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パリのテロ事件に関して(2)
No:4880 投稿者:三戸 投稿日:2015/01/12 Mon 19:17:24

先日、パリのテロ事件について語った。
今朝、池上明が解説をしているのを一部だけ見た。
フランスは、各国の亡命者・追放者・避難民などを受け入れてき、
あのホメイニも、受け入れ、警察官を配置し守り、母国にエールフランス機でお繰り返し、
そのホメイニが起こした革命から逃げてきたものも受け入れた、という。
また、政教分離政策から、イスラムのスカーフも禁じれば、ロザリオも公立学校では禁じられているという。

先日は、「表現の自由vs宗教の自由」的に論じてしまったが、
「宗教の自由」を否定していたわけではないから、この図式は間違いだな。
「表現の自由」などの「自由」の基礎は「人権」であり、
フランス革命を起こし「人権宣言」を発したフランスはは、
他者の「根本的人権(生存権)」を否定したテロリストを到底認めることはできまい。
パリでは、百万人を超すデモが起き(オランドもメルケルも参加!)、
そのために地下鉄・バス料金は無料と報道されていた。

「自由vs自由」ではなく、「自由vs人権(生命)」ととらえたとき、
どう「意見」を変えねばならないだろうか?

「責任問題」の観点で、「他者が大切にしているもの」を冒涜・否定した新聞社は、その責任を取らされた、
という考えは変わらない。
(@)だが、その「責任の取り方・取らされ方」は適切とは言えず、
その「正当性」のないテロという意思決定・行為の責任は、
イスラム教に対する世界の人々(非イスラム教徒)の認識・評価に影響を与え、
他のイスラム教徒(そして他の宗教まで)に対する「影響」は大きかろう。
異教徒の生命もまた「その人の神」から与えられたものであり、
もしくは、アッラーは「唯一神」であるとしたら、アッラーから与えられた生命を、
「神の意図」を理解できぬ人間が勝手に奪うことは許されるであろうか?
(彼らは、「イスラム教」という「特殊なパラダイム」で生きているから、
「人権」という「近代の普遍的パラダイム」で)論じたところで「仕方」あるまい。)

(A)フランスは、「民主主義・人権(宣言)の母国」としての「誇り、アイデンティティ」を大切にしている。
フランス革命で、王の首を斬り、人民(ブルジョア)の国を作った。
いま、英国、オランダ、ベルギーなどなど王室を保っている国と、消えた国がある。
(もちろん、最初から持たぬアメリカ・カナダ・豪州などもある。)
今から見れば、王室には意味があり、いったん失った王室を再び持つことはできまい。
フランスは失った代りに得たもの「民主主義・人権(宣言)の母国」を守る姿勢を明確に持っていることが、今回ので明らかだ。

中国も3000年続いた王政(皇帝)を20世紀に捨てて、民主主義、共産主義体制を選択した。
王朝の弊害を克服するために選び取った共産主義人民政府の弊害は、王朝のそれと比べてどうか?
失ったものより得たものが多く、得たことを真に大切にしているか?

日清戦争では日本は勝利した。
その主要な勝因の一つが海戦に勝利したことであり、それは海軍力の差に因ろう。
清国の方がはるかに大国で豊かであったから、海軍力でもはるかに上回ることは十分可能であったはずだ。
だが、当時の権力者、清国の西太后は海軍予算を自分の楽しみのための頤和園に流用した。
この西太后を愚かと笑い、誤りと否定するのが「常識」であろう。
さて、頤和園と軍艦、どちらに金を投じることが「賢い」であろうか?

軍艦は沈む。沈まなくとも、十年、二十年以上経てば現役から退き、
横須賀の三笠のようなごく一部の例外を除けばスクラップとなる。
(もちろん、その鉄は何かの原材料となろうが)
頤和園は天変地異にでも遭わず、きちんと管理され続けられる限り、半永久的に残り、人々を楽しませ続けよう。

戦争に負け、国の独立を失うことは望ましくなく、勝利して国民が誇りを持つことは望ましかろう。
軍備を嗤い、否定することはしない。
だが、「軍艦>庭園」は必ずしも当然ではあるまい。
軍艦も庭園も「モノ」であり、それ自体は「目的」にはなるまい。
(造園家が自分の仕事・生きがいとして「庭園を造る」ことは目的になろうが。)
それぞれの「モノ」を通じて、何を得るかであろう。

現在の「名園、名建築」はほとんどが権力者により造られたものではないか?
東大寺も大仏も、平等院も清水寺も、東照宮も浜離宮も、御所も平安神宮、明治神宮も。
ベルサイユ宮殿も、バッキンガム宮殿、クレムリン、紫禁城も、ウエストミンスター大寺院も、ローマのコロセウムもピラミッドも。
ディズニーランド、後楽園ドーム、スカイツリー、都庁、六本木ヒルズは、百年後には残っていないのではないか?
自由と平等の民主主義、個人の欲求・感情を肯定・満足させる人権が、「当然」で「正義」の現代。
得ているものも大きいが、また失ったものも想像以上に大きいのではないのか?

新しいものの「価値、プラスとマイナス」は時が経たねばわからない。
これまでのものより「優れて」いて、取り換えた方が本当にいいかどうか、「正しい」かどうかはわからない。
だが、「失ったものの価値」を本当にわかり、そして「新しいもの」の方が「価値あり」と判断して、取り換えたのであろうか?
「古いもの(失ったもの)」の価値すら「わかっていない・わからない」とするなら、「新しいもの」の価値の判断も…。
「進歩」とは、「価値の低いもの」から「価値の高いもの」に取り換えることではあるまい。
「古いもの」を「新しいもの」に取り換えただけでないか?

だが、どちらが「価値あるか?優れたものか?」の判断は困難であろうとも、
「新しいもの」には「それだけの価値」はあろう、なければなるまい。
「古いもの」にも「新しいもの」にも、それぞれ「プラスとマイナス」があるとするなら、
そして、現代社会が、人間(社会)が「進歩」を「是」とするならば、
「新しいもの」により得たものを「大切にする」以外に、「とるべき」あり方、生き方はあるまい。
そして、もし可能であるなら、「古いもの」を「遺しておく」ことではないだろうか?

日本は、およそ150年前に「古い(封建)日本」を捨て、「近代日本」となった。
70年前に「封建社会を残した古い日本」を捨て「アメリカ的戦後社会」となった。
そして、20年前、「(日本的経営=)和魂洋才」を捨て「米国になる」ことを選択した。
「グローバル化」が「進歩=必然=正義」であり、「特殊日本」を捨てていくためには、
「アメリカ化」しかない。
それがこの1世紀半の「近代化=欧米化」の流れだ。

新しいものに変えたことにより、「得たもの」「大切」にしない社会は、
どんどん薄っぺらに、痩せたものになっていき、消え果ていこう。

≪付≫
日経新聞の「私の履歴書」
いまは王貞治が書いているが、
前回は萩本欣一だった。
必読!
新聞が30回分手に入らない人は、書籍化を待て。
待てない人は、申し出よ。
(連載中から、ここで紹介しようと思っているうちに、終わってしまった。)

○木田 世界 (25期 1/14 22:24)
先生、ありがとうございます。
今回のテロがイスラム教徒の認識に与える影響ということですが、
今日の朝日新聞では、(反テロでなく)「反イスラム」のデモがドイツ東部のドレスデンで行われ、2万5千人が参加した、とありました。

このような動きがイスラム教徒と西洋社会の間の対立をさらに深め、
新たなテロを生み出すことにつながってしまうのではないかと思います。

テロの被害者や遺族の方は非常に気の毒に思いますが、
今回のテロの原因の一端も、シャルリー・エブドがムハンマドを風刺画にしたことや、
ひいては西洋諸国が引いた国境線の問題がある、というのは事実だと思います。


また、失業等で社会における居場所の無い若者がテロ組織に引き寄せられている、という構造もあります。

西欧社会は、なぜ今回のテロが起こったのかを冷静な視点で考慮せねばならないのではないでしょうか。

また、新しいものの価値を、そして古いものの価値も、
実はほとんど分かることができないのではないか、というご指摘を聞いて
他者が「大切に」しているものの価値を自分たちはどれくらい「分かる」「感じる」ことができるのだろうか、と思いました。
他者が「大切に」しているものの価値を「分かる」ことが難しいからこそ、
他者が「大切に」しているものも尊重せねばならない、というのがドラッカーの「自由」の本来的意味ではないでしょうか。

P.S
「私の履歴書」紹介ありがとうございます!
TVでもやっている(BSジャパン木曜夜11時-)ようなので、書籍と合わせてチェックします。

○安藤(25期,2015/01/14,23:21)
先生、この問題に関する2度めの場立て、ありがとうございます。
この問題、言論の自由はどこまで許されるのか、という問題については、いずれ日本でも起こることを考えれば、
私達は常に答えを用意できるようにしておかなければなりません。
なのでこうして考える機会があることはたいへんありがたいことです。

New York Timesにこんな記事が上がっていたようです。
I Am Not Charlie Hebdo
英語だと時間がかかるので、それを紹介したブログも合わせて載せておきます。
私はシャルリー・エブドではない

この記事は主に「「私はシャルリー・エブドだ」と主張するのは誤りである」ということです。
私もこの意見に同意で、表現の自由は尊重されるべきだが、神や預言者の冒涜というのは
やはり自由の名のもとに好き勝手にやっていいことだとは思わないからです。

それでもフランスの市民たちは表現の自由の方向で団結しているところに、
日本人とは違い「自由」「平等」「民主主義」への考え方があるのだなと感じます。
フランスの国旗は「自由」「平等」「博愛」を表していると聞いたことがありますが、
博愛の精神ももっと大切にしてもらいたい、そう考えます。

私の履歴書、紹介有難うございます。
書籍化が楽しみです。その時は是非買います!

【tero.sinpo】

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