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08年度討論会の反省・報告 〜したい・すべき・できるの統合〜
No:2246 投稿者:今村達朗(20期生) 投稿日:2008/12/30 Tue 10:06:34


境界を引くとは組織を決めること

ウチとは何か ソトとは何か


今村一酒(いっさ)



12月20、21日に行われた小山ゼミナールとの討論会の反省・報告を行います。


【一日目・全体会】

〈テーマ〉  第5章「組織の境界について」理解

■全体総括 (30点/100点)

[すべきこと]

@両ゼミの論文のテーマとなる三戸公『現代の学』第5章「組織の境界について」に何が書かれているのか、
共通の理解を確認する。

A上の共通理解に基づき、各ゼミ論文の問題・方法・結論について、その納得性を討論する。


[当日したこと]

両ゼミで意見を交わす中で、実際に有効打となった主張は自分が把握するかぎり以下の二点のみである。

@大野さんから、第5章「組織の境界について」における著者三戸公の問題意識、問題、方法、結論の理解
を両ゼミで出し合う表の提示。

第5章の論文理解をまとめたこの表は、一日目の議論のまとめとなり、二日目の議論の材料となり、なにより
本来一日目の議論で真っ先にすべき作業であった。この表をまとめたことは一日目の議論の中でほぼ唯一有効
な結果であったように思う。
これら著者の主張の理解については、小山ゼミが三戸ゼミの理解に沿う形で共通の理解を得ることができた。
しかし、著者の理解を明らかにしたことの「意味」を、小山ゼミにしっかりと認識させることができなかった
ため、論文理解をまとめた折角の表がその後有効に活かされなかったように思う。表が完成した時点で、この
表が何を意味するのか、なぜこの作業を行ったのかをしっかりと確認すべきであった。


A石井君から、小山ゼミの主張に対する論理の不整合の指摘。

小山ゼミの主張である、著者の問題を「バーナード理論において顧客を排除する論理」とする解釈に対し、
そのような問題に立つならば擬似要因、真正要因の検討、所有結論との整合性が取れないだろう、と言う指摘
を出した。この指摘は小山ゼミ論文の問題把握に対する決定的な指摘であり、二日目に分科会にも繋がるもの
であった。しかし二日目の分科会において、この指摘が有効に活かされず、納得のいく答えが出せなかったよ
うである。

(「組織の境界について」理解、三戸ゼミ論文、小山ゼミ論文に関しては
片岡報告08年度討論会のご報告第一弾 を参照)

[評価]

論文第5章「組織の境界について」の共通理解と、自分たちの論文の主張を50:50とする。一日目の議論に
おいて、自分たちの主張を一つも伝えることができなかったので、まず−50点。「組織の境界について」理解
においても、共通理解はなしえたものの、その意味を共有することができず、この理解が有効に活かされなか
ったことから、30点とする。



■個人の観点から(0点/100点)

この場において自分がすべきであったことは、全体における「すべきこと」に対する貢献である。このような
観点から、一日目自分は何一つ有効な発言、行動ができなかった。自分がいてもいなくてもなんら結果にしな
い。本当に情けないかぎりである。
なぜ一日目に何もできなかったのか。自分が討論会をそう甘く見ていたとは思わない。論文作成に始まりこの
一ヶ月近く、かなりのエネルギーを討論会にかけていた。しかし、前日までに自分がやろうとしていたこと、
したかったことと、当日においてすべきであったことがずれていたと思う。
自分は討論会前、「自分のいいたいこと・主張したいこと」について、その論理ばかりを詰めていた。しかし、
討論会においては自分の主張をいかに相手に伝え、理解させるかが重要であることに気づいた。
具体的な問題点として、
@討論会のテーマが「組織の境界について」理解であるにもかかわらず、元の論文と離れた自分たちの主張
Aの論理ばかりを考えていた。
B自分たちの主張をいかに相手に伝え、納得させるかの方法論を考えていなかった。
以上の二点が挙げられる。
これら二点に目を向けられなかったのは、結局、昨年度の討論会の経験をまったく活かせていなかったためで
ある。過去の経験から状況を想定し、その場における「すべきこと」に立って行動しなければならないだろう。



【二日目・分科会】

〈テーマ〉 「三戸ゼミ論文第四章における、複合公式組織において職位の体系によって境界が引けるとする
結論の納得性について」

〈なぜするのか〉小山ゼミ論文の結論である「バーナード理論において顧客を排除することはできない」とい
う主張に対し、三戸ゼミ論文の論理に納得できるかを争点とする。


■全体総括(60点/100点)

[すべきこと]

三戸ゼミ論文の問題・論理・結論に沿い、複合公式組織において「職位の体系」によって境界が引ける、とす
る論拠を説明し、納得させる。


[当日したこと]

@問題の共有
ウチ・ソト問題と離れた境界基準問題の把握(今村担当)

Aなぜ複合公式組織を論じるのか(藤井担当)
バーナードの一連の理論において複合公式組織を無視することはできない。
著者三戸公の立場においては、より現実的レベルである複合公式組織を検討すべき。

B複合公式組織とは何か(竹田担当)
小山ゼミは原典『経営者の役割』の複合公式組織に関する項を読んでいないので、三戸ゼミ論文を用いて複合
公式組織について解説を行った。

C複合公式組織における境界基準検討(中村担当)
三戸ゼミ論文の論旨に沿い、図を用いながら解説を行った。
小山ゼミからは全面的に理解、納得していただき、小山ゼミの結論を撤回された。

[評価]

ゼミ全体における「なぜやるのか」に立ち、すべきことをこなした、ということでまず6割。しかし、実際に
は小山ゼミは質問状の時点で基本的に三戸ゼミの結論に納得しており、また小山ゼミは複合公式組織を扱って
いないことから、分科会はほとんどが三戸ゼミから小山ゼミへの説明会になっていた。小山ゼミからの質問も、
「理解」レベルでの質問がほとんどで、とても討論にはならなかった。「討論をしたい」と言う意気込みで臨
んだメンバーには十分に満足できた内容ではなかった。



■個人の観点から(40点/100点)

ゼミ生として、分科会責任者として、自分個人の満足、これらを(4:4:2)とする。
まずゼミ生としては、上にあげたように、この分科会ですべきこと、自分たちの結論を小山ゼミに納得させる
ことができ、その意味では責任を果たせたと言ってよいだろう。(40点)

次に、ここの分科会では、三戸ゼミ論文の第四章の納得性がテーマとなっていたのだから、第四章全体の責任
者である自分がこの分科会の責任を負わなければならないだろう。このような観点から、この分科会で討論を
することができなかった責任は重い。特に、今回討論会初参加の中村君、竹田君に、一年に一度の、たった3
時間の貴重な分科会で討論する経験をさせることができなかったことを申し訳なく思う。

分科会のテーマが決まってから、議論の核をどのように持っていくべきか悩んだ。というのも、前提として小
山ゼミは複合公式組織を勉強していない。さらに質問状において三戸ゼミの主張に納得しているのである。よ
って、職位の体系は納得したものとしてステイタス・システムの説明をするか、あるいはバーナードとウェー
バーを比較して議論をするか。しかしどちらも有効な議論にはならないだろうと考え、とにかく自分たちで出
した結論をできるところまで詰めて、自分たちの論理をぶつけることにした。「職位の体系」結論における論
理が詰め切れていない部分として以下の三点があった。
@目的の専門化と職位の体系の関係
A学生は職位の体系に含まれるか
B公式組織と複合公式組織の関係
AとBについては、時間的に答えを出すのが難しく、また自分たちの結論(=複合公式組織で境界Bが引け
る)を揺るがす危険性があったため避け、@について自分たちで論理を見出し、自分でもそれに納得できる答
えを持つことができた。
しかし、小山ゼミとの討論を望むのであれば、AやBを議題の中心とすべきであっただろう。小山ゼミはバー
ナード理論で顧客を排除することはできない、と主張しているのだから、学生は顧客ではないのか、複合公式
組織は公式組織ではないのか、という議題があがれば、バーナード理論で顧客を排除することができるか否か、
という議論ができたかもしれない。
自分たちの結論を相手に納得させる、という「すべき」にとらわれ、自分のウィークポイントをしまいこむこ
とで討論の機会を奪ってしまっていた。討論会はロジック大会でない。本来学びの場であるのに、目的と手段
が転倒していた。常に、「なぜやるのか」を状況に応じて問い直さねばならない。



【全体を通して考えたこと】〜したい・すべき・できるの統合〜

一日目の全体会では、「すべき」をしっかりと把握していなかったために、「したい」をすることが「できなか
った」。
二日目の分科会では、「すべき」にとらわれるあまり、それに「したい」を結びつける、あるいは意味づける
ことができなかった。
やはり、自他共に成功した、と思えるには、「したい・すべき・できる」の統合が必要である。
ここで、したい・すべき・できるを自分なりに意味づけをしてみた。

したい=個人目的
すべき=組織目的
できる=方法

「したい」は自分の目的である。「すべき」は全体における立場に依存するであろう。「できる」は「したい」
あるいは「すべき」をいかに達成するか、その方法に依存する。人が組織に、社会に属して行動するとき、人
から、自分から認められるには、この三者の統合が必要であろう。

さらに、個人目的=貢献意欲、組織目的=共通目的、方法=伝達体系と、やや強引ではあるがバーナードと結
びつけることも可能であろう。(ここで、「すべきは得になる」は、バーナードの信念「協働によって初めて人
格的発展が得られる」と結びつかないだろうか・・)

僕はもともと論理的に考えることが好きで、バーナードのあらゆる組織を一般化した概念というものに強く惹
かれます。一般化された理論は考え方次第であらゆることに応用可能だと思います。これからも個人的にでも
バーナードは読み進めていきたいです。



【番外編 〜小山先生からいただいたご指摘から〜】

二日目の分科会、自分たちの班は早めに議論がまとまったため、自分たち(三戸ゼミ)の論文について小山先
生とお話しする機会があった。そこで、
表現はともかく、ウチ・ソト問題と境界基準問題があるのは分かった。しかし、バーナードで境界基準問題の
答えを出すことが、ウチ・ソト問題とどう繋がるのか。ウチ・ソト問題と切り離された境界基準問題に、どん
な意味があるのか。
というご指摘をいただいた。
自分は今まで、境界基準問題は、組織の境界を探る、という組織論として意味がある、というように漠然と考
えていたが、そもそも組織論とは何か。何のためにあるのか。現実の問題、解決、発展のためにあるのではな
いか。現実と離れた理論など意味がないだろう。
では、自分たちが境界基準問題に取り組むことはどのような意味があっただろうか。
組織の境界を決めるということは、その組織の外延を規定する、つまり、その組織概念を規定することと考え
られるだろう。そこで、自分たちは今年度夏合宿以降、『経営者の役割』からバーナード理論を勉強してきた。
よって、バーナードの公式組織、協働体系、複合公式組織の境界を規定すると言うことは、それぞれの組織概
念に対する自分たちの理解を表したことになるだろう。つまり、我々の三戸ゼミ論文は、今年度ゼミで勉強し
てきたことの集大成としての意味を持つ。
しかし、この論文を外部の人に見せるならば、そのような自分たちの自己満足で説明することはできない。
自分たちのバーナード理解を示すために境界基準問題を使った、ということにしかならない。
ここで、境界基準問題に取り組むことの意義を示すならば、やはりウチ・ソト問題と境界基準問題の関係を明
らかにし、示さなければならなかったのではないかと思う。
さらに、三戸ゼミ論文では補論としてステイタス・システムについて触れているが、その内容は明らかに論文
の一貫性を乱す、蛇足と考えられる。「折角自分たちで考えたから」では掲載する理由にはならないだろう。
結局、今回の三戸ゼミ論文は、自分たちが勉強してきたことのまとめとして、手元に置く分には良いが、「論
文」として外部に出すにはまだまだ形になっていないものであったと考えられる。
来年こそは、自他共に認められる、先輩方にも胸を張って公表できるような論文を書き上げたいと思う。



では、最後にまた一句残して、討論会の反省、報告を終わります。


【08年度討論会の唄】

両ゼミのウチとソトとを言う前に

境界基準を見直そう


解説

ウチとは自ゼミの論文、ソトとは相手ゼミの論文、そしてウチとソトを生み出す源泉たる境界とは
三戸公「組織の境界について」。意味性は弱いですがパロディーとして詠んでください。

Pass



Number
Pass
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