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�B『私の身体は頭がいい』（「非中枢的身体論」）を読みました。
No:3697 投稿者：中村貴治(20期) 投稿日：2011/06/10 Fri 20:40:58

先生、私も内田樹『私の身体は頭がいい』（文春文庫）、
「非中枢的身体論」のみですが、読みました。
（実は以前から手元にはありつつも、読むには至っていなかったのです）
今、二度目が終わって、線を引き終わったところです。

以前、アメリカで柔道家として復帰した石○慧が、
勝利した際に、その場でガッツポーズをして喜びをあらわにしていました。
その時も、確かに彼はアメリカで活動した方が幸福なのかもしれないと感じましたが、
この「非中枢的身体論」を読んで、改めて彼は武道家ではなく、スポーツ選手なのだろうと思いました。
“柔道”と“JUDO”の違いも少しわかるかもしれません。

私は剣道初段しか所有していないのですが、父は六段を所有しています。
以前に、話を聞いてみたところ、内田樹の知見に符合するところがいくつかありました。
この「非中枢的身体論」を読んだところで、またインタビューしてみたいと思います。

私も、武道を嗜んでいる方や身体・スポーツに強い関心を持っている方のご感想を、
是非お聞きしたいです。

〔追記〕
「非中枢的身体論」→「木人花鳥」→「複素的身体性論」と読みました。
これらの論文はそれぞれ順番に2001年→1996年→2006年に作成された物のようですが、
やはり先生が勧められた「非中枢的身体論」(2001)が一つの到達点であったような気がします。
「複素的身体性論」(2006)は面白いですが、「非中枢的身体論」と比較すると未だ着想段階という感が否めないかと思います。
ちなみに何故、「身体論」ではなく、「身体性論」なのでしょうか。
「木人花鳥」(1996)は腑に落ちない点もありました(自分の理解がまだまだ足りないからかもしれませんが…)。

とにかく（私のようにそこまで関心の無かった人でも）楽しめるので、
是非ゼミ生の方々に読んでもらいたいです。