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《TOPICS ( 10月27日 更新)》
【企業番組勉強会】 【No.5203】10月29日浩友会勉強会@予習編 【No.5194】第10回ビジネス企業番組勉強会@予習編 【No.5183】第10回日程調整・視聴番組公募 【No.5166】第九回報告 【No.5139】第八回報告 【No.5129】第七回報告! 【No.4982】★報告一覧
【ベ ッ テ ィ ン グ】
【No.5204】プロ野球・日本シリーズ2016
【No.5195】2016リオ・パラリンピックBETTING!! 【No. 5181】リオオリンピック第一弾 8月14日まで! 【No. 5182】リオオリンピック第二弾 8月14日まで!
【書店日記&今月の雑誌】
【No.5189】書店日記&今月の雑誌8月号 【No. 5177】7月 【No. 5172】6月 【No. 5160】5月 【No. 5150】4月 【No.5130】【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!
【K-1 グランプリ】 【No.5175】6・7月のキリ番報告 【No.5161】3〜5月のキリ番報告 【No.5134 】祝 カウンター700000突破!
【No.4873】2014年K-1GP 【No.3920】K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093】報告要項
企業不祥事事例紹介―あなたが、同じ立場にいたらどうしますか?― 以下の内容は、浩友会勉強会に臨むに際してイメージを膨らませていただくために、
No:3882
投稿者:佐々木(16期)
投稿日:2011/10/12 Wed 01:05:25
私が佐々木さんに頼んで作成してもらった資料です。
佐々木さんがしばらく出張中につき、代わりにアップロードしております。
アンケートの回答をまずは優先していただきたいのですが、ここに挙げられた事例はどれも
自分が直面したらどうするか、どうすべきかを考えさせられる内容となっておりますので、
ぜひ勉強会に参加される前に一読のうえ、考えてみてください。
意見が活発に出る良い勉強会としましょう。私も楽しみにしております。
太田 健一(3期生)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.問題意識
(1)企業の社会的責任やコーポレート・ガバナンス、コンプライアンスが叫ばれて
久しいにも関わらず、未だ毎日のように企業不祥事がテレビや新聞を騒がせています。
(2)今回の浩友会では、その中でも「内部告発」を事例として取り上げます。勉強会で
企業不祥事を扱うにあたっては、多くの切り口があります。例えば、次の通りです。
ア.日本や世界における事例を過去に遡って網羅し、知識として身に付ける。
イ.企業不祥事を事例毎に原因分析し、法制度などによる再発防止策を検討する。
ウ.不祥事が発生した際に、いかに企業にとってのダメージを最小限に抑えるかについて、
謝罪や広告等の対応策を検討する。
(3)しかし、現在すでに組織の一員として日々活動している私たちにとっての最大の関心は、
もし企業不祥事が発生した時、もし企業不祥事となる行為を自分が発見した時、「自分は
どうするか=どうするべきか、どうできるか」であると考えます。
(4)もし、私たちがえびす家で店長をしており、生食用として提供できる肉が流通して
いないことを知りながら、メニューには「ユッケ」があり、それが人気メニューとして
定着している時、自分ならどうするでしょうか?
もし、私たちが東京電力福島第一原子力発電所に勤務しており、非常用自家発電設備に
不備があることを発見し、電力供給が失われた場合は必ずブラックアウトすることが
分かった時、自分ならどうするでしょうか?
(5)今回勉強することは、明日、我が身に同じことが起きた時に「どうすべきか」を考え、
「こうすべきだ」と思った通りに「できる」ようになる、もしくは少しでもそこに
近づくためです。それでこそ、私たち三戸ゼミ生が「企業と社会」、「組織と個人」の
問題について学んできたことを「本物」にすることではないでしょうか。
2.事例紹介にあたっての考え方
(1)ここでは、浩友会で取り上げる事例を考えるにあたり、参考となる事例を紹介します。
(2)紹介の目的としては、「内部告発」、その中でも1ケースという特殊事例だけではなく、
企業不祥事としてはいくつものパターンが起こり得る中で、「自分はどうするか
=どうするべきか、どうできるか」を考えるにはいくつものケースについても考える必要があるためです。
事例には「考えるきっかけ」としての「問い」を記載していますが、あくまで参考
ですので、掲示板に書き込まなくて構いません(その分、太田さんに作成いただいた
「事前アンケート」には是非ご協力下さい)。
(3)事例は数多くありますが、選定するにあたっては「自分が同じ立場にいたらどうするか」と
考え易いものを取り上げました。具体的には、
ア.組織における特定の個人の関与が明確である事例(「内部告発」等)
イ.直接関与するかは別として、組織のメンバーが認知し易い事例
ウ.オーナーや経営者が主導しており、組織のメンバーが認知、関与しにくい事例を除く
(リクルート事件、東京佐川急便事件等の汚職・贈収賄事件)
エ.時代・社会背景が大きく異なる事例を除く(海外の事例等)
3.「事例@:偽装「雪印食品牛肉偽装事件(2001年)」
(1)概要
ア.雪印食品は、前年である2000年に親会社である雪印乳業で発生した雪印集団食中毒事件に
よる影響から、大変厳しい経営を強いられていた。
イ.それに加えてBSE問題が発生、日本国内産牛肉(Jビーフ)にBSE(狂牛病)に
かかったものがあることが農林水産省から発表された。
ウ.これを受け実施された国産牛肉買い取り事業を悪用して、雪印食品関西ミートセンター
(兵庫県伊丹市)のスタッフが国外産の牛肉を国内産と偽って国内産牛肉のパッケージに
詰め込み、農林水産省に買い取り費用を不正請求した。
エ.背景には国外産牛肉は安価であり、国内産牛肉は高価で有るという価格差の問題があった。
この為、買い取り事業に於いて、国内産牛肉の買い取り価格よりも国外産牛肉の購入価格の
方が安いという価格差が生じた。 これに目をつけ、国外産牛肉を国内産牛肉と偽る
ことにより、国外産牛肉の購入価格と国内産牛肉の買い取り価格の価格差分の莫大な
利益が発生する仕組みであった。
オ.しかしながら、翌年1月、取引先だった冷蔵会社・西宮冷蔵からの内部告発で露見した。
カ.事件発生当初は食肉事業撤退で会社継続を模索したが、雪印グループ各社も経営
責任を問われたことから、「雪印集団食中毒事件」に続いて、各地で雪印グループ製品の
不買運動が発生。スーパーで陳列を見合わせるなどの影響が発生し、雪印乳業の株価を
大きく下げるなど酪農農家への打撃も心配された。その影響から、最終的には清算
(解散)されてしまった。
※本文は、Wikipedia「雪印牛肉偽装事件」を参照しています。
(2)問い
ア.自分が雪印食品関西ミートセンターのスタッフだったら、偽装を指示された時には
従うことを拒否しますか?
イ.自分が雪印食品の関西ミートセンターの管理職だったら、偽装した場合に大きな
利益が上がる=経営危機の会社を救うことができる時、偽装を指示しませんか?
ウ.自分が西宮冷蔵の職員だったら、雪印食品との取引がなくなり、自社も共犯に問われるこ
とが分かっていたとしても、内部告発しますか?
4.「事例A:隠蔽「三菱リコール隠し事件(2000年)」
(1)概要
ア.1990年大型車で確認できる最初のクラッチ系統の破損事故が発生。1992年、大型車で
最初のハブ破損事故が発生。1996年、クラッチ系統について「リコール対策会議」。
欠陥を認識したが、リコールは届け出ず、2000年にかけて「ヤミ改修」を続ける。
イ. 1999年、広島県内でバスのハブが破損し、車輪が脱落。バスの車輪脱落で個別対策会議。
旧運輸省に「整備不良」と報告することを決定。
ウ.2000年7月、三菱自のクレーム隠し事件が発覚。このときの調査対象は過去2年間のみと
したため、それ以前の問題には手をつけられなかった。
エ.2002年1月、横浜市でハブ破損による母子死傷事故。三菱自動車(現在の三菱ふそう)側は
トラックの異常は運転者の整備不良だと主張。母子死傷事故をめぐる「マルT対策本部会議」が
技術的根拠もなく、ハブの交換基準を決定。国交省にハブについて虚偽報告。
オ.2002年10月、横浜市でトラクターのクラッチ系統が破損。国交省には「整備不良が
関係。多発性なし」と報告。同年同月、山口県内でクラッチ系統の破損でブレーキが
利かなくなった冷蔵車が暴走し、運転の男性が死亡。三菱自動車(現在の三菱ふそう)
側はトラックの異常は運転者の整備不良だと主張。
カ.2004年5月、横浜区検・地検が道路運送車両法違反(虚偽報告)などの罪で、
三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆・前会長ら5人を起訴。
キ.2004年6月、三菱自動車が乗用車で「ヤミ改修」があったことを発表。
延べ4000人以上を動員して1979年以降のデータを全て自主的に調査し、発表した。
また三菱ふそうも大型車の欠陥問題で29人の処分を発表。
ク.2004年6月、新たに43件のリコールを発表。国土交通省の欠陥リークを受けて、
1週間後の14日に発表。この欠陥が原因の事故は、人身事故が24件、火災事故は101件。
2005年3月、三菱自動車は法人として、リコール隠し当時の旧経営陣に対し、
一連の民事訴訟を提起。
ケ.2005年4月、前年9月届出のリコールに対する再リコールを発表。原因を解明
できぬままリコールを実施したため、対策実施済み車に火災事故4件発生。
加えて再リコールに先立つ緊急点検における作業手順の徹底不足による、
2件の火災事故発生が明らかになる。
コ.2006年12月、横浜簡易裁判所で行なわれた刑事訴訟にて、三菱ふそう元会長の
宇佐美隆氏や三菱自元常務の花輪亮男氏ら3名と法人に対して無罪判決。
しかし、 2010年3月最高裁にて有罪が確定。
※本文は、Wikipedia「三菱リコール隠し」を参照しています。
(2)問い
ア.自分が「リコール対策会議」のメンバーだったら、全員がリコールを届け出ないと
方針の中で、リコール届け出を主張しますか?
イ.自分が「ヤミ改修」の事実を知ったら、内部告発しますか?
5.「事例B:談合「橋梁談合事件(2005年)」
(1)概要
ア.2003年、2004年の国発注の鋼鉄製橋梁工事においてK会、A会という2つの談 合組織に
属する47社は入札談合(受注調整)を行い、実績などを元に受注業者、入札価格を
あらかじめ決め、受注予定者が受注できるようにしていた。
イ.これらの談合を行っていた背景として、鋼鉄製橋梁の市場規模の縮小傾向があったと
されている。摘発当時で年間約3500億円、受注高は約48万トンの市場規模があったが、
近年では公共工事が減少し、橋梁の分野においてもPC(プレストレストコンクリート)橋の
シェア拡大などによりメーカーの経営環境が厳しくなり、談合での高値受注によりメーカーの
共存共栄を図ったとされる。
ウ.談合組織に属する47社は国土交通省地方整備局が2000年度から2004年度に発注した
工事の約8割(工事金額では約9割)を受注、橋梁メーカーの大多数が談合に荷担し、
アウトサイダーと呼称するメーカーに対しては安値落札などの排除工作を行っていたとされる。
エ.2004年10月、公正取引委員会はメーカー各社に立入り検査した。公正取引委員会は
談合組織の幹事会社8社と担当者8人を独占禁止法違反で刑事告発。
東京高検は幹事会社など11社の担当者14人を独占禁止法違反(不当な取引制限)の
容疑で逮捕。その後も追加での起訴、逮捕が相次ぎ、 2007年1月、国土交通省は
建設業法に基づき23社に対し45日間の業務停止命令を出した。
※本文は、Wikipedia「橋梁談合事件」を参照しています。
(2)問い
ア.自分がメーカー担当者だったら、談合への参加を拒否しますか?
イ.自分がメーカー担当者だったら、談合の事実を内部告発しますか?
6.「事例C:内部告発「トナミ運輸内部告発事件」
(1)概要
ア.1974年、元社員の串岡弘昭は運輸業界のヤミカルテルを公正取引委員会に内部告発
したが、上層部は報復人事として月に3回も転勤を強要、仕事らしい仕事を与えず、
32年間、空き地の草むしりを主な業務として命じた。また社外では暴力団関係者による脅迫を行った。
イ.串岡はそうした不当要求に応じず、2006年9月、60歳で定年退職した。
ウ.また、串岡は2002年1月、内部告発に対する報復として不当な処遇を受けたとして、
トナミ運輸に4800万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。
エ.会社側は「本人の適性を考慮した結果」と争ったが、裁判は串岡の主張をほぼ認め
「原告の内部告発は正当な行為であって、法的保護に値するというべき」
「被告は、内部告発に対する報復として長期間にわたって原告に不利益な取り扱いを
したといえる」と判決。
会社の主張を退け、2005年2月、被告「トナミ運輸」側に1,356万円の賠償支払いを
命じた(富山地判平成17年2月23日)。また、判決の後「判決要旨」を読み上げた
(民事訴訟で判決要旨の読み上げは異例なことである)。
オ.同事件において、告発で名前が秘匿されなかった為にトナミ運輸より恨まれ32年間も
閑職しか与えられなかったという実例がきっかけになり「公益通報者保護法
(内部告発者に対する解雇や減給その他不利益な取り扱いを無効としたものである。
保護されることとなる通報対象を約400の法律を規定する他、保護される要件が
決められている)」が設立されたと言われている。
※本文は、Wikipedia「トナミ運輸」「公益通報者保護法」を参照しています。
(2)問い
ア.自分が串岡さんだったら、自分を守ってくれる法制度が全くない環境の中で内部告発しますか?
イ.自分が串岡さんだったら、32年間も閑職や脅迫を続けられても耐え続けますか?
ウ.自分が串岡さんの同僚だったら、串岡さんの状況を見て、上司におかしいと言いますか?