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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

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【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

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08年度討論会のご報告第一弾 〜「討論」の仕方に気づきたい〜
No:2244 投稿者:片岡 憲洋(20期生) 投稿日:2008/12/25 Thu 03:12:33

「討論会ではなく、勉強会だった」。
「なぜ、討論会ではなく、勉強会にしてしまったのか」。

まずは、討論会のご報告第一弾として、2日間で何をどのようにしたのか、
という観点でご報告していきたいと思います。

【平成二十年度 三戸ゼミナール・小山ゼミナール 討論会】

1.日時:2008年12月20日(土) 9:00〜17:45、21日(日)9:00〜18:00、18:30〜20:30(懇親会)

2.場所:関東学院大学 8−101教室、※びあら(懇親会)

3.司会:日尻田健次さん(大学院)

4.参加者:
大野裕貴、近本啓明(18期生)
岩城雅之、藤井孝之(19期生)
石井宏通、今村達朗、大平将之、片岡憲洋、中村貴治、山崎志帆(20期生)
江島孝允、勝又友大、高松真美子、竹田俊亮、長濱将、宮原毅(21期生)
(以上、三戸ゼミナール16名)

5.テーマ
今回の討論会は、三戸ゼミの“バイブル”とされる『現代の学としての経営学』
の第五章に所収されている、「論文『組織の境界について』の理解」をテーマとして、
行いました。


6.論文「組織の境界について」におけるテーマ、方法、結論
まずは、論文「組織の境界について」におけるテーマ、方法、結論は何かを確認したい。

6−1.テーマ
【問題の背景】
現代は組織社会である
    ↓
組織による個人の抑圧問題
    ↓
大学問題、公害問題(現象)⇒(@)「ウチ・ソト」問題

※大学問題
大学の本質は、教師と学生の、「教育を通じた」相互作用にある。本来、学生は大学のウチ
として扱われる存在である。しかし、現実においては、大学が、学生を「ウチ」として
扱っているとは言えない。

※公害問題
企業は、「内部経済・外部不経済」の論理で維持・存続している。「外部不経済」の対象とされる
「地域住民」は、企業の「ソト」の存在として、不当に扱われている」。
その具体的事例が、公害である。

@:三戸公は、「組織による個人の抑圧問題」を、「組織のウチ・ソト」という観方で捉えている。
我々は、それを「ウチ・ソト問題」と定義した。「ウチ・ソト問題」とは例えば、
大学問題や公害問題である。

【問題】組織に境界はあるのか、ないのか。あるとすれば、組織の境界基準は何か。

6−2.方法

(1)バーナード理論における「公式組織」、「協働体系」を用いて検討する
(2)メンバーの持続性・安定性、組織目的に対するメンバーの手段性、サービスの授受が、
組織の境界基準として妥当かどうかの検討
(3)「所有」の概念が、組織の境界基準として妥当かどうかの検討

6−3.結論

(1)バーナード理論における「公式組織」、「協働体系」においては、「組織は境界を持たない」
(2)メンバーの持続性・安定性、組織目的に対するメンバーの手段性、サービスの授受は、
組織の境界基準とはならない(擬似要因)
(3)「所有」の概念こそ、組織の境界基準である(真正要因)
      ↓
物的価値(ex.土地、建物、機械)の「所有」だけでなく、非物的価値(ex.理想、信条、イデ
オロギ−)の「所有」も組織の境界基準となりうる。また、官僚制組織における「規則」の
共有も組織の境界基準となりうる。現実においては、物的所有、非物的所有、規則の共有
などの「複合的所有」によって、組織に境界が設定せられている。


7.三戸ゼミナール論文、小山ゼミナール論文のテーマ

7−1.三戸ゼミナール論文のテーマ

【問題の背景T−1】

論文「組織の境界について」のテーマを理解する
       ↓
三戸公のテーマ設定に疑問を抱く。
⇒「ウチ・ソト」の概念を規定しなければ、「組織」の境界は設
定することができないであろう。

【問題T−1】
三戸公の問題設定を整理する

【方法T−1】
大学問題、差別問題が、具体的にどのようなメンバーを対象とし起こっている問題なのか、
検討する。バーナード理論における「組織の境界」があるとすれば、
いかなるメンバーまでが「ウチ」となるのか、検討する。

【結論T−2】
<論文「組織の境界について」における問題の整理>
(1)組織による個人の抑圧問題
      ↓
(2)大学問題、(3)公害問題
      ↓@
(2´)差別問題、(3´)抑圧問題
      ↓A
(4)ウチ・ソト問題
     ↓B
(5)境界基準問題

@:大学問題は、一般的・通説的に考える場合の組織のウチで起こっている問題であり、
本来「ウチ」である「学生」が差別的に扱われる問題である。
公害問題は、一般的・通説的に組織の境界を考える場合に、組織のソトで起こってい
る問題であり、「ソト」の存在が、「不当に(抑圧的に)扱われる」問題である。

A:「大学問題、公害問題は、『組織の境界』について根本的に関わっていると三戸公は
述べる。すなわち、「組織による個人の抑圧問題」を、「ウチ」と「ソト」という観方で
捉えている。我々は、差別問題と抑圧問題を、総じて「ウチ・ソト問題」と定義した。

B:三戸公は、「ウチ・ソト問題」を解明するために、「組織に境界はあるのか、ないの
か。あるとすれば、組織の境界基準は何か」(⇒この問題を、我々は「境界基準問題」と
定義した。) という問題を検討する。

<「組織の境界」の整理>
境界A:一般的、通説的な「組織の境界」のウチのなかで起こっている問題
である「差別問題」に関係する境界。
境界B:一般的、通説的に「組織の境界」と考えられている境界
(ex.顧客をソトと考える境界)
境界C:バーナード理論における「公式組織」、「協働体系」における境界
(ex.顧客をウチと考える境界)

【問題の背景T−2】
論文「組織の境界について」の結論を理解する
        
【問題T−2】
三戸公の結論を検討する
(1)三戸公の「公式組織」における「組織の境界基準」理解の検討
(2)三戸公の「協働体系」における「組織の境界基準」理解の検討
(3)擬似要因の検討
(4)真正要因の検討

【問題の背景U】
C.I.バーナード著、山本安次郎、田杉競、飯野春樹訳『新訳 経営者の役割』
(ダイヤモンド社)を読み、「公式組織」、「協働体系」、「複合公式組織」の概念を学んだ。
学ぶ課程で、飯野春樹のバーナード理論の解説書である『バーナード 経営者の役割』
(有斐閣新書)を読み、「ステイタス・システム」の概念を学んだ。
そこで、自分たちで「境界基準問題」を考えたい。

【問題U】
組織に境界はあるのか、ないのか。あるとすれば、
組織の境界はA、B、Cのどの境界になるのか。
(1)「公式組織」における「組織の境界基準」の検討
(2)「協働体系」における「組織の境界基準」の検討
(3)「複合公式組織」における「組織の境界基準」の検討
(4)「ステイタス・システム」の「組織の境界基準」としての妥当性の検討

7−2.小山ゼミナール論文の概要

【問題の背景】
バーナード理論「公式組織」においては「顧客」がウチとなることへの、三戸公の抱く違和感

【問題】
(1)三戸公はどのようなことを論ずべきだったのか
(2)三戸公の問題意識はなにか

【方法】
(1)中條秀治『組織の概念』(文眞堂)における三戸論文批判の検討
(2)バーナード組織概念の検討

【結論】
(1)三戸公の問題意識は、バーナード組織概念において顧客を排除する論理は何か、である。
(2)「所有」が組織の境界基準であると結論付けた三戸公の組織概念は
「価値を共有した」プラス「それらの人によって所有されたモノである。
⇒この組織概念に類似するのは、バーナード組織概念ではなく、ウェーバーの官僚制組織である
⇒三戸公は、バーナード組織概念ではなく、ウェーバーの官僚制組織の議論をすべきだった


8.一日目の議論
(1)回答書に対する質疑応答
小山ゼミナールからは、上記三戸ゼミ論文の【結論T−2】における<↓B>の意味、
すなわち、ウチ・ソト問題と境界基準問題との関係性を十分に理解できない、
という回答書を頂いた。
我々はその点に対し、「ウチ・ソト」問題とは、組織による個人の抑圧問題を、
「組織のウチ・ソト」という観方で捉えた時の問題である。そして、「ウチ・ソト問題」
の具体的事例としては、大学問題と公害問題がある。さらに、大学問題と公害問題では、
関係する「組織の境界」が異なり、大学問題においては、境界Aが、公害問題においては、境界Bが問題となる。
その一方、境界基準問題とは、「組織に境界はあるのか、ないのか。あるとすれば、
境界を設定せしめるものは何か」という客観的、概念的な問題である。
つまり、現実の問題の内容を意味する「ウチ・ソト」問題と、客観的、概念的な「組織の
境界基準問題」では、その意味内容が異なる、ということを述べた。

(2)論文「組織の境界について」のテーマ、方法、結論の確認
回答書に対する質疑応答をしている過程で、両ゼミの「論文『組織の境界について』」
の理解が異なるのではないか、まずは、それを確認せねば始まらない、という三戸先生からの
ご指摘を頂いた。そして、上記「6.論文「組織の境界について」におけるテーマ、方法、結論」
の確認を、黒板を使って行った。

(3)両ゼミの論文のテーマ、方法、結論の確認
黒板の中央に、「論文『組織の境界について』」のテーマ、方法、結論を書き出し、
その両サイドに、両ゼミの論文のテーマ、方法、結論を書き出した。三戸ゼミから、
小山ゼミ論文に対する質問が出たものの、一日目は、以上(1)、(2)、(3)を行い、
最後に翌日の分科会のテーマを出し合い、終了した。


9.分科会の議論
分科会は、3つのテーマに分かれて行った。
(1)小山ゼミ論文の検討
(2)「公式組織」、「協働体系」における組織の境界基準の検討
(3)「複合公式組織」における組織の境界基準、「職位の体系」についての検討

(1)小山ゼミ論文の検討
本来であれば、一日目に確認した、「論文『組織の境界について』」のテーマ、方法、結論
を基準として、両ゼミの論文の「問題」を出し合い、「論文『組織の境界について』の理解」
をテーマとして議論すべきであった。
しかし、当日は、「小山ゼミ論文」の問題設定の検討に終始し、三戸ゼミ論文の問題を出す
時間は数分しか取ることが出来なかった。本来のテーマとすべき、「論文『組織の境界について』
の理解」という所に立たずに、小山ゼミ論文の議論の検討に終わった。

(2)「公式組織」、「協働体系」における組織の境界基準の検討
三戸ゼミ論文の問題である、「『公式組織』、『協働体系』における組織の境界基準の検討を
テーマとし、議論を行った。(詳細は、分科会担当者に任せる)

(3)「職位の体系」について
三戸ゼミ論文の問題である、「『複合公式組織』の境界基準、『職位の体系』」について
議論を行った。(詳細は、分科会担当者に任せる)


10.反省点
○討論の仕方が分かっていなかった
一日目の大半は、「論文『組織の境界について』のテーマ、方法、結論」の確認
の時間であった。これは、討論ではない。事前に三戸先生から、今回の討論会のポイントは、
「どちらが元の論文(「組織の境界について」)を読んでいるかだ」とアドバイスを頂いていた
にも関わらず、なぜ、このようなことになってしまったのか。

(理由)3つの論文を、「問題」という視点で結びつけることができなかった
「論文『組織の境界について』」における問題、三戸ゼミ論文における問題、
小山ゼミ論文における問題、この3点を結びつけずに、各論文を別々に扱い、
部分的な「論理」のみを議論の対象としてしまった。
例えば、小山ゼミ論文の問題設定を問題とし、三戸ゼミがそれに対し、質問、指摘を
するのみでは、議論は平行線をたどるだけである。
「討論の仕方を分かっていなかった」、というのが、最大の悔いである。
半年以上かけて読んできた「組織の境界について」の問題は何か、三戸ゼミ論文の問題は何か、
小山ゼミ論文の問題は何か。それらを結びつけ、「自分たちの論文で言いたいこと」を
確認するために、議論を進めるべきであった。
これは、三戸先生のアドバイスの意図を考えず、昨年度の討論会の反省を自分のもの
とせず、「本当に充実した討論会にしたい」、と思っていなかったという姿勢の問題であり、
本当に恥ずかしい。
昨年度の反省から、今回は「三戸ゼミ論文で言いたいこと」を確認した。しかし、
討論会にて、それを中心に議論することができなかった。
「自分たちの言いたいこと」をいかに納得させるか、という視点がなかった、と言える。
今回の討論会に向けて、そもそも、「討論をしたい」ということで準備を進めてきた。しかし、当日
は討論を十二分にすることはできなかった。その最大の要因は、「討論の仕方」を分かって
いなかったこと、「討論の仕方」を詰めていなかったことであると思う。


11.表彰
MVP:石井宏通(7)  <候補者>大野裕喜(4)、片岡憲洋(2)、宮原毅(1)
先輩賞:大野裕喜(6) <候補者>今村達朗(2)、石井宏通(1)、片岡憲洋(1)、近本啓明(1)
刮目賞:勝又友大(3) <候補者>大野裕喜(2)、竹田俊亮(2)、石井宏通(1)、近本啓明(1)
新人賞:竹田俊亮(6) <候補者>宮原毅(4)、勝又友大(2)
期待賞:片岡憲洋(3) <候補者>竹田俊亮(2)、今村達朗(1)、勝又友大(1)、高松真美子(1)、
                     近本啓明(1)、中村貴治(1)、宮原毅(1)
                                                 (以上、括弧内は獲得票数)

※今後の(基本的な)報告方法
<1.全体について>(基本的に、3年生以上)
〔一日目〕
・○○点−その理由
・得たこと、学んだこと
〔二日目、分科会〕
・○○点−その理由
・得たこと、学んだこと
<2.自分について>(2年生以上)
〔一日目〕
・○○点−その理由
・得たこと、学んだこと
〔二日目、分科会〕
・○○点−その理由
・得たこと、学んだこと
<3.まとめ>(基本的に、3年生以上)
・討論会を通して得たこと、学んだこと
・今度の課題

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