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Re:板ゼミしませんか
No:5149 投稿者:竹田俊亮(21期) 投稿日:2016/04/06 Wed 22:50:20

木田さん

修業証書を始め、最後の締めを中村さんと取りまとめていただき、ありがとうございます。

「キャリア・デザイン」について本の紹介も面白く読ませていただきました。

いつだったか、

三戸先生のお話は、なぜこうも明確な論理・筋道として納得できるのか、
それは、議題において、まず、主題となるキーワード・概念を定義しているからではないか、

と、どなたか先輩が話していたのを覚えております。

ですので、「キャリア」とは何か。「デザイン」とは何か。
という定義をするところからでないと、話は始まらないと思います。

正直申し上げますと、キャリアという言葉はあまり好きではありません。
(一般的に言って、私はまともなキャリアを積んでいるとは思えないからです。
だから、本も買おうとは思いません。)

ただ、「将来と未来のために」という主題において考えるならば、
「キャリア(=経験を積むこと)」を通じて、人生を「デザイン(=計画・設計)」することは、
「将来と未来(=現在の延長、社会の変動)」を目の当たりにしたうえで、自分自身は「どのように生きるのか」、
と言い換えることができるのではないか、と思い、返信して問いを投げてみました。

こうやって、ちょっとしたきっかけで、話を膨らませていくと面白いかもしれませんね。



○日々野15期(10:19 2016/04/07)
竹田君、こんにちは。

分かる!
僕も「キャリア」という言葉があまり好きではないですね(笑)
なんでだろう、と考えていました。

「経験を積む」と書けば、特に嫌な感じはしない。むしろ大事なことだと思う。
なぜ「キャリア」と言うと抵抗があるのか。

むしろ「デザイン」の方に引っ掛かりを覚えるのではないか。
「キャリアを、デザインする」 ⇒ 「計画的に、経験を積む」
経験を積むって、"縁と運"の賜物じゃないの?
と思っているところが、違和感の理由ではないかなあと思いました。これは僕の場合ですけども。


ところで、木田君が紹介してくれた本
金井壽宏「働くひとのためのキャリア・デザイン」PHP新書
(リンクだけじゃ味気ないなあ。せっかく本企画やってるんだし(^_-)-☆)
アマゾンの紹介を読んだだけですが、面白そうですね。古本購入します。
「節目ではキャリアを考えて、普段はドリフトで。」なるほどと思います。
2002年の新書なんですね。15年近く前にこういう本が出ていたんだなあ。

◯木田世界 (25期 4/10 14:12)

竹田さん、日々野さん

投稿とメールを頂き、有り難うございます。

ご返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

未来・将来を考えると、楽しい・喜ばしいと同時に、難しく、気が重く感じてしまい、
結局あいまいなままにしかできていない自分がいます。

そんな中、拙いコメントに対して問いかけを返してくださる先輩がいることは本当に有り難いです。

 まずは、紹介いたしました、金井壽宏「働くひとのためのキャリア・デザイン」PHP新書について。
(日々野さん、書名の掲示有り難うございます。本来僕がしておくべきところ、申し訳ありません。)

【金井氏による、「キャリア」と「キャリア・デザイン」の定義】
まず、キャリアやキャリア・デザインという言葉を、金井氏がどのように用いているかについてです。
キャリアは、「長期的な仕事生活つくよて見出す意味づけやパターン」として用いられています。

キャリア・デザインは、「キャリアの問題を考える」「自分の歩みを振り返り、将来を展望する」などの意味で使われていますが、
書中に出てくる比喩の方がイメージがつくように思います。

キャリア(career)とは、もともとは「轍」を意味しています。
旅をしてきた道筋を見て、「そこで曲がったのは寄り道のようだったけど、実はそれが自分の旅の性質を大きく特徴づけたな」
「分岐点ではいつも開拓地の方に向かっていたな」のように、
振り返って見た、自分がどのような道筋を歩んできたかがキャリアであり、
それを受けて、これからどこに向かってどのように歩むのが幸せなのかを考えることがキャリア・デザインの意味合いです。

【なぜ、キャリアという言葉に嫌な感じがするのか?】

 私も、キャリアという言葉には今まであまり馴染めない印象がありました。
それはまず、日々野さんが指摘されているように「キャリア」には、意図性や自分の立てた計画の要素が感じられ、
ともすれば、その計画に沿わないものを排除し運や縁を大事にできないのではないか、という印象があること、

世間でいうキャリアというものが色のついた言葉であり、キャリア―出世、勝ち組、ノンキャリア―負け組のような、
官僚や外資系、一部の大企業の世界における偏屈な価値観を感じさせてしまう言葉だからではないでしょうか。

【金井氏の主張について:@キャリアはみんなの問題】

 金井氏の立場は、キャリアは一部のエリート的な人の問題ではなく、(当然かもしれませんが)
キャリアは、(一時的に仕事の世界から抜けることはあっても、)長い期間働くつもりがある限り、みんなの問題であるというものです。

働く人だれにも就職・創業、異動・転職、退職などの節目があり、そのような節目がある限りキャリア・デザインも働くすべての人の問題であり、
この本も働く人・働こうとする人・働く人に関わる人全体に向けて役立てるという視点で書かれています。

もちろん、本書の中には中間管理職など、会社で働く人を前提に書かれている部分がありますが、
紹介されている発達心理学等の理論は、特定の人だけを対象にしている訳ではなく、
私のように研究者になろうと考えている人間にとっても役立つ本だと思っています。

(もちろん、自営業に近い働き方をされている日々野さん、そして、起業された竹田さんにも役立つものかと思います。
僭越ながら、「食わず嫌い」せず読んでみてもよいのではないでしょうか...!
僕もこの本で紹介されている理論や著者の意見が全て「正しい」とは限らないと思いますが、
少なくとも考えるきっかけにはなると思います。) 

【金井氏の主張について:Aキャリア・デザインとキャリア・ドリフト】

 金井氏は、キャリア・デザインの「デザイン」の対語として、「ドリフト」という言葉を挙げています。
ドリフトという言葉は、(潮・風などに)流されること、(雲ののように)漂うこと、成り行き任せにすること、を意味するとともに、
推進力・威力、話の骨子という意味も持っています。

キャリア・ドリフト、というのは偶然を活かし、出会いを大切にすることで可能性を広げていくということを意味していて、
デザインとドリフトはコインの表裏であり、節目の時はしっかりデザインし、
それ以外の時はドリフトすればいい、というのが著者の主張です。

三戸先生がかつて、運と縁を掴む・大事にする、ということを話されていたように思います。
運と縁というものは、ただぼうっと待っているのではなく、何かを探し求め、アンテナを張るから見つかるものであり、
そのようにして得た運と縁に、有り難いと思い大事にしていくということであったと記憶しています。

キャリア・デザインとキャリア・ドリフトが表裏一体というのは、節目の時の「デザイン」で
自分の行きたい大まかな方向性を見定めておくことで、普段の生活においても得られる「ドリフト」の幅が広まる、という事なのではないでしょうか。

そういう理解の上で、デザインとドリフトという視点を持って生活していきたいと思います。


〇笹井純也(26期 4/17 22:15)
竹田さん、こんばんは。
「キャリア」という言葉に対して、
これまで私は特に意識したことはなかったのですが、
言われてみると違和感を覚えます…。

日々野さんの縁と運の賜物という意見も、
木田さんの偏屈な価値観を感じさせてしまう言葉というのも、
なるほどと感じました。

私は、お二人の意見とほぼ重なっているのですが、
キャリアという響きには「自分」が前面に出過ぎているように思います。
この仕事は誰から必要とされたのか、誰とともに行なったのか、よりも、
自分が何をしたのか・したいと思ったのか、が前面に出ており、
ちょっと引け目を感じてしまいます。

(私自身にはもっと「キャリア」・「デザイン」の気概が求められているように思いますが…。)

◯ 木田世界 (25記 4/18 22:16)

竹田さん、再びメールでコメントを頂き、有り難うございます。
意図に応じた書き込みができておらず、申し訳ありません。

今度こそは、「将来・未来を見据え自分自身はどう生きるのか」、を言葉にしていきたいです。
研究者となるという視点で書いていますので、どういう今後どういう研究を行っていきたいかを書きつつ、そのもとにある問題意識や理想像は何か、
教育者になる者として何を行っていきたいかを書いています。

 僕が将来・未来にしたいことは、良い地域社会を作り上げ継続させるために貢献するということです。
より具体的には、研究者として「良い地域社会を作り上げ継続させていくために、企業などの組織が、それぞれあるいは連携して、何をすべきか・何ができるのか?」
を考えることと、大学における教育者として、地域を発展させるための様々な取り組みを行う実践者、大学生、教育者=研究者自身それぞれの相互学習を進めていくことです。

 ここで、良い地域社会とはどのようなものと考えているか、当然のことも含まれているかとは思いますが、書かせて頂きます。
まずは、子供がのびのびと育つような生活環境があるということで、これは安全な道路や公園などの物理的インフラ、保育所・学校・病院等の制度的インフラはもちろん、
健全なコミュニティがあることが必要だと思います。
(最近、千葉の市川で、近隣住民の反対で幼稚園の建設計画が中止になりましたが、このようなニュースを聞くと、
地域においてお互いを大事にして助けあっていこうという一体感や関係性が失われているように感じます。)
 
また、良い地域社会であることは、その地域の独自の文化が継承され創造される場となっていることではないでしょうか。
地域が文化的に豊かになることは、そこにおける個人それぞれが発見し、成長し、成熟することの積み重ねであり、お互いに関係性を結び、
刺激を受け学びあうことの積み重ねでもあると思います。
つまり、個人レベルの成熟・学習と、お互いの間の相互作用の掛け算が、地域における文化的な発展となると考えています。

 そして次に、組織、特に企業は、そのような地域社会を実現するために何ができるのか、何をすべきなのかについて、現状で持っている答えを書きたいと思います。
ドラッカーは「杜会は機能しなげれぱならぬ,そのためには,杜会はその個々の成員に位置と役割social status and functionを与えなけれぱならず,また,
その杜会の決定的な権力は正統な権力legitimate powerでなけれぱならぬ。」と述べています。
今のところ、「位置」は、他者との関係性の中でその個人がどのようなカテゴリーに含まれるかという認識で、「役割」は、その位置において為すべきことを表すと解釈しています。

今の日本では、人々は会社の中でしか位置や役割を得ていないように思いますが、今後の社会においては、会社での仕事をしていることによって
個人が地域における位置と役割を持つことが妨げられないようにすること(=会社人間にならないようにすること)や、
会社における仕事を通じて地域における位置や役割を持つことが求められるのではないかと思います。

また、ドラッカーは人間を自由=責任ある選択を行う存在と捉えた上で管理論を論じていて、
分権的・自律的な組織体制の構築とともに、経営者の「真摯さ」、人のよい所を見出し、それを活かし伸ばそうとする心の重要性を述べています。

以上から、企業の地域に対する責任としては、財・サービスの提供により地域の生活環境を整えることはもちろん、
従業員が地域の多様なステークホルダーと関係性を作り、その強みを活かす形で位置と役割を持てるようにすることが求められると思います。
  
 今後の僕の研究としては、企業の地域に対する責任は上述したようなものか、さらに問い続けることと、
もし企業の地域に対する責任がそのようなものだとして、その具体的な内容や実現方法を考え、現在の研究から展開させていきたいです。

現在の私の研究は、横浜市内の自動車ディーラーにおける企業文化の変革と、地域活性化活動におけるネッワークの構築とその機能についての研究です。
前者は、直接的に「地域」をキーワードにしたものではないですが、企業においてそのメンバーが主体的に地域に関わりを持ち活動するためには、
企業のメンバーに共有された意識的・無意識的な規範として企業文化が持つ役割が重要ではないかという問題意識のもとで研究しています。
(前回勉強会のハローデイの例では、従業員が店内の装飾や接客を通して地域のお客様に喜んでもらう際に、「分達の仕事は何であるか」という前提が重要と思います。
自分達の仕事が、レジ打ちや商品陳列と考えるか、アミューズメントフードホールとして顧客に買い物を楽しませる事と考えるかによって、従業員の対応は大きく異なるのではないでしょうか。)

後者は、大手オフィス機器メーカーと自治体が岩手と神奈川で運営している「みらいづくりカレッジ」で、地元企業、行政、東京のビジネスマン、研究者等が協力し行っている新規事業創造や町おこしプランの提案・実行活動を研究対象として、
そこにおいて多様な主体の間にどのようにして(強い/弱い)つながりが構築されているのか、そのようなネットワークの形成は活動にどう影響しているのか、
地域の特性により、活動とネットワークの関係性はどう異なるのか、などを調べたいと考えています。

このように、現在の研究は「企業文化」「ネットワーク」などをキーワードとしていますが、今後はそれらの概念を足掛かりとしつつ、
良い地域社会を作り上げ継続させていくために企業(とその他組織、行政やNPO、大学等)が、それぞれあるいは連携して何をすべきか・何ができるのか?を考えて参りたいです。

 最後に、研究者としてだけではなく、大学における教育者として良い地域社会の実現に貢献する人材の育成を行うことができればと考えています。
(まだまだ、人に教えられるほどの何かを持てている訳ではないですが、未来・将来の展望として書かせて頂きます。)

やはり現状ですと、文系の学生にとって、知識を習っても、それを「使う」場が無く、使うことを通して分かることにするという学びが難しいと思います。
地域をフィールドとして、知るから、使える、分かるに至ることを体験できるような授業・ゼミを行いたい、ということが遠い目標としてあります。
また、その際は地域社会の発展のための様々な実践を行っている人から話を聞き、学生・研究者から提案や分析という形でフィードバックをすることで、
地域における実践者、学生、研究者が相互に学びあう仕組みをつくりたいと考えています。

 たいへん長くなってしまいましたが、以上が僕の考える将来・未来です。
竹田さんから頂いた問いをどうすれば活かせるのか、今もまだ考えています。
もちろん、自分自身で書いた将来・未来を自ら何度も練り直し、より具体的なものにしていきたいと考えていますが、
(概念一つ一つを詰めていくことも必要ですし、未来(将来)に自分がやりたいことだけでなく、将来(未来)に「社会」がどうなるかもセットで考えなければなりません..)
皆様からコメントが頂ければ、自分で考えていく上でとても有りがたく思います。

また、皆様の将来・未来についても、ぜひお伺いしたいです。安易に他者に答えを求める訳にもいかないとは思うのですが、
岡山・伊部地域のために会社を設立された竹田さんの未来・将来についても伺えれば、とても嬉しく思います。

そして、竹田さんから頂いた問いからの学びを広げるために、他の先輩方や同期の皆からも未来・将来について聞きたいですが、
特に今も大学に残って一緒に勉強を続けている石嶺さんと渡邊君からも未来・将来を聞きたいです。

(追記) 
 今回のやりとりのきっかけとなった、僕が修業証書に書いたコメントや、その後の竹田さんの投稿へのコメントを読み直したのですが、
自分が知っている・分かっているというような前提で書いてしまった文章になってしまっており、恥ずかしく思います。
もともと、修行証書に書いたコメントは、先学期の後期に学部ゼミの活動、後輩のゼミ生に何もすることができなかったことが心残りで、恐れ多くも修行証書と一緒に、僕からの卒業生へのコメントも付した次第です。
また、竹田さんへの返信も、単に本を薦める意図で深く考えずに書いてしまっていました。


ご指摘頂きましたように、自分の意図がどうであれ、その意図を他者に伝えるという観点や、自分の書き込みが人から見てどのように見えるのか、
相手はどういう意図で書き込んでいるのか、という観点が薄くなってしまっていました。

そのようなコミュニケーションの視点とともに、学生として学ぶ謙虚さも持ち続けていかなければと、今回のやり取りを通して気づかせて頂きました。

竹田さん、中村さん、「良き社会人」を目指す三戸ゼミ生・学生として、もっとも基本的で大事なことを教えて頂き、有り難う御座いました。


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