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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

【企業番組勉強会】  No.520310月29日浩友会勉強会@予習編  No.5194第10回ビジネス企業番組勉強会@予習編   No.5183第10回日程調整・視聴番組公募   No.5166第九回報告 No.5139第八回報告  No.5129第七回報告!  No.4982★報告一覧 

【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

【K-1 グランプリ】 No.51756・7月のキリ番報告 No.51613〜5月のキリ番報告 No.5134 祝 カウンター700000突破!  【No.48732014年K-1GP 【No.3920K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093報告要項

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Re:近況のご報告2024年2月
No:5457 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2024/02/26 Mon 17:45:21

三戸先生、三戸ゼミの皆さま

21期竹田です。
ゼミの掲示板で何度も恐縮ですが、たびたび懲りずにウェブサイトを公開しました。
前回同様、未完成のベータ版としての公開にはなりますが、日々整備しながら開発を進めております。

昨日の勉強会でもお話ししましたが、いまの時代にゼミという括りはあれど、このようなオープンな掲示板において、
個人的な近況をどこまで投稿してよいのかが本当に難しくなったと感じています。

「個人情報」「コンプラ」「多様性」といった価値観が浸透し、実名での発言がクリーンでホワイトなものしか受け入れられないため、
組織において学問的な批判や個人の主張を言わないことが正しくなりました。

一方で匿名の発言が人を死に至らしめる世の中において、インターネットだけでなくオフラインでの人のつながり方もどのように変わっていくのか、
これらの正義がいつまで続くのか大変関心をもっています。

このような時代に、ましてや一個人でできるサービスがどこまで社会の不平等・不公平などのマイナスな側面に対して解決できるものとなるかわかりませんが、
なにか動いていかないと何も始まらないのも事実です。

前回サイトを公開したときは、コンセプトそのものを模索しながら自分の身の丈にあっていない技術を使って半年ほどで閉鎖しました。
今回のサイトは、コンセプトを1から見つめ直し、自分の想いを言語化したものを土台として、
まずはマーケットにフィットしていくことを第一に、システムはあくまでも手段であることを信条としています。

最後に、サイトのコンセプトや私が開発に至ったストーリー、運営主体としてのミッション・ビジョンなどのリンクをまとめました。
コンセプトだけでもご一読いただければ幸いです。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

<サイトリンク>
トップページ
https://www.exhiwork.com

コンセプト
https://www.exhiwork.com/info/concept

開発ストーリー
https://www.exhiwork.com/info/story

ミッション・ビジョン・バリュー
https://www.exhiwork.com/info/about

私のページ
https://www.exhiwork.com/shunsuke


【20240226web】

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2023年ー今年の漢字
No:5455 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/12/12 Tue 19:52:06

公募では「税」とのことですが、自分は「終」かなと思っていました。

いくつかのネット上の言説でも見受けられましたが、大川隆法、池田大作が死に、ジャニーズ事務所、統一教会が解散へ向かい、いくつかの信仰の対象がなくなりました。
また、四季が崩れ、円安が止まらず、生成AIによって仕事が無くなりつつあります。来年から新NISAが始まり、日本人が日本にお金を回さない仕組みが加速する。
なんとはなしにではありますが、終わりの始まりだな、と思いました。

終わるということは次の時代が始まるのであり、それに向けて、「終」わりという一つの区切りをつけることは悪くないんじゃないかと思っています。

皆さんは、2023年の社会をどのように捉えましたか。

追記:そういえば、コロナも終わりましたね


【20231212kanji】

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Re:御宿ニュー日の丸合宿について
No:5454 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/11/15 Wed 07:50:44

古郡さん

浩友会のご案内ありがとうございます。
今年は周年ということですが、日中は私用のため参加できません。
まずは掲示板にて、勉強会のお題に回答いたします。
(先日の広告論についても、改めてお話できれば幸いです)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「AI×◯◯ 〜AIの民主化で起こりうる将来」

最近は人口減少について、地域社会の存続という見方ではなく国力の低下として認識・実感するようになりました。

小さな地域単位で子供の数が減っているというのは紛れもない事実なのですが、
休日のイオンや観光地などは家族連れで賑わっているし、道路は常にどこかで渋滞しています。
コロナの外出自粛はドライバーにとってはとても快適でした。

行政による起業支援は毎年予算が増え、スタートアップに対する投資も増えて資金調達成功のニュースは賑わいますが、
円安は止まらず、国全体の経済は期待値が低いままのようです。
いま日本は経済的に新たな価値を生み出す先進国として世界から見做されていません。
国内では誰しもが、自分と目に見える範囲の生活を守るだけで精一杯のようです。

そんななか登場したChatGPTは世界に衝撃を与えましたが、最近は少し盛り上がりに欠けているようです。
AIは専門外ですが、AI元年における仕事・生活・社会という自分のつながりから感じていることをまとめました。

1)AI×仕事 〜より複雑な問題を解決する力に
→ これまでプログラミングで不具合にぶつかった時や新たなコードを書く際、Googleで調べていましたが、
今年はChatGPTに移行することで仕事の生産性が向上しています。
問いがキーワードから文脈へ変わることで、得られるものが断絶した情報から連続した知恵へと変わりました。
若い世代からAIを武器として進化する働き方や知性が生まれてくるだろうと実感しています。

2)AI×自動車 〜高速で複雑な運動世界を解決する自動運転システム
すでにたくさんの支援システムがありますが、未だ事故はなくなりません。
しかし、大変興味深い事業に取り組んでいるスタートアップも存在しています。
AIが搭載されていたから助かった、という未来はそう遠くないようにも思えます。
自動運転用オープンソースソフトウェア『Autoware』(https://autoware.org/)

3)AI×SNS 〜 社会も戦争も見ている世界が変わる
匿名での誹謗中傷が絶えず、戦争に対するさまざまな正義を振りかざすSNSですが、
AIによって更なる迷走に走りそうな予感を感じています。
FacebookやXなどの全世界を牛耳る情報プラットフォームがどのような規制を自ら構築していくのか大変興味があります。

【20231115】

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Re:御宿ニュー日の丸合宿について
No:5453 投稿者:聞間理(5期) 投稿日:2023/11/14 Tue 12:37:29

 久しぶりの投稿です。みなさまお元気でしょうか。

 私は現在50歳になっています。学部長の任も一昨年に終わっており、現在大変なのはその時に作った「インターンシップ」の運営を引き続き担当しているぐらいで(400名ぐらいあちこちに送り出す仕組み)、その他、学内外から予定はいろいろ入ってくるものの、比較的落ち着いて日々過ごせているかと思います。

 11/25の週末は泊りがけの仕事が入っており、節目の集まりに参加できません。

 その代わりというのでもないのですが、
 そのときの勉強会のために、古郡さんから提案されたお題
:「自分の身の回り、仕事周りで気になる社会問題を2つ3つピックアップしてみよう」
に、私なりに回答したいと思います(少し長くなります)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 大学にいることもあり、「少子化」「教育文化行政」「生成AI」の3つが頭に浮かびました。

 まず「少子化」ですが、これは現行の所属学生からの授業料収入に主に頼っている大学にとっては死活問題です。コロナで新生児80万人台へと落ちたことで、確実に市場が縮んでいくことがわかっている状態です。少子化はずいぶん前から続いていて、高齢化による医療福祉負担の増大で、日本の国力も着実に削られ下がる傾向にあります。
 都市部以外の大学は、学生を確保できなくなり定員縮小になり、さらに予算が減って将来への投資余力がなくなり、さらに魅力が失われる悪循環に陥るかと思います。都市部の大学は学生を集めることはできるかと思いますが「選抜」は難しくなっていくと思います。そうなると筆記試験の学力を中心にバラツキがかなり大きくなるので、一斉授業スタイルの効果は落ちていきます。「行って良かった」大学となるには、一人一人の個別の才能を磨くスタイルになります。それを前提とした教授方法、学習方法を取り入れることが大きな課題になると思います。

 2つめが「教育文化行政」です。ここ最近、税制やその使途についてニュースで取り上げられる機会が増えてきましたが、本当に政治家と官僚(とそれを批判するマスコミ)は教育文化行政を軽視していると強く感じます。国立科学博物館のクラウドファウンディングに出なければならなかったことはその象徴で9億円集まったと喜びのニュースとしてとらえられている風潮もありますが、文化行政的には泣けるほどなさけない状況です。長期的に日本の存在を考えたとき、日本の歴史文化は他国にまねできないものであり、そこから生まれてくる思想や美的感覚も貴重なものだと思います。マンガやゲームはやや元気ですが、それ以外は徐々にしおれています。ただ、行政が変に産業と絡めて色気を出すと失敗の山なので(クールジャパンとか)、日本人一人一人に教育教養も含め日本人の文化理解レベルを底上げしていくような地道な取り組みが大事だと思うのですが、そうしたことを明確に掲げる政党や政治家が周りにおらず、結局、そうしたことを意識的に勉強したり、ふるさと納税やクラファンで細々と抵抗している感じです。

 3つめが「生成AI」です。まだこれから大きく変わっていくと思いますが進歩や変化の度合いがすさまじいと感じます。今や情報検索は図書館ではなく、本や論文の電子データをもとにしたグーグル検索となっていますが、今後はそれらのまとめや初歩的な洞察については生成AIにお任せとなるかと思います。
 学部生が様々な文献をあたって一生懸命情報整理して考察を加えて作っていた学部生の卒論が10分とかからず出来上がります。生成AIを正しく使えば、経営学に限らず、多様な分野において、わかりやすい解説もしてくれますし、それらを組み合わせるとどのようになるかについても(応用)、どんどん解説してくれます。
 初歩的なディスカッションについても生成AIが模範的なものを出してくれるので、大学の学部教育は、その活用からスタートする教育になるのかなとも考えてみたりしています。研究では私は翻訳以外にほとんど使っていませんが、一時的な心理的な抵抗感によるもの(AIの要約やまとめ、提案のほうが自分で考えるよりも優れていたらどうしよう...)だと感じており、もう少し時間がたったら間違いなく使っているかと思います。
 いまでも生成AIはどんどん変わっていますし、規制をかけよう(自主的なものも含む)という動きもあるので、すごく対応の準備がしにくい領域でもあります。動きを見失わないように、Xとかで詳しい人たちをフォローしてコメントを読んでいます。全く人脈のない領域でも、その領域の人たちの意見を受け取れるSNSという世界は本当に強力で、世の中が加速度的に変わり、混乱もしやすくなっていることにすごく納得できます。

 つらつらと書きましたが、私が自分の仕事世界で、何を感じているのかが伝わり、皆様の刺激になれば幸いです。

Pass

御宿ニュー日の丸合宿について
No:5452 投稿者:1期古郡です 投稿日:2023/11/14 Tue 11:32:41

今年の浩友会についてのお知らせです。

忘れていませんか。今年は周年です。ということで
ニュー日の丸に問い合わせてみました。


・御宿組と地方組でネットを通じて勉強会を開けるか


@ニュー日の丸のWiFiはロビーまででした。宴会場では個人の
WiFiルーターが必要となります。

ゼミの皆さんに質問です。
(自腹ではなく)モバイルのルーターを使える立場の方、
または(自腹だけど余裕があるからOKの)テザリング可能なスマホを
持っている方はいらっしゃいますか?その人数で御宿が可能かどうかが決定します。
今週末、11/17くらいまでに連絡いただけますでしょうか。



A家族旅行にしてみるのはどうか

「お父さんだけ、休日に家族サービスをせず、古い付き合いで御宿まで来て一泊」
これは一般的な家庭を持つサラリーマンには相当高い壁だと思われます。
参加者(参加家族)の数により部屋を確保することは現段階では可能です。
今週末、11/17くらいまでに連絡いただけますでしょうか。



B次の日は別の合宿が入っている
11/25に一泊はできますが、次の日は10時チェックアウトが必須です。
今回ばかりは長時間の拘束はない、と約束しましょう。
これなら参加の方はいらっしゃいますか?
今週末、11/17くらいまでに連絡いただけますでしょうか。


以上、3条件をクリアした場合にのみ御宿での開催が可能です。
私は@は可能なのですが、何人も繋げるのは難しい。
モバイルルーターが複数欲しいところです(イモトのWiFiレンタルか?)




・メアドの更新がないと連絡は永遠につかなくなる


噂ではゼミの同期同士でLINEでは繋がってるようですね。
浩友会のオフィシャルでは皆さんのメアドまでしか探れません。
ぜひ、LINEにコピペして連絡にご協力願えませんでしょうか。
さすがに会で公式LINEグループ作って追っかけることはしませんのでご安心を。



・以上を踏まえた上で今年の校友会のお題です


皆さんへの連絡遅れて申し訳ありません。なにぶんコロナ後の経済をみんなで盛り立ててる真っ最中で、私も忙しくしておりまして。


今年は
「自分の身の回り、仕事周りで気になる社会問題を2つ3つピックアップしてみよう」
としようと思います。木田くんの結婚式に行ってなんとなく聞いてみたところ
「自分の仕事周りではそういうことはないですねぇ」という声がありました。


これこそ、今あなたにゼミが必要なサインです。


みなさん、今めちゃくちゃ忙しいですよね。しかも予算が激減していませんか?
小さい仕事がたくさんあって疲弊するってコロナ以降だったりしませんか?
またはロシアのせいで輸送費が爆上がりしていたり円安で利益激減していたりしませんか?
これだけで「コロナ」「ロシア」「円安」が見えてきます。


たまには近い視点を広くしてみましょう。近眼になっちゃいます。


浩友会は
11/25(土)   13時から
Zoom会議室


御宿行きが可能な方は今週末、11/17くらいまでに連絡いただけますでしょうか。
ニュー日の丸仮押さえしています。


1期古郡

【gasshuku】

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Re:掲示板から参加させていただきます
No:5451 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/10/27 Fri 22:58:02

古郡さん

勉強会のご案内ありがとうございます。
明日も私用で参加できないため、掲示板から参加させていただきます。

今回のテーマは、ある企業のイメージ戦略ということですが、
参考になりそうな本を発見し、個人的にとても衝撃を受けたので、特に気になった章・節を紹介いたします。

原野守弘「ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門」
第一章 感情に訴えろ
 人間は感情でしか動かない
第二章 「好き」というプログラム
 「好き」とは、「共感」し「連帯」すること
 すべては、個人的な「好き」から始まる
第三章 クリエイティブ必勝法
 「未来の好き」を発見する
第四章 「好き」が世界を動かす
```
広告と販促は違う
P.104
「広告(Advertising)」と「販促(Sales Promotion)」は似ているようで、まったく違う。
広告は「ブランドを好きにさせること」が目的で、販促は「商品をたくさん売ること」が目的だ。
目的が違うのだ。

日本には宣伝という言葉もあっていっそう混乱しやすいのだが、日本において広告や宣伝と呼ばれているものの99%は販促であると思う。
日本で「広告」を見かけることはほとんどない。

だから、日本からカンヌに行って、初めて海外の広告を見た人の第一印象は「なんだか違う試合を見ている感じ」というようなものだ。
シニカルに「あれで売れるのか?」などとマウントを取ろうとするおじさんも出てくる。

しかし、この問い自体が間違っている。
売るつもりは、ないのだ。
「広告」の目的は、売ることではないのだ。
(本書38ページより)

本書をここまで読み進んだ読者ならもうわかると思うが、広告は、人間の脳に仕込まれた「好きというプログラム」の応用技術である。

つまり、広告は、生物学なのだ。

P.109
広告は「好告」
本書で何度も登場している「好きというプログラム」の原理は、非常にシンプルだ。

まず「個人的な好き」が出発点となる。最初はちっぽけなものだが、それに高い市場性があれば、広範囲に「共感」が生まれる。
その「共感」が人々を結びつけて「連帯」をつくり出し、人々を大きく動かす原動力になるのだ。

だから広告のすべきことはシンプルで、出発点となる「個人的な好き」を語ることにつきる。
しかしながら、多くのビジネスパーソンやクリエイティブ初学者は、ここでつまづく。
広告で「自分のこと」を語ろうとしてしまうのだ。

こういうことをしてしまう人は、「理解」に重きをおいている。まず自分のことを理解してもらうことが何より大切だと考えている。
そうすれば、(たぶん)自分のことを好きになってもらえるはずだ、(たぶん)いいところに気づいて買ってくれるはずだ、というように、極めて楽天的な、性善説に基づいているのだ。

ところが、多くの場合、それは失敗に終わる。
なぜなら、人間の脳はそのようにできていないからだ。

第一章でも述べたとおり、「理解」を司る「大脳新皮質」は、言語を扱ったり、論理的な思考を行うことはできるが、肝心の意思決定はできない。
意思決定は、言葉を理解できない「大脳辺縁系」が行なっている。
ここを動かすためには、ダイレクトに感情に訴える必要がある。
言語化できない「なんとなく」ポジティブな感情、つまり「好き」という感情を引き起こすことこそが鍵になるのだ。

(中略)

彼は「優れたブランドは『Why』から語り、普通のブランドは『What』から語る」と表現した。これを僕の言葉で言い換えれば、

偉大なブランドは、自分のことではなく、自分の愛するものについて語る

ということになる。

このことに気づいてから、改めてカンヌの名作広告などを見直してみたのだが、素晴らしいと思う広告は全て、この法則でつくられていることがわかった。
まさに必勝法だ。

そして、非常にシンプルなことでもありながら、これを実行できている会社は非常に少ない、ということにも気づいた。
その理由はわかっている。それこそが、僕がこの本を書こうと思った動機でもある。

要するに人間観の違いなのだ。
```

まさに、今まで自分がやってきたことは必勝法とは正反対のことばかり実行してきたな、と思い知らされました。
商品を開発したり、PRするような仕事をしている人は全員読んだ方がいいのではと思うほど、目から鱗でした。
いや、自分は今まで失敗を繰り返してきたからこそ、この本の意味が少し体感できているのかもしれません。
まだ経験の浅い学生の頃に読んでも、そういう理屈として頭では理解したつもりが、実感はできていなかったかもしれません。

分量が少ないので、すぐに読み通せますが、なかなか奥が深く、繰り返し読む本の一つになりました。



竹田さん

ありがとうございます。
「広告とはブランディングという側面があり、日本企業はそれをしない」ということだと思うのですが
それはなぜかを考えることが大事になってくるかと思います。
それは経済的理由かもしれない。だって、ブランド広告やるのってヴィトンとかグッチとかナイキとかが50億
とかかけてやるのもので、カンヌに出ていない「今ならキャッシュバック!」って広告は日本より海外の方があります。

カンヌは世界の広告代理店の覇権争いの場でもあるんです。イギリス広告業界の今年のトレンド、と考えてもいいかも。
すると、「なぜ日本の広告業界はその世界の潮流に乗れない、または世界を引っ張っていけないのか」という疑問がでます。本を読んで最初にこれがくると読んだ価値がぐんと上がると思います。
そこから日本の経済構造を海外と比較する視点、文化構造を比較する視点、なぜ日本のCMはタレントを使うのか、
タレント重視の結果どんな弊害が…みたいなね。

竹田くんは「なかなか奥が深く」と書いてあります。何がどう奥深いのか。
そこを次に自分の考察をもとに書いてもらうと嬉しいかも。


> 【20231028book】

Pass

次回勉強会は10/28土曜日13時からです
No:5450 投稿者:1期古郡です 投稿日:2023/10/27 Fri 15:20:42

みなさま
次回勉強会のご案内です。
10/28土曜日13時からとなっております。
かなり伸びてしまいましたが(ビッグモーター、ジャニーズ問題)
広告戦略の話ができるか?今度はイスラエルvsアラブの対立が問題になってます。
平和な世界は来ないものか…
ぜひご参加ください。
【実施日時】  10/28(土)13時から
【集合場所】
会議室はいつものzoomです。
https://us06web.zoom.us/j/81196824074?pwd=N1Vlbm5FTmkxUmNvVW9lZnNzYWNYUT09
ミーティングID: 811 9682 4074
パスコード: 634133
【テーマ】
老舗香料メーカーの企業イメージを上げる策を作り上げる

伝統的な香を生業としていたが時代が変わった。最近ではリクルーティングにも苦労している。どうすればいい?
経営者は次の世代に引き継ごうとしているが、古臭いのは嫌だと新会社を立ち上げている

経営精神はどうなる?
【狙い】
普段、広告会社の方法でイメージ戦略みたいなものを作っていますが、どの案件も
同じようなものになってしまうのが悩みです。そこでみなさんの仕事の観点から「
ここを推せば人々は関心を持つのでは」というのを持ち寄って、広告会社にはない
視点からのイメージ戦略を作るのが目的です。みなさんの立場から伝統と革新の間
で悩む企業に進むべき道を作りましょう
【方法】
企業の資料を作りました。実際にある企業で実際に古郡が携わった企業です。なの
で資料は拡散禁止です。こちらをご覧いただき、「会計士だったらこう見る」「人
事からするとここが大事」「地域の伝統を研究する立場からすると」などの意見を
持ってご参加ください。

【20231028】

Pass

次回ゼミは今週末(来週末)です
No:5449 投稿者:1期古郡です 投稿日:2023/09/20 Wed 13:26:37

次回勉強会のご案内です。
一応予定では9/23土曜日13時から
または9/30土曜日13時からとなっております。
第一候補は9/23です。
参加したいけどその日は予定が、という方はいらっしゃいますか?
2ヶ月ほど伸びてしまいましたが(ビッグモーター、ジャニーズ問題)
今週は広告戦略の話ができるかと思います。
皆さんの立場からの独自の視点が欲しい。ぜひご参加ください。
【実施日時】  09/23(土)13時から
【集合場所】
会議室はいつものzoomです。

【テーマ】
老舗香料メーカーの企業イメージを上げる策を作り上げる
伝統的な香を生業としていたが時代が変わった。最近ではリクルーティングにも苦労している。どうすればいい?
経営者は次の世代に引き継ごうとしているが、古臭いのは嫌だと新会社を立ち上げている経営精神はどうなる?
【狙い】
普段、広告会社の方法でイメージ戦略みたいなものを作っていますが、どの案件も
同じようなものになってしまうのが悩みです。そこでみなさんの仕事の観点から「
ここを推せば人々は関心を持つのでは」というのを持ち寄って、広告会社にはない
視点からのイメージ戦略を作るのが目的です。みなさんの立場から伝統と革新の間
で悩む企業に進むべき道を作りましょう
【方法】
企業の資料を作りました。実際にある企業で実際に古郡が携わった企業です。なの
で資料は拡散禁止です。こちらをご覧いただき、「会計士だったらこう見る」「人
事からするとここが大事」「地域の伝統を研究する立場からすると」などの意見を
持ってご参加ください。


【20230920】

Pass

保険と税金
No:5448 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/07/31 Mon 20:34:32

昨日に引き続き、今回の騒動を改めて振り返ってみたところ、
保険というのは税金に近い構造を持ったビジネスモデルだなと思いました。

事故をした当事者(手続きが通った補助金)にとっては、余分といえるほどのメリット・還元を与えるが、
それ以外の圧倒的大多数の被保険者(納税者)には可視化されない程度に負荷を与えていく。
それを可視化できるようにしたのは、ステークホルダーに絡む内部の構造を知る組織内部の被害者というのが、
内部告発のセオリーのようにも見えます。

大多数の被保険者・納税者は、仕組みを少しばかり理解しながらも、当事者になったときに得られるメリットのため、
渋々手数料を支払い続けるという循環の中にある。
民間の部分的な不正を罰すれど、人々の弱みを握った収益を生み続けるビジネスモデルの構造自体を変えるのは難しく、
利益を生む構造のなかにあっても、コンプラによってクリーンにすべき方法を模索していくのだなと思いました。


【20230731】

Pass

勉強会
No:5447 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/07/30 Sun 21:43:01

本日は勉強会ありがとうございました。

急遽テーマの変更で、某中古車大手の話になりましたが、
業界を構造的に捉えて繰り広げられる先生の議論は面白かったです。
断片的な知識を体系立ててストーリーとしてプレゼンできるためにも引き続き学んでまいります。

勉強会の中でもお話ししましたが、本日の自分の感想をまとめます。

・(社会に出て身に染みついた)ステークホルダーの利害関係を第一に見る「リアリズム」とは異なる
企業を社会的公器として捉えた場合の、社長の責任の取り方についてのあるべき姿とは。
カリスマ型のオーナー創業者に支配された一従業員に高い倫理を求めることができるのか。

・西欧型のパブリックは「みんなのもの」であるが、日本の公は「誰のものでもなく」「お上」のものであるという価値観を踏まえ、
「個人」として独立していない日本人の正義が、良い方向にコンプラ・倫理を社会的に作り上げていってほしいと思います。

・人種・言語・文化で線引きされた「国民国家」から、その境界がグローバルに混ざり「帝国」へと変わりつつある現代において、
日本の労働市場はますます厳しくなる反面、大半の社会的弱者は日本に留まらざるを得ないと感じています。
(某中古車屋の退職者が少ないのも同じ理由で、自ら辞めることができるのは転職できる強者である気がします。)


【20230730】

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次回ゼミは今週末です
No:5446 投稿者:1期古郡です 投稿日:2023/07/27 Thu 09:47:59

みなさまこんにちは。
次回、ふるごおりが担当いたします。

これまでと違い、ワークショップ形式にして
事前勉強というより「その場のアイデアと各自の社会への視点」で
企業の見え方を考える勉強会にしたいと思います。いかがでしょう。


【実施日時】  07/30(日)13時から

【集合場所】
会議室はいつものzoomです。

【テーマ】
老舗香料メーカーの企業イメージを上げる策を作り上げる

【狙い】
普段、広告会社の方法でイメージ戦略みたいなものを作っていますが、どの案件も
同じようなものになってしまうのが悩みです。そこでみなさんの仕事の観点から「
ここを推せば人々は関心を持つのでは」というのを持ち寄って、広告会社にはない
視点からのイメージ戦略を作るのが目的です。みなさんの立場から伝統と革新の間
で悩む企業に進むべき道を作りましょう

お待ちしてます

【20230727】

Pass

今度の日曜日です。詳細はゼミからのメールにて
No:5445 投稿者:1期古郡です 投稿日:2023/03/17 Fri 17:21:51

ゼミ生のみなさま。ご無沙汰してます。1期古郡です。

三戸ゼミでは毎月最終の週末をめどにズームで勉強会をひらいています。
勉強会というと用意しないといけない、ちゃんとしたことを言わなきゃいけないというイメージがあり
足が遠のくため、最近は当日参加でじゅうぶんついていける内容を目指しています。

さて、次回は梶尾さんの「倫理とコンプライアンス」について話し合う予定です。

先日ちょっとした打ち合わせをしたのですが
倫理…倫理とは組織に問われる問題(しかも善悪という視点が必要)
コンプライアンス…コンプライアンスとはそれを基にした制度
と考えると「組織と制度」を考えるまたとないネタであることが判明しました。
倫理を規定する善悪の定義すら難しいぞ現代は、というところまで話したところ



あれ?そういえば某企業で企業倫理を担当している人がいたような。
そういえば人事でこの教育担当してる人がいたような。
そういえば司法書士とかまさにこのネタどんぴしゃじゃないか?
そもそも研究職に行った人は全員これしゃべれるのはないか??
若い諸君も最近見てないな。このネタだったらいけるんじゃないか?
だいたい子育てなんてこの問題をいかに伝えるかにかかってるんじゃないか?



ということになったので、次回は大々的に参加者を募集して開催したいと思います。
無理に、とはいいませんが日常のいろんな場面にちょっとしたヒントになる可能性は
おおいにあります。いかがでしょう。

次回開催:3/19(日)13時〜 @ズーム
3/21(祝)の方が都合がいいっていう人がいたらご連絡ください。もしかしたらスピンオフやれるかも。
詳しくはまた直前にご案内します

ちなみに先日のゼミの案内に次回の梶尾さんのレジュメがあります。

三戸ゼミ 古郡功

【20230319】

Pass

今後のネタを提案
No:5444 投稿者:三戸 投稿日:2023/02/07 Tue 14:09:59

オンラインという凄い道具は、
空間的距離を縮めてくれ、家にいながら、みんなと浩友会ができる!
この「目的的結果」のスゴサは、どれだけ大きな「随伴的結果」をもたらしているか、という視点は社会に無い。
自動車の「随伴的結果」は明らかになってきているだろうが、
スマホやネットは…?

さて、そのような心配はとりあえずわきに置いといて、
毎月開催されるオンライン浩友会のネタを提案したい。

〇『創刊百周年 文藝春秋』二月特大号の特集「目覚めよ!日本 101の提言」から
第1回)この中の、「経済復活の切り札は?」21本から、いいと思った・納得したもの3本を選ぶ
第2回)「この国をいかに守るか」22本からbest3を
第3回)「政と官の劣化をとめる」17本からbest3を
第4回)「その他5ジャンル」の各ジャンルから1本ずつを

生きるとは、「意識的・無意識的な選択の連続」であろう。
伝統的、宗教的社会なら「無意識の選択」であろうが、
「マーケティングとイノベーション」の世界、「情報化社会」では、
「情報選択」「情報に基ずく意思決定」において「判断基準、価値観」」が重要となる。
自分がいかなる「判断基準」」を持っているか、がきちんと分かっている人はいるのだろうか?
「自分の判断基準の自覚」と、「他者の判断基準の認知」の重要性をあらためて言う必要はなかろう。
そんな観点からの提案だ。




【teian23.2.7】

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2023年1月29日 勉強会報告
No:5443 投稿者:きだ MAIL 投稿日:2023/01/29 Sun 18:52:45

2023年1月29日 勉強会報告

キーワード:進歩と進化、道徳

本日は近況報告を行いました。およそ、ひとり近況報告するごとに参加者からの質問・コメント、
その後三戸先生コメントという流れでした。
また、今後の勉強会のコンセプトとして、社会の進歩(個人の権利の充足、自由と平等といった目的に対する
手段の発展)と進化(環境適応)という観点から、社会における様々な進歩(例:新しい技術、製品、サービスやシステムの登場)は良いことか?それらは人を幸せにするのか、現代人は幸福か、
などを潜在的な問題意識としつつ具体的なトピックを話すことを決めました。
運営方法として、毎回ごとにテーマと幹事を決めてその人が進行しつつ話し合うことで
(勉強会を開かれた場にしつつ)参加者のコミットメントを求めることが確認されました。

一時間でできる範囲までとなってしまいますが、三戸先生のお話しを中心に議論をまとめます。

●町並みについて
・倉敷など、天領は藩の統治がなく町民が自治をしており、税が安く、交通の要衝にあるため
 文化的・経済的に都市が発展した。そういった土地におけるハード(建物)とソフト(慣習)の要素の関連性
を見て都市間の比較をしたら面白いのではないか。

●コロナ
 後遺症、絶えざる変異という特徴
 政治への不信感 (例:5類への変更における議論、建前(医療負担)と本音(お金)のギャップ?)
 ⇒不安、モヤモヤが続くwithコロナ社会

●再生エネルギー
 ・石炭、石油により発展してきた大量生産の産業社会は、安定性、計画性のもとに発展。
 ⇔自然エネルギーは自律分散型で不安定さを前提にしたシステムの構築を求める
 ・エネルギー自給の問題。自由貿易による平和、への疑問。
  ・途上国との経済格差
  ・アメリカ陣営VS反アメリカ

●道徳創造
・コンプライアンス上の事項(守秘義務)などは契約だけでは遵守できない。
・サンクション
・道徳の創造の必要性
 ・権限受容説―無区別件 命令の受容の4条件(理解、実行可能、組織目的、個人目的合致)
 ・説得➡責任 困難な状況における準則の遵守➡信頼、自信


●三戸先生の近況
<学会>
 ・ビジネス系大学の教育のための学会で、大学横断の調査実施。その知見に基づいた政策、取り組みの提言、
  学会の社会における権威の確立… 開かれた学会
<公先生の業績に関して>
 ・バーナードが個人行為における有効性を目的達成とし、能率を目的外の結果とし、組織における有効性を
組織目的達成として能率を貢献に対する誘因の提供、組織の維持としたことへの批判としての随伴的結果論
 ・しかし随伴的結果には、「コト」が注目され「人」の要素が抜け落ちていないか?という疑問 
 ・各概念を詰めることが後続の研究者の責務

<道徳>
・倫理  道徳←常識・伝統
 善悪  美醜
 神
・日本の伝統的な道徳観:他者への配慮、公、家 の崩壊
  悪人:自分の欲求感情のために他者の欲求感情を無視、利用 
・道徳というと捉え難いが、その背後には常識、伝統、慣習がある。

・力、富 ⇔ 徳 … カリスマ?   
・長期的全体的に見ることと徳、得の繋がり(=情けは人の為ならず)
 ・徳は至るところにある、それを一つ一つ拾う(日常生活における蓄積と信頼獲得、他者と社会への信頼)
 ・相手(子供、部下…)のためを思って…と相手が良いと思う、ことは別

以上、全体として振り返ってみると、進歩という大きなテーマを背後に、
技術と文化・慣習、権限と権威、などの対概念や、個人の成長と社会の変化などミクロ、マクロ
の時間軸での展開などの広がりを持って議論をおこなったという印象です。

★次回のテーマはコンプライアンスで、梶尾さんが幹事になります。
(バーナードを参考にしつつ?)

★次回以降のテーマ候補
・大人とは?
 ・大人であることの意味は?
 ・青年、壮年、老年、20代、30代‥…の大人であること
 ・子供を持つこと、
 ・チコちゃんに叱られるの番組の構造と意味?
 ・子供と大人の違い(出来事に対する反応の多さなど?)
・NHK 10人の坊さん?

※テーマ、幹事(進行役)は随時募集中です。
テーマだけ提案して頂きこちらで進行を企画、実行することもできます。

<20230129>

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新年のご挨拶 〜#木曜日は本曜日というサイトを紹介します
No:5442 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2023/01/06 Fri 22:09:01

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

新年早々突然ですが、とても面白い本の特集サイトがあったので、共有いたします。

#木曜日は本曜日
https://honyoubi.com/

ふだん起業のハウツーや技術本ばかり購入し、ちょっと暇になるとスマホでYouTubeなどを見てしまいます。
(このサイトはYouTubeの動画で知りました。)
今年は映画ではなく小説を一冊でいいから、ゆっくり読んでみようと思わせてくれる。
そんな選書がたくさん紹介されています。

右上のメニューを押すと、本のバサバサっとした音が出ます。
このサイトは、東京都書店商業組合が運営しているそうですが、
こういう細かい芸を見ると、本が好きな人がサイトを作ったんだなぁ、と思います。

ぜひ、一度アクセスしてみてください。

●きだ 230129
ご紹介ありがとうございます。
見てみました。
魅力的なサイトですね、
成田悠輔も本を紹介していて、
本そのものだけでなく紹介者の視点を見られるのが面白いと思います。

20230106

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新年のご挨拶
No:5441 投稿者:日々野 投稿日:2023/01/03 Tue 14:44:32

あけましておめでとうございます。昨年中もたくさんの学びの機会を得られたのは皆様のおかげです。ありがとうございました。
私は今年40になるので、そろそろ健康面にも気をつけねばと思います。この正月は食べ過ぎの見過ぎでちょっと体調崩し気味でした。。
一年間、心身ともに健康に気を付けてまいります。本年もよろしくお願いいたします。

遅くなりましたが、2022年の10大ニュースで振り返ってみました。

【1位 ロシア、ウクライナ侵攻】
一時は首都目前まで侵攻し、軍事力による侵略が起きていたかもしれない。
それは回避されたものの、長期間にわたって両国民の苦難と原油や穀物等取引の世界的な混乱を招いた。
教科書に載る歴史的出来事と、その影で教科書には載らない苦難を目撃した思いです。
それまでは経済的なつながりと対話協調が世界の趨勢であろうと思っていたのですが、それは間違いで、
経済連携や対話の重要さは変わらないものの、軍事力も含めた複雑なバランスのうえにしか安定は保たれないのだと思い知りました。

【2位、安倍元首相が撃たれて死亡】
事件直後は民主主義への挑戦等が言われましたが、(そのように言われること自体が、
安倍政治がどのようなものであったかを物語っているようです。)と犯行動機や背景が明らかにされてみると、
旧統一教会と政治のズブズブの関係と、被害者救済が放置されてきたことが明るみに。
事件そのものは、被害者による逆恨みというもので、自民党にとっては皮肉という他ない。
また、素人がネット知識を元に造った模造銃で国のトップ級の要人殺害が実行されたことに、
この国の警察は大丈夫なのかと心配になります。それも基本的には安全な社会であることの裏返しなのでしょうか。

【3位、ボクシング井上尚弥4団体統一王者】
ボクシングはあまり見てこなかったのですが、アジア人初の世界の主要4団体統一王者、
アメリカのメディアのランキングでも1位になり、まさに世界最強!
世界で活躍する日本人アスリートは増えていますが、格闘技にも登場してきたことで、スポーツ分野の最高位はこれにしました。

【4位、新型コロナ感染症】
世界的な流行からそろそろ3年。今年は様々な規制も緩和されてきましたが、未だにマスクは手放せないまま、
この冬も全国的に流行中のようです(第○波という呼び方をしなくなりました。)。
コロナ後はこないまま、いまがwithコロナだったんだと振り返って気づきます。
このままマスクを年中手放せないのかと、医療現場だけ負担が高いまま続いていくのかが気がかりです。

【5位、サッカーW杯カタール大会】
ドイツ、スペインに勝利!それでもベスト8はならず!今大会も大いに楽しめました。
サッカーや野球といった団体競技は人気が高いですが、最近の結果をみると個人種目での日本選手の活躍が目立ちます。
日本人も個の力を発揮できるようになったと喜ぶべきですが、組織力で戦うことが決して得意ではなかったのか?と気になるところ。
あと、ABEMAの全放送無料配信も話題になりました。ネット動画の勢いを象徴する出来事になったように思います。

【6位、3歳女児、通園バスに取り残されて死亡】
保育士の人材不足などが背景にあるのは間違いないですが、ネット情報ではバスにセンサーを義務化するや
バスに乗る時に靴を脱ぐといった対策も紹介されていました。我が国は対策が遅れているようなので、
この問題が放置されることなくしっかり対策されることを願うばかり。

【7位、大谷翔平、二桁勝利二桁本塁打】
井上尚弥を上位にしましたが、大谷も変わらず活躍ぶりでした。今年はWBCがありますので、ますます楽しみです。

【8位、物価高騰、商品値上げ相次ぐ】
便乗値上げでは?他が値上げに踏み切ると、うちもうちもと続くのがいかにも日本らしい。。
他方、賃上げに積極的な動きもあるようなので、少しは良い面もあるのでしょうか。

【9位、五輪汚職、組織委元理事ら逮捕】
57年ぶりの東京オリンピックの開催がこの有様というのは恥ずかしい。
関係した大企業の意識は57年前から変わってないのではないかと思わされる。

【10位、韓国・梨泰院で雑踏事故】
158人死亡はショッキングでした。他国(例えば渋谷)では当然実施されているような対策がされていなかった。
ですが、我が国を振り返れば女児の通園バス置き去りのように日本で対策がおくれている部分もあるのであり、
事故や事件が起きる前にしっかりと対策することの難しさを感じます。

【230103】

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今年の振り返りと来年の目標
No:5440 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/12/30 Fri 22:27:23

来年の決意表明を含めて今年を振り返ります。

今年の2月、自分で開発したサイトをこちらで報告しましたが、
まずは一人でサイトを立ち上げる技術を身につける、というのが第一であったため、
ユーザーは後付けで、事業化なども深く考えていませんでした。
ただ、毎月インフラコストがかかるので、このままじゃダメだな、と思いながらも、
夜や週末の空いた時間で改善するだけでは難しく、行き詰まっていました。

7月にスタートアップ支援の窓口に相談した際、
連続アクセラレーションプログラムの受講を勧められ、はじめは少し悩んだものの
他に良い方針を導く術がなかったので、プログラムへの参加を決めました。
また、同時に岡山市が運営されている「ももスタ」というコミュニティに参加させていただきました。

プログラムには、自分と同じように起業を目指す受講者が
それぞれのバックグラウンドにある何かに課題を感じながら、
事業を立ち上げようとそれぞれが模索していました。
そんな場に参加できたことに、講義以上に有り難さを感じました。

何度もお誘いを受けておきながら、三戸ゼミの勉強会へ顔を出しにくかったのは、
参加者が自分と同じ立ち位置にいないというところもあったように思います。

コミュニティや場に関わるきっかけは様々ではありますが、
参加者が継続的に場へ関与していたい、何かを得たいと思うのは、
運営側の誘因と合致しているからなのだな、と感じました。

来年は、再考したビジネスプランを以て、資金調達に動きます。
そして、改めてサービスをリリースするところまで持っていきたいと思っています。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

【20221230】

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竹田君のNo5430書き込みの再録
No:5439 投稿者:三戸 投稿日:2022/12/24 Sat 03:29:44

竹田君の以下の書き込みに答えようとしたら、入力できなかった。

浩友会ありがとうございました
No:5430 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/29 Sat 19:06:42

エラーメッセージから、「削除キー」の問題ではないか、と思い、
半角にしたもので、再録した。



三戸先生、幹事会の皆さま

本日はハイブリッドでの開催、誠にありがとうございました。
Zoom越しではありますが、皆さまの顔を見れて、お元気そうで何よりでした。

さて、今日の会を終えて、思うことを書き残しておきます。
以前より、「三戸ゼミで学んだこと、社会人として活きていること」というテーマが上がり、
「問いを立てる力」などとそれらしいことを言ってきましたが、実はどうも腑に落ちていませんでした。

例えば、ITスキルを例に出すと、基本情報技術者試験のような資格や、AWSを使った実務経験みたいなものは、
訓練すればある程度誰でも身につくもので、知っているかどうか・操作に慣れているかが第一であり、
計量可能な技術は、後天的にいくらでも身につけられると思っています。
プログラミングスキルも、30から始めても十分身につけられました。

では、自分は三戸ゼミで社会科学の方法論などについて、後天的にも学べることを大学で学んだ、と捉えていいのか。
否、生き方とか姿勢の方を学んだんではないかと。
いや、学んだ、というからややこしいのであって、変わったくらいの方がいい。

したがって、「何を学んだ」という知識やスキルを問うているような問いそのものが私としては誤っている気がしておりまして、
「自分のなかで何が変わったのか」という自身の変化を見る問いの方がしっくりくるわけです。

ウイリアム・アーサー・ウォードという方の言葉らしいですが、
「普通の教師は言わなければならないことを喋る。
良い教師はわかりやすいように解説する。
優れた教師は自らやってみせる。
そして、本当に偉大な教師というのは生徒の心に火をつける。」

私は、「三戸先生、三戸ゼミに火をつけられた」
ただその一点だけのような気がしてきました。

チコちゃんに叱られるまでもなく、ぼーっと生きていただけの自分を、
あれほど時間をかけて学術的な研究をし、理解できなくとも本を読み漁り、いやいや就職活動をして生き方を考えさせられた時間は、
他の誰かではなく自分で事業を興さないと納得できない生き方へと導かれた
それが学生時代だったんだと思っています。

吉田松陰が実践したのは火をつける教育であり、それが平成の横国にも30年存在した
そこに参加できた、それだけでも十分すぎることではないかと思っています。



【20221029koyukai】


〇三戸 (2022.12.24)
久しぶりに覗いてみると、竹田君の書き込みを発見。
考えて、悩んで、活きているのだなぁ…、と感じさせられました。
応えにゃいかん、という気持ち、
応えたい、という気持ちもあるが、
父の死去に際して感じた、「教育とは?」にまさにピッタリだった。
今晩はもう遅いので、後日、述べたい。
ありがとう

◯竹田(2022.12.30)
再録していただき、すみません。
ご返信ありがとうございます。
なかなか直接お会いしてお話しする機会がありませんが、
東京方面に行く際は、改めてご連絡いたします。

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10大ニュース
No:5438 投稿者:きだ 投稿日:2022/12/22 Thu 23:09:28

以下、FBへの投稿の転載です。

<10大ニュースの季節>
いよいよ2022年も残すところあと半月ちょっとですね。
今年起こった出来事の意味付けを考えて意識的に生きるために、10大ニュース、やりませんか?
日本の出来事、世界の出来事は以下のリンクにあります。
https://www.yomiuri.co.jp/feature/top10news/
もちろんここにあるもの以外でもOKです。
三戸先生からは、上位3の選定とサブタイトル、上位10位の残りの選定を各自で出してみるのがよいのでは、というご提案を頂いております。

●以下、投稿欄


【2022news】

○きだ

・上位3つ

1位:《28》安倍元首相が撃たれ死亡、9月に国葬:
対話の成立しない社会

2位:《43》物価高騰、商品値上げ相次ぐ&《48》32年ぶり円安、1ドル=150円突破:
日本は経済大国であり続けられるのか?

3位:《55》政府の有識者会議が防衛力強化を提言:
専守防衛からの転換点

<コメント>
1位は権力、暴力など有無を言わさない手段で主張を通し表現しようとする社会になっている気がして
サブタイトルを付けました。2位は、外国から食料、材料を輸入して製品を輸出する
ビジネスモデルがそろそろ限界を迎えるのでは(円安は一部のメーカーは喜びそうですが…そこで勝負するべきでないと思います。)
3位は、敵基地攻撃能力が現実的に必要になっているのは非常によくわかるのですが、
反撃能力という言葉、ラベルの張替えでごまかそうというプロセスや説得の仕方は疑問です。

〇三戸 (12.24)
木田君、場立てありがとう。
伝統は「継続」の上にある。
継続は(誰かの)意識性によるだろう。
以下、私が選定した「2022年、今年の十大ニュース」だ。
(私は10個選んだが、三大ニュースでもいいのではないか)

《2022年日本の十大ニュース》
1位 ロシア軍、ウクライナ侵攻
    国内で起こったことではないが、戦後初めての欧州内での国家間戦争であり、
    欧米、日本をはじめ世界中に影響を与えた。
    我が国の経済への影響だけでなく、防衛費の増大など、戦後日本の安全保障の大きな転換を促した。
2位 安倍元首相、銃撃され死亡=67歳、選挙応援演説中
    「民主主義に対する挑戦」とマスゴミは言ったが、「法治国家への挑戦」ではないのか?安倍は反民主主義であろう
3位 旧統一教会問題、底なしの様相
    統一教会問題は宗教問題か?反日団体に岸・安倍三代と自民党がべったり
4位 戦後2度目の国葬
    何に縛られて、国葬を推し進めたのだろうか?
    あらためて、安倍晋三という存在の大きさを感じる(それほどの人物でもないのに…)
5位 W杯サッカー、日本、ドイツ・スペインに歴史的勝利
    野球でサッカーで、日本の若者たちは世界レベルで優秀な結果を出している
6位 円安に無策!
    ついこの間までインフレ期待だったが、いま「悪いインフレ」に円安が…。  
7位 防衛費27年度にGDP比2%
    日本とは状況が全く違くNATOの2%、
    日本の仮想敵はどこでどのような防衛が必要とされているのか?
    兵器を国内企業から調達するなら、
    まだ日本経済を潤すかもしれないが、アメリカのいいなりに…
8位 新型コロナ国内感染、累計500万人超える
    去年までafter Coronaになったら、と人々は我慢して待っていた。
    だが、with Coronaがこれからの生活となるだろう。
    テイクアウト・宅配という環境問題・労働問題で悩ましいビジネス形態が増大、常態化。
    では、企業でのリモートワーク、学校・大学でのオンライン授業はどうなる?
9位 五倫の光と影〜北京五輪で日本のメダル過去最多18、五輪組織委元理事を強制捜査=AOKIから4500万円
    オリンピックの「権威」はまたもや失墜、サッカーWCの盛り上がりを見ると、自国開催の意味は…

10位 知床半島沖で観光船が沈没
    あれだけ大騒ぎした事故から何を学んだのだろうか?
次点 大学で相次ぐテロ〜都立大で宮台真司、東大共通テスト会場で受験生3人が
    キャンパスという「神聖な場(と思われていた)」でのテロをどう考えるか?
次々点 高速道路でバス事故が続く
    珍しくなくなっているのではないだろうか…。

別格 世界政治の不安定〜英国首相の相次ぐ交代劇、トランプ旋風静まらず、イタリア初の女性首相に極右党首、そして習均平3期目へ権威確立

おまけ 今年一年で関心を持って関連ニュースを集めたニュースは、
    12月に報じられた長野市の児童公園廃止のニュースだ。
    近年相次いで、幼稚園・保育所などに対し、
「子供の声がうるさい」という近隣住民によるクレームがあることに関心があった。
   「近代化・個人主義と少子高齢化の我が国」を考えさせられるこのニュースなのだが、
    はたして、多くの意見のように、「たった一人、老人、クレーマーの横暴」という理解でいいのか?
    連日の騒音のつらさに対する理解・共感も必要ではないか?
    ニュースの報じられ方で、世論が決まってきているのではないか?
    と、いろいろ考えさせられるニュースだ。


私にとって、退職と父の死去が重なった今年は、人生で最も大きな年であった。
みんなにとっては、どんな年だっただろうか…?
新型コロナ禍という不安・憂鬱さに加え、明るさに乏しい年であったが、
共に、明るく、元気にやっていこうじゃないか\(^^)/

◯竹田 2022-12-25
同世代・共感・再発というキーワードで選びました。

1位:安倍元首相が撃たれ死亡、9月に国葬
まさか令和にこんな事件が。。。
自分と同じような世代でありながら、「旧統一教会2世」という存在がいたことを初めて知りました。
私は中学高校と近鉄奈良線で通学していたので、大変身近な場所で起きた事件。

2位:知床観光船沈没事故
数年に一度、観光に関する悲しい事故が起きています。軽井沢スキーバス転落事故もいまだに覚えています。
普通の事故以上に、企業の問題、社会問題として根深く人々の心に遺り、言葉が出ない。
悲しみの連鎖はいつまでも続くのでしょうか。

3位:3歳女児、通園バスに取り残され死亡
同じく、繰り返された悲惨な事故・事件。あまりにも悲しい。
大人から徳を感じない。
被害者、社会的弱者が救われない象徴的な事件だと思っています。


〇梶尾 12/26
みなさま、本年もお世話になりました。三大ニュースを挙げてみます。

1位:21年12月、ロシアはNATOに東欧・ウクライナでの軍事活動放棄を要求し、22年1月、NATOはこれを拒否。
  ⇒この拒否によって、02年からNATO東方拡大に懸念を表明し続けていたプーチンと、NATO拡大に積極的だったバイデン、ミンスク合意を守ろうとしなかったゼレンスキーとの衝突不可避という方向性を感じた。12/21、北京を訪れたメドベージェフに習近平は対話による紛争解決を強く要望。12/24、“ゼレンスキーが23年2月に和平案提示か”、との報道。近接して起こったこの2つの動きに関連性を感じ、ロシア戦勝はないと考えた。

2位:8月、ペロシ米下院議長による訪台に反応した中国軍の大規模演習
   ⇒中国軍は弾道ミサイル11発を台湾周辺に撃ち込んだが、台湾上陸の能力や米海軍艦艇にミサイルを命中させる能力を持たない中国が強硬姿勢を示すためにはミサイル発射しかなかった。(文藝春秋10月号“台湾危機は正しく恐れよ”より)このことから、台湾危機は当面起こらないと思った。

3位:8月、経産省主導で半導体製造会社RAPIDUS(株)設立
   ⇒経産省が拠出する援助は700億円、トヨタ等の民間出資者8社が拠出する資本金は73億円。最先端半導体(2nm)の量産を目指す。同社会長は量産体制確立に2兆円必要と主張するも、業界通の間ではその10倍は必要と囁かれている。その差額を国が拠出する筈もなく、経産省にお付き合いをしているだけに見える民間出資者8社が増資するかも疑問。また、2nm半導体製造技術は米IBMから供与されるも、当該技術は生産技術として確立していない。資金面、技術面共に不安。日本の半導体復権は困難と考えるに至る。

●きだ 1/1
皆様、書き込みありがとうございます。
ウクライナの問題は日本にとっても無関係ではいられないですよね。

小樽にも自衛隊の事務所があり、弊学にもリクルートに来ていたのですが、
意味のある仕事だとわかっていてもゼミ生を送り出したくはないと思うところはあります。

2022年は新天地への異動などもあり、生活ルーティンが定まらずに過ごしてしまった気がしますが、
今年は研究や教育、私生活をうまく結びつけつつ、自分が納得でき、関わった人々にも
いいねと言ってもらえるような仕事をしたいと思います。

【2022news】




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ITで得たもの・失われたもの(1)メモ
No:5437 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/11/13 Sun 11:02:11

ふと思うことがあったので、社会科学を学んだからこそ引き続き考えたいことを第一弾としてまとめました。

1)時間
昔:電話はかけても繋がらない。図書館に行ってもわからない。
今:調べたいものがすぐに調べられ、どこでも電話・チャット(対人コミュニケーション)が可能になった(Google,LINE,Zoom)

2)移動
昔:専門の小売店でないと買えない。
今:スマホで完結できる行動様式(消費・買い物)が生まれた(ECサイト・電子書籍はクリック一つで届く時間も無しに)

3)偶然
昔:現実に所属する場が何よりも出会い・発見の場
今:AI・アルゴリズムにより画面を通してお薦めされる世界が生まれた(SNS・出会い系)

スマホというデバイスのなかで完結できる世界が生まれ、通信速度が何倍にもなった(これからもっと速くなる)。
インターネット・ウェブを通じてできることが増えていくにつれ、人々のなかでしなくても良くなる(その結果、できなくなる)ことが増えていく。

オンラインとは、電源を切りさえすれば、オンとオフは自分で切り替えることができる対象だが、
「子ども」という存在は、今目の前でしか対応できない予測不可能な対象で無視することができません。

ITで管理できる対象としては最も難しい部類なのかもしれない。
いや、もしかすると、家・車・保育園・小学校などに、子育てのための監視カメラが普及していくのかもしれません。


20221113memo


〇三戸(2022。12.24)
竹田君、興味深い書き込み、有難う。
毎月の浩友会で議論してみたいし、
近く、ここにコメントをしたい。
(いつの間にか、カウンターが”1,000,000”を超えているじゃないか!!!!)

◯竹田(2022-12-25)
そうなんです。
私が浩友会の感想を書いた時には、すでに1,000,000を越えていました・・・^^;

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まず、言葉で考えるということ
No:5436 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/11/03 Thu 11:05:07

佐々木さん、ご返信ありがとうございます。

手を動かす・文章を「書く」というプロセスを経ることで、「考える」ことができる。
同じ手を動かすのでも、プログラムを書くというのは、どちらかというとものづくり的な発想で、あらかじめゴールや仕様を想定しているのに対し、
文章を書くというのは、ゴールを探すために必要な思考プロセスだな、と脳の働く場所が異なるのを実感しています。

先日の投稿もいま読み返すと、まだまだ適当なロジックだな、とは思いますが、
その時その時考えた形を残していくことで、次の検証材料になるな、と思っています。

いまの愛読書は、田所雅之「起業の科学」です。
事業検証を繰り返し、「なぜ今、あなたが、それをやる必要があるのか。(Why me? Why this? Why now?)
を自問自答を続けております。
ちなみに、今日はこのセミナーに参加してきます。
https://momosta.com/archives/event_detail/event_detail-2434

個人的な希望なのですが、木田さんが小樽で学問をされているということで、この場でも木田さんの論説を聞きたいな、と思っております。
私の同世代では、成田悠輔という学者が表に出てきてメディアでもよく見ますが、木田さんのように若い世代の見方も興味があります。


20221103

●きだ 2022.12.22
竹田さん、書き込みと「ご指名」ありがとうございます。
指名されるとレスのハードルが結構上がって焦るのですが、
とりあえず読みましたよ、とのことでコメントを書いておきます。

◯竹田 2022-12-25
お返事ありがとうございます。
敷居を上げたつもりではありませんが、そう聞こえたのでしたら、大変失礼しました。
私より下の期生となると木田さんくらいしか思い浮かばなかったのも正直なところでして。。。
浩友会へ、はるばる小樽から横浜まで来たのだから、何か一言書いていただけたらな、と思っただけです(^ ^)
10大ニュース考えてみますね。

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竹田くん、読んでいます!
No:5435 投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2022/10/31 Mon 22:35:13

竹田くん、浩友会では久しぶりに会えて良かったです。
三戸先生はじめ、オンライン勉強会ではいつものメンバーも対面では3年ぶりの筈でしたがそんな時間を感じず、
久しぶりの皆さんもすぐにいつも通りでしたね。

浩友会の中でも話題になりましたが、
「らしく」ないと三戸ゼミっぽくない(他の集まりで事足りる)ですし、
一方で、浩友会の皆さん各々が人生のステージに応じて参加しやすかったり、参加したい、すべきと思うタイミングも色々だと理解しています。
でも、まずは何よりも、三戸先生と皆さんと楽しい時間を共有できたことが大切だなと思いました。

竹田くんが浩友会を受けてたくさん考えたことが嬉しく、取り急ぎ「読んでいます!」ということを伝えさせて下さい。
また話しましょう!

【takedakun】

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バイアスを解くことの難しさ
No:5434 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/31 Mon 10:08:47

浩友会で近況報告をしたように、昨日岡山のスタートアップ支援拠点で、連続プログラムに参加してきました。

講義の中に、ワークショップがあり、
「UX(ユーザーエクスペリエンス)を考える。これまで自分が体験した最高の体験は何か。」
というテーマで、一人で1分で考えて付箋にたくさん書いて、ベストなものを選択して1分ずつ自己紹介と共有をして、
5分でそれらの意見を組み合わせて事業化して発表をする、という流れです。

私の机のメンバー構成は、
・NPOの学生(男・20くらい)
・コンサルタント(女性・30くらい)
・塾教室のオーナー(男・45くらい)
・エンジニアの自分(男・35)

前回のプログラムでも同じようなワークショップがありましたが、
業種・立場・年齢・性別も違う他者の意見を受け入れて、自分なり、他者同士の声を組み合わせる。
これ、実際にやってみると、なかなか難しいんです。というか、頭が働かなさすぎて、情けないくらいです。
正解が無く、短時間で共有する。みんながいいと思うものを選択していく。意見を否定しない。など
自分の見方に固執していたら、組み合わせるのは難しいですし、相手を納得させる前に、相手の声を理解する、というのが第一のステップです。
講義では短時間なので、そこで全てを学びとるには難しいですが、新規事業を立ち上げるには、そのような検証作業を繰り返していく必要があるとの練習です。
自分の信念や理想が高いほど、別の視点を組み合わせたり、事業転換(ピボット)するのを躊躇う傾向がありますが、このような思考訓練は、とても刺激を受けます。

昨日は初回だったため、行政の方も6名ほど参加されていましたが、個人を支援していただける場が増えているのは、本当にありがたいことです。
私が大学卒業する10年ほど前は、起業するとなるとハードルが高すぎましたが、こういった流れはとてもいい傾向だなと思います。
また報告していきます。

https://momosta.com/archives/event_detail/event_detail-2416

20221031reiwa

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Re:補足
No:5433 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/30 Sun 10:16:28

一日経って読み返し、少し補足します。

人は不完全で不安だからこそ、システムのような部分的に完全なものに頼りたい、という心情から逃げられないのだとも思いました。
3月に、カローラクロスの中間グレードを新車で買いました。(もちろん、ローンです。)
いま自動車の標準機能は素晴らしい。オプションもありますが、標準がすごいのです。そこまでいらないから安くして、と言えないのです。
障害物の検知、前方発信の検知、走行中の横から車が追い越してきた時のサイドミラーの検知、スバルのアイサイト、自動ブレーキなどなど
挙げればキリがありません。
検知システムに囲まれて運転しています。
これらはものすごく頼りになる一方、これだけに頼ると怖いな。という気持ちもあります。
技術で全て賄ってくれたらどれだけ楽だろう、というのが少しずつ実現できている業種の第一位は自動車産業でしょうか。
確かに、飲酒運転の厳罰化も相まって交通事故はかなり減ってきているようです。
人の手で行っているサービス保育・医療・介護・教育などの分野のシステム化はどうなっていくのか。ITに関わる人間として、今後も考察をしていきたいと思います。


20221030reiwa

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いま大事なものは何か。家族という答えはどこまでの意味を持つのか
No:5432 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/30 Sun 09:19:53

昨日の会では、回答できなかったのですが、おそらく
「いま大事なものは何か」という問いのランキング上位にくるのは、「家族」だろうと思います。
私は未婚ではありますが、両親、姉、姪などが身近にいるので、血縁関係のある家族はとても大事です。
どちらかというと貧しい部類に入るので、自分一人の稼ぎでみんなを養えたらどれだけいいだろう、と思っています。

一方、社会を見ると、少子化、晩婚化、家族を持たない人が多数派を占めてきており、子供を持つ家庭が減少してきています。
健康寿命は伸びて、65、70まで働くのが普通であり、年金生活が成り立たなくなってきています。
経済活動は延長されていても、身体的な活動、特に子育てのようなものは高齢化には合わないようで、
コロナがトドメを刺したのか、出生数が30年前のバブル期の半分まで落ち込んでいます。

これは、もはや個人レベルでどうこうなるものではなく、
社会全体として意図されていて、見えざる神の手が動いていると思わざるをえない気がしています。

先の投稿にある市場の論理が家庭に入り込むとどうなるのか。
僕がとても関心があるのが、離婚です。
婚活かいわいの情報を見ていると、再婚をしたいバツイチの子持ち女性は大変多いです。10人に一人くらいじゃ無いでしょうか。
再婚を望んでいない人もいると思うので、離婚数は実際もっと多いと思います。

同意・対等の時代なので、不倫は明らかに対等な行為ではなく、即、婚姻関係を終わらせます。
個別の事情があるにせよ、ここには我慢できない、という心情だけでなく、ビジネス的なロジックが浸透していると思わざるをえません。
経済的にも男が圧倒的優位に立つほど稼げているわけでも無いので、もはやメリットがないのです。
子どもが嫌というからではなく、自分が嫌だから離婚するのです。
もはや全ての物事を図る物差しが、ビジネスになっているようです。

こう見ると、いま大事なものの第一位は、本当に家族なのでしょうか。
僕は「家族」より「自分(個人)」優先になってきているんじゃないのかな、と皮肉をもってとらえました。



20221030reiwa

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同意の時代。効率でカットしたのは人の(不完全な)検知能力。
No:5431 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/29 Sat 23:07:06

折角の機会なので、続けて投稿します。

三戸先生がハラスメントというお話をされていましたが、ハラスメントといわれることがハラスメントというハラハラという言葉も出てきている始末で、もう一部のメディアが煽りすぎている感が否めませんが、少し自分の思うことをまとめたいと思いました。

今は、男女平等をはじめ、あらゆる場面で「同意」があったのかどうかが問われる「対等」の時代になっているんだな、と感じています。

・家族:親子関係・夫婦関係
・組織:上下関係(上司・部下)
・学校:上下関係(先輩・後輩)
・教育:上下関係(教師・生徒)
・性別:男女関係(LGBT)
・経済:費用対効果(投資に対するリターン)

内田樹も言っていた気がしますが、教育までが経済的な指標で語られ始めて何年経つか、
もはやここまで浸透してしまったのか、という印象があります。
取引前にメリットとデメリットがわかるのは、損得の軸であり、あらかじめ自分の視野・世界観を越えることは無い。
想定以上のメリットがあればラッキーだが、デメリットがある場合には相手をひどく叱責する。

ビジネスは市場の世界・ある種ゲームのようなものなので、効率化を突き進み、利益を求めますが、
IT・システムの導入で、サービス業まで人件費のコストカットが進み出した頃からおかしくなってきたようです。
日本的なサービスに含まれていた相手を敬う気持ちが意味をなさなくなり、提供側も需給側も、無駄なモノと認識し始めているようです。

そこには、人が検知していた感覚的な能力(気遣い・いつもと違う異変や事故の発覚など)が無駄な要素として失われてきているのだな、と思い出しています。
そして、それをシステムで補うという本末転倒な感じにさえなっているようです。
システム・プログラムというのは、想定したロジックであれば、必ず正しい動きをしてくれます。(電源が落ちる、など想定外が無いかぎり)
逆にいうと、想定しないロジックはエラーかスルーです。

バスの事故も一昔前なら誰もがあり得ない、という感覚だったかと思いますが、今はあり得る。(現場の人手の少なさ、検知能力の低下)
サービスの人件費を無駄だとしていくビジネス思想があらゆるサービスに浸透していき、高収益事業のみを追及する。
一部の資本家が富を増やし続ける資本主義の仕組みは、いつまでも不完全なんだと認識しておく必要があると思いました。



20221029reiwa

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浩友会ありがとうございました
No:5430 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/10/29 Sat 19:06:42

三戸先生、幹事会の皆さま

本日はハイブリッドでの開催、誠にありがとうございました。
Zoom越しではありますが、皆さまの顔を見れて、お元気そうで何よりでした。

さて、今日の会を終えて、思うことを書き残しておきます。
以前より、「三戸ゼミで学んだこと、社会人として活きていること」というテーマが上がり、
「問いを立てる力」などとそれらしいことを言ってきましたが、実はどうも腑に落ちていませんでした。

例えば、ITスキルを例に出すと、基本情報技術者試験のような資格や、AWSを使った実務経験みたいなものは、
訓練すればある程度誰でも身につくもので、知っているかどうか・操作に慣れているかが第一であり、
計量可能な技術は、後天的にいくらでも身につけられると思っています。
プログラミングスキルも、30から始めても十分身につけられました。

では、自分は三戸ゼミで社会科学の方法論などについて、後天的にも学べることを大学で学んだ、と捉えていいのか。
否、生き方とか姿勢の方を学んだんではないかと。
いや、学んだ、というからややこしいのであって、変わったくらいの方がいい。

したがって、「何を学んだ」という知識やスキルを問うているような問いそのものが私としては誤っている気がしておりまして、
「自分のなかで何が変わったのか」という自身の変化を見る問いの方がしっくりくるわけです。

ウイリアム・アーサー・ウォードという方の言葉らしいですが、
「普通の教師は言わなければならないことを喋る。
良い教師はわかりやすいように解説する。
優れた教師は自らやってみせる。
そして、本当に偉大な教師というのは生徒の心に火をつける。」

私は、「三戸先生、三戸ゼミに火をつけられた」
ただその一点だけのような気がしてきました。

チコちゃんに叱られるまでもなく、ぼーっと生きていただけの自分を、
あれほど時間をかけて学術的な研究をし、理解できなくとも本を読み漁り、いやいや就職活動をして生き方を考えさせられた時間は、
他の誰かではなく自分で事業を興さないと納得できない生き方へと導かれた
それが学生時代だったんだと思っています。

吉田松陰が実践したのは火をつける教育であり、それが平成の横国にも30年存在した
そこに参加できた、それだけでも十分すぎることではないかと思っています。



20221029koyukai

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【10/29(土)開催】今年の浩友会は対面とのハイブリッドで実施します!
No:5429 投稿者:佐々木(16期) MAIL 投稿日:2022/10/27 Thu 22:46:45

※本日、当方がメーリングリスト宛に発信した内容と同様です。
 メーリングリストに同報されていない方は、本投稿MAIL欄からご連絡下さい。

三戸先生、浩友会の皆様

当初案内から間があり、直前のご案内となり、大変申し訳ございません。
今年の浩友会につきまして、予定通り開催いたしますので、下記の通りご案内いたします。
対面集合&オンラインのハイブリッドで実施しますので、ご出欠及びご参加の場合は参加方法をご連絡下さい。
※既に第1信の段階でお伝えいただいている方は改めてのご連絡不要です。

1.日時 2022年10月29日(土) 13:00〜17:00
  ※集合・オンラインいずれの場合でも途中参加途中退席(ちょっと顔出し)OKです!

2.場所 アットビジネスセンター横浜西口駅前 503号室
  https://abc-kaigishitsu.com/yokohama/nishiguchi/
  ※横浜駅西口から徒歩3分です

3.内容 近況報告、プラスネタとして「今、大事なものは何か?」
  を予定していますが、佐々木案(特段誰にもご相談していません…)として追加したいと思っています。
  ご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、10月18日に三戸公先生がご逝去されました。
  直接、あるいは間接に学んできた我々としましては、心から哀悼の意を表するとともに、
  「三戸公先生・著作と私」、ということも語り合えたらと考えております。

4.Zoomリンク
本投稿MAIL宛にお問い合わせ下さい。

対面集合の場合は、3年振りですね。皆様とお会いできることを心から楽しみにしております。

佐々木

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浩友会オンライン勉強会(活動報告)
No:5428 投稿者:木田世界(横国25期) MAIL 投稿日:2022/05/22 Sun 23:02:36

5月22日(日)、13時から浩友会オンライン勉強会を行ないました。

各自、重要と思うニュース3つとそれを選んだ理由を持ち寄り議論しました。
発表者の発表後、前の発表者からコメントをしてもらい、三戸先生からコメントを頂くという流れでした。
狙いとしては、各自どのような視点でニュースを選び解釈したのか、根底にある共通したテーマを見ていくこと、
それらのニュースは社会のどのような構造や潮流を表しているのかということを議論することでした。

○基本情報


1.活 動 日 2022年5月22日(日)
2.活動時間 13:00~17:00
3.参 加 者 三戸先生、古郡さん、山岸さん、梶尾さん、日々野さん、木田、
       (計6名)
4.議論概要

冒頭、三戸先生から、授業やビジネスを題材として、
提供者側の価値と顧客・対象の求めるものとをどのように調和させていくのか、
提供側は価値を表現した形が、受け手にどのように解釈されるかわからない、
受け手はそもそも価値を理解していないという状況の中、
第三者の視点や助言が重要であること、

ウクライナへの武器供与を題材に、
一元論ではなく多元論で考えることの重要性、
良いー良いとはいえない
悪いー悪いとはいえない
 支持するー指示しない
などの観点で考えてみることで、判断基準が明確にあるのか、どのような基準を持っているのかを考えることを話されました。

○議論内容


※参加者各自、「自由に」お書き下さい。

○刮目



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浩友会オンライン勉強会(活動報告)
No:5427 投稿者:木田世界(横国25期) MAIL 投稿日:2022/04/24 Sun 20:45:33

4月24日(日)、13時から浩友会オンライン勉強会を行ないました。
佐々木朗希の二試合連続完全試合目前の降板、吉野家常務不適切発言、ウクライナ問題について議論しました。
三戸先生はご用事のため短時間の途中参加となってしまいましたが、
ゼミ生自身で様々な概念を用いて比較しながら活発に意見を交わすことができました。

それぞれの出来事が何故生じたのかを議論したあとに、3つの出来事の類似性を検討しました。
<1>その背景にある社会の流れはなにかを観察し、
   概念化し、時間的・空間的な広がりと比較の中で構造を捉える分析と、
<2>自分がその立場ならどのような言動をとるかを議論しました。

<2>には他者の経験から学び自身が類似した要素を持つ状況に対応し、
(AIに対する人間のオリジナリティとして)納得感のある答えを導き出すという目的があります。

取り急ぎ場たてをしますので、参加者の皆様からもどんどん書き込んでいただければ幸いです。

○基本情報


1.活 動 日 2022年4月24日(日)
2.活動時間 13:00~18:00
3.参 加 者 三戸先生、古郡さん、山岸さん、梶尾さん、日々野さん、木田、中村
       (計7名)
4.議論概要・キーワード 個人と組織の関係(滅私奉公の終焉、個人中心へ?)、
チェーン・フランチャイズ企業とアルバイトのモラル、外食業界・吉野家の組織文化、
企業倫理と市場の圧力、自由と統制、評判・信頼と価格・利便性…

○議論内容



@佐々木朗希の二試合連続完全試合目前の降板
佐々木の完全試合目前での降板について
・「無理を押してでもマウンドに上がりチームの勝利に貢献する」
 という価値観から、「選手生命の優先」という価値観への変化があるのでは。
 また、投球数など様々なデータがそれを支えている。
 根性論から科学的管理になっている。
 
・選手生命優先のための今回の判断に対して Twitter上では肯定的な意見が多い。
 試合結果(公)よりも選手生命(私)を大事にする社会になっていること
 の現れではないか。「滅私奉公は美である」という社会ではなくなっている。


A吉野家常務不適切発言
・吉野家常務の不適切発言炎上について
 1女性蔑視問題
 2公の場でこんな発言をするのかという呆れ
 3このような人間を許容する吉野家の組織文化
 4このような人間を招聘する早稲田大学の人選
 5コンプライアンス問題
 といった観点から論じることが出来るのではないか。

・吉野家はバイトテロでも度々問題を起こしている。
 今回の件もしかり、組織文化への反省が見られない。
 吉野家には構造的問題があるのではないか。
 外食チェーンでは、技術や精密なテクニックなどは必要なく、
 完璧なマニュアル通りに仕事をする根性や人間が求められる。
 熟練の技を要する仕事はないため、人材育成コストは低い。
 外食チェーンは徹底したマニュアル化・機械化で低価格を実現したが、
 その随伴的結果としてコンプライアンスを軽視した人材育成が
 吉野家の組織文化となり、まかり通るようになったのではないか。
 
・コンビニも徹底したマニュアル化という点で外食チェーンと共通しているが、
 コンビニは外食チェーンより炎上することが少ないように思える。
 その背景にはフランチャイズ形態であるということや
 オーナー=店長である、ということが背景にあるのではないか
 (外食チェーンでは雇われ店長が見ず知らずの土地で勤務するが
  コンビニでは地元で店を開き、オーナーが店長としても働くパターンが多い)。

・今回の問題発言で吉野家は売上が減り、ブランドイメージを損ねるか?
 今のところあまり客足は減っていない印象を持っている。
 また、吉野家の人権意識の欠如は、吉野家のブランドイメージである
 「安い、早い、うまい」を損ねたか?
 吉野家炎上問題とその実際をみて、「市場の企業への制裁」理論の有効性
 について疑問を持った(三戸先生)。


Bウクライナ問題


――以下、木田まとめーー
自分が以下の立場だったらどう考え行動するか、を議論しました。
i 日本政府(防衛・外交担当者)
ii プーチン大統領
iii ロシアの国営放送局
iv ウクライナ市民

そもそもの前提として、結局冷戦時と似たような対立が、
自由民主陣営と統制型陣営の対立として継続しているという意見がありました。

iは日本は他の先進国よりもエネルギー・資源の面でロシアや外国に依存が大きい、
 なので外国と戦争することはできない、良い外交関係を作る必要があるという意見や、
 米国が必ずしも頼りになるとは限らないので自前で防衛できる戦力が必要ではという意見がありました。
ivは戦争に勝っても知人や家族が犠牲になればやりきれない、しかし独裁者の統治を受け入れることもし難いということで、そもそも戦争になぜなったのか、なぜウクライナの人々の士気はこれほど高いのか、という疑問が出されました。
――

@、A、Bの関連性とまとめ


○刮目


●中村優希(長崎三戸ゼミ3期生)
木田さん、掲示板の作成ありがとうございます。
佐々木と吉野家の項目を追記しました。
今回三戸先生からご指摘頂いた「当事者視点でニュースを受け取る」というのは
簡単そうでなかなか難しいものだと思いました…。
また、吉野家炎上問題から組織文化、そしてそれを生じせしめる組織形態を読み解く、
というのはなかなか興味深い論点だったと思います。
三戸先生の市場による企業への制裁の疑問も、ハッっとさせられました。
たしかに、あの問題発言が主要顧客である男性サラリーマンの蔑視発言や
食品偽造に関するものであったら吉野家は本当に売上が下がったかもしれませんね…。


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浩友会オンライン勉強会(活動報告)
No:5421 投稿者:中村優希(長県大3期) 投稿日:2022/03/02 Wed 18:19:14

2月27日(日)、13時から浩友会オンライン勉強会を行ないました。
前半は、先日の最終講義に関して先生から補足があり、
後半は、ウクライナ問題について議論しました。

○基本情報


1.活 動 日 2022年2月27日(日)
2.活動時間 13:00~18:00
3.参 加 者 三戸先生、山岸さん、木田さん、中村
       (計4名)
4.議論概要 三戸先生の最終講義に関する補足と
       ウクライナ問題に関する議論。

○議論内容


T.最終講義の補論
(1)講義構成に関する背景
・三戸先生は専門家であり、専門的領域の話を述べたいとの思いから
 最初は「支配論と統治論」に集中して論じるつもりであった。
 しかし、会社支配論やガバナンス論は本来世の中と繋がり、
 企業権力のコントロールを主題としているはずなのに
 近年の議論は制度的な話に終始している
 (経営者支配から所有者支配への回帰の動き)から、
 最終的には射程の広い議論となった。

(2)経営者支配の正統性について
・経営者支配は、資本主義社会では正統であり
 社会主義の社会では非正統とされる。
 ベルリンの壁崩壊後は資本主義の勝利だとされた。
 しかし、経営者は本当に社会を豊かにしているのだろうか。

(3)ガバナンス論は未完である
・ガバナンス論については会社支配論で解決したといえるのか。
 現代大企業、株式会社は社会的器官であり経営者支配であり
 「株主資本主義」は相応しくない。「ステークホルダー資本主義」も
 将来世代と自然を無視しているため問題がある。
 「グリーン資本主義」や「SDGs」といった動きも
 その根本的価値観の転換が出来ておらず不十分だ。
 根本的価値観(根本的認識)とは、
 人間の欲求は無限であるということを肯定し(市場経済)
 人間の自由,権利,進歩,そしてそこから生まれる
 ”個人”を疑わないことである(私有財産)。


資本主義は市場経済と私有財産とから成る。
市場経済と私有財産、そしてその根底にある
人間観を転換することが今後求められるべきではないか。


U.ウクライナ問題
(1)近代国家の限界
ロシアのウクライナ侵攻の背景を理解するためには
ウクライナの成り立ちを理解する必要がある。
ウクライナは元々キエフ公国であり、
民族的にはロシアとウクライナは同じである。
それをヨーロッパが生み出した「近代国家」という制度により
アフリカや中東での部族衝突といった随伴的結果をもたらした。
今回のウクライナ問題も近代国家の限界に遠因があるのではないか。

(2)なぜ戦争はダメなのか
そもそもなぜ戦争はダメなのか。
“個人”中心の現代社会では善悪といった倫理的なもので
戦争を否定する社会的合意を得にくいものとなっている。
倫理的観点から戦争を否定できないとすると
@殺したくないし殺されたくないから=情緒的理由
A戦わずして勝つことが利口だから =功利的理由
という、“個人”を満足させる情緒的、功利的理由で戦争を否定するしかない。
善悪といった倫理的観点で事物の判断が出来なくなったのも
個人中心社会の弊害である。

(3)その他
・日本のメディアも、日本の国益や立場に立脚した伝え方が必要では
・統合はコストと時間が掛かるし、統合の範囲には限度がある。
 逆に言うと、範囲外には新たなコンフリクトが生じてしまう。
・ウクライナの大統領は元コメディアン。ウクライナの大衆社会化。
・アメリカの地位低下がはっきりとした。

V.まとめ
今回の議論に共通していた点は「近代の限界」だった。
Tでは「市場経済」には限界があり、生態系を中心としたシステムに
転換しなければ地球が持たないことを学んだ。
Uでは「近代国家」がウクライナ問題を生じさせた要因の一つだと
学んだ。また、個人中心社会では倫理的理由が社会的合意を形成
出来ないということを学んだ。
現代は、近代の限界が様々な面で噴出している時代である。


○刮目



●木田
中村くん、まとめありがとうございます。
今回の議論では、まずそれぞれのメディアがどのようにウクライナ侵攻を報道しているのか、
メディアの比較、特徴の議論から入って、より内容的な部分に入ることになりました。
この勉強会を通して、メディアや自分がどういう眼鏡で物事を見ているのかを意識することを続けて行きたいと思います。


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サイト公開のお知らせ
No:5420 投稿者:竹田(21期) 投稿日:2022/02/27 Sun 14:58:24

三戸先生、三戸ゼミの皆さま

21期の竹田です。

大変お待たせいたしました。
このたび、アートの展覧会を投稿できるウェブサイトを公開いたしました。
岡山の町おこしとして法人を2016年に設立してから、まる6年が過ぎ、ようやくファーストステップを踏み出せたような気がしております。
これから、このウェブサービスを利用してもらえるよう美術館やギャラリーにPRしていきます。

本日も実施されている勉強会でのご報告も考えましたが、リリース間も無く余裕がないため、こちらでご報告させていただくことをご容赦ください。
立ち上げたばかりのサービスのため、一時的に利用できなくなる、また、十分にテストを実施しているつもりではありますが、不具合等がある場合もあるかと思います。その場合はご一報いただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


〇三戸
竹田君、一歩ずつ進んでいる様子、頑張ってください!(^^)!
アクセスしてみました。感想です。
・まだ何も「展示」されていないのですか?
・最初から「登録」しないと、内容に触れられないのだろうか?
・説明が「温かく」ないね。
 「挨拶」があっていいのじゃないかな?
  もう少し、説明を長く温かくした方が

私たちに、このHPを紹介する理由は?
 私たちから感想が聞きたいのか?
 webの会員になってもらって、訪れるようになってほしいのか?
 他者に紹介してほしいのか?
勉強会に顔出ししていれば、皆も関心を持ち、応援してくれる可能性が出てくる
この日にでも、10分でも顔出しして、皆に伝えたらいいのに……。

偉そうに言って申し訳ないが、
コミュニケーションが組織(化)に最重要だよ。
>>2022.03.24
コメントありがとうございます。
ここでお伝えしたかったのは、公開しました、というお知らせです。御宿でやるやると言ってから、まる3年ほど時間が経ってしまいました。
岩切さんにもお見せしたかった。

サイトをウェブ上に公開できたものの、まだ中身揃っておらず踏み込めない内容で恐縮です。
考えている機能はまだまだあり、1ヶ月に1度のペースでどんどんバージョンアップしていく予定です。
佐藤航陽『お金2.0』には、経済システムが発展するためには、次の5つの要素が必要と書かれております。
@インセンティブ
Aリアルタイム
B不確実性
Cヒエラルキー
Dコミュニケーション
また、持続性をもたらすためには、「寿命」と「共同幻想」が必要だとしています。
組織論にも通ずる見方で大変興味深く、プログラムを書くうえで大変参考にしています。

またご挨拶しに勉強会参加します。

●木田 3/21

竹田さん、お知らせありがとうございます。
コンテンツはこれから入ってくるところなんですね、楽しみにお待ちしています。
取り急ぎ、足跡を残すために一言だけコメントさせて頂きました。
>>2022.03.24
木田さん、お元気ですか。
楽しみにしていてください。

※追記 2022.03.25
好きな記事です。何度も読み返しています。
とりあえず作ってみよう、との気持ちでこれからもやっていきます。

Amazon, Google, YouTube等の初期バージョンから学ぶ小さく始めることの重要さ

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最終講義では多くの気づきがありました。有難うございました。
No:5419 投稿者:佐々木(16期) 投稿日:2022/02/05 Sat 16:24:04

三戸先生、最終講義に参加させていただき、どうも有難うございました。
また、中村さんを始めとして、段取りや告知等、運営に尽力された皆さんには大変だったことと推察いたします。
※特に、通常の形式ではなくオンラインでしたので、ケアすべき事項が多かったことでしょう。

今回の最終講義では、非常に限られた時間の中でのお話でしたが、私の中で新しい気づきがいくつもありました。
せっかくの機会ですので、私の考えを整理する意味でも掲示板に書いてみたいと思います。

1.「企業観」「社会観」と「自然観」
(1)コーポレートガバナンス論が、環境問題や生態系問題を射程に入れて企業のチェック&コントロールを取り扱うとすると、
 「企業観」「社会観」だけではなく、「自然観」こそ重要なのでは無いか?
(2)三戸先生も講義の中で触れられていましたが、自然を人間に従属したもの、人間のために手を入れるものと見なす「自然観」なのか、
 「そこにあるもの」として尊重する「自然観」なのか。
(3)「自然観」が異なると、環境問題と言っても、誰(何)にとっても、どのような問題として捉えているのか、違うのでは無いか?
(4)しかし、「自然観」は住んでいる環境や宗教に密接に結びついているので、ニュートラルに出し入れ可能な「観」では無い。
 (日本人も自然破壊はしている…)
 ※「近代が問われている」という言説には上記も包含されていると思いますが、あらためて「自然観」という言葉でも考えました。

2.SDGs批判
(1)SDGsについて、各国政府、企業、地方自治体等、あらゆる組織や個人にとって共通のテーマとなったものは初めてでは?
 とのご指摘については、正に「目から鱗」でした。
(2)一方で、SDGsは近代・近代個人中心主義がもたらした問題を取り扱っているにも関わらず、SDGsそのものが近代・個人中心主義に
 (無自覚的に?)立脚している、との批判も腑に落ちました。
 ※SDGsを全面否定するものではないと理解しています。

3.会社支配論・コーポレートガバナンス論におけるバーリ=ミーンズ理解
(1)私の修士論文では、会社支配論やコーポレートガバナンス論において、バーリ=ミーンズの極一部の箇所しか読まれていないこと、
 そしてその理解も誤っていることを指摘しましたが、そうではなく、「問題設定」が理解されていない、と言うべきだったと気づきました。
(2)会社支配論は、資本主義対社会主義という時代背景の中で、「日本は資本主義なのか」「資本主義だとしてどのように把握すべきか」
 という問題設定があり、その文脈でバーリ=ミーンズの調査がセンセーショナルに受け止められたのだと考えます。
 ※歴史学等においても、例えば明治維新を「ブルジョワ資本主義」の段階なのか「封建制」の段階なのか争う議論がありました。
 (共産主義革命は封建制→ブルジョワ資本主義→共産主義革命と発展していく前提)
(3)バーリ=ミーンズは、「近代株式会社」という制度の(意図せざる)発展により
 @私有財産制度が破壊されていること
 A結果として、私有財産という伝統的正当性に基づかない新たな経済権力が誕生していること
 Bその経済権力を正当化する論理は当時の時点では存在しないこと
 を問題としました。
 ※そのため、彼らの調査は、近代株式会社が制度的に必然とする「所有と支配の分離」が顕在化している度合いを明らかにするため、
  「株主数」を対象とした(所有主体等は一次的な問題では無かった)。
(4)だからこそ、上記問題の出発点となった「近代株式会社」という制度の発展とその意味、私有財産の所有者ではない株主の権利
 (新たな権利としての「流動性」の確保)とそれを担保する証券市場の重要性を論じたと理解しています。
 ※バーリ=ミーンズは「会社は誰のものか?」という問題設定そのものに疑問を呈すると想像します。

まだ、頭の中に浮かんだことの全体像を纏められていませんが、一旦ということでご容赦下さい。
時間の都合上仕方無かったかと思いますが、個人的には三戸先生が「長崎」という土地で感じたり、考えられたりした「今後の地方のあり方」
「地方創生の方向性」についても伺ってみたかったです。

三戸先生、改めまして、本当に有難うございました。
ご家族の皆様共々お身体にはお気をつけて、また、今後の勉強会の場でお話できることを楽しみにしております。


〇三戸
 佐々木君、優れた教え子を持った喜びをあらためて感じています。
 私の語ったことの理解の的確さもそうですが、
 あなたのB&M理解を読んでいて、
 私は、「所有者支配−経営者支配」にまだまだ引きずられていたことに気づきました。
 その観点で読み始めていたため、
 その観点(だけ)ではだめだ、と気づきながら、
 あらためて、読んで理解していないことに気づきました。
 (『経営学史叢書』のあなたの論文も読み方が不十分でした。)
「近代株式会社の変容」だけであり、「株主における変容」をわかっていなかったようです。
 この観点を掘り下げていけば、「機関投資家」「株主主権」「株主資本主義」に対する理解・議論もすすむであろう、と思います。
 本当に有難うございます。

 「今後の地方のあり方」、「地方創生の方向性」については、まだきちんと整理されていませんが、
 お尋ねしていただいたのは、いい機会です。
 オンライン浩友会のテーマにしていただき、皆さんと考えたいですね。

〇佐々木
 三戸先生、過分なお言葉恐れ入ります。
 修士論文は、書きながら理解が進んだことが多く、書き終わってから読み返すとまだ気づきが不十分なまま記載している表現が散見されると感じていました。
 ※「所有と支配の分離」等の概念一つずつの意味づけも同様です。
 バーリ=ミーンズを全体として一つの理論として読むと、今の現実を切るにも有効性が非常に高く、今後も自分のテーマとして考え続けたいと思います。
 引き続き、オンライン浩友会で三戸先生と皆さんと学んでいきたく、よろしくお願いいたします。


【saishukogi】

Pass

三戸先生 長崎県立大学「最終講義」(オンライン)のお知らせ
No:5418 投稿者:中村(20期) 投稿日:2022/01/30 Sun 22:43:51

既に浩友会メーリングリストを通して皆様へご連絡していますが、こちらにも情報を掲載します。

三戸先生は2016年に新設された長崎県立大学経営学部に、
学部長ならびに同大学院研究学科長として赴任されましたが、定年を迎えられ、この3月をもって退職されます。
つきましては、本学にて下記の要領で学科主催の「最終講義」が行われます。

  《三戸先生 長崎県立大学「最終講義」》
  演題(仮)「企業と社会 〜会社支配論から企業統治論へ〜」
  日時:2022年2月2日(水)13時00分〜14時30分
  ZoomURL.(浩友会MLをご確認ください)

時期を鑑みてオンライン(Zoom)での参加をお願いさせていただきますが、
三戸先生が横浜の地を離れ、九州・長崎にて取り組まれてきた研究・教育の総まとめが行われる場となります。
皆さま、奮ってご参加ください。

ZoomURL等、詳細は浩友会MLの「三戸先生長崎県立大学「最終講義」のお知らせ」をご確認ください。

〇三戸
 中村先生
 皆さんへの通知の労を取っていただき有難うございます。
 Youtubeでオンデマンド配信がされる、と聞いていますし、
 私の方に録画も頂きました。
 2月のオンライン浩友会のネタにしていただくと嬉しいです。

 ああそうです。
 2/16に横浜に戻ります。
 オンラインでなくとも浩友会ができるようになりましたが、
 新型コロナで、当分は無理ですねぇ。

【saishu】

Pass

「2021年三戸ゼミ10大ニュース」
No:5415 投稿者:日々野 投稿日:2021/12/14 Tue 00:59:40

年末企画に続きます!今年もやりましょう、三戸ゼミ10大ニュース!

"三戸ゼミ10大ニュースを行う意義は、順位・点数をつけることでニュース・事件の軽重を考え、
そのランクにした「意味づけ」をタイトルで表現することを通じて、
今年の出来事を理解し、振り返ることにあります。"(掲示板No:5286「2017年10大ニュース」より引用)


《参考情報》
読売新聞:読者が選ぶ10大ニュース
産経新聞:2021年日本の10大ニュース
時事通信社:時事通信社が選ぶ10大ニュース(2021年)

※他の主要紙が選ぶ10大ニュースも発表され次第、追加していきます。
12/30:読売新聞と産経新聞の10大ニュースが発表されています。朝日・毎日が見つけられないのですが、どなたか見かけた方追加をお願いします。
主要紙ではないですが、時事通信社の10大ニュースがでていたので、参考に追加します。



【問】あなたが選ぶ2021年10大ニュースを挙げてください。


〇三戸
日々野君、場立ありがとう。
とりあえずやってみた私の選定を載せます。
最も大きなことは、「コロナ」だろうが、
昨年から続き、今年特に、というわけではないので、
オリンピックを1位にした。
まあ、こんなに開催前に揉めるとは…。
国力が低下・衰退傾向にある中で、よく頑張った。
オリンピックの形が今後どうなるか、こんな形態で開催することがいつまで続くか、
日本最後の開催かもしれないから、まあ1位でもいいか…。

「2021十大ニュース」
@東京五輪、日本は史上最多58メダル、東京パラ、日本は史上2番目51メダル 〜before止めろ!after流行語大賞に(日本の国力)
A新型コロナワクチン接種開始、新型コロナ、変異株が猛威 〜いつになれば?
B菅から岸田へ 〜よくなって欲しい!
C菅首相が温室ガス46%削減目標を表明 〜実行してくれ!
D衆院選で自民単独過半数 〜どんなにダメでも、野党の信頼が…
E大谷翔平、メジャーMVPに (将棋・藤井聡太さんが新竜王、最年少四冠に) 〜日本の若者、スゴイじゃないか!
F電車内で無差別刺傷事件相次ぐ 〜ニュースで流すと、アブナイ奴が
G東芝が会社3分割へ、みずほ3首脳退任へ、システム障害相次ぎ金融庁が2度の業務改善命令 〜経済ネタ
H静岡・熱海で土石流、死者・行方不明者27人 〜毎年の大雨、このようなことはこれからも
I眞子さま、小室圭さん結婚 〜なんといえばイイのだろうか?皇室の意味は?
J「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界自然遺産に、「北海道・北東北の縄文遺跡群」を世界文化遺産に
K国境の2離島が消失か、存在を確認できず…領海に影響する恐れ 〜結構、重要じゃないか?
・福島第一「処理水」の海洋放出決定 〜まだまだ終わらない
・真鍋淑郎氏にノーベル物理学賞 〜日本スゲェゼ!でも、いつまで続く? 
・都議選、自民党が第1党奪還も自公は過半数届かず 〜このニュースの価値は?

世界も見てみた。
「資本主義vs社会主義」から「自由・民主型vs強権・独裁型」に変わり、
米ソから米中に代わりはしたが、
@〜Bの「対立構造」は恐ろしい。
オリンピックなんかで浮かれてはいられないのでは…。
《海外》
@米大統領、トランプからジョー・バイデンに 〜いい変化であって欲しい
A英国、空母をインド太平洋へ派遣、G7首脳宣言、台湾問題に初言及、米英豪の安保枠組み「オーカス」創設、日米豪印の「クアッド」が首脳会談 〜世界の焦点は中国に、米欧亜が結束?
B北京で中国共産党創設100年の式典、中国共産党が「歴史決議」を採択、香港で「反中紙」廃刊、中国で海警法施行、中国探査機が火星着陸に成功 〜中国の脅威
C新型コロナの世界感染者が2億人超に 〜歴史的事件!
D米国で民間宇宙旅行ビジネスが活発化 〜この意味は?
Eアフガニスタンでタリバンが首都制圧
Fキューバで共産党第1書記退任。カストロ兄弟の統治終幕 〜後は、北朝鮮の金王朝だけでは


○中村優希(長県大3期生)
日々野さん、場立てありがとうございます。
初参加ですが私も参加します。

「2021年十大ニュース〜コロナとの格闘の影で日本社会の歪さが噴出〜」
@新型コロナワクチン接種開始 やっと始まったが混乱少なく
A新型コロナ、変異株が猛威 長期戦が確信へ
B東京五輪、日本は史上最多58メダル 選手は凄い、運営は杜撰
C菅首相が温室ガス46%削減目標を表明 産業が代わり生活スタイルが変わる?
D自民党総裁に岸田氏、首相に就任 安倍・菅路線からの進路転換に期待
E大谷翔平、メジャーMVPに コロナ禍の明るいニュース、日本人の誇り
F衆院選で自民単独過半数 民意の受け皿となりうる野党はなぜ生まれない
G電車内で無差別刺傷事件相次ぐ 大阪の件といいオトコが凶行に
H静岡・熱海で土石流、死者・行方不明者27人 自然災害+人災が日本を襲う
Iデジタル庁発足 少子高齢化対策の一番槍はデジタル化?

やはり2021年もコロナとの戦いの一年だったという印象を抱いたため
ワクチン接種開始と変異株のニュースを1,2位に。
温室ガス46%削減は、もし本気で実現しようとしはじめた場合
多くの企業や産業が変わらざるを得ずその結果国民生活も変わり始める、
そんな中長期的な影響を持っていると思い4位に。
その他気になったのは熱海の土石流である「自然災害+人災」という新たな災害の形。
温暖化が進む一方財源減少による行政劣化が進む今、この形の災害は増えそうです。
あと、大量・無差別殺人を起こす犯人は男の率が高いということ。
フェミニズムももちろん重要ですが、日本社会で男がはみ出しやすくなっている
可能性にも目を向けなければ、と感じます。

また、ノーベル賞を今後獲得できなくなると言われている一方で
スポーツの面で活躍する若者が続々と登場している点も興味深いです。
科学<スポーツという構造になっているのでしょうか?
スポーツでの活躍は個人の才能・努力もしくは指導力等で伸ばせるでしょうが
科学の発展にはやはり国の強力なバックアップが必要だと思います・・・。


〇日々野(12/30)
遅くなりましたが、私が選んだ10大ニュースを投稿します。

@新型コロナ、変異株が猛威 〜afterコロナはもう来ないのか?〜
A東京五輪「原則無観客」決定。直前まで混乱続く 〜代償は大きかったが、それでも開催を貫いたことは評価したい〜
B大谷翔平、メジャーMVPに 〜常識外れの二刀流でイチロー以来20年ぶりの快挙〜
C原材料高騰(ウッドショック)・部品不足(給湯器品薄) 〜新型コロナによってグローバル経済が機能不全に〜
D静岡・熱海で土石流、死者・行方不明者27人 〜「盛り土」が被害拡大の要因。人災の側面も〜
E菅首相長男の接待で総務省が11人処分 〜首相長男の資質は言うに及ばず。Noと言えない官僚の情けなさ〜
F眞子さま、小室圭さん結婚 〜最後は本人(個人)の自由と言ってあげたいが〜
G大阪ビル放火事件で25人が犠牲に 〜京アニ放火事件の教訓は活かされなかった〜
H福岡・中間で保育園児が送迎バスで熱中症死 〜職員の不注意で済ましてはならない〜
Iトヨタ・ホンダがFIA三大シリーズ(F1・WEC・WRC)制覇 〜日本の自動車メーカーの底力を見た〜

1位はコロナ関連としました。ワクチンを迅速に開発したのは人類の科学の力の賜物でしたが、
それでコロナに勝利!とはならなかった。ウイルスの 変異する力 の脅威を見せつけられたコロナ2年目だったと感じます。
もうひとつコロナ関連を4位に。新型コロナという外因によって市場の需給バランスが一時的に混乱した、という側面もあるとは思いますが、
国の決定によって流通がストップしているものもあるようで、グローバル経済の根幹が揺らぎつつあるのではと感じます。

○木田(1/1)

新年、あけましておめでとうございます。
日々野さん、場たてありがとうございます。
書き込みが遅れ申し訳有りません。

《1》菅首相が温室ガス46%削減目標を表明:もはや環境は前提条件に
《2》新型コロナ、変異株が猛威:技術的解決の困難さ
《3》福島第一「処理水」の海洋放出決定:取り切れない責任
《4》東京五輪、日本は史上最多58メダル:ニューノーマル時代の平和の祭典
《5》自民党総裁に岸田氏、首相に就任:新しい資本主義は実現できるか?
《6》衆院選で自民単独過半数:見えない日本の未来
《7》静岡・熱海で土石流、死者・行方不明者27人:結果責任はどこまで求められるのか?
《8》無差別殺傷事件相次ぐ:計画的模倣的犯行
《9》大谷翔平、メジャーMVPに:全米を代表するスター誕生
《10》日大理事長、脱税容疑で逮捕:私物化する大学
 


【コメント】

◆日々野(12/14)
私自身まだ絞れていませんが、ひとまず場立てします。皆様、ご参加おねがいします。
ある程度出揃ったら、それを基に三戸ゼミ10大ニュースを議論できるとよいですね。(次回勉強会で?)



【10news2021】

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内田「道徳論」に絡めて
No:5414 投稿者:三戸 投稿日:2021/12/08 Wed 17:38:18

研究室で「空白の時間」が週に数回ある(全くない時もあるが)。
「空白の時間」とは、メールの返事や提出書類や講義の準備などなどが終わり、
次の講義や会議までの時間、
またはその日すぐにやらねばならない仕事が無いのだが、
まだ帰るにはちょっと早い、という時間。
そんな時、日経電子版やネット配信のダイヤモンド・東洋経済等々、その他ネットから資料収集したりする。
だが、たまに思い出して「内田樹の研究室」にアクセスする。
平均して、1〜3カ月に1度だろうか。
面白い、議論のネタになる、というやつは、WORDにコピペタして「内田樹」というフォルダーに保存する。
保存しているものは、例えばこんなタイトルのもの。
成長と統治コスト  2021-06-10
日本学術会議問題について  2020-10-22 +独裁者とイエスマン 2020-10-30
公共と時間について 2020-10-27
(あらためてフォルダーを開けてみたら、コピペタで保存するのは、年に数回だった。)

「日本学術会議問題について」に、+「独裁者とイエスマン」と記したが、
同一テーマで論じたものを1枚に収めると、読み買いがあり、得るものも多い。
例えば、「新型コロナ」とファイル名をつけたものには、次の様に6点をコピペタしている。
コロナウィルスと社会的共通資本 2020-02-29
コロナ後の世界         2020-04-22
コロナ禍についてのアンケート  2020-05-10
パンデミックをめぐるインタビュー  2020-05-27
日刊ゲンダイ「コロナ後の世界」  2020-06-04
文化日報への寄稿「パンデミックとその後の世界」 2020-09-20

以上のようなことを書くつもりでスタートしたのではなく、
「まくら」のつもりが長くなったので、「“内田樹の研究室”の学び方」はここらへんにして、
本論に入ろう。

いまはその「空白の時間」だったので(昼休みになっていたのだが、食事時間ではなく空白の時間)、
「内田樹の研究室」にアクセスしたら、
「道徳の本、2021-11-18」が最新だった。
この文を三戸ゼミ掲示板にアップして、皆に紹介すると共にディスカッションしてみたい、と思った。
その前に、超久しぶりに(すまない、今年はじめてだ)Facebookの「三戸ゼミ浩友会」にアクセスした。
なぜそうしたかと言うと、日曜日にオンライン浩友会があり、木田君からメールで次回の日程の照会を受けていたからだ。

以下、コピペタする。(彼は、自分の文章のコピペタを積極的に認めている)


 みなさん、こんにちは。内田樹です。
 道徳の本を書くように頼まれました。
 何を書いたらよいのかわからないままに、「うん、いいよ」と引き受けてしまいました。ふつうは何を書くか決まっているから引き受けるんでしょうけれど、このときは何を書けばいいかわからないのに、引き受けてしまいました。書きながら考えてみようと思ったからです。
 この本はそういう本です。道徳について書かなければいけないのですけれど、何を書いていいかよくわからない。だから、「道徳について何を書いていいかわからないのはなぜか?」というところから書き始めることにします。
 どうして「何を書いていいかわからない」のか。それは「道徳」ということばの意味が僕にはよくわかっていないからです。いや、ある程度はわかっているのでしょうけれど、あくまで「ある程度」です。ちゃんとわかっているわけじゃない。だから、人に向かって「そもそも道徳とは・・・」というような説教ができる気がしない。
 でも、それって変ですよね。
 だって、「道徳」って、ごくごくふつうの、誰でも日常的に使うことばだからです。そういう「誰でも日常的に使うことば」の意味がよくわからないということがあるんでしょうか?
 あるんです。
 道徳ということばを僕も使います。まるで、その意味がよくわかっているかのような顔をして使います。
 でも、こうして改めて「道徳の本を書いてほしい」と言われると、自分がいったい道徳について何を知っているのか、どのようなことを言いたいのか、よくわからない。
 ふだんふつうに使っていることばなのに、改めて「それはほんとうのところ、どういう意味なんですか?」ときかれると、とっさには答えられない。
 きっとそれは、道徳というのがそれだけ手ごわいことばだからだと思います。
 簡単に扱うことを許さないこの「手ごわいことば」について、これから考えてみることにします。
 
 これからあと僕が書くのは、あらかじめ用意していた話ではありません。書きながら考えたことです。だから、あまりまとまっていないでしょうし、読み終わったあとに「なるほど、そうか」とすっきり気持ちがかたづくこともないと思います。
 でも、それでいいんじゃないですか。
 僕くらい長く生きてきた人間が、あらためて「道徳とは何か?」を考えたときに、うまく説明できないということそのものが、とてもたいせつな情報だと思うからです。

 世の中には、よく使われているのだけれど、実はそのことばのほんとうの意味をだれもよく知らないということばがあります。「あります」どころか、見渡すと、そんなことばばかりです。
 でも、意味についてみんなが合意していないと話が先に進まないということはありません。
 たとえば「神さま」というのは、それがほんとうは何を意味することばなのか、誰も知りません。だって、誰も見たことがないんですから(「私は見た」という人がときどきいますけれど、それはちょっとわきに置いて)。そもそも「神さま」というのは「人知を超えたもの、人間の感覚や知力をもってしては感知することも理解することもできないもの」なんですから、「神さまというのは、これこれこういうものだよ」と人間に説明できるはずがない。
 でも、「神さま」ということばが何を意味するかよくわからないから、そういうことばは使ってはいけないということになるとむしろ困ったことになります(「『神さま』ということばって、何を意味するか、よくわからないですね」ということさえ言えなくなりますから)。
 だから、意味がよくわからないけれど、使う。意味がよくわからないけれど、教会に行ってお祈りしたり、お寺でお参りしたり、神社で柏手を打ったりすることが僕たちにはできます。そういうときには、自分がなにをしているのか、なんとなくわかっている。なんとなくわかっているなら、正確なことばの定義なんかできなくても、それでいいと思っている。
 僕もそれでいいと思います。なんとなくにしても、こどもの考える「神さま」と大人の考える「神さま」はたぶんずいぶん違うものです。いろいろなふしぎな経験をしたり、つらいことやたのしいことを経験したあとになると、大人たちは「神さま」について、ことばの意味はよくわからないままに、子どものころよりは深い考え方をするようになります。ひとによって「神さまはたしかにいる」と確信を深めたり、「神も仏もあるものか」とふてくされたり、さまざまですけれど、それらのことばには経験のうらづけがある。だから、深い実感がこめられる。
 意味は定義しがたいけれど、いろいろな経験を積んでくるうちに、「個人的にはこういうふうに理解することにした。私はこういう意味で使う」ということばがあります。ほかのひととそのまま共有することはできません。でも、ひとりひとりの個人が、自分自身の経験から引き出してきた「ことばの意味」はそれなりにずしりとした重さやたしかさがある。よく意味がわからないままに、使われることばというのは、たぶんそういうものではないかと僕は思います。

 道徳もそれと似ています。
 何を意味するのかよくわからないけれど、ひとりひとりなんとなく自分なりに「だいたいこういう意味かな」と思っているものがある。だから、ひとりひとりの個人的な経験によって、ことばの厚みや奥行きや手ざわりがずいぶん違ったものになる。
 もちろん、道徳にも辞書的な定義はあります。たとえば、手元の新明解国語辞典にはこうあります。
「社会生活の秩序を保つために、一人ひとりが守るべき、行為の規準」。
 なるほど、その通りですね。でも、ここにも書いてありますね、「一人ひとりが」って。一人ひとりが守ることであって、「みんないっしょに」守るべきものではない。ということは、僕たちの一人ひとりが、自分で、自分の責任で、その「行為の規準」を定めるわけで、どこかにいる誰かが僕たちに代わって定めてくれるものじゃないということになります。誰かが僕たちに代わって定めてくれる、一般的な「行為の規準」であるなら、それは「みんなで守る」べきものであって、「一人ひとりが守る」という限定は不要です。あえて「一人ひとりが」と書いてあるのは、決めるのも自分、守るのも自分、ということです。
「こういう考え方が道徳にかなっている。こういうふるまいが道徳的である」と自分で判断して、自分で行う。他人に判断してもらうことも、他人に押し付けることも、できない。
 もし、誰かが皆さんに「こういうふうにふるまうのが道徳的なのだから、そうしろ」と命令してきたら、(たとえ、その命令がなかなか正しそうに思えても)「そういうことは、やめてほしい。自分で決めるから」と言ってよい。そういうことです。
「道徳的であること」とはどういうことか。それは先ほどあげた「神さま」の場合と同じように、一人ひとりの経験の差によって、ずいぶん違ったものになります。
 こう言ってよければ、人によって、薄っぺらな道徳と厚みのある道徳がある。底の薄い道徳と奥行きの深い道徳がある。手触りの冷たい道徳と手触りのやさしい道徳がある。軽い道徳とずしりと重たい道徳がある。でも、正しい道徳と間違った道徳があるわけではない。
 どれもそれぞれの仕方で「正しい道徳」なのです。ただ、そこには程度の差がある。その程度の差をもたらすのは、こう言ってよければ、一人ひとりの成熟の差です。
 成熟した人の道徳は深く、厚みがあって、手触りがやさしくて、ずしりと重い。未熟な人の道徳は、そうではない。それだけのことです。そして、できることなら、成熟した人間になって、成熟した道徳にしたがって生きてゆきたい。僕はそう思います。

 具体的な事例をあげたほうがわかりやすいかもしれないですね。こんな場面を想定してみましょう。
 電車が満員で、座席がありません。そこに片手に赤ちゃんを抱いて大きな荷物をもった女の人が乗ってきました。誰か席を譲ってあげればいいのにと見回してみたら、高校生たちがおしゃべりに夢中になっていて席を譲る様子がありません。
 そこでひとりのおじさんがその高校生の一人に向かって、「この人に席を譲ってあげなさい。君は若いんだから」と言ったとします。
 そういうこと、ときどきありますよね。
 ところが、そしたら、席を譲りなさいと命じられた高校生が、きっと顔を上げて、「あなたはいま僕を指さして『立て』と言われたけれど、どうして僕が席を譲らないといけないんですか」と口をとがらせて反論してきました。
 さあ、大変です。
「高校生だって疲れ切っていて、あるいは外からは見えにくい身体的不調のせいで席を立ちたくないということだってあるでしょう。あなたは僕の健康状態について何をご存じなんですか?この車両にいる他のすべての座っている人たちの中からとりわけ僕に座る権利を放棄するように命じたことにあなたの側に何か合理的根拠があるのですか?」と反問してきました。まあ、ふつうの高校生はこんなしゃべり方をしませんけれど、話をわかりやすくするためです。
 たしかに、おじさんとしても、そう言われると困ります。電車の中で誰が席を譲るべきかについての一般的な基準なんかないからです。外から見ただけでは、誰が「立っても平気」な健康状態にあるのかなんてわかりゃしません。
 でも、言ったおじさんは、こういう場合は平均的にいちばん体力がありそうな高校生くらいが席を譲るべきだという彼なりの道徳的判断に従ってそう発言したわけです。
 それに対して高校生の方は「それは、あなたが勝手に作った、主観的なルールに過ぎない。誰でも納得できるような、一般性のあるルールによって裁定して頂きたい」という異議を申し立てた。さあ、どちらの言い分に従うべきでしょうか。
 たしかにいずれも言うことは正しいのです。おじさんも正しいし、高校生も正しい。でも、二つの「正しさ」がかみ合ってしまった。二人ともたしかに道徳的に考え、道徳的にふるまっているんです。にもかかわらず、当面の問題(「誰が子連れの女性に席を譲るか?」という問題)はまったく解決していない。むしろ、おじさんと高校生がにらみあっているせいで、車内は険悪な雰囲気になってしまった。子連れの女の人も、自分のせいでそんなことが起きたので、かえっていたたまれない気持ちになった。「もういいですから、私は立ってもぜんぜん平気ですから」とおじさんと高校生にむかって小さな声でつぶやくのですけれど、その声は頭に血がのぼったふたりには届きません。

 おじさんが「道徳的」にふるまい、高校生が「道徳的」に応じたことで、事態は誰も何もしなかったときより悪化してしまった。よくあるんです。こういうこと。せっかく人々がそれぞれのしかたで「道徳的」なふるまいをしたのに。
 それは先ほど書いたように、道徳の規準が「ひとりひとり」に委ねられているからです。しかたがないことなんです。
 道徳の規準を自分ひとりだけに限定的に適用している限りはこういうトラブルは起きません。道端に落ちている空き缶を拾うとか、同時にドアの前に立った時に「あ、お先にどうぞ」と道を譲るとか、雪の降った朝に早起きして家の前の道の雪かきをしておくとか、とか。
 こういうのは一人で「やろう」と決めたら、誰の許可も同意もなしに、できることです。そして、ささやかだけれど世の中の役に立ちます。
 でも、そういう「よいこと」でも、他人にも押し付けようとするとだいたいうまくゆかなくなります。見知らぬ他人から「おい、おまえ、そこのゴミ拾えよ。世の中、住みやすくなるから」と命令されると、「かちん」と来ますよね。
「道徳的な行い」は、自分ひとりで、黙ってやっている分には「社会秩序を保つ」役に立ちますが。でも、同じ行いでも、それを人に強制しようとすると、むしろ「社会秩序が乱れる」ことがある。なかなか難しいいものです。

 では、どうすればいいのか。
 車内ではおじさんと高校生のにらみあいがまだ続いております。そこにもう一人の人物が登場してきました。
 これまでのやりとりをじっと聞いていたひとりの紳士が席を立って「あ、私、次で降りますから。ここ、どうぞ」と女の人に席を譲ってくれたのです。いや、よかったです。みんなほっとしました。女の人も素直に「あ、そうですか、どうもありがとうございます」と空いた席に子どもを膝にのせて座ってくれました。高校生はまた居眠りに戻り、説教したおじさんは、いささかばつが悪そうですけれど、まあ「子連れの女性に座席を提供する」という本来のミッションは果たしたわけですのでそれなりに満足しました。
 よかったですね。
 でも、この席を譲ってくれた紳士は実は「次の駅で降りる」わけじゃなくて、もっと先まで行く予定だったのです。おじさんのやや高圧的な態度と高校生のきびしい反論のせいで車内がちょっと気まずくなったので、とっさに、緊張緩和のために「次で降ります」と嘘をついたのです。そして、その気づかいが他の人に知れないように、次の駅で降りて、ひと電車後のに乗ることにしたのでした。
 この紳士のふるまいもやはりとても道徳的だと僕は思います。でも、この人の道徳はさっきのおじさんや高校生の道徳とはちょっとレベルが違うように思われます。良し悪しではなく、ちょっと手ざわりが違う。微妙に深くて、微妙にやさしい。
 その第一の理由は、この紳士が自分の気づかいが他の人に知れないようにしたからです。
 ここが「深い」と僕は思います。
「私、次で降りますから」と言って席を譲った紳士が、駅のベンチに座って次の電車を待っている姿をもし車内の人から見られてしまったら、「あら、あの人はこの場をおさめようとして、自分の席を譲り、自分の時間を少し犠牲にしたんだ」とわかってしまいます。そうなると、おじさんも高校生も気恥ずかしくなりますし、譲られたお母さんもかなり申し訳ない気分になります。みんなちょっとずつ気持ちが落ち込んでしまいます。ですから、席を譲った紳士は「その気づかいが他の人に知られないように」します。他の客たちにまぎれて、いっしょに改札口に向かってみせるような細かい演技までしてみせました。そして、電車がホームを離れてから、「やれやれ」とベンチに戻って次の電車を待ったのでした。

 道徳的なふるまいにおいてたいせつなことは、「その気づかいが人に知られないようにする」ことです。でも、これはなかなかわかりにくい話なんですよね。
 ふつうは「いいこと」をしたら、それをできるだけみんなにアピールして、できることなら「おほめのことば」を頂きたいと思う。そうですよね。でも、「いいこと」をしても、黙って、そっと立ち去るということも時には必要なんです。「時には」どころか、できればあらゆる機会にそうである方が、世の中は暮らしやすくなるんじゃないかな・・・と僕は思います。

 例えば、こんな状況を考えてください(例えば、というのが何度も出てきますけれど、こういう問題は具体的な事例を想定しないと、なかなかぴんとこないんですよ)。
 ある人が村のはずれの川沿いの道を歩いていたら、堤防に小さな穴が開いていて、そこからちょろちょろと水が漏れているのを見つけました。そこで、小石を拾って、その穴に押し込んで、水を止めました。そのおかげで、しばらくして大雨が降った時に、その堤防は崩れず、村は水没をまぬかれました。
 でも、その人は自分が押し込んだ石が堤防の決壊を防いだことを知りませんし、村人たちもその人が村を救ったことを知りません。
 こういう人のことを指す英語があります。「アンサング・ヒーロー(unsung hero)」というのです。「その功績が歌に歌われて、称えられることのない英雄」という意味です。たいへんな功績をあげたのだけれど、人々はそのことを知らない(場合によっては、その人自身も自分がたいへんな功績をあげたことを知らない)。
 実際に、歴史上そういう人はたくさんいました。その人たちの目に見えない気づかいのおかげで、多くの人が、多くの街や、多くの文明が救われた。でも、その人を「英雄」として称える歌は誰も歌わない。知らないから。
 でも、これは僕の個人的な意見ですけれど、みんながその功績を知っていて、みんなに「称えられる英雄」よりも、「誰も(本人さえ)その功績を知らない英雄」の方が、ほんとうの英雄ではないかと思います。
 というのは「アンサング・ヒーロー」たちは、たぶん自分たちの英雄的行為を、なにげなく、とくに「こういうことをすれば、これこれの結果が導かれるかもしれない」というような予測もせずに、ごく日常的なふるまいとして行ったはずだからです。
 例えば、雪の降った日に、朝早起きして、雪かきをした人がいたとします。その人は一通り雪かきを終えると、家に入ってしまいました。あとから起き出して通勤通学する人たちは、なぜか自分の歩いている道だけは雪が凍っていないことにも気づかずに、すたすた歩いてゆきました。でも、この人が早起きして、雪かきしてくれなかったら、その中の誰かが滑って、転んで、骨折したりしたかもしれません。さいわいそういうことは「起こらなかった」。起こらなかったことについては、誰もそれについて感謝したり、それを称えたりはしません。でも、たしかに雪かきした人はこの世の中から、起こったかもしれない事故のリスクをすこしだけ減らしたのです。
 この人もまた「アンサング・ヒーロー」です。
「アンサング・ヒーロー」とはどういう人か、これで少しわかったと思います。それは誰かがしなければいけないことがあったら、それは自分の仕事だというふうに考える人のことです。誰かが余計な責任を引き受けたり、よけいな仕事をかたづけたりしないといけないなら、自分がやる。そういうふうにふだんから考えている人。そういう人は高い確率で「その功績を歌われることのない英雄」になります。

 誰かがしなければいけないことがある。それは誰がやるべきか。
 ふつうはそういうふうに問いを立てます。もちろん、その問いの立て方で正しいのです。少しも間違いではない。でも、そういう問いの立て方は道徳としては「浅い」ということです。
 繰り返しご注意申し上げますけれど、それは「間違い」ではないんですよ。ただ「浅い」「薄い」「軽い」というだけのことです。
 誰かがしなければならないことがあるなら、それは私の仕事だ。こういう考え方をする人はそれほど多くありません。そして、実際にそれほど多くの人がそういう考え方をする必要もないんです。30人に一人、いや50人に一人くらいの割合でそういうふうに考える「変な人」がいてくれたら、それだけで、もうこの世の中はじゅうぶんに住みやすいものになります。そういう人は、道に落ちている空き缶を拾ったり、席を譲ったり、雪かきをしたりというのは「誰の仕事でもないのだから自分の仕事だ」と思っている。それが当然だと思っている。
「だって、誰かがやらなくちゃいけないわけでしょう。だったら、『誰かがやらなくちゃいけない』と最初に気がついた人がやればいちばん効率がいいんじゃないですか?」
 こういう人は満員電車で席を譲るのと同じように、床に落ちているゴミを拾い、エレベーターで先を譲り、そして、たぶんふだんと同じような口調で「難破船から脱出する救命ボートの最後の席」を間にした時も「あ、お先にどうぞ」と言えるんじゃないかと僕は思います。
 というのは、「救命ボートの最後の席」を誰が譲るべきかなんてむずかしい問いは頭で考えて結論が出るものじゃないからです。いくら考えたって、納得のゆく結論なんか出るはずがない。こういうのは、「そういうときには『あ、どうぞ』と言うこと」がもうすっかり習慣になっていて、身体にしみついてしまって、自動的にそういうことを言ってしまう人にしかできません。たぶん本人も言ってしまった後になって、「あれ、今オレ、救命ボートの最後の席を譲っちゃったけど、それってオレが死ぬってことじゃん・・・」とちょっとびっくりしたんじゃないかと思います。そして、「でもまあ、言っちゃったことはいまさら取り消せないしなあ」と涼しく諦めたんじゃないかと思います(見て来たわけじゃないので、知りませんけれど)。
『タイタニック』という映画がありましたね。レオナルド・ディカプリオ君とケイト・ウィンスレットさんが主演した恋愛パニック映画です。それ以外にも、これまでもタイタニックの沈没を描いた映画はいくつもあります。生存者がずいぶんいましたから、沈没間際に何が起きたのかについては、かなり信頼性の高い証言が残されていて、それに基づいてそれらの映画は作られていたはずです。僕も何本か見ましたけれど、どれも沈没間際に、「お先にどうぞ」と救命ボートの席を譲った人たちが出てきました。そのほかにも、最後まで自分の持ち場を離れずに仕事をやりとげた人たち(『タイタニック』では管弦楽を演奏する音楽家たちが印象的でした)が描かれていました。「そういう人」が実際に少なからぬ数いたんだと思います。「お先にどうぞ」とふだんの勢いでつい言ってしまった人たちが。

 それでは、そろそろ「まとめ」に入りたいと思います。
 道徳的であるというのは、ひとことで言ってしまうと、「誰かが引き受けなければならない仕事があるとしたら、それは私の仕事だ」という考え方をすることです。というのが僕の意見です。
 それは別に合理的ではないし、フェアでもありません。でも、そういうふうに考える人が集団の中に何人か含まれていないと、人間は共同的に生きてゆくことはできません。これは断言します。でも、全員がそうである必要はない。何人かでいいんです。ほとんどの人は「誰かが引き受けなければならない仕事があるとして、それを誰がやるかは、みんなで相談して決めればいいんじゃないの」というふうに考えます。それでぜんぜん構わないのです。でも、そうやりかたは、場合によっては、それほど合理的ではない。
 だって、ものすごく簡単なこと、例えば、床に落ちているゴミを拾うとかいうことについて、それを誰がやるかについて、「みんな」で集まってもらって、「このゴミは誰が拾うべきか」について相談するなんて非効率すぎるでしょう。みんなに声をかけて、時間を調整して、会議室をおさえて、「誰がゴミを拾うべきか」会議を開くくらいなら、その暇にみつけた「私」がすいと拾って、ゴミ箱にぽいと放り込めばいい。
 あるいはものすごく難しいこと、さきほどの「タイタニック号の救命ボートの最後の一席」を誰が譲るかのような問題って、「みんなで相談」なんかしている暇なんかあるわけがない。即決しないといけない。そういうときは、いつもの調子で、エレベーターの入り口で先を譲るような口調で、「お先にどうぞ」とすぱっと言う人がいてくれないとどうにもならない。助かる命も助からない。
 そういうことです。
 
 最後にひとつだけ。それはどうしたらすぱっと「お先にどうぞ」って言えるようになるのかということです。どうしたら、そういう習慣が身につくようになるのか。
 それは別にむずかしいことではありません。
 ハッピーな人生を送っていればいいんです。
 これまでの人生、とっても楽しかったなあ。いいこといっぱいあったなあ。他の人よりもずいぶん恵まれた人生を送ってきたんじゃないかな。そういうふうに思えたら、どんなときも、自然に「あ、どうぞお先に」って言えると思うんです。自分はもう十分に幸福だったから、これ以上幸福であろうと願うのはちょっと欲張り過ぎかな・・・というふうに思えたら、人間は「お先にどうぞ」ということばを自然に口にすることができる。僕はそんなふうに思います。
 逆に、今の自分は不幸だ。これまでも不幸つづきだった。だから、こんなところで人に先を譲るほどの余裕はないぞ。そう思う人は決してよけいない「雪かき仕事」はしてくれません。しかたがないですよね。少しでも生き延びて、幸福になるチャンスを求めたいわけですから。自然な感情ですもの、そう思って当然です。
 だから、世の中を住みやすく、気分のいい場所にしようと思ったら、「お先にどうぞ」とすらっと言える人の数を増やせばいい。そして、「お先にどうぞ」と言える人になるためには幸福になればいい。簡単ですよね。
 ですから、道徳の本をここまでずらずらと書いてきて、最後にたどりついた結論は僕にとってはすとんと納得のゆくものでした。
 みなさんは「自分の人生はいいこといっぱいあったなあ。他の人たちよりもずっと恵まれ人生だったな」と思えるように生きてください。それが道徳にかんする僕からの唯一のアドバイスです。
 みなさんのご多幸を願っています。

(2021-11-18 09:03)

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なぜ、この文章か?
いろいろ理由はあるんだが、
(「何を書いていいかよくわからない。だから、「道徳について何を書いていいかわからないのはなぜか?」というところから書き始めることにします。」という「方法」は参考になるな)
(「ふだんふつうに使っていることばなのに、改めて「それはほんとうのところ、どういう意味なんですか?」ときかれると、とっさには答えられない。きっとそれは、道徳というのがそれだけ手ごわいことばだからだと思います。簡単に扱うことを許さないこの「手ごわいことば」について、これから考えてみることにします。」
というのはなるほどだね。「手ごわい」ってどういうことだろう?)
いま「道徳」が(こそがと言ってもいいかもしれない)、日本の最重要課題ではないか、と思っているからだ。
ネットの炎上は、地位・名前のあるものもそうでなくても発言するものを「脅か」している。
自由な言論無き社会、を想像して欲しい。
隣の幼稚園、保育園に「うるさい!」と文句を言い、
子供たちが庭で遊べなくなっている(自分も子供のとき、自分の子供・孫が騒いでいたことが想像できない)。
自分に野次を飛ばされると怒るくせに、野党に向かって国会で野次を飛ばす某首相
無免許で自動車事故を起こしながら、その非を認めぬどころか、自分がいじめられていると公言する議員。
キリがない。

人によっては、何時の時代もそんな奴、不道徳なやつがいたよ、とか、
それは道徳とは関係ないだろ?道徳って何?
などと言うかもしれないが…。

「まとも(真艫)」に考えるなら、
上記した人々が、近年なぜ増えてきたのかは、
(それなりに)重要な問題だ、と思うのではないだろうか?

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(1)「「社会生活の秩序を保つために、一人ひとりが守るべき、行為の規準」。
 なるほど、その通りですね。でも、ここにも書いてありますね、「一人ひとりが」って。一人ひとりが守ることであって、「みんないっしょに」守るべきものではない。ということは、僕たちの一人ひとりが、自分で、自分の責任で、その「行為の規準」を定めるわけで、どこかにいる誰かが僕たちに代わって定めてくれるものじゃないということになります。誰かが僕たちに代わって定めてくれる、一般的な「行為の規準」であるなら、それは「みんなで守る」べきものであって、「一人ひとりが守る」という限定は不要です。あえて「一人ひとりが」と書いてあるのは、決めるのも自分、守るのも自分、ということです。」
と、内田先生は言っているが、「限定」は本当に「不要」だろうか?
「「社会生活の秩序を保つために、一人ひとりが守るべき、行為の規準」は、できるだけ少なくないと、できたら一つでないと、意味が無くなる、機能しないんじゃないかな?

(2)「「こういう考え方が道徳にかなっている。こういうふるまいが道徳的である」と自分で判断して、自分で行う。」⇒そんなことができる人、できるという人がどれだけいるだろうか?

(3)「他人に判断してもらうことも、他人に押し付けることも、できない。
 もし、誰かが皆さんに「こういうふうにふるまうのが道徳的なのだから、そうしろ」と命令してきたら、(たとえ、その命令がなかなか正しそうに思えても)「そういうことは、やめてほしい。自分で決めるから」と言ってよい。そういうことです。」
⇒@子供に「道徳」を教えることはできない、してはならないのだろうか?
A家庭教育・学校教育で、「道徳」は教えることはできず、教えてはならない、ことになるが…
 B大人にはできない、すべきでない、と言いたいのかもしれない。
では、教会で神父・牧師が、寺院で坊主が説教(道徳)をできない、してはいけないのだろうか?
 C「自分で決めるから」と言える、内田先生はすごいなぁ…。
自分で考えられるようになったと想定されている「大人」は子供の時から、他者・社会から道徳を押し付けられてきたからこそ、
いま自分で考えることができるようになったのではないだろうか?
(4)「薄っぺらな道徳と厚みのある道徳がある。底の薄い道徳と奥行きの深い道徳がある。手触りの冷たい道徳と手触りのやさしい道徳がある。軽い道徳とずしりと重たい道徳がある。」
⇒何を以て、「薄い−厚い、冷たい−やさしい(?暖かいじゃないんだ?)、軽いー重たい」が決まる・分かれるのだろうか?
(5)「でも、正しい道徳と間違った道徳があるわけではない。」
⇒なぜ?
 「厚薄、冷暖、軽重」はあるのに、なぜ「正誤」はないの?
 「正誤」は「価値」だけど、前者3つは「価値じゃない」というのだろうか?
 「厚薄、冷暖、軽重」は「良い―悪い、優―劣」を比喩的・感覚的に言い換えただけじゃないの?
(6)「どれもそれぞれの仕方で「正しい道徳」なのです。」
⇒「正しい????」
何を以て「正しい」と言うんだろうか?
「“それぞれ”“正しい”」、「一つの正しい」はない、と言いたいんだろうなぁ…………………………………!!!
(7)「“正しい”道徳」の持つ「暴力」を知らない、わからないわけではない。
宗教戦争、国家間の戦争、ナチスのアウシュビッツ、スターリンの粛清、毛沢東の文化革命、カンボジア・ポルポトのkilling field。イスラム原理主義・タリバン、などなど。そうだ信長の三大虐殺もあったし、戊辰戦争だって、いや大東亜戦争だって…。
 だが、なぜ、“正しい道徳”を、有史以来これまで生きてきた人々は産み出し、守らせようとし、守ろうとしてきたのだろうか?
(8)内田先生が最大に重視しているのは「(個人の)自由」だね。
 「これが、正しい」って、おしつけるんじゃねぇ!!」じゃないかなぁ…。
 「責任ある選択」ができるなら、「自分が正しいと思う“道徳”で人が傷ついても責任が取れるなら」
 「自由」を優先し、「道徳」を「下位」に置いてもいいだろうが…。
(9)ドラッカーは「人間は“自由”な存在、尊厳」だと言い、
「社会が“機能”するためには、各人が“自由”でなければならない」と言った。
  その結果を二つ挙げてみよう。
 @環境破壊が起こった。自由な経済活動、随伴的結果が予想できない知性、予想しない・無視する品性が、
  起こしたんじゃないかなぁ…。
 A「人事管理」と呼ばれていたものが、今は「人的“資源”管理HRM」だ。
  そりゃ、「社会を機能させるため(存続させるため)、企業は機能(存続)せねばならず、そのための手段として人間がいる」という論理なのだから…。
  この「論理」間違っている?
(10)社会が無ければ、人間・各人は生きていけない。
  だから、「社会生活の秩序を保つために、一人ひとりが守るべき、行為の規準」が必要不可欠なんだよね。

(11)道徳的であるというのは、ひとことで言ってしまうと、「誰かが引き受けなければならない仕事があるとしたら、それは私の仕事だ」という考え方をすることです。というのが僕の意見です。
私は、この考え方が好きです。これって、昔ゼミで議論した「偽善の反対は何?」の答え「(陰)徳」(に近いん)じゃないかなぁ…。
(12)彼が引っかかっていたのは?「道」じゃないかなぁ…。
歩く道は1本だ。複数の道を同時に歩くことはできない。
みんなである所へ向かっていく時、各自が勝手に自分が歩く「道」を選んだり、自分で開削しだしたりしたら、向こうに一緒に着けるだろうか?=社会は機能するだろうか?
社会、組織、企業がみんなで協働するとき、バラバラでは上手くいかないだろうなぁ…。

(13)かつて「自由」が大事なんだ!と私も思ってました。
  でも、「自分の判断・選択による答え」がどれほど、危うい、大したことが無い、と言ったら言い過ぎなら、「他者に押し付けることができない、しても責任がとれない」ことこそ、「重要・大事」いや「決定的、大前提」だと思うようになった。
内田先生も「人に押し付けるな」と言っているところ、私と同じようだが、
私は「だから、自分で決めることは危うく、また決めても責任が取れない」が結論です。
彼は「自由、自己決定」を何より重要視しているように感じる。
私は、「その自由・自己決定」が信頼できないから、それを大前提にしないと同時に、人から「押し付けられるのも」拒否したい。

(14)じゃ、どうなの?
  と思うだろうな。
特定の他者は「信頼」できない。
だが、同じ組織、社会、にいるならその人たちの「道徳」と私の「道徳」を一致させたい。
同じ時代に生き、「共通」の教育を受けてきたのだから、
それほど、各自の「道徳」に大差がある筈も無いだろう、基本的・主要・多くの所共有できると思っている。
その「共有された道徳」では解決できない時は「見識」の出番ではないだろうか?
その「見識」は当然ながら「徳(人格)」が伴っていなければならない。
「人格」「見識」に乏しいものの「道徳」も対等に認める気にはならない。
浅い・薄い・冷たい徳・見識しか持たないものは、持つ人を尊敬し、その人の言うことを聴く姿勢を持たねばならない。
「聴け、従え」ではないよ。
聴いて、その上に立って自分でも考える、そこから生まれる「道徳」に従う。

(15)もう一つの「答え」がある。
人類の歴史はそれなりに長い。
何億、何十億、何百億の人々が生まれ、学び、考え、伝え、生きてきた。
その人たちが考え、残してくれたものが「伝統」じゃないか?
その時・その時代に生きた人が先人から「伝統(道徳)」を受け継ぎ、
不要なものは捨て、必要と思うものを付け加え、そして後世に引き渡してきた。
今の人間が「道徳」を作ったのじゃないんだ!
先人たちから引き継ぎ・学んだものが「道徳」じゃないのかな?
全てを引き継ぎ、守れ、なんて言っていない。
先人たちの時代の「社会の維持のために正しい生き方」なんだから、
今とは合わない、社会を壊すものもあるだろう。
それは慎重に選別し、必要なものに置き換えていけばいいのじゃないだろうか…。

(16)「道徳=押しつけ」と考えてしまう(と思える)内田先生はの価値観(志向の前提)は、
個人、自由であろう。そして無意識に「社会は進歩してきていて、個人の自由の拡大、個人の自由を前提とする社会が進歩しているし、そのように進歩しなければならない」と思っている、と私には思えてならない。
これは、内田先生だけでなく、研究者を代表として、ほとんどの人がそう思っているはずだ。
だって「自分で考え・決めなさい、そして人に押し付けてはいけません。」と言うことを誰もが否定してはならない、と言うより疑わない社会だから。
この「自由」だって、近代になってデカルトなど近代人が産み出したものを「(伝統)道徳」として受け入れたもので、自分で考えたものじゃない、と私は思う。
私は「個人」「自由」「人権」を大前提にしない。
否定するんじゃない。
それだけが「正しい」と思わないだけだ。
「家が大事、国が大事、親が大事」は間違っているだろうか?
「家は家族がいて、家族を大事にして」、初めて存続するんだが、
「家>家族」じゃない。
「家=家族」なんだ。
「家の為に犠牲になる」という考え方は、「家(人間じゃない、自分じゃない)<個人(自分)」という図式を持っているからだ。
「家(自分以外)>個人」を支持しているんじゃないよ。
「家=家族=自分」なんだ。
いまは、「家≠家族」どころか「家族≠自分」だから。
だから、「結婚しなくてもいい」だし、「子供を持っても、持たなくてもいい」が「正しく」、
「結婚すべきだ」「子供を産むべきだ」は「封建的、時代遅れ」「押し付け」「人権蹂躙」となる。
私は「結婚するもので、家族を持つものだ」「子供は(恵まれないかもしれないことはあるかもしれないが)持つものだ(授かるものだ)」と思っている。
それが「自然」だと思っている。
(17)「自然」は変わる。
だが、いつも「自然」はある。その形は場所と時代により異なろうとも…。 
「自分」はいる。
だが「自分=個人」として「唯一無二=絶対」「自分のために世界(社会)が無くてはならない」
それが「人権」だ。
と言うのは人類の長い歴史の中のほんの最近100〜300年のものに過ぎないんじゃないか?
「自然」は場所により、それぞれだ。
なぜ「個人、自由、人権」がすべての場所(人)に共通でなければならないんだろうか?
「自然」は時と共に変化する。
「価値観」は時代によって違う。
なぜ、「個人、自由、人権」が「絶対に正しいのだろう?」
社会が「進歩」しているから、「昔の価値観」は間違っているんだろうな。
(18)なぜ「人権」が「絶対」なんだろうか?
他の生き物(自然)には「与えていない」のに…。
「人間」は「特別」なんだよね。
他の生き物より優れているんだ。最上位というより別格で、特別扱いされて当然だ。
そもそも、「神」は人間の為に「自然(他の生き物など)」をお創りになり、人間に与えてくださったものだ。
そして、その「神」ではなく「(自分たち)人間」が世界の「主人」となったのだ。
「神」に従う必要は無いのだから、
「神」の地位に人間が着いたのだから、
「神」と同じ「絶対者」になったのだ。
(19)まだ、「全知全能」じゃないから、
コンピュータを作り、世界中にインターネットを網羅し、
AIを創る。
ロボットも作る。
自分でしなくてもいいように「自動化」する。
(20)まだ、「不老不死」じゃないから、
「老い」と「死」のメカニズムを解明し、
「医療技術」により獲得する。
(21)「知恵の木の実、リンゴ」を食べたはずなのに、
なぜ人間は「全知(全能)」じゃないんだろうか?
(22)「生命の木の実」を食べていないが、
食べてから、(エデンから地上に降りてきたら、)「不老不死」になっていたのかなぁ…。
「不老不死」だったら、地球はとっくの昔に「満杯」だったのじゃないかな?

長くなっちゃったなぁ…。
20年前の「浩友会」から話してきていることだねぇ…。

(23)「近代」は行き詰っていることは明白だ。
だからと言って、「近代を否定する」のは愚かだ。
折角、先人が産み出してくれた「個人、自由、人権」だ。
「伝統」は大切にしなければいけない。
ということは、「近代が否定」した「近代以前」の「伝統」も大切に「受け継ぎ」、
「近代」と「前近代」という二元の社会を模索するのも、一つの有力なあり方かもしれない。
日本の「前近代=江戸以前」の価値観・道徳は「古く、誤っていた」のだろうか?
随分と限界があり、時代にそぐわなくなっていたのは間違いないだろうが、
「そぐわない時代」になった大きな理由は「近代化」であり、
「前近代」の価値観では「近代社会」は造れないだろうな。

(24)内田「道徳論」にかこつけて、「自由、近代批判」になってしまったようだ(反省、反省)。
「自由」をそんなに簡単に「否定」してはいけないかもしれない。
だが、「人間だけの権利」「取り切れない責任や、責任を取ることと切り離された選択(の自由)」「身体を置き忘れた脳優先・脳支配」など、「自由」を「無自覚に前提とする」「自由の“絶対化”」は限界が見えているのではないか?
「自由を大切にする」なら「自由の(限界の)理解」も必要ではないか?
「脳」と「身体」はセットであることから、「自由」と「○○(例:自然)」の2つのパラダイムに立つことが必要ではないだろうか?

【uchida.moral】

Pass

『今年の漢字 2021』
No:5413 投稿者:1期山岸 投稿日:2021/12/05 Sun 10:27:54

「今年の漢字」は、まだ間に合います! (発表は、12月13日(月))
まずは、みなさん予想しましょう。

《参考情報》
今年の漢字(日本漢字能力検定協会)のページ
過去の「今年の漢字」一覧


「今年の漢字」は?  ◎…第1位 〇…第2位
【参加締切】日本時間12月12(日)23:59(〆切内は何度でも変更可能!)

    山岸 三戸 木田 佐々木 日々野
・流  ◎  ◎  ○   〇   
・金  〇     ◎       ◎
・対     〇
・転            ◎
・変                〇

【コメント】

◆山岸(12/5);昨年の第1位「密」からすると、今年は「リアル二刀流」「人流」「熱海土石流」辺りから「流」と予想。
         第2位の「金」は、オリンピックで過去最多の金メダル獲得、緩和マネーが生んだ株高、年後半の物価上昇から。
◆三戸(12/7) 
山岸君、場立て有難う。
ダントツで「流」推しです。山岸君があげた理由に加え、「コロナの流行」で。
2位はオリ・パラ関係で挙げたいのだが、「金」以外浮かばない。
(「金」は何度も挙げられているし、私個人としては、「五輪=金」は避けたいところ。)
 その他の出来事でだと、
「米中対立」「民主・参加型国家vs独裁・統制型国家」
「他者の言動に対し、現在のみならず過去に遡って、攻撃・排斥しようとする言動」、
去年からの続きだが新型コロナは「人類vsウイルスの対立」であるから、
「対」にしよう。


◆ 木田 12/8 個人的には「流」がふさわしいように思いますが、世間の流れは長引くコロナ禍で明るい話題を出したい
という流れで「金」になるのではと予想しました。

◆佐々木(12/10)
照明さん、呼びかけ有難うございます。
非常に悩ましいですが、今年はまさにカーボンニュートラル元年(世界的に潮目が決定的に)と捉えていることから「転(=脱炭素化への転換)」を推してみます(「脱」もアリか?)。
政治ネタではバイデン政権発足、岸田内閣誕生もあり、従来の政権とは毛色が違うこともサポートになるかと。
スポーツネタではオリンピックよりは大谷翔平の圧勝ですね。
コロナは2年目。オミクロンが心配とは言え、日本が落ち着いてきているのは良い話ですが、まだ何かが見えた訳でもない…。
あとは、将棋の藤井聡太竜王(4冠!)。それだけで「冠」は弱いか。

◆日々野(12/11)
山岸さん、ありがとうございます。
今年の漢字のサイトって前からこうでしたか?とても充実していて驚きました。
過去の漢字は、その年の上位20位までコメント付きで載っていて、まさにその年の世相を知るに相応しい作りになっていると感じました。
「金」はこれまで2016、2012、2000と選ばれています。(分かりやすい・・)当てに行くならやはり金か。
個人的には「変」を挙げます。コロナは2年目の今年は「変」異株が話題の中心だったかなと。(ワクチン関連もありました、、、敢えていえば免疫で「免」か?)
人類の科学の力を上回る勢いで変異する、ウイルスの本当のヤバさを垣間見ている気がします。
ところで、変異であって進化とは呼ばないですね。進化するのは人だけ(という世界観)か。


○1期古郡です
年末のヤバい仕事で投票できずすいません。
速報で「金」でございます

◆山岸(12/14)
三戸先生、みなさん回答有難うございました。
古郡さん速報情報ありがとう。

1位 金 、2位 輪 でした。
木田さん、日々野さん予想的中おめでとうございます!
(1位 金、2位 輪、3位 楽、4位 変、5位 新、6位 翔、7位 希、8位 耐、9位 家、10位 病、11位 明、12位 結、13位 禍、14位 五、15位 密、16位 幸、17位 復、18位 苦、19位 勝、20位 命)

それでは、年末企画として紅白の線以下に第二問を出題しますので回答をお願いします。



【問】あなたが選ぶ今年の漢字を挙げてください。(選んだ理由も挙げてください)




締め切りは、次回勉強会前日(1月29日)までです。(〆切内は何度でも変更可能!)

【kanji2021】

Pass

『JC・JK流行語大賞2021』
No:5409 投稿者:三戸 投稿日:2021/12/04 Sat 16:31:37

以下コピペタ。

女子中高生が選ぶ流行語、2021年の大賞は「気まZ」…2位は小室圭さんの影響?
(https://news.yahoo.co.jp/articles/257eff622c5cbce6378617cc208700f783a8f5d7)

1位に選ばれたのは、3人組YouTuber・ウチら3姉妹のメンバーで、メイク方法を紹介した動画が人気の「とうあ」による「気まZ(きまぜっと)」。パソコンで「気まずい」を変換する過程で「きまZ」と打つ際に、語感が面白いととうあがYouTubeで発信したところ、視聴者である多くの女子中高生に広まったという。
主に気まずさを感じたときに口頭でも使用するが、顔の前で両手を平行にして「Z」の形にする気まZポーズも写真撮影をする際の定番ポーズとなっている(使用例:元彼と同じクラスになった〜。さすがにきまZ)。とうあは同賞のヒト部門でも5位にランクインしており、女子中高生から高い支持を得ているようだ。

2位は「Let it be」。小室圭さんが婚約発表の際に「好きな言葉はLet it beです」と発言したのがきっかけで、今年の眞子さんとの結婚の際にその発言が再注目。TikTokでは「Let it be」以外にも小室さんの婚約発表の際の発言を使用した音源などが作られ、多くのカップルが動画と組み合わせてロマンティックなvlog(ビデオブログ)をアップしているという。

3位にランクインしたのは、YouTuber・パパラピーズの口癖だという「〜もろて」。「〜してもらって」の派生にあたる言葉だが、普通に「〜してもらって」と言うより柔らかく聞こえることから、友だちにツッコミをする際に使用する女子中高生が多いそう(使用例:ねーねーねー、ダル絡みやめてもろて〜〜)。

そのほか、4位はシュシュやルーズソックスなど平成の流行を、あえて文化祭やハロウィンなどで楽しむ「平成ギャル」がランクイン。2003〜2009年に生まれた現役女子中高生はギャルを知らない世代のため、古臭さより「普通にかわいく見える」という女子中高生の声が多く上がった。そしてTikTokで700万回以上再生された「えっ?? あーしの夢っすかぁ〜〜? 超チルなラッパー!」という動画から生まれた、「超チルなラッパー」が5位を獲得した。


JC・JK流行語大賞2021「ヒト部門」も見てみた
(https://www.lmaga.jp/news/2021/11/369564/)

2位の山田裕貴はバラエティ番組で名前を聞いた気がする程度。あとは全く。
前世紀なら、名前くらい聞いたことがあるだろうが、いまは全く…。
マスメディア」では無くなったのだなぁ…。
ところで、男子の流行語は問題にされない。
なぜだろうか…?


1位に選ばれたのは、11月3日にメジャーデビューを果たしたINI。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生し、「オーディション番組戦国時代」と呼べる今年において代表的なアーティストに。 ビジュアル、実力はもちろん、語学力も高いことから「グローバルに活躍できそう」と、多くの女子中高生から熱い注目を集めた。

生配信番組にゲスト出演していたリーダーの木村柾哉は、「うれしいです。1位という順位に恥じないよう、2022年も頑張ります。これからもよろしくお願いします!」と喜んだ。
2位は、映画『東京リベンジャーズ』でドラケン役を演じた俳優の山田裕貴がランクイン。ドラケン役と普段の自然体な姿とのギャップに、「もっといろんな役を見てみたい」と女子中高生から多くの期待が寄せられたという。学校ではマイキーとドラケンの名シーンを再現する「東リベごっこ」が流行っているとか。

3位はあるある動画でブレイクした女性2人組YouTuber・平成フラミンゴ。幼なじみの2人がシンクロする動画で注目を集め、2020年4月にYouTubeチャンネルを開設してからわずか1年半で150万人に達するなど人気を獲得。人気YouTuberのコムドットとも頻繁にコラボしており、「寝る前に絶対見る」「仲良くて見てて楽しい」と高い支持を集めた。

そのほか、TikTokを始めとした各SNSで曲が使用され「すべてがエモすぎる」(『napori』など)と火がついた現役大学生シンガー・Vaundyが4位、「元気になれる」と女子中高生から絶大な支持を得たYouTuberのとうあが5位にランクインした。


「モノ部門」は、以下の通り。
1.GirlsPlanet999:少女祭典(通称ガルプラ)
2.イカゲーム
3.骨格診断
4.渡韓ごっこ
5.トレカデコ
⇒2位「イカゲーム」以外全くわからない。
 大人の世界ではTVにより流行(語)がまだ作られているが、
 JCJKでは、ネットになっているし、TVもJCJKの流行を追わなくなったようだね…。

世代により、全く違う世界に住むようになってきたようだ。
どんなふうに社会は変わっていくだろうか?


上半期を見てみると、スゴイ。
年間を通した流行はもうないんだ…。
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000017469.html)


最後に、中高生は30語の中から何を選んだかの、アンケート結果を。
(https://fire5ch.com/190558)
2021年に流行した言葉を決める「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」。ノミネートされた30候補のうち、中高生の間で流行していた言葉はどれでしょうか。高校生新聞では、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の中高生のうち、202人に11月にアンケートをしました。寄せられた声の一部を紹介します。(編集・越沢琴奈)

中高生が選んだ「流行語大賞」30位までの一覧

1〜10位にオリンピック関係がピクトグラム以外入ってない!
そして、オータニさんも入ってない!!

1.副反応
2.SDGs
3.マリトッツォ
4.うっせいわ
5.ウマ娘
6.推し活
7.変異株
8.黙食/マスク会食
9.ピクトグラム
10.イカゲーム

https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/8305?page=2

11位 自宅療養 26.2%
12位 ジェンダー平等 24.3%
13位 親ガチャ 20.3%
14位 ヤングケアラー 16.8%
14位 13歳、真夏の大冒険 16.8%
16位 路上飲み 15.8%
17位 Z世代 15.3%
18位 リアル二刀流 12.4%
18位 ショータイム 12.4%
20位 チキータ 10.4%
21位 ゴン攻め/ビッタビタ 8.4%
22位 ととのう 5.4%
23位 人流 5.0%
24位 カエル愛 3.5%
25位 エペジーーン 2.5%
26位 NFT 1.0%
26位 ぼったくり男爵 1.0%
28位 スギムライジング 0.5%
28位 チャタンヤラクーサンクー 0.5%
28位 フェムテック 0.5%

ノミネートされた30候補のうち、流行った言葉は?

新語・流行語大賞にノミネートされた30候補の中から、「周りで流行したと思う言葉」を選んでもらいました。1位から10位を中高生のコメントともにご紹介します。

1位 副反応 63.9%
今年、地域や年齢ごとに接種がスタートした新型コロナウイルスのワクチン。その副反応はニュースやSNSなど、さまざまなメディアで取り上げられました。中高生の間でもたくさん話題に上がったようです。

■副反応が話のネタに
学校で友達と「副反応どうだったー?」などたくさん話していました。(みさきち・中学2年)

■コロナ禍あるある:ワクチンの副反応で学校を休む
新型コロナウイルスのワクチンを打つときは「ワクチン打つから副反応で明日休むかも〜」と友達に話していました。クラスでも副反応で休んでいた人がいました。(めいけん・高校1年)
学校の友達は、「ワクチンの副反応出て学校休めないかな〜」とよく言っていました。学校でお休みの人がいると、先生が「ああ、〇〇さん副反応で休みね」ということも多くありました。(きょもち。・高校2年)

2位 SDGs 51.0%
2015年に国連の会議で定められた国際的な目標であるSDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)。メディアに取り上げられるだけではなく、授業で扱う学校もあったようです。

■「SDGsに触れる機会が多かった」1年
学校でSDGsに関係したレポートを提出したり、SDGsのボードゲームを開催したりと、SDGsに触れる機会が多かった。(ちょんまげ・高校2年)

■「18個目の目標」を考えた
SDGs は学校の授業で18個目の目標をみんなで考えました。すべての人が活躍できる世界、空を守る、若者の政治への興味などいろいろな案が出ました。(めいけん・高校1年)



【jcjk2021】

Pass

「新語・流行語大賞2021」
No:5408 投稿者:三戸 投稿日:2021/12/04 Sat 16:11:55

今年の「新語・流行語大賞」は気づいたら、発表されていた(;_:)
(https://mdpr.jp/news/detail/2850623)

自分が選ぶ、top10は? ☆…大賞、○…top10、△…補欠、?…何?これ?

ノミネート語30リスト(50音順)
             三戸 木田 日々野 中村
・イカゲーム              〇  ○
・うっせぇわ        ○ ○   〇  ○
・ウマ娘            △   〇  ○
・SDGs           ☆  ○   〇  ○
・NFT           ?      ?  ?
・エペジーーン       ? ?    ?  ?
・推し活                ?  ○
・親ガチャ         ○ ○      ○
・カエル愛         ? ?   ?  ?
・ゴン攻め/ビッタビタ     ?   
・ジェンダー平等      ○ △      
・自宅療養         ○ ○   〇  ○
・13歳、真夏の大冒険      ?   ? 
・ショータイム         △   〇  
・人流           ○ ○   ?  ○
・スギムライジング     ? ?   ?
・Z世代           ○     △
・チキータ
・チャタンヤラクーサンクー ? ?   ?  ?
・ととのう 
・フェムテック             ?
・副反応          ○ ○   〇  ☆
・ピクトグラム          
・変異株          ○ ○   ☆  ○
・ぼったくり男爵        ?   ?
・マリトッツォ       △     〇
・黙食/マスク会食     △     〇  △
・ヤングケアラー      ?     △
・リアル二刀流       ○ ○      ○
・路上飲み         △  

【コメント】
三戸;新型コロナ関係が7、オリンピック関係が9、社会事象7、流行5、というところか…。
   オリンピック関係がイヤだなぁ…。
アナウンサーの煽りセリフや選手の言葉など、スポーツ新聞の見出しじゃないか!?
NFT、ヤングケアラーを知らなかったのは、社会科学者としてどうかなぁ…、
(フェムテックも考えて分かったが、はじめて聞いた気がする)
と思いはするが、知らない方が悪いだろうか…。今年は日経をあまり見てないからなぁ…。

◆日々野(12/11)
遅れましたが、先生有難うございます。
オリンピック関連で流行語が乱造されていますね。(ほんとうに流行語なのか・・?)
以前は、北島康介や高橋尚子といったその年の大会でもっとも注目された存在がいたように思います。
今大会は「この人!」という存在があまり思い浮かびません。それだけ、幅広い競技で底上げされているということでしょうか。
スポーツでいえば大谷の活躍がトップと思いますが、しかしショータイムも二刀流も今年なのか?いまひとつ今年の流行語という感じがしません。。

◆中村優希(12/13)
三戸先生、場立てありがとうございます。
コロナ関係の言葉は老若男女問わず使いましたし、その中でも今年最も頻繁に出てきた「副反応」
が大賞にふさわしいのでは、と思いました。
SDGs、ジェンダー平等は今年の流行語かと言われると少し引っかかる感じを受けます。
また、21世紀におけるキーワードであるにも関わらず「日本語」ではないという点も気になります。。。

【singo2021】

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2021年度浩友会
No:5407 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/11/29 Mon 15:39:58

11月28日(日)、13時から
2021年度の浩友会をオンラインにて行いました。

基本情報


活動日:2021年11月28日(日)
活動時間:13:00〜23:15
参加者:三戸先生、古郡さん、中村(貴)さん、木田さん
    堀さん、中村(優) (計 名)

議論内容





【刮目】
中村優希 (長崎県立大学3期生)
昨日は19時過ぎからの参加になってしまい
学びの機会を失ったことが残念です
(どなたか簡単な概要や参加者の追記をして頂けないでしょうか)。
さて、私が参加した3次会の中で印象に残ったのは、
北野武映画がなぜヒットしたのか、という話でした。
“あえてナレーションや解説を加えない”点が欧州に衝撃を与えたのであり
それは日本画の“余白”とも共通するという話は面白かったです。



削除キー:koyukai2021

Pass

告知!!!!もしかしたら…知らない人はいませんか
No:5406 投稿者:1期古郡です 投稿日:2021/11/27 Sat 11:20:48

11/28(日)!!!!!!
13:00〜!!!!!!!!
浩友会ですよ!!!


※三戸先生は長崎からご参加されます。



1.日時 11月28日(日) 13:00〜18:00(予定)

2.場所 Zoom

     Zoomミーティングに参加する

皆様と集まれることを楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。


アドレスはメーリングリスト、FB(許可制)で!!!!!
間に合うかな…

【2021】


Pass


No:5405 投稿者:しば 投稿日:2021/11/26 Fri 22:14:46

http://honten.info/bbs/cgi-bin/bbs.cgi

Pass

新。オンライン浩友会(第八回)〜日本と西洋の人間観の違い〜
No:5404 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/10/01 Fri 12:59:39

9月26日(日)、13時から
八回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。
前半は、参加者の近況報告を行ない、
後半は、人間観、社会観、自由観の日本と西欧の比較を考えました。

基本情報



活動日:2021年9月26日(日)
活動時間:13:00~19:00
参加者:三戸先生、古郡さん、山岸さん、梶尾さん、
佐々木さん、三厨さん、井村さん、中村 (計8名)

議論内容



T先生の近況報告と今夏感じたこと

日本経営学会に参加した。統一テーマは「変れない日本」。
それぞれ海外進出、人事、経営理念に絞った発表があったが
統一論題に合わせた発表をすることの難しさを感じた。
また、こうやったら上手くいくという風な事例報告に終始した内容
のものが多かった。

経営哲学学会にも参加した。統一テーマは「日本企業をどうみるか」。
初日は日本人から日本企業をどうみるか、という視点で発表があり
二日目は外国人から日本企業をどうみるか、という視点での内容だった。
これをそのままバラバラにしてはせっかくの統一テーマが活かせない。
外国人のそれと対比してこそ日本人からみる日本企業が活かせるのに、
そういうことをしないのであればあまり意味が無いのでは無いか。
そこで最終的に三戸先生がそれらの発表をまとめて、コメントをした。

いずれの学会も、統一論題に対する理解や意識が不十分であると感じた。
なぜこれが統一論題になっているのか、それと自分の研究はどう繋がるのか。
なぜやるのかといった根本的なところの理解を深めるべきと思う。

最後に経営行動学会の理事長に今夏三戸先生が就任した。
もともとは著名な菊池先生が立ち上げられ、一番弟子が2代目理事長を
務めていたが、菊池学会からの脱却を図るために三戸先生が
三代目理事長に選任された次第である。
カリスマ支配(菊池先生)→伝統支配(一番弟子)→合法的支配(三戸先生)
という流れである。

経営行動学会では、役に立つ研究をしたいと考えており、
そのために研究者が報告し、実務家の人達がそれを評価、批評するような
報告会も設けたいと考えている。双方にとってタメになるのではないだろうか。
論理的思考力などを育む貴重な機会にもなるから、
浩友会メンバーで興味のある人も入会してみてはどうだろうか。


この夏感じたことは、
目的的結果が大きければ大きいほど、随伴的結果も大きくなる
ということである。

例えばインターネットは時間・空間の制約を大きく超える事が出来る。
その影響はすさまじく、人々はインターネットをオルタナティブなもの
選択肢の一つと考えているかもしれないが、そういうレベルは超えている。
これによって巨大ピラミッド型組織からネットワーク組織に移るかもしれない。

20世紀の無限、マーケット、脳の時代から、
それらの負の随伴的結果である環境破壊を乗り越えるために
21世紀は有限、生態系、身体の時代へと移らざるを得ないだろう。
また現代は地域、ネットワーク、環境の時代である。
そのなかにおいて国際化や情報の意味が決まるのである。


進歩主義は目的結果達成のために様々な手段を採るのに対し、
保守主義は目的結果と不可分に現れる随伴的結果も考慮し、
立ち止まって「これでいいのか?」と問う。

20世紀の随伴的結果軽視の結果を乗り越えるためにも
新しい世紀には保守主義の思想が欠かせないのであるが、
現在の自民党や高市などは保守主義といえない。大丈夫なのであろうか。


2キリスト教価値観と日本の「まこと」
(1)リーダーに求められるものは?
メルケル首相が引退した。彼女は「自由」を大切にし、
移民を受け入れる一方で独裁的な人々(プーチン、トランプ)に批判し続けていた。
彼女は自由という準則を守る=責任を果たそうとしていた。
我が国の首相の準則は何なのか?その準則を守ろうとしているか?
そしてその姿勢を日本国民は尊敬することができているか?

(2)「自由」は大事か?
ドイツ国民は自由ゆえメルケルを選ばなかった。
現実世界は「自由」を従事する国と「自利」「強さ」を求める国に分かれている。
民主制国家(自由)より独裁制国家(強さ)の方が機能性、合目的性は優れている。
今世紀の課題である環境破壊やコロナなどへの対応力は後者の方が勝る。
肥大化した権利(意識)を持つ国より、強権的社会の方が有利だろう。

(3)「自由」は「人間の本性」か?
自由は人間の本姓であるから、自由を守ろうという意識があるが
果たして「自由=責任ある選択」は「人間の本姓」なのか?
これはキリスト教的価値観である。「選択」の部分は納得するが
「責任」の部分は納得し難い。「責任」は取り切れないのではないか
(例;殺人、原発・・・)。個人も社会も責任を取れなくなっている。

(4)「自由」は「正しい、本物」なのか
「自由」という観念を生んだのはキリスト教である。
『聖書』からは、人間は神以下獣以上の存在、
つまり「選択」をすることはできるが「過ち、間違い」を起こしうる
→「責任ある選択」を行う存在という考え方、人間観が現れている。
だが、「自由」はあくまで近代に生まれたものである。
「市民=ブルジョアジー」が「キリスト教、身分、共同体、伝統」
といった封建的性格のものを破壊する自己の正当化のために
「自由」という概念を持ちだした。

他の宗教は己の感情、欲求のまま動くことを戒めているのに対し、
自分の欲求、感情を満たすことを正しいとするのが、
(近代以降の)キリスト教、自由の捉え方なのである。

(5)「自由」と「自然」
日本人は「不自然(自ずからそうならない)を受け入れるか。
これまで日本人は人為、作為を不自然と考えてきた。
“道”は自然なものである。
キリスト教は神が自然を創ったとするのに対し、
日本を含むその他文明は自然の中に人間が生まれたと考える。
マーケット(無限)の時代から生態系(有限)の時代に移りゆくときに
キリスト教的価値観も限界を迎えてきているのではないか。

(6)西洋と日本
キリスト教的価値観の根本は「真・善・美」である。
真(=唯一のもの、唯一神)が善であり、美であると考える。
真は善と美の前提となっている。
一方、日本の美意識は「恥ずかしいか、みっともないか」である。
欧米の「善・悪」は日本の「恥(美)」である。
また、欧米のそれは絶対的なものに対し、日本のそれは相対的なものである。
そして、日本は自由・責任・真という価値観が入る前から、
立派な社会や文化を築くことが出来ていた。
果たして、キリスト・欧米の価値観の核である「真」に対応する
日本の価値観は「まこと」ではないだろうか。


「まこと」と読めるいくつもある。
慎、実、誠、信、真、(仁、命、任、・・・・・・)
果たしてどの漢字が日本的価値観の根本である「まこと」に相応しいのか。
各自考えてきて、次回議論したい。


【刮目】
中村優希 (長県大3期)
掲示板を立てるのが遅れてしまいました。すみません。
また、内容もまだ書き込みの途中です。。。
時間を見つけ次第、徐々に書き込みます。

さて、今回一番考えさせられたのは「まこと」とは何か、ということです。
キリスト教は「善いことであり美しいものは≪真(理)≫である」と捉えてるが
日本において「善いことであり美しいものは≪まこと≫である」という話がありました。
絶対的真実なのものを求める欧米と感情的、恥概念の根底にある「まこと」という意識。

私は「誠」の漢字が相応しいのではないかと考えます。
例えば、赤穂浪士の話は戦前から日本人にとって
感動的/肯定的に受け入れられています。
法律(真理、唯一の正しさ)という観点から見れば彼らの行為は善と判断されないでしょうが、
日本人にとって彼らの行為は善であり美しいものであると受け入れられている
のではないでしょうか。
そして彼らの行為は「誠実」「忠誠心」「誠意」に満ちた感情の表れだったと思います。

また、キリスト教と近代の二重の過ち、ねじれも勉強になりました。
(1)キリスト教の人間観:人間は「責任」を取り切れない
(2)近代ブルジョアジー:「自由(権利)」を自己満足追求の正当化理論とした




【koyukai8】

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新。オンライン浩友会(第七回)〜随伴的結果と聖書から近代を考える〜
No:5403 投稿者:中村優希(長県大三期生) 投稿日:2021/08/23 Mon 16:16:04

8月22日(日)、13時から
七回目の新。浩友会オンライン勉強会が開催されました。
前半は、ここ200年で社会を大きく変えた商品は何かを考え、
後半は「天地創造」の鑑賞を行ないました。

基本情報



活動日:2021年8月22日(日)
活動時間:13:00~19:00
参加者:三戸先生、古郡さん、梶尾さん、
    木田さん、三厨さん、中村 (計6名)

議論内容



T 目的的結果と随伴的結果〜社会を変えた製品の視点から〜

世の中を変えた製品として、
エンジン、通信、戦車、戦闘機、ラジオ、テレビなどが挙がった。

例えば、戦闘機の登場によって、それまで陸上もしくは海上で
行うものであった戦争の定義が変わり、戦闘範囲が広がった。
また、民間人までが戦争被害の対象となるようになった。

やや脱線するが、戦闘機と一口にいっても地域によって特徴がある。
例えば欧州の戦闘機は航続距離が比較的短かった。
相手が近くに存在するため、そこまで航続距離は求められないからだ。
一方、日本の戦闘機は台湾から東南アジアを往復出来るほどの
すぐれた飛行距離能力を持つ戦闘機を開発していた。
地形に合わせて技術が開発される事例といえる。

このように、商品の影響力は3つの段階があるといえる。
(1)現場を変える
(2)社会制度・法制度を変える
(3)人々の考え方や意識までを変える


テレビはラジオよりも影響力の大きい商品である。
ラジオは聴覚のみを刺激する。そのため、人々の想像力を掻き立て得る。
一方テレビは聴覚と視覚を刺激し、人々に“与える”という感覚がある。
テレビを見る人間から想像力を奪い、人間の考えるという能力を削ぐ。
視聴者を分かった気にさせ、主体的に動かなくさせる。

つまり、“人間にどう影響を与えたか”という視点から考える場合、
テレビは(3)人々の考え方や意識までをも変える力を有するため、
テレビの方がラジオより影響力が大きいと言える。

テレビにしろインターネットにしろ、商品/サービスは
人々の生活をより豊かにするという目的をもって誕生し提供される。
その目的的結果を達成するかどうかに、企業は関心を集める。
だが、随伴的結果にも目を向けることが必要なのではないか。

テレビ、そしてメディアは人々の想像力を奪っている。
テレビ(と放送局)の随伴的結果ではないか。
果たしてこのことを自覚している人はどれ程いるのか。

また最近はインターネットの発展が著しい。
ネットの凄さは答えがすぐ分かることと、関連リンクを追うことで
関連する情報をどんどん集めることができる点である。
ネットはテレビと異なり、自分で主体的に情報を集めることができる。
そしてそれらの情報をまとめれば自分だけのファイルが作れる。

一方で適切な検索ワードを打ち込めるよう考えることが求められる。
面倒だがそこに思考が生まれ育つ。「正解の検索」は思考を育てない。
インターネットを益するモノにするか害するモノにするかは、
その点に気づいているかどうかで変わるのではないだろうか。
インターネットの随伴的結果を少なくするためにも、
この事を自覚すること求められる。

今世紀溢れている製品の多くはプラスチックのものである。
そういう意味でも、プラスチックは世の中を変えた製品の1つだ。
プラスチック製品は軽量・安価・加工しやすいという目的的結果があった。
だからこそ、世界中に広く深く浸透しているのであろう。
しかし、「目的的結果が大きければ大きいほど、随伴的結果論も大きくなる」。
環境破壊、地球温暖化はまさにプラスチック製品の随伴的結果だ。

廃プラスチック運動はその随伴的結果への反省の表れであろうが、
今世紀を代表し、世の中を変える製品となっている分、
廃プラスチックを達成するのは極めて難しいのではないだろうか。

飛行機にしろ、テレビやインターネットにしろ、プラスチックにしろ、
それぞれの製品が登場したときは、まさに“進歩”として歓迎された。
その目的的結果の大きさに人類は好印象を抱いた。

人間を無限と捉え、ひたすらに便利さや機能性・合理性を追求してきたのが
近代であった。だからそれらの製品を好ましいモノと捉えてきた。
目的的結果のみを考えるのが進歩主義なのである。


しかし、目的的結果のみを考えていてはいけない
ということが明確な時代となった。世の中を変えた製品を考えただけでも
それが明らかだということが今回分かった。

目的的結果だけでなく、「もしかしたらそれによってとんでもないことが起きるかも」
つまり随伴的結果を思慮することが不可欠だということが明確になったのだ。

それなのに、未だに多くの人はそれを自覚してないのではないだろうか。
例えば、組織のあり方は伝達=コミュニケーションによって変わるため、
伝達の変化というものは社会に与える影響が大きい。
なのに、テレワークやインターネットによる情報伝達が
無批判かつ猛烈に追求(奨励)されているように思う。
それは確かに便利であり、目的的結果も大きいものであろうが
その分随伴的結果も大きいはずである。

なのに、インターネットによる情報伝達の随伴的結果への関心は
未だに低い。その随伴的結果が未だに明確になっていないことが
それを証明する何よりの証拠である。

このように、問題意識を持つことは大事なのに学校ではそのことを教えてくれない。
なぜなら受験に悪影響を及ぼすからだ。
だが、目的的結果と随伴的結果という視点は今後ますます必要になるだろう。
そのような意識を持って近代を反省しつつ、将来を考え作るべきである。


U 近代の根底にあるキリスト教と聖書

後半は、旧約聖書を扱った映画「天地創造」の前半部分を鑑賞しました。
キリスト教の世界観を見て分析し、
近代の根底にある価値観などを議論しました。
以下、前半部分を見て挙がった意見になります。

創造といいながら、分けて名前をつけている(光と闇、海と陸)。
無から有をつくると言う意味での“創造”
(=日本人がイメージする創造)ではない。

太陽や月もキリストが創っている。他の神話や宗教では、
それぞれに神や守護神がいる、宿っていると考える。
キリスト教は創造神だが、他宗教は自然神である。

自然は神が創ったのであり、人間にそれを治めさせようとする。
自然は神の、そして人間の所有物であるという考えが見て取れる。

神は人間に対して、動物に名前をつけるよう命令する。
名前をつけるという行為=大きい行為である
という認識があることが分かる。他宗教では見られない。

キリスト教は、@分類→A命名→B所有という構造である。
科学も@分類→A命名(概念として誕生させる)→B技術として利用する
という構造である。キリスト教と科学には相通ずるものがある。

聖書からは、ドギツイ女性差別があることが分かる
(女は後から誕生し、蛇に騙され、男を唆す)。
激しい女性差別があったからこそ、男女平等の概念ができたのではないか。

なぜ神は、善悪を知ってはいけないとしたのか。

基本的に、「〜すべからず」ばかり。
「〜すべき」ということを一切問わないという点で
法律、そして法治社会と同じではないか。

カインは「所有」を意味し、アベルは「生命」を意味すると説明する。
カインの意味は「財産」の方が適切ではないか。

神にお供えをするシーンで、カインはケチったが故に
神から罰せられるシーンがある。神のお供えを“財産”と思うから
神から罰せられたのではないか。

カインの子孫ばかりになった世界では、
他人を奴隷とする者が誕生することで、
世界が富むものと奴隷とに分化する。
他人の生命を奪う=財産・所有ということを示唆しているのか。

ノアの箱舟は天地創造を再び行ったということであろうが、
なぜ動物まで滅ぼしたのであろうか。

ノアをあざ笑う人々のシーンがあったが
彼らは中南米系の、邪教を信じる人々を起用していた。
この映画を作ったハリウッド、アメリカ型の価値観が見て取れる。
箱船の船内シーンは圧倒的に「動物園」だったが、
これもアメリカ型の価値観の表れであろう。

この映画からは、キリスト教の考え方とアメリカ型の価値観を
見て取ることができるのが面白い。

西洋は、人間を自然から離れている、離れる得る存在と捉えているが、
日本人は、人間は自然の中にある、と捉えるのが自然ではないか。
西洋と日本では、自然観、人間観が異なる事が分かる。


●きだ 25期

中村くん、報告ありがとう。

今回の感想としては、伝統、文化に立つということに加えて、随伴的結果も重視する、
生態系の視点に立つという保守主義の捉え方が印象に残りました。
また、コロナ禍におけるZoomなどバーチャル技術の進展はどのような随伴的結果をもたらすのか、も気になりました。

天地創造の視聴では、旧約聖書の「創世記」の1〜9章の部分までを視聴しました。
(https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)

議論では、非宗教的なニュートラルな立場からみて、色々な疑問について議論しました。
たとえば、なぜ光や闇の随分あとに太陽と月が作られたのだろうか?
という点や、一神教でありながら、神が「我々の姿に似せて」人間を作ったと表現されるのか?などです。

また、先生からは、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」
といった点に現代の西洋まで続く自然観が現れているのではないか、
分類し、命名し、コントロールしようとする思想は科学の誕生の土壌となったのではないかという指摘がありました。

●中村優希(長県大3期生)

木田さん、録画の共有ありがとうございました。
おかげで、後半部分の記入をすることが出来ました。

今回一番勉強になったことは、
キリスト教の自然観=自然は神や人間の所有物であるということです。
人間の所有物だからこそ、あそこまで自然を搾取できたのでしょうか。
考えてみると、日本は八百万の神という考え方があり、
何か自然に対して畏怖の考えがあると思います。

そして今回、一つ疑問に思ったことは
キリスト教(古代)ー(中世)ー近代の繋がりです。
近代の根底にはキリスト教的価値観があることを知ることができましたが、
ではなぜ、一旦中世を挟んだのでしょうか。

神学論争があったり、魔女狩りがあったりと、
むしろ中世の方がキリスト教が信奉されていたように思います。


【koyukai7】

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No:5402 投稿者:1期古郡です 投稿日:2021/08/17 Tue 14:52:35

毎年のことでしたが今年はシャレにならない事態となっています。
先生におかれましては安全第一でお過ごしください。


オリンピック中はゆっくり観戦もできず
掲示板にも反応できずですみませんでした。
次回のゼミが近づく中、先日の録画の編集版が
できましたのでご報告します。私のしゃべりが
グダグダでとてもとてもお見せできるレベルでは
ないことが判明、文字で編集し直しました。


本編、先生の講評に、前回発表した予告編を
付けてあります。本編+予告編でゼミの方々には
理解できるような作りになっています。
ぜひそちらもご覧ください。


YouTubeの映像は限定公開となっているため
ここにアドレスは載せていません。
メーリングリスト、または三戸ゼミ浩友会FB、
または木田くん宛でご確認を。


よろしくお願いします


中村優希(長県大3期生)

古郡さん、動画の共有ありがとうございます。
この映画をみる(分析する)視点をまとめたものと、
私の感想を書きます。

ファアストの3つの視点

●市民ファーストの過剰化による自分(大衆)ファースト化
(1)ファアスト(何を優先するか)
《企画室長 お年寄り》―《副市長 市長が決めたこと》
市長はパブの女性従業員ファーストであり
地域の人々は自分ファーストの発言をしていた

●日本の会議の特殊性
(1)権限と責任の問題
病院理事長は権限は行使するが責任はとらなかった

(2)根回し
決定権を有する人物に対して、事前に接待を行ない許可を得るシーン
が印象的

●その他
(1)組織人格VS個人人格
一個人(個人人格)としてはお年寄り用タクシーを実現したいが、
企画室長(組織人格)としては上のいうことを聞かざるをえない。



視聴しての感想

動画を改めてみた感想は、
この場合の市民に《権利》はあるが《権限》はない、ということです。
ここでは独自に権利と権限を以下のように定義します。
権利:人間であれば誰にでも認められているもの。
権限:自分以外の人間に影響を与えられる権利。
   他者に影響を及ぼすため権限を有するためには正当性が必要となる。

桐生市活性化の案に対して意見を述べる《権利》は多くの登場人物が持っていましたが、
その案を決定する《権限》を有していたのは市長と病院理事長だったと思います。
どちらかが反対してしまえば、この案は社会的/経済的に頓挫するからです。

なお、権限は他者にも影響を及ぼすため正当性が必要とされると思います。
今回その正当性の根源となっていたのは「市民の代表である=市長」
もしくは「金銭を提供する=病院理事長」だったのではないでしょうか。

逆にいうと、「この町で生まれ暮らしていく我々は大きな影響を受けるのだ」
ということは直接的には正当性の根源として認められない(もしくは弱い、劣る)ため、
市民は権限を有していなかったとも見られると思います。

一方で、権限を有するものは明確な責任も負っています。
市長は、承認した案が失敗すれば市民の信頼を失い失職しえず、
病院理事長も、資金を提供した事業が失敗すれば金を失いますし、
職員からの信頼も失う可能性があります。

正当性を有するということはより明確な責任を負うということではないか
と感じました。

その一方で、このような状態が続けば市民には諦観観念が生じるのではないかと思います。
少し場面は異なりますが、「どうせ選挙に行ったって・・・」という言葉を
ネット上ではよく見かけます。選挙の投票率低迷が騒がれて久しいですが、
その根底には市民が、「権利はあるけど権限はないから行ったって意味ない」
ということを感じているからではないかと思います。

長くなりましたがまとめますと
市民に権利はあるが権限はない。なぜならその正当性=明確な責任を負う
ということを保証していないからだ。
ということです。

さらに論理を飛躍させれば、
行政主導のまちづくり・まちおこしは、
市民が大きな権限を有さないため諦観観念を惹起しやすいが、
市民主導のまちづくり・まちおこしは、
市民が大きな権限=責任を有する分本気のものになりやすい
とも言えるかもしれません。

今後も地元で生活していく私は以上のようなメッセージも(勝手に)受け取りました。
みなさん、古郡さん。勉強になりました、ありがとうございました。


【202107】

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柔道まさかの団体銀
No:5401 投稿者:10期千ア 投稿日:2021/07/31 Sat 22:08:31

ショックですねぇ(@_@)フランスは偉かったですが、柔道では実力が完全に上に見えましたが・・・井上監督日本人らしく個人戦のリベンジをさせてあげたいようなオーダーを・・・まさにJUDOの勝利でしたT_Tしかしこういうことが有るのがスポーツの面白さでも有りますね〜>_<

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柔道のルール
No:5400 投稿者:10期千ア 投稿日:2021/07/30 Fri 23:44:25

余談でもう一つだけ、先生のおっしゃる通り柔道のルールが攻めさせるように変化しているのは良いことだと思いますが、そもそも今の「技有り」が見る限り昔の「有効」と「技有り」のミックスになっているのが非常に残念です。日本の柔道経験者なら有効と技有りは明らかに分かりますが、どうしてか外国人はわからないようです。それゆえに中間評価で有効が廃止され技有りだけになっているのですが(元々は「効果」も有りましたがそれが廃止されたのまでは納得していますが)、今も世界に指導しには行っているようですが、完全に柔道の技の本質の指導不足が広がっていますね。JUDO が一人歩きするのだけは避けたいですね

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柔道原沢氏
No:5399 投稿者:10期千ア 投稿日:2021/07/30 Fri 23:22:49

まさに先生の仰る通りで姿勢が残念でしたね。私もテレビの前で『早く技をかけないと負けるぞ!』と怒ってましたが・・・
ただ柔道経験者から原沢氏の立場に立ってみると、
おそらく準々決勝・準決勝で共に延長戦になり、体力が限界に達していたのでしょう。そしてその結果精神的スタミナまで限界になり、3位決定戦の後半でついに頭が朦朧となった状態で戦っていたのだと思われます。私も経験が有りますがそうなると外からの景色が全くわからなくなります(^_^;)伝統の最重量級で代表になっている段階で地力は確実に有るでしょうが、問題は全世界にテレビ中継されるような試合なので外向けにも見るに耐える部分の面でも鍛えないといけない、その為には朦朧とならないような精神的な鍛錬、更にはその為には根本的なスタミナの鍛錬が不足していたと考えられます。(~_~;)今回のオリンピックの柔道は今まで素晴らしい結果だっただけに非常に残念ですが、救いは今回は団体戦が有り、金メダル以外あり得ないでしょうから柔道競技は有終の美を飾ることが出来そうではあります(^◇^;)

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メダル
No:5398 投稿者:千ア MAIL 投稿日:2021/07/30 Fri 21:07:30

ベッティング遅れて参加できずすみません。自国開催ですが無観客ということでメダルは皆んなの予想より少ないと思っておりましたが思ったより取っていますね。しかし確実と思われる選手が取れなかったり伏兵が取ったりしているところが有り、その差が何かを考えることが面白いですね!

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みんな、オリンピックで語ろう!
No:5397 投稿者:酔狂先生 投稿日:2021/07/27 Tue 13:18:40

○三戸(7/27)
「選手たちの一生懸命」は見させられる。

浮かんだことを列挙。
開会式
・陛下の開会の挨拶の時に、菅と小池は着席したまま、(注意されたのだろう)途中で立ち上がった!!!!!
・イタリアのユニフォームが一番センスが良かったんじゃないか
・「木遣り」等の伝統文化はそのまま見せないと、下手な演出で薄っぺらくなる。
・知らない国がこんなにあるんだ…。
 いつの間にか独立している。
 いつの間にか国名が変わっている。
 日頃、耳にする他国のニュースは欧米中ロ韓などせいぜい10〜20か国。
 知らない小国も、国連で1票持っている。
オリンピックの意義・価値
・オリンピック以外のスポーツ大会なら見ない種目がほとんど。
 トライアスロン、カヌー、スケボー等々
 オリンピックなら見てしまう!!
・ロシア選手が国家から送り出されてないという政治の舞台になっていても、
 こんな暑いときにアメリカのTVに合わせて開催されるという商業主義に染まってきていても、
 「難民選手団」の存在は、オリンピックの価値としてまだ残されている象徴かもしれない。

各競技
スケボー
・スケボーで、13歳で金メダルで大騒ぎ。
 岩崎恭子の「生まれて一番幸せ」という言葉を思い出した。
 僅か14年間の人生でこの言葉は「相応しくない」のでは?
 その後の彼女の軌跡は…。
 今回、「史上最年少!」と騒ぐが…。
・水泳とスケボーの違いはある。
 どうもスケボーは10代に向くスポーツじゃないのか?
 身の軽さ、痛みに対する感覚等々…。
 そんな中で30代の選手がいたが、残れなかった。
 経験があまりプラスにならない種目なのか…。
柔道
・柔道最重量級の男女日本代表選手の戦う姿勢はまさに対照的だった。
 女子の素根は技をかけ続け、相手が指導3つで金メダルを勝ち取った(表彰台の4人のうち、ダントツに小さい)。
 男子の原沢は、4年前に負けた相手に勝つために5年間頑張ってきた、というのに、
 技をかけて攻めねば指導で負けることが分かっているのに、逆に、技をかけることをせず/できず、指導3つで負けている。
 相手がうまいと解説では言うが、その相手に勝つために5年間…、というなら…。
 歯がいい試合の後の記者会見で、みんなのおかげでここまで来れた、と感謝の言葉を2度も発しているが、
 申し訳ない、恥ずかしい、と言わない。
 素根もみんなの支え・応援があったはずだ。
 それに応えて、日の丸と君が代を世界に示した。
 スポーツは姿勢が「感動」を産むのだ。
・柔道のルールが、「攻めさせる」という方向で変更してきている。
 蹲れば、「待て」で試合が中断する、という情けない情景は残っているが、
 かつての「勝つ」ということのために「攻める」を放棄した柔道から相当変わってきている。

メディアの伝え方
・「最年少メダリスト」「日本初の金メダル」「兄妹同時金メダル」などなど
 メディアは「キャッチコピー」を付けたがり、
 それを連呼し続ける。
・キャッチコピーは「意味付け」だ
 どう意味づけるか?
 メディアは「目を惹く」ために。
 だから「惹句」と訳す。
 見る方は、メディアの「惹句」で見させられていないか?
 惹句を与えられていない選手にもドラマがあり、血の望むような努力があるのでは…。
 兄妹での金メダル、よくやった、おめでとうと二人には言いたい。
 だが、二人は「特別」か?
 
その他
・日本の若者たちはすごくないか?
 よく、ここまでの結果を出している!
 そして、そのような若者を産出し、育てたこの「日本という国・社会」はすごいと思う。
・誰のために戦うのか、出場するのか?
 A.自分のため、B.周りの人・支えてくれた人のため、C.国にのため
 ほぼすべての選手の口から「B」への感謝の言葉が…。
 戦前・前回の東京五輪の時は「C」を口にしていた。
 彼・彼女たちも、感謝の気持ちを持っていただろうが、口から出た言葉は…。
 なぜ「BからCに?」何がそう変えた?
 「BからCに」で、何を得、何を失った?

・空手の清水が銀に終わった。
 清水は先に型を見せる相手選手の姿を見ない。
 相手を見たら冷静さが保てない、力が発揮できない、というのは…。
 「武道」、「道」なのだが…
 「勝つため」には、に組しない。
 相手の姿を見ても影響されない「不動の心」が「武道」ではないのか…。
 清水の演武は力が入りすぎているように見えた。
 彼女は、「日本大会で武道を…」「空手を人々に知ってもらいたい」というようなことを言っていた。
 何を見せたかったのか、わかってほしかったのか?
 「勝ち」と「空手、武道」のどちらを見せたかったのか?
 彼女は「絶対女王」だそうだ。
 武道は「心技体」の統合であり、「心」が一番最初ではないのか?
 (弓道を見よ!)
 まあ、グローバル化していない相撲があの体たらくでは…

・断っておくが、
 私は清水選手や個々の選手を否定するつもりはない。
 選手たちが、どれほどの思い出、どれだけ練習してきたか、
 勝った喜び、負けた悔しさは、想像する以上、というより共感しえないことだ。
 問いたいのは、空手界や各界の指導者、
 そしてこの国の在り方である。 


〇日々野(7/27)
先生、ありがとうございます。

開会式やその後の中継を見ていて、
撮影や映像配信の技術も進歩している(していく)のだと気づかされました。(4年に1度、技術の進歩をお披露目する場でもある。)
web会議のクオリティが上がったように、映像配信のクオリティが上がっていけば、
会議室の必要性が下がったのと同様に、大きなスタジアムも不要となるかもしれません。無観客試合が標準となっていく?
それでも、スポーツを観戦し、感動や興奮を共有したいという欲求はなくならないと思います。
大きなスタジアムからより小規模な集まり(パブリックビューイングやスポーツバー等)に分散していくのか。
あるいは、仲間と一緒に観戦するという欲求さえネットが取り込んでいくのか。
(あつ森やニコニコ動画(配信を見ながらコメントを入力できる)といった例があると思います。)


【OLI2021】

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