掲示板

どんどんどんどんどんどんどん書き込んでね

ゼミ活動報告掲示板 大学院ゼミ掲示板 夜ゼミ掲示板 三戸ゼミ写真館

三戸ゼミHP  ゼミ歌留多 朋の会   25周年掲示板  モバイル専用URL

1043233

  《NOTICE!》

(1) この掲示板は横浜国立大学経営学部三戸ゼミナール関係者を対象としています。関係者以外の書き込みはご遠慮願います。
   何かありましたら、こちら(管理人アドレス)までご連絡願います。
   三戸ゼミナールに関係する書き込みでないと考えられる場合、管理人の判断により削除させてもらう場合もございます。

(2) この掲示板では削除キーを使用した編集方法がとられています。
   同時刻に複数の編集が重なることで別の書き込みが消去されないよう、
   投稿の際は文章の「貼り付け」等を利用して、「記事の編集」画面に留まる時間を短くするようにご協力をお願いします。

《TOPICS ( 10月27日 更新)》

【企業番組勉強会】  No.520310月29日浩友会勉強会@予習編  No.5194第10回ビジネス企業番組勉強会@予習編   No.5183第10回日程調整・視聴番組公募   No.5166第九回報告 No.5139第八回報告  No.5129第七回報告!  No.4982★報告一覧 

【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

【K-1 グランプリ】 No.51756・7月のキリ番報告 No.51613〜5月のキリ番報告 No.5134 祝 カウンター700000突破!  【No.48732014年K-1GP 【No.3920K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093報告要項

          Topics記録
名前 RSS
Eメール
題名
内容
画像
URL
削除キー 項目の保存 引用lot番号:
 

Re:松永さん、ご指摘いただき有難うございます。
No:2923 投稿者:今村達朗(20期生) MAIL 投稿日:2010/01/13 Wed 14:08:37

松永さん、討論会報告の議長団の表記について、ご指摘いただき有難うございます。
「公と私」について考えが及ばず、後輩に指摘が出来ないばかりか、
それを「面白い」などと書き込んでしまったことを、本当に恥ずかしく思います。
今回自分がこのような書き込みをしてしまったのは、
自分の三戸ゼミ・三戸ゼミナール掲示板への「甘え」が原因であり、
また自分のこのような言動に対し先輩からご指摘いただけるということを有難く感じています。



松永さんから「ウチ・ソト」と「公と私」について大変興味深い問題をいただきました。
現在僕は以前先生からご紹介いただいた土居健郎「表と裏」を読んでいまして、
今回松永さんからいただいた問題についても関連して考えたことを書き込みたいと思います。

>「ウチ・ソト」と「公と私」は、よく似た概念ですが、決定的に異なるところがあるようにおもいます。
>「ウチ・ソト」というときは「ウチ」に重点があり、「公と私」といったときは「公」に重点があるように思います。

という書き込みから、「ウチ・ソト」、「公と私」という言葉には、
それぞれの客観的(概念的)な規定とは別に、より主観的(意図的)な「意味」が加えられていると考えられます。

そこでまず、それぞれに比重を生みだす「意味」を取り除き、普遍的な規定として
「公と私」を「表と裏」、「ウチ・ソト」を「内・外」として考えてみたと思います。
これまで僕は「裏と表」と「ウチ・ソト」は並列的に関連していると考えていました。
しかし、松永さんからいただいたご指摘から、ウチにおいても「公」は当然存在するものと考え直しました。
例えば現在ゼミ生間の諸連絡は携帯電話のメーリングリストによって、
「公」の形をとって連絡・報告がなされています。
また、どんなに親しい仲でも、何かを仲間全体に(特にメール等の文章によって)連絡する際は、
それなりに形をもって、「公」的に連絡がなされます。

これらのことから、「表と裏」、「内・外」のかんけいについて、
以下のような次元の関係を持っているのではないかと考えました。

表 ――――――――
裏 ―――
○○○○○○○

つまり、内においても外においても共通して表の側面を持っているが、
内においてはさらに裏の側面を持っているように考えられます。
また裏の側面を持っているからこそ「内」といえるのかもしれません。
「表と裏」については、(完全に一致はしないようにも思いますが、)「建前と本音」と置き換えると
イメージしやすいように思います。

さてこのような認識に立った上で、まず内と外について考えます。
普通人間は、自分を中心に置きものごとを認識し、考え、
また自分により近い人間・集団に対し優先的に大切にし、接するだろうと思います。
つまりどちらをより大切にするか、自分にとって重要な存在か、という観点から、
内に対して重点が置かれると理解しました。
また、「ウチ・ソト」といった場合、ウチを重要視するのと同時に、
ウチ集団が存在し、ウチとソトという人間関係に境界が引かれる(特にソトを認識した際にはじめてウチが認識される)
という集団における人間関係に質の差が存在し生れている、という事実も重要ではないかと考えています。

ここで上に挙げた「表と裏」と「内と外」の関係にもどると、内においてはその内部にのみ存在する「裏」があるといえます。
「表と裏」について、両者はあるものごとの二側面を表し、また表はその対象の目に見え知覚される側面を表現し、
裏は目に見えない側面を表現しています。
特に日本人の場合、「本音と建前」という言葉が存在し、より意図的に裏を隠し、
それを繕うように表を表現しているといえます。
(これに関連して、以前先生から「京都の人間は誠実か」という問題をいただいていました。)
つまり、表と裏を持つ内集団においても、その「裏」を意図的に隠そうとし、そのため「表」の部分を
より重点的に意識し繕わねばならない、と考えられます。
このような観点から、「公と私」において公に重点が置かれると理解しました。

まとめると、人間は本来自分を中心に考え、よりウチの存在を大切にし、重要な存在として認識し扱う。
しかし、ウチにおいては、特に日本の場合、表と裏の二側面を持っており、また裏を意図的に
隠そうとする傾向から、「公と私」において「公」により重点がおかれると考えました。
(ただし「滅私奉公」を考えた場合、「親子関係」が強く関係しているようにも思います。
この点について自分の「公と私」に対する理解がまだ曖昧なため、さらに詰めていきたいです。)

さて、ここで企業のウチ・ソトを考えた場合、企業のウチにおいては「裏」が存在し、
またその裏になんらかの負のイメージが持たれる場合に、その企業がいくら社会貢献活動をしていても、
それを「偽善」として認識されるのだろうと思います。
しかし、日本企業が「家」でなくなり、「ウチ・ソト」が崩壊したならば、企業の「裏」はなくなり、
「偽善」的か否か、という議論もなくなるのではないか・・と考えられます。
あるいは、「家」ではなくなったが、ゲマインシャフト的側面のみが残り「ウチ・ソト」が存在している、
とも考えられますが、この場合「ウチ・ソト」を「家の原理」としてあげることに疑問が残ります。


これまで、すっきりとまとめきれず色々な問題が交錯してしまいましたが、
「表と裏」の概念は、その次元によってとても普遍性を持った視点であると思います。

「オモテは見えるが、ウラはオモテのかげに隠れている。
オモテはしかしただオモテだけを現すのではなく、またウラを隠すためだけのものでもなく、ウラを表現するものでもある。
あるいはウラがオモテを演出していると云ってもよい。
であるから人はオモテを見るとき、ただオモテだけを見るのではなく、オモテを通してウラも見ている。
いや、オモテを見るのはもっぱらそこにウラを見るためだという方が当たっているかもしれない。
このようにオモテとウラは概念的にはっきりと区別されるが、その実、相互に密接な関係にある。
すなわちオモテなくしてウラなく、ウラなくしてオモテなく、両者は文字通り表裏一体である。
オモテとウラは別々に存在するのではなく両者相俟って一つの存在を形造る。
一つの存在を認識する上でオモテとウラの区別が生ずるのであって、この二つは分裂ではなく、むしろ統一を示唆すると云うことができるのである。」
(土井健郎『表と裏』(弘文堂)p.14)

以上の文章から、先生からいただいた次の言葉が浮かびました。
「学生が学生らしく振舞えずに、社会人が社会人として振舞えるか」
オモテとウラは切り離せない統一物ですが、学生においてはよりウラの側面が、
社会人においてはよりオモテの側面が、重視され必要となるように思います。
そして、オモテというのはウラが演出し、人はオモテを通してウラを見る。
三戸ゼミは、学生として自分のウラの部分を学び鍛え、
そして同時にオモテを形作ることも学ぶことのできる場であるのだ、と改めて考えさせられました。

Pass



Number
Pass
SYSTEM BY せっかく掲示板