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三戸ゼミQUIZ〜「こころ」ってなんだ?〜
No:4179 投稿者:衛藤雄介(23期) 投稿日:2011/12/04 Sun 08:31:04

11月29日のゼミにて、「こころ」についての“勉強ゲーム”というものをを行いました。

ゲームのルールは簡単で、

@各チームごとに順番に「こころ」のつく言葉を挙げていく。同じものは二度言ってはいけない。
 「こころ」は例えば名詞の「○○こころ」「こころ○○」と、前後どちらにつけてもよいし、
  『こころ+助詞+動詞』の形も可である。
 ※ただし音読みの「心」は認めず。よって「心配」等の言葉はカウントされない。
  また、『形容詞+こころ』もゲームの本質から離れてしまうので認めず。
A回答時間は各チーム30秒。時間内に答えられなかったらアウト!!

というものでした。
以下に、当日どのような回答が出てきたのかを挙げていきます。
【】内はチーム名、()内は当日挑戦したチームのメンバーです。

【亀ビール】(衛藤、坂倉、新山)
≪○○こころorこころ○○≫
「真心」「心強い」「出来心」「親心」「心遣い」「心残り」「遊び心」「魚心」「心意気」
「心がけ」」「心安い」「心細やかな」「心模様」「浮気心」「掌(たなごころ)」

≪こころ+助詞+動詞≫
「心が通じる」「心を許す」「心を失う」「心を動かす」「心惹かれる」「心が躍る」
「心を育てる(養う)」「心が折れる」「心を鍛える」


【タバスコJAPAN】(松井、近藤、清野)
≪○○こころorこころ○○≫
「心細い」「恋心」「里心」「心構え」「女心」「心配り」「心づくし」「心にもない」
「心づもり」「心得」「絵心」「心次第」「心清らかな」

≪こころ+助詞+動詞≫

「心をこめる」「心を閉ざす(開く)」「心が割れる」「心に決める」「心に刺さる」
「心を整える」「心が痛む」「心が狭い(広い)」


【TNI+1】(市川、中村)
≪○○こころorこころ○○≫
「下心」「心苦しい」「心変わり」「心もとない」「男心」「心ない」「心もち」「水心」
「心憎い」「手心」「気心」「心洗われる」「心和やか」「子ども心」「心添え」「心ゆ」

≪こころ+助詞+動詞≫
「心が晴れる」「心が温まる(冷える)」「心が弾む」「心を打つ」「心が荒れる」
「心がすさむ」「心がはやる」「心を読む」「心が急く」



ゲームの途中、『こころ+助詞+動詞』の形があまりに多くでてしまい、これではキリがなくなるため
「○○こころ」もしくは「こころ○○」の形のみに限るという方式に変更しました。

結果として、タバスコJAPANチームが最初にアウトになり、二チームのサドンデスとなりましたが、
亀ビールがアウトになった周で同時にTNI+1もアウトになったため、亀ビールチームとTNI+1の
同率一位という結果になりました。

みなさんは、上に挙げられたものの他にどのような「こころ」のつく言葉をご存知でしょうか?


【問題】


このゲームの目的は、「こころ」とつく言葉をいろいろと挙げることで、
「“こころ”とは何か?」という問いへの答えを探っていくということです。

みなさんは、上に挙げられた例やみなさんの知っている「こころ」のつく言葉から、
「こころ」をどのように捉えますか?


この書き込みを読まれたOBの方々、
自分なりの「こころ」について、または上に挙げられた回答を見て気付いたことなど、
以下に書いていただけるととても嬉しいです。
どうか現役生とともにクイズへの参加をお願いします。
※現役生は今週の課題です。必ず書きこむようにしましょう。

○市川宗近(11/12/4/9時30分)
とりあえず、まずは考えたことを一言。
最近、心だけで扱うことが一般的に減ったと思います。
“脳と心”というようになったと感じます。

また、夏目漱石の小説に“こころ”があります。
小説の主な題材として、心というものがあると思うのですが、
その心をあえて題名にした、夏目漱石、何かヒントになるのではないかと
思います。
少し関係のないことかもしれませんが、とりあえず、
心クイズをして感じたことです。

心というのは、どこかふんわりころころした犬のようなもので
あると感じます。決断というか断定的なものとは全く性質が違うような。
先生がおっしゃっていましたが、志(こころざし)となると強い
メッセージがあるのですが、心はどうもそれがない。
「心を決める」というのですら、なんだか弱弱しい。
「決心する」といえばなんだか強そうに感じます。
そもそも、大和言葉が漢語に比べふんわりしたものであるから
といえば、それまでかもしれませんが、
その中でも、「こころ」というのは、日本人を特に表している一つの
言葉であるような気がします。

○中村貴治(20期):11/12/04 17:50
少しずつ、考えていきます。
・「心」に似た言葉として、「(感)情」や「精神」、「魂」などがあるのではないか。
しかし、「心」の持つバリエーションの豊かさには、どれも敵わないだろう。
今回だけでも、69個は挙がった。それだけ我々日本人にとって重要なものだと言えるだろう。

・我々が「行動」をするとき、「心」はどう動いているのだろうか。
どのように作用し、どのようにそれが表れているのだろうか。
「脳」のはたらきが「行動」に表れることについては最近も耳にするが、
「心」がどのように、とは聞かなくなっている。

・中島さんが三行提報()にて、
「「思い」は私たちの胸の中にあり、「こころ」は."あなた"と"わたし"のその間にあるような気もします。」
と言及してくださっており、自分としても、スッと腑に落ちるお話である。
そのように考えると、「心にもない」「女心」などはどのように考えばいいのだろうか。

○三戸:衛藤君、結構面倒だったろう。ご苦労様です。
 誉めた・感謝したあとで言うのは「利口」ではないのだが…。

 折角の「"こころ"とつく言葉」のリストだが、チーム別に載せる必要は薄くないか?
 卒業生に見てもらって、「クイズへの参加」をして貰いたいなら、まとめるか、形別に分けるかするべきだろう(「クイズ」ではないぜ!)。
 他者のレスを期待しないものでも必要なのだが、
他者のレスを求めるときは、よけいに、
★返答しやすく
★返答したくなる
「形(表現)」に配慮することを、心がけ、学んでいこう。

⇒衛藤です。
先生、コメントありがとうございます。
ついゲームの報告と、出題の要素を両方出してしまって、
結果として返信しづらい書き込みになってしまったと思います。

本日中に表現を含め修正を行います。
  
○新山(24期) 12/5 15:00
≪1.こころ≠ヘ日本語である≫
第4回MS三行提報内における先生の、
「魂の在りかを中国人留学生は頭であると答え、日本人学生は心にあるとした」
という書き込みを読んで、このように感じました。
ゲーム内で先生が音読みの「心-シン」を使用させなかったことも、こうした意図があったと思います。
こころ≠ヘ中国の心-xin≠ニも、英語のmind≠ニも異なる。
市川さんが述べた、大和言葉という表現がしっくりきますね。

≪2.こころ≠ヘ思い≠包括する≫
・「人の思いが見える」
・「人の心が見える」
下の言葉の方が、その人間のことを深く理解しているように感じます。

○衛藤雄介(23期):12/6 15:00
ゲーム中に先生も仰っていたことですが、
「心細い」とは言うけれど、「心太い」とは言わない。
「親心」とは言うけれど、「子心(子ども心とは異なる)」とは言わない。
といったように、一部の「こころ」の表現では「こころ」を用いての反対語が
存在しないことがわかります。

このことから考えられるのは、「こころ」は単体での定義だけで通じるものではなく、
他の語と合わさることで新たな意味を構成する語であるということがわかります。


○中島(8期)(11/12/07 20:00)
 こころクイズのご紹介ありがとうございます。
 (「心○○」という語句は心を"気持ち"に置き換えても意味が通りそうですね)
 心を考えるきっかけになるようなクイズが他にもあると、輪郭がもっとはっきりしてくるかも…と感じます。
 何か良いネタはないでしょうか?

○中島(8期)(11/12/20 20:00)

 ●こころは何処にあるか?について
  ⇒『坂の上の雲』を見ていましたら、クロパトキンの幕閣が赤心から諫言するとき、胸に手を当てて
   発言していました。(そういう礼儀かもですが)ロシア人も心はハートの部分にあると思っているのでは?

 クイズの案、こっそり追加します。まとまってなくてごめんなさい。

 問題1:文字のなかに心(りっしんべん、したごころなど)が入っている漢字をあげてみてね。
 問題2:あがった漢字を分類してみてくださいね。

(回答例)
心の状態を表すもの=快、忙、悔、怪、怯、怖、悩、惜、惰
<このような心の状態がある>

心を仕向けるもの(矯め木)=忍、忌、忠、志、恩、恥、懲
<心を育てるために必要なヒント>

心の状態が顕れた行動=忘、急、怠、恣、悲、愚、惑
<思考回路の外を通ってそのまま出ちゃった行動>

異形な心の形=怒、怨、恐、悪、悶

こころの有り様=憩、悠

まごころ=愛、憂

範とすべき心の形=恭、恵、恕、慈

関係性としての心=恋、慕、懇(⇒字統:深く人の心に達すること)

身体としての心=性、息、恙、患、悸
<cf.マズローの五段階説、管仲「衣食足りて…」>

心の根幹を成すもの=情

心のはたらき=憶、感、思、意、念


●こうやって分けてみたら何か分かるかと思いましたが、いまのところ何も見えてこないです >_<.


○中村貴治

中島さん、お返事が大変遅くなり、申し訳ございません。

新たなまとめを頂き、有難うございます!
今は、誠に恥ずかしながら中島さんに挙げていただいた以上の漢字が、
頭に浮かばないのですが…。
もう少し考えて、改めて書き込ませて頂きたいと思います。



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