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《TOPICS ( 10月27日 更新)》
【企業番組勉強会】 【No.5203】10月29日浩友会勉強会@予習編 【No.5194】第10回ビジネス企業番組勉強会@予習編 【No.5183】第10回日程調整・視聴番組公募 【No.5166】第九回報告 【No.5139】第八回報告 【No.5129】第七回報告! 【No.4982】★報告一覧
【ベ ッ テ ィ ン グ】
【No.5204】プロ野球・日本シリーズ2016
【No.5195】2016リオ・パラリンピックBETTING!! 【No. 5181】リオオリンピック第一弾 8月14日まで! 【No. 5182】リオオリンピック第二弾 8月14日まで!
【書店日記&今月の雑誌】
【No.5189】書店日記&今月の雑誌8月号 【No. 5177】7月 【No. 5172】6月 【No. 5160】5月 【No. 5150】4月 【No.5130】【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!
【K-1 グランプリ】 【No.5175】6・7月のキリ番報告 【No.5161】3〜5月のキリ番報告 【No.5134 】祝 カウンター700000突破!
【No.4873】2014年K-1GP 【No.3920】K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093】報告要項
第八回ビジネス・企業番組勉強会報告 第八回ビジネス・企業番組勉強会報告 T.基本情報 U.先生のお話し(今日のフレームワーク) V.議論 <コメント・課題書込欄>
No:5139
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/03/20 Sun 22:40:59
目次
T.基本情報
U.先生のお話
V.議論
コメント欄
日時:3月20日(日) 13:20〜18:00
場所:横浜国立大学経営学部1号館501号室
〇当日参加者(敬称略)
外部:梶尾(YBS)、藤田(横浜国大・学部三年)
OB:大内(2期,Skype),杉山(3期),日々野(15期),中村(20期),木田(25期)
現役生:渡邊(26期)
〇掲示板上での参加者(敬称略)
事前:今村(20期)、日々野(15期)
事後:
※報告担当:渡邊
◯進行
13:20〜13:40 先生のお話し
13:40〜18:00 議論
1つの論点ごとに30分〜1時間ほど議論し、一段落付けたところで先生からまとめて頂きました。
18:45〜20:20 食事
1.適用可能な理論は何か〜自分の経験ではなく他人の視点から物事を視る〜
(1)人的資源管理論
@ハーズバーグ「衛生要因―動機づけ要因」
Aマズロー「欲求5段階説」
おばちゃんたち→自己実現の段階にあるのだろう。
パートには「安定」性がないのに、何故?
Bマクレガ―「X-Y理論」
(2)C.I.バーナード
共通目的―個人目的(動機)
cf.誘因―貢献
伝達 cf権威の理論
動機の変更(説得)
複合組織―単位組織
店舗(複合組織)…ハロリンピック
各店舗(単位組織)…ディスプレイ、商品開発
有効性と能率
有効性…目的達成…売上、賃金
能率…同期満足、メンバー獲得、働く・職場の楽しさ
(3)ドラッカー「事業規定」
(4)戦略論 顧客の創造、M&I
(5)地域、ステークホルダー
「下関で創業、北九州で展開」
…給与が下がり、家計は楽ではなかろう。
パートが増えるだろう。市場的に見るのではなく、あえてここでやる。
従業員も、客も地域の人である。
一見するとES→CSのように見えるが…
E&C(=地域の人)を満足させているのではないのか。
商店が狙いとするもの
@商品を売る
A買い物に来る
B店に来る…この三つをハローデイは行っている。
(コンビニは「便利」でこのようにしている、
総合スーパーも「地域」の視点で戦略を立てていいのに…。)
店舗展開はこれを試すための場ではないか。
2.今後の課題
(1)ここで使えない理論は何か?なぜか?
…使えない理由がわかれば、使える理由もわかる。
(たとえば、F.W.テイラーの「科学的管理法」はどうか。)
(2)中央タクシーとハンズマンとの比較
(3)着目した言動・活動から適用可能な理論へ
場面ごとに、意識的に行っていくこと。
見直すことで新たに発見がある。
3.今後の勉強会の方向性
○カンブリア、ガイア、WBSなど、それぞれの番組の見方を学ぶ。
→しばらくはカンブリア宮殿を中心とする。
○この番組(企業・経営者)のどこがすごいか?着目すべき点は?
・非正規従業員の活用(動機づけ)
・新規ビジネス・商品
等々…見るべき点を明確にする。
○毎週1回(月4回)あるので、それらの番組の中で毎月ABCなど評価を加えていく。
高い順番からひと月遅れほどで見てみる。
何をやっているのかを明確にすることで初めて続く企画になるはずである。、
1.楽しく働くにはどのようにしたらよいのか(ハーズバーグの「動機づけ―衛生理論)
ハローデイは動機づけ要因と衛生要因をともに満たしている企業ではないか。
パートが陳列することによりお客目線に立つことが出来、
それが目標となり達成することでやる気となるのではないか。
一方でハロリンピックなど、自分のやりたいことを満足させてくれる機会を作り、
給与面などのバックアップを行うことで衛生要因を満たしているのではないだろうか。
《論点》
(1)給与面では、他社と変わらないのではないか。果たして、給与とシステムどちらが今回は重要なのか。
お客様を楽しませるという目標を達成できたり、
皆で楽しく働けるほうが、給料よりもモチベーションには重要だろう。
(2)動機付け要因、衛生要因の相互作用は何か。
文献などを踏まえて、今後分析を深めていきたい。
(3)衛生要因について給与、システムが挙がったが、社長自身も衛生要因ではないか。
また、ハローデイは一見「動機付け」のみに着目しているように見えるが、
「衛生要因」もちゃんと踏まえているということだろうか。
2.バーナードの理論による分析
・バーナードの組織論の観点から考えました。
・ハローデイの事業規定は従業員が楽しく働ける会社であること
・従業員の”楽しさ”=「お客さんに喜んでもらえること」が自分自身の感動であり、楽しみである。
・ハローデイを複合公式組織と捉え、社内のチームや売り場といった最小単位の”協働”における
共通目的は「お客さんに喜んでもらえること」
・その協働におけるメンバーの貢献意欲たる個人目的が「お客さんに喜んでもらえること」であり、
個人目的と組織目的が一致している。
・現場の協働における個人目的及び組織目的、更に複合公式組織の共通目的が「お客さんに喜んでもらえること」で
すべて一貫していることから、組織としての機能性を高めていると考えられる。
・言い換えると「お客さんに喜んでもらえること」という共通目的の有効性と、
「従業員満足」という能率が不可分であることから相乗効果を生んでいる。
・一方、加治社長はモチベーションの低い店長は切り捨てるべき、と考えており、従業員の個人目的についても
ベクトルを合わせることを求めている。
・これは雨漏りするような社屋の本社規模であるうちは可能かもしれないが、組織規模が大きくなるにつれ
個人目的のコントロールは困難となる。その意味で、東京進出や規模拡大を考えていない、という戦略は
理にかなっていると考えられる。
(掲示板No.5132より)
《補足》
C.I.バーナードの「組織成立の三要件」
○共通目的…メンバー全体が共有している目的
・有効性…共通目的を効率よく達成するための要因
・能率…目的達成の他に、メンバーへ影響を与える要因
「組織目的」…社内の部門
「複合公式組織」…会社(ハローデイ)そのもの
○貢献意欲…共通目的を達成しようとする意欲を持っていること
今回は「個人目的」と同じ意味として使われているだろう。
○伝達(communication)…貢献意欲を引き出すための要因
《論点》
(1)事業規模拡大によって共通目的の達成はできなくなるのか。それ故に、社長は拡大をしないのか。
(2)果たして、個人目的と共通目的は一致させ続けることはできるのだろうか。
(3)そもそも、組織は拡大させなければ存続できないのか(Ex.京の茶屋、決まった顧客を相手にし拡大を前提としていない。)。
「拡大」「発展」「存続」は、それぞれ企業の目的になりうるか。
3.企業における働き方〜所属型と契約型〜
《論点》
4.「動機づけ―衛生理論」と社員―パートの関係性
《論点》
5.VRIO分析によるハローデイの強さ
《論点》
6.従業員の地位と機能(ドラッカー社会論による分析)
《論点》
7.責任ある選択(ドラッカー自由論による分析)
《論点》
今回の勉強会を踏まえ(ご欠席の方は、報告・議事録を踏まえ)もう一度番組を見て感想を書きましょう。
今回の理論と結びつけた感想をブラッシュアップして頂いても、それとは別の新たな感想でも構いません。
○日々野15期
三戸先生、本日の勉強会ありがとうございました。
ご準備・運営してくださった杉山さん、中村君、木田君、渡邊君ありがとうございました。
1.今回の課題「理論を使うこと」の意味
・今回の番組を、どの理論を使って説明できるのか。あるいは、説明できない理論があればそれはなぜか。という問いである。
・理論は、これを知らなくとも、無意識的(又は経験的に)に使われることも多い。しかし、分かっていれば意識的に使うことができる。
・今回の番組は「非正規従業員をいかに動機づけるか」が隠れたテーマ。
マネジメント理論を用いて分析することで、経営者・マネージャーとしてどう行動すべきかを考えることができる。
・なお、基本となる理論はネットで調べれば十分に知ることができるはずである。
2.どのような話があったか
・ハローデイは、まず従業員満足ESを高め→顧客満足CSを高めた例と捉えがちであるが、
そうではなく、E&CS(従業員であり且つ顧客満足)を高める取り組みと見るべきである。
・なぜなら、パート従業員も「地域住民」であり、顧客と変わらないステークホルダーである。
こう見ることで、企業と従業員の関係は、単なる雇用関係を超えて、コミュニケーションが重要であると気付くことができる。
・ハロリンピックなど従業員の楽しさを増進する制度があるが、制度を生かすためにもコミュニケーションが大事である。
社長の加治は、それを実践しているところに特筆すべき点がある。
3.先生のスペシャルアドバイス
【まずは「注目点」をあげよ。分析をするのはその次である。】
→つい自分の知っている理論や枠組みに当てはめて番組を見ようとする。(分析や結論ありきで、当てはまりそうな点を探しがち。)
そうではなく、着目した点をまずはしっかりと意識する。分析するのはその後。
4.番組を再視聴して
・改めて見ると、社長がコミュニケーションをいかに重視しているかに気付くことができる。
・一方、従業員重視の取り組みが、いかに(企業外の)顧客満足を高め、業績に繋がっているか、スッキリしないところがある。
パートさん(経営の素人)による新商品や新陳列法の開発が常に当たるとも考えづらい。
「従業員が楽しく働けること」と、企業の維持・存続をどのように両立しているのか、まだ秘密があるように思える。
○今村(20期、2016/3/22)
三戸先生、皆様、勉強会を開催いただきましてありがとうございます。
日々野さん、早速のご報告をいただきありがとうございました。
板ゼミにて参加をいたします。
>【まずは「注目点」をあげよ。分析をするのはその次である。】
>→つい自分の知っている理論や枠組みに当てはめて番組を見ようとする。(分析や結論ありきで、
>当てはまりそうな点を探しがち。)
まさにご指摘の通りで、理論ありきで当てはめるような考え方をしていました。
しかし、それでは実際に自分の身として起こっている事象について考える場合に、
現実的な意思決定・問題解決策として応用できません(理屈を積み上げるだけになってしまう)。
先ずは対象に対して注目点を発見し、問いを立ててからその分析手法として理論・枠組みを
当てはめるように考えられるようにしたいです。
>・なぜなら、パート従業員も「地域住民」であり、顧客と変わらないステークホルダーである。
>こう見ることで、企業と従業員の関係は、単なる雇用関係を超えて、コミュニケーションが重要であると
>気付くことができる。
⇒この点、少し理解が追い付いていない為、補足をいただけますとありがたいです。
バーナードの共通目的、貢献意欲について触れていながら、コミュニケーションについて
言及していなかったことが恥ずかしいです。このあたり、理論として十分に理解しきれていないところですので、
もう一度バーナードを読み直したいと思いました。
>・今回の番組は「非正規従業員をいかに動機づけるか」が隠れたテーマ。
平成20年度の三戸ゼミ論文では三戸公『現代の学としての経営学』(講談社学術文庫)
第五章「組織の境界について」の検討でした。
論文の結論として、
「組織の境界問題」と「組織のウチ・ソト問題」は別問題であるとし、両者の関係性は詰められないものの、
組織論的アプローチから、バーナードの組織論によって組織の境界基準を捉えることができる、
公式組織、協働体系の概念では境界は無いが、複合公式組織において境界を引きうる、という結論でした。
議論の際、典型的なウチ・ソト問題として、非正規従業員が企業のソトとして差別的な扱いをされている、
という問題提起が挙がっていましたが、このハローデイの事例では当てはまらないなと感じました。
ただ、パート従業員を地域住民とみなし、顧客と変わらないステークホルダーとしての関係性を意識している、
とすれば、ある意味「ソト」として捉えているようにも考えられると思います。
観方によって「ウチ」とも「ソト」とも考えることができ、どのように対象を切り取るか、
を意識して今後も番組視聴をしていきたいです。
個人的にバーナードに固執をしすぎましたが、他の理論・枠組みからのアプローチも是非お聞きしたいです。
○日々野15期(3/25 1:25)
今村君、レスありがとう。返信が遅くなりごめんです。
まずは、読み手を意識することなく乱雑に感想を書いてしまったなあと反省しました。申し訳ない。。。
問いかけをもらって、改めて、僕自身問い直していると、これは勉強させてもらっているなあ!と気づきました。いや〜有難い!
以下に補足を試みます。が、私自身の理解が十分とは言えないので、皆さんどうかヘルプを!
@まず、ドラッカーの「事業規定」と「顧客」の考え方で、ハローデイを考えてみます。
ハローデイの事業規定は「授業員(パート含む)によろこんでもらうこと」である、と僕も当初はそう考えました。
そうすると、顧客は「従業員」となりますが、それだとスーパーの買物客はどう位置づけることができるのか、疑問が残ります。
ハローデイは従業員を大切にしていますが、では、買い物客の満足を考えていないかというと決してそうではない。
商品の希望があれば必ず入荷したり、買い物客の休憩スペースを設けたりしており、そこが地域住民の憩いの場となっている。
すなわち、スーパーの買物客もハローデイの「顧客」である。そこで改めて「事業規定」「顧客」を考えてみると、
事業規定 ― その地域の住民(従業員・買物客の両方を含む)に喜んでもらうこと(=E&C Satisfaction)
顧 客 ― その地域の住民
と捉えることができる。
また、このように捉えることで、ハローデイが本州進出のような拡大路線を採っていないことも説明できる。
従業員によろこんでもらうことが事業規定なら、店舗を増やしより多くの従業員を雇うことが、事業規定に沿うことになるが、ハローデイはそうはしていないからである。
A以上が、ドラッカーの「事業規定」「顧客」の観点から捉えたハローデイである。では次に、「組織のウチ・ソト」で考えるとどうか。
僕も「典型的なウチ・ソト問題として、非正規従業員が企業のソトとして差別的な扱いをされている、」のに対して「ハローデイの事例では当てはまらない」の意見に賛成です。
ですが、それでは、スーパーの買物客はハローデイにとって「ソト」なのかというと、それも違うようにも思える。じゃあ「ウチ」かというとそれも疑問が残る。
どうにも、ハローデイにおける従業員と買物客の関係は「ウチかソトか」で捉えることが困難なように感じました。
これは答えになっていないかもしれませんが・・、どうでしょうか。
(追伸)ところで、この文を書いていて浮かんできた問いがあるので追記させて頂きます。
ハローデイの顧客を「地域の人々」と捉えるならば、地域の人々は従業員と買物客、だけではない。
商品の仕入れ先(地元の農家さんや、食品メーカー等)も、地域の人々である場合があり、重要なステイクホルダーといえる。
番組中では語られないが、ハローデイは、これらの仕入れ先とはどのような付き合いをしているのだろうか。知りたいと思いました。
ひとまず以上で。
【biz8】