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ビジネス・企業番組WEB勉強会7・8月分
No:4983 投稿者:木田世界(25期) MAIL 投稿日:2015/08/14 Fri 22:55:05

ビジネス・企業番組WEB勉強会2015年 7・8月


 7/21「ガイアの夜明け」【プロ経営者は会社を変えるか?】

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 7/23「カンブリア宮殿」【のどを守って200年 龍角散再生の奇跡ドラマ 株式会社 龍角散】

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 7/28「ガイアの夜明け」【逆境の技術者... 異分野への挑戦!】

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 7/30 「カンブリア宮殿」【地方の絶品を発掘する!知られざる奇跡のスーパー福島屋】
○高橋(9/1 25:00)
福島屋 福島徹会長
ス―パーで売る物は、会長自らがこだわりぬいて選んだ商品。
会長は日本全国を飛び回り、生産者を尋ねたり地元スーパーに訪ねたりしては
東京で見かけない商品を探し回っています。
自分がこだわった商品と売り場だからこそ消費者に購入してもらった時の喜びが一入だそうです。

自分が満を持して消費者に届けることのできる商品しか置かないというのは、
様々な商品を置くよりも、客の好みと合致しない確率も高く非常に難しいことの様に感じます。
しかし、ス―パーであれ何であれ中小小売店が生き残るためには、商品を選別していくことが必要になってくるのではないでしょうか。
中小が大手小売店に商品の量と数で勝てるわけがありません。
また、スーパーのような生鮮食品を主とする小売店にあてはまるかどうかはわかりませんが、
圧倒的な商品量と大量仕入れと在庫管理による低価格を背景にしたネット通販にも及ばないでしょう。(家電や書籍など)
プロとして勧める商品しか置いていない中小店は、そのような大手と明確に差異化を図れるのではないでしょうか。
おりしも地方創生が叫ばれているので、地方の特産品を外部の人が発見し外部で商売するということも
可能だと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−
 8/4「ガイアの夜明け」【新"ロボット革命"、始まる】
〇笹井純也(26期 8/16 1:04)
ハウステンボスの「変なホテル」と、ソフトバンクの「ペッパー」を紹介することで、
現在 第二次産業で活躍するロボットは、
今後 第三次産業へと活躍の場を広げるだろう、という内容でした。

私はこの番組の主張に、同意します。
(今後ロボットの活躍の幅は広がっていくと思います。)
しかし、その変化を「良いこと」だとはしません。

(ハウステンボスの)澤田秀雄社長と(ソフトバンクの)孫正義社長は、
ロボットを導入する点では同じですが、注力する理由は異なっていました。
そのどちらの理由でも、私はその理想が実現された社会に、住みたくありません。

澤田社長の理由は、
「少子化はサービス産業人口の低下を招く。
 その人手不足をロボットで解消するため」です。
しかし、澤田社長の考えを進めていくと、人々の働き口がなくなってしまいます。
人間は数少ない働き口を求めて競争し、
その一方でロボットは稼働させられ人間はサービスを享受する。
そんな社会は生きづらいですし、私はいびつさを感じます。

また、孫社長は、
「ペッパーは、家族と一緒に喜び、悲しみ、
 励まし合う、そういう存在になってほしい。」としています。
しかし、ロボットが家族になったとしたら、
人間と(心を持った)ロボットのお互いのためにならないと思います。
まず、人間は人同士のコミュニケーションが面倒になり、
自分の欲求を抑えられなくなります。
自堕落な人間、もしくはその堕落を抑えようともしない人間が蔓延する社会に、
私は住みたくありません。
次に、もしロボットが心をもった場合、そのロボットは、
「人間に都合の良いように扱われている自分」
「飽きたら廃棄、という現実」に向き合わなくてはなりません。
人間により作られ、心を持たされ、
その心によって自らの奴隷のような扱いに気付かざるを得ない。
それはあまりにも可哀想です。

小学生の頃は「ドラえもん」に憧れていたのに、
現実に技術が追いついてくると「そんな社会に住みたくない」と思うとは、
少しさみしいものです。


○藤田航平(25期 8/16 3:40)
ハウステンボスのロボットのように表情を持ち、
ソフトバンクのペッパーのように会話ができるなら、
サービス業の分野では今後次々にロボットが採用されていくのだろうと率直に感じました。
番組のような受付業務や、簡単な接客なら問題なくこなすようになるのでしょう。

しかし、「家族の替わり」、となるとなんとなく抵抗があります。
感情を自由にプログラミング出来る以上、
そのロボットの「心」はおそらく使用者にとって都合のよいように設計されます。
その「都合のよさ」は人間相手には絶対にありえないものです。
ロボットに対しても愛着は湧き、親しみを持つでしょうが、それは家族?


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 8/6「カンブリア宮殿」【こんな病院見たことない!ニッポンの医療を変える男 北原病院グループ】

〇木田(25期 8/15 22:52)

(1)南医療生協と比べて

@共通点:ボランティアの存在 〜自分たちで作り上げる病院〜

この病院では、一流ホテルシェフの作る病院食やリラックスできる内装など、
患者にとって快適でリラックスできる環境を作ることで成功しています。
そこには客のニーズに合わせた工夫を行い顧客の創造を行っていくビジネスの視点を感じます。

一方で、患者の家族をボランティアとして活用することで、
市民が作り上げる地域の病院としての側面も持たせており、
これには前々回の勉強会で取り上げた南医療生協と同じく、「共」の視点を感じます。
(南医療生協でも組合員のボランティアが存在していました。)

病院という社会インフラを作っていくにあたって、
北原病院グループによるビジネスと地域市民の「共」の力をうまく組み合わせていると思いました。

(二つの病院が立地する地域も類似性があります。
愛知郊外の南医療生協は、ニュータウンとのことでした。
南医療生協の取り組みは、恐らくは地域のつながりが希薄であったところに、
意識的に地域のつながりを生み出していく活動でもあったと思います。
八王子の北原病院も映像を見ると大都市郊外にできたニュータウンのような印象を受けます。)


A違い:意思決定への参加

南医療生協では、どんな事業を行うかという基本的な意思決定レベルにも
組合員である市民が参加しています。
北原病院のリハビリセンターでは、患者家族ボランティアはいても
運営に関する意思決定に関しては市民が参加しているわけではありません。

これは、生協と一般の医療法人という制度的な違いによるものだと言えそうです。

南医療生協については、治療など基本的医療業務がどのように行われているかは紹介されてなかったのですが、
その点も調べられたらと思います。

◯木田 (25期 8月27日 0:15 追記)

(2)あきたこまち生産者協会と比べて

@「形式」と「機能」

北原医師が20年前は厚労省や医師会、周り全部が敵だったが、
今は医師会から講演を頼まれることもあると仰っていたことに、
第一回ビジネス・企業番組勉強会で扱った大潟村あきたこまち生産者協会との類似性を感じました。
(過去の勉強会の報告は、TOPICSの「報告一覧」からご覧になれます。)

(あきたこまち生産者協会の涌井氏は、Webでの販売経路の開拓や米ネピュレの開発など先進的な取り組みを行なっており、
同協会は「もう一つの農協」と言われる存在となっています。
立ち上げ当時は農協や県に敵視されていましたが、現在は県からも頼られる存在となっています。)


北原医師も涌井氏も、制度や慣習という「形式」にとらわれず、「機能」という観点で事業を見て先進的な取り組みを行っていたために、
既得権益をもつ人々と対立していたが、近年になって既存の制度がうまくいかなくなっている今、
彼らのような「異端児」の持つ視点が社会から必要とされているということでしょうか。

A疑問点・論点

また、第一回勉強会では、農家・農業・農作物(食料)と問題のレベルを分けていましたが、
今回の北原病院の例であれば、
(i)医師や看護師、その他の病院スタッフはどのような役割を持つべきか?

(例えば、医師はあくまで病気を治すことに専念すべきか、それとも患者へ配慮し様々なサービスを行うべきか、)

(A)病院や医療の役割は何か

(北原医師は、医療とは「総合生活産業」と捉えていたが、それはどのようなものなのか?)

(B);健康保険など医療制度をどうしていくべきか、

(病院の株式会社化と皆保険制度の見直しにより、多様な医療サービスを提供しサービスに応じた料金設定を行えるようにするとしたら、医療における平等性はどうなるのか)

などが論点になると思いました。


〇笹井純也(26期 8/29 7:39)
(1)今回のみのコメント
「ふつうの病院と北原病院、どちらに入院したいか?」
「どちらの地域住民になりたいか?」と質問された場合、
私は迷わず「北原病院」と答えるでしょう。

しかし、北原氏の発言を聞くと、
「これは本当に良いのかな?」とも感じます。
言い換えれば、医療を「利益を生む体質にしなければならない」「産業」と捉えた場合、
何かしらの弊害が生まれるのではないか、と感じるのです。

例えば、
高額な医療費を払えない人は、北原病院に通えません。
周辺に他の(ふつうの)病院があれば その人は医療サービスを受けられますが、
医療でも「利益を生む体質にしなければならない」と捉えた場合、
その近くの病院は 既に淘汰されているのではないでしょうか。
(「淘汰されても問題ない」となってしまうのではないでしょうか。)

北原病院は良い病院だと思いますが、
そもそも北原病院に通えない人々に対して
(北原病院?他の病院?社会?は)どのように配慮すべきか、
については考えなければならないと思います。


(2)南医療生協と比べて
「医療」への考え方の範囲をこれまでより広げた点は、両者に共通していました。
これまでの「医療行為だけをする」病院ではなく、
地域住民が参加する、生活全体を満足させる、予防もする、という
「生活全体を支える」病院づくりをどちらも行なっていました。

その一方で、地域住民にとっては、
自分たちが経営の意思決定に参加したかどうかにより、気持ちが異なります。
南医療生協は「私たちがつくり上げた」と能動的な意識が強く、
北原病院は「北原病院で働かせてもらう」とやや受動的な意識が強いように思います。

また、北原病院は海外への展開も行なっていました。
南医療生協では、意思決定の速度から見ても、
生協と言う組織体制から見ても、今後も海外展開は行なわないでしょう。
……安倍政権にとっては、より北原病院を支援したいかもしれませんね。

○佐藤樹(8/29,8:48)
この病院をとりまく人がどうなっているか、で今回は番組を見ました。
@北原氏
病院を産業として捉えているのがこの人の考え方の根幹だと思います。
患者(消費者)にとって価値のある病院作りやスタッフサービスの充実は市場における優位性につがなり、
ボランティアの導入はコストの削減、
医療が未熟な国への進出は市場の拡大につながります。
国民皆保険をやめろ、や、高齢者は医療費を3倍払えと自著で述べているとあったが、
これは結局、利潤をあげられるようにしたい、規制緩和しろ、ということなのではないか、
と感じます。
しかし医療を産業として捉えたとき、十分な医療を受けられない人は増えると予想されます。
北原氏の病院の規定は企業に近く、社会的インフラとしての規定はないのではないでしょうか。
A医師・看護師
医療は点数制であり、サービスを多彩にしても利益の上昇は限界があると思います。
だから医師・看護師の待遇は他の病院と大差ないと考えられます。
しかしこの病院のスタッフは夜勤の受け入れや診察室の見回りなど、
一般的な病院よりも明らかにやることが多いと感じます。
映像の中で医師・看護師に割かれた時間が少なく判断できませんが、医師・看護師の従業員満足度はどうなのでしょうか。
B患者
患者にとっては、とてもいい病院であるのは間違いないと思います。
北原氏の病院の規定では、患者は消費者であり、不快な思いをさせないように病院作り・サービスを行っているはずなので。
C患者の家族
患者の家族の位置づけは、病院―患者の関係性の中にはありませんでした。
しかしボランティアという形で病院の中に組み込むことで、患者の家族を病院の中に位置づけし、
病院内にコミュニティを形成しました。
一方北原氏の病院の規定を考えると、あくまで人件費を削減しつつ高サービスを提供することを目的にしていたものが、
結果的にコミュニティの形成につながったのではないかと考えます。
このコミュニティが病院外でどこまで活きているかを知りたいです。
D外国人医療従事者
最先端の医療技術を学び、故郷で多くの人を救えるという点は評価できるところだと思います。
しかし、カンボジアにできる北原病院で研修した外国人を雇うとなると、
北原氏にとってこの人たちは、
日本にいる間は人件費の安い外国人労働者、
研修を終わったあとはカンボジアという医療が未開拓な市場で雇用できる従業員という認識なのではないかと思いました。

@〜Dを通してみて、医療を産業として見ている北原氏の思考の裏をどうにも勘ぐってしまうみたいです。
どうにも医療=産業として見ることに抵抗を持ってしまいます。
医療のサービス化という観点で見れば、
南生協病院は自分たちのために自分たちで考え、実行しているのに対して、
北原病院は市場における優位性を確保するためという側面が強いと感じます。
病院と地域の関係で見れば、
南生協病院は地域によって運営され、地域の中で位置づけをされているのに対して、
北原病院のコミュニティは副産物であり、病院の外でどこまで機能するか分かりませんでした。

○中村貴治(20期,08/29, 08:50)
二つの病院に共通するのは、関係者を病院の生み出す付加価値にとって受動的ではなく、
能動的な参加者にしている点ではないでしょうか(セルフメディケーション、家族ボランティア、千人会議、高齢者と子供の交流)。
病院は、そのような関係者にとっては"管理"という命令服従関係、権限の体系をイメージする側面よりも、
"場・システムの提供"する側面と言った方がよいように思えます。
関係者が「したい」と思い、財・サービスの生産に参画するように、
「どのように誘因を設定するか」が、より決定的になっているのではないかと考えました(バーナード「誘因・貢献体系」)。
これは、ゼミの勉強(企画作り、ひいては浩友会運営)にも大いに関係するところでしょう。
また、それに関連して次のことを思いました。
・「素人」を巻き込む一方で、高いレベルのプロフェッショナルの数が必要ではないか(ボランティア、千人会議などをまとめる存在として)
・ウチ―ソト関係、境界設定を固定化していない(地域住民、患者・その家族は財・サービスの生産にとってソトではない)。

〇渡邊諒太(26期, 8/29, 10:00)
(1)南生協病院についての感想
同じ医療サービスを受けるならば、「北原病院グループが良い」と思います。
他の病院と同じように医療行為を行っていても、患者やひいてはその家族が、
その場所で「どう過ごしたいのか」という視点に立って病院そのものを設計している点がすごいと思います。

(2)北原氏の考え方について
病院が利益を生む体質でなければならないというのは半分納得します。
患者を満足させるために様々なサービスを提案しても費用の側面から制約を受けてしまう、
というのは経営上健全な状態ではないと思います。採算度外視では十分なサービスを提供できません。

しかし、病院がインフラとしての機能を持つ以上、株式会社化をするというのは首を傾げてしまいます。
株式会社化することで、不採算である事業(病院で言えば「○○科」と書かれるもの)からの撤退が考えられます。
かといってそれが不要なものではないという場合が往々にしてあります。

DVDではこの北原氏の意図は十分わからず、もう少し掘り下げて聴いてみたい所です。
病院を完全に株式会社化して、競争原理のもとに晒すという事なのか。
それとも、あくまで病院の株式会社化を容認する必要があるという事なのでしょうか。


○高橋篤史(26期 8/29 10:30)
1.北原病院
(1)病院がなぜ選ばれるようになったのか
・社会インフラから営利組織へ    社会、考え方の変化
・患者の増加、ニーズの多様化    高齢化、精神的な病の増加
・どの病院でも一定の治療      医療技術の発達⇒科学技術と人(接客)の関係性

(2)選ばれる病院を作るには
北原院長は、患者の時の経験から、患者目線の病院を作る。
”病院らしくない病院”
@”病院らしさ”とは
  既存の病院の大部分
  病気・怪我の治癒が重要。技術が物を言う世界。事務的な対応など接客は二の次。
 ”病院らしくない病院とは”
  患者の居心地を重視する。
   既存のものを革新する。
   前回の、エイトワンの時と同様に「形式」から「機能」へ
A地域の病院化
 ”市民の市民による市民のための病院”
 地域住民をボランティアとする。
 病院は、地域の中で最も老人が集まる場所。コミュニティを形成する場所。
 (おばあちゃんたちが病院で、「○○さん、今日は来てないけど体調が悪いのかね」
  と話していたのを思い出しました。)

(3)医療ノウハウをカンボジアへ
 日本→カンボジア 医療技術、病院経営のノウハウ。
 カンボジア→日本 医療スタッフ。賃金の安い研修医。
カンボジアのような発展途上国には、まず技術的・衛生的な”病院らしい病院”が必要では?
北原病院のノウハウはもう少し生活水準が発達したあと。

2.南生協との比較
(1)両者の共通点と差異
どちらも、”市民の市民による市民のための病院”を目指す点では一緒。
異なる点は両社の組織形態。
北原病院は”株式会社”を目指し、南生協は”生活協同組合”である。
・”株式会社”は、出資者の営利目的。
・”生活協同組合”は、出資者が所有者であり経営者にもなり、”利用者”でもある。
医療行為には、高度な技術を要する側面と介護やリハビリ等のサービス・コミュニティ重視の側面がある。
(後者には利用者・素人の声が役に立つ。前者には素人が口を出すべきでない。)

(2)どちらが残るか
私は、”生協”に分があると考えています。
その理由は、
@医療技術の発達や高齢化により、地域社会のコミュニティづくりのための側面が強くなると考えられるため。
A利用者の眼が経営にそのまま反映できる生協の方が真に必要とされるサービスの維持や開発ができるため。
です。

また、医療業界に限らず、”生協”という組織形態には可能性があります。
出資者自身が所有者であり経営者にもなり利用者であるという点で誰のために何のために働くか、
ということが非常に明快であるため、社会貢献度の高さを感じやすいからです。。
また、地域の絆、コミュニティというものが再重要視されていることも理由です。

○石嶺佑騎(24期,8/29,11:58)
北原氏によって建てられた病院は、患者としてもその家族としても、利用者にとって非常に良い病院だと感じました。
特に「セルフメディケーション」という考え方は薬に頼らず患者自身の手で治っていくという点で素晴らしいと思います。
「利用者」視点で作ったというだけあるなと思いましたが、逆に「雇用者」についてはどのような待遇がなされているのか気になりました。
また、「家族ボランティア」はそれに参加することでボランティアと患者の関係性を生み出すとともに、病院関係者とも関係を作れる制度
だと感じました。参加者が病院を通じて関係性を築くことができるという点では南生協病院と通ずるものがあります。

一方で、北原氏の「医療は人がいかに良く生きて良く死ぬか、全体を総括する総合生活産業」という医療の定義と、
「病院は利益を生む必要がある」という主張にはつながりが感じられず、皆さんと同様納得できませんでした。
定義においても、医療は「人がいかに良く生きて良く死ぬか」までは納得できますが、「総合生活産業」という点には
納得できません。DVD勉強会では、その点について意識しながら学びたいと思います。

〇木田

各事例について、行動・施策と、目的・機能・背景にある考えという方法で番組内容を整理してみました。


2015/8/6「カンブリア宮殿」【こんな病院見たことない!ニッポンの医療を変える男 北原病院グループ】

<江戸川病院>
動物の展示―患者を楽しませる病院

<愛媛大学病院>
+1000円で高級病院食―患者の病院食への不満の解消
栄養部部長「患者サービスでもあるし、本当の食事として提供したい」

<KNIグループ>

〇北原国際病院
・展示・内装・照明の工夫―患者の安心・リラックス
・すぐMRI検査、その場で投薬で効き目の確認、見回り―患者の安心、迅速かつ的確な治療の提供

・スタッフの多能化―医者は治療に専念
・動線を短縮した自社設計―救急患者を断らない、北原院長「ここが断ったら最後」

北原院長(自身の入院経験から)
「人は弱っている時こそ感覚が敏感、不安になる」
「人の痛みが分からない者に医療はできない」
「利益を上げられないと、病院が工夫して新しいものを生み出すことが出来ない」

北原院長:少子高齢化、医療の赤字、高齢者に一番必要なのは医療⇒産業化・規制緩和により自由な料金設定

〇リハビリセンター

・自社農場ーセルフメディケーション(自分で治っていく)

・ボランティアの活用
―患者家族:雑費の軽減、家族以外の患者との交流、生きがい
―患者:傾聴活動やイベントを通して社会復帰が加速?
―病院:スタッフの手間・人件費の削減、医療知識の普及、地域との信頼関係?

〇カンボジア

・研修生の受け入れ
―日本:医療従事者不足解消
―カンボジア:高度医療時術の普及
研修生「バイク事故の多いカンボジア人の治療のため脳手術の技術を身につけたい」

・現地病院の開設
北原院長「医療にはすべての産業が必要」輸出産業としての医療

2015/4/21「ガイアの夜明け」【いま、地域革命が始まる!】
<南医療生協>

・コンビニ、フィットネス、レストラン、病児保育と病院の複合施設、通り抜け設計
 ―病院を地域住民(組合員に限らず)の生活の中へ

・母子向けのイベント―組合員どうしの関係作り

・組合員ボランティア、千人会議による病院の設計・構想、近隣組合員の定例会議
 ―自分たちで作り上げる病院へ、地域のコミュニティ作り

・高齢者と子育て世代のための住居作り、共同スペースでのイベント
 ―世代を越えた関係作り

2014/07/22「ガイアの夜明け」拡大SP「“接客革命”始まる!」

<広畑センチュリー病院>

・待ち時間の短縮
・コンシェルジュによる患者案内、買い物代行
―患者が元気を取り戻す?

・専属シェフの料理、誕生祝、散髪

・医師の応対への顧客満足調査(笑顔やアイコンタクトなど)

・医師、看護師、その他スタッフのホテルでの研修、外部講師による「接客マナー」研修
―ホテルのような接客を!



【まとめてみての感想】

・北原院長の「意図」として、
 「患者が安心しより高度で包括的な治療を提供できる病院を作りたい」
 「医療の規制緩和、産業化を通して病院が利潤を上げ、少子高齢化社会でも医療制度を維持したい」
 「地域の病院、市民が作り上げる病院にしてゆきたい」
 のどれに重心があるのか?
 北原院長の「行動」はその意図に沿っているのか?という疑問をを持ちました。

・南医療生協も北原病院も、地域の病院を目指していますが、
 南医療生協では組合員がコミュニティとして自律的、継続的、組織的に行動しているように見えるのに対し、
 北原病院の場合は患者や患者家族の間の関係性はあくまで個人的なものに見えます。

−−−−−−−−−−−−−−−
第五回ビジネス・企業番組勉強会 追加参考番組
 :2014/07/22「ガイアの夜明け」拡大SP【“接客革命”始まる!】

〇笹井純也(26期 8/29 9:17)
(1)ローソンについて
我が家の近くにはローソンがあります。それも2店舗。
しかしローソンがこのような努力をしているとは、気付きませんでした。
「ガイアの夜明けは良い面ばかり撮影しているなぁ」とは思いましたが、
これからそのローソンは変わるのでしょうか。
観察していきたいです。

さて、
元々コンビニは(商店街と違って)機械的にサービスをしていました。
「コンビニなんてそんなものだ」「機械的だから気楽なのだ」とされていた点が、
いまローソンでは変わりつつあるようです。
私は、これはコンビニ全体にとって一大転換点だと思いました。

たしかに今のコンビニは既に、数年前と大きく異なっています。
野菜はあり、ドーナツやコーヒーはあり、
無印良品や大地を守る会などの企業と連携をしています。
しかし、これらは全て「便利さ(コンビニエンス)」の延長です。

それに対して「接客」により提供されるものは「便利さ」ではありません。
「便利さだけを追求する」コンビニから、
「総合的な顧客満足を求める」コンビニへと変わることは、
コンビニそのもののコンセプトに関わる問題だと思っています。
(私は後者のコンビニの方が、健全で良いと思います。)


(2)広畑センチュリー病院について
「医者と患者の関係という今までのイメージを(中略)縮めていける」、
番組中でそう話していました。
しかし、今までの両者の関係は、本当に悪いものなのでしょうか。

患者がお客様扱いされている場合、
医者から生死に関わる宣告された時、患者は医者を信じるのでしょうか。
(店員が客に都合の悪いことを言ったとき、
 客は、自分に都合の良い店へ乗り換えたがる気がします。)
医者は新しい関係に耐えられるのでしょうか。
(そもそも医者はとても大変な仕事なのだから、
 そのぶんの敬意を払われ、偉ぶるくらい、むしろ当たり前だと思うのですが…。)

今までの両者の関係は、どこが良くてどこが悪いのか、
新しい両者の関係は、どこが良くてどこが悪いと予想されるのか、
それらをもう一度考える必要があるはずです。

ところで、
顧客満足チェック表、ホテルのような接客……、患者は「顧客」なのですね。
私は違和感を覚えました。

−−−−−−−−−−−−−−−
 8/11「ガイアの夜明け」【地方を変える! 新たな水族館・博物館】

〇木田(25期 8/14 22:52)
<良いと思ったこと>
動物園でキリンが食べているところが良く見えるように、高い場所から見られるようにする、
博物館では、「ティラノザウルスは待ち伏せで狩りをしていた」という最新学説に乗っ取ったポーズで化石を展示したりという工夫が良いと思いました。

動物園や博物館というのは、動物や恐竜のあり方について子供たちに情報と体感を与えることで興味を持ってもらうという「教育」の側面と、
入場者から料金を得て展示を継続するという「ビジネス」の側面があり、
これらの工夫はその両方に合致するものだと感じます。

<疑問点>
「地方を変える」がタイトルとなっていますが、
「仙台うみの杜水族館」では、宮城の海を再現した水槽や特産品のヨシギリザメを用いた出店などの試みが紹介されていましたが、
他の事例からは「地方を変える」はおろか、「地方」という要素もあまり感じませんでした。


−−−−−−−−−−−−−−−
 8/13「カンブリア宮殿」【旅作りに客も参加!シニアを夢中にさせる旅行会社の秘密クラブツーリズム】
○高橋(8/31 18:00)
シニア向けの旅行に強い「クラブツーリズム」。

クラブツーリズムは”テーマ旅”を売りにしています。
例えば、「松尾芭蕉の足跡をたどる旅」や「富士山一周の旅」など幅広くあります。
テーマは細分化されていますが、”コンセプト”は一貫していることが面白いと思いました。
そのコンセプトは、”旅行を通じて仲間と笑顔を増やすこと”です。
そのために客をカタログの配達員や添乗員にすることもしています。
そうならば、テーマの良し悪し(個人的には玉石混淆…)は関係なく、顧客を増やすことができているのに納得できます。

そのコンセプト自体にもなるほどと思います。
よくお年寄りの方々は旅行に行きますが、それは多忙さからの開放と暇つぶしのためだけでなく、
職場での関係がなくなったあとの新たな関係作りという側面も強いということに驚きました。
私には、約40年続いた仕事の関わりがなくなることをまだ想像できませんが(所属型であればなおさらです)、
それは大きな転換点だと予想することはできます。
新しい関係構築に一役買うのが旅行であったり、デイサービスであったりするのでしょう。


○藤田航平(25期 8/31)
・テーマに合わせ旅行前に絵画やダンス等の講座を開きなかまづくりを行う。
・客をカタログの配達員、添乗員、無償のヘルパーとして参加させる。
これらのように
旅という場を提供することで、
参加者のコミュニティの形成を促すという点で
第五回企業番組勉強会で取り上げたテーマとの共通性が見られました。
@なかまと一緒に行うこと
Aそしてそのなかまの役に立つ(と実感する)こと
参加者はこの2点で旅を楽しんでいるのだと思います。
「団体旅行の時代から個人旅行の時代へ」という背景の中で
そういったことが求められるようになってきているというのは面白いですね。


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 8/18「ガイアの夜明け」【"意外なコラボ"が...これまでにない商品を作る!】

○藤田航平(25期 8/20 12:00)
「コラボ」の事例として取り上げられた2つ
・ANAとトヨタ紡織によるエコノミークラスのシートの開発
・パンメーカーと有名料理人による土産菓子の開発

「コラボ」にとって最も重要なのは
新たに生まれる商品やサービスそのものではなく、
それに付随する「話題性」なのだとよく分かる内容だったと思います。
「あの」トヨタ(紡織)が開発したシート
「あの」シェフが監修したお菓子
記号消費ですね。


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 8/20「カンブリア宮殿」【会社は社員が活躍する舞台!
“社員が変わる”驚きの企業再生術!テンポスバスターズ】

○高橋篤史(8/30 23:00)
飲食店向けの格安厨房機器(主に中古品)のレンタルを手掛ける
テンポスバスターズの創業者:森下氏
社員のやるきを引き出す人事制度に焦点が当てられていました。

<良いと思ったこと・気になったこと>
・外食産業という開廃業の多い業界でのレンタルに目を付けたこと。
・社員に飲食店を経営させたり(失敗したらテンポスに復帰させる)、飲食店向けに開業支援を行ったりするなど、市場自体を生み出そうとしていること。
・社員の自発的な行為を促すためのフリーエージェント制や社長立候補制、ランキング等の工夫をしていたこと。
・「(トヨタやキャノンのような)グローバル企業には世界で戦ってもらい、うちは(高齢者の)雇用を守る。」と言っていたこと。
国際競争力を付けるために安い人件費と機械化を追及するグローバル企業がカネを稼ぎ、一方で中小企業が日本の雇用を守る。
非常に良いことだと思います。
ただ、森下氏は、レンタル増加(カーシェアなども含む?)の要因に資金不足ではなく「合理化」を挙げていました。
グローバル企業の人員削減も「合理化」の延長線上にあります。
レンタルや昨今のシェアリングが本当に「合理化」で増えているかどうかは疑問です。
また、そうだとしたら「合理化」が社会の中でさらに進んでおり、その中で不合理な人間らしい生き方というものに 注目したいと思います。
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 8/25「ガイアの夜明け」【世界に広がる!ニッポン”本物の味”】
○高橋(26期 9/2)
@魚の例
パリ(消費地)で 日本人料理人から外国人料理人に (魚の活け締めの)技術  を伝えるビジネス。
A茶の例
京都(生産地)で 日本人生産者から外国人消費者に (日本茶の良い)食材  を伝えるビジネス。 
→ カナダ(消費地)で  その外国人消費者から外国人消費者に  ”     を販売するビジネス。
@パリでは活魚専門店がなかったので、本物の和食を出すために自分たちで作った。
フランスでは活魚を取り扱い生で食す文化がないので最初は苦戦を強いられたが、
火で調理する場合でも活用が可能であると分かったため徐々に受け入れられてきている。 
A京都の生産地にインターシップで来た外国人が自国に戻り茶のビジネスを広げようとしている。

今回、私が特に気になったことは二点あります。
一つ目は、食・料理といったものはグローバル化が非常に進み、日々新しい調理法や結合が
起きている世界であるということです。
一方で、和食が世界遺産に登録されたように、伝統的なものを守ろうという気運もあります。
「革新」が日々起きている料理界において、「伝統」的な料理を守っていく。
それを考えていくことが、グローバル化してはいけない部分を考えるうえで重要になってくると考えます。

もう一つは、技術と食材の違いです。
当番組では、技術は消費地が、茶は生産地がそれぞれメインになっていました。
技術の凄さはそこがどのような場所であっても実演されればわかります。
しかし、食材の良さといったものはその場でしかわからないものがあります。
それは新鮮さ、生産地の風景、生産者の顔といったところに大きく影響されるからでしょうか。
そのように考えると、食材は地域との相性が非常に高く地方活性化のカギは食にありそうです。

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 8/27「カンブリア宮殿」【創業450年!眠ることなく“眠り”を極める超老舗企業 西川産業】

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