1月        「金24、銀28、銅30、計82」
米データ会社グレースノート「金26、銀20、銅14、計60」
スポニチ         「金32、総数86」
デイリースポーツ     「金36、銀17、銅28、計81」
小倉智昭         「金24、銀32、銅28、計84」



【問題3】新採用の5競技を「金、銀か銅、なし」から選択
               酔狂    木田   中村   日々野  堀
空手             金     金    銀か銅  金    金
スケートボード        銀・銅   銀か銅  ○    −    −
女子ストリート        なし    なし   銀か銅  なし   −
スポーツクライミング     なし    銀か銅  金    金    銀か銅
サーフィン          なし    なし   なし   なし   −

【問題4】7競技で男女混合の9種目が新たに追加された。「金、銀か銅、なし」から選択
                      酔狂   木田   中村  日々野  
陸上 ― 混合4×400メートルリレー     銀・銅  なし   銀か銅  銀か銅
柔道 ― 混合団体             金    金    金    金   
水泳 ― 4×400メートル混合メドレーリレー 銀・銅  銀か銅  なし   なし
卓球 ― 混合ダブルス           金    銀か銅  金    −


【問題5】サッカー男子日本代表の結果を「優勝、ベスト4、ベスト8、一次リーグ敗退」から選択(7/26日々野より出題)
(1)優勝      … 堀
(2)ベスト4    … 日々野、酔狂
(3)ベスト8    … 木田
(4)一次リーグ敗退 …



競技別、柔道や競泳、卓球、野球、ソフト、サッカーなどなどの問題を作ってください
【問題5】柔道
【問題5】卓球
【問題5】競泳
【問題5】野球
【問題5】ソフト
【問題5】陸上





≪アリーナ≫

随時出題大歓迎!

〇日々野(7/26)
先生、場立てありがとうございます!結果を知ってしまったいくつかの競技は「−」としました。
日本代表にとってホームゲーム、のはずが無観客(声援を味方にできない)のは惜しいと思っていましたが、
観客がいなくともホームはホームでしょうか、勢いを感じる出だしです。ということで強気にベットしました。
はじまってしまえば各試合に一喜一憂しており、メディアの手のひら返しを笑えません(汗
いつぞやか、ゼミ室でみんなで観戦したのが懐かしいです。
(7/28追記)
木田君のコメントを受けて、男子サッカーと追記しました。木田君ありがとう!

● 木田 7.27
日々野さん、問題作成ありがとうございます!
女子サッカーはなんとか決勝進出したみたいですね。
男子は予選は順調ですが、決勝は苦戦するかもと予想してみました。

【olimpic2021】

Pass

オリンピック
No:5394 投稿者:三戸 投稿日:2021/07/22 Thu 11:22:53

NHK「映像の世紀プレミアム15〜東京 夢と幻想の1964年」を見ている
見て良かった
見ていない人は、本当に残念だ(;_;)

感じたこと、考えたことは、いろいろある
(今、聖火点火のシーン)
今日は、以下のことだけ

当時も、国を挙げて賛成していたわけではなかった
「やることは他にあるだろ」という声は多かったようだ

このオリンピックのために、
新幹線
高速道路
武道館、などの会場
ニューオータニ他ホテル
ユニットバス
洋食
等々、まだまだある
スゴい、スゴい、スゴい
あの焦土から20年たたないうちにこれだけのことを‼️

考えた
1964年に新形コロナ禍に襲われていたら…
克服して、世界中から選手も観客も喜んで集まり、
国民は、誇らしげに、心より楽しんでオリンピックを見たであろう

1964年にできたことが、
2021年にはデキナイ‼️
当時にあった、できたことと
今、あること、できること
何が、どこが違うのだろうか?

当時、貧しさで売血が珍しくなかった
生活も貧しかった
非衛生だった
不便だった

1964と2021
どちらが
豊かで
幸せだろうか?

【1964ol】

Pass

次回勉強会について
No:5393 投稿者:きだ MAIL 投稿日:2021/07/03 Sat 23:18:29

皆様

勉強会について浩友会からのお知らせです。

◎今後の勉強会
現在、勉強会では各自が仕事の中で考えたことや、日常で触れたニュースや本などから考えたことを共有する形で行っています。
また、前回の『ファアスト』の前日譚・予告編の視聴のようにゼミ生からの提案を随時取り入れ、多くのゼミ生が企画に参加することで継続的に勉強会を進められるようにしたいと考えています。
加えて、「今月のケーススタディ」という形で、自分ならこの状況でどのような言動をするのか、を考えて議論することもご提案頂いております。
たとえば、宮内庁長官が「(天皇陛下は)開催が感染拡大につながるのではないかと懸念されていると拝察している」と発言したことについて、官房長官や五輪相など政権側は「宮内庁長官自身の考え方だ」と反応していますが、もし自分が政権側の人間ならどのような言動をとるだろうか、というような思考実験としてのケーススタディです。

さしあたって次回の勉強会については、
メールでもお知らせしたとおり以下のテーマを予定しています。
テーマ・時間次第ですが参加者の近況や意見発表の時間も多少取りたいと考えています。

1.次回勉強会の日程調整
https://chouseisan.com/s?h=95b751892b8c4773a15e3965a9e1fdf0
急で済みませんが先生のご予定を確保するため7/6 21時ごろまでに記入お願いします。13時から目安18時頃までになります。未定もしくは途中参加・退出の場合△とコメントに分かれば時刻などをお書き下さい

2.テーマ案
三戸先生からは、以下のテーマ案を頂いています。
掲示板・FB・メールのいずれでも構いませんので
ご意見・希望がありましたらお寄せ下さい。

@旧約聖書を扱った映画『天地創造』の視聴と議論
キリスト教、アメリカ、現代・近代社会の無意識の前提を考える材料として視聴します。
22章分、3時間弱ありますので全体を視聴するか、
分けて視聴するかは検討したいと考えています。
勉強会の中での当日視聴も行いたいと考えていますが、
YoutubeやGYAOなどでで有料でのレンタルによる予習も可能です。

A古郡さんのショートムービー「ファアスト」の視聴と議論
前回予告編を視聴した映画の本編を視聴します。
ゼミ生で製作者はどのような意図で作ったかについて考えてもらい
古郡さんのコメントを踏まえ意図が伝わったかどうかを話すこと、
この映画が海外のいくつかの地域(アメリカ、イタリア、ブラジル、インド等)
で’高く評価された理由を考える、などの予定です。
勉強会の中での当日視聴となります。

BNHK最後の講義
NHK「最後の講義」の村山斉と上野千鶴子(と、みうらじゅん)を見比べて,
理系と文系、科学、知的好奇心、講義とは?などを考えます。
NHKオンデマンドでは現在視聴できませんので、
勉強会の中での当日視聴となります。

【study】

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『中央公論』7月号は是非×7お薦めだ。
No:5392 投稿者:三戸 投稿日:2021/06/27 Sun 13:36:04

『中央公論』7月号は是非×7お薦めだ。

T。「特集−孤独と怒りに社会は軋む」から
1.対談「ネガティブ感情はどこから来てどこに行くのか」
〇オンラインでは「(その場の)空気感」を伝える・共有することができない
 ⇒日本社会は「空気」で動く、と言われているが、他国に比べ、影響が大きいのでは?
〇「日本人は不安になりやすい遺伝子を持つ割合が非常に高い。
  自然災害が多い環境では、不安を持ちやすい遺伝子保有者の方が残りやすい
〇「道徳」はサステナビリティのための有効な仕掛け
 ⇒近代において、「(個人の)利益の最大化」を是とする
〇最近の教育環境では「他者・相手を傷つけると復讐される可能性があることを学ぶ機会が少ない」
 怒りの使い方がうまい人から、深いな感情の洗練された表現を学ぶべき。毒舌芸人の人気が高いのは、彼らが嫌な感情を、リベンジを受けない形でうまく表現する方法を知っていて、そこに多くの人が膝を打つから」
〇相手がずるをしていることが許せず、自分が損をしてでも足を引っ張るという「スパイト行動」は日本人に選択的に見られる。Win−winではなくlose−loseを選ぶ
〇人間の本来の能力を超えた時間(せいぜい3年)や空間(150人程度)の認知をテクノロジーが支援できればいいが、今は技術が未発達
 ⇒自分中心(egoism)を前提にしたままテクノロジーで認知能力を広げたって…。認知能力に「想像力イマジネーション」が入っていない
 
U.「人に迷惑をかけたくない…都市に沈みゆく声なき孤立者たち」
「排除(非正規・無職)・孤立(友人・知人が一人以下)層」を他の3クラス「配乗・非孤立」「非排除・孤立」「非排除・非孤立」と対比し、「都市に沈みゆく声なき孤立者たち」ととらえ、「社会から見放された層」にしないように、と提言する。4クラスの割合を示していないという「致命的欠陥」があるが、それを余りある驚くべき・考えさせる状況を教えてくれる。この論文を最初に読みむべきであろう。他の論文・対談の読み方・理解の仕方が変わってくる。
ここ数年間で最高の論文! (巻頭の中野信子の「貧困さ!」)
これに続けて、「対談 分断と貧困が進む日本社会 「三重苦」からの打開策は?」

V.「キャンセル」が飛び交う不寛容な国・アメリカ
 問題行動や不適切な発言をした人物・企業を「キャンセルする」、つまりその人を解雇したり、商品ボイコットしたりする「キャンセル・カルチャー」について語っている。日本でも、似た動きを見聞きする。人種やジェンダーなど「アイデンティティ・ポリティクス」との関係を改めて考えさせてくれた。

W.「時評2021:いまあらためて考えるオリ・パラの経済効果」
 「経済効果」のほとんどは施設整備などの公共事業であり、大会開催によるそれ以外の効果は極めて低いという。
大会中止による「経済的損失論」は虚妄であること、あらためてイベントと公共事業との関係を考えさせられる。

【chuukou21.7】

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新。浩友会オンライン勉強会のテーマの提案
No:5391 投稿者:三戸 投稿日:2021/06/21 Mon 12:32:00

古郡君の「ファアスト」を視聴して、語る企画は面白かった。
(中村君、丁寧な報告ありがとう。心から感謝!)

オンラインでもあるし、
皆が語れる形がいいので、
映像を見て語る、という形を少しやってみないか?

1.前回提案した「天地創造」を見て、

  キリスト教、アメリカを、そして「現代・近代社会の無意識の前提」を考える

2.NHK「最後の講義」の村山斉と上野千鶴子(、みうらじゅん)を見比べて,

  理系と文系、科学ってなんだ、知的好奇心、講義とは?
  などを考える

1,2共に録画したものがあります。

○木田
勉強会の企画が進められておらず申し訳ありません、
6月下旬締めのものが色々重なってしまって苦戦中です。
私の環境だとBDをダビングしたりPCに取り込んだり、BDをパソコン上で再生したりできないのですが、
そういったことが可能な環境の方はいらっしゃるでしょうか。

〇三戸
@「最後の講義」は、各自オンデマンドで予め視聴することができます。
 当日、私の録画を皆で視聴し、」ディスカッションしてもいいのではないでしょうか?

A「天地創造」も当日見ればいいでしょうし、
 各自で診たい人は、レンタルなり、動画視聴サービスを利用すればいいのではないですか?

○木田
三戸先生、ご提案、コメント、ありがとうございます。

最後の講義、是非見てみたいのですが検索をするとNHKオンデマンドを扱う動画サービスが
何件かヒットするのですが、配信期限切れ?かなにかでエラーになってしまうようです。
もし視聴できるサイトを御存知でしたらお教え頂けますでしょうか。

天地創造は
https://www.youtube.com/watch?v=UqILC3CSqT8
やGYAOで見られるようですね、
方法を考えてみたいと思います。
詳細はメールでご相談させて頂きますね。

【teian6.21】

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新。浩友会オンライン勉強会(第五回)〜映画「ファアスト」の鑑賞から〜
No:5390 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/06/07 Mon 16:02:30

6月6日(日)、13時から
五回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。
前半は古郡さんの作成された映画を鑑賞し、
後半は各自が関心を持っているニュースや読んだ本などを共有しました。

基本情報


活動日:2021年6月6日(日)
活動時間:13:00~18:15
参加者:三戸先生、古郡さん、山岸さん、梶尾さん、佐々木さん、
    木田さん、三厨さん、井村さん、中村 (計9名)

議論内容


T 政治と行政 〜責任を取れない行政と取らない政治〜
前半は、古郡さんが作成された映画「ファアスト」の予告編を鑑賞しました。
この勉強会で「ファアスト」を鑑賞する理由として、
浩友会で学んだことは活かせるのだということを皆に共有したい
そして組織の疲弊が見えるのではないか、ということを古郡さんが説明されました。

その後、改めて映画の予告編をみんなで鑑賞し、それぞれが感想を述べました。
この映画のテーマは「日本の意思決定」です。
日本の会議のあるあるだと感じたといった感想や、
集まったメンバーの準備不足と属性のバラバラさがカオスさ生み出しており、
シン・ゴジラの閣僚会議の混乱が市民レベルでも起ると感じたといった感想がでました。
企業と社会、組織と個人の問題を学問的視点から切っていく、
古郡さん流のドラッカーではないかといった声や
「これって本当に仕事なの」という台詞が印象的だったという感想もありました。

三戸先生からは、
なぜタイトルが「Priority」ではなく「First」なのか、という話を先ずされました。
Firstは“誰のために”という観点だが、Priorityは“何のために”という観点である。
この映画の内容からいくと、「Priority」の方が適切ではないか、と話されました。

社会や地域のためになりたいと思って役所で働く人が
「これって本当に仕事?」と思うに至る点については、
役所や行政は官僚制、つまり規則どおりに働くことが最重視されるからである。
役所においては公平性が最重要視され、責任は規則、そして政治家にあり、
公務員である個々人には責任を負わせず、規則通りに実行することが求められる。

そのため、自分の仕事が本当に市民の役に立つ仕事か葛藤するようになるではないか、
と説明されました。

そのため、“政治”と“行政“がこの映画の根本にあるのではないか、と説明されました。
また、市民による会議も扱われているため、“自治”も根本にあると感じたり、
後を継いだ団子屋の亭主が出てくるため、“跡継ぎ”というテーマも本編で
どう展開されるのか楽しみであるとも述べられました。

また、まちづくりをするとき、「スタバ」とは何かを考える必要があると話されました。
先生は、スタバの本質・象徴は“都会的”というイメージではないか、と考えられました。
スタバ=都会的なモノを求める生活者達が根強く存在する地域において、
どのようにして彼らが満足できるまちづくりをしていくか
、考える必要があります。

最後に、問題意識を感じさせる映画が良い映画であり、
この映画は“政治”“行政”“自治”“老舗”といった様々な問題意識を想起させ、
切り口も、地域と個人、地域と行政、地域と老舗など色々あるから
優れた映画である
と評されました。

次回の浩友会では、いよいよ「ファアスト」本編の鑑賞会が開かれます。
地域活性化のための会議から日本の意思決定について考えると同時に、
会議に参加する各登場人物の悩みやそれを生み出す日本の構造的問題。
この映画の問題意識やそれに対する切り口は様々ありますが、
多くの方が鑑賞会に参加するほど、その議論も実りあるものになると感じます。


U 随伴的結果と経営学の2つの視点 〜社会あっての会社〜
先生はまず随伴的結果論について説明されました。
随伴的結果論とは、目的的結果が大きければ大きいほど随伴的結果も大きくなるというものです。

これを踏まえ、進歩主義と保守主義の違いを随伴的結果論という観点から考えました。
進歩主義は目的的結果を追求する一方で、保守主義は随伴的結果を慎重に考慮し、
その影響を確認してから目的的結果を追求しようとする、という違いがあると説明されました。

佐々木さんからは、随伴的結果論から進歩・保守主義を分別すると、
自民党は随伴的結果を軽視(無視)し、目的的結果を追求しているため、進歩主義となる。
一方で立憲民主党は保守主義というよりアンチ自民党になってしまっているのではないか、と説明されました。

政治的対立構造を上手く作れていない原因は、
随伴的結果論的視点が政治家に欠けていることにある
のかもしれません。

井村さんは、新幹線の実現に関して賛成する長崎県と反対する佐賀県で対立が起きている
というニュースを紹介されました。この問題も、
"目的的結果が大きいと考える長崎県VS随伴的結果が大きいと考える佐賀県"
という随伴的結果論の視点から捉える事が出来ると先生は説明されました。

また、この問題の深層に
○地域活性化がインフラ頼りであること(行政)
○都会的・利便的なものを求める意識や県民が根強いこと(市民)
○インフラ構築で政治実績を確立させたいという思惑があること(政治家)
などといった問題があると分析されました。

地域活性化に向けて、都会的なものを善し(目標)とする価値観に代わるものを
提供する必要がある、
とも述べられました。
「成長」から、「復興(一度衰えたものが再び盛んになること)」という概念と、
それを一人一人が自分の生活レベルに落とし込んで生きていくことが
ヒントになるのではないかと感じました。

木田さんは、現在の経営学で流行となっている
「ダイナミック・ケイパビリティ論」について違和感があるという話をされました。
ダイナミック・ケイパビリティとは、最適の資源の組み合わせを考えたり、
資源を再分配することで、生き残りを図るという考え
です。

三戸先生はダイナミック・ケイパビリティ論について、
以下の二つの経営学的視点・立場から考える事が出来ると説明されました。
(1)戦略的マネジメント論(視点・立場)
   企業の存続のために環境・人間を手段化する
(2)企業と社会論(視点・立場)
   社会の維持のために企業の事業を考える


資源を再分配する方法についても、
(1)市場や資源という観点だけから考えて再配分するのか(戦略的マネジメント論)
(2)市場だけでなく社会やステークホルダー全体を見て再分配するのか(企業と社会論)
問われますが、現在の経営学界の主流は(1)戦略的マネジメント論が主流だそうです。

加えて先生は「戦略的マネジメント論」と「企業と社会論」という2つの視点は、
(ドイツとアメリカで)経営学が誕生した時から有していた
と説明されました。

ドイツ経営学の三学派からは、以上の二つの視点を持っていたことが窺えます。
・規範学派・・・利益追求の是非を問う←企業と社会論
・技術学派・・・利益追求の方法を探る←戦略的マネジメント論
・理論学派・・・現状・事実の分析を行う

アメリカ経営学の創設者テイラーは、
資本家と労働者の対立を避けたい(企業と社会論)という動機から、
パイを大きくすれば良いと考え、その方法=科学的管理法(戦略的マネジメント論)
を考えました。

現在話題となっているCSRやステークホルダー論も、
@CSR・ステークホルダーを考えないと企業の利益があがらないから取り組む
(=戦略的マネジメント論的視点、CSRの手段化)という考え方と、
A社会のためにCSR・ステークホルダーをすべし(=企業と社会論的視点)
という考え方、2つの視点から捉えられると先生は説明されました。

随伴的結果論という観点から分別すると、
目的的結果だけを考えるのは戦略的マネジメント論の立場であり
随伴的結果(社会に与える影響)も含め考えるのは企業と社会論の立場である
、と説明されました。

日本の老舗企業やカンブリア宮殿に登場する優れた経営者からは、
企業と社会論的視点を強く持って経営されていることが伝わります。

なお、この2つの視点は経営者だけでなく労働者個人レベルでも有効だと説明されました。
例えば、自分の収入や出世の為だけに客や同僚との関係を考えるのは戦略的マネジメント論であり、
自分と顧客・同僚の双方の発展を考えて仕事をするのは企業と社会論的立ち振る舞いであると言えます。



【刮目】
〇中村 優希(長県大3期生)
取り急ぎ、昨日の勉強会の前半部分を書き込みます。
先生のメディア・芸術論や、まちづくりと「スタバ」を求める若者など
もっともっと書きたいことがあるのですが、
私の現在の筆力ではそこまで欲張ると冗長な文章になるので
取りあえず、概要と重要な箇所を記載します。

後半部分を追記致しました。
今回の勉強会では、「社会あっての企業(私)である」という視点の重要性を感じました。
また、戦略的マネジメント論と企業と社会論が経営学において常に共存しているという点は、
目から鱗がでるような思いをしました。参加できて良かったと改めて感じました。
三厨さん、ご助言ありがとうございます。
仰る通りに、追記してブラッシュアップして改善していくようにします!(6月10日)


〇みくりや(25期)
中村さん、ありがとうございます。
例え冗長でも、他のゼミ生の助けになりますので、ぜひぜひ書いてみてくださいませ。
最初に書いてみてから、書いたものをもとにブラッシュアップすると良いかと思います。
(私も後で書こうと思ってそのまま見返さなかったことが現役時代から何度もありました。。)


今回新たに発見にもなり面白かったのは先生にお話し頂いた経営学の2つの理論系統についてです。

★経営学の2つの理論系統
@戦略的マネジメント論(視点・立場)…企業の存続のために環境・人間を手段化:lower/middle層向け
独立的、個人、限定範囲での効率性

A企業と社会論    (視点・立場)…社会の維持のために企業・事業を考える:upper層向け
全体的、社会、包括的な関係性、お客様の笑顔を・同僚との関係性を。

個人的には長年漠然とあった疑問が全て解消され、勢いで1人笑ってしまいました。

なぜ三戸先生の講義を面白いと思い、三戸ゼミに入ったのか、
なぜ自分のゼミは時間が長いし、なぜゼミでやっていることをうまく伝えられないのか。。

それは、
企業とは?社会とは?などをあらゆる粒度で多方面から検討することを前提としており、
それゆえあらゆる議論の可能性があり、それを自分は面白いと思ったからなのだと気が付きました。

三戸先生、皆様、ありがとうございました。


削除キー:zemi0606

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次回勉強会6/6 13:00-について
No:5389 投稿者:Kida MAIL 投稿日:2021/05/11 Tue 00:27:11

メーリスでもお知らせしていますように、
今度の勉強会では古郡さんの映画の予告編
(No.5385参照、勉強会冒頭でも復習を兼ね視聴予定)
を素材にします。

また、時間が余った場合・古郡さんの参加が難しくなった場合は
前回同様、本・ニュース・近況の報告の場とします。

限定する意図はありませんが、以下の内田樹のブログで取り上げられている著書は興味深そうです。
http://blog.tatsuru.com/2021/05/06_0907.html

勉強会メーリスが届いていない人がいましたら,タイトルの下の「MAIL」をクリックして連絡をお願いします。

【study】

Pass

志あるところに機会は巡ってくる、ということかも知れません。
No:5388 投稿者: 投稿日:2021/05/07 Fri 12:56:03

みなさま。短編映画ファアストですが、
2つイベントがありますので告知させてください。


@ブラジルのT.I.F.A.映画祭でセレクトされ、
5/10-/15で上映される予定です。詳細はこれからです。
期間中他の海外のショートムービーが色々観られるので英語OKな方はぜひ。
これは多分上映だけなので数ドルで見られます。
公式インスタに載ってるのでいいねとかしてあげてください☆


https://www.instagram.com/tietefilmawards/


AロスのNFMLA映画祭でセレクトされ、
上映とカンファレンスのお知らせです。


https://www.facebook.com/events/508173233517865



今回は映画祭に参加という形式で、
配信番組で生上映、その後フィルムメーカーたちの生インタビューという形で参加します。


生配信なので1回だけです(その後一定期間録画放送予定)

映画祭は日本時間5/16AM2:30〜

ファアストの上映は5/16AM7:30〜「InFocus: Asian Cinema Shorts I」内のどこか。

その後集団インタビューがありますが、全く自信ありません。
おすすめできるか微妙です。
8本上映とインタビューが見られますがチケット10ドルかかります。
高めです。(長編や他の特集も見る場合は1日券30ドル)


https://www.newfilmmakersla.com/events/event/may-15th-2021-monthly-film-festival-infocus-asian-cinema/



ここで他の作品の予告編やプレスキットが見られます。Buy Ticketsを押すと


https://may2021.eventive.org/welcome


SINGLE FILM PROGRAM AND INDUSTRY PANEL…なら8本分のチケットが買えます。
InFocus: Asian Cinema Shorts Iです。お間違えなく。
おれはボロボロでしょうが、今絶好調の他のアジアンフィルムメーカーたちが見られます。

○きだ 5/11 0:19
お知らせありがとうございます、
チケットをプレオーダーさせて頂きました。
日本から応援しています!

【koyukai5】

Pass

松下村塾にいってきました
No:5387 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2021/05/04 Tue 00:33:17

この前の2月、仕事で山口の防府市に滞在していたのですが、土日、萩へ観光にいってきました。
コロナ禍ではありますが、せっかく山口にきたのだから自分へのご褒美と思い、一人でプリウスを借りて行きました。

土曜日の昼過ぎから、萩往還に沿って、国道262号を北へ向かいました。
途中、山間の佐々並で一息し、道の駅萩往還も寄りました。
ここには松陰記念館という無料の施設があったのですが、なんとも道の駅とは思えない充実した設備に、萩へ入る前から胸が躍りました。

ホテルにチェックインしたとき、夕刻ではありましたが、松下村塾へ向かいました。

松陰神社として祀られるようになったのは、明治以降なので、現在目にしている建物と当時では周りの環境が異なってはいるものの、
そこにある建物の佇まいそのものに、胸が締めつけられました。

この小さな建物に若者が集い、新たな時代を創ろうという思想が育まれたんだと思うと、感無量でした。

17時までの営業時間内に見ることがかなわないと思ったので、至誠館と歴史館は翌日にして、一通り境内を回った後、松陰生誕の地に向かいました。
途中、玉木文之進旧宅も外から見ましたが、今でも地域の生活圏のなかにあり、玉木文之進が生きていたのは、それほど大昔でないんだな、と感じました。

そして吉田松陰が生まれた地に着くと、とても見晴らしのいい高台に敷石が残してありました。
それほど大きな家ではないようですが、裏山は手入れされており、周りには夏みかんが植えられていたり、立地はなかなかいいようです。

歴史上の人物というと、遠い昔の物語というどこか無縁な人を思い浮かべていましたが、
萩に来てみて、いまも地域の生活があるところというのを目の当たりにすると、「ああ、わりと最近の人なんだな」という気がしました。

萩市は観光のテーマが「志」のようで、市内の観光スポットには「志」を彷彿させる旗やポスターがたくさんありました。

松陰神社の御朱印所で購入した「志 学びの道 松陰先生語録」にあった志に関する語録を紹介します。

「道の精なると精ならざると 業の成ると成らざるとは 志の立つと立たざるとに在るのみ」松陰十七歳
「苟も能く志立たば成すべからざるの事なく為すべからざるの地なし」松陰二十二歳
「志壮んならば安んぞ往くとして学を成すべからざらんや」松陰二十三歳
「人宜しく志を立つべし 聖賢敢えて追陪せん」松陰三十歳
「死して不朽の見込あらばいつでも死ぬべし 生きて大業の見込あらばいつでも生くべし」松陰三十歳

志をもつことが生そのものである、と感じました。
今年事業を始める自分にとって、萩に行くことができたのは何かの縁かもしれません。


【2021shokasonjuku】

Pass

次回課題について
No:5385 投稿者:1期古郡です 投稿日:2021/05/02 Sun 03:55:55

みなさま。次回の素材に選んでもらって恐縮です。


・プレゼンの資料の日本語版を作りました。
これは海外の映画祭には必要な素材で、主に監督の売り込みのための資料です。
インディーズ映画って作品を売るのではなく、監督を売り込む物のようです。
大手映画会社はここで人材を見つけ、大きな作品に人材を登用していきます。
https://drive.google.com/file/d/1btPljVnipL0U0A2LXs_Sk3Ym3NofYi-w/view?usp=sharing

・予告編を集めたサイトがあります。
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC2vu9BfmcKJCk2it54NSr8w/videos
Vimeo
https://vimeo.com/user117515967





Clipというのは本編作成後に予告編として作ったもの、
そのほかの登場人物紹介は本編を作成前に作ったものなので、
登場人物それぞれの「会場に着くまでの事情」を語ってもらっています。
群馬県桐生市という地方が舞台です。
地元に残るというのはどういうことなのか、親の事業を引き継ぐとはどういうことなのか、
そして「理屈じゃわかっているけど(=経営学)なかなか人間ってそうはできない(=文学)」という
セリフが展開します。


【koyukai5】

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新。浩友会オンライン勉強会(第四回)〜新書大賞と環境問題・権利〜
No:5384 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/04/25 Sun 23:36:17

4月25日(日)、13時から
四回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。
冒頭で岩切さんへの黙祷を行った後、
各々が選んだ新書大賞ノミネート本を中心に議論を行ないました。

基本情報


活動日:2021年4月25日(日)
活動時間:13:00~18:30
参加者:三戸先生、古郡さん、山岸さん、杉山さん、梶尾さん、佐々木さん、
日々野さん、竹田さん、木田さん、三厨さん、井村さん、中村

議論内容


T 環境問題 〜『人新世の「資本論」』〜
今回の浩友会では、新書大賞ベスト20の中から読んだ本/読みたい本を各自が紹介しました。
一番多かったのは、新書大賞にも選ばれた『人新世の「資本論」』でした。

筆者である斉藤幸平氏は、現状の資本主義と環境問題は両立しがたく、
絶対的デカップリングは歴史上なし得ていない、と指摘しており、
この点(前半部分)は説得力があったという評価が上がった一方で、
解決策を述べている後半部分は疑問が残る(曖昧である等)という意見があがりました。
先生は、「資本主義批判として、水野に代表される限界論、
その後にピケティに代表される格差論、そして現在主流の環境論があり、
この本は環境論の本として位置づけられる。この本が脱成長論のバイブルとなれば
20~30年後も残るのではないか」と指摘されました。

この本では冒頭、「SDGsは大衆のアヘンである」との文言がでてきますが、
先生もSDGsは21世紀の真の指針となるかについては懐疑的な立場だとの説明がありました。
理由は、SDGsは発展(Development) を未だに目標としているからであり、
発展=無限の追求は、自然=有限性と矛盾するからだとのことでした。

環境問題は多くの産業に打撃を与える可能性があります。
エネルギー会社に務められている佐々木さんは、カーボンニュートラルやSDGsの是非はともかく、
それを前提に仕事をせざるを得ないとし、現在は地域の課題解決をパッケージとして展開するような
事業展開を構想しているとのお話がありました。
先生からは、大企業は今あるものを守りながら変えていくことが求められる分大変だが、
文明論的に考えることが大切だとの指摘がありました。
また、ヨーロッパは古代(ギリシア)と近代を知っているから文明論的に考えることができるが、
アメリカは20世紀の経験しかない。
だから、今後は欧州が世界をリードするのではないかと分析されました。

SDGsはファッション業界にも広がっており、近年では「サスティナブルファッション」なる語も誕生しています。
先生は、かつて「3R」が流行ったがコストがかかり、経済成長が出来なくなるからもう3Rは聞かなくなった。
だから、パーツだけ取り替えるような製品を企業は作らないのではないか、と話されました。

U 日本人と権利〜『民主主義とは何か』『民衆暴力』『同調圧力』〜
続いて読まれた本/読みたい本として上がったのは『民主主義とは何か』でした。
筆者である宇野重規氏は民主主の定義を「参加の責任である」とし、
この定義に基づいて民主主義の歴史的変遷を検討します。

三戸先生からは、方法論がしっかりしているのであれば、
結論はどうであれ残る本となるのではないかと説明されました。
また、その定義に従えば、ヨーロッパ近代の選挙だけが民主主義ではなく、
日本にも昔から民主主義があったと言えるだろうと述べられました。

日本には真の民主主義が無いといった批判や、女性の権利が弱いといった批判が隆盛で
“個人の権利”に関する関心が高まっているように感じます。
そのような背景もあって『民主主義とは何か』が2位になったのではないでしょうか。

井村さんは気になる本として『同調圧力』という本を挙げられましたが、
これも“権利”のあり方と関わる本だと感じました。
みんなからは、昔は「世間」や「空気」といった、価値中立的に述べられていたものが
なぜ否定的意味を持つ「同調圧力」と表現されるようになったのか

そこが気になるという意見が上がりました。

欧州は「神」を拠り所として「個人」があるのに対し、
日本は「世間」を拠り所として「日本人」があるという話もありました。
“個人の権利”が本当に普遍的な価値なのか議論の余地がありそうです。

梶尾さんが紹介された『民衆暴力』も日本人と世間、権利と関連する本ではないでしょうか。
この本で取り上げられている「秩父事件」は、銀行の借金棒引きを求めて民衆が起こした暴動でした。
かつて銀行は「共同体を保証する責務がある」として借金棒引きをすることもあったが、
このときは契約に従い銀行側が借金返済を求めたことから起きた暴動だそうです。

先生からは、昔の富豪は自分の家の発展によって得た利益を村に還元し、
村を発展させてきた(明治維新時に鉄道敷設や郵便局設置に協力)し、奉公意識があったが、
それらは国家に統合されていったと説明されました。

日本には「参加と責任のシステム」として民主主義は昔から存在したものの、
厳密な契約関係としての個人の権利は存在せず、共同体への奉公意識が強かった。
だが現在の日本人はそれを「同調圧力」として否定しだしている、
乱暴にまとめるとこのようになるかもしれません。

V まとめ
長くなりましたが、私なりにまとめます。

環境問題は世界共通の問題であり、これに関しては日本も解決に向けて努力しなければならない。
一方で、民主主義やジェンダー問題といった「権利」に関する問題は、普遍的価値ではないのではないか。
少なくとも、「共同体への奉公意識」といったものと絡み合って、
日本独自の個人の権利に対する関する考えがあった。
しかしそれがコロナ禍も相まって、伝統的な考え方が「同調圧力」として否定されだしている。
欧州基準の男女平等ランキングに基づいて日本のジェンダー意識等が批判されるようになってきたが、
これも、伝統的な考え方の否定の現れではないか。

だが果たして本当に、欧米の思想をそのまま受け入れていいのだろうか。また、受け入れることができるのだろうか。
かねてから日本は「和魂漢才」「和魂洋才」で、日本独自の形に改良してきた。
思想は地理的要件、宗教観、社会観などから規定されるものである。
日本も「和魂」に基づいて環境問題、個人の権利に関する問題に取り組むべきではないか。



【刮目】
中村優希(長県大3期)
とりいそぎ、掲示板を立てました。今後、皆さんの分も追記していきます。
さて、今回はサブテーマを「新書大賞と環境問題・権利」としました。
理由は、
(1)今回の勉強会では新書大賞を中心として議論を行ったこと
そしてその議論では、取り上げた本から以下の議論に繋がったこと
(2)『人新世の「資本論」』⇒環境問題
(3)『民主主義とはなにか』
   『民衆暴力』『同調圧力』⇒人々の”権利”に関して
以上です。
(”権利”に関しては、”社会”もしくは”世間””日本社会”としても
良かったかもしれませんが...。)

「適切なサブテーマを付ける力」を養うことを
今年の勉強会の私のテーマにしたいと思います。

追記(4月29日)
一応、議事録をまとめたものワードで作りましたが、
それをここにそのまま書き写すのは好ましくないように感じています。

議事録は議事録としてデータに残しつつ、
それらをまとめたものをここに載せるべきではないかと考え作成しています。
みなさんには迷惑をお掛けしますが、今しばらくお待ち下さい。

追記(5月2日)
作成が遅くなり、申し訳ありませんでした。
私なりに要点を絞ってまとめたものを記入いたしました。
議事録は残しておりますので、
必要であれば私(BB117091@sun.ac.jp)にご連絡ください。

〇三戸
中村君、まとめるのはべんきょうになるから、「悪い」とは思わないが、
本当に感謝している。
ありがとう。

○木田
中村君、詳しい報告ありがとうございます。
丸投げしてしまっていて申し訳なかったのですが、取り急ぎ参加者氏名を少し修正しました。


【koyukai4】

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新。浩友会オンライン勉強会(第三回)
No:5383 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/03/23 Tue 17:21:55

3月21日(日)、13時から
三回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。

参加されなかった方々のためにも先生がどのようなお話をされたのかを共有いたします。
また、書き込みが遅くなってしまい申し訳ありません

基本情報


活動日:2021年3月21日(日)
活動時間:13:00〜20:00
参加者:三戸先生、古郡さん、山岸さん、日々野さん
木田さん、三厨さん、堀さん、中村


三戸先生のお話


T.リーダーについて
U.社会について
V.芸・メディア・表現について

大まかに今回の議論をまとめると以下のようになります。
現代は環境が問題になっているが、果たして今のリーダーでいいのか
という問題意識から、まずは〈Tリーダー〉について話が始まりました。
その後、そのリーダーを支える〈U社会〉についての議論を経て、
その社会において人々はどのように〈V表現〉しているのか、といった話になりました。

以下、各議論の概要になります。

はじめに 大人が“劣化”している
 大人が「自分を大切にする」ということをしていない。
 「自分を大切にする」とは、@将来の自分とA自分の周囲の人を大切にすること。
 コロナで自粛するのは、自分を大切にするということである。
 →@変異種の発生から将来の自分を守る
  A自粛によって医療関係者=周囲の人を守る。
 政府は「自粛をするなら金を出す」という姿勢。
 本来は、「自粛をして飲食店などの人が困るから、金を出す」なのではないか。
 ⇒自分を律することができなくなっている証左。
  同調圧力ではなく自律(自分で考えて自分で責任をとる)ができなくなっている。

T リーダーについて
1-1 リーダーの2タイプ
   @統制型:創成期や混乱期
   A民主型:安定期
   安倍は、民主主義を無視し行動力があったから統制型であったが、
   日本国民は彼を支持し、求めた。

1-2 各国の統制型リーダーに見られる現象
   各国のリーダーは、“文句をメディアや国民から言われている”
   と思っていることが見え見えになっている。
   ※「文句」だからテキトーに受け流している
   本来のリーダーというものは、批判や不満を受けるのは当然であり、
   それを調整するのが彼らの役目である。たとえその時は批判されても、
   歴史(将来)によって正当に評価されるものだ。
   ↑このことを今のリーダーは分かっていない。

1-3 時代の転換期と価値観の変容
   豊かさを求める時代(80年代)と豊かさを守る時代(90年代以降)では、
   協力の意味が異なってくる。
   豊かさを求めた時代は、実現に向けて「頑張る」「協力する」
   豊かさを守る時代は、現実を「維持しよう」「守らねばならぬ」
   だから、90年代以降は自分の人生を自分で作らなくなってきている。
  (例)昔:浪人当然
       自分の人生を自分で創るから大学に行く
     今:浪人したくない
       皆が大学に行くから自分も行く
   +カーボンニュートラルの時代となりつつあるから、
   ガス・電力会社などが潰れる可能性も出てきている時代になっている。
 
1-4 権力監視組織の必要性
   上記のように、時代の大きな転換期にあるにも関わらず、
   現在の状態(=“劣化”した大人が統制型リーダーを務める)にあるのは望ましくない。
   少なくとも、権力を管理する組織が必要になってくる。
   しかし、今はそれをしているのが野党だけ…
   加えて、総務省接待問題のように、専門家倫理がなくなっており、
   コンプラ意識の隆盛に反してコンプラの形式ばかり目立つようになっている。

U 社会について
2-1 大人の劣化と若者への影響
   社会と切り離して考える、自分自身の価値観のみで考える大人が増えている。
   そのような大人と接すれば、若者も自然とそのように育っていく。
   いい大人に出会えることが大事であり、
   そのような大人に出会える可能性は地方より都会の方が大きい。
   若者問題とは大人問題であり、社会問題である。

2-2 地方と都会
   “中央”に対しての“地方”であり、 “地域”は“生活圏を共通しているもの”である。
   地方は“刺激”と“情報”がないから人材が育たない。
   だが、今やインターネットで、刺激と情報が得られるようになっている。
   その楽しさを教えるのが大人であるが、その大人は都会に行っている…
   また、今の田舎は「共同社会」から「システム社会」になろうとしている
   (例)マンションに表札を掲げない
   地域は崩れてきており、市場化・行政化されてきている。

2-3 地方と教育
   地方の人は教育の真の価値を理解していない。
   昔(明治時代)は、素封家が優秀な学生を都会に書生として送り出していた。
   その人たちは、自分の地方を良くしたい、発展させたいという真の責任感、
   自分の地域に対する責任感や有能な学生に機会を与えたいと考えていた。
   そういう恩を受けた学生は、いずれ地方に恩返しをする(したくなる)。
   このような意識を、親レベルではなく地域社会全体が持っていたことが
   有意義だったのであり、昔の地方社会には、「啓発された自己利益」
   を持っている人が多かった。
   現在も、外国や企業レベルで奨学生制度をするところがある。
   ⇒今後社会が変わっていくために必要な2つの要件
    (1)社会に成功モデル出てくること
    (2)ネットワーク型社会が出てくること
     過去にネットワーク型が失敗したのはインターネットがなかったから。
     現在はネットワーク型社会に必要なインフラが整っている。
     行政と学校はそれを助けることが必要である。

2-4 近代と資本主義
   近代とは、「個人・個人の権利」の芽生えである。
   資本主義のイデオロギーは個人主義のイデオロギーであり、
   近代を批判せずに資本主義を批判しているだけではダメである。
   21世紀のテーマである「ダイバーシティ」は個人の権利を
   目指すもの、つまり近代の延長線上にある。
   ダイバーシティの希求と資本主義批判は近代の肯定と批判であるから、
   相反しているのではないか。

2-5 個人と自然
   近代=個人は、そのとるべき責任の範囲が大きくなっており、
   もはや責任がとれなくなっている(責任ある選択ができなくなっている)。
   つまり、「個人」は限界に達してきているのではないか。
   「自然」つまり「自ずから然るべき姿」が求められるようなるのではないだろうか。
   なお、個人主義とは、自分(脳)がしたいように社会を変えていくことであり、
   自分の意見を抑止しない。一方、洋の東西を問わず、昔は“地獄”概念によって、
   個人の自由をある程度抑止してきた。

V.芸・メディア・表現について
3-1 M-1はダメになった
   先日のM-1ではあれが漫才か、という議論になった。
   審査員は「面白いからいいのだ」と肯定した。
   その瞬間、芸人は終わったと感じた。
   “芸”とは、センスや熟練度が反映されるものであり、
   面白いからいいというのはよくない。

3-2 タモリの番組はなぜ長寿か
   タモリの番組が長続きする理由は、”大衆ウケ“より”コアの獲得“を狙っている。
   ネットも、コアを対象とし、獲得しようとしている。
   テレビは異種格闘技である。なぜなら、局同士で競っているのではなく、
   同時間帯の番組同士で競っているからである。
   (例)歌番組VSお笑い番組VSニュース番組…
   テレビも「ポツンと一軒家」「テレビチャンピオン」などのように
   コアにこだわっていくことがいいのではないか。
   ただし、制作サイドが飽きて軸がブレてくると人気がなくなる。

3-3 林修の優れた点
   林修は、仮説を立てる所に面白さがある。
   @関心・興味を持っていて
   A仮説を立てて
   B人に納得させる
   のは、研究の仕事とも共通している。
   個々の物事は、「普遍性」と「独自性」から成り立っている。
   我々も、共通性を知ることによって、共通しない部分、
   つまり独自性であり自分の興味に気づくことができる。
   ノートをとるときも、黒板に書いてあることをただ書く=メモではなく、
   自分が大切と感じたこと、後で調べたいことを書く=ノートを
   作っていかなければならない。


●毎回の宿題
・自分が関心を持ったニュース
・読んだ本or読もうと思った本について
以上を用意してくる。

●次回のトピックス
新書大賞ベスト20の中から読みたい本3冊を選ぶ

●長期的なテーマ
大きな社会の変化、大きなパラダイムについて語れるようになる。
(自分の会社がどうなるか考えられるように)


○中村優希(長県大3期生)
はじめまして、長崎県立大学3期生の中村優希と申します。
今回初めて勉強会に参加いたしましたが、三戸先生が
「文明論的に考える」「時代の大きな転換期にある」
と話されていたのが印象に残っています。
普段はそのようなことを考えることがないので、
この勉強会を機にそのようなことも
考えられるようになっていければと思っています。

◯1期古郡です。
中村さんありがとうございます。
映像まとめる時の参考にさせていただきますね。
スピードは鮮度に直結します。
勉強会のあとは急速にいろんなことを忘れていってしまうので
このメモは嬉しい。

〇日々野15期(4/1)
大変遅れてしまいました。中村君、報告ありがとうございます。
決して短くない勉強会の全体にわたって、流れも踏まえてまとめてくださっていて感心します。
自分ではここまでできそうにありません。(体力の衰えでしょうか。)以下は感想など。

(もしかして)
1-4は「権力"監視"組織の必要性」ではなかったでしょうか。

(「地方と都会」について)
東京一極集中がこの国の課題である現状を踏まえれば、
地方の質を高める or 地方からよいリーダーをいかに生み出すかが重要な課題と思います。ではどうするか。
・情報と刺激は地方に乏しいと知っていれば、情報と刺激に触れることを意識的に行えるのではないか。
・まずもって、地方にいる自分自身がよい大人(よき社会人)たらんと振舞えているか。周囲に刺激を与えらえる存在となっているか。

(宿題:読もうと思った本)
新書大賞でもある「人新生の『資本論』」を買いました。
「脱成長」や「脱資本主義」の本はこれまでもあったなかで、この本が評価されるのはなぜだろうか。と考えながら読んでいます。
ひとつ気づけたことは、再生可能エネルギーブーム(又はマーケティング)に感じる違和感の正体。それは、資本の論理そのものである大企業・市場が、
再生可能エネルギーを叫ぶことのミスマッチ感でした。「グリーン経済成長」という言葉も使われますが、全く腑に落ちてきません。
それでも地球環境のためにはないよりマシなのだろうか。そうして資本主義を延命していく方法がベターなのか。

 →中村優希 (長県大3期)
  日々野さん、ご指摘ありがとうございます。
  仰るように、「権力”監視”組織の必要性」の方が
  相応しい表現だと思いましたので、訂正いたしました。
  今後とも不適当な点がありましたら教えてください。

【koyukai3】

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3/21浩友会勉強会のメモ
No:5382 投稿者:三戸 投稿日:2021/03/20 Sat 20:30:24

先日、木田君から送ってもらったメモとno.5381を総合したものを、以下のようにまとめた。

T.A.オリパラ幹部の「発言」 … 「ジェンダー問題」か? 権力者(上に立つ者)の倫理・道徳・美意識・責任問題
  佐々木発言は「上に立つものの“驕り”」、「業界の“悪ふざけ”」ではないのか?
  ⇒テレビ(第四権力)の堕落の反映(「イジリ、ドッキリ」というイジメ、「東大王」という権威主義、3密無視の番組)

〇「緊急事態宣言・自粛」の意味? … 
 飲食店の自粛に対し、他の業態では?
 夜8・9時までの「妥当性、適切性」 … 昼でも同じ(マスクをはずせば)
  ⇒3密対応策の店舗だけを認める、では?
 GO TO EATをなぜ解禁?

〇「自粛の呼びかけ」と「助成」以外に行政は何をしたのか?
 「検査」は?「ワクチン開発、調達」は?

〇 そもそも「自分と自分が大切にする人たちを守るために自粛する」のではないのか?
  =「啓発された自己利益」
そうなると、持たない企業・店舗が出てくるのでそれに対し補助・助成をする、というのが
  「市民社会、自律した個人」ではないのか?
  「街の声」では自分の判断に立つ人は「自粛賛成」、政府のせいを口にする人は「自粛に不満」

〇 専門家が機能しているか? 解除に納得してないようなのに認めた理由は?
  ⇒「経済で自殺する人たちもいるぞ」という「脅し」
    「専門家としての責任」ではなく「個人としての責任」を問うた

⇒こうしてみると、「責任」の欠如であること、
「市民社会」「個人」としての未熟さ、
つまり「大人」の不在、ではないのか?  ☜「大衆社会」

〇日米伯などは「エリート」ではないものが指導者になっている、特に日本はその程度がひどい
 「意識」は全体的に低下、「(収入)格差」は拡大
 トランプ米大統領・ボルソナール伯大統領・ドゥテルテ比大統領、そして我が安倍首相 
(習近平国家主席は?)

B.急激に変化する21世紀
「カーボン・ニュートラル(EV化、廃プラ)」…生態系 ⇒電力・ガス・石油業界、重化学工業の「運命」
 「ジェンダー、人種差別問題」 … ダイバーシティ
 この2つが「21世紀の課題」ではないのか?
  「個人の権利を認め、満足させる(自由と平等)」のためには「進歩(豊かさなど)」が必要
  「進歩」は「無限」であり、新たに「発見」「生態系」と根本的にバッティングする

 第1次産業革命…石炭による蒸気機関 (19世紀)、市場  
 第2次産業革命…石油による内燃機関 (20世紀)、(大規模)組織 
 第3次産業革命…再生可能エネルギーによる発電機・モーター・蓄電器 (21世紀)、ネットワーク

U.Bという「文明的転換期」には「パラダイム・価値観の根本的変換」が必要であり、
 Aの「責任、大人としての成熟」がリーダー(統治者・管理者上に立つもの)の高い資質(人格と能力)が要請される

V.「民主型・自由形」リーダーシップ・統治と「統制型・強権型」リーダーシップ・統治
 歴史的には後者から前者であったが、21世紀になり前者から後者へのシフトが見られる
 Y「民主型・自由形」リーダーシップ・統治 … 安定的時期の社会・集団
X「統制型・強権型」リーダーシップ・統治 … 変革・混乱・創成期の社会・集団

W.Y型において「信頼できる(責任ある)リーダー」が必要であるが、
  同時に、フォロワー(国民・市民・メンバー)の「自律」が要請される
  出ないと「全体主義、独裁国家・社会」となる

X.我々はどうすればよいのか?
(1)まず何より、「責任」の理解、」教育が前提であろう
  「個人」とは何か、「自分」という概念、「個人主義と利己主義」
(2)人間は一人では生きていけない、社会を必要とする(R.クルーソーの話)
  「個人⇔社会・集団・組織」という図式の意味?
(3)歴史的に見ると、人間は「地縁・血縁に基ずく共同体」に助けられ、近代になり「国家・行政」の保護・支援と「市場」による自助、戦後日本は「企業・職場」に助けられて来たが、
(4)20世紀末から「経済成長のストップ」に対して「競争原理、市場原理」の掛け声のもとに行政・国と企業は助けてくれなくなった(「自助・共助・公助」という言葉の発明・使用)
(5)「公助」に期待できず、「自助」を「強制」されているが、
「自助」は不安定・不確実であり、
新しい「共助」の形を模索せねばならない 
 ⇒信頼できる「集団」に属する時代はしばらく来ない、
  インターネット技術の活用による、「ピラミッド型組織」から「ネットワーク型」組織の時代
「新しい共助」は、マクロ的には「ダイバーシティ」を視野に入れねばなるまい
(6)中華帝国やアメリカという大国に従うというあり方の「終焉、中断」
   米中は信頼できない
   EUは「大国中心時代」への対応策
(7)日本は「儒教圏、中華文化圏」にあるが、「対等型」ではなく「歴史意識」から解放されない
   川勝平太の「ネシア文化圏」は可能性があるか?
   新しい関係性(協力関係)の構築が国家目標であり、企業・団体・個人もその意識を

(※)参考「愛と勇気の公共越境力養成講座」

【2021.3.21】
    

Pass

先日の浩友会で語ったこと
No:5381 投稿者:三戸 投稿日:2021/03/04 Thu 17:13:10

木田君から、当日話したことの簡単なまとめをみんなに送ってもらったが、
そこに書き忘れていたことがいくつかあった。
その中で最も重要なこと、と思われることを書いておきたい。

「エネルギー・資源問題の変容」
カーボンニュートラル、カーボンフリーなどという言葉が生まれ、
世界の潮流は「脱炭素」である。
温暖化・異常気象から考えれぼ当然であろう。

だが、東京ガスや東京電力そして出光など、エネルギー産業・企業はどうなるのだろうか?
ガスを燃料とすればCO2が出る。
石油・天然ガス発電も同じ。
エンジン搭載の自動車は販売できない。

近代化は石炭による蒸気機関の発明、第一次産業革命からスタート
20世紀になり、石油を使う軽量・効率化の内燃機関により第2次産業革命が生じた。
いま、この化石燃料をエネルギー源とすることは許されなくなった。
80年辺りまでは資源問題=「資源の希少性」であり、石油の埋蔵量やオイルシェールが重要問題であった。
だが、その石油を「使ってはならない!」と僅か2,30年で変わった!
「経済、社会、国家の存亡を左右する資源」をどうやって確保するか?
が「使用禁止」になったのだ!
エネルギー資源としてだけではない「廃プラスチック」の動きは、
ストロー・レジ袋で終わる筈はない。ペットボトルやポリ袋も自然に返るもので作らねばならない。

第3次産業革命の時代を迎えていると言うことになる。
情報化(オンライン・AI)と自動化、そして地方の時代がこれと連動する。

私は以上のように認識している。
メディアで「第3次産業革命」という言葉を聞かないし、
電力・ガス・石油産業が消え去るか・縮小するか、激変するか、
どうなっちゃうんだ?という心配の声も聞かない。
政府はどう考えているのだろうか?
地方自治体は大きな変革期の当事者になっていることに気づいているのだろうか?

大企業体制・経済はエネルギー・資源によって支えられた。
経営学は、その大企業経済に応えて誕生した。
21世紀は20世紀とは違う社会となるのだ。
20世紀が19世紀と違う社会となったように…。

今日はここまでにしよう。
〇エネルギー・資源問題の変容
⇒経済体制・産業構造の変容=第3次産業革命
⇒我々の生活、経営学も変わる
という話の触りである。

詳細や対応に関しては、
浩友会でみんなと語り、考えたい。

p.s.『中央公論〜環境革命の虚実』3月号
  絶対に購入し、読むことを奨める。

○きだ

三戸先生、ご補足頂き有り難うございます、
お手数をお掛けしてしまいまして申し訳ございません。

中央公論、早速買いました><
本屋行けずポチってしまったのはもったいない気もしますが…


〇日々野15期
先生、ありがとうございます。中央公論3月号の特集記事を入手したので、しっかり読んでまいります。
私は、昨今の急速な再エネ・EV議論には多分に政治的であり、どうにも懐疑的になってしまいます。
しかし、先生が書かれているように21世紀(あと80年!)のスパンで資源・エネルギー問題を考えると、変革は必然と考えざるを得ず、この問題と向き合う必要性を強く感じます。
次の勉強会での学びを楽しみにしております。


【kouyuukai2.28】

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大学院ゼミ掲示板を本当に久しぶりに見た
No:5380 投稿者:三戸 投稿日:2021/03/04 Thu 16:40:21

大学院ゼミ、
いい、ゼミだったんじゃないかなぁ…。
報告の多少の出来・不出来はあるが、
皆楽しそうだ。
毎回のゼミ活動の報告に加えて、結構課題を出していたんだなぁ。
みんなの視野の広がりや、叙述のトレーニングには役だったんじゃないかな…。
私は、今とほぼ同じことを言っていたことに、あらためて気づかされた。
この5年間で新たに学んだこと、問題関心は広がったが、
社会・日本に関しては、あまり変わっていないな。

彼ら・彼女らは、大学院をいまどう振り返っているかな?
私の下で学んだ価値は十分あっただろうか…。

学部OB・OGも、この上にある「大学院ゼミ掲示板」をポチってごらん。
書かれていることは、役立つと思うよ。


【inn.keijibann】

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新。浩友会オンライン勉強会「コロナ禍の社会を考えるA」動画編集出来
No:5379 投稿者:1期古郡です 投稿日:2021/02/06 Sat 23:22:15

1/24にオンラインで開かれました
講義の動画を編集しました。

2部構成にして各10分程度で
先生の講義のエッセンスを学べます
(素材そのままだとみんなの感想なども入り
長すぎて先生の講義が探せない)

ここは公開のサイトのため、FBに載せましたので
参加した方は復習のため、今回欠席しちゃった方は
キャッチアップのためにぜひ一度ご覧ください。

【koyukai】

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情報共有スペース 今後の勉強会にむけて
No:5378 投稿者:きだ 投稿日:2021/02/03 Wed 00:48:13

今までの勉強会からの学びを広げ、今後の勉強会の際に参考とするために、
各自が見つけた情報や気づきを共有する場所として、この板を立てています。
自由に書き込んでいただけると幸いです。

○きだ
とりあえず、一冊。
文系大学教育は仕事の役に立つのか―職業的レリバンスの検討 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2018/8/31
本田 由紀 (編集)

2/18 追加
砂原 庸介(2018)『新築がお好きですか? 日本における住宅と政治』ミネルヴァ書房叢書
https://chikirin.hatenablog.com/entry/2021/02/17/192934
コロナは地方には追い風かもしれませんが、都市政策を変えていかないとその追い風も活かせない結果に終わりそうですね…

○2/22追記
https://toyokeizai.net/articles/-/412805
氷山の一角かもしれませんが、アベノマスク等無駄な出費をしたことでの
「将来」へのツケは小さくなさそうですね・・・


【info】

Pass

新。浩友会オンライン勉強会「コロナ禍の社会を考えるA」報告
No:5377 投稿者:堀(長県大1期) 投稿日:2021/01/24 Sun 23:56:29

本日(1/24)【新。浩友会オンライン勉強会「コロナ禍の社会を考えるA」】と題しまして、
昨年11月の浩友会から継続してコロナの影響によって変わる企業・日本・世界を考える勉強会の第2回が開催されました。
今回も多くの出席があり、皆様それぞれ得るものが多い勉強会となったのではないでしょうか。


本勉強会は「カジュアルな勉強会」というコンセプトを掲げています。
継続したテーマではあるものの、参加できなかった方も共に考えて次回の勉強会に参加にできるように、
今回の勉強会で挙がったテーマを共有いたします。


参加された方も残念ながら参加できなかった方も各テーマについて考えを書き込んで下さればと思います。




■学生の主体性
<問題意識>
コロナの影響で社会の転換期にある現在、自らの将来について自発的に考えて行動する力が乏しい。就活シーンでその傾向が顕著に見て取れる。
大学以前の高等、義務教育で習得すべき力ではないか。

■日本企業はJob型に移行できるのか?
<問題意識>
リモートワークによって成果主義の導入、職務・勤務時間の無限定からの開放へ可能性が見えてきた。
しかし完全なJob型への移行は可能だろうか。歪な「日本型Job」の成立を危惧。

■非公式組織の行方
<問題意識>
日本的組織を支える非公式組織がリモートワークによって機能しないのではないか。
組織の3要素の1つである「伝達」を担う非公式組織失くして日本企業は成果を挙げられるのか。

■21世紀の世界の中心〜日本が見習うべきは?〜
<問題意識>
米国…市場と組織、大量生産・大規模組織を可能とした開放性と理想の喪失
中国…19世紀型の帝国主義(経済と軍隊)
欧州…「環境問題」こそが最重要課題であるとする21世紀文明
かつて「和魂洋才」であった日本がこの20年で「米魂米才、無魂米才」となった。
今後日本は米国・中国・欧州どの国をモデルとするのか。そして、日本は「和魂」を取り戻すのか。



○堀(長県大1期)
はじめまして。長崎県立大学1期生の堀 卓也と申します。
浩友会の正式な一員ではありませんが、オブザーバーとしてみなさんと学んでいけたらと思います。
今回初めて勉強会に参加しましたが、普段は余裕がなくて深く考えることのできない事柄について
皆さんのお話を聞きながら考えることができ、随分と視野が広がったように感じます。
今後は今日考えたいくつかのテーマを元に日頃から少しでも考えていけたらと思います。

○古郡(横国1期)
堀さま。ありがとうございます。横国1期の古郡功です。
レポートというものはスピードが大きな武器になります。
勉強会のあと一番乗りで書き込んだことに感謝と「いいね」を送りたいと思います。

この後間に合えば動画の編集を行いますが、このレポートは大いに使わせていただきます。
共に学んでいきましょう。

教育現場における意識の問題は日本の命運がかかっているので
ぜひ深めていきたいテーマです。そして立場によって見方がかなり変わることも
興味深いものでした。どうまとめていったらいいものか…

○きだ(横国25期)

堀君、場たてありがとうございます。
「■21世紀の世界の中心〜日本が見習うべきは?〜」以降の先生のお話の中で示されていた問題意識
について、箇条書きのメモの形にはなりますが、補足しようと思います。

・日本は和魂、つまりルールではなくお互いの納得のところで動く社会だったからこそ学べてきた、ということを認識すべき。
・今の日本は、米魂米才、無魂洋才に見えるがいいのか? 米魂はたとえば、株主主権などだが、口ではそれを標榜していても、内面で本当に信じてない、だから無魂に見える。
・日本社会では、目指すべき方向(新しい社会的信条?)が無いまま和魂を捨てている。過渡期と捉えることもできるが・・・
・個人の権利を絶対視する近代化をこのまま無批判に深化していいのか。
・和魂を捨て権利を重視する風潮が強まりながらも、市民としての意識、責任感が見られない。日本は個人よりも関係性を重視し、受け手の意思だけではなく行為者の意思が重視されていたが、今は個人の意識が重視される(パワハラなど)。未来の社会を作るのではなく、将来を迎えるという受動的な形になっている。この点が日本の若者の主体性の無さと関連しているのかもしれない。
・日本と、他の国のあり方、歴史を認識するべき。
・ヨーロッパでは、市場ではグローバル化を進めつつ、町並みや言語など文化・伝統を守っている。また、経済・軍事力を失いつつもルールの設定者、文化の評価者となることでパワーを保っている。日本が過去に戻ることはできなくとも、そのようなあり方も参考にできるのではないか。

▼以下、私の感想として、他国の若者がどのような社会像を求めているのか、が気になります。
ヨーロッパの若者は環境活動に対して上の世代よりもさらに熱心なのではないか、
アメリカの若者は、未来・理想を失っている?あるいはヨーロッパ発の環境活動に興味を示す人々も一定数いそうです。
若者や市民の政治活動は、やはり欧米で盛んな印象で、日本や他のアジアの国ではあまり盛んな印象はありません、
思い浮かぶのは香港の学生活動家たちですが、当局からの圧力がますます強まっている印象です。


【koyukai2】

Pass

1/24(日) 13時よりZoomにて新、浩友会カジュアル講座Aがあります
No:5376 投稿者:1期古郡です MAIL 投稿日:2021/01/20 Wed 10:40:26

浩友会のみなさま

かつて「この世界の見方を学ぶことはきっと人生が豊かになる」と
先生のもとに集いゼミで学んだみなさん、お元気でしょうか。


2020年11月に浩友会ではオンラインで講義を行いました。
問題として掲げたものはやはり
「コロナが社会に及ぼした影響は?」でした。


この社会をどう見るか、
自分の環境にどう対処すればいいか、いつもながら
様々な気づきを得ることができましたが、なんと言っても
「オンラインだから気軽に参加できた」
ことが例年と大きく違う点でした。


これなら続けられるのではないか、
遠くにいるゼミ生にも声をかけやすいのではないか。
これは大きな収穫でした。
世の中は大きく変わります。浩友会の形も進化する機会です。


11月の先生の講義は時間の関係もあり多少端折ったものでした。
まだ記憶に新しいうちにオンラインで続きをやってみよう。
今回はそんな企画です。



■新。浩友会オンライン勉強会
「コロナ禍の社会を考えるA」


開催日時:2021年1月24日(日)13時〜
ここは公開の場のため、URLは木田幹事にお問い合わせください。


<当日の内容>
・まず、前回の補足、年明けの1か月で
何がどう変わったかの先生の講義があります(予定)
・参加者による講義への感想、関連する身近なトピックスの発表
・何回かの勉強会を通して自分の見方、考え方を
確立させていくことが目的となります


<準備>
改まった準備は必ずしも求めませんが、
できれば事前に前回講義の抜粋録画を視聴し、
みなさんは前回の講義から見えてきた身近なトピックスを
用意しておきましょう。

・動画のURLも木田幹事にお問い合わせください。


<参加方法>
Zoomミーティングに参加する


■カジュアルな勉強会にしたいと思います。
・年に何回か開けるようにしたい
・各回をオンラインで気軽に参加できるようにしたい
・欠席してもフォローできるようにしたい
・少しずつ視点を得ながら年一回の浩友会の総会を開きたい
(2021年は会えるだろうか…)


古郡でした

○25期 木田
古郡さん、対応遅れすみません、場たてありがとうございます。
投稿者名のところに私の連絡先を記載しました。

〇佐々木(16期)
 古郡さん、ご案内ありがとうございます!!!


【koyukai】

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2020「今年の漢字」
No:5375 投稿者:三戸 投稿日:2020/12/07 Mon 19:21:05

今年の漢字は12/14に発表されるようだ。
やろうじゃないか!
私は、

「禍」


だな。
「新型コロナ禍」と何度も文書で使った。

(参考) 私は見ずに決めたが、こんなものもある。
「2020年「今年の漢字」を過去25年の傾向から予想してみた

今年の漢字2020/歴代一覧と今年の予想!発表はいつ?


◯横1期古郡です
やはり清水寺で霊験あらたかに発表されるので
そこには慈悲や慈愛が込められていて欲しいものです。
年の最後くらい救われたいし。
エントリー
「看」全国の医療従事者に感謝を伝えたい
「家」色々あるけど家族の時間ができたという人も多い
でお願いします。

○横25期きだ 12/10
結果的にリンクの予想と重なりましたが、
「新」が一番ありそうで、「病」が次点でしょうか。
自分なりにひねって考えてみると、
「隔」です。
遠隔での仕事、教育、都市の閉鎖・患者隔離、
国境封鎖と国家間対立…などなどを表しています、
ネガティブになってしまいますが…

○横21期竹田 12/12 16:00
「疫」

(参考)63「疫」はなぜ役と関係があるのか?
「すべての人民に課せられる仕事(労働・戦役など)が役であり、すべての人民に襲いかかる病気を疫というのである。」

50年後も、2020年を一言でわかりやすく伝えるなら、なんだろう、と思い、
広くいきわたる、という意味があることを知り、この言葉を推したいと思いました。
台湾では、この「疫」が今年の漢字に選ばれたそうですが、日本はどうなるでしょうか。

【kanji2020】

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2020今年の10大ニュース
No:5374 投稿者:三戸 投稿日:2020/12/07 Mon 19:15:38

「新語・流行語大賞」では、今年は「新型コロナの年」だった。
2020年、新型コロナ以外の出来事は無かったのだろうか?
12月のニュースを入れていないが、今の
「私の2020年10大ニュース」を挙げる。
読売新聞を参考にした。)

《2020年10大ニュース》
1位 新型コロナ、世界で感染拡大
2位 オリンピック延期
3位 安倍首相が辞任表明
4位 菅内閣が発足、新立憲、150人で旗揚げ
5位 米国大統領選
6位 Go Toキャンペーン
7位 春夏高校野球他スポーツ大会中止、プロ野球、Jリーグ開幕延期
9位 GDP年率換算27.8%減、戦後最大の下落
10位 志村けんコロナで死亡
   菅首相、学術会議候補6人の任命拒否
   C.ゴーン被告、レバノンに逃亡
  九州豪雨、死者77人  


   
〇このほかの私が注目したニュースを挙げておく。
時間が無い人は、10大ニュース選定の一助にして欲しい。
日中韓などRCEPに署名
「あおり運転罪」創設
スパコン計算速度で「富岳」が世界一
レジ袋有料化スタート
高輪ゲートウェイ」開業=山手線新駅
「チバニアン」正式決定=千葉の地層、地質時代名に
商船三井の貨物船座礁=モーリシャス沖
東証、全銘柄の売買終日停止=システム障害で初
都構想、反対多数=住民投票、大阪市は存続
「ダイヤモンド・プリンセス」号で新型コロナ集団感染
新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言発令
東京都知事選で小池百合子氏が再選
将棋の藤井聡太七段が最年少タイトル
アニメ映画「鬼滅の刃」、国内最速で興行収入100億円突破
鉄道や航空各社、巨額赤字見通し相次ぐ

《世界》
米国大統領選
米国、黒人差別抗議デモ拡大
 NY株、過去最大2997ドル安(3月)
NY株、史上初の3万ドル台(11月)
 米国で民間初の有人宇宙船打ち上げ
米司法省、グーグルを反トラスト法違反で提訴
米中対立激化(南シナ海巡り米中対立が激化、米中、相互に総領事館を閉鎖)
米国で警官に拘束された黒人男性が死亡、抗議デモ世界に
米軍、イラン革命防衛隊司令官を殺害
米とタリバン、和平合意に署名
イランがウクライナ旅客機を撃墜
英、5Gで中国のファーウェイを排除
英国がEUを離脱
WHO、新型コロナウイルスのパンデミック表明
核兵器禁止条約の発効決定
中国が初のマイナス成長、1〜3月期
香港の国家安全維持法が施行
北朝鮮、南北共同連絡事務所を爆破
露が憲法改正、プーチン氏5選可能に 
在ドイツ米軍、1万2000人削減
韓国、「元徴用工」訴訟で資産差し押さえ手続き 
イスラエルがUAE、バーレーンと国交樹立合

《新型コロナ関連》だけを追ってみた。
        ( 日本 )                        ( 世界 )
2月 新型肺炎でクルーズ船が横浜港停泊          新型コロナウイルス、世界各地に広がる
   政府、2週間のイベント自粛要請=新型肺炎      
3月 国内感染者2千人超=新型コロナ           不要不急の労働、2週間禁止=スペイン―新型コロナ  
選抜高校野球、初の中止=新型コロナ         イタリア死者1万人に=新型コロナ
聖火リレー中止                   米の自粛要請、4月末まで延長=新型コロナ
   東京五輪、来年7月23日開幕
4月 新型コロナで緊急事態宣言              新型コロナ、世界の感染者300万人超える
政府が布マスク配布
   新型コロナで5月中開幕も断念=プロ野球
新型コロナで公式戦中断=Jリーグ
5月 緊急事態宣言、全面解除=新型コロナ
   夏の甲子園中止=コロナ禍で戦後初
6月 都道府県境をまたぐ移動の自粛解除=新型コロナ   
   プロ野球、3カ月遅れで開幕
   Jリーグ、4カ月ぶりの公式戦=J2再開
7月 令和2年7月豪雨                    米大リーグ、4カ月遅れの開幕
10月                             トランプ米大統領、新型コロナ感染
                               仏、外出制限再発動=新型コロナ
11月 菅首相、札幌・大阪発の自粛呼び掛け=GoToトラベル  欧州などで再ロックダウン=新型コロナ
大都市で時短・休業要請=新型コロナ

《災厄から〇年》 ニュ−スを調べていたら…
1月 阪神大震災25年
3月 日比谷線事故20年=東京メトロ
地下鉄サリンから25年
東日本大震災9年
4月 熊本地震から4年
   福知山線事故から15年
8月 75回目の広島、長崎原爆忌
日航機事故35年

《訃報》やはり、志村けんの死去が印象に…。
1月  宍戸錠
2月  梓みちよ、野村克也、カーク・ダグラス
3月  志村けん
4月  大林宣彦、岡江久美子
7月  山本寛斎、弘田三枝子、李登輝・元台湾総統
8月  渡哲也
9月  岸部四郎、斎藤洋介、竹内結子
10月 高田賢三、ショーン・コネリー
11月 ディエゴ・マラドーナ


【2020top10】

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ゼミ活動報告板もたまには見てみたらどうかな?
No:5373 投稿者:三戸 投稿日:2020/12/03 Thu 16:48:36

横国ゼミ時代から続いている「ゼミ活動報告板」だが、
先日の浩友会に参加した中村優希君が、
ゼミでの私の話をまとめてくれている。
時には、役に立つ話もあると思うから、
この掲示板に来たついでに見てみたらどうだろうか?
まとめが簡単だから、質問もあるかもしれないが、
それは、こちらの板で出してくれたら、答えます。


○竹田(21期)2020/12/06 18:30
大学教育のオンライン化ということで言えば、「Udemy」などは、まさに、これからの大学教授としての活躍の場の一つになりそうですね。
https://www.udemy.com/ja/
早熟な学生は、大学という場に頼ることなく、学ぶことができるので、専門性の高い人材が大学というブランドとは別の世界から生まれてくると思います。

⇒竹田君、面白い情報ありがとう。
 見に行ったが、資格・スキル系の講座がほとんどのような気がする。
 これまでの通信講座とどこが違うのか、中身を見てないからわからないが、
 学べることは大学ではないんじゃないかな?
 「Udemy」はUniversity+academyの造語かな?
 羊頭狗肉のネーミングだねぇ…(*_*; 






【ikaga?】

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新語・流行語大賞2020の予想の分析めいたもの
No:5372 投稿者:三戸 投稿日:2020/12/02 Wed 12:50:31

少し、順番が変になったが、
我々の予想の分析をしてみたい。

                          三戸 きだ みくりや 杉山 佐々木 古郡  発表
愛の不時着/第4次韓流ブーム      ー ー ー  ×  ×   ◯   ○
新しい生活様式/ニューノーマル    ○  ◎  ○  ◎  ☆   ◯
あつ森                ー  ○  ー  〇  〇   ◯   ○  
アベノマスク             ○  ー  ー  ー  ー   ー   ○
アマビエ               ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
ウーバーイーツ            ○  ー  ー  ○  ー   ー
AI超え                ー  ー  ー  ×  ×   ×
エッセンシャルワーカー        ー ー  ー  ー  ー   ◯
おうち時間/ステイホーム       ○ ○  ○  〇  ー   ◯
オンライン○○            ◎  ☆  ◎  ー  〇   ◯   ○
顔芸/恩返し             ー  ー  ー  ー  ー   ー
カゴパク          × ×  ー  ×  ー   ×
鬼滅の刃               ○  ○  ○  ☆  〇   ☆   ○
クラスター            ○ ○  ー  ー  〇   ◎
香水                 ー  ー  ー  ×  ー   ー
GoToキャンペーン          ○  ○  ○  ー  〇   ー   ○
3密(三つの密)            ☆ ◎  ○  〇  〇   ー   ☆
自粛警察               ー  ー  ー  ー  ー   ー
Zoom映え               ー  ー  ー  〇  ー   ー
総合的、俯瞰的            ー  ー  ー  ー  ー   ー
ソーシャルディスタンス        ◎ ◎  ☆  ◎  ◎   ◯
ソロキャンプ             ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
テレワーク/ワーケーション      ○  ○  ○  〇  〇   ◯
時を戻そう(ぺこぱ)         ー  ー  ー  ー  ー   ー
NiziU(ニジュー)          ×  ー  ー  ×  ー   ◯
濃厚接触者              ー  ー  ー  ー  ー   ◯
BLM(BlackLivesMatter)運動      ー  ー  ○  〇  ー   ◯
PCR検査                ー  ー  ○  〇  〇   ◯
フワちゃん              ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
まぁねぇ〜(ぼる塾)        ー ×   ×  ×  ×   ー

今年は予想ではなく、「自分が選ぶ」だったから、一致していなくてもいいんだが…。
予想なら、コロナ関係を少し減らして「明るい言葉」を選ぶからね。
(だが、政治関係の言葉が選ばれなかったな。「総合的、俯瞰的」「BLM(BlackLivesMatter)運動」が選ばれなかった!)


さて、発表とどれだけ一致していたか?

                          三戸 きだ みくりや 杉山 佐々木 古郡  発表
愛の不時着/第4次韓流ブーム      ー ー ー  ×  ×   ◯   ○
新しい生活様式/ニューノーマル    ○  ◎  ○  ◎  ☆   ◯
あつ森                ー  ○  ー  〇  〇   ◯   ○  
アベノマスク             ○  ー  ー  ー  ー   ー   ○
アマビエ               ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
おうち時間/ステイホーム       ○ ○  ○  〇  ー   ◯
オンライン○○            ◎  ☆  ◎  ー  〇   ◯   ○
鬼滅の刃               ○  ○  ○  ☆  〇   ☆   ○
クラスター            ○ ○  ー  ー  〇   ◎
GoToキャンペーン          ○  ○  ○  ー  〇   ー   ○
3密(三つの密)            ☆ ◎  ○  〇  〇   ー   ☆
ソーシャルディスタンス        ◎ ◎  ☆  ◎  ◎   ◯
ソロキャンプ             ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
テレワーク/ワーケーション      ○  ○  ○  〇  〇   ◯
PCR検査                ー  ー  ○  〇  〇   ◯
フワちゃん              ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○  


一致率(的中率じゃない)は、
きだ  ; ☆…×、◎…○ 、○…5 
みくりや; ☆…△、◎…− 、○…4
杉山  ; ☆…×、◎…× 、○…4
佐々木 ; ☆…×、◎…× 、○…5 
古郡  ; ☆…×、◎…× 、○…4
三戸  ; ☆…○、◎…− 、○…5

@みんな、一致率は4ないし5だな。
おもしろいし、珍しいんじゃないか?

A5人以上が同じ選択していたのは、
                                      発表
新しい生活様式/ニューノーマル    ○  ◎  ○  ◎  ☆   ◯   −
おうち時間/ステイホーム       ○ ○  ○  〇  ー   ◯   −
オンライン○○            ◎  ☆  ◎  ー  〇   ◯   ○
鬼滅の刃               ○  ○  ○  ☆  〇   ☆   ○
3密(三つの密)            ☆ ◎  ○  〇  〇   ー   ☆
ソーシャルディスタンス        ◎ ◎  ☆  ◎  ◎   ◯   − 
テレワーク/ワーケーション      ○  ○  ○  〇  〇   ◯   −

⇒7語中3語しか発表と一致していない
 全員がはずしたのが、3語もある!
 「ソーシャルディスタンス」と「テレワーク/ワーケーション」は選ばれてもいいのじゃないか?
「アベノマスク」を選んだのは私だけだが、半分シャレだぜ。
「政治関連」で選びたかったからかな? 
B全員が一致していなかったのが、
アマビエ、ソロキャンプ、フワちゃん 
⇒…、…、…、?

C一人だけ一致していたのは、
愛の不時着/第4次韓流ブーム  … 古郡
アベノマスク         … 三戸 

○忘れていたことがある
 30語の中にノミネートされていないけど、この言葉は入れてもいいだろ、というのを尋ねなかった。
 何があるだろうか?

○きだ 横国25期

先生、分析ありがとうございます。
大賞を逃した鬼滅ですが、千と千尋と比較しながら大ヒットの背景を探った記事を見つけました、
作品内容にはほとんど踏み込んでおらずメディアに注目した分析ですが、
なるほどなぁという内容でした。
https://cinema.ne.jp/article/detail/45492

⇒三戸
木田君、有難う。
見に行ってきた。
眼でいあの観点をを中心にしたマーケティング論だね。
面白かった。
何より、最後の参考資料リストはうれしいね。

だが、私はなぜ「売れたか?」の「売り方」ではなく「作品の魅力」の分析を見たかった。
君の言う通り、その観点の分析ではなかったのが残念。
如何なる作品が、どのような要素が人々を惹き付けるのか、それを知りたい。
それは、企業だけではなく、研究者も、教育者も知りたい、知らねばならないことではないだろうか…。


◯横1期 古郡
短編映画を作ってから海外の賞に応募しているのですが、
入選したものを見ると日本文化のガラパゴス感を感じます。
これは流行語大賞にも通ずるものがあります。

最近の海外映画のテーマは移民、分断、貧困、ジェンダーです。
人々が積極的に見ていることから、こういうものに関心があることがわかります。
ちなみにアメリカの流行語大賞は年明けに発表のようで去年は
「ジェンダーに関して自分を指し示す【代名詞】」が1位でした。

民主主義を自分たちで作り上げているという自負からか、差別がシャレにならないレベルだからか、
マスコミの成熟度が違うのか、ピックアップされる単語に社会問題意識が見え隠れします。

日本の場合はスポンサー企業が決めているのでポップなものにわざとしているのかも知れません。
韓流ドラマ、ゲーム、口汚い芸能人…これが日本の流行語だと茶の間感しか感じません。

日本では今年も天候不安があり、貧困やジェンダーの問題があり、企業と世界の繋がりが激変したり
色々あったのにも関わらずこれといったヒット単語が出てこない。関心がないのかなぁ。
不倫謝罪会見やってる場合じゃないんだが。

ちなみに私が入れたかった今年の単語は「九州豪雨」「SDG's」「大坂なおみ」です

⇒三戸、
 なるほど、全くそうだねぇ…。
 なぜ、かくも日本社会が社会への窓を閉ざし、社会問題に関心が無くなったのか?
 20世紀はこうではなかったのではないか?
 半径1mの周囲とメディアを通じたことにしかか関心が無くなっているのは若者だけではないね。
 だが、社会・世の中のことを知るには、何らかのメディアを通してだが(口コミは除く)、
 そのメディアのニュースが「コロナ」と「コロナの明るさの払拭」では…。
 政治だけではなく、あらゆる権威・権力の劣化が進んできている感じだ。
 古郡君が挙げた3つは、去年以前からだった気がするが、なぜ「今年の単語」にしたのかな?
 私は、コロナ以外には流行しか浮かばなかった。
 今年は何があったのだろうか?

 「今年の漢字」は新型コロナを度の感じで表すか、センスが問われるが、
 私は十大ニュースが3つしか浮かばない。
 やりたい!

◯1期古郡です
はい。
確かにこの3つは新語ではありません。
今、(今さら?)世の中で機能し始めた言葉とは?
で探してみました。


SDG'sは国連で提唱され多くの企業が
「イメージ戦略から環境ビジネスへ」と動きました。
でもこれは欧米が中心。日本に欧米の考えが浸透するまで
1〜2年かかります。
「それで儲かるのか」が確定されない限り日本の企業は動きません。
企業の思想という点で日本がリーダーシップを取ることは難しい。
紀伊国屋のランキングを見ているとデイリー、ウィークリー、
マンスリーの単位で流行語が見て取れます。
新書の社会のところにかなりSDG's関連の書籍が見られます。
日本企業的には旬だと思ってる感じが…
https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CKnRankingPageCList.jsp?dispNo=107002001001


大坂なおみもランキング1位を取った時より今です。
彼女の発言の影響力が評価されているのは2020年なので
今年の言葉としてみました。


九州豪雨はウィルス影響下での災害です。
これまでの避難の仕方とこれ以降の避難は
大きく変わります。これはフワちゃんよりは
だいぶでかいトピックだと思うのですが…


そうか。流行語大賞は
この言葉がどのような意味を持つかには
言及しないんですね。だから流行なのか。

ちなみに今年の1字は「看」にしておきますー


【NWA2020(2)】

Pass

2020新語・流行語大賞、対象は「3密」
No:5371 投稿者:三戸 投稿日:2020/12/02 Wed 12:44:52

「新語・流行語大賞」が1日に発表された。

年間大賞;「3密」
トップ10; 愛の不時着
あつ森(あつまれ どうぶつの森)
アベノマスク
アマビエ 
オンライン○○
鬼滅の刃
GoToキャンペーン
3密
ソロキャンプ
フワちゃん


新型コロナの1年だったが、
直接関係している語が5つ(アベノマスク、アマビエ、オンライン○○、GoToキャンペーン、3密)
間接的な語が4.5個。
「ステイホーム」のために自宅での時間の過ごし方から流行ったのが、
「愛の不時着」「あつ森」「フワちゃん(YouTube)」、
「鬼滅の刃」の流行はステイホームとの関連は無関係ではないだろうが、薄いだろうな。
「3密」を避けるために流行ったとされる「ソロキャンプ」だが、
芸人の「ソロキャンプ」を自宅でYouTube・TVで視る、という形での流行が実質じゃないかな?
「フワちゃん」はなるほどだな。TVスタジオから送れないなら、自宅からオンラインで送る。 
元気の良さが評価されたのはまちがいないだろうが、
新型コロナの影響によるYouTubeという中で選ばれたんだな。

ノミネート30語のうち新型コロナと」無関係は、7語(23%)しかないから、top10のほぼすべてが新型コロナに関連していても当然だな。
「顔芸/恩返し」「カゴパク(下品な言葉だ)」「香水」「総合的、俯瞰的」「時を戻そう(ぺこぱ)」「BLM(BlackLivesMatter)運動」「まぁねぇ〜(ぼる塾)」
しかし、毎年「なんでや!?」のこの企画・選定だが、「PCR検査」は選ばれるべきではないか?
ワクチンが開発されるまではPCR検査しか技術・医薬的対策は無いのだから…。
(竹田君のからの情報はおもしろく、なるほどだな)

TV(のアホは今更言っても仕方がないのだが)では、
「もっと明るい言葉が選ばれてほしかった」みたいなことを言っていたりするが、
「軽く」「騒ぐ」「はしゃぐ」「媚びる」で視聴率を取ろうとするTVでは仕方がないのだろうが、
30語のうち23語7割以上がコロナ関連、それほど新型コロナは大きなことなのだ、
ということを直視できない、したくないのだろうな。
「明るくしないと」というのは「嘘ではないが、本当(本心)ではない」だろう。

ところで、おもしろかったのは、「JC・JK流行語大賞2020」だ。

(JC・JK流行語大賞2020を発表 「きゅんです」「ぴえんヶ丘どすこい之助」がランクイン!

以下、4部門×5語を、新型コロナと関係があるかどうかの観点でチェックしてみよう(解説はネットの解説のコロナ関連部分だけをコピペタ。解説無しは無関係。)
【ヒト部門】(3/5)
1位NiziU
コロナ禍で暗くなっている時に同世代の女の子が頑張っていて元気をもらえたという女子中高生の意見が多く見受けられました。
2位北村匠海
Youtubeで多くのバズを生み出しているFIRST TAKE シリーズで歌を披露し、「猫」の総再生回数が1億回を突破するなど昨年までの俳優としての枠を超えた活躍で女子中高生の熱い支持を集めました。
3位LiSA
「鬼滅の刃」の主題歌を歌うLiSAさんが3位にランクイン
4位JO1 … コロナとは関係なし
5位しゅんまや… コロナとは関係なし

【モノ部門】(3/5)
1位鬼滅の刃
自粛期間中にアニメを一気にみた女子中高生が多く、自粛明けで学校に行くとクラス中が「鬼滅の刃」の話で盛り上がっていたようです。また、家族でも盛り上がることのできるコンテンツのため、「鬼滅の刃」を通して親子の会話が増えたという女子高生の意見も多く聞かれました。
2位フルーツサンド
今年当社が行ったJCJK流行語大賞2019上半期でも選出された「おうちカフェ」の相棒として多くの女子中高生が家で作って楽しみました。
3位PITTA MASK
マスク生活で一番人気になったのが「PITTA MASK」です。普通のマスクよりカラバリがあり、ファッションに合わせて使えることから女子中高生の熱い支持を集めました。また、通常のマスクより素材が違うことから「化粧が落ちにくい」「肌荒れしにくい」と悩める女子中高生の味方のアイテムになりました。
4位ホーム画面アレンジ
5位バケハ

【アプリ部門】(3/5)
1位Widgetsmith
2位リール(Instagram)
3位Dazzカメラ
フィルムカメラ風に撮影できると話題になったカメラアプリです。シャボン玉と一緒に撮影することによってエモ写真が撮影できると女子中高生からの意見も多く聞かれました。コロナ禍で公園で遊ぶことが多くなった女子高生たちが自分なりにアレンジした青春写真を撮影する際には欠かせないアプリとなったようです。
4位Zoom
今年当社が行ったJCJK流行語大賞2020上半期でも選出され、 見事年間大賞でもランクインいたしました。一時期よりプライベートで使用する機会は無くなりましたが、学校の授業や塾で活用する機会はまだまだ多いようです。
5位Tokyo Disney Resortアプリ
入園チケットが完全予約制になり、チケットを予約できる「Tokyo Disney Resort」アプリがランクインいたしました。発売日には争奪戦となり、数時間もアプリと格闘していたという女子高生も多くいたようです。また完全予約制になったことでパークが空いていて映えスポが混まずに撮影できて嬉しいという女子高生の意見も多く聞かれました。

【コトバ部門】(1/5)
1位きゅんです
2位全集中の呼吸
本流行語大賞のモノ部門1位にランクインした「鬼滅の刃」で主人公竈門炭治郎が身体能力を上げる為に行っていた呼吸法の名前がランクインいたしました。試験前や試合前などここぞという時に「全集中の呼吸」と自分に言い聞かせるなどアニメの枠を超えて自身を鼓舞する為にも使っているという女子中高生の意見が多く聞かれました。
3位ぴえんヶ丘どすこい之助
4位量産型ヲタク
5位◯◯しか勝たん

今年の流行をふり返ると、女子中高生たちは、「NiziU」や「鬼滅の刃」「LiSA」など、家で他世代である家族みんなで楽しめる世代を選ばないコンテンツに非常に熱狂していた1年であったといえます。また「きゅんです」や「ぴえんヶ丘どすこい之助」など、コトバ部門を中心に、TikTok発の流行語が次々と生まれ、曲やアーティストだけでなくコトバもTikTokから女子中高生たちが影響を受けていることがわかります。
(*)「JCJK調査隊」について
株式会社AMFが運営する、約100名の女子中高生マーケティング集団。市場調査や、企業の商品開発サポートなどを行っています。主な活動は、クライアント企業との座談会やアンケート調査など、女子中高生の代表としてメディア出演も多数。
台湾のInstagram分析を手掛けるTagnology社と提携し、Instagram上で2020年7月-11月にかけて投稿されたものの中から、数百万件以上の女子中高生による投稿を抽出し、分析いたしました。


「大人の世界」とは異次元・異世界の言葉が選ばれるJC・JK流行語大賞2020だが、
今年は、言葉こそ「鬼滅の刃」以外は全く一致しないどころか?
知らない、いや聞いたことない言葉が並ぶ。
私が聞いたことがある・わかったのは5語しかない。
(これは、今年だからで、いつもなら1、2語しかわからないんじゃないか。今度、前の年を見てみよう。)

だが、
以上20語中10語、50%が新型コロナ関連だった。
すごくないか?
彼女たちが「社会からこんなに影響を受けている!」
「ZOOM」「鬼滅の刃」というオジサンでもわかる語が入っているだけではなく、
半数が関連するのは、新型コロナは「健康」「経済」問題だけでなく、
「社会」「文化」問題でもあることがよくわかるではないか。

他に、こんなページもあるが(もっとあるだろうが)、
( JCJK流行語、2020年大賞は「きゅんです」…ぴえんヶ丘どすこい之助もランクイン
( 「ぴえんヶ丘どすこい之助」「NiziU」「きゅんです」JC・JK流行語大賞2020が発表
( JC・JK流行語、2020年の大賞は「きゅんです」JC・JK流行語大賞2020が発表

私が引用したものに比べて、情報の「質が低い」。
何のために、誰に向かって配信しているのか?
とにかく配信、速さが大事、表面的でもいい、と思っているのだろうが…。
スタッフ数なども関係しているのかもしれないが、
ネット情報の「質」の「差」の大きさを感じさせる。

【NWA2020】

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Re:三戸ゼミ2020年新語・流行語大賞
No:5370 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2020/12/01 Tue 08:50:09

後から参加ですみません。
大賞、ちょっとよくわかりませんでした。

ヤフーのコメントが、とんちきいてて納得したので、共有します。

【shingo2020】

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ありがとうございました
No:5369 投稿者:井村 俊太(長崎県立大学2期生) 投稿日:2020/11/23 Mon 21:14:09

ご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ございません💦
長崎県立大学2期生の井村 俊太と申します。
今回の勉強会に初めて参加させていただき、また浩友会のメンバーに入れていただき大変嬉しくおもいます。

入るだけでなく、私もあの場所でうまく発信していけるよう日頃からまずは気になったことを突き詰めていく事をしていきたいです!
来年といってももうすぐそこまできてますが、大きく変化する世の中の情報を一つでも多く理解し、次の勉強会へと繋げていきます!

お忙しい中、大変恐縮ではございますが、宜しくお願い申し上げます!





井村さま

三戸ゼミ古郡です。よろしくお願いいたします。
三戸ゼミはいろいろ扉を持っていまして
FB
https://www.facebook.com/profile.php?id=100041910798313
こちらこちらは比較的カジュアルなネタもあります

講義をまとめた動画もあるのですが、こちらは限定公開にしてまして
木田さんのところにアドレスをまとめてあります。
いろいろ探ってみてくださいね
【study2020】

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次回勉強会日程
No:5368 投稿者:きだ(横国25期) 投稿日:2020/11/21 Sat 20:31:53

先日の浩友会では、コロナで企業や日本社会、世界はどのように変わっていくのかを考え続けていくため、
継続的に勉強会「定期開催コロナを考える」を行っていくことが提案されました。
このような勉強会を通して、世の中を見るための視点、概念、キーワード(検索語)を持つことを目指します。

次回開催は、2021年1月24日(日)@Zoomとなっています。
プログラム・詳細は未定ですが、前回の勉強会の復習、
議論しきれなかった点の補足を考えています。
(前回勉強会(浩友会)動画に関してはNo.5365をご参照下さい
 No.5359は勉強会の予習復習にご活用下さい)

暫定的に13時開始(12時に「集合!」)としています。
浩友会に参加できなかった皆さんも、ぜひ勉強会でお会いしましょう!

きだ追記

コロナで一番多く影響を受ける接客サービス業関係で働いているみなさんは
土日にはお仕事が入っていることが多いですよね…
途中までの参加、遅れての参加ももちろん歓迎しています。
浩友会参加者で日程調整させていただき上記の日付になりましたが、
リアルタイム参加できない皆さんにも掲示板で事前事後に参加頂けると幸いです!

【Study】

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三戸ゼミ2020年新語・流行語大賞
No:5367 投稿者:三戸 投稿日:2020/11/21 Sat 17:37:24

「「現代用語の基礎知識」選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30語が発表された。
今年ノミネートされた30語は以下のとおり。

やろうじゃないか!
やらねばなるまい!

「私のtop10」を集計して、「三戸ゼミ2020年新語・流行語大賞」をきめねば…。
今年は予想しない。自分の10語を挙げよう。
大賞だと思うものに☆、次点と思うもの2点に◎、3〜10位に○、知らないに×、それ以外に ー を付けてください。

                          三戸 きだ みくりや 杉山 佐々木 古郡  発表
愛の不時着/第4次韓流ブーム      ー ー ー  ×  ×   ◯   ○
新しい生活様式/ニューノーマル    ○  ◎  ○  ◎  ☆   ◯
あつ森                ー  ○  ー  〇  〇   ◯   ○  
アベノマスク             ○  ー  ー  ー  ー   ー   ○
アマビエ               ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
ウーバーイーツ            ○  ー  ー  ○  ー   ー
AI超え                ー  ー  ー  ×  ×   ×
エッセンシャルワーカー        ー ー  ー  ー  ー   ◯
おうち時間/ステイホーム       ○ ○  ○  〇  ー   ◯
オンライン○○            ◎  ☆  ◎  ー  〇   ◯   ○
顔芸/恩返し             ー  ー  ー  ー  ー   ー
カゴパク          × ×  ー  ×  ー   ×
鬼滅の刃               ○  ○  ○  ☆  〇   ☆   ○
クラスター            ○ ○  ー  ー  〇   ◎
香水                 ー  ー  ー  ×  ー   ー
GoToキャンペーン          ○  ○  ○  ー  〇   ー   ○
3密(三つの密)            ☆ ◎  ○  〇  〇   ー   ☆
自粛警察               ー  ー  ー  ー  ー   ー
Zoom映え               ー  ー  ー  〇  ー   ー
総合的、俯瞰的            ー  ー  ー  ー  ー   ー
ソーシャルディスタンス        ◎ ◎  ☆  ◎  ◎   ◯
ソロキャンプ             ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
テレワーク/ワーケーション      ○  ○  ○  〇  〇   ◯
時を戻そう(ぺこぱ)         ー  ー  ー  ー  ー   ー
NiziU(ニジュー)          ×  ー  ー  ×  ー   ◯
濃厚接触者              ー  ー  ー  ー  ー   ◯
BLM(BlackLivesMatter)運動      ー  ー  ○  〇  ー   ◯
PCR検査                ー  ー  ○  〇  〇   ◯
フワちゃん              ー  ー  ー  ー  ー   ー   ○
まぁねぇ〜(ぼる塾)        ー ×   ×  ×  ×   ー

ノミネートされた30語の中から、12月1日に「今年の新語・流行語大賞トップ10」が決まる。
(https://tower.jp/article/news/2020/11/6/tg003)


「???」という言葉もある。
「2020新語・流行語大賞候補30語:「3密」「ソーシャルディスタンス」など新型コロナ関連が多数」
(https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c03822/)
という記事に関連記事が挙げられていて、結構面白い。


○三戸;新型コロナ関連の言葉ばかりになってしまう(10分の8)。
まあ、ことしはグローバルに全人類を覆った歴史・文明的出来事の年だから、仕方がないか…。
アホノマスクは要らないけど入れたい(^-^; 。
「3密」と「ソーシャルディスタンス」は、ほぼ同じことだし、
「オンライン○○」に「テレワーク/ワーケーション」は含まれるが、意味は違うだろう。
新型コロナは全ての人が巻き込まれた。2020年はオリンピックの年の筈だったが、延期されたし、来年も開催できないかもしれない。新型コロナ禍は、来年収まるだろうか?ワクチンかで国内は一旦治まるかもしれないが、そうはいかない他国は多かろう。グローバルに収まるのは何年後だろうか?

例年なら、知らない、使ったことない、関係ない語が自結構あるのだが…。
「カゴパク」「NiziU(ニジュー)」は聞いたことはあったが、意味を調べて、あああのことかと肯いたのだが、30語の中で2語しかないのは極めて珍しい。

TV関連から「愛の不時着/第4次韓流ブーム」「顔芸/恩返し」「ソロキャンプ」「時を戻そう(ぺこぱ)」「NiziU(ニジュー)」「フワちゃん」「まぁねぇ〜(ぼる塾)」があるが、濃厚接触者もPCR検査も落としたのだから…。
「あつ森」と「鬼滅の刃」だが、あつ森は自分も家族・友人もやってないが、鬼滅の刃はCS放送を録画して見た。

「AI超え」「自粛警察」「総合的、俯瞰的」「BLM(BlackLivesMatter)運動」は、社会的に十分意味があるのだが…。
BLM運動は大坂ナオミ関連で日本で注目されただけだし、あとの3つは何を指しているかでは重要だが、言葉としてどれだけ認知されているだろうか…。

今年の10大ニュースは、簡単で難しいな…。

○きだ 25期
先生、場たて有難うございます。
やはりコロナ関係の語を多く選ぶことになりました。
今年作られ最もよく使われた三密か、ありとあらゆるものがオンラインで行われるのが普通になってきたことを重視しすべきかで、
☆をどちらにするかはかなり迷っています。
withコロナ・ポストコロナ、といった語も入ってきていいのでは、と思いました。

○みくりや 25期
先生、場立てありがとうございます。
※列で見やすくするためにいじりましたが、回答ズレしていたら修正頂ければと思います!

私はソーシャルディスタンスを1位にしました。
日本のみならず世界のあらゆる人が継続して意識する語になったことを選出理由にしました。

新型コロナ以外の語だと鬼滅の刃とBLMのみにしました。
BLMはSNSで撮影された動画が拡散され、抑止力となりうるものにまで発展していること、
そしてアメリカの分断と破綻を象徴する出来事になったという2点でランク入りさせました。

個人的に今年笑わせてもらったのは、以前Twitterでリツイートされていた以下ポストです。
「Positive : (adj.) the most negative word of 2020」

〇杉山

タイミング的に鬼滅が圧倒的に強いのではと思います。
最終巻の発売と映画ヒットが重なっています。

〇佐々木
 取り急ぎ!


◯古郡
いつもより政治からの言葉が少ない感じがするのは
政府がウィルスに対応ばかりでどうしても後手に回っちゃうからでしょうか。
GOTOが目論んだ経済効果は鬼滅に一蹴された感じがいなめません



【sinngo2020】

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浩友会、楽しいですよ
No:5366 投稿者:佐々木(16期) MAIL 投稿日:2020/11/21 Sat 14:35:27

浩友会から一週間が過ぎました。
皆さん、往時のゼミさながらの、12時間(!)に及ぶ浩友会、どうも有難うございました。
非常に、楽しい時間でした。

一番の収穫は、三戸先生からの講義で、
新型コロナと他の災厄(スペイン風邪、新型インフル、3.11、等)との決定的な差は、
【災厄・負の影響<対応策の影響】
であるという観方を得ることができた点です。
この観方で、ニュースや本屋に行った時の情報の受け止め方が丸っきり変わりました。
自分の仕事や、職場のあり方を見直す大きな武器にもなっています。

これは上記言葉だけ見ても全くピンと来ないと思いますので、
是非古郡さんが編集して下さった当日YouTube動画をご覧下さい。
掲示板No.5365を参照いただくか、Facebookで「浩友会」を検索して辿り着いて下さい!
これは見ないと勿体ない。

古郡さんが、プロである三戸先生が我々のために、タダで時間と知を与えて下さっていることが
有り難いと言っていましたが、我々からすると同じくプロである古郡さんが動画を編集して
提供いただいていることも、大変有り難く思っております。

また、初めて長崎県大のOB、学生が参加してくれました。
ZOOM開催であることで、初めて10期生の千崎さんとお会いすることができました!

公私ともに色んな転機があり、ちょっと距離ができてしまった方がたくさんいらっしゃると思います。
三戸ゼミは、浩友会は、いつでも、どんな形でも、仲間を受け入れる場です。
やはり、仲間は一人でも多い方が、嬉しいものです。

【12jikan】

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浩友会の勉強会の動画ができています
No:5365 投稿者:1期古郡です  右記Mailは25期木田の連絡先です MAIL 投稿日:2020/11/18 Wed 14:55:46

三戸ゼミ生の皆さま


1期古郡です。
掲示板って更新されてないと活動していないのかな、
とかイメージを持つかもしれませんが、アンダーグランドで
意外とやっています。


たまに、年一とかしか見ない人だと総会も
見逃しがち。なので今回、Zoomを使ったこともあり
講義の内容を動画で編集してあります。


木田くんまでぜひご連絡ください。
限定公開のリンクをお送りできます。
通勤の合間でもランチ取りながらでも見られるよう
短めに3部構成にしてあります

◯木田 YNU 25期

古郡さん、投稿ありがとうございます。
この投稿の投稿者名の横の部分のMAILをクリックすることで私のメールに連絡できるように設定しておきました。
また、もし「令和二年 浩友会総会のご案内」というタイトルのメール(11月7日(土)に佐々木さんが発信)
が届いていない方がいましたらお知らせ下さい。

【2020】

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ありがとう、本当に楽しい一日だった
No:5364 投稿者:三戸 投稿日:2020/11/17 Tue 19:15:30

ありがとう、本当に楽しい一日だった(*^^)v!(^^)!

12時から23時まで。
みんなを残して、私は研究室から帰路についた。
横浜でやる時も、これ位の時間で帰るのだが、
みんながまだ残っているのに、先に帰宅するのは「後ろ髪が引かれる」思いがした。
(帰って食事を作ることや、翌日また仕事があるから帰宅したのだが、
以前なら、しなかっただろう。
その場で得られることがどれだけのものか、がわかっているなら、
まだ帰らなくてもいいはずだし、
昔なら帰らなかった。
「齢を取った」とはこういうことを言うのだなぁ…)


しかし、スゴイよなぁ…。
みんないい齢になってもいるのに、
直接仕事に係らないにも関わらず、
こんなに長時間、学ぼう、語ろうとするなんて!!

いいゼミ生活を過ごせたからなんだろうなぁ…
楽しく語り合えるいい仲間に巡り合ったからなのだろう。

色んな「幸せ」があるだろうが、
この集まり・仲間は、滅多に無い、相当豊かな「幸せ」を得ているのではないだろうか…。

大事にしたい(「大切にしたい」どちらが適切だろうか…)。
翌日から、またそれまでと同じ「日常」に戻って過ごしていた。
だが、古郡君の動画で、薄れかけていた「嬉しさ、有難さ」が蘇った。
有難う×7

新型コロナのマイナスの影響は経済をはじめとして、実に大きいだろうが、
ZOOMという武器があることに
気が付き、
使えるようになり、
使うようになったのは、
マイナスを十二分に取り返せるようになっているのではないだろうか?
(健康・生命にかかわった人たちには本当に申し訳ないが…)

浩友会でも話したが、
災厄・負の影響<対応策の影響
であることが、これまでの他の災厄と異なる所だ。

空間と時間を縮めてくれるこの利器を使っていきたいものだ。
(ただし、使い方は大事だな。月の何日もの土日にZOOMが入ってきているからな。)

みんな心身の健康に気を付けて…。

p.s.遠隔から参加できるのだから、もっと多くの参加があると思っていたが、全く意外だった…。
難しいものだなぁ…。


【arigatou2020】

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コロナ過の浩友会に参加して
No:5363 投稿者:杉山@3期 投稿日:2020/11/17 Tue 12:07:29

杉山@3期です

先日の浩友会、三戸先生、皆さま本当に有難うございました。
途中からの参加でしたが、とても疲れました。

感想でもいいましたが、継続は力なり でしたね。

メモをみながら、3点ほど、記述してみます。


■情報システムは本当に高齢者には不親切

デザイン思考などが今もっとも必要なスキルとされているにも関わらず
高齢者という大きな市場・消費者が大切にされていない
真剣にこの視点でビジネスを考えることが重要だと改めて思いました。

■自分は検索ワードをいくつもっているか?

世の中・ニュース・日常をどのテーマ・枠組みでみているか?
自分の中に枠組みはいくつあるのか?に近い問いでした。
しっかり地固めしないと、検索ワードもテーマ・枠組みも自分の中で
しっかりとしたものにならないと改めて思いました。

■がっちりマンデーを録画しました。

先生がご紹介されていた番組を取り急ぎ録画しました。
今後、視点・テーマを意識してみてみたいと思います。

【20201104】

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ありがとうございました!
No:5362 投稿者:25期 みくりや 投稿日:2020/11/15 Sun 22:30:48

三戸先生
みなさま

昨日は本当にありがとうございました。

zoomがレコーディングモードだったので、きっとどこかでまたご共有頂けるのではないかと思っていましたが、
すぐ復習したいと思ってこっそり自分のiPhoneで録画しておりまして、、(申し訳ございません)
今日はそれを移動中に聞きなおして、聞き逃した部分も含めて改めて聞いていました。

三戸先生のお話は時間・空間とその粒度を漏れなく捉えたお話で、
コロナの社会への影響など特に考えることなく仕事をしていた自分の狭い思考・視野を省みるとともに
深夜のゼミ室、ガスト、ニュー日の丸宴会場を思い出しながら興奮して聞いています。

三戸先生や諸先輩方のような知の蓄積・積み上げはありませんが、
皆さんへの恐れ多さはいくらか横に置きつつ、話に全く付いていけなかったとしても、
(もっと気軽に)参加していくことが自分の力になると感じています。

また、より多くのゼミOBがこの会に参加して、あらゆる分野で新たに前進できるように
自分でも何か貢献できたらと思っております。(佐々木さん、古郡さん、ご連絡します!)
まずは僕も同期や近辺のゼミ生に連絡してみます。

先生から頂いたように、心身の健康に気を付けて、また明日から頑張ります。

ありがとうございました!

【20201114】

Pass


No:5361 投稿者:1期古郡です 投稿日:2020/11/15 Sun 20:28:47

三戸先生
みなさま

昨日はありがとうございました。
久々の12時間ゼミ、あぁ、学生時代を思い出す。
現役生は「長時間やる」と敬遠するらしいですが
バカですねぇ。モノは話しようです。
就活の時に「12時間がっつり研究するゼミでした」って言えば
どれだけアピールになることか。その結果として他を圧倒する多くの
視点を持つことができていればどこだって通るのにw


リモートという素晴らしい技術により浩友会も新たな局面を
迎えました。会の盛り上がりにつながるいいきっかけです。
いい企画をみんなで考えていければと思うのですがいかがでしょうか。


Covid-19が社会に及ぼす影響は昨日検証した内容が
全てではありませんし、日々変化していきます。
GoToが挫折したり、次の政策が現れたり、
マーケットの激変をとらえた企業が現れたり
医療現場、病院経営に新たな状況が生まれたりすると思います。
政治、経済、文化、どこからでも検証できる。
その時々で集まり、話し、可能性を探れる状況にあります。


企画1としては
「定期開催コロナを考える」になるでしょうか。


また、各自の近況報告を聞いていて、
「みんなで検討してもいいんじゃない?」
ってことも多かった。
長年ゼミをやっているのでプロフェショナルが
だいぶ出てきています。
同時に進むべき道に悩むゼミ生も出てくる。
みんなで相談のることはできないだろうかと
ちょっと思いました。


掲示板とかの公式な場ではなく、FBとかでもいい。
某外資系のノウハウや人脈、某政府系のコンサルの
戦略や戦術、それらをちょっとね、生かして道を
照らすことはできないかと(友なんだからもちろん無料で)


企画考えて書き込んでみませんか。
掲示板ってめっちゃ公式だから二の足踏むかもしれませんが
たまには考えを文章にするのもいいものです。


一応、試しに作ってみたFBがあります
https://www.facebook.com/profile.php?id=100041910798313


⇒2020.11.17、三戸

おお!FACEBOOKで「三戸ゼミ浩友会」ができていたんだ!!
全く知らなかったよ。
大雨の時など、みんな心配してくれていたんだなぁ…。
「有難い」という言葉しかないが、言い足りないなぁ…。
でも、
「みんな本当にありがとう。とにかく、嬉しい(*^^)v」


【20201114】

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三戸先生の講義について
No:5360 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2020/11/14 Sat 23:25:24

三戸先生
皆さま

21期竹田です。
今日は貴重なお話有難うございました。
恥ずかしながら、参加するまで、今回のテーマ「新型コロナ禍をどう理解するか、どう対応してゆくべきか?」について、思考する余裕がなく、どう捉えればいいかわからず、思考停止していました。

1つ気になったことを書き留めます。
三戸先生の講義のあと、三戸先生がYoutuberになれば、という西森さんの意見について、その場合ターゲットとなる顧客は誰になるのか、ずっと考えていました。いま私はプログラマーという技術職に就いており、理系よりの職種なのですが、三戸先生の経営学・人間学は、文系の学生ではなく、理系の学生に聴かせるべきなのではないか、とふと思いました。

日本社会の仕事がJOB型へ移行していくのなら、これまで以上に即戦力となる専門的な知識が、就職の前提となります。
ただし、文系学生が役に立たない、ということと、文系の学問が役に立たない、は同義ではありません。
マネジメントや組織論だけでなく、自ら問いを立てて論じることや、分野を横断して捉える思考法、人の上に立つ人間学を学ぶことは、大学生なら必修科目にすべきでしょう。

理系よりのつくる仕事は、どうしても、どうやったらできるのかというHow toが思考の先に立ちますが、それを何のためにやるのか、いろんな次元で捉えることで、より物事の本質に近づくような気がしております。

1つ、後悔したこと。
Zoomで先生の講義と皆さまの顔が写っている画をキャプチャで保存しておけばよかった。
どなたか気の利いた方はいらっしゃらないかな。


【20201114】

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キャッチコピーを考える参考に
No:5359 投稿者:日々野(15期) 投稿日:2020/11/13 Fri 17:57:20

明日の勉強会たのしみにしております。

キャッチコピーを考える参考にと思い、以前の10大ニュースの記録を探してみましたので、
共有させていただきます。

平成20年(リーマンショックの年)の10大ニュース

平成23年(東日本大震災の年)の10大ニュース

平成10大ニュース
その1
その2

新型コロナ禍は、リーマンショックや東日本大震災と比較すると、これらを超えると感じます。
では、もし平成10大ニュースの中に入れるとすると。。
トップまではいかないようにも感じましたが、どうでしょうか。


それにしても、10年以上前の記録もすぐに見つかりました。
素晴らしいアーカイブに感謝です。


○2020.11.14(三戸)
 日比野君、本当に×7、ありがとう
 早速、見に行った。
 みんなすごいなぁ…。
 10大ニュースの選定以上に「ニュースの意味付け」はいい企画だなぁ………。
 5年たった今、改めて10大ニュ-スを考えると、
 ネット、少子化、トランプ、自民党政治、異常気象は大きく感じるな。
 「振り返って考える」のと「これからの影響・意味」ははっきり違うことをあらためて感じるが、
 後になってみると「これからの影響・意味」を大きく感じることを改めて感じる。
 「起こった出来事」で「風化するもの」としないものがあるんだなぁ…。
 あらためて、「未来を変える・決める「平成の十大ニュース」」をみんなでやってみたいな。
 あらためて感じる。三戸ゼミはすごい!
 


【catchcopy】

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【ご案内】11月14日(土)オンライン浩友会ZOOMリンクについて
No:5358 投稿者:佐々木(16期) MAIL 投稿日:2020/11/12 Thu 22:37:52

メールアドレスを把握している方にはご連絡いたしましたが、
今週末14日(土)オンライン浩友会のZOOMリンクを送付しています。

メールが届いておらず、この書き込みをご覧になった方は、佐々木名前横の
MAIL欄をクリックして、私までご連絡下さい!

【1114koyukai】

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新型コロナ関連の内田樹のブログの紹介
No:5357 投稿者:三戸 投稿日:2020/11/09 Mon 15:18:54

みんな元気だろうか?
本を読む時間はあまり取れないが買ってはいる(紹介をさぼっている)。
『中央公論』『文藝春秋』は、毎晩、寝床で読んでいる。
少し、時間があると、日経電子版でコロナや仕事に関連する記事を探してはファイルしている。
また、数か月に1回位、思い出して「内田樹の研究室」を見ては、選んでフォルダーに残している。
内田はすごいなぁ…。
いま「研究者」ばかりの世の中になり、「学者」がいなくなってきたが、
内田(と養老)は数少ない優れた学者であろう。
養老の「唯脳論」は優れた「近代化批判」であるし、
内田の「民主主義論」は蒙を啓かされる。

今週末の浩友会のテーマは新型コロナ禍と私たちだ。
参考として、内田のアフター・コロナ論の一番短いものをコピペタし、残りの記事のリストをあげておきたい。


日刊ゲンダイ「コロナ後の世界」
2020-06-04 jeudi
「コロナ禍によって、社会制度と人々のふるまいはどう変わるのか?」ここしばらく同じ質問を何度も向けられた。「変わるかも知れないし、変わらないかも知れない」というあまり役に立たない答えしか思いつかない。でも、それが正直な気持ちである。
 2011年の3・11の後にも「これで社会のあり方も人々の価値観も変わるだろう。変わらないはずがない」と思ったけれど実際にはほとんど変わらなかった。環境が激変し、新しい環境への適応が求められても「変わりたくない」と強く念じれば、人間は変わらない。そして、生物の歴史が教えるのは、環境変化への適応を拒んだ生き物の運命はあまりはかばかしいものではないということである。
 今の日本ははっきり言って「はかばかしくない」。それは環境が大きく変化しているにもかかわらず、日本人集団がそれに適応して変化することを拒んでいるからである。
 
 日本人が直面している最も直接的な環境的与件は人口減と高齢化である。これはコロナとは関係がない。日本の人口は21世紀末までに中位推計で5000万人にまで減る。80年で7700万人、年間90万人ペースで人が減る。中央年齢は45・9歳で世界一の老人国である。要するに今の人口構成を前提に設計された社会制度は遠からず全方位的に崩れるということである。
 適応のための選択肢は二つしかない。
 首都圏にすべての資源を集中させて、それ以外を無住の地とする「一極集中シナリオ」か、全土に広く薄く分布する「地方離散シナリオ」である。
「一極集中」であれば、狭い空間に人間を詰め込むので、スケールは小さくなるが、制度は今とそれほど変わらない。人々は相変わらず満員電車で通勤して、混み合ったモールで買い物をする。ただし、首都圏以外では、幹線道路や線路から少し離れると廃屋と耕作放棄地が広がることになる。
「地方離散シナリオ」では明治末年程度の人口が当時の生活圏に薄く広く暮らす。たぶん人口の20%くらいが農村に住むことになるだろう。食料は自給自足できるが、エネルギーの自給率を上げるためにはテクノロジーの進化が必要になる。医療や教育については制度設計を間違えなければ高水準を維持できるだろう。科学や芸術の発信力も工夫次第で高められる。だが、経済成長はもう望むべくもない。

 3・11で「シナリオの変更」を突き付けられた時に、日本人は結局これまで通りの「一極集中シナリオ」を選択した。震災直後には、首都機能の分散や人口の地方移動・地方分権が提案されたけれど、ほとんど議論されないまま棄てられた。そこにパンデミックが来た。人口稠密地で感染が拡大し、経済活動は停滞した。地方離散と地方分権が進んでいれば、感染は早期に収束し、社会活動への影響も軽微で済んだかも知れない。済んだことだから検証のしようがないが。
 いずれにせよ、ウィルスはこれからも間歇的に世界的流行を繰り返すし、都市への一極集中が感染症に弱いことは周知された。では、どうするのか.
 とりあえず日本の政官財はこれからも一極集中シナリオにしがみつき、五輪だ、万博だ、カジノだ、リニアだと「昭和の夢」を語り続けるだろう。だが、そこにはもう未来はない。
 環境の変化に本気で適応する気なら、衆知を集めて、実現可能な「地方離散シナリオ」を起案すべきである。
 コロナを奇貨として、それについての本格的な議論が始まることを願っている。(2020年6月2日号)
(2020-06-04 11:56)
(http://blog.tatsuru.com/2020/06/04_1156.html)

リンクの表示名
コロナウィルスと社会的共通資本    2020-02-29 samedi
コロナウィルスと社会的共通資本

コロナ後の世界            2020-04-22 mercredi
コロナ後の世界

コロナ禍についてのアンケート     2020-05-10 dimanche
コロナ禍についてのアンケート

パンデミックをめぐるインタビュー   2020-05-27 mercredi
パンデミックをめぐるインタビュー

日刊ゲンダイ「コロナ後の世界」    2020-06-04 jeudi
日刊ゲンダイ「コロナ後の世界」

文化日報への寄稿「パンデミックとその後の世界」 2020-09-20 dimanche
文化日報への寄稿「パンデミックとその後の世界」


この他に、安倍政権の総括、日本学術会議、若者論は読んでもらいたいので、
紹介しておきたい(ゴメン、リンク貼りは省略) 。
錯覚・思い込みかもしれないが、世の中・物事がわかり、少し利口になった気がする。

安倍政権を総括する      2020-10-01 jeudi
(http://blog.tatsuru.com/2020/10/01_1610.html)
安倍政権の7年8カ月     2020-08-29 samedi
(http://blog.tatsuru.com/2020/08/29_1014.html)
Give democracy a chance    2020-01-07 mardi
(http://blog.tatsuru.com/2020/01/07_0942.html)
法治から人治へ        2014-04-18 vendredi
(http://blog.tatsuru.com/2014/04/18_1041.html)
日本学術会議問題について    2020-10-22 jeudi
(http://blog.tatsuru.com/2020/10/22_1029.html)
独裁者とイエスマン
2020-10-30 vendredi
(http://blog.tatsuru.com/2020/10/30_1049.html)
『街場の親子論』のためのまえがき  2020-06-03 mercredi
(http://blog.tatsuru.com/2020/06/03_1113.html)

みんなと「会える」のが、本当に楽しみだ(*^^)v

⇒〇佐々木
 三戸先生、ご紹介ありがとうございます。
 内田樹のブログ、全部ではありませんが私も読んでいます。
 纏まって本を読む時間を作ることが難しい中、「情報を得る」のではなく、
 「意味を考える」「思考のトレーニング」として、これ以上の材料は中々無いと感じています。

 学者と研究者の違いは、「問い」と「意味づけ」の有無でしょうか。
 Whyとhow、哲学(総合)と専門、長期と短期、等々、色々切り口がありそうな気がします。

 これは、学者と研究者に関する概念の問題だけではなく、
 まさに(サラリーマンである)我々自身の仕事でも、(二者択一では無いにせよ…)自分自身どうであるのか?、
 周囲の人(マネジメント、上司、同僚)は、どちらの要素をどのような比率で持っているのか?、
 それについてどう思うか?、ということを考えさせてくれます。


⇒佐々木君、早速のレス、本当に嬉しい。
 「研究者」;自分の専門領域に関心・活動を限定する。「科学者」とほぼ同義  
 「学者」 ;専門領域に立ちながらも、時にその域を超える。「科学者」+「哲学者」
 まだ、詰められてはおらず、イメージを大きく超えていない。
 だが、下の「科学」「哲学」はこれでほぼいいんじゃないかと思っている

 「科学」;対象と方法を「限定」し、そこにおける「法則性」を探る
 「哲学」;対象を「総体」としてとらえ、その「意味」を探る 

 「専門家」でなくても、「法則性」を探ろうとはするだろうが、その方法が「素人」だ。
 だが、「意味」を問わずに生きていけるだろうか…。

⇒〇佐々木
 三戸先生、どうも有難うございます。
 「科学」と「哲学」について、なるほどと腑に落ちております。
 (科学者にも意味はあるのでしょうが、専門=狭い、所与の前提=問い直さない、ということでしょうか)
 どちらも、何ごとかとを明らかにする、「有効性」と「限界」がある。
 どこまで「有効性」があり、どこに「限界」があるのか。
 仕事も全く同様だと思っていますが、考えて考えて、それを積み重ねていくしか道は無いのだと思います。
 (思考に関しては、ラッキーパンチやウルトラCは無い)


【utidablog】

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【ご案内】2020年度 浩友会勉強会・総会について
No:5356 投稿者:佐々木(16期) MAIL 投稿日:2020/10/03 Sat 14:45:00

浩友会会員 各位

ご無沙汰いたしております。16期生の佐々木です。
コロナ禍の終息が見えない中ではありますが、皆さんとご家族が、
心身共にご健康に過ごされていることを願っております。

さて、今年度の浩友会勉強会・総会につきましては、
足下の情勢を踏まえまして、残念ではありますがオンラインにて開催いたします。
定例の10月第4週土曜日の日程からはずれておりますが、
取り急ぎご予定をいただき、是非ご参加をいただきたくお願い申し上げます。

《開催概要》
1.日時   11月14日(土) ※下記時間は予定ですので、変更になる場合があります。
       13時〜17時 勉強会
       17時〜18時 近況報告
       18時〜19時 総会
2.開催方法 ZOOM(オンライン) ※幹事から招待リンクを送付いたします。 

勉強会では、「新型コロナ禍をどう理解するか、どう対応してゆくべきか?」というテーマで、
皆さんと議論をしていきたいと考えております。
アフターコロナ、withコロナの時代に入りつつある環境下、皆さんにおかれましても、
家庭や仕事等で、自身や周囲での様々な変化に直面し、感じられていることが多くあると思います。

また、初めてのオンラインでの浩友会勉強会・総会の試みですので、
普段遠隔で参加し辛い、仕事が忙しく顔を出せない、という方につきましても、
30分でも1時間でもアクセスしていただき、久しぶりに交友できればと楽しみにしています。
詳細はまた別途ご案内いたしますが、取り急ぎ上記ご案内いたします。

オンラインでも、集合!!!


浩友会幹事長 佐々木(16期生)

※本日上記と同内容をメールでもお送りいたしましたが、アドレスリストで網羅できていないため、掲示板にも再掲いたします。

【koyukai2020】


○梶尾(ビジネススクール)
  佐々木様 メールが届かないようなのでこちらから返信致します。浩友会のご案内、ありがとうございました。
  参加したいので、お手続きよろしくお願い申し上げます。メールアドレスは yukaji928@gmail.com です。

◯木田 YNU 25期
梶尾様、ご連絡ありがとうございます。
別途メールを送らせて頂きます。


別件ですが、皆様に情報共有として、新型コロナに関する社会科学系の研究・記事がまとめられているサイトを
記載します。
https://covid19.jeaweb.org/
日本経済学会 新型コロナウイルス感染症に関する研究

⇒〇三戸
 木田君、ありがとう。早速、数本DLさせてもらいました(^^♪

〇佐々木
 梶尾さん、反応遅くなり失礼いたしました。
 すでに木田さんからご案内してもらっていますが、メールアドレスをリストに登録いたします。

 引き続き、よろしくお願いいたします!

〇日々野(15期)11/9
 佐々木さん、みなさんご準備ありがとうございます。
 直接集まれないのは残念ではありますが、オンラインでも出席させて頂きます。
 自身の環境では新型コロナの影響は限定的だと感じています。
 むしろ皆さまの話を聞いて、新型コロナをどう理解するか考えたいです。

 ところで、懇親会がない(いつもの味が楽しめない)のは大変悔やまれますが、
 オンラインでの近況報告の時間には、乾杯はあるのでしょうか。
 (ドリンクとつまむものを各自用意した方がよいのかな?)

⇒〇佐々木
 日々野さん、ご参加の連絡及びご提案ありがとうございます。
 オンライン近況報告、私も気になってはいましたが、黙っているのも寂しいので、
 各自飲食(アルコールOK)しながら、としましょうか!

⇒〇日々野
 佐々木さん、ありがとうございます。嬉しいです。
 いつものように歓談しながらとはいきませんが、
 乾杯の発声だけでもあると、気分も盛り上がるように思います!

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【書店日記】&「今月の雑誌」2020年7〜12月号
No:5355 投稿者:三戸 投稿日:2020/07/17 Fri 21:21:41

2020年7〜12



済まない。
全くゆとりが無い。
コロナに関する議論も止まっている。
本も買っていても読むゆとりがない。
せいぜい雑誌。
せめて、その雑誌に関してでも記しておこう。

この数か月、総合雑誌は当然、新型コロナを特集としている。
『中央公論』と『文藝春秋』をこのところ毎号購入しているが、
この3か月の『中央公論』を紹介したい。

2020年6月号(5月8日発売)
【特集】 脱・コロナ恐慌
=日本の選択=
経団連会長のグローバル危機克服策〜経営者は「変化はチャンス」の発想を   中西宏明
=世界の変容=
〔鼎談〕パックス・アメリカーナの終焉が来る?〜アフターコロナの地政学  鈴木一人×細谷雄一×詫摩佳代
この2本が印象に残った。

2020年7月号(6月10日発売)
コロナ・文明・日本
二十一世紀の感染症と文明
近代を襲う見えない災禍と、日本人が養ってきた公徳心  山崎正和
近代科学と日本の課題〜コロナ後をどう見通し、つけをどう払うか  村上陽一郎
「やった感」はもういらない!〜ICT、九月入学……教育格差を是正するには?  松岡亮二
医療体制を整備し、COVID−19を克服せよ 〜集団免疫とワクチン・治療薬の最前線   平野俊夫
反グローバリズムや「社会主義」化はコロナ後の解ではない  土居丈朗
最初の2本は、さすがにこの二人だ、と思わせてくれる。
平野論文は勉強になった。

2020年8月号号(7月10日発売)
【特集】 知事の虚と実
=「首長格差」に迫る=
@神奈川県 国、県、市町村の曖昧な関係を正せ〜小池・吉村両知事のように国を批判すれば済むのか 黒岩祐治
A鳥取県 目立たず、地味に一歩一歩〜感染症対策にパフォーマンスはいらない   平井伸治
○取材を終えて 〜国の「政治主導」、地方の「政治主導」   砂原庸介
前のめりの専門家とたじろぐ政治    牧原 出
【時評2020】
情報が「歴史」になるには  砂原庸介
「コロナ恐慌」は怖れるほどのものか   土居丈朗
休校でわかった! 学校の本質とICTの可能性〜コロナ後の教育、変えるべきもの、変えてはならないもの
岩本 悠×中室牧子×牧島かれん×司会:今村久美

雇用維持策だけでは限界が来る!〜戦後最大の休業者数、労働市場に何が起こったか?   玄田有史
不安を誘発するSNS環境〜民意に「耳を傾けすぎる」政治でいいのか   西田亮介
現代日本の分断線A  自粛警察と新自由主義    伊藤昌亮

8月号は、買ったが、まだ読んでいないのだ。
上記したものを読みたいと思っている。

○きだ (25期 8/4)
先生、場たてありがとうございます。
積ん読状態ですが中央公論8月号を買いました。
初年度で色々と不慣れですがどうにか前期の遠隔講義を乗り切れそうです。

また、駅で見かけたWEDGE 8月号も積ん読です。
目次からいくつかピックアップします。

特集 大学はこんなにいらない
 経営難私大の公立化にみる延命策の懸念

道半ばの社会保障改革
  −綱渡りの地方財政 コロナで払底する自治体基金−

○きだ (25期 9/28)

この著者が、このテーマを語る、というだけでポチってしまいました。

『コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線 (朝日新書)』
養老 孟司 (著), ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 福岡 伸一 (著), ブレイディみかこ (著), ジャレド・ダイアモンド (著), & 17 その他


【shoten20.07】

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自粛」で考える(3)
No:5354 投稿者:三戸 投稿日:2020/06/01 Mon 21:07:32

「したい」けど「できない」こと

前回で、イノベーションにたどり着いたが、
ただし、身体に直接触れる、理髪・美容など「モノ」の販売をしないビジネスはこの論理が適用しづらい。

「情報」だけなら、インターネットで代替可能だ。
営業が対面から遠隔に変わらざるを得ないが、金融の世界はとっくに遠隔になっている。
金融商品=金はバーチャルだから…。
金(かね・きん)は、自分が生きる・生活に必要なものと交換する手段である。
そして、金(きん)と通貨が切り離されたら、カネは数字(バーチャル)でしかない。
なら、ネットで十分、というよりネットの方がはるかにいい。
ただし、金融商品を売りつけようと思ったら対面販売が有効かもしれないが、通販でも可能である、ということは情報
(バーチャル)に依存しているから本質的に同じであろう。
モノの販売とサービス業は違う。
だが、モノの販売と金融業は本質的に変わらないことを確認した。
急いで断っておかねばならないが、モノの製造は、自動化・機械化で自粛は直接関係しない。
と、言いたいところだが、作ったもの製品をどう売るかは遠隔、イノベーションで対応できる。
どう運ぶかがあるが、宅配・物流システムが健在である限り問題は無い。
コンビニ・スーパーの店頭に変わりが無い。
(ただし、他国から資源・材料が来ないという現実があるが、それは「自粛」とは関係が無いと言えよう。)

インターネットと宅配、この二つが無かったら…
(続く)

○きだ 6/3
先生、書き込みありがとうございます。
初めて聞いたときは私も驚いたのですが、最近は散髪もオンラインで
理容師が指導しながら自分で切るというサービスがあるようです。

サービスについて論じる際には、もの・リアル対情報・バーチャルという軸と、
消費者のニーズ充足に必要な諸活動を誰がどこまで行うか、という軸が必要かと思います。
新型コロナの影響という点では、情報・バーチャルへのシフトと、消費者自身により「生産」されるサービスの増加となっていくのかもしれません。

〇佐々木(6/6)
インターネットと宅配(物流)の親和性という点では、Amazonが典型的かと思いました。
Amazonが他のECサイトと決定的に異なる点は、早くから物流の重要性に着目し、
自社で巨大な物流施設に投資し、ネットワークを確保したことにあると考えます。
それがあれだけの商品ラインナップを維持しながら、プライム会員への即日、翌日配送を可能にし、
圧倒的な競争力を確保した要因の一つでしょう。
(ソフトバンクがZOZOを傘下としたのも、ECサイトや顧客というよりは、物流施設にあったという指摘もありました)

木田君記載の散髪もそうですが、
これまでは、売手・買手双方にとって、オンライン販売が「必要でなかった」と思っていた商品やサービスも、
どんどんインターネットと宅配に結び付いて行くいくことになりそうですね。
※「学習」はどうでしょうか。
 塾がオンラインになり、学校の授業がオンラインになったとき、塾と学校の境界はどうなるのか?

〇日々野(6/8)
木田くんが記載するオンライン散髪の話を、大変な驚きをもって読みましたが、
考えてみると世の中はDIYがブーム。情報(作り方)をネットで得て、資材を購入し、自分で作る。が広く浸透している時代なので、
コロナ以前からその素地はあったように感じます。

ただ、DIYをする目的は、モノを得ることというよりも、自ら作る「体験」にあるようにも思います。
オンライン散髪の目的がDIY(自分でやってみたい)であれば、そのニーズを満たす、新しい商品の登場と感じます。
手っ取り早くサッパリしたい、とか、特定の美容師の技術で切って欲しい、といったニーズに対してはリアルなサービスが残るのでしょう。
そうすると、バーチャルにシフトするものとリアルに残るものの境目は、顧客(の目的)をどこ定めるか、ということになりますか?

少し話は変わりますが、ネットと宅配がなかったら、、、地方と都市の生活レベルはずいぶんな格差があったはずです。
ですが、少なくともモノに関しては、ネットと宅配のおかげで格差はありません(と思っている)。
他方、イベントは、人が集まりやすい都市部で開催されることが多く、参加のしやすさで都市部に優位がありました。
しかし、イベントも自粛→オンライン(eスポーツ等)となり、ここでも都市と地方の差が縮まりそうです。

★きだ 6/9
この場を借りて紹介するのもどうかなと思いますが、
コロナ後の社会を考えるのに関係しますので紹介です。
6/12の情報学研究所のWEBセミナーでヤマトHDの方が対談に登場するようです。
詳細は
https://www.nii.ac.jp/openhouse/
をご参照ください。

日々野さんの「そうすると、バーチャルにシフトするものとリアルに残るものの境目は、顧客(の目的)をどこ定めるか、ということになりますか?」
の書き込みに関連して考えたのですが、現在本学での後期授業の方法を検討していて大抵の科目はオンラインでできそうな
一方で、さすがに週1ぐらいで来校する機会はつくりたいよねという話もでています。
サービス=顧客への価値提供活動とすると、価値は顧客の潜在的・顕在的な目的に依存します。
顧客(対象)ごとにいろいろな目的もありそれに合わせる必要も思います。くわえて、
主目的(知識技能の深化)と、随伴的結果というと大げさですが、副産物として教室の講義の
グループワークなどでの友人を作るなどの交流もあり、どちらも大事だという状況です。

【jishuku03】

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「自粛」で考える(2)
No:5353 投稿者:三戸 投稿日:2020/05/22 Fri 19:26:03

「できる」のに、やらなかったこと.

テレワークやケータリングなどこれまでだってできた。
遠隔授業だって、放送大学や添削教育はそれだった。
技術やシステム、資金の限界・制限からできなかった、やらなかったのでもあろうが、
やはり、「しよう」と強く思わなかった。する必要が無かった。
だが、「自粛」により、せねばならなくなった。
これは「すべき」ではなく、まだ強い「したい」の範疇だろう。
「したい」ことは事業の存続というレベルと、
新しいやり方を「したい/したくない」というレベルがあり、
前者は「目的」であり、後者は「手段」であろう。

だが、今更言うことではないだろうが、
「目的と手段は連鎖」している。
基本的目的を達成する手段をどの「手段」でやるかで、その「手段が目的化」し、
その「目的化した手段」をどの「手段」でやるかで、またその「手段が目的化」する。
営業を続けるという「目的」は、いまやっている店・会社を存続させるための「手段」であり、
その店・会社は「生活する、生きてゆく」という目的の「手段」であろう。

目的を変更するのは難しい。
「手段」は目的達成のための合理性(合目的性)から考えればいいが、
「目的」は、価値・欲望・感情から生まれるからその「合理性」に頼ることが困難だ。
最終段階の「手段」は変更しやすく、「目的−手段の連鎖」を遡っていくほど、
その「手段」の変更は難しくなる。
変更した手段=目的を達成する手段の変更が大規模・広範囲に及ぶからだ。

そう考えると、出社できないとかお客さんが来ない、学校に行けないというのは、
本来の、より根本的目的(手段)のレベルではないのだから、変更は十分可能なはずだ。

こう議論してくると、見えてくるのが「イノベーション」だ。
これまでのやり方を捨て、新しいやり方にするのはまさに「イノベーション=創造的破壊」ではないか?
(「やり方」には商品も含む。)
プロセス・イノベーションとプロダクトイノベーションやマーケットイノベーションという言葉が浮かんでくるではないか?
(続く)


〇おまけ
 こんな記事があった。
 「なんでも統計局 by PR TIMES
 「テレワーク」の実施により、「転職活動に積極的になった」20代が70.4%に! 」
 (https://www.fnn.jp/articles/-/39890)

〇 いま、新型コロナが日本社会・経済・企業・教育をどう変えてゆくか?が最大関心事。
 「遠隔授業」×7科目・13コマに追われて、ほんとに時間が取れないのだが、
 このテーマの記事を週、1、2回探している。
 人々は、どこまで「心配」し、「予測」しようとしているのだろうか?
 実は、この「連載」は、第4回まで書いてあって、第5回は書きかけ中。
 一度にアップしたら、1つ1つが粗末になるからね…。
 第6回に、この度の変化が決定的であろう、ということを書くつもりだ。

  予告
 「自粛」で考える(3)〜「したい」けど「できない」こと
 「自粛」で考える(4)〜人、モノ、金、情報、自然
 「自粛」で考える(5)〜3つの「自粛」
 「自粛」で考える(6)〜日本社会が激変するのではないか?



〇日々野(5/27)
先生、ありがとうございます。
コロナの影響が限定的だった地方部では、新しいやり方を「すべき」の要請が強くなく
それよりも「したい/したくない」が強く働く結果、今までのやり方を変えられないことが多い。
そんな風に考えていました・・・ですが、それよりも、
なにが「目的」でそのための「手段」がなにかをきちんと意識できていない。
(これは、コンセプトが明確でない、と言い換えられそうですが、)
コロナ以前からのそもそもの問題があり、そのために自ら変化を起こせないのではないか。
このように理解するべきかもしれない、と感じてきています。

○きだ (5/30)
先生、有難うございます。
今勤めている大学では、
(遅くなってしまいますがOBOGの皆様には
浩友会でご報告させていただこうと思います。)
Wifiも教室/研究室に飛んでおらずICTは弱い組織でしたが、
遠隔でも教育を続けていくために急ピッチで環境整備が進められています。
まだ詳しく内情を理解しているわけではないですが、
組織の中でも様々な目的を持っている人がいてなかなか物事が変わっていかなかったのが、
コロナという環境変化をきっかけに大きく変わっていったような印象を受けます。
大変な状況にいる方々もいるので言いづらいですが、
コロナをきっかけに働き方や教育方法でのイノベーションが進めばその面では結果的にはよかったといえるかもしれません。

〇佐々木(5/31)
何が「目的」で、何が「手段」なのかを、明確に理解している人、組織は少ないように思います。
(ドラッカーが言う所の「事業規定=我が社の事業とは何か、顧客とは誰か?」ができていないからでしょう)
「目的」がはっきりしているならば、それを達成するための「手段」を変えていく、今までのなりではない、
イノベーションの世界が広がる、というのは、まさにご指摘の通りと考えます。
これは、組織だけでなく、我々自身の「生き方」も、例外ではありませんね…。
次回以降を拝読することを楽しみにしております。


【JISHUKU02】

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「自粛」で考える(1)〜新型コロナで考える〜
No:5352 投稿者:三戸 投稿日:2020/05/15 Fri 19:07:37

(連続で申し訳ない、NO5350に書き込むべきなのだが、自粛について、3本書いたので、そちらが見にくくなると思って、別に立てさせてもらった。了とされたい。)

「外出できないからストレスが」や「自粛疲れ」ということを聞く。
ピントこないし、何か「苛立ち」みたいなものさえ感じる。
納得できないなら、考えるしかない。

「したい」ことより、「できる」こと
外出できない、人・友達と会えない、飲み屋で呑めない、金が稼げない、ハンコが押せない…。
外に出られないのだからできないことは沢山あるだろう。

だが、「外」とは何だろうか?
「仕事」「遊び」「交際・交遊」する所・場であろう。
出来ないことは、大体この3つに収まるだろう。
(ただし、「学ぶ」は「仕事」の内に入れている。)

本当に、この3つは「外出」しなかったらできないことであろうか?
制限はあっても、ほぼできるのではないだろうか?

実際に、
テレワーク・遠隔授業
弁当販売・ケータリング
バーチャル呑み会・チャットやネットゲーム
を採用するようになっている。

不便があり、効果・収益も減じており、
「したい」ようにはできていないかもしれないが、
「できる」ことをやっているし、
「できる」けど、やってこなかったことをやっている。

仕事のために、子供とのふれあい、夫婦の会話が十分「できていな」かったのではないだろうか?
だが、今は「できる」。外出しないから「できる」
夫が、妻が、親が、子供が、それぞれの「したい」ことが「できなく」なったかから、
本当は「すべき」ことである、家族間のふれあい・コミュニケーションが「できる」のではないだろうか?

〇佐々木(5/19)
 三戸先生ご指摘の通りと思います。
 今はまだ、「自粛」による外部的な行動様式の変化による随伴的結果ではありますが、
 「自粛」が続くことの時間的な影響が、内面的な変化をもたらしつつある状況と考えています。
 この内面的変化があるからこそ、アフターコロナ、ポストコロナ、withコロナ(どの表現が適切か?)は、
 これまでと同じではない「新しい生活様式」「new normal」と呼ばれ出したのではないでしょうか。
 (同じく下段も、どちらの表現が適当か、それ以外か?)

 何が、どのように変わるのか?変えられるのか?
 良いように変わるのも、悪いように変わるのも、我々の現状認識と、どう変わりたいと思うのか、
 どのように意味づけるのかが全てだと思っています。


〇日々野(5/20)
子育て世代にあたる私ですが、先生のご指摘を読んで、
子育ても「仕事」であって、「外(保育所・幼稚園)」にあったのだと気づきました。
これらが一気に家の中にやってきたら、、、
許容できる家庭ばかりではないだろうと想像に難くないです。(これは余計な心配かもしれません)

私は、以前、仕事でお付き合いのある保育士さんから、
「保育所の充実によって、家庭での育児ができない家庭が増える」という話を聞きました。
それ以来、家庭での育児を意識するようにはしていましたが、
今回、保育所に行けない数日間を経て(都市圏に比べれば圧倒的に短い日数です)、簡単ではないなと再認識したのも事実でした。
(なお、保育所を必要悪のように考えているわけではないです。
 子供にとっても有意義な時間を過ごさせてもらっていると思っています。)

web会議等によって増えた時間を活かせる、よい変化を目指したいし期待したいところです。

⇒佐々木君、日々野君、
 レス、嬉しい、ありがとう(*^^)v
 第2弾があるから、またコメントくれると嬉しい…。


【jishuku01】

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「気持ちの切り替え」
No:5351 投稿者:三戸 投稿日:2020/05/15 Fri 19:02:51

 名誉教授の授与式があった。
無理に出席しなくてもいいようだ(元学部長だが、現学部長・学科長ではない)。
やりたい、やらねばならないこともある。服装も…、面倒だ。
だが、列席者が少なかったら、本人は寂しいだろう。
出席する人たちも寂しく感じるだろう(会議を準備する事務方も)。
私一人でも出ていたら嬉しく思ってくれるかもしれない。
いや、なにより、なぜ「名誉教授授与式」をやるのだろうか?
「名誉」教授とは、何だろうか?
授与の条件は、在職年数・役職で決まる。
つまり、その大学に一定以上「貢献」した先生に贈られるものだ。
自分が勤めている大学に貢献してくれた先生に、その貢献に対して報いようというのなら、
それは出席せねばなるまい。
「出たくない(したくない)」だが「出ねばならない(すべき)」。やることもあるが、15分ほどなら「出席できる」。
積極的ではないが、よし出席しよう、「出たく(したく)」なった。

ここで終わってもいいのだが、蛇足を付け加えたい。
対象が何か、すなわち「コンセプト」をを考えたら、
「したくない」が「すべき」になる。


(※)私も横浜国大から名誉教授号を頂いているが、遠くの大学に来ていたので授与式には参加しなかった。
  自分のことなのに、「名誉教授」とは何かも、「行くべきか」も考えなかった…。

〇佐々木(5/19)
 「すべき・したい・できる」と「コンセプト」の関係ですね。
 (今日のWEB会議でもありましたが…)何かを検討する際に、「できる/できない」の観点で
 その仕事へのアプローチを決め勝ちになってしまいます。
 そうではなく、まずは「コンセプト」を理解する、もしくは「意味づける」ことによって
 違うアプローチができ得ることを、よく意識したいと思います。

【M.blog01】

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新型コロナ・ウイルスで考えよう
No:5350 投稿者:三戸 投稿日:2020/04/28 Tue 18:42:15

この新型コロナ・ウイルスの猛威は連休明けどころか、数か月〜半年、いや、数年続くかもしれない、という見立てを明確に否定できるものはいないだろう…。
「自粛」で何しよう?
解決は研究者と医療従事者達に任せて…、でいいだろうか?

この掲示板で議論し、考えてみたい。
テーマは、
(1)新型コロナ・ウイルスについて(全般)
(2)政府・自治体の対応について
(3)「自粛」について
(4)新型コロナ・ウイルスにより、企業・組織はどう変わるか?また、どう変えてゆくべきか?(企業全体・業界・自社など)
(5)新型コロナ・ウイルスにより、社会はどう変わるか?また、変えてゆくべきか?
(6)コロナ関係のニュース
(7)その他

(1)新型コロナ・ウイルスについて(全般)
  2月の段階では、新型コロナは感染力は強いが、重症化しないし、若者は罹りにくい、とされ、
  なんか暖かくなったら収まるんじゃないか?という空気だった。
  だが、どうだろうか?
  今年中に終息しないのではないか、という感じになってきており、
  学校を「九月入学」に変える、それに伴い、就活から、甲子園から、プロ野球から、
  社会全般を変えねばならない、という方向で動いてきている。
  次々に「想定外」の事態となってきている。
  どれだけ「想定」して「対応」してゆくか?
  生き残りがかかっている。


(2)政府・自治体の対応について

(3)「自粛」について
テレビを見ていて、浮かんできたので、まず、「自粛要請」の意味がわからない者達、について。
近代社会では、個人の権利は義務を果たすことにより認められ・与えられることになっている。
 cost-benefitは経済領域だけではない。
 休業をさせるなら保障手当を出せ、という社会だ。
 では、自粛せずに河川敷やパチンコ屋に行く連中は「義務」を果たさないのだから、
 もし、新型コロナに罹患しても治療をしない、というのは認められるだろうか?
 いや、「医療崩壊」の危機に対して、協力どころか崩壊させることに加担する輩は一切の医療行為を受けられない、というのはどうだろうか?
 テレビで、入院中の軽症患者でいくら注意しても出歩く奴がいるという。
こいつは、自分がコロナの伝播者になるかもしれない行為をしている、
医師・看護師をダウンさせ、自分も多くの患者も医療を受けられなくなることに加担していることを「理解できない」
こいつにはどう対応するか?
(a)注意し続ける
(b)ベッドに縛り付ける
(c)こういう連中をひとつの部屋に隔離する
(d)病院から追い出す
(a)以下は「“人権”に反する」と、非難されるのではなかろうか?
「人権?」
「義務」を果たさない、他者に危害を与える、社会(システム)を危機に陥らせる奴らに「権利」があるのだろうか?
個人の「責任感」に依存する近代社会のなんと脆弱なことか!?
「責任感」無きものに「自制」は期待できない。
「罰」を与えることによってのみ「ルール」を守らせることができる。
かつて人間社会は様々な「罰」によって「ルール」を守らせてきた。
宗教が「地獄」を、共同体が「追放(村八分)」を、世間が「非難」を。
このような「愚かな人間」をコントロールしてきた「制度」を、「近代化」は「古い」「非科学的」「封建的」「非人道的」とレッテルを貼り、捨て去り・壊してきた。

まず、こんなことで… (いろいろ、また書きたい)。


〇日々野4/30
3月に新型インフル特措法が改正され、緊急事態宣言が盛り込まれた際、
私権制限が濫用されるのではないかと危惧する声もありました。
が、いざ発動してみれば要請するばかりで、具体的な措置が見られません。
法に、緊急事態宣言下の国家の権限と責任が明確にされていない。
日本的経営における雇用形態に似ているようで、いかにも日本的だなと思いました。
この日本的緊急事態宣言が奏功するかは、もうしばらく様子を見て考えたいです。
ところで、法が、国民と国家の間のルール・契約であるとすれば、
その権限と責任を明確にしないこの国は、果たして法治国家と言えるのでしょうか。

●木田5/10
権限と責任が明確でない、というのは専門家会議と政府の関係を見ていても思います。
政府は形式的には専門家会議の提言を受け○○と決定しましたと言い、
専門家会議は、自分たちは衛生の専門家で経済のことは分からないから、
最終的な決定は政府に任せると言うところに、引っ掛かりを感じています。
個々の言葉としては筋が通っているように思いますが、
全体として見たときにどうなっているのだろうかという印象です。
短いですが、書けるところから書いていきたいと思います。

(4)新型コロナ・ウイルスにより、企業・組織はどう変わるか?また、どう変えてゆくべきか?(企業全体・業界・自社など)
〇飲食店は休業状態。
 その中で、デリバリーを始めた店が多いようだ。
 かつて中華・そば・寿司など出前は珍しくなかったが、 
 今では、宅配ピザ以外はあまり聞かない(銀の皿、とかマックの宅配はあるが)。
 これをきっかけにデリバリーは増えるだろうか?
 また、ベーカリーと提携してパンを売る店が出てきた、と聞いた。
 提携は一定以上の規模の企業は行っているが、零細企業では先ず無いであろう。
 このきっかけで零細・中小企業の提携が進むことは望ましいのではなかろうか?
 農業・漁業で6次産業化が言われてきているが、
 単独では難しいが、提携すれば可能性が出てくる。
 魚の売れ行きが悪い、と聞くが、農産物への影響は聞かない。
 漁業関係零細業者間の提携による6次化は進むであろうか?

〇佐々木5/2
 テレワークが少しずつ定着してきました。私も、2月後半からほとんど在宅勤務をしています。
 2か月間での感想は、ほとんど在宅ワークで事足りるじゃないか、ということです。
 資料作成は当然のこととして、コミュニケーションは電話、メール、ビジネス用SNSで対応可能、
 会議や打ち合わせもWEB会議で十分です。
 気になることは、決裁を取る前の根回し、立ち話や雑談での情報収集(自分の知らない所で何が起きているか)
 をするには、まだまだ工夫の余地がある、というくらいでしょうか。
 これは、テレワークを大々的に開始したほとんどの企業で実感していることだと思います。
 そうだとすると、高いお金をかけている都心のオフィス維持や、通勤時間が勿体ない。
 テレワークでほとんどが対応可能ならば、東京にオフィスを持つ、若しくは一つのオフィスに
 出勤して仕事をするというスタイルが、大規模に見直されてくることを期待しています。
 それによって、働く人一人一人の生活の豊かさや、会社以外に触れる時間が増えることによる仕事への
 良い随伴的結果が生まれてくるのではないかと思っています。

 仕事のことでは(この場では抽象的な書き方になりますが)、コロナとある程度長く付き合っていく前提だと
 より「生活者」の立場に立った商品やサービスが求められていくと思いますし、その観点での
 「顧客の創造」が必要になってくると考えます(三戸先生記載の宅配タクシーもそうですね)。
 私の会社においても、「地域の生活拠点」として再定義し、それぞれの地域で、それぞれの強みで
 画一的ではなく独自の存在になっていく、それを応援していく仕事をしていきたいものです。

⇒(三戸、5.09)
 私も「テレワーク」だが、研究室からの「遠隔授業」。(このことについては、別に触れたい。)
 一昨日かな?TVで日本電産の永盛会長のインタビューをやっていて、
 そこで、「テレワークなど期待・評価していなかったが、営業成績が上がっている!」と答えていた。
 (「なぜでしょうか?」と聞かない所が、TVの駄目な所なんだよなぁ…。)
 日本の「ホワイトカラーの生産性の低さ」がずっと言われてきている。
 佐々木君が挙げた「テレワークで”済む部分”、”済まない部分”」が重要だね。
 私は、新型コロナで社会も企業も生活も大きく変わるであろう、と予想している。
 「指摘されていた課題」をこの機会に解決・実行されることが多いのではないだろうか?(9月入学はどうだろう?)
 「産湯と共に赤子(あかご)まで流さないといいんだが、日本は変わる時は…。

 今年のゼミの討論会のテーマに、このコロナ関連のテーマを挙げたのだが(ゼミ活動報告板にある)、
 ゼミ生たちの食いつきが弱い。
 「新型コロナの大きさ・重要性」を、学生・若いから、でもあろうが、
 佐世保という辺境が…。
 「田舎の学問より京の昼寝」という俚諺が…。


(5)新型コロナ・ウイルスにより、社会はどう変わるか?また、変えてゆくべきか?

〇日々野4/30
欧州であっという間に蔓延するさまに、グローバル化の凄まじさを感じましたが、
都市部・東京に目を向けると、これは都市化の結果であるようにも思いました。
商業施設や行楽施設が近くに豊富にあること(利便性)を前提に、設計されている。
それらが閉鎖されたとき、キャパシティを超えるのは必然であり、
近隣県の公園や海岸、地元のスーパーに人が流れる。より悲惨なのはDVの急増。
地方生活者から見る東京は、三密以前にそもそも密だよなあと感じてしまいます。
テレワークの広がりもあり、都市部からの分散がいくらか進むであろうと思いますが、
それも一時的なトレンドに終わり、結局はまた集中するのかもしれません。


(6)コロナ関係のニュース
@タクシーで「宅配」サービス
あの日本交通が始めた、と聞いたので、ネットで調べてみたら、
札幌、仙台、熊本等ですでに始めていたそうだ。

タクシーで食料品の宅配可能、国交省が特例措置 : 経済 ...
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200421-OYT1T50237/

貨客混載が本格化、タクシー会社が宅配便の荷物を配達しはじめた
https://www.sbbit.jp/article/cont1/34393

日本交通、タクシーで都内初の料理宅配 国の特例措置で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58516360W0A420C2TJC000/

なるほど!!だね。
まさにinnovation新結合だね。
ウーバーイーツのビジネスの真似だが、
これまで、規制があってできなかったそうだ。
このウイルス騒ぎが(収まってくれて)、
新しいビジネス・社会がいろいろ産まれるといいなぁ…。

〇ウーバーイーツがコロナで激戦化。ベテラン配達員の月収50万円が15万に… (https://nikkan-spa.jp/1660926?cx_clicks_ranking=1_title)

コロナ雇用対策、日本とドイツ型が「ましな理由」 (https://www.msn.com/ja-jp/money/business/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E9%9B%87%E7%94%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A8%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%9E%8B%E3%81%8C-%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%AA%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BB13rvAB)


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〇日々野4/30
先生、みなさま、すっかりとご無沙汰してしまい申し訳ありません。
佐々木くんのFacebook投稿で気づくことができました。佐々木くんありがとうございます。
私はいまのところは穏やかな状況です。家庭で、職場で対策を取りながらも、概ね通常通りに仕事をし生活できております。
とはいえ、県外への出張や研修はほぼ中止になり、会議はwebに変わりました。ここまで一気に変わる(変えることができる)とは思いませんでした。
日々、新型コロナ関連の情報を収集しながら、この先どうなっていくだろうか考えています。
最後になりましたが、先生、場立てありがとうございます。私も思うこと、感じることがたくさんありましたので、稚拙ながら参加させて頂きたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

〇三戸(4/30)
やあ、日比野君、レスありがとう。
㋈入学が検討されている、と聞いた。結構可能性がある感じだ。
なにより、「この際に」「今だからこそ」という掛け声はそれなりの力を持つ。
㋈入学は、就活を初めとして様々な変化をもたらすだろう。
日本社会で当たり前と思われてて、慣習として無自覚にやっていたことが次々に変えられるかもしれない。
経済的影響の大きさは1世紀に一度で、年表に太字で書かれるだろうこのコロナだ。
自粛が解除されたら、コロナが終息したら、というレベルではないことは、
テレビでの情報でもわかるだろうに、
テレビからその「切迫感、危機感」を感じられない。
政府がかくも当てにならないのだから、自分たちで考え、対応してゆくしかないのではないだろうか…。

〇佐々木(5/2)
 三戸先生、ご提案有難うございます。
 2月時点では、ここまでの出来事になるとは思いませんでしたが、百年に一度レベルの変革のきっかけになりました。
 現政権は、平時は一旦置いておいたとして、危機管理(戦時)には全く対応できないことが露呈しています。
 若しくは、そもそも戦時だという環境認識が無い、と言ってもいいかもしれません…。
 そんな中で、我々自身はどう向き合い、どう乗り越えていくのか。
 皆さんの書き込みを読むことも楽しみに参加いたします。

〇三戸(5/9)
前の「小松左京」の所に書くことなのだが、
おそらく、見てくれないのではないかと思い、ここに書くのだが、
小松の作品で、
『見知らぬ明日』と『明日泥棒』という作品があるのを知っているだろうか?
ウイルスとは関係が無いが、今の時代・社会の有りようを見直させてくれる。

暫く前に、思い出していたのだが、書きそびれていた。

【corona2020】

Pass

新型コロナウイルスに思う
No:5349 投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2020/04/25 Sat 17:22:06

三戸先生、皆さん、ご無沙汰しております。
4月7日に緊急事態宣言が発出され、16日に対象が全国へ拡大されました。
期間は5月6日迄の予定ではありますが、外出自粛による感染者数の抑え込みが上手くい
っているとは言えず、更なる延長の可能性が濃厚な状況となっています(どころか、新しい
日常となるかもしれません)。

私も、まさに小松左京の『復活の日』だな、と真っ先に思いました。
改めて、小松左京、SFが持つ思考トレーニング、シミュレーションの力の凄さを思い知ら
されます。
それを産んでいるのは、科学の知識や論理的思考能力よりも(もちろん重要ではあります)、
どれだけ高く、広く、大きく問題を掴めるかであり、問題意識、関心が為せる業でしょう。

まずは、家族を始めとする周囲の大切な人たちが罹らない、そのために自分も罹らないよう
にすることが最も大事(ワイドショーで色々言っているが、要はまだまだ未知)。
その上で、社会や自分が、今回の新型コロナから、何を得られるだろうかと思います。
(何かを得ることは、何かを失うことである)

三戸先生、渡邊君が書いてくれたハラリの話をテレビで見ましたが、今回の事象は人類にと
って初めての経験であり、この危機の克服の仕方により、その他の問題解決のきっかけとな
るという論に限って言えば、直ちには賛同しかねました。
世界的に広がったパンデミックとなるウイルスの登場が初めて、とは言うものの、これこそ
グローバル化無しには起きえなかった事象だと思います。
その意味では、グローバル化の負の随伴的結果として、生命や健康に直ちに影響する事象と
しては珍しいかもしれませんが、環境問題、難民問題、反動としてのブロック化の動きなど
と本質的には同じようなレベルの問題という気がいたします。
(何が共通点で、何が差異点なのか、という整理がしっかりできていませんが…)

今は在宅勤務をしておりますが、業務上で考えたり調整したりすることが多く、ゆっくりと
思索をする時間が取れておらず勿体なく思っています…。
私が動けていませんのでFacebookとの連携も出来ておりませんが、トライ&エラーでも、
掲示板に加えて皆で情報、意見交換していきたいですね。

三戸先生、お仕事では移動や接触の機会は減っているかもしれませんが、長崎と横浜の往復
の際には、くれぐれもお気をつけ下さいますようお願いいたします。

渡邊君、大変久しぶりです。
三戸先生も書かれていますが、刮目させられました。
今まで、苦労をしながらも、良い時間を過ごしてきたことが感じられ、本当に嬉しいです。
また、思ったことや感じたことを教えて下さい!

〇佐々木君、レスありがとう。
 「自粛の連休」なので、新たに場立をして、みんなと考えてみたい。


【katsumoku】

Pass

コロナウィルス〜小松左京はやはり凄い
No:5348 投稿者:三戸 投稿日:2020/04/03 Fri 19:20:14

コロナ・ウイルスのせいで、本学も取り合ず2週間新学期開始が延期された。
マスクをしないで外出しにくくなっているし(うつさないための効果があっても、
うつらないためにはさほどでもない筈だが…)、横浜から長崎に移動するとき、リムジンバスも飛行機もガラ空きだった。

二月ほど前、コロナをニュースで聞いてすぐ思い出したのが小松左京『復活の日』だ。
この本でウイルス、インフルエンザ、生物兵器などを知り、
そこに描かれているパンデミック、医療崩壊のすさまじさに驚かされたことは、50年経った今でも忘れられない。
この2か月、まさに『復活の日』で描かれたように事態は推移している。
なぜ、テレビでは(原作に比べてあまりにも出来が悪いが)映画化されたものを放映しないのだろうか?
番組作成者の中でこの作品を思い出すものはいないのだろうか?

小松左京の代表作『日本沈没』はプレートテクトニクス論がベースになっている。
だが、この作品が出たときはまだこの理論は認められているとは言えないもので、この作品も批判された。
しかし、2011年の東北地方太平洋沖地震は、まさにこの理論で説明されるまで当たり前になっている。

世界経済を崩壊させんとしているコロナウイルス、数十万人の被災者を出した東北地方太平洋沖地震、
小松左京はこの二つを描いている。すごいじゃないか!

1968年に「未来学会」が設立されたが、その中心人物の一人として小松左京がいた。
大阪万博が開かれ、明るい未来を指向していた時代だ。
「未来は“未だ来たらず”」故、「希望の社会」を目指した。
だが、その後のバブルの時代は同時に「環境問題、有限な地球論」「少子高齢化」が問題になった。
これらは近いうちにそうなる「将来=将に来たらんとす」である。
「未来」の時代に生き、書いた小松左京の作品は、
「将来」の時代に現実となっている!

20世紀は「未来」の時代、だが20世紀末から21世紀は「将来」の時代である。
「リスク・マネジメント」などは将にその象徴であろう。
「未来」は無くていいのだろうか?
近代化、資本主義、大企業・大量生産の時代は終焉を迎えようとしている。
コロナの脅威はグローバル社会だから生まれ、国内でいくら対策しても脅威は去らず、オリンピックもいつ開けるかは実は不明だ。
グローバルゆえ各国が協力して当たらねばならないのに、
各国は国境封鎖をしている(英国のEU離脱は無関係ではない)。
新しい社会をどう想像・創造してゆくか=どういう未来を描くか、見えるだろうか?
電気自動車・自動運転、AI、遺伝子操作などなど、技術の話だけだ。
どういう社会でどういう生き方をしてゆくのか、は語られない、考えられていない。

社会は「みなで作ってゆく」ものだ。技術はそのための手段だ。
サピエンス全史やホモ・デウス、など歴史を超えて文明(史)に関心が生まれている。

異常気象、グローバル化する疫病(人間も家畜も)、が当たり前のようになっていることにあまりにも鈍感ではないのか?
この「将来」に対する備えと、自分がこれからどのような社会に生きてゆきたいか・子孫にどのような社会を残したいかという「未来」の二つが重要だろう。

p.s.買った本・読んだ本について書こうと思いながら果たせてない。
この文章も、何時、誰が見るかわからなくなっている…。


〇渡邊 諒太(横国26期, 2020/04/10, 07:04)
三戸先生、大変ご無沙汰しております。
掲示板、大変恐縮ながら見るだけの日々が続いておりました。

現在私は飲食業に勤めており、今回のコロナ、緊急事態宣言の影響で休業しております。
そのためこちらも時折店舗の清掃へ赴きながら、一月ほど自宅待機となっています。

小松左京の『復活の日』、今回のコロナを受けて私もハッとすることがとても多いです。
細菌兵器で世界がパニックに…。パンデミックの恐怖を描く『復活の日』
以前読み、本棚にあったと思うのですが、見つからず…。
この休みを利用して再読しようと検索したら、やはり現在の状況との一致を感じる人もいるようです。

今回のコロナの一件が去ったのちも、社会は日本・世界ともに大きく変わらざるを得ないように感じます。
それはコロナ以前から語られていたリモートワーク(会社に日々通勤する意味の再考)であり、
ベーシック・インカムのような雇用によらない収入保障があるかもしれません。
(内閣府と経団連が宣伝しているSociety5.0は・・・。)

ユヴァル・ノア・ハラリ(サピエンス全史、ホモ・デウスの著者)がTime紙に寄稿しているようです。
『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリ氏、“新型コロナウィルス”についてTIME誌に緊急寄稿!
各国が協調し、情報共有と経済的な互助を行うことがこの厄災を逃れる最善策だと書かれています(現在の方針では人々、国々の不信と争いを招くとも)。

厄災はコロナだけに留まらず、サバクトビバッタによる食糧危機の懸念や、
日本の南海トラフ地震の可能性など、これから先も環境との闘争が続くことが示唆されているように思います。

仕事に日々追われ、心を亡くす日々をしばらく過ごしてきました。
このような事態の一方で、少々不謹慎かもしれませんが、
社会人になって物事を思案する時間をこれほど取れることは幸いと考えています。
(StayHomeを促すために教育サービスが無料になっていたり、知に触れる機会も増えています。)

「将に来たらんとす」ものに備え、「未だ来たらず」社会を創る。
良い料理人は仕込みに8割以上ののエネルギーを注ぐと教わりました。
この自宅待機の期間を使って積読を消化しつつ、少しでも自分の考え方を改めて高めていきたく思います。

三戸先生、マスクも消毒液も品切れのなか対策も難しくなっているかとは思いますが、どうかお体をご自愛下さい。


〇三戸(2020.4.20)

渡辺君、久しぶり。
文章が、すっかり社会人となったな。
これは、悪い意味ではなく、一個の人間として自覚がなせる技であろう、と驚き、感心しているのだ。
紹介してくれた情報、ありがとう。
1本目は、全く大したことが無いが、2本目のハラリは流石だな。

彼は、グローバルな協力と情報が人類を救う、という。
「近代化、人間」を前提にすれば、全くその通りだろう。
だが、私は、トランプや彼の様なリーダーが各国で数多く選ばれ(選ばれているのだ!)、
イギリスがEUを離脱しようとし、スコットランドがイギリスから、カタルーニャがスペインから独立しようとしている、
という流れは「グローバル(市場)化」が産み出したものであると捉える。
ハラリのように「”孤立化の選択”が誤っている」と捉えない。「選択」しているのではなく「必然」だと捉える。
「グローバル化」は「市場」拡大がもたらしたものであり、また「情報」機器・システムの進展が引き起こしたものであろう。
「市場」と「情報」の拡大・進展は、「個人化」を加速し、face to faceを失わせ、協力・連帯を阻害すると思う。
(市場化は競争を礼賛し、格差の拡大をもたらし、「情報化」はネットの炎上を見ればわかるだろう。)

人類は、ウィルス以外の生物を支配している。地球環境を激変させ「異常気象」を当たり前にしてきている。
自然vs人類の戦いであり、これは人間が自分たちの思うように自然を支配しようとしてきたこと(=近代化、人間中心主義)が引き起こしてきたと考えるべきではないか?

ハラリの考えは「ヨーロッパ近代、人間中心主義」の枠内にある。
彼の「人類史」はどこに行ったのだろうか?

人間は、過去どれだけの生き物を滅ぼしてきたか、将に絶滅せんとする生き物がどれだけいるか?
「地球」という観点からしたら、人間も他の生き物もウィルスも等価だ。
人間としたら、ウイルスは「敵」であろうが…。

勿論、新型コロナ・ウイルスをおとなしく受け入れよ、
黙って滅びよ、と言いたいわけではない。
自分は兎も角、大切な、守らねばならぬ人がいるのだから…。

だが、小松左京やSFが教えてくれたのは、「視点の移動・開放」である。
人類が滅びた後や、人類以外までもを描いたものだ。
「グローバル(市場)化・情報化」は「個人化の進展」であり、コロナを産み、孤立化を産んだのではないか!?
支配抑圧されてきた自然の逆襲にどう勝つか?という視点は「生物、遺伝子を残す、環境適応」からすればもっともだろうが、
「自然の逆襲」に気づいて、「自然の支配」から「自然との共存」に転換すべし、というのが21世紀のメッセージではないのか?
もし「神」がいるならば、他の生き物を利用するか、滅ぼす人間に「気づかせるため」か、
増えすぎたから「間引き」をしようとしているのかもしれない…。

渡辺君、レス、ありがとう。
私も佐世保に来て5年目を迎えた。
すっかり、この掲示板にもご無沙汰している。
だが、書き込んで、レスがあるなら、またできるだけ書き込むことにしよう。
(いま、休校になっている。再開後の遠隔授業の準備をしている。)

お互いコロナと心身の健康に気を付けよう。

p.s.ところで「ゼミのfacebook」はどうなっているのだろうか?
  この掲示板と何とかつなげたいな。



〇新型コロナ・ウィルスの「終焉」に関して (4.24)
このところTVで、「止まない雨は無い」という言葉を数回聞いた。
「励まし」の言葉として使っているのはわかるのだが…。

SFには、人類終末、世界・文明終焉を扱った作品がある。
『日本沈没』、『こちらニッポン…』もそうだが、
タイトルを忘れてしまったのだが、小松左京の短編小説に地球の自転が止まり、明日が来ない(夜が明けない)という話がある。
地球の自転が止まったら慣性の法則で…、というツッコミは無し。
「当たり前」が崩れたら、という所に、SFの「思考実験」としての面白さがあるのだから…。
この作品を思い出した。
『復活の日』は南極大陸のみで僅かな人類が生き残った。
新型コロナウイルスの生態はまだよくわかっていない。
寒暖に苦手が無いかもしれないし、
次々に変異して、免疫が効かないかもしれない。

大学の授業は連休明けから9月初頭までとなった。
夏のオリンピックは延期になったし、9月の学会は次々に中止になっている。
秋になったら、来年になったら終息する、という予測は立たない。
「こんな生活はいやだ!」と叫びたいが、
人間相手、社会問題ならどうにかなるかもしれないが、自然相手では…。

秋以降も、来年まで、数年間、十年以上続く、というシミュレーションをしなくていいのだろうか?
長期的に続くのなら、全国民・家庭が遠隔で仕事や注文ができるシステムを考えなければならない。
精算の現場を、物流をどうするか?を検討せねばならない。
貿易が途絶えるかもしれない、続いても価格が暴騰するかもしれない(食糧自給化などに対処してこなかったツケが回ってくる)。

外で活動できない、肉体活動が制限されるなら、
今こそ、シミュレーションするときではないのか?
「止まない雨はない」とおもっていると、そういう想定はしないだろうなぁ…。
コロナのニュ−スばかりでウンザリする、という声を聞く。
日本政府の対応が後手後手に回っている、遅い、と文句を言うくせに…。

私がSFから学んだことは、
「当たり前を疑う」であり、
「様々な未来を想定する」であった。





【20204.03】

Pass

申し訳ない
No:5346 投稿者:三戸 投稿日:2019/12/25 Wed 01:34:59

久しぶりに掲示板を見ると、「10大ニュース」「今年の漢字」をやっているではないか!?
参加しなかったことも残念だが、気づかなかったことは情けなく、申し訳ない。
今からでも、参加するつもりだ。

ところで、私が選ぶ「今年の漢字」は、
「新」にしたい(個人的状況ではない)。
新しい元号だけではなく、
異常気象で「計画運休・命を守る行動を」は、これまでの災害への対応と一段変化したのではないだろうか?
軽減税率にキャッシュレスも、これまでの消費税(アップ)とは違う。
これまで「謝ること」を基本的姿勢としていた日韓関係だが、ついに「反撃」を。
日本ラグビーチームは、「日本人ー外人」というフレームワークを越した。


この掲示板に書いていいのか、悩んだのだが…。
今年5月に母が亡くなったので、新年の挨拶は失礼させてもらいたい。
facebookでも断ったのだが、ここでも伝えておいて失礼を詫びたい。本当は、3週間以上前に伝えるべきだった…。

みんなにとって、今年はどんな年だっただろうか?
新年もいい年としてほしい。

【owabi】


Pass

【書店日記】&「今月の雑誌」2019年11〜12月号
No:5345 投稿者:三戸 投稿日:2019/12/25 Wed 01:26:40

2019年11〜12



今年最後のこのコーナー。
是非薦めたいという本どころか、ろくに本を読んでいないのが、寂しく、恥ずかしい。
が、雑誌は読み続けている。
(書店の書棚のチャンバラ小説コーナーがどんどん拡充されている。
 それだけ、書き手と読み手が居る、ということになる…)

〇三戸(19.12.25)
【雑誌】
『中央公論1月号』《A+》
前回も言ったが、今年の中央公論は面白い!
今度の1月号の特集は「人口学に訊け!2050年の世界地図」。
「少子高齢化」問題を大きな視点から見、考えることができる。
是非読んでほしい。
「英語入試ショック」の2本も入試関係者以外も読んでみていいのではないか?
「21世紀の新・経済学」は「ブロック・チェーン」を取り扱っているが、
ブロック・チェーンは大きな「問題」ではないのか?
その他にも読みがいのある記事がある。
時代を知るためには、総合月刊誌は必読ではないだろうか?

○木田(横国三戸ゼミ25期 19.1.7)
先生、場たてとご紹介有難うございます。
今年度浩友会の復習も兼ね、中央公論チェックしてみます。

ユヴァル・ノア・ハラリ 著『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』期待度:B+

サピエンス全史の著者の近未来論です。
バイオテクノロジーとITの双子の革命が進み、
人間よりはるかに合理的な決定をアルゴリズムが行い、
人間の感情を自由にコントロールできるようになっていくなかで、
「自由」は可能なのか?というテーマはとても興味深いです。


【shoten19.12】

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