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《TOPICS ( 10月27日 更新)》
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【ベ ッ テ ィ ン グ】
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【No.5195】2016リオ・パラリンピックBETTING!! 【No. 5181】リオオリンピック第一弾 8月14日まで! 【No. 5182】リオオリンピック第二弾 8月14日まで!
【書店日記&今月の雑誌】
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【K-1 グランプリ】 【No.5175】6・7月のキリ番報告 【No.5161】3〜5月のキリ番報告 【No.5134 】祝 カウンター700000突破!
【No.4873】2014年K-1GP 【No.3920】K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093】報告要項
(11/11)勉強の報告 〜討論会に向けて〜 12月20・21日に行われる討論会に向け、勉強の議論にも熱が入り日付を超えることが多くなりました。
No:2116
投稿者:今村達朗 (20期生)
MAIL
投稿日:2008/11/15 Sat 21:26:07
これから毎回の勉強内容をゼミで確実に共有するため、勉強の報告をゼミ報告と分けて三年生がまとめることになりました。現在ゼミでは、
・三戸公『現代の学としての経営学』講談社学術文庫 第五章「組織の境界について」の理解
・バーナード理解
以上の二点を中心に行われています。これらのテーマは先輩方にも見解をお持ちの方が多
いのではないでしょうか。ゼミで行われている議論を一部でも共有していただき、楽しん
でいただければ幸いです。
●今日の議題、その前に
討論会のテーマが決まりました!
関東学院大学、小山ゼミとの討論会のテーマが正式に確定しました。
今年度のテーマは、
三戸公『現代の学としての経営学』講談社学術文庫 第五章「組織の境界について」理解
です。三戸ゼミと小山ゼミとの勉強の方向性のズレから共通テーマがなかなか決まらない状況に
ありましたが、討論をしたい!という互いの意思から、今回「組織の境界」をテーマとす
ることになりました。
これらを踏まえ、三戸ゼミの論文テーマは以下のとおりです。
テーマ『「組織の境界について」理解』
第一章、三戸公の問題意識から境界問題、組織の内外問題の把握(片岡商事担当)
第二章、境界要因としての協働体系の検討(黒王担当)
第三章、境界要因としての公式組織の検討(後藤藩担当)
第四章、境界要因としての複合組織の検討(チェイサー担当)
今回は第一章について片岡商事がレジュメにまとめ、検討することになりました。
●今日の議題 〜前期の確認と「組織の境界について」理解〜
第一章に求められる内容として、大まかに
○前期の勉強で明らかにしたこと
○「組織の境界について」理解
以上の二点がある。
○前期で明らかにしたこと
われわれは前期を通して組織の境界について勉強を行い、その結論のひとつとして「組織
の境界問題」と「組織の内外問題」の二段階の把握を行った。
「組織の内外問題」
@差別問題・・・本来組織の内であるものが外として扱われている。(学生問題)
A抑圧問題・・・組織の外のものが抑圧的に扱われる。(公害問題)
すなわち現実に起きている組織の内と外にかかわる問題であり、三戸公はこれらを問題意
識の出発点として境界を考えている。
「組織の境界問題」
@組織に境界は在るのか無いか
Aその境界はフィクションではないか
B境界があるとすれば何によって規定されるか
この境界問題は組織に対する概念的な問題提起であり、組織の内外問題を解決する手段として考えられる。
三戸公は「組織の境界について」において、組織の内外問題を問題として検討せず、境
界問題の検討を行っているが、そもそも組織の内外とは何なのか、それが境界によって
いかに解決されるのか、という検討がないため、境界に対する結論を提示しながらも現
実への問題解決にいたっていない。
そこで、自分たちは主に組織の内外問題の把握から、組織の内と外とは何なのか、その
概念規定(※)を中心として議論を行ってきた。
よって、今回の論文においても「組織の内外問題」をテーマとしても良いのであるが、小
山ゼミと討論をするため、共通テーマで議論をするために今回の論文では「組織の境界問
題」を議題の中心として据えることとした。
○「組織の境界について」理解
三戸公の「境界問題」に対する結論は大きく以下の二点である。
@バーナード理論は境界要因として有効でない。
A組織の境界を設定せしめるものは「所有」の概念である。
以上の結論に対し、われわれは前期において以下のように批判する。
@バーナード理論を境界としない明確な根拠が示されていない。これを境界としないのは、
著者が無意識に内外を規定しているからではないか。
A著者の結論としての「所有」は、以下のように分割される。
a.物的所有
b.非物的所有 b−1 価値の共有
b−2 規則の共有
これらを「所有」としてくくることができる概念的関連性は弱く、またそれぞれ一つ一つ
を見ても境界としての有効性は低い。
以上が三戸公の境界結論に対するわれわれの認識である。
これらの前提を踏まえ、第一章の構成は(現時点で)以下のように考えられる。
第一節、組織の内外問題から境界問題へ概要
第二節、三戸公の結論「所有」概念の検討
第三節、境界要因としてバーナードを捨象したことに対する疑問
ここから第二章、第三章、第四章においてバーナード理論と境界についての議論となる。
今日の議論ではここまでを確認するにいたり、実際に問題となる「組織の境界について」
の内容については再度片岡商事でまとめ、課題とすることになった。
※(参考)〜境界要因と内外概念の違い〜
境界要因とは、組織の内と外を生み出す要因であり、例えば職務の有無などが考えられ
る。職務を持っているものを内とし、持っていないものを外とする。
それに対し内外概念とは、境界によって生み出された内と外がいかなるものかを規定す
る。たとえば身内意識のようなものが考えられ、おそらくなんらかの意識あるいは扱い
であろうと考えられる。
境界要因と内外概念はしばしば混合されがちであるが、たとえば職務を持っているもの
に対し身内意識を持ち、持っていないものは、意識を持たない、というように把握する。
これらの明確な結論は出せていないが、今のところ以下のような候補があげられる。
境界要因・・・職務の有無、規則の共有
内外概念・・・利害の共有、権利の有無、身内意識
●先生からいただいたヒント
○内外問題把握の3つのポイント
@組織=『家』という視点
A家族=家の繁栄が自分の繁栄になる。(利害の共有、運命共同体)
B(複合)公式組織における職務と、非公式組織のおける仲間
○内と外の入れ子構造
今われわれが考える組織の境界は単純な組織の外縁ではない。組織はその内部に内と外を
持ち、さらにその内においてもまた内外があるだろうという、組織の入れ子構造を考えな
ければならない。
○バーナードと境界要因
バーナード理論から境界を探す糸口としてキーワードをいくつかいただいた。
「職務規定」、「伝達」、「伝達体系」、「単位組織」、「管理組織」
これらのキーワードからバーナード理論を再検討する。
●次回の課題
片岡商事
「組織の境界について」における「所有」結論検討
三戸公のバーナード理解検討
黒王
境界要因としての協働体系検討
後藤藩
境界要因としての公式組織検討
チェイサー
境界要因としての複合組織検討
●勉強において学んだこと 〜「分からない」の二段階の把握〜
論文を読む上で、その内容を二段階で把握しなければならない。
すなわちそこに何が書いてあるか、という理解と、その内容を納得できるか、という納得
の段階である。そしてそれぞれについて、「分かる―分からない」「納得できる―納得でき
ない」に分類を行う。「分からない」部分を質問するとき、また問題提起するときには、そ
れが理解の段階なのか、納得の段階なのかをはっきりさせ、その意図を回答者に示さなけ
ればならない。
「分かる」は「分けられる」である。
論文のすべてを理解することは容易なことではない。しかし「分かる―分からない」「納
得できる―納得できない」にすべてを分類することができれば、それはひとつの理解の
段階に達することができたといえるだろう。
以上で勉強のまとめを終わります。
今回、勉強に関して主に「報告」の側面を水ノ上君が「ゼミ報告〜もういくつ寝ると記念合宿」
においてうまくまとめてくれたので、ここでは勉強内容のまとめを、「理解する」という視点に立って行いました。
今後もこのような形で報告をしていければよいのではないでしょうか。
<追伸>
小山ゼミの方々へ
来る討論会へ向けて、三戸ゼミではできる限り小山ゼミと問題を共有し、「討論」をしたい!と強く思っています。
これまで勉強してきたことをぶつけ合い、共に学んでいきましょう!