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お手本「タモリの弔辞」
No:1885 投稿者:三戸 浩 投稿日:2008/08/09 Sat 12:06:32

 弔辞・祝辞は、相手と自分との関係を語に立って相手のことを語るものであろう。勿論、相手と自分との関係も語るのであるが、何よりも「相手のこと」を語るものであり、葬儀・婚儀の主人公の存在を際だたせるために語るものであろう。
 
 タモリの弔辞を読んで欲しい。
 「8月の2日に、あなたの訃報に接しました。6年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが、回復に向かっていたのに、本当に残念です。われわれの世代は、赤塚先生の作品に影響された第一世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクターは、私達世代に強烈に受け入れられました。

 10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫がきた。あれが赤塚不二夫だ。私をみている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。

 終わって私のとこにやってきたあなたは『君は面白い。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住む所がないから、私のマンションにいろ』と、こういいました。自分の人生にも、他人の人生にも、影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。それから長い付き合いが始まりました。

 しばらくは毎日新宿のひとみ寿司というところで夕方に集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタをつくりながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。ほかのこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、未だに私に金言として心の中に残っています。そして、仕事に生かしております。

 赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。マージャンをするときも、相手の振り込みで上がると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしか上がりませんでした。あなたがマージャンで勝ったところをみたことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかしあなたから、後悔の言葉や、相手を恨む言葉を聞いたことがありません。

 あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折みせるあの底抜けに無邪気な笑顔ははるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん(たこ八郎さん)の葬儀のときに、大きく笑いながらも目からぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺のときたこちゃんの額をピシャリと叩いては『このやろう逝きやがった』とまた高笑いしながら、大きな涙を流してました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。

 あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでい・ A2のだ』と。

 いま、2人で過ごしたいろんな出来事が、場面が思い出されています。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外でのあの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あのときのあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。

 あなたは今この会場のどこか片隅に、ちょっと高いところから、あぐらをかいて、肘をつき、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に『お前もお笑いやってるなら、弔辞で笑わせてみろ』と言っているに違いありません。あなたにとって、死も一つのギャグなのかもしれません。私は人生で初めて読む弔辞があなたへのものとは夢想だにしませんでした。

 私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言うときに漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今お礼を言わさせていただきます。赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の一つです。合掌。平成20年8月7日、森田一義」
8月7日11時53分配信 産経新聞

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 …。

 TVで赤塚不二夫の葬儀が当日だけでなく翌日・週末で何度も報道されているが、過去の葬儀の大部分では有名人参列者の顔を流すだけであったが、今回はタモリの弔辞を中心に報道されていたように感じる。それだけの存在感を与えるほどタモリの弔辞は素晴らしかったということであろう。
 タモリの弔辞は、タモリという男の凄さ(存在感)を感じさせるものである。しかし、それを狙ったものではなく、「これだけ凄いタモリという男を発見し、世に送り出しせたのは、赤塚不二夫というギャグ(笑い)の天才だからこそなのである。」という赤塚不二夫の偉大さを語っているのである。凄いなあ…。弔辞の読み手(タモリ)の凄さを通して、弔辞を読まれる相手の凄さをあらためて感じさせる。凄い相手の弔辞で「相手の凄さ」を十二分に、誰以上に語ることにより「自分の凄さ」を感じさせる。そして、その二人の関係の素晴らしさ、有り難さを感じさせる。
 こういう弔辞・祝辞・挨拶・スピーチができるようになりたいなあ。いや、できるようにならねばならぬのではないか。
 組織の不祥事等々、人前・マイクの前で語らねばならなくなったとき、どれだけ「立派なこと」が言えるかにより、組織は救われ、組織とその人の信頼・評判が上がるのであるから。
 人の上に立つもの(首相、皇太子、社長・女将、校長、理事長・親方・横綱等々)から「立派な話」(聴いたものが、安心したり、未来・先行きに希望を持てたり、彈淙渺折リできる話)を聴くことができないなあ…。組織(日本という国家も組織だし、会社の係もゼミも組織だ)の長たるものは「よい話」は当然「立派な話」ができねばならず、長たらんとするものは「立派な話」ができるようにならねばなるまい。

(ちょっと中断させて欲しい)

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