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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

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【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

【K-1 グランプリ】 No.51756・7月のキリ番報告 No.51613〜5月のキリ番報告 No.5134 祝 カウンター700000突破!  【No.48732014年K-1GP 【No.3920K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093報告要項

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【夏合宿報告】 勉強編 〜バーナード理解〜
No:2002 投稿者:今村達朗(20期生) MAIL 投稿日:2008/10/01 Wed 17:21:37

今年度夏合宿、今村、大平の二人体制で勉強幹事を担当しました。
勉強の司会進行を務めた立場から、今合宿の勉強について報告いたします。



■内容 「バーナード理論の理解」

・昨年度学んだ三戸公『現代の学としての経営学』第一章「経営学の転生を求めて」の理解、そして
・前期に学んできた組織の境界についての勉強を通じ、三戸公のバーナード理解の妥当性や、境界要
・因としてのバーナード理論の有効性などの検討から、バーナード理論の理解を必要とされた。

・今までは手段としてのバーナード理解であったが、今回は目的としてのバーナード理解を目指す。

・これまでは主に『現代の学』や『官僚制』など、三戸公のバーナード理解を中心としていたが、今

・回は原典『経営者の役割』の理解を目的とし、多論者のバーナード理解を参考としながら進める。


■狙い 「後期へのつながり」

今合宿の狙いは、前期に議論してきた境界問題にいったんの区切りをつけ、新たに後期の勉強、そし
て討論会への基礎となるべく、バーナード理論を理解することであった。

前期、今後の勉強の方向性として候補に挙がっていたのが以下の三点である。

@バーナード理解
Aバーナード理解と中條組織論の検討
B境界問題結論

以上三点、いずれの検討においても組織論としてのバーナード理論の理解は必須である。


■方法

バーナード『経営者の役割』を個人編、協働体系編、組織編、管理編の4部門に分け、管理編を除いた
3部門について、

個人編:片岡商事
協働体系編:後藤藩
組織編:チェイサー
3者関係:黒王

がそれぞれ担当し、レジュメにまとめてきた。

全体の流れとして、
@レジュメの報告
A各部門における最低限必要な項目の確認(二年生を中心として行われた)
B各部門における疑問点の洗い出し

以上が今回合宿で行われ、実際の議論については後期に回すこととし、最後のコマに先生から論文の読
み方についてご講義いただいた。


■今回学んだこと

今回、勉強に関して先生から教えていただいたことをまとめる。

○質問は相手が答えられるように

質問をする際、自分がどのような意図で質問しているのかを相手に示し、その意図に沿った返答をもら
えるような質問をしなければならない。
・理解ができない場合・・どの部分が、なぜ理解できないのかをできる限り明確にし、その意図を相手
に伝える。
・自分の主張が異なる場合・・自分はどのような理由でどう考えるかを主張し、相手がなぜ異なった主
張をしているのかを質問する。
質問者は常に自分の質問の意図を明確に意識し、その意図に沿った返答をもらえるような質問の仕方を
取らなければならない。
また、回答者も質問の意図を汲み取った返答の仕方を取るよう心がける。

○自分の主張に優先順位を付ける

主張が複数ある場合、それらを整理し、優先順位をつけ、最低限必要なものを主張する。こうすること
で、自分が何を一番言いたかったのかを確認でき、相手にも伝わりやすい。
またお互いがこのような形を取れば、それぞれの主張の比較検討も容易である。

○論文の理解

論文を読む目的は当然論文の理解にあり、論文を理解するとは、意味付与を行う、すなわち解釈するこ
とである。
「組織成立の3要素は伝達、意欲、目的である」これはバーナードの主張であり、
組織成立の3要素とはどういうことであろうか、と意味付与することが解釈である。
ここで重要なことは、自分の理解をアウトプットする際に、
論文(例えばバーナード)の主張と、解説書における解説者(例えば三戸公)の解釈と、自分たちの解
釈をきちんと分別することである。
自分の解釈、多論者の解釈をバーナードの主張のように扱っては誤解を招いてしまうし、他者の解釈を
自分の解釈のように主張すれば、盗作と受け取られてしまう。

○「韋編三絶」「読書百遍にして義自ずから現る」

論文を2,3回読み流したくらいで、自分たちの解釈が云々と主張しても、滑稽であるし議論が深まるわ
けもない。論文を理解する一番の手段はやはり10回でも20回でも30回でも読み返すことである。元
となる原典に何が書いてあるかを知り、初めて他者の解説を参考として有効性が得られるであろう。


■全体総括

○勉強の成果

片岡が報告第一弾で、勉強の成果が少ないと指摘していたが、僕は必ずしもそうは思わなかった。
確かに、議論を深めてこれが分かった!という結果は得られなかったが、分かっていたつもりのことが
分かっていなかった、疑問点を洗い出すことができたことは十分な成果であったと思う。
今回あがった議題を列挙すると、

「個人の地位・概念とはいかなるものか」
「個人の地位における物的、生物的、社会的要素の関係、図式化」
「物的、生物的、社会的要素と人間の特性との関係」
「人間の特性をなぜ選択力といえるか」
「人格的扱いとはどのようなものか」
「経済人仮説と全人仮説の比較における個人の地位と人間の特性の有無、関係」
「個人と協働体系との関連」
「なぜバーナードは協働体系の概念を持ち出したか」
「協働体系における物的、生物的、個人的、社会的要素及びそれらのシステムの関係、構造」
「特に生物的要素と個人的要素の違い、内容」
「組織、純粋組織、公式組織、非公式組織、複合公式組織、単位組織これら概念の違い、具体抽象関係」
「協働体系と、そのサブシステムとしての組織との関係」
「協働体系に内在するサブシステムとしての組織と、純粋組織との関係」

これら議題については、後期から各班でしっかりと準備をした上で理解を深め、討論会への武器として
いきたい。

○二年生に期待

今回、前期からゼミに参加する二年生が少なかったにもかかわらず、全体的に勉強に対する意欲が高か
った。朝方まで自主的に勉強する姿や、議論中も班の先輩に質問したり、先輩の本を奪い取って読みふ
ける光景が目に付いた。
新人賞をとった水ノ上、期待賞をとった竹田の二人をはじめ、その他にも候補者が多数いることから、
今後二年生の活躍に期待しつつ、先輩としての振る舞いが問われる立場に身が引き締まる思いである。

○勉強の進め方について

今合宿、それなりに成果が得られたとはいえ、やはり議論を深められなかったことは問題として検討せ
ねばならない。その理由のひとつとして、勉強の進め方も検討すべきである。

一つに、去年の転生の議論、前期の境界問題の検討では、各学者の組織観や、組織の境界要因などの概
念を検討するものであったのに対し、今回は純粋に論文の理解を目的としていた。
勉強の内容が大きく違うのに対し、勉強の進行を今までと同様に進めようとしていたことが、問題点と
して挙げられるだろう。

二点目は人数の問題。バーナードも、単位組織において伝達可能な人数に限界があるといっている。
20人以上のゼミ生が同時に同じ内容を共有して進めるのは困難であろう。途中先生からご提案いただい
たように、定期的に班で確認する時間をとるなどの措置が、今後勉強を進めていく上で必要となるだろう。


■司会者の立場から

今回、勉強の司会を任せていただいた立場から、反省点、気づいた点をあげる。

◇司会をするにあたって意識していた点
・全体の流れ、状況を常に把握する
・それぞれ発言の意図、複数の主張の場合は差異性に注目する
・時間管理
・ポイントシステム管理

◇司会を終えてすべきであったと感じた点
・勉強コマにおける最終的なゴールをイメージし、導く
・今、何をすべきであり何をしているのかを把握し、全体で共有する
・今行っていること、次に行おうとしていることなど、頻繁に確認をとる


【考察】

○司会を通して

今回の勉強において、全体で議論を深めることができなかったことは、やはり司会者の責任による部分
が大きかったであろう。上にあげた、司会者としてすべきであった項目のうち、自分ができたことはせ
いぜいその場その場の状況を把握することぐらいであろう。しかし、いくらその場の状況を読んでいて
も、その状況をしかるべき方向に導かなければまったく意味がないことに、あとになって気づいた。自
分が把握しなければならなかったこと、それはその勉強のコマの結論、ゴールを見定め、そのために今
全体で何をすべきかを判断し、導かなければならなかった。
さらに、議論における発言、質問に対し、その発言者の意図を全体で共有させることができなかった。
発言者の意図を汲み、言葉を変えたり三行にまとめて全体で共有する、対立する意見があれば、その差
異に注目し、論点としてあげていれば、もっと議論を深めることができたであろう。
以上が司会者としてすべきことであったが、実際は自分には役者不足な内容である。であるならば、先
生、先輩方に相談、確認を行い、アドバイスを仰ぎ進めるべきであった。そのような行いができなかっ
たことが自身の一番の反省点である。

○時間管理に関して

今回、勉強の議論とは別の点で強く感じたのは時間管理の難しさである。初日、時間管理を優先し、議
論をぶつぶつと分断しながら進めたため、結果的に内容がまったくない無駄な時間を浪費することとな
った。やはり議論の内容は大切にしなければならないし、しかし当然時間には限りがある。まさに有効
性と能率の関係であろう。これらのバランスを計ることも司会者としての重要な役割だと感じた。

○過ちを過ちとせず

最後になったが、今回自分は重大な過ちをおかしていた。
二年生が主体となり、二手に分かれて議論を行っていた際、上級生がうまく導くことができなかったた
めに、彼らの議論を有効なものにすることができなかった。そこで、先生からこのような議論には点数
を付けることはできない、と指摘していただいたにも関わらず、司会者であった自分は独断でその議論
に点数を与えてしまった。自分の意図としては、二年生の発表に何とか評価を与えようとしての判断で
あったが、この行動が意味することを深く考えていなかった。
このとき自分がしたことは、自分たちのせいで二年生の発表を生かすことができず、そのことを先生か
ら忠告していただき、自分たちが二年生に対してすまなく、反省せねばならないのに、得点を加えるこ
とでその忠告を無視していることに気づいていなかった。
また、そのような行動をとった後も、先生に相談することもなく、何もなかったこととしようとしてい
た。
振り返れば、この件だけでなく、全体的に勉強を有効に進行できていないにもかかわらず、先生方に相
談もせずに進めようとしていた。自分の愚かさと、先生、ゼミに対する申し訳なさで、合宿の後半はま
ともな判断ができない状況であった。
能力がないのだから、うまく司会ができなくても仕方がない、とっさの判断を誤ることもあるだろう。
しかし、過ちをおかしたあと、それを過ちとしなかった自分の態度が、すべての過ちであった。
三戸ゼミには先生がいる、偉大な先輩方、そして仲間がいる。自分ひとりでは何もできないのだから、
相談し、アドバイスをもらい、そして「共に学ぶ」べきであった。
今回の合宿を自分の大いなる戒めとしたい。

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