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「江戸の日本刀(伊藤三平著)」を読む20

◎富士田君、太陽公園での演奏は余裕だったみたいですね。「つい力んだ」のが自覚できたんですから。当方は今度の土曜日に3年ぶりの発表会です。
「I didn’t make any mistakes」と言えるようにがんばります！
それから今回の「江戸の日本刀」の説明の中で「現在の剣道」の基礎がつくられた話、読んでくださいね。今度、剣道部OB のご感想を聞かせてください♪

◎牛尾君、5月3日の彫刻館ケイゾウハウス内覧会「牛尾啓三彫刻50年感謝の集い」楽しかったです。50年間やってきた事もそうですが、今後の10年を見据えた構想を持っている事も更に素晴らしいと思います♪

21章　天保の改革と剣術の流行

享保の改革は八代吉宗、寛政の改革は松平定信、と見てきましたが、天保の改革は水野忠邦です。基本方針は同じく幕府の財政立て直しです。「天明の大飢饉」による農村復興や物価高騰を防ぐといった目的もありました。しかし、強引だったためか水野は失脚します。災害復興や疫病対策、インフレ対策など、現代も似たようなものかもしれません。経済の事は勉強した事ないですが、どうなんでしょうね。

ただ、水野は武道活性化のために剣術の他流試合を解禁し、その結果、身分に関係なく試合で実力差がはっきりすることもあり剣術の稽古をする人が多くなっていきます。江戸では、民間の剣術道場が人気を博し、幕府も講武所を創設して、竹刀の長さや防具を標準化しました。また、北辰一刀流の千葉周作が神秘主義や摩訶不思議な剣術用語を廃し、合理的な技術論で剣術を語り指導したことなどで現在の剣道の基礎が創られたようです。

さらに各藩は剣術修行に江戸に人材を送り込み、留学した者たちが剣術を通じて佐幕、尊王など様々な考えを持つ者と知り合い・交流し、影響を与え合ったことが明治維新の原動力になったとも言われているそうです。