掲示板
どんどんどんどんどんどんどん書き込んでね
ゼミ活動報告掲示板 大学院ゼミ掲示板 夜ゼミ掲示板 三戸ゼミ写真館
三戸ゼミHP ゼミ歌留多 朋の会 25周年掲示板 モバイル専用URL
1022956
《NOTICE!》
(1) この掲示板は横浜国立大学経営学部三戸ゼミナール関係者を対象としています。関係者以外の書き込みはご遠慮願います。
何かありましたら、こちら(管理人アドレス)までご連絡願います。
三戸ゼミナールに関係する書き込みでないと考えられる場合、管理人の判断により削除させてもらう場合もございます。
(2) この掲示板では削除キーを使用した編集方法がとられています。
同時刻に複数の編集が重なることで別の書き込みが消去されないよう、
投稿の際は文章の「貼り付け」等を利用して、「記事の編集」画面に留まる時間を短くするようにご協力をお願いします。
《TOPICS ( 10月27日 更新)》
【企業番組勉強会】 【No.5203】10月29日浩友会勉強会@予習編 【No.5194】第10回ビジネス企業番組勉強会@予習編 【No.5183】第10回日程調整・視聴番組公募 【No.5166】第九回報告 【No.5139】第八回報告 【No.5129】第七回報告! 【No.4982】★報告一覧
【ベ ッ テ ィ ン グ】
【No.5204】プロ野球・日本シリーズ2016
【No.5195】2016リオ・パラリンピックBETTING!! 【No. 5181】リオオリンピック第一弾 8月14日まで! 【No. 5182】リオオリンピック第二弾 8月14日まで!
【書店日記&今月の雑誌】
【No.5189】書店日記&今月の雑誌8月号 【No. 5177】7月 【No. 5172】6月 【No. 5160】5月 【No. 5150】4月 【No.5130】【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!
【K-1 グランプリ】 【No.5175】6・7月のキリ番報告 【No.5161】3〜5月のキリ番報告 【No.5134 】祝 カウンター700000突破!
【No.4873】2014年K-1GP 【No.3920】K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093】報告要項
飛雄馬よ、狙い球を絞り込め! 佐々木さんが指摘されている「本の内容」を説明しない、ということはとても大切な
No:1054
投稿者:太田健一(3期生)
投稿日:2006/12/23 Sat 14:30:14
ことです。本の内容を詳しく説明しようとすれば、情報量が多すぎるためにどうしても
散漫な印象を与えてしまいます。説明するにしても情報量は極力絞る必要があります。
子供の作文でも、説明に終始するものは少しも面白くありません。
「今日、先生とお友達と遠足に行きました。まずバスに乗りました。そして動物園に
着きました。カバを見ました。そしてお弁当を食べました。楽しかったです。」
というようなものです。多くの子供には、作文というものは事実を時系列的に列挙
しなければならない、という思い込みがあるようです。しかしこれでは何が楽しかった
のかさっぱり伝わってきません。
題号ひとつにしても、「動物園で見たこと」よりは「カバのアクビはでかかった」の方が、
「楽しかった遠足」よりは「なあに?このお弁当」の方が読みたくなりませんか?
楽しかったことに絞り込んで書けば、書き手・読み手ともに楽しめるはずなのです。
私がご紹介した清水義範『わが子に教える作文教室』の原題は『作文親父 星一徹』と
いうものなのですが、一徹は上記のような解説の後、次のように説いています。
「飛雄馬よ、作文にはその日のことを全部書かなくてもいいのだ。その日やったことの
うちで一番面白かったことだけに、狙い球をしぼって書いてみろ」
これは子供の作文のみならず、受講するセミナーのレポートなどにも通じる普遍的な
鉄則です。書き手にとって面白くないことは、読み手にとってはなおさら面白くありません。
本の紹介の場合、「情報を絞り込め」というレポート共通の鉄則のほかに、
「オチをつけてはならない」という鉄則があります。
本の紹介というものは広告の一態様に他ならないからです。
広告は、情報の受け手に「商品・サービスを手に取ってみたい」と思わせて初めて
完結するものです。決して自己完結してはなりません。CFでも、オチを付けてしまう
作品は必ず失敗します。
具体的には、どんなに情報量を絞ろうとも「起承転結」全てを伝えるべきではありません。
特に「著者は○○と結論付けています」といった「結」に関わる内容はタブーです。
これは推理小説で例えるならば「ポワロはジェームズを犯人と断定します」と言って
いるようなもので、伝えてはならない情報なのです。
情報の受け手に何がしかの「引っかかり」を残すのが良い広告であり、伝えるのは
「起」だけでも「転」だけでも良いのです。更には、起承転結何れにも全く触れずとも
広告は成立します。例えば、著者はなぜこの本を書かねばならなかったのか、といった
背景を紹介するだけでも、本の紹介としては十分に魅力的なものになるでしょう。
ゼミ生の皆さんは、もし本の紹介があまり面白く感じられなくなったら、本屋さんで
「腰巻き」に注目してみてください。良い腰巻きを選んでみたり、自分流に腰巻きを
アレンジしてみたりするのは楽しい遊びです。
不謹慎な言い方であるのは承知しておりますが、食中毒も副作用もPL事故の心配も
ない「書籍」というモノは、広告のNGワードが極端に少ない類稀な分野です。
せっかく自由度が高いのですから、人に読ませたい本があるならば、自分が楽しめる
ように遊び心をもって紹介してみましょう。
【追記 −佐々木さんの最後のご質問に対して−】
中島さんに教えてもらうまで『「分ける」こと「わかる」こと』をご紹介したことすら
すっかり忘れていたほどに記憶力が弱まっている私ですが、本の交換会で次のような
紹介をしたことは覚えています。
「植村直己の『青春を山に賭けて』を読んで血沸き肉踊った私は、何の準備もないまま
翌日からママチャリで旅に出たのだ!」
この時には多くのゼミ生の手が挙がりました。
登山の冒険譚を読んでなぜ自転車に乗るのだ?というような細かいことは関係ないのです。
おお、それほどまでに読み手を燃え上がらせるパワーがこの本にはあるのか、と伝える
ことこそが重要なのです。
内容に一行も触れずとも紹介になるという一例です。