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Topics記録
第9回ビジネス・企業番組勉強会@予習編
Prev:5157
No:5158
投稿者:渡邊諒太(26期)
MAIL
投稿日:2016/04/28 Thu 02:15:16
[返信]
第九回ビジネス・企業番組勉強会@予習編
日程調整&出欠確認の場でも少し触れましたが、
第9回ビジネス・企業番組勉強会の番組は以下のものを予定しております。
【視聴番組(予定)】
カンブリア宮殿 2016年2月11日 放送
「地元にあった奇跡の店SP 第2弾 超地域密着経営で大人気の和洋菓子店 たこ満」 番組概要
第9回勉強会も前回(第8回)と同様に、視聴した番組と学んできた理論を結びつけ、
どのように使うことが出来るかを考えてきて頂きたいと思います。
また、第8回において扱った理論に磨きをかけて、
今回の番組と結びつけて論じることも出来るかと思います。
そこで、もし事前に視聴することが出来る環境であれば、
今回も予習の場を設けたいと思いますので、
どんどん×7書き込んでいってください!【予習欄】
○渡邊 諒太(26期, 4/28, 2:08)
まだ視聴が出来ていませんが、こちらに予約をしたいと思います。
恐らく今日の22時過ぎに時間が出来ると思うので、まずは一回視聴したいと思います!
(2016/4/29, 18:07追記)
メモレベルで恐縮ですが、ひとまず感想を書きたいと思います。
この後改めて理論付けをしていきたいと思います。
<良いと思った点>
■「地域密着」という考え方~地域になくてはならない存在へ~
大手の製菓会社ではなく、(多少恣意的な取材だったとしても)その地域の人間が真っ先に「たこ満」のお店を挙げている。
地域の人間に受け入れられ、固定客となっていることが強みではないか。
■商品開発の工夫~アイデアを取り込んでいく環境~
入社年数に関係なく、新商品の開発に携われることが斬新なアイディアを生む環境になっているのではないか。
また、基本的に手作業での仕事をしている(自動化されていない)ため、目新しい商品を開発し、次々採用し販売できるのではないか。
■「ありがとうカード」のシステム~モチベーションの向上~
従業員同士で感謝を伝えあい、伝えた相手も豊かな気持ちになる制度であるとともに、
伝えた人を表彰することによって、積極的に「良いところ」を観察する力を養い、
サービスの向上をしやすい環境を作れているのではないか。
<気になった点>
■「ありがとうカード」の内容~誰が、何を書くのか~
「ありがとう」という言葉をカードにして伝えるアイデアは良いと感じた一方で、
従業員同士で「ありがとう」を渡しあっていることには違和感を覚えた。
本来ならば、お客さんから「ありがとう」を言われて初めて
仕事としての充実感を得るものだと自分が考えているからだと思う。
また内容についても、人に気を配って行ったことに対しては「感謝」でよいと思う。
しかし社長がもっている「ありがとうカード」の中には「すみませんでした」という
謝意を込めた文面も書かれていた。はたしてこれは「ありがとう」なのだろうか。
恐らく、従業員の「伝達」の方法として利用されているのだろうと思うが、
それならば、カードにもう2~3種(「がんばれ/がんまりますカード」の様な)
バリエーションがあったほうがより的確なコミュニケーションが図れるような気がした。
■中間管理者の働き方~たこ満の強みは社長か、会社か~
(「いつも通り」という気もしますが)社長と現場の従業員のみが描かれているため、
中間の管理者がどのような働きをしているのかが気になった。
「ありがとうカード」は社長の考案とのことだが、
・他に従業員のモチベーションに関わる制度はないだろうか。
・あったとしたならば、それは誰の考案だろうか。
社長自身が二代目であり、かつて従業員が退職していったという点から気付きを得、
従業員にも目を向けた経営をしようという気持ちを持ったという。
社長の思想を受け継ぐ後継者の問題もあるので、この点はもう少し詳しく知りたかった。
○中村(20期,2016/05/01, 22:55)
<良いと思った点>
①「ありがとうカードを贈った方」を表彰する(!!)
②工場のラインで働く従業員ですら、立ち止まってお辞儀をする。
③顧客視点(目線)だけ取り上げられるが、従業員目線でもあるし、地域目線でもあり、取引先目線でもあった。
地域になくてはならない企業になるためには、関係者から信頼されなければならない。
この経営者の語る「お客さんのため、従業員のため、取引先のため」は、
嘘がないように“見える”。そこに嘘(自利)が見えると、お客も従業員も取引先も、100%は信頼し切れない。
これは経営者の徳であり、ドラッカーでいえば真摯さなのではないか。
<気になった点>
①番組の編集のせいかもしれないが、良い経営者であるほど、挫折経験を大切に教訓としているように思える。
挫折経験をどう生かすのか?一定のパターンがあるのか。
②75種類ものクリスマスケーキを作るコスト。 度外視している面もあるだろうが、厳しいところもあるはず。
ふつうの経営者は、その厳しい面を考えるからそのようなことはしない。むしろ厳しい面をどう考えているのかをしりたい。
③誇りは相手が入る余地があるが、独りよがりは自分だけしかいない。
プライドは捨てろ、誇りを持ては、独りよがりになるな、ということでは。
○日々野15期(22:30 2016/05/02)
<良いと思った点>
①「10円単位でサイズ違いのケーキ」には驚いた。クリスマス会の予算にあわせて選んでもらえるという。つまりターゲットは幹事や主催者。
このような人たちはBtoBとBtoCの中間ぐらいに位置づけられるのではないか。この視点はなかった。
②「ありがとうカード」や新商品の開発(「全てやってみよう」!)といった取り組みは、マクレガーやマズローの人間関係論で説明できると思われる。
従業員とのコミュニケーションにも積極的な姿が見られた。
<気になった点>
①「一人のお客様の満足、一人の従業員の幸せ」が社是という。CSとESの両立ということ理解できる。しかし、両者の関係性はどうか。
前回のハローデイでは「パートさんにも働きがいを」という点でCSとESは一体となっていた。しかし、たこ満ではそのような取り組みは見られなかった(気付かなかった)。
②最も注目すべき点は、圧倒的なCSの高さにあるのではないか。「他人に紹介できる自慢の店」として他店を大きく引き離しての1位だったそうである(ウィキ情報ですが…。)
これほどのCSを得られた理由はなにか。番組中では、そこに十分に踏み込めていないように感じるのが残念である。
私の推測ですが、徹底的な地元推し(地元の原材料を使い、地元にしか出店せず、商品名にも地域性を持たせる)が、地元の心をグッと掴んだのではないだろうか。
(因みに、三重を代表するお土産といえば言わずと知れた「赤福」ですが、名古屋から大阪まで結構どこでも買えちゃうんですよね。)
<その他雑感>
ハローデイとたこ満、どちらもESを重視している会社である。このような会社が番組で頻繁に取り上げられるのはなぜか。
これまで自分は、働きがいややりがいと言ったものは感覚的なもので、どこか懐疑的であった。しかし、これらを否定すると、働く目的は給与だけとなってしまう。
人生の大半を仕事に費やすなかで、そのような働き方・会社は寂しい。
更に、成熟社会を迎え、成長・拡大が見出しづらい社会経済状況も、供与以外の報酬が重視されるようになってきた理由なのだろう。
○1期古郡です
■ありがとうカードをどう見るか
組織を運営していくために組織全体の目標が設定される。
それは組織を構成するひとりひとりの目標、モチベーションと同じ方向を向くことが大事である。
そうすることで従業員の貢献が引き出されるが、その伝達のためのコミュニケーションが大切である。
という部分をかなりクリアしたものと思えます。カードを送った側を表彰するというのは
より積極的に組織目標を伝達した者に対して評価をしている、ということ。この発明はすごい。
■組織目標の設定の仕方がカギ
組織目標を設定するのは経営者、それを従業員に伝える、が本来の方法であるとすれば、
顧客のニーズそのものを組織目標にするというやり方が新しいと思えます。南生協病院の作り方と似ている。
顧客を含めた下からのニーズの集合体が組織目標として設定されるというカタチなのか。
■なぜ目標の設定がトップダウンではなくなったのか
市場が拡大していくのにしたがって組織を大きくさせるという前提に当てはまらない。
たこまんの場合、商品の均一化・画一化を促す市場の拡大は「我々はおかし職人である」というアイデンティティを崩す。
そこで市場を広げず深く入るためにはどうするか、を考えるようになる。
「商品を提供する」から「商品を適応させる」へのシフトを職人が行うことが面白い現象だなぁと思います。
◯木田 (25期 5/03 2:00)
今回は、「信頼」をキーワードにして考えてみたいと思います。
「信頼」は、「自分の利害を相手に委ねられると思うこと」「相手と関わることが、自分に何らかのプラスをもたらすだろうと期待すること」と捉えています。
また、日本の自動車メーカーとサプライヤーを論じた論文では、信頼を「合理的信頼」と「関係的信頼」と分類しています。
「合理的信頼」は、経済的合理性を背景とし、何らかの根拠から相手が自分の利益になるような働きをしてくれることを期待することで、
意図に対する信頼と能力に対する信頼の二つから構成されています。
「関係的信頼」は、お互いの間の情緒的なつながりを基にし、
お互いの共存共栄の為に相手が利他的な行動をしてくれることを期待することで、
究極的には運命共同体として相手と自分を重ねあわせているような状況です。
番組でイチゴ農家の方が、地域の顧客や取引先を気遣うたこまんのためなら、
頑張って良いイチゴを作らなければとおっしゃっていたことが印象に残っています。
番組ではあまり詳しく紹介されていませんでしたが、
地元の農家とたこまんの間には、合理的な信頼に加え関係的信頼も存在していると見ることができそうです。
また、若手のケーキ職人が、仕事を終えた夜に意欲的に新作ケーキを提案していたのも、
たこまんの強さを表しているように思います。
ただ単に新作ケーキを作れと言われても真剣に取り組むとは限らず、
「自分の作ったケーキを社長が真剣に評価してくれる、そして店頭に並べられるかもしれない」
という期待があるからこそ、新作に挑戦していると思いました。
また、年配の職人が、いい社長がいるからやめられない、と言っていたところにも、社長への信頼を感じます。
接客スタッフの場合だと、「同僚が評価してくれる」、評価を促す仕組みがある、ということが、会社・経営者への信頼につながりそうです。
また、10円単位で予算に応じてケーキを提供する、などの施策は、顧客からの「自分のニーズに合わせた商品をおいてくれている」
という信頼につながっているように思います。
もともと、社長が顧客や従業員、取引先に対して配慮したサービスを行ったのは、
「合理的な」判断というよりも、地域の皆様に育ててもらったという思いからの行動で、
いわば利他的な行動だったように思います。
しかし、社長のそのような姿勢が関係者からの信頼を生んだことで、
結果的には関係者からの会社への貢献を大きくするように作用したのではないでしょうか。
社長を信頼し、「この人は自分の行いにきっと報いてくれる」「この人が喜べば私も嬉しい」と思うからこそ、
将来もたらされるであろうメリットや、社長・経営者にとってのメリットが、関係者にとっての「誘因」となり、
関係者からの大きな貢献(質の高いイチゴ、新商品の開発・多種多量な手作りケーキ、継続的な購買等)を引き出したのではないかと思います。
たこまん、ハローデイや中央タクシーなどの良い会社は、経営者のもつ倫理・利他性をきっかけとして、
関係者間の長期的関係・信頼関係を生み出している点が共通項となっているのではないでしょうか。
【preBiz9】
第9回ビジネス・企業番組勉強会@国大 日程調整&出欠確認
No:5157
投稿者:渡邊諒太(26期)
MAIL
投稿日:2016/04/26 Tue 09:11:20
[返信]
【第9回ビジネス・企業番組勉強会 日程調整&出欠確認】
【締切】
急な確認となり大変恐縮なのですが、4月30日までにご記入をお願いします。
また、メールでも日程調整のご案内をしています。
メールまたは掲示板のどちらかでご記入して頂ければと思います。
メールアドレス:ryo_kagaku_h5_m4_d17@yahoo.co.jp
【時間帯・場所】
※Skypeからでも参加できます、遠方の方も、是非ご参加ください。
※以下の時間帯での開催を予定しております。
※オンデマンドで視聴できない番組を扱う可能性もありますので、
事前視聴会の開催を考えています。
11:00~12:00 事前視聴会@国大
13:00~18:00 勉強会@国大
18:30~20:30 食事会
【視聴番組(予定)】
カンブリア宮殿 2016年2月11日 放送
「地元にあった奇跡の店SP 第2弾 超地域密着経営で大人気の和洋菓子店 たこ満」
前回同様、視聴した番組と理論を結びつけて議論を進めていきたいと思います。
また、前回使った理論をブラッシュアップして当てはめることもできると思います。
【記入欄】
○:参加! △:未定、途中参加等々(コメント頂けると助かります)
×:悔しいが参加できない Skype:Skypeで勉強会のみ参加
------------5/3(火) 5/4(水) 5/5(木) 5/6(金)
記入例 △ Skype △ ○ 3日は午前用事あり事前視聴会参加不可。5日は事前視聴会と勉強会(16時頃まで)参加。
渡邊26期 ○ × △ △ 4日は就職活動により参加できません。5日は事前視聴会~15時まで、6日は17:30まで参加できます。
杉山 ○ ○ ○ ○ いずれも自宅からSkypeです。食事会は参加できません。
日々野skype ○ ○ × × 私も(いつものごとく)Skypeです。
木田 ○ ○ ○ △ 調整ありがとう。6日は調整中です。
中村20期Skype ○ × ○ ×
笹井君(26期) × △ △ × (代理で書き込みました。26期渡邊)
1期古郡 ○ ○ ○ △ 重大なことですが(?)今回はエンジンの修理中のため、古郡は電車で行きます!
※三戸先生がいらっしゃる長崎との中継で行う話が以前ありましたが、
今回は上記の日程で先生が横浜にいらっしゃるとのことなので、
以前とほぼ同様に開催したいと思っています。
○杉山@3期です
ご苦労さまです。
連休、そしてちょっと急なのでみんな厳しいかもしれませんね。
また長崎とつなぐのが初めてなので、事前にテストがいると思います。
よろしくお願いします。
→杉山さん、ご予定の書き込みありがとうございます。
急なご提案となってしまい、大変恐縮です。
また、併せてお伝えすべきだったのですが、
今回は先生が上記の日程で横浜にいらっしゃるそうなので、
今まで通りの感じで開催できるのではないかと思います。(26期 渡邊)
○日々野15期
渡邊くん、準備ありがとうございます。
前半だとありがたいです。6日って平日ですけど、みなさまお休み?うちは暦通り。。
→日々野さん、ご予定の書き込みありがとうございます。
今のところではありますが、前半(特に3日)の開催がよさそうです。
(確認したところ、6日は平日でした…!)(26期 渡邊)
○三戸
この日程は、私が横浜に帰るので、その中で1日を、というもので、長崎からではないよ。
報告したいこともたくさんある。
→三戸先生、情報が不足しており申し訳ありませんでした。
是非、勉強会の折に長崎でのお話をまたお聞かせください。(26期 渡邊)
○中村20期
私は長崎からです(;Д;)
→ご予定の書き込みありがとうございます。中村さんは初スカイプですね…!
Skype上でも滞りなく進行出来る様に今後とも改善していきたいと思います。(26期 渡邊)
【Biz9】
無事だった佐世保から被災地出身の卒業生たちへ
No:5156
投稿者:三戸
投稿日:2016/04/21 Thu 08:49:01
[返信]
熊本出身のゼミ卒業生たちに
長崎県にいる私や中村君を心配して連絡してくれた人が沢山あり、本当に本当に有難かった。
あらためてお礼を言いたい。
申し訳ないが、関東で育った私にとっては、震度3,4などは、「日常茶飯事、フツー」である。
それで、「ありがとう」と答えてすましてきた。
ふと、考えてみると、
ニュースに出てくる地名「玉名」などを聞いたとき、
おお、福富君や松永君たちの実家は大丈夫だろうか?
と気付いた。
地震どころではなく、朝から夕まで会議・打ち合わせ・押印・メールにずっと追われっぱなしで、
彼らのことに思い至らなかった。
すまない。
「大丈夫だっただろうか?」
(大分出身・関係者がいたらその人たちにも)
実は、秋から始まる2年ゼミと1年の「教養セミナー」(割り振られた11名)全員に対しては、
電話番号がわかるものには電話を、それ以外はメールで「君と実家は大丈夫か?」と聞いているのだ。
学部長として、上に提案し、事務方とは別に。先生たちにも「安否確認」をしてもらうように依頼していた。
にも関わらず、思い至らないとは!
「心そこにあらざれば」
という至言をあらためて思い、
「心を失う」忙しいときは注意せねば、とあらためて思った。
(この文章は、一昨日に載せたかったが、管理者故勤務時間中にはやりにくく、
夜9時ころに帰宅してから食事を作っているので、今朝になった。すまない。)
【daijobuka】
今期の「修了生」たちの修業証書
No:5155
投稿者:木田 世界 (25期)
MAIL
投稿日:2016/04/19 Tue 21:02:12
[返信]
以前、[「最後のゼミ生」を送り出し、ゼミの終わりを飾る ]と銘打ち、
各ゼミ生のラストスピーチに返信する形で修業証書の文面を掲載致しました。
しかし、修業証書を別々に掲載するのではなく、
今期修了生の修業証書を一つの場に掲載することで今期の横浜国大三戸ゼミナールの雰囲気を伝え、
最終年度の締めとするために相応しい形となりますので、一覧の形で投稿致します。
修業証書の文面を読むと、三戸先生が毎年修了生たちに向けて仰っている、
「私は種を蒔くだけだ、それに水を与え育てるのは、君たちだ」という言葉が思い起こされます。
三戸先生が長崎にいらっしゃったなか、
今年度浩友会で入会する予定の新たな浩友会員とともに、
ゼミ生各自が「種」を育てるという決意を新たにし、学び続けていきましょう!
修 業 証 書
中村 貴治 殿
上のものは、三年間の学部ゼミ生として、続く四年間の最後の師範代として三戸ゼミで学び続けると共に、
三戸ゼミの活動をよく支えてきた。
学部ゼミ生の時には、真面目に学び続け、スピーチ大会においては、
様々な工夫を込めた優れたスピーチをしたことは特に印象に残っている。
しかし中村のゼミにおける足跡は院生になり、ゼミ生たちを指導・支援する師範代となってからこそが重要であろう。
ゼミは「伝統」である。伝統に従い学び、伝統を守り育ててこそ、ゼミでありゼミ生である。中村は、その伝統から学び、
後輩に教え、手本となることを意識的に行ってきた。だからこそ、院生になってから大きく成長し、
ゼミ生のみならず私も頼りにすることができた。まさに、三戸ゼミの掉尾を飾る師範代であったと言えよう。
彼がいたからこそ三戸ゼミは最後まで三戸ゼミらしく活動ができた。
この一年、ゼミの最後に皆が行う「刮目」において、本日のゼミから学ぶべきことを毎回語ろうとし続けたことは
「刮目」の手本というべきであろう。
そして、院生ゼミ最上級生として、院ゼミをまとめ、後輩の指導に当たったこと、
TAとして研究室で私の手伝いをしたことも、中村を大きく成長させた、忘れられぬことである。
また教室・世代を越えた活動として、掲示板の書き込み大賞において、見事に五回もの総合一位を獲得したように、
掲示板における貢献も忘れてはなるまい。意欲的に学び、書き込みに応え、ゼミ生に呼びかける姿は皆の心を喚起し、
それらが一人一人の学びに繋がっていったことも評価するとともに現役・卒業生一同が大きく感謝していることである。
しかし、今少し自分らしさを表すことができたのではないか、すべきではなかったか、という思いはあるが、
それはないものねだりであり、そうであったからこその成長と貢献と解したい。
今後は、君ならではの中村版三戸ゼミを作り、ゼミで学んだことを活かして大学人として、
教育者・研究者として活躍してくれることを期待する。
ここに上級課程を合わせて三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩[*掲載者注:中村さんは4年前に学部ゼミをご卒業され、浩友会員として精力的にご活躍されていらっしゃいますが、
学部卒業時に修業証書授与を行うことができなかったため、今年度の御宿企画の際に授与することとなりました。]
修 業 証 書
石嶺佑騎 殿
上のものは、入ゼミ当初は体調管理が至らず、ゼミ生として十分な活動をしていなかったのが残念だった。
しかし、その後は、先輩としての振る舞いからゼミに欠かせない存在となり、周りの人間を大いに刮目させた。
ゼミ室での全体の議論の修整などにとどまらず、常に相手の立場に立って、言いにくいことも後輩にアドバイスを行い、
時には叱った。しかし、その相手に対する真摯な姿勢から、石嶺を慕わない後輩はいない。
また、口にする話題の多くがゼミ生の話であり、常にゼミ生のことを気にかけていた点は、
石嶺のとても温かな人柄を、よく表している。
しかし、石嶺自身の考えや理想をもっとゼミに反映しても良かったのではないか。
石嶺、心身の健康に留意せよ。こんなことを言われないようになれ。
お前はいいやつだ。いいやつは元気であってほしいのだ。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
修 業 証 書
藤田 航平 殿
上のものは、持ち前のセンスの良さを発揮して、ゼミ生に刺激を与え続けてきた。
四年次のスピーチ大会でみごと三連覇を達成するほど語る力は優れていた。その力は、毎週の刮目や本の交換会など
話を聞かせるあらゆる場において発揮されており、他のゼミ生の手本となると同時に超えるべき存在となっていた。
また、各種の記念ゼミーや表彰グッズ、オリジナルのカレンダーなど、
君がゼミで作成したものの随所に独自のこだわりやユーモアが窺えた。
ゼミの創作物を通じて自らを表現し周りを楽しませることにとどまらず、その質の高さから「グッズ職人」と呼ばれ、
時にその企画の評価を決定づけるような仕事をしたことは、大きな貢献であった。
意識と集中力が常には続かず、そのセンスの良さを存分に生かせなかったことが悔やまれるが、
最後の一年に先輩として視野が広がり、ゼミ全体を意識した振る舞いが見えたことは、君にとって重要な成長である。
藤田、もっと熱くなっていいんだぞ。
流されるのではない、熱くなり方を考えてみろ。世界が広がるぞ。楽しいぞ。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
修 業 証 書
佐藤 樹 殿
上のものは、常に好奇心豊かにゼミに臨み、その姿は他のゼミ生の刺激となり、全体の推進力となっていた。
本の交換会をはじめとして誰よりも多くの企画幹事を務め、
常にゼミを楽しもうという姿勢をもって臨んでいた点は、賞賛に値する。それは各企画をより楽しむことにとどまらず、
夏休みに夏合宿の代わりに夏休みゼミを考案して実行するなど、ゼミを彩るものであった。
また、率先してゼミ幹事を代行して同期の窮地を支え、ゼミ生のお見舞いには皆に声をかけて赴くなど、
仲間想いであるところも、佐藤の持ち味である。二十六期が近年稀に見るほど絆が強い期生となったのも、
佐藤の「心」と「行動」抜きに語ることはできない。
しかし対照的に、自身が関心を持てないことに対しては、時に消極的であったことは否めない。
佐藤、自分は大事だが、我を張っていいことはないぞ。花見企画の弁当を忘れるな。お前はよくやった。
だが、もっともっとやることができたのではないか。より忘れがたいゼミ生になれたのではないか。
今日で終わるわけではない。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
修 業 証 書
高橋 篤史 殿
上のものは、三年次の夏合宿で幹事としての準備が至らず、悔しさから涙した経験を大いに活かし、
自らの役割を明確に意識し、要所に活躍することで、皆を支えた。
チームリーダーとしてレジュメの作成など率先して動き、企画においては罰ゲームを一手に引き受けるなど、
高橋の働きがチームの窮地を救ったことは数知れない。
また、スピーチ大会幹事としてテーマの決定から評価基準の考案など、企画の成功に向けて動く姿が印象的であった。
四年次の第二回スピーチ大会で遂に優勝を果たすことができたのは、
高橋が幹事として誰よりも企画を良いものにしようとし、取り組んできた成果であり、特筆に値する。
しかし、自分の考えを積極的に他者と共有し、活かしていこうとする姿勢に乏しかったことは、実に惜しまれる。
高橋、よくやったな、と言ってやってもいいが、もっともっともっともっと頑張ることができたのじゃないか。
残念だぞ、と言っておこう。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
修 業 証 書
笹井 純也 殿
上のものは、入ゼミ当初に比して見違えるような成長を見せた。
一度定めた準則には継続的に取り組み、その成果を着実に自分のものとした。四年次に掲示板において「夏休み日記」に
ほとんど欠かさずに書き込み続けたことで、その文章の質が格段に高いものとなったことは、その証左である。
これは、真摯に「量」を重ねることで「質」に転化させた好例と言えるものであり、学生の良き手本である。
また、その対象に対する誠実な姿勢は、皆からの厚い信頼にもつながった。
笹井が引き受けてくれれば大丈夫、と他のゼミ生が思ってくれることは、簡単に得られることではない。
しかし、自らの「したい」という想いに立って行動することは、少なかったのではないだろうか。
笹井、君は三戸ゼミ生の中で最も成長した三人のうちの一人だ。
よくやったぞ。もっと明るくなることを工夫してみろ。
私は君を認めている。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
修 業 証 書
渡邊 諒太 殿
上のものは、二年連続でゼミ幹事の重責を担い、その役割を果たそうと努めた。
議論が停滞した時には必ず渡邊から切り出し、刮目でも率先して発言するなど、ゼミ幹として皆を動かそうという意識を常に持っていた。
それは企画を盛り上げることも例外でなく、
合宿でのブリッジなど、渡邊のおかげでゼミのエピソードが豊かになった例は事欠かない。
また、成長に対して強い意欲を持ち、勉強には誰よりも楽しんで取り組んでいた。
時に力が及ばずとも、常に前向きに取り組み続けたその姿勢は特筆に値しよう。
しかし、周りの目を気にし過ぎたり、思いが先に立ち過ぎるなどにより、しばしば視野が狭くなってしまっていた点は、まことに残念ではあった。
渡邊、「肚」をつくることを課題とせよ(難しいぞ)。
君の姿勢・積極性はそうしてこそ活き、確固たる信頼できるやつになれるぞ。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
【shugyou】
みんな久しぶり
No:5154
投稿者:三戸
投稿日:2016/04/15 Fri 23:14:50
[返信]
佐世保に来て、2週間ほど経った。
生活するための準備に最初の1週間は忙殺された。
家具や生活雑貨を買いに行き、届いた家具を配置し、
生活雑貨を収納する。
家内が来てくれたから、やれた。
女性は生活をきちんとできるだけでなく、仕事もできる。
男はだめだなぁ…。
今日初めて、洗濯をし、ご飯を炊き、おかずを作った。
こちらに来て1週間は家内と一緒に外食したりしていたが、
家内が帰った後は、連日だれかと夕食をたべていたが、
やっと今日、洗濯ものを取り込む時間に帰宅できるので、
洗濯をして干してから大学に行き(午前中は家具が届くのを待っていたので)、陽のあるうちに帰宅したので、
買っておいたみごとなソーセージでポトフを作った。
一人だと食材の効率が悪いな。
そうそう、地震を心配してくれてありがとう。
当地では、震度3だったから、関東者には普通のこと。
こちらに来てから、いろいろ伝えたい発見もあり、
「新学部長の佐世保日記」なるものでも連載しようか、と思っているが、
こちらに来てから、連日外出、帰宅は遅いため、しばらくは…。
代わりに、というわけで、
竹田君が「板ゼミ」を、と言っているし、提案したい。
以前紹介した、磯田道史『無私の日本人』文春文庫は必読書だな。
これの「感想」を課題にしたらどうだろうか?
感動の名著だが、5行程度で感想を、というと些か頭を使う。
感じたこと、考えたことを言葉にすることこそ、勉強であり、
力がつく。
4,5人に参加してほしいな。
そうだ!
みんなの後輩ができたぞ!
2年生のゼミだ。定員7名。
中村君も、師範代から師範に昇格した!!
近く、顔合わせコンパをするつもり。
続報を期待してくれ。
〇竹田 21期(2016/04/16 22:16)
まだまだ地震が続くそうで、落ち着かない日々だと思いますが、
新たな場所での生活に奮闘されている先生のご様子がわかり、安心いたしました。
(大変失礼ながら、先生の自炊している姿というのが、どうしても想像できません。。。)
日本という国は、震度7程度の地震が、5年~10年の間に、
起きても何ら不思議ではないことを、改めて理解できた気がします。
『無私の日本人』は、途中まで読んでいましたが、手を放しておりました…。
読破して、感想を残してみます。
○日々野15期(11:38 2016/04/17)
先生、ご無沙汰しております。
2週間でもうゼミが動き出しているのですか。
新たな後輩達と接した先生と中村君のお話、またお聞かせください。楽しみです(*^_^*)
>熊本地震
大きな影響はなかったようで安心いたしました。
テレビで、久しぶりにACジャパンのCMを見ました。5年前の、うっかり忘れてしまっていた記憶が思い起こされます。
東日本大震災では、津波による被害が甚大でしたので、逆に、津波がなければそこまでの被害にはならないだろうと
勝手に思い込んでおりましたが、とんでもない!
建物の損壊、地滑り、交通網・ライフラインの分断等、広範囲で同時多発的に発生する被害に、地震の怖さを改めて認識します。
自分自身、東南海に面している地域なので、他人事とは思わずに状況を見守りたいです。
>『無私の日本人』
ご提案、ありがとうございます!私もうっかり積読リスト入りしてしまっていました(^^;)
早速出してきて、読み始めています。GWぐらいまでには感想提出します。
○佐々木(2016/4/17,13:30)
ご無沙汰しております。
まずは地震で長崎は無事であったこと安心いたしました。
今回の地震は一発で終わりではなく、強い余震が続いており被災地の方々は非常に不安な毎日を過ごしていることと思います。
何ができる訳ではありませんが、一日も早い復興を祈っています。
また、三戸先生が新学部長としてご活躍されているご様子(と久しぶりのお一人暮らしに奮闘されているご様子)を伺い、嬉しく感じます。
「師範」中村君のお話と合わせまして、続報を楽しみにいております!
最近年度末年度始めでバタバタしており、『無私の日本人』も一話だけで止まっていました。
読み直して感想書き込みます。
ご多忙と不規則な生活で体調を崩されないようご自愛下さい。
○渡邊(26期, 2016/4/19, 19:10)
三戸先生、ご無沙汰しております。
新生活のご準備に加え、連日の地震と日夜を問わぬ警報で、
お疲れかと思いますが無事を確認できたことにとても安心いたしました。
こちらも毎日、熊本を中心とした地震の報道でもちきりとなっています。
日々野さんと同じく、地震そのものの恐ろしさを改めて考えさせられました。
また、本のご紹介ありがとうございます。
早速書店に走り、『無私の日本人』を購入し読んでおります。
最近小説はあまり読めていなかったこともあり、
読了後に感想を書きたいと思います。
三戸先生のご活躍と「師範」に昇格された中村さんのお話を、
今度またお聞かせ頂けると嬉しいです。
ご多忙かと思いますが、どうかお体に気を付けてください。
○ 木田世界(25期 4/19 20:28)
中村さんからも個人的に伺っていたのですが、
先生や中村さんがご無事と聞き、安心しています。
やはり地震に気を抜けないと、今朝も母と非常用品の確認をしました。
(しかし各個人で備えられることは、なかなか限られるとも感じます...)
実は最近、アフリカのコートジボワールからの留学生のチューターをしていますが、
日本人の他者に対する配慮に感動した、と発言していました。
東日本大震災の折も、ほとんど暴動や万引きが起きず、
今回の震災でも、被災した現地住民が協力し、炊き出しなどのボランティアを行っています。
また日常でも、道案内をする、狭い通りで道を譲る、エレベーターを停める等、
とても礼儀正しく、他者を配慮するマナーが浸透していることに、感心したと聞きます。
一方で、電車・バスで高齢者に対して席を譲らない人もいて、
コートジボワールでは有り得ないと憤慨していました。
僕もそのような光景を最近目にすることが多く、
日本人の美徳が崩れてしまっているのでは、と思うことがあります。
国・文化や、社会の変化・発展の中で、「公」「私」がどう変わるのか、
ご紹介して頂いた本をきっかけに考えていきたいです。
【musijap】
ご心配有難うございます。
No:5153
投稿者:中村(20期)
投稿日:2016/04/14 Thu 23:44:03
[返信]
ご心配くださった皆さん、有難うございました。念のため、ご報告します。
先ほど、九州の熊本県を中心に大きな地震が起きましたが、三戸先生と私は大丈夫です。
(余震は続いていますが、とりあえず。)長崎、特に佐世保はほとんど地震が起きないそうで、
一緒にいた先生方も驚いておられましたが、揺れ自体は震度3~4程度で、あたりの交通も平常通りのようです。
これからわかってくると思いますが、熊本県が心配ですね。
○日々野15期(18:41 2016/04/15)
中村君、ご報告ありがとうございました。
震度7と聴くとやはりヒヤりとするものがあります。ご無事との知らせを貰えるのは嬉しいです。良かった。
うちの方でも携帯の地震速報が鳴りました。1回きりでしたが、
現地ではあれがひっきりなしに鳴っているとすると、かなりキツイものがありますね。
○佐々木(2016/4/17,13:45)
中村君、ご報告ありがとうございます。安心しました。
今回の地震は単発ではなく、まだ余震が続きそうです。油断せず引き続き気をつけて下さい。
(南海トラフを誘発するのではとの見方もあり、近畿・中四国エリアも不安ではあります…。)
また「師範」としての活躍も教えて下さいね。
しばらくは忙しく大変な毎日でしょうが、頑張って下さい!
○渡邊(26期, 2016/4/19, 18:55)
中村さん、ご報告して頂きありがとうございます。
熊本を中心とした九州での地震ということで心配しておりました、無事で何よりです。
関東にも九州の緊急地震速報が流れ、「長崎」の文字が浮かびとてもヒヤリとしました。
佐々木さんがおっしゃる通り余震が続く様ですので、今後ともどうかお気を付けください。
【saseboyori】
書店日記(またも番外編)
No:5152
投稿者:1期古郡です
投稿日:2016/04/12 Tue 15:19:47
[返信]
年度末で忙しく、大好きな企業番組勉強会も出席できませんでした。
読書は通勤時間のスマホで済まし、いまだ書店で新書大賞の本を見られず…
そこで今回は一冊をじっくり紹介してみたいと思います。こんな書店日記の
スタイルもあるのではないかという提案も含めて。
司馬遼太郎 花神(上・中・下)新潮文庫
見所は上巻の終わり~中巻の冒頭あたりです。これを以前紹介した
内田樹 街場のアメリカ論 文春文庫の前書き
と比較してみたいと思います。
日本史を考える上での最重要ポイントのひとつ、「黒船ショック」を
両者はどう見たのでしょうか。
内田はそれまで「中国に対して日本はどう見えるか」と考えていたものが
「アメリカに対して日本はどう見えるか」に一瞬にして変換した場面だったととらえました。
日本に独自のアイデンティティというものはなく、他の国からどう見られるかで定義されていた。
それは現代まで続く日本の精神構造の根幹ではないか、と分析しました。
司馬の花神では黒船ショック当時の日本、福沢諭吉はどうしたか、大村益次郎はどうしたか、などが
描かれていて彼らの目を通した開化期の日本が定義されています。それによると
「菅原道真以来、『和魂漢才』とういう言葉があったが、それがここに至り『和魂洋才』に変貌したのだ」
と述べられています。「才」とは知識、技術を得るための道具であったので古くなったら捨てられる、
そして「和魂」の部分は変わらない。これが日本の姿である、と書かれています。
果たして、日本のアイデンティティとは希薄(あるいはない)だったのか、和魂として脈々と変わらず流れているのか。
捨てたのは日本のアイデンティティか技術のための道具か。または他の見方があるのか。どなたか面白い本があったらご紹介ください。
こんな書店日記の使い方もあるのではないかと思い、書き込んでみました。
時間が出来次第、本屋に行きます。
○佐々木(2016/4/17,13:50)
古郡さん、ご紹介ありがとうございます。
『花神』は私も好きな作品です。『街場のアメリカ論』は読んだはずですがうろ覚えで、読み返してみようと思います。
「日本論」は色々面白いのがあったはずですが、パッと出てきませんので私も振り返ってみます。
○渡邊(26期, 2016/4/19, 19:25)
古郡さん、ご紹介ありがとうございます。
司馬遼太郎と内田樹、『街場のアメリカ論』を比較する発想はありませんでした。
世界の中での日本の位置づけがどう変わったのか、「和魂」はどうなったのか。
この二冊を通すことで見えてくるものは何かを考えたくなりました。
また、最近は一冊ずつ読んで考えていたのですが、
二冊を比較する前提の読み方を今後してみたいと思います。
日本論についてはどのような本がいいのか悩みどころです。
またいくつか読み返してみたいと思います!
【books_bangai】
平成27年度、現役生最後のゼミ活動報告!
No:5151
投稿者:渡邊諒太(26期)
投稿日:2016/04/08 Fri 18:00:29
[返信]
平成27年度、現役生最後のゼミ活動報告
3月24日、ゼミ生の卒業式が終了したのち、
引っ越しのため先生の研究室での片づけ作業を行いました。
昼過ぎから続々と集まり、各自備品や、本の梱包を行っていきました。
また、長崎へ持って行けず処分しなければならない本の中から、
好きなだけ(!)本を持って行って良いということで、
その場の参加者は全員、持てる限りの本をカバンに詰めていきました。
(中には、詰めすぎてカバンが壊れたゼミ生も…。)
不要な備品を捨てたり、梱包した本を研究室の外へ運び出したりして片付けを進め、
かかることおよそ3時間半、それらの作業がその場にいたゼミ生は誰もが、
「研究室ってこんなに広かったんだ…。」という思いを抱いたことでしょう。
そして、広々とした研究室の中、梱包した段ボールを机、椅子にして、
各自が持ち寄ったお菓子やお茶をつまみつつ先生とお話しをしました。
また、ゼミ生活で「楽しかったこと、しんどかったこと」、各一点ずつ感想を述べていき、
自分たちがどのようにゼミ生活をしてきたのかを簡単に振り返りました。
最後に、今までお世話になった先生、そして師範代である中村さんに
私達現役生からそれぞれネクタイピン、名入れ三色ボールペンをお贈りしました。
この日研究室にて過ごした時間は、新生活を目前に控えたゼミ生の記憶に残るものになりました。
ここで現役生としての活動は一区切りです。
三戸先生、中村さん、二年半の間本当に有難うございました。
○日々野15期(18:55 2016/04/11)
渡辺君報告ありがとうございました。
1月の最終講義の日、講義開始直前に僕と中村君で、先生をお迎えにあがりました。
そのときに入った研究室は、僕の記憶の中のそれと、全く同じでした。
実際は10年以上の昔の記憶なので、同じはずはないのですが、10年の隔たりはほとんど感じませんでした。
もちろん、本棚には本がびっしり、、、いや溢れだしていました。
(大型連休の新幹線乗車率に例えると、160%ぐらい?)
なので、写真にあるガランとした本棚の風景は、やはり感慨深いものがあります。
(2月の御宿企画で、後片付けを終えた後のがらんとした大広間のことを思い出しました。)
渡邊くん、みなさん、最後のゼミ活動、ありがとうございました。
「先生の本詰め放題」はなんと贅沢なご褒美だ!と思いますが、
それ以上に、研究室の最後、特別な時間を過ごされたことを羨ましく思います。
皆さんだけが共有するその想い出は、写真と渡邉君の文章とともに、永遠に残るのではないでしょうか。
→日々野さん、コメントありがとうございます。
研究室の風景は印象的ですよね。
今後あの本に囲まれた独特の雰囲気を味わう機会が少なくなると考えると、
新学期始まって早々、寂しく感じています。
このような思いもまた、ゼミでの最後の時間を
研究室で過ごしたことが大きいのだと思います。
忘れられない時間を過ごすことができました。
そのような経験ができること自体が、
とても有難いことなのだと思います。(26期 渡邊)
○佐々木(2016/4/17,13:55)
渡邊君、報告ありがとうございます。
研究室の最後に立ち会えたことは羨ましいですし、ずっと心に残ることと思います。
私も渡邊君、日々野さん同様、こんなに広かったっけ…?と思いました。
イメージでは半分くらいだったような…。
横浜国大三戸ゼミとしては一区切りではありますが、これからも一緒に学んでいきましょう。
→佐々木さん、コメントありがとうございます。
ずっと心に残る経験ができたことが、とても有難いと感じます。
研究室は本や荷物を持ち出すだけで、まるで別の場所のようにも感じました。
僕も佐々木さんと同じく半分くらいの広さだと思っていました。
今後とも一層学んでいきたいと思います、よろしくお願いします。(26期 渡邊)
○中村20期(2016/04/18, 19:10)
渡邊君、報告有難う。
私は本を持ち帰りきれなかったので、この後にもう一度研究室を訪れる機会があったのですが、
流石に最後に研究室を出るときは、この研究室で
先生とお話し、ゼミ生と過ごし、TAとして作業した時間が思いだされ、感慨深いものがありました。
御宿合宿の最後には、日々野さんがニュー日の丸の宴会場という場に感謝を述べておられましたが、
まさに同じように、三戸先生とゼミ生が作りあげてきた研究室という場にも感謝を述べたいです。
→中村さん、コメントありがとうございます。
研究室の記憶をたどると最初のゼミ面接に始まり、
緊張しながら幾たびも足を運んだ光景が思い起こされます。
一方で合宿ができなかったときに食事を持ち寄って、
研究室で集まりゲームをした記憶が印象深く残っています。
最後に研究室で時間を過ごしたことで、
三戸ゼミ生にとってゼミ室、御宿とともに、
研究室が大切な場であったのだと改めて感じました。
僕も改めて、研究室という場に感謝を述べたいです。
本当に有難うございました。
(26期 渡邊)
【MS-one-period】
(写真館にもいくつか写真を挙げているのでご覧ください。)
書店日記2016年4月号
No:5150
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/04/07 Thu 11:09:48
[返信]
【書店日記】&「今月の雑誌」4月号
新年度がはじまりました。
先生、中村君をはじめ新天地に移った方もおられると思いますが、お気に入りの書店は見つかりましたでしょうか。
お気に入りを探して書店を巡るのもまた楽しみの一つですよね。
僕自身は一切異動はないのですが、なんと、お気に入りの書店が4/1で「コメリ書房」に変わっていました!
エイプリルフールではもちろんなく。今のところ、スタッフも同じ、品ぞろえも変化はありまえせんが、
地方書店・・・どうなってゆくのか、一抹の不安をおぼえたのでした。
《書籍》
①片田珠美『自己愛モンスター「認められたい」という病』ポプラ新書
「自己愛」というキーワードをよく見かけるようになったように感じています。
ストーカーやクレーマー、モンスター○○、異常なまでの社会的バッシング、そしてSNS。
こういった現代の現象を「ふくらみ過ぎた自己愛」で読み解くことができるのか。[期待度:B+]
②坂井豊貴「多数決を疑う――社会的選択理論とは何か」岩波新書
先月紹介した「新書大賞2016」のランキングから、この本に最も関心も持ちました。
「多数決を信じていいのか」誰もがそう思いますが、代替手段についてはほとんど知らない。ボルダ・ルールについての記述もあります。
個人的には、組織の意思決定プロセスについて考えるヒントが得られるのではと感じて購入しました。[期待度:A]
③井上章一「京都ぎらい」朝日新書
同じく新書大賞2016第1位の本。僕、というよりもうちの奥さんが興味を示して購入。
私は、京都に住んだことはないのですが、三重は比較的近いので、京都(の方)と接する機会も時々あります。
そうなんですよね、なんか「いやらしい」んですよね(笑) たしかに面白いです。[期待度:A]
○佐々木(2017/4/17,14:00)
日々野さん、場立てありがとうございます。
年度末年度始めで忙しく中々本屋に行けていません。
町の本屋さんは私も応援したいと思っていますが、本好きの立場としても大手書店やアマゾンと比較して優れている点が…。
自分が町の書店の店主だったらどうするでしょうか。神田の古書店のように、何か専門に特化していったり、お客さんと会話しながら
カウンセリング的にお勧めできるような店員さんがいたら魅力的かもしれません。
①磯田道史『無私の日本人』文春文庫
言わずもがなですね。[期待度:S]
②宮本常一『塩の道』講談社学術文庫
本好き仲間でもある大学院時代の同期から勧められました。偶然にも同じ秋田の出身で、3月まで広島大学で助教授をしていましたが、
この4月から秋田大学へ移りました。地元のために大学に何ができるのか、彼の仕事にも期待しています。[期待度:A]
〇笹井純也(26期 4/17 22:37)
日々野さん、場立てありがとうございます。
少しずつ書き込もうと思います。
(a)買った本
①磯田道史『無私の日本人』文春文庫
読みます![期待度:S]
②井上章一『京都ぎらい』朝日新書
新書大賞2016第1位ということで、購入を決めました。[期待度:A]
(b)買わなかったが、気になった本、等(そのうち買うつもり)
③田中修『雑草の話』中公新書
④西原克成『内臓が生み出す心』NHKブックス
4月からなかなか読めていないのですが…、
「先生の本詰め放題」の本もあり、読みたい本がたくさんあるとは、幸せなことですね。
○渡邊諒太(26期, 2016/4/19, 18:45)
(a)買った本
①磯田道史『無私の日本人』文春文庫
早速読んでいます![期待度:S]
②金井壽宏『働く人のためのキャリア・デザイン』PHP新書
木田さんおすすめの一冊、僕も購入しました。
僕自身が就活の年でもあるので、読み込んでいきたいです。[期待度:A]
③小林雅一『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』講談社現代新書
人工知能についてのニュースは追っかけていたのですが、最近やっと購入しました。
卒論のテーマとしても扱いたいと思っているので、内容に期待です。[期待度:A]
最近、書店に通う頻度が少し増えました。
特に就活帰りなどは今後もふらっと寄っていくようにしています。
○ 木田世界(25期 4/19 20:18)
『現代思想』[4月号 教育サバイバル]
青土社『現代思想』HP
教育そのものの問題はもちろん、政治や労働と絡めている、
以下の記事が気になります。
一八歳選挙権・新安保法制と政治教育の課題 / 藤田英典
ブラックバイト問題を「労働」から読み解く / 今野晴貴
今、若年層に必要とされているワークルール教育 / 笹山尚人
『無私の日本人』『多数決を疑う――社会的選択理論とは何か』『塩の道』等々、書店で探してみます!
【book2016-4】
Re:板ゼミしませんか
Prev:5148
No:5149
投稿者:竹田俊亮(21期)
投稿日:2016/04/06 Wed 22:50:20
[返信]
木田さん
修業証書を始め、最後の締めを中村さんと取りまとめていただき、ありがとうございます。
「キャリア・デザイン」について本の紹介も面白く読ませていただきました。
いつだったか、
三戸先生のお話は、なぜこうも明確な論理・筋道として納得できるのか、
それは、議題において、まず、主題となるキーワード・概念を定義しているからではないか、
と、どなたか先輩が話していたのを覚えております。
ですので、「キャリア」とは何か。「デザイン」とは何か。
という定義をするところからでないと、話は始まらないと思います。
正直申し上げますと、キャリアという言葉はあまり好きではありません。
(一般的に言って、私はまともなキャリアを積んでいるとは思えないからです。
だから、本も買おうとは思いません。)
ただ、「将来と未来のために」という主題において考えるならば、
「キャリア(=経験を積むこと)」を通じて、人生を「デザイン(=計画・設計)」することは、
「将来と未来(=現在の延長、社会の変動)」を目の当たりにしたうえで、自分自身は「どのように生きるのか」、
と言い換えることができるのではないか、と思い、返信して問いを投げてみました。
こうやって、ちょっとしたきっかけで、話を膨らませていくと面白いかもしれませんね。
○日々野15期(10:19 2016/04/07)
竹田君、こんにちは。
分かる!
僕も「キャリア」という言葉があまり好きではないですね(笑)
なんでだろう、と考えていました。
「経験を積む」と書けば、特に嫌な感じはしない。むしろ大事なことだと思う。
なぜ「キャリア」と言うと抵抗があるのか。
むしろ「デザイン」の方に引っ掛かりを覚えるのではないか。
「キャリアを、デザインする」 ⇒ 「計画的に、経験を積む」
経験を積むって、"縁と運"の賜物じゃないの?
と思っているところが、違和感の理由ではないかなあと思いました。これは僕の場合ですけども。
ところで、木田君が紹介してくれた本
金井壽宏「働くひとのためのキャリア・デザイン」PHP新書
(リンクだけじゃ味気ないなあ。せっかく本企画やってるんだし(^_-)-☆)
アマゾンの紹介を読んだだけですが、面白そうですね。古本購入します。
「節目ではキャリアを考えて、普段はドリフトで。」なるほどと思います。
2002年の新書なんですね。15年近く前にこういう本が出ていたんだなあ。
◯木田世界 (25期 4/10 14:12)
竹田さん、日々野さん
投稿とメールを頂き、有り難うございます。
ご返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
未来・将来を考えると、楽しい・喜ばしいと同時に、難しく、気が重く感じてしまい、
結局あいまいなままにしかできていない自分がいます。
そんな中、拙いコメントに対して問いかけを返してくださる先輩がいることは本当に有り難いです。
まずは、紹介いたしました、金井壽宏「働くひとのためのキャリア・デザイン」PHP新書について。
(日々野さん、書名の掲示有り難うございます。本来僕がしておくべきところ、申し訳ありません。)
【金井氏による、「キャリア」と「キャリア・デザイン」の定義】
まず、キャリアやキャリア・デザインという言葉を、金井氏がどのように用いているかについてです。
キャリアは、「長期的な仕事生活つくよて見出す意味づけやパターン」として用いられています。
キャリア・デザインは、「キャリアの問題を考える」「自分の歩みを振り返り、将来を展望する」などの意味で使われていますが、
書中に出てくる比喩の方がイメージがつくように思います。
キャリア(career)とは、もともとは「轍」を意味しています。
旅をしてきた道筋を見て、「そこで曲がったのは寄り道のようだったけど、実はそれが自分の旅の性質を大きく特徴づけたな」
「分岐点ではいつも開拓地の方に向かっていたな」のように、
振り返って見た、自分がどのような道筋を歩んできたかがキャリアであり、
それを受けて、これからどこに向かってどのように歩むのが幸せなのかを考えることがキャリア・デザインの意味合いです。
【なぜ、キャリアという言葉に嫌な感じがするのか?】
私も、キャリアという言葉には今まであまり馴染めない印象がありました。
それはまず、日々野さんが指摘されているように「キャリア」には、意図性や自分の立てた計画の要素が感じられ、
ともすれば、その計画に沿わないものを排除し運や縁を大事にできないのではないか、という印象があること、
世間でいうキャリアというものが色のついた言葉であり、キャリア―出世、勝ち組、ノンキャリア―負け組のような、
官僚や外資系、一部の大企業の世界における偏屈な価値観を感じさせてしまう言葉だからではないでしょうか。
【金井氏の主張について:①キャリアはみんなの問題】
金井氏の立場は、キャリアは一部のエリート的な人の問題ではなく、(当然かもしれませんが)
キャリアは、(一時的に仕事の世界から抜けることはあっても、)長い期間働くつもりがある限り、みんなの問題であるというものです。
働く人だれにも就職・創業、異動・転職、退職などの節目があり、そのような節目がある限りキャリア・デザインも働くすべての人の問題であり、
この本も働く人・働こうとする人・働く人に関わる人全体に向けて役立てるという視点で書かれています。
もちろん、本書の中には中間管理職など、会社で働く人を前提に書かれている部分がありますが、
紹介されている発達心理学等の理論は、特定の人だけを対象にしている訳ではなく、
私のように研究者になろうと考えている人間にとっても役立つ本だと思っています。
(もちろん、自営業に近い働き方をされている日々野さん、そして、起業された竹田さんにも役立つものかと思います。
僭越ながら、「食わず嫌い」せず読んでみてもよいのではないでしょうか...!
僕もこの本で紹介されている理論や著者の意見が全て「正しい」とは限らないと思いますが、
少なくとも考えるきっかけにはなると思います。)
【金井氏の主張について:②キャリア・デザインとキャリア・ドリフト】
金井氏は、キャリア・デザインの「デザイン」の対語として、「ドリフト」という言葉を挙げています。
ドリフトという言葉は、(潮・風などに)流されること、(雲ののように)漂うこと、成り行き任せにすること、を意味するとともに、
推進力・威力、話の骨子という意味も持っています。
キャリア・ドリフト、というのは偶然を活かし、出会いを大切にすることで可能性を広げていくということを意味していて、
デザインとドリフトはコインの表裏であり、節目の時はしっかりデザインし、
それ以外の時はドリフトすればいい、というのが著者の主張です。
三戸先生がかつて、運と縁を掴む・大事にする、ということを話されていたように思います。
運と縁というものは、ただぼうっと待っているのではなく、何かを探し求め、アンテナを張るから見つかるものであり、
そのようにして得た運と縁に、有り難いと思い大事にしていくということであったと記憶しています。
キャリア・デザインとキャリア・ドリフトが表裏一体というのは、節目の時の「デザイン」で
自分の行きたい大まかな方向性を見定めておくことで、普段の生活においても得られる「ドリフト」の幅が広まる、という事なのではないでしょうか。
そういう理解の上で、デザインとドリフトという視点を持って生活していきたいと思います。
〇笹井純也(26期 4/17 22:15)
竹田さん、こんばんは。
「キャリア」という言葉に対して、
これまで私は特に意識したことはなかったのですが、
言われてみると違和感を覚えます…。
日々野さんの縁と運の賜物という意見も、
木田さんの偏屈な価値観を感じさせてしまう言葉というのも、
なるほどと感じました。
私は、お二人の意見とほぼ重なっているのですが、
キャリアという響きには「自分」が前面に出過ぎているように思います。
この仕事は誰から必要とされたのか、誰とともに行なったのか、よりも、
自分が何をしたのか・したいと思ったのか、が前面に出ており、
ちょっと引け目を感じてしまいます。
(私自身にはもっと「キャリア」・「デザイン」の気概が求められているように思いますが…。)
◯ 木田世界 (25記 4/18 22:16)
竹田さん、再びメールでコメントを頂き、有り難うございます。
意図に応じた書き込みができておらず、申し訳ありません。
今度こそは、「将来・未来を見据え自分自身はどう生きるのか」、を言葉にしていきたいです。
研究者となるという視点で書いていますので、どういう今後どういう研究を行っていきたいかを書きつつ、そのもとにある問題意識や理想像は何か、
教育者になる者として何を行っていきたいかを書いています。
僕が将来・未来にしたいことは、良い地域社会を作り上げ継続させるために貢献するということです。
より具体的には、研究者として「良い地域社会を作り上げ継続させていくために、企業などの組織が、それぞれあるいは連携して、何をすべきか・何ができるのか?」
を考えることと、大学における教育者として、地域を発展させるための様々な取り組みを行う実践者、大学生、教育者=研究者自身それぞれの相互学習を進めていくことです。
ここで、良い地域社会とはどのようなものと考えているか、当然のことも含まれているかとは思いますが、書かせて頂きます。
まずは、子供がのびのびと育つような生活環境があるということで、これは安全な道路や公園などの物理的インフラ、保育所・学校・病院等の制度的インフラはもちろん、
健全なコミュニティがあることが必要だと思います。
(最近、千葉の市川で、近隣住民の反対で幼稚園の建設計画が中止になりましたが、このようなニュースを聞くと、
地域においてお互いを大事にして助けあっていこうという一体感や関係性が失われているように感じます。)
また、良い地域社会であることは、その地域の独自の文化が継承され創造される場となっていることではないでしょうか。
地域が文化的に豊かになることは、そこにおける個人それぞれが発見し、成長し、成熟することの積み重ねであり、お互いに関係性を結び、
刺激を受け学びあうことの積み重ねでもあると思います。
つまり、個人レベルの成熟・学習と、お互いの間の相互作用の掛け算が、地域における文化的な発展となると考えています。
そして次に、組織、特に企業は、そのような地域社会を実現するために何ができるのか、何をすべきなのかについて、現状で持っている答えを書きたいと思います。
ドラッカーは「杜会は機能しなげれぱならぬ,そのためには,杜会はその個々の成員に位置と役割social status and functionを与えなけれぱならず,また,
その杜会の決定的な権力は正統な権力legitimate powerでなけれぱならぬ。」と述べています。
今のところ、「位置」は、他者との関係性の中でその個人がどのようなカテゴリーに含まれるかという認識で、「役割」は、その位置において為すべきことを表すと解釈しています。
今の日本では、人々は会社の中でしか位置や役割を得ていないように思いますが、今後の社会においては、会社での仕事をしていることによって
個人が地域における位置と役割を持つことが妨げられないようにすること(=会社人間にならないようにすること)や、
会社における仕事を通じて地域における位置や役割を持つことが求められるのではないかと思います。
また、ドラッカーは人間を自由=責任ある選択を行う存在と捉えた上で管理論を論じていて、
分権的・自律的な組織体制の構築とともに、経営者の「真摯さ」、人のよい所を見出し、それを活かし伸ばそうとする心の重要性を述べています。
以上から、企業の地域に対する責任としては、財・サービスの提供により地域の生活環境を整えることはもちろん、
従業員が地域の多様なステークホルダーと関係性を作り、その強みを活かす形で位置と役割を持てるようにすることが求められると思います。
今後の僕の研究としては、企業の地域に対する責任は上述したようなものか、さらに問い続けることと、
もし企業の地域に対する責任がそのようなものだとして、その具体的な内容や実現方法を考え、現在の研究から展開させていきたいです。
現在の私の研究は、横浜市内の自動車ディーラーにおける企業文化の変革と、地域活性化活動におけるネッワークの構築とその機能についての研究です。
前者は、直接的に「地域」をキーワードにしたものではないですが、企業においてそのメンバーが主体的に地域に関わりを持ち活動するためには、
企業のメンバーに共有された意識的・無意識的な規範として企業文化が持つ役割が重要ではないかという問題意識のもとで研究しています。
(前回勉強会のハローデイの例では、従業員が店内の装飾や接客を通して地域のお客様に喜んでもらう際に、「分達の仕事は何であるか」という前提が重要と思います。
自分達の仕事が、レジ打ちや商品陳列と考えるか、アミューズメントフードホールとして顧客に買い物を楽しませる事と考えるかによって、従業員の対応は大きく異なるのではないでしょうか。)
後者は、大手オフィス機器メーカーと自治体が岩手と神奈川で運営している「みらいづくりカレッジ」で、地元企業、行政、東京のビジネスマン、研究者等が協力し行っている新規事業創造や町おこしプランの提案・実行活動を研究対象として、
そこにおいて多様な主体の間にどのようにして(強い/弱い)つながりが構築されているのか、そのようなネットワークの形成は活動にどう影響しているのか、
地域の特性により、活動とネットワークの関係性はどう異なるのか、などを調べたいと考えています。
このように、現在の研究は「企業文化」「ネットワーク」などをキーワードとしていますが、今後はそれらの概念を足掛かりとしつつ、
良い地域社会を作り上げ継続させていくために企業(とその他組織、行政やNPO、大学等)が、それぞれあるいは連携して何をすべきか・何ができるのか?を考えて参りたいです。
最後に、研究者としてだけではなく、大学における教育者として良い地域社会の実現に貢献する人材の育成を行うことができればと考えています。
(まだまだ、人に教えられるほどの何かを持てている訳ではないですが、未来・将来の展望として書かせて頂きます。)
やはり現状ですと、文系の学生にとって、知識を習っても、それを「使う」場が無く、使うことを通して分かることにするという学びが難しいと思います。
地域をフィールドとして、知るから、使える、分かるに至ることを体験できるような授業・ゼミを行いたい、ということが遠い目標としてあります。
また、その際は地域社会の発展のための様々な実践を行っている人から話を聞き、学生・研究者から提案や分析という形でフィードバックをすることで、
地域における実践者、学生、研究者が相互に学びあう仕組みをつくりたいと考えています。
たいへん長くなってしまいましたが、以上が僕の考える将来・未来です。
竹田さんから頂いた問いをどうすれば活かせるのか、今もまだ考えています。
もちろん、自分自身で書いた将来・未来を自ら何度も練り直し、より具体的なものにしていきたいと考えていますが、
(概念一つ一つを詰めていくことも必要ですし、未来(将来)に自分がやりたいことだけでなく、将来(未来)に「社会」がどうなるかもセットで考えなければなりません..)
皆様からコメントが頂ければ、自分で考えていく上でとても有りがたく思います。
また、皆様の将来・未来についても、ぜひお伺いしたいです。安易に他者に答えを求める訳にもいかないとは思うのですが、
岡山・伊部地域のために会社を設立された竹田さんの未来・将来についても伺えれば、とても嬉しく思います。
そして、竹田さんから頂いた問いからの学びを広げるために、他の先輩方や同期の皆からも未来・将来について聞きたいですが、
特に今も大学に残って一緒に勉強を続けている石嶺さんと渡邊君からも未来・将来を聞きたいです。
(追記)
今回のやりとりのきっかけとなった、僕が修業証書に書いたコメントや、その後の竹田さんの投稿へのコメントを読み直したのですが、
自分が知っている・分かっているというような前提で書いてしまった文章になってしまっており、恥ずかしく思います。
もともと、修行証書に書いたコメントは、先学期の後期に学部ゼミの活動、後輩のゼミ生に何もすることができなかったことが心残りで、恐れ多くも修行証書と一緒に、僕からの卒業生へのコメントも付した次第です。
また、竹田さんへの返信も、単に本を薦める意図で深く考えずに書いてしまっていました。
ご指摘頂きましたように、自分の意図がどうであれ、その意図を他者に伝えるという観点や、自分の書き込みが人から見てどのように見えるのか、
相手はどういう意図で書き込んでいるのか、という観点が薄くなってしまっていました。
そのようなコミュニケーションの視点とともに、学生として学ぶ謙虚さも持ち続けていかなければと、今回のやり取りを通して気づかせて頂きました。
竹田さん、中村さん、「良き社会人」を目指す三戸ゼミ生・学生として、もっとも基本的で大事なことを教えて頂き、有り難う御座いました。
【design】
「最後のゼミ生」を送り出し、ゼミの終わりを飾る 笹井純也の修行証書文面 Re:平成27年度ラストスピーチ
Prev:5147
No:5148
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/04/05 Tue 01:03:47
[返信]
修 業 証 書
笹井純也 殿
上のものは、入ゼミ当初に比して見違えるような成長を見せた。
一度定めた準則には継続的に取り組み、その成果を着実に自分のものとした。
四年次に掲示板において「夏休み日記」にほとんど欠かさずに書き込み続けた
ことで、その文章の質が格段に高いものとなったことは、その証左である。
これは、真摯に「量」を重ねることで「質」に転化させた
好例と言えるものであり、学生の良き手本である。
また、その対象に対する誠実な姿勢は、皆からの厚い信頼にもつながった。
笹井が引き受けてくれれば大丈夫、と他のゼミ生が思ってくれることは、
簡単に得られることではない。
しかし、自らの「したい」という想いに立って行動することは、
少なかったのではないだろうか。
笹井、君は三戸ゼミ生の中で最も成長した三人のうちの一人だ。
よくやったぞ。もっと明るくなることを工夫してみろ。
私は君を認めている。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
○木田 4月5日 01:01
自分自身が書いたもの、読んだものが形になったものをみるのは、
やはりとても嬉しく、誇らしいことですよね。
対三井ゼミ討論会のゼミ論文(三年分)が製本されるようなので、購入できるの楽しみにしています。
ただ、自分が貰った・読んだ本や書いた論文を見て、それが確実に自分の血肉になっているかというと、
僕はまだ十分にそうできてないように感じます。
今年は、様々なニュースを見るときなどにこの理論で分析したらどうなるだろうか、
と考えていくことを目標の一つとしています。
笹井君も、読んだ・書いたものを、「分かった」、「使える」
ものとしていくための工夫を色々考えてみると良いのではないでしょうか。
修士一年を振り返っても、学部時代にこういうことができて良かったと思った時に、
それをどれだけ大事にできるのかというのは、本当に難しい事だと思います。
誰よりもしっかりと言ったことをやろうとしてきた笹井君ならわかっている
とは思いますが、良かったと思えたことを大事にするために何をするのか、
工夫をし準則を立てるしかないです。
社会人となり、学生の時とまったく同じ準則はできなくなってくるかと思うので、
4月のうちにどんな準則を立てようか考えてみることが大事かと思います。
P.S
この場で薦めるのもと思いつつも、下記は、
神戸大の金井先生が書かれたキャリア・デザインについての本で、
その場その場の縁を大事にしながらも、節目、節目に着目し自分のキャリアを考えようという本です。
http://urx3.nu/t5Dj
キャリア・デザインというのはあくまでツールの一つかもしれませんが、
それでも過去(ゼミで過ごした時間)を振り返り考えたことから、
未来をどのように作っていくのか考える上で一つの有効なツールになるかもしれません。
「したい」というのは、こういう思考を積み重ねて、試行錯誤していくうちに
何となく後付けで自分はこういうことをしたい人間なんだなと見えてくるものかなと。
著者は組織と個人関係だと多分一番有名な先生の一人です。
キャリアに関するビジネス書・ハウツー本は雑多にありますが、
やはりアカデミズムで評価されたものも見ておいた方が、
情報の洪水に流されないのではと思います。
〇笹井純也(26期 4/17 21:55)
木田さん、文面の掲載、ありがとうございます。
「読んだ・書いたものを、「分かった」、「使える」
ものとしていくための工夫」、難しそうですね…!
「分かる」「使える」ようになるためには、
やはり「量を重ねて質に転化させる」ことが必要なのだと思います。
そうであるなら、きっと、
いかに何度も読み返すのか、いかに何度も書き直すのか、が重要になるのでしょう。
4月に入り、すでに私は目の前の物事に流されつつあります。
そんな時だからこそ大事にするものを意識し、
量を重ねていきたいと思います。
(ひとまず、①週に一度の書店通い、②山本周五郎から倫理を学ぶ、ことは続けています。)
P.S.に関して
実は、金井壽宏『働くひとのためのキャリア・デザイン』は、
すでに家の本棚に飾ってありました。
というのも、1月に木田さんとブックオフへ行ったとき、
木田さんがこの本を紹介してくださり、後日購入したからです。
「なるほど」と読み進めたことは覚えているのですが……、
それが今 活かせているかというと、そんなことは有りません。
社会人になった現在、改めて、また読み返していきます。
最後となりましたが、
修業証書の文面が(時間と空間を超えた)掲示板上にアップしていただいたことを意識し、
この文面を「本当」にしていきたいと思います。
【LS-Sasai】
平成27年度ラストスピーチ
No:5147
投稿者:〇笹井純也(26期)
投稿日:2016/03/31 Thu 23:58:16
[返信]
三戸ゼミのおかげで、
学生生活を、学生としての生活を、送ることができたのではないか。
そう感じています。
学生としての生活を送ることができたのか。
その問いを答えるためには、
学生とは何か、学び生きるとは何か、を分かる必要があるはずです。
その点から考えると、僕は自分が学生としての生活を送れたのか、判断することはできないと思います。
しかし、
・三戸ゼミに入ってから購入した本と、家の本棚
・毎日のように朝から晩まで準備をしてつくりあげた討論会論文
・投稿時間が深夜や未明の掲示板のコメント
これらを見ると、直感的に、
自分は学生としての生活を送れたのではないか、と感じます。
少なくとも、
三戸ゼミに入っていなければ、この考えを抱くことは無かった、
これだけは確信しています。
三戸ゼミに入り、この2年と半年。様々な感情を抱きました。
悔しかったこともあれば、嬉しかったこともありました。
その中で一番悔しかったことは、
周りからの想いを無下にしてしまい、更にそれを繰り返し続ける自分がいることでした。
それは現在掲示板に応えられていないように、今でも続いています。
そして、一番うれしかったこと。
それは三戸ゼミのなかでの人との関係性だったように思います。
小学校・中学校はサボり気味だった私にとって、
掲示板を通じてつながっているOB・OGの方々、たくさん学びたくさん遊んだ先輩や同期、
そして、真剣に向き合ってくださる先生……。
普段口にしなくとも、どんなに嬉しかったことでしょう。
私のこの2年半は、とても充実したものでした。
本当に本当に、ありがとうございました。
最後に、
皆様からの想いに応えられておらず、申し訳ありません。
しかしそれでも、私はこの縁を失いたくありません。
失いたくないと思ってしまうのです。
今よりも応えていけるように努力いたしますので、
どうか、これからも宜しくお願い致します。
平成28年3月31日
三戸ゼミナール26期生 笹井純也
【Last-Speech-SJ】
横浜国大三戸ゼミナール終了にあたって ―最終年度企画スピーチ原稿「三戸先生を語る」掲載
No:5146
投稿者:中村(20期)
投稿日:2016/03/30 Wed 17:51:26
[返信]
最終年度企画も終え、いよいよ明日31日をもちまして、
横浜国立大学三戸ゼミナールは横浜国大内の制度としては終わりを迎えます。
この時を迎えるにあたり、最終年度企画で行われたスピーチ、
「三戸先生を語る」の原稿を掲示板に掲載することを節目の一つとできればと思います。
スピーチタイトルは「三戸先生を語る」ですが、
そのスピーチには、三戸先生とゼミ生が一緒になって作り上げてきた、
「ゼミ」が詰まっています。
掲示板では「横浜国立大学三戸ゼミナールの終了に言葉を贈ろう」も開催されています。
是非、まだの皆さんも声をあげてくれれば、嬉しく、有り難いことと思います。
来月からの活動に向けて、できる限り、皆さんで声を出し合いましょう!
※掲載は期生順です。退職記念パーティー、御宿合宿で行われたスピーチも一緒に掲載しています。
※皆さんに一通りお声がけしておりますが、まだ回収できていない原稿もあります。
お心当たりのある方は、是非、下記に掲載をお願いいたします。
※スピーチ原稿には、三戸先生の教えに従い、話術に関する書き込み(「間をとる」「強調する」)も
多数ありましたが、掲示板への掲載にあたって削除しております。
また改行も適宜編集しています。ご了承お願いいたします。
■1期生 小山さん
※(中村 注)小山さんからは、最終年度企画実行委員会世話人として、
最終講義・退職記念パーティーにて、それぞれ冒頭のご挨拶をいただきました。
以下に、ご挨拶文をそれぞれ続けて掲載いたします。
<最終講義 冒頭挨拶>
ご紹介いただきました三戸ゼミナール1期生の小山嚴也でございます。
本日は,三戸浩先生の横浜国立大学での最終講義に,
多数の皆さまにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
講義に先立ちまして,一言だけ,ご挨拶かたがた,開催の趣旨などご説明いたします。
三戸先生は4月より長崎県立大学に赴任されます。
大学の慣例では定年までお勤めになられた先生は学部主催で最終講義が行われます。
先生は少しだけ早くご退職になりますので,ゼミ生一同が横浜国立大学での最終講義を企画し,今日を迎えることになりました。
この間,横浜国立大学経営学部長の森田洋先生を始め,関係者の皆さまには多大なるお力添えをいただきました。
ゼミ生を代表しまして厚く御礼申し上げます。
さて,なぜこの教室なのか。1988年4月に,三戸先生は横浜国立大学経営学部にご着任されます。
特殊講義「現代企業社会論」という科目が開講されるのですが,
実は,前任校である名古屋市立大学との関係で7月頃から授業が始まりました。
それまでは毎週休講が続きます。一体どんな先生だろうという関心はいやが上にも高まりました。
当初,配当されていた教室は2階の語学で使う教室です。
初回の授業,教室定員を超え,立ち見の学生が出る中で,先生はさっそうと登場されます。
そして,今日,ここにもいらっしゃっている名古屋市立大学の教え子の皆さんが先生に花束を贈呈,講義が始まります。
配られたのは,企業のマークが描かれた例のクイズ。
当時,若手の先生は山倉先生くらいでしたので,そのことも合わせて,我々学生はとても大きなその衝撃を受けました。
教室変更が行われ,新たな教室となったのがこの教室です。先生は様々な社会問題を色々な見方で切って行く。
なるほど!なぜだろう?…。学問とは見方である。学問とは問い学ぶことである。そんなことを学んだ教室でした。
そして,先生に,先生の授業に魅了された20名以上の学生が1期生として三戸ゼミナールの門を叩きます。
そう,ここが三戸ゼミナールの原点なのです。
横浜国立大学経営学部三戸ゼミナールは,制度上,終わります。
そこで,本日はこの原点において改めて三戸先生のお話を伺い,それぞれに,これまでとこれからを考えていければと思っております。
良き学びの機会にしたいと思います。簡単ではございますが,ご挨拶とさせていただきます。
三戸先生,どうぞよろしくお願いいたします。
<退職記念パーティー 主催者挨拶>
改めまして,三戸ゼミナール1期生の小山嚴也でございます。
主催者を代表いたしまして,一言ご挨拶させていただくとともに,
僭越ではございますが,少しだけ三戸先生,三戸ゼミについてお話させていただきます。
三戸先生,これまでたくさんのご指導をいただき,ありがとうございました。
そして,本日の最終講義でも,たくさんの学びを得ることができました。
先生は横浜国立大学をご退職されますが,三戸ゼミが終わるわけではありません。引き続きご指導のほどお願いいたします。
池内先生をはじめとします,ご来賓の皆さまに置かれましても,
お休みのところ,また遠方よりお運びいただきまして,誠にありがとうございます。
後ほどのご挨拶,楽しみにいたしております。
そして,本日は奥様をはじめとするご家族の皆さまにいらしていただきました。
今日はぜひ,三戸ゼミとはいかなる場であるのか,
そして,三戸先生はこれまで何をしてこられたのかをお感じになっていただければと思っております。
さて,私たち1期生は三戸先生に憧れて三戸ゼミに入りましたが,三戸ゼミはそこにはありませんでした。
お手本もない,伝統もなにもない。
先生がゼミナールをどう考え,何を目指してらっしゃるのかもわからない。そんな戸惑いの日々が続きます。
この間,先生は,例えば田中秀のアパートに行って語り合ったり,
佐藤誠郎が発言して,正解するたびにご褒美の飴玉をあげたりなどなど,
ゼミ生に対して様々な働きかけをされてきました。
2期生が入り,3期生が入りと,年を重ねるうちに,今の三戸ゼミの原型が作りだされてきました。
実は,私は,高校時代から経営学者になろうと考えておりました。
ですから,仮にこのゼミに入っていなかったとしても,今の立場にいたんだろうと思います。
でも,教育者として,研究者としてのスタンスは,今と全く違ったものになっていたんだろうなと改めて思います。
大学3年の終わりに,大学院に進みたいということを先生にお話しました。
先生はそのことを快く受け止めてくださいました。
実は,今の研究テーマ,「企業と社会」,「企業の社会的責任」は,
「企業の社会貢献活動について研究したらどうだ?」という先生の一言で決まりました。
このテーマ,私にとてもあっていたなと,今,すごく思っています。
博士課程3年の時,一橋の指導教官であった田島壯幸先生から,「小山君,山梨学院大学に行きなさい」といわれまた。
とても嫌だったのですが逆らうことはできません。
そこで,三戸先生にご相談したところ「山梨学院に足を運んで,自分の目で見てくればいいじゃないか。
いいところを見つけてきて,自分で納得して決めたという形にした方がいいぞ」とおっしゃってくれました。
山梨学院で学生の様子を観察したのですが,目がキラキラしていて,表情がすごく豊かなんです。
私は,教育をしたいと思っていましたし,学部生時代は反発ばかりしていましたが,
三戸ゼミみたいなゼミを作りたいと思っていたので,「よし,ここで頑張ろう!」と思いました。
着任3年目の1998年から,三戸ゼミと小山ゼミの討論会が始まります。
「討論会をやろうじゃないか」とお声がけいただいた時には,ようやくスタートラインに立てた気がしてうれしかったです。
そして,2000年12月に八王子の大学セミナーハウスで行われた討論会。
関東学院大学に移ることが決まっていたので,ウチのゼミ生たちの思いは凄かったです。
その時の開会式でしたか,先生がご挨拶の中で「本当にいいゼミを作ったなぁ」とおっしゃってくださいました。
涙が止まりませんでした。
三戸ゼミと小山ゼミの討論会は2008年まで11回行われました。
教師は人を作ります。そして,教師の思いが教え子たちに受け継がれていきます。
今日,これから多くの皆さんがこの壇上でスピーチをされます。
来賓の皆さんからは我々とは少し違った角度から三戸先生についてお話しいただけるかと思います。
そして,ゼミ生からはそれぞれの学びの成果が語られることになるでしょう。
教師は人を作ります。横浜国立大学で三戸先生は何をしてこられたのか,
そして,三戸ゼミナールとは何なのか,これからご披露してまいりたいと思います。
長くなりました。三戸浩先生ご退職記念パーティー,いよいよスタートです。
皆さん,どうぞよろしくお願いいたします。
■1期生 古郡さん
横浜国大三戸ゼミナール第一期生、古郡功です。
(来賓の方が多くいらっしゃったので)
三戸ゼミの紹介をしたいと思います。現在、現役生のゼミのほかに
1期(すでに齢50近く)から現役(ハタチそこそこ)まで一緒になって
ガイアの夜明けやカンブリア宮殿を見て話し合う企業番組勉強会を
定期的にひらいています。こんな幅広い年齢層が集まって学び続けられるゼミは
極めて少ないと思います。勉強会は先生が長崎に行かれても開かれようとしています。
そんな志を持った輩が集まっているのが三戸ゼミです。
(来賓の方がいない想定の原稿だったのでここからはゼミ生に向けて)
「この人を語る」のテーマが三戸先生というのは非常に難しい。
ゼミに完全出席された唯一の人物なので知られざるエピソードというものが…ありません。
そこで私にとって(ゼミ生みんなにとって)先生とはこんな存在なのではないかという
話をしたいと思います。
私をはじめ多くのゼミ生が先生に会って最初に思うこと、それは
「なぜ、これほど深く、読み解くことができるのか」
だと思います。どう因数分解してどう関連付けてどう組み立てなおすのか。
黒板で展開される図式の明快さと鮮やかさに目を奪われました。
多くの学生がそう感じ、ゼミの門をたたいた結果が、本日こうして集まったこの風景なんだと思います。
先生は最終講義で教育とは贈与であるとおっしゃいました。
それは我々ゼミ生から見ると何か。
私は恩恵になるのではないかと考えます。
恩恵には恩返しという美しい日本語が対になっています。
では恩返しができたゼミ生はどれだけいるだろうか。
「ああ、なるほど」と先生が膝を打つことが恩返しだとすれば、達成できた人数はいかほどか。
ほんの一握りだと思います。
悔しい、もっと考えればよかった。反省の言葉はよく聞きますが、私はこうも考えます。
もらった恩をほかの人に贈ってみよう。それも一つの恩返しかもしれない。
同僚、友人、家族一人でもいい、ゼミで学んだ「問う」ことの大切さを伝えることができたら
我々にとっても先生にとっても何か意味を持つのではないか。
私が企業番組勉強会に参加する理由は何か。
一つは永遠のテーマ、先生の読み解く世界に近づくこと。
そしてもう一つ、勉強会で得た見方を今度は友人たちに伝えることです。
自分の復習を兼ねたこのプライベート勉強会は意外と好評、多くの人が学ぶことに飢えていることが
わかりました。
先生の考えの道筋を図と声で追体験する。ちょっとは道が見えてきたのか。
否。さらに深い視点が見えてきます。
もはや絶望しかないのか。いや、三戸ゼミ生なら楽しいと感じられる瞬間だったりします。
学問は一生続きます。
私にとって(我々ゼミ生にとって)先生とは
「一生解けない素敵な課題を出してくれた先生」と言えるでしょう
■5期生 福冨さん
木ゼミ、夜ゼミという立場で、知で遊ぶ事とその角度から本来語らねばなりませんが、
それを最初から作りあげてきて、学びの場にしてきた兄貴の様な先輩方や、
私より何倍も優れた後輩達に、知で遊ぶ事を語るのは譲るとして、
その2つの世代の真ん中に挟まれた5期の私は、
その役割として、この短い時間をあえて個人的な切り口で語るべきかと考えました。
「就職に有利な先生のゼミがいいかなぁ」と他の友人と一緒に迷っていた頃、
先生の熱い講義を受け、一人でゼミ室のドアを叩いていました。
ゼミ室には先生がいない代わりに、その想いを受け継いだような熱いゼミ生が迎い入れてくれ、
この先生、このゼミの良さをコンコンと説いてくれました。
先生を見ずして、この偉大な像が見え、「このゼミしか他はない。」と何かに導かれたようでした。
ゼミに入るまで本を読むという習慣が全くなく、本の交換会は新しい扉を開いてくれました。
学問でついて行けない私にも活躍の場を与えようと、
様々な企画や知で遊ぶ場に触れさせて頂き、主となれる場を創出して頂きました。
(この経験がなければ、博士課程に進む事もその後の仕事もなかったでしょう。)
1期から3期迄、バイク事故などの武勇伝も数多く聞きました。
歴代の流れがあるので、『バイクには乗るな…!』先生の大きなメッセージでした。
そんな大切なお言葉も全く耳に入らかった若造は、何度も何度も先生にご迷惑をお掛けし、
最後には、本当に恩を仇で返す事をしてしまいました。
最終学年で中国1年留学から帰国したばかりのゼミが終わり、
いつもの如く遅くまでガストで討論があり、その事で頭が一杯のまま帰路につきました。
日本と中国で右車線、左車線が反対だと言う事など考えないままに…。
ガストを出て16号へ向かう右カーブの下り坂で、対向車に気づいた時には、
それまでの1年間で染みついた習慣で咄嗟に対向車の右側によけてしまいました。
日本なら当然の如く先方も私の左側によけようとして、正面衝突!
顔面7か所骨折で前歯もすべて吹っ飛ぶ大けがをしながら、
頭の中は、「先生や皆に済まない事をしでかしてしまった…」と…。
病院で包帯を取ると、顔は真っ黒で2倍にはれ上がり、
鼻も歯もなくお化けの様で、自殺を考えた事もありました。
事故後も後遺症が1-2年ほどあり、自分の頭を触っても感覚がなく、卒論も情けない、
とってつけた様なものを出したお恥ずかしい卒業でした。
そんな親不孝にして、先生不幸をした最悪のものでも弟子の末端に同席させて頂き、温かいお言葉をかけて頂く。
慈悲深い温かい愛を与えるがごとく学び問う場を分け与えてくれた恩師。
先生に、一番ご迷惑をお掛けしながら、それでもこの様な場に出して頂き、
お言葉を掛けて頂けることに…、その一言一言が思いやりの詰まった厳しさに、
“有り難い”と感じ行ってしまう。。。
経営学だけでなく、哲学や科学論、他分野の話を聞かせて頂き、
多角的に現代を切って見せてくれ、その中に一本の筋が通っている。
〝ごまかしのきかない真摯さ、後付けの出来ない、持って生まれて、
常にそうあり続けようと何時までも我々に手本を示してくれる…。
先生に褒められると凄く嬉しく、叱られると温かみを感じ、悲しませてしまうと、
もっと辛く悲しくなってしまう…。
何時も他者に問いかけて頂き、親の様で兄の様で、一生追いつけない恩師で、
いつまでもかっこいい…手本です。
「先生、新天地でも我ら九州の迷える子羊たちを導き、我々の善きお手本であり続けて下さい。
最後に、今後の益々のご活躍と感謝の想いを込めて、弥栄を送らせて下さい。『弥栄』
■8期生 中島さん
三戸先生 退職記念パーティ スピーチ(原稿)
平成28年1月23日
八期生 中島大輔
三戸先生、横浜国大での最終講義、まさに私たちのためにたくさんの言葉を、
思いを込めて届けてくださり、ありがとうございました。
先生は私達三戸ゼミ生の為に惜しみなく時間を、工夫を、物の見方を注ぎ込んでくださいました。
毎週のゼミでは日付が変わるまで先生を離さず、ゼミの掲示板にも本当に本当にたくさんのお言葉をいただき、
これほど恩師を酷使してしまうゼミは日本中どこを探しても無いと思います。
先生の奥様、お子様方におかれましては、先生との大切な時間を私達が取ってしまい、申し訳ありません。
開催に際して先生の戦友として日々準備に携わってくれた皆さん、本当にありがとうございます。
三戸ゼミに入って良かったと今ここにいる全員が思っています。先生のお話が何より面白い。
だから日本全国から毎年聞きに来ています。簡単に得られる物は簡単に失われますが、
三戸ゼミで本気で学び、遊び、緊張に震えたことや周囲をびっくりさせてやろうと工夫したことが自信となり、
どれほど私達を支えていることでしょうか。
簡単に得られない物を与えるために、先生がどれほど創意工夫されたのか計りしれません。
特に私は就職にあたってもご助言を頂き、結婚式のスピーチでは今の社長に対して、
「この男を日本の水産業のために役立ててほしい」と売り込んでいただきました。ありがとうございます。
先生は、いま将に大きな使命に向かって進もうとしておられます。
新天地長崎県は少子高齢化問題、人口流出問題、離島防衛問題、漁業食文化の問題と、まさに最先端であり、
この地に志のある人間を育てることは日本が存続し続けるために極めて重要な意義を持つと思われます。
先生に育てていただいた私達ですので、先生が長崎に赴かれることは、この国にとって意義のあることだと確信しています。
企業だけでなく共同体のなかでも「良き社会をつくる」という目標を持ち、その成果をまたご報告したいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
■11期生 中西さん
※中西さんから御宿合宿後、「三戸ゼミ掲示板に寄せる」という題でいただいた原稿を、
中村が掲載しています。
先日の合宿では、大変お世話になりました。関係の皆様に改めて御礼申し上げます。
さて、御宿合宿における三戸先生講義では、「なぜfacebook?」という問いのもと、
benefitとcost、returnとriskをよく理解しないまま、
安易に無属性かつ無責任のものを選択してしまう「軽さ」に対して警鐘が鳴らされました。
私は、その中でも特に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言うが、愚者にすらなることは難しい。」という言葉を重く受け止めました。
似たようなことを複数回経験すると「分かったつもり」になり、「前回はこうだったから」と深く考えることなく
済ませてしまっている自分がいることに気が付きました。「経験に学ぶ」とは「例年通り」や「前例に倣って」ということとは異なります。
現役時代(もう15年以上前ですが)、三戸先生から「わかる」とは「分ける」ことだと教わりました。
卒業論文等を書くにあたり、「なぜ、他ならぬその言葉を使うのか?」という問いをいただきました。
言葉にはそれぞれ意味があり、異なる言葉を使うということは、意味も異なるということです。
このようなことは、他の事象にも当てはまります。
私は、講義の前まで掲示板とfacebookは共にSNSの一種であり、大差ないと考えていました。
その浅はかさに恐怖すら覚えます。
私は高校教師をしています。
生徒には社会を見なさいと言いながら、実は自分自身が見ているつもりで見ていなかったことを痛感し、恥ずかしい限りです。
忙しさを言い訳にせず、日頃から問いを立て、経験に学び、
そして歴史に学べるように、自己研鑽を積んでいきたいと思います。
■15期生 日々野さん
「三戸先生を語る」このスピーチにおいて、私は一つの疑問に感じていたことを話したい。それは、ずっと以前から感じていた問いである。
「なぜ、三戸先生は、これほどまでに、我々によくしてくださるのか」
先生だからは答えにはならない。現役生ならまだしも、私はOBであり、先生にとっては、面倒を見てやる必要はないはずである。
それにも拘わらず、どうして、先生はこれほどまでに我々に付き合ってくださるのか。
この問いを抱くようになったのはOBになってからのことである。
恥ずかしいことであるが、現役生の頃は、なんの疑問にも思わなかったのである。
当時、私は大学生であり、三戸先生のゼミを履修している。先生はゼミの教官であり、我々を指導してくださる。
その関係性になんらの疑問を持たなかった。気付くことができなかったし、その意味を考えようともしなかったのである。
そのような学生生活であったので、三戸ゼミで学んだといっても、誇れるような結果を残すことはできず、悔しい想い出ばかりである。
卒業記念の「創」には、こんなことを書いた。
「三戸ゼミとはなにか。」
「本気が試される場所。その場しのぎや、取り繕った回答は一切通用しない。常に見透かされているようで、怖かった。」
これが正直な感想であった。それまでの自分が、いかにその場しのぎで生きてきたかが明らかにされてしまい、三戸ゼミは私にとってとても大きな壁であった。
そんな私であったが、OBとして浩友会に参加するようになると、やはり現役生の頃とは見方が変わってくる。
多少なりとも社会人生活を経験すると、普段の生活をしていて大学の先生と話をする機会など滅多にないこと、
それでも講義を聴きたいなら謝礼をお支払いするのが当然なことなどは、社会常識として分かるようになる。
しかし、三戸先生は、嫌な顔一つせず、我々のために貴重な時間を割いてくださる。
私がはじめて出席した浩友会勉強会では、同期の小林鉄平が報告をしていた。テーマは「10年後の私の業界」。
小林は、カラーのプレゼン資料を作成し、自身の会社と業界について40分ほどの報告をし、そして、叱られた。
業界の未来予測をするだけなら、エコノミストにでも聞けばいいのである。
小林の報告には10年後、自分が、その業界でどのように生きていたいのか、という視点が欠けていた。
テーマに対する理解が不十分だったのである。故に先生は叱った。それも真剣に叱ってくださった。
社会人になってから、そこまで真剣に叱られたことはなかったかもしれない。
先生がこのように仰ったのをよく覚えている。
「いいか。僕の話を聞いてください、ではダメだぞ。俺の話を聞かせるんだ!という気迫で喋らないと、誰も話など聞いてくれんぞ。」
そう、先生のお話は常に気迫に満ちている。分からせたい、という熱意をもって真剣に話をして下さる。
簡単な講義ではもちろんない。私が先生の話を理解するためには、全神経を集中して必死に聞かねばならないのであるが、
しかし、私はいつも冷静に聞き続けることができない。つい心で聞いてしまい、胸が熱くなり、涙があふれそうになったことも一度や二度ではない。
そして、想うのである。「なぜ、先生は、我々にこんなに真剣に語り掛けてくださるのか。」
この問いにようやく一つの解釈を得ることができたのは、つい先日の最終講義である。
講義の中で、先生ははっきりとこうおっしゃった。
「教育は交換ではない。我々は、お金をもらっているから、教育しているわけではない。
我々は、社会のため、次の社会を守り育てるために教育をしているのだ。」
ああ、そうだったのか。やっと気付けた気がする。
なぜ、先生はこれほどまでに教え子を大事にして下さるのか。
それが、三戸先生の教育者としてのあり方であり、生き方であったのではないか。
我々OBと先生の関係は、まさに『贈与』である。なぜなら、我々は何も先生にお返しできてはいないのだから。
『交換』であるはずがない。それでも、先生はいつも真剣に語り掛けてくださる。
浩友会や掲示板そして今日のこの合宿は、先生からの『贈与』そのものだ。
また、「他者を大切にすることが、自分を大切にすることではないか。」と教えてくださる。
先生は誰よりも、他者を大切にしている。だからこそ、たくさんの教え子達が、今も先生をお慕いし、集まってくる。
考えてみれば、当たり前のことだったのだ。
「良き社会人をつくる」を標榜して、この三戸ゼミを作ってこられた。
「良き社会人」とはなにか。その最良のお手本は、いつも我々の目の前にあったのだ。
こんな当たり前のことに気付くまでに、こんなにも時間がかかってしまった。
しかし、ようやく気付くことができた今、私が思うことは一つ。
「私も先生のような生き方をしたい。」
先生から頂いた本当にたくさんの教えを、自分のために使うことだけを考えてはいなかったか。
先生はそのような生き方はしていない。社会のため、次の世代のために、活かしていく生き方を考えたい。
私は教育者ではないが、私の仕事、私の環境においてもそのような生き方はきっとあるはずだ。
いつまでも、先生から教えてもらうばかりでは、
「いつまで学生気分でいるのだ」とお叱りを受けてしまうだろう。
頂いた教えを、社会に役立ててこそ、「良き社会人を作る」という三戸ゼミの理念は実現されるのではないでしょうか。
恥ずかしながら、まだまだ全く不十分な私です。
先生が長崎に行かれてからも、その生き方をお手本とし、学びたいです。
これまで散々頂いておきながら、まだ欲しがるのかと呆れられてしまうかもしれませんが、どうか今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
平成28年2月20日
三戸ゼミナール15期生 日々野正英
■16期生 佐々木さん
三戸先生の713研究室はエレベーターの目の前にあります。
誰に言われた訳でもありませんが、現代企業論や企業と社会の講義が始まる30分前に、研究室の前で待っているのが私の習慣でした。
エレベーターが開き、三戸先生がいらっしゃると、一緒にまずは研究室に入り、108教室まで話をしながら向かいました。
「今日はこのネタから話そうと思うんだ」といったことを伺いながら教室に入ります。
私は、最前列の、黒板に向かって右から2つめの島の一番右端が定位置でした。
講義が終わると、また先生とお話しをしながら研究室へ戻り、私はゼミへ行きます。
2003年4月、三戸先生の経営学総論を受講し、よく分からないけど面白そうと思った大学二年生の私は、三戸ゼミの門を叩きました。
ゼミ幹事を拝命してから、これが修士課程を修了するまで5年間欠かさず続けました。
私よりもゼミ生活が長い先輩はたくさんいらっしゃいますが、恐らく、先生の講義を最も受講したのは自分ではないかと、密かに自負しています。
ゼミはもちろんですが、私は三戸先生との風景というと、この5年間続いた習慣が真っ先に思い出されます。
学部生時代、ゼミと先生と私をつないでくれていたのは、当時、今の私と同じく32歳だったと思いますが、渡辺英二さんでした。
私が三戸ゼミに入った時、ゼミは8時くらいに終わっていて、テキストは玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』を使っていました。
ゼミが終わると、解散。当時4年生だった14期生の先輩方は麻雀好きだったので、天王町の青葉で麻雀をすることが多かったように思います。
そんな中で、渡辺さんから「昔はこんな勉強をしていたんだ」、「ゼミでは三戸先生とも一緒になって、こんな遊びをしていたんだ」と言ったお話を伺い、
私の中でかつての三戸ゼミを味わいたい、もう一度、そんなゼミにしてみたいといった思いが膨らんできました。
松永さんや玉里さん、中島さんなどの先輩ともよくお話しできたこともそうでした。
ゼミに入り込み、無我夢中で走っていましたが、学部生時代は、誤解を恐れずに言えば、目の前にいらっしゃる三戸先生のもう一方で、
渡辺さんから語ってもらったかつての三戸ゼミを追いかけていたのではなかったかという気がしています。
そのような状況から、三戸先生がモデルとして私の中で明確になったのが、大学院時代の二年間でした。
就職も悩みましたが、三戸先生から学んだ学問の世界への魅力から、大学院へ進学しました。
ティーチングアシスタントとしての仕事も加わり、三戸先生が大学へいらっしゃる日は私も研究室に入り浸る日々でした。
講義の資料作成をお手伝いしたり、生協やブックオフに本を買いに行ったり、研究室で長い時間多くのお話をしたりしていただきました。
何より、ゼミでは「師範代」としてゼミ生を教える役割を与えられたことが、私にとってものすごく大きいことだったと思います。
三戸先生がいらっしゃらない間、私がゼミ生の議論を整理し、導かなくてはなりませんでした。その時、学部生の時にはなかった、
「三戸先生なら、この時どう考えられるだろうか?」、「どのような伝え方をされるだろうか?」といった発想が沸き、
三戸先生の目線を意識してゼミを見られるようになりました。学部生時代は、自分が背伸びして議論を引っ張っているつもりでも、
三戸先生がいらっしゃると「そうじゃないだろう」と言われることしかなかったのが、段々と評価していただける回数が増えてきました。
院生時代に書いた論文は、修士論文だけでした。
企業に就職することにしていた私は、「知の世界」の面白さ、学問のすごさを教えていただいた三戸先生への恩返しと、
自分自身の集大成として、修士論文を書きたいと考えていました。
確か、ゼミの討論会が12月19日か20日だったと思います。それまでも大学院ゼミで何度か発表と先生からの指導はいただいていましたが、
1月10日締切で、12月21日に最初の一文字を入力したことを覚えています。
私は、ゼミも三戸先生の講義も一回も欠席したことは無いと言っていますが、実は一回欠席しているのです。それは、この年の新年会でした。
三週間、僅かな睡眠以外はひたすら論文を書き続け、正月明け早々三戸先生に何度も添削をしていただき、無事に提出することができました。
果報にも、論文を抜粋していただいて、ゼミ生としては三戸先生との共著一番乗りできたことは、先生へ少しは恩返しをすることができたのではと自負しています。
三戸先生から直接教わったことはたくさんあります。
しかし、私にとっては、明確に「門前の小僧」であったことが、力をつけることができた大きなきっかけであったと思います。
大学院を修了する時、「三戸ゼミ賞」をいただきました。
今、私は出光興産で働いています。出光のマークを挙げてご商売をされている販売店さんの担当をしています。
社内では高く評価してもらっており、店主さんが苛烈であることで全国的に名高い、岡山の販売店さんを担当しています。
三戸先生と三戸ゼミで学んだことがそのまま仕事で活き、三戸ゼミで評価されたことがそのまま会社でも評価されています。
三戸先生、三戸先生と三戸ゼミから学んだおかげで、私は別人になりました。
長崎で三戸先生がされるであろう仕事を、私も楽しみにしています。
これからも変わらず学ばせて下さい。ゼミに入ってから13年間、本当にどうもありがとうございました。
■20期生 中村
三戸先生と初めてお会いしたのは、
普通より遅い7月のゼミ面接の日、研究棟7階の先生の研究室でした。
1年遅れの3年生、ゼミ志望の受付も終了した7月に学務に滑り込んだ私にとって、
先生と直接会って行うゼミ面接は、とても緊張するものでした。
しかし、ふたを開けてみれば、拍子抜けするほどあっさりとしたもの。
先生からの質問にしどろもどろであっただろう自分が、果たして良いことを言ったのか、
悪いことを言ったのかもわからないまま、
とにかく「次の火曜日にゼミに来なさい」と告げられました。
ただ同時に、先生から最後に一言、言われたことをよく覚えています。
「一度決めたことを辞めるということは、1が0になることではない。
マイナスになることなんだ。だから、入ると決めたら、しっかりやれよ」
先生も、一年遅れで志望し、成績もぼろぼろだった私が、難しい学生かもしれない、
という予測はあったでしょう。
しかし、学生が学びたいと言っているならば、まずは受け入れる。
思えばこれが、「学びに対してとことん開かれている」という、
ゼミ室にも掲示板にもあふれている、“三戸ゼミの雰囲気”に触れた最初の経験でした。
その導きがなければ、私はここに立っていません。
三戸ゼミの特徴の一つは、「刮目」です。これは一コマ90分のゼミではありえません。
ひとりひとりの話に、三戸先生がさらに時間をかけて指導をする。
このこともおそらく、他のゼミではありえないでしょう。
ある日の刮目で、命に関わる病気で入院した中学時代の恩師に対して、
「何故、入院したことを連絡してくれなかったのか、連絡すべきではなかったのかと、
本人に直接言おうと思う」という、現役生がいました。
普通は、命を終えようとしている人に対してそんなことを言う必要はない、と切って捨てるような話だと思います。
しかし、三戸先生は違いました。
その人がなぜ、教え子に連絡しなかったのか、
まさにその日のゼミで勉強した「公」と「私」の概念を使って説明し、
さらに「そういう人だからこそ、君たちが慕ったんじゃないのか」と諭すことで、制したのです。
先生と生徒の関係ではありますが、この人には敵わない、と素直に思いました。
ただ切って捨てるような話であったとしても、
まずは、とにかく「教える」という観点に立つこと。
この人は、どこまでも『教師』なのだと思いました。
そして三戸先生は、「先生である限り、学生にはどんなことでも勝たねばならない」ともおっしゃいます。
三戸ゼミの白眉たるところは、ゼミの中で最も学び、最も遊んでいるのが、三戸先生ご自身だということでしょう。
勉強も、ソフトボールも、ボードゲームも相撲も。
土俵の外から眺めているのではなく、
土俵の中に入り、ゼミ生と一緒になって取り組みます。そして、勝ちます。
先生が本気になって学び、遊んでいるからこそ、ゼミ生も本気になって学び、遊ぶのです。
そして、誤った時には、本気で叱ってくれます。
三戸先生は、かつて講義を受けていた生徒から、
「三戸先生は先生らしくないけど、本当に先生らしいですね」と言われたことがあると、よくおっしゃいます。
三戸先生は人に教えることを仕事として選んだ教師として、何が責任なのか。
どう振る舞うべきなのかを常に自らに問い、意識されていることを、私は見てきました。
ドラッカーは言いました。
「自由とは、責任ある選択である」
言ったのはドラッカーかもしれませんが、
三戸先生ほど、教師である自分の責任を問い、引き受け、「自由」を体現している人を知りません。
また、それに加えてすごいのは、常に教師たろうと実践し続けようとしているという点です。
それゆえに、しばしば先生が苦しい思いをされ、
常々、難しい判断をされていることも、私は知っています。
「自らの意思決定を大切にすること」。
それが、私が最初の研究室で教わったことだと思っています。
三戸先生、本当に、どうも、有難うございました。
私が学生である時間も、いよいよ残り一か月ほどとなりました。
ですが、これからも師と弟子です。三戸先生の作り上げたゼミ、浩友会という場の有り難さを改めて感じます。
ご指導の程、宜しくお願いいたします。
■21期生 竹田
「三戸浩先生を語る」
皆さま、初めまして。
第二十一代ゼミ幹事を務めました竹田俊亮と申します。
私は、1987年生まれの28歳なので、三戸ゼミの歴史とほぼ同じく人生を歩んできた
年代でございます。
さて、私と三戸先生の出会いは、2008年の6月、研究室でした。
草食系男子のようなできそこないだった私に、
「ゼミ がんばれるか?」と、優しい笑顔で温かく受け入れてくれたことは、今でもはっきり覚えています。
それからの3年間が、人生にこれほどまで影響を与えるものとは、そのときは思いもよりませんでした。
毎週、ゼミの休憩で、生協へ先生とご一緒に本の新刊やお菓子の新商品を見て回ることは、
教科書で読むマーケティング論よりもはるかに現実的で面白く、新商品を購入する癖が今も染み付いています。
ゼミ生活のなかで「『姿勢』について」幾度も問われました。就職の相談では、
「お前は金で人を見下すのか」と言われ、自分の器の浅さをしみじみと感じました。
ただ、突き放されたことは一度もなく、常に前向きな成長を求められました。
数値的な評価ではなく、「人物を育てる」ということに、
本気で向かってこられる大学教授にお会いできたということが、どれだけ貴重なことか、今になって改めて思います。
政治・経済・文化といった社会のあらゆるニュースに対し、独特の哲学を交えたお話をされるとき、
私は感心するばっかりで、自分の意見などは3年間で何回言えたことでしょう…。
(特段と)知識も無く、論理的な思考も無い私は、先生からの応答、ちょっとした
「レスポンス」だけで、関係を築いてきました。
「内田樹は本当にすごいなぁ。ルックス以外は俺より優れているんじゃないか」と言って、
新たな知見を話される先生は、目をキラキラと輝かせ、青年のようでありました。
あぁ、このお方は本当に学問・研究が好きなんだ、と。
しかし、そんな学問よりも好きなのは、ゼミという組織であり、師弟関係なのではないでしょうか。
世代の離れた私たちと、何とか共通の話題や遊びをつくろうと提案して下さった一つが、「三國志のRPG」。
古いパソコンに「PRGツクール」を入れ、関羽の息子、関策を主人公に、ストーリーをこしらえ、
御宿でプレイしたことは、純粋な遊びの思い出ができました。
2011年の春、東日本大震災の影響で、「追い出し合宿」が中止になり、
ラストスピーチを掲示板に書いた頃、先生からメールが届きました。
「竹田君、元気にやっているかね?早いねぇ…、“3.11”から一ヶ月が過ぎたよ。
頼み、というのは、BLOGに関して教えて欲しい事があるんだ。
時間がとれたら夜にでも、電話をくれないか?12時頃までOKです。」
私は、出会った時からずっと、三戸先生の人柄に惚れていたんだと思います。
それは、「師」として「漢」として。
三戸浩先生
本日来ていない学友の分も含めて、お礼を言わせてください。
ありがとうございました。
いま、何とかして事業を成し遂げようとする私がここにいること。
これこそが
先生の教育の成果の一つです。
平成28年1月23日
横浜国立大学三戸ゼミナール 第21代幹事 竹田俊亮
■25期生 木田くん
2011年の秋、109教室。
その先生は、マイクも使わずに勢いよく話し出した。
話がその場で組みあがっていく。
まるで、魚が板前によって、目の前で解体されていくのを見るような、新鮮さ。
私は、受験勉強が嫌いでした。
今思えば浅はかでしたが、
「大学に入れば、学問ができる。」という期待を胸にして、受けた春学期の大学の講義は、
正直まったく面白いと思えませんでした。
そんな失望感を持って迎えた、一年生の秋の、
三戸先生の経営学総論は、とても色鮮やかで、興奮したことをよく覚えています。
後から思えば、その感動は、
話をその場でくみ上げていくことで、考えるプロセスが示され、
社会で起こっている出来事が、経営学の理論に鮮やかに結び付けられ説明されていく
現実を理解していくための武器としての学問の魅力だったのではないかと思います。
三戸先生の話をもっと聴きたいと、三戸ゼミの門を叩き、
最初のゼミ。
早速の自己紹介で三戸ゼミの「洗礼」を受けます。
「自己紹介のコンセプトは何か。それは三つある、
名前を覚えてもらい、関心を持ってもらい、好感を持ってもらうことだ。」
ああ、そうか。
言われてみれば当然かもしれないけれど、
今まで何回も自己紹介をやって、なんのためにやるのか、コンセプトを考えてなかったと、
恥ずかしい思いをしました。
そして、次のゼミ。………事前課題をこなしきれなかった僕たちに、
「責任とは、困難な状況においても準則を守りきることだ」と仰いました。
今でも、困難なことに接するごとに、この言葉を思い起こし身を引き締めて臨みます。
先生は、何度も何度も、ゼミ生を見はなさずに、怒り、叱ってくださいました。
そして、どう振る舞うべきか、どう生きるべきか、
先生の持つ、価値観・美意識をぶつけ、まさに生き方を教えて下さいました。
しかしその一方で、自由とは「責任ある選択」であると掲げ、
ゼミ活動をどうすべきかは、ゼミ生に意思決定をさせていらっしゃいました。
三戸先生は、まさに先生であり、父親のような存在であり、師匠でありました。
二年生の後半、私は交換留学をし、しばらくゼミから離れていました。
留学から帰って参加した夏合宿、その相撲で僕についた四股名は、
「伸び放題」
そうです、カナダで散髪屋に入る勇気が無かった僕は、
8ヶ月間髪を切らないままで、ゼミに参加したのです。
そういうわけで、随分と久しぶりにゼミ室に入ったのですが
その時のゼミ室の感触が、印象深く残っています。
あの、スッと背筋が伸びるような空気感。
張り詰めていて重いけれど、気持ちが湧き立っていく感じ。
中学生の時に入った、道場の空気と似ています。
三戸ゼミとは、三戸先生という師のもと、お互いを切磋琢磨する、
まさに道場のような場だったのではないでしょうか。
そうです、三戸ゼミでは、すばらしい仲間も得ることができました。
何度も何度も、三厨や石嶺さんの家にお邪魔して、
夜通しレジメを書いたり、議論をしたり、くだらない話や遊びをしたり…
本当にかけがえのない時間だったと思います。
なぜ、三戸ゼミ生は「仲間」だといえるのか。
それは、三戸先生のもとでともに学び、
先生の持つ、「かくあるべき」という理想に共感し、
「先生のような分析が少しでもできるようになりたい」という思いを共有している、
いわば「同志」であるからこそ、
三戸先生に叱られて、怒られて、(><)
「でもなんとか先生に認められたい」と、共に努力したからこその、
仲間だったのではないでしょうか。
当たり前かもしれませんが、三戸先生という方がいらっしゃってこその、
仲間なんじゃないのかなと、思います。
そして、先日の最終講義。
先生は、社会科学者としての大学教授の仕事とは、
社会に対する「見方」を教え、自分はどのように生きていくべきか、生徒自らに問わせることだと仰いました。
この観点からはこう見ることができる、別の観点からはこう見えると、
現実のありかたを多様に解釈させることで、
未来・将来にどう生きるべきかという道の、足掛かりとする。
社会科学者の役割とは何か、これほど明確で力強い規定を、他に聞いたことがありません。
この言葉を聞いて、大学教授になりたいという夢を、より強固なものとすることができました。
先生が長崎にいらっしゃり、長崎県大の学生に対しても、
そのような、社会を見、生きる道を切り開く力としての経営学を教えていくことを、
心から喜びたいと思います。
ぜひ、長崎県大三戸ゼミナールとも、共に学び続けることができれば幸いです。
三戸先生、これからもどうぞ、宜しくお願いいたします。
■26期生 高橋くん
「三戸先生を語る」~人柄の表れた握手~
目の前に右手が差し出され、私は頭を垂れ、両手で応えます。
その右手は大きく、暖かく、力強く手を握ってきます。
その握手をするたびに、身の引きしまる思いをします。
そのとても大きく、温かみにあふれた手で、力強く私と握手してくださるのが、
そう三戸先生です。
先生と初めて握手をしたのは、ゼミナール面接のときでした。
先輩に連れられ入った研究室。
その奥に先生は座っていらっしゃいました。
私はそれまで先生の講義には出席していたものの、
真正面から話すという機会はなかったので、
非常に緊張していました。
最初に、出身地やサークル、志望動機など人通り質疑応答を終えた後、
先生は、
「君がさっき記入したエントリーシートには、このゼミが君に提供できるものが
書かれている。」など
多くのことを話してくれました。
自分が地方活性化について興味があると話した後、先生がしてくれた
話の広がりや深さ、自分が漠然と疑問に思っていたことを
明確に言葉に関連付けて論理を展開されていることに、私はいつの間にかくぎ付けになっていました。
小一時間ほど話をし、面接が終わる時間になり、
先生は「よろしく」と右手を私の目の前に差し出されました。
先生は力強く握手をしてくださりました。
そのときです。「このゼミで頑張っていこう」と思えたのは。
その次にした握手で印象に残っているのは、昨年の12月のことです。
私は就職活動のことで大学の学務から個人的に呼び出されていました。
私の個人的な問題にもかかわらず、学務は三戸先生を通じて、
私だけではなく先生にも一緒に来るようにと言ってきました。
私は先生に迷惑とお手間をかけてしまったことに申し訳なさを感じつつ、
また先生から普段のゼミの勉強のときの様に叱られることを覚悟しつつ、
研究室に伺いました。
先生は私を責めることをしませんでした。
ただ、「日本的経営が否定された今、新卒一括採用は間違っている」など社会問題に対して考えをめぐらせていました。
実際に学務に二人で伺ったときも社会に対する疑問提起をなさっており、自分を責めることはありませんでした。
学務からの研究室に帰る際、先生から
「なぜこのようなことが起こったのか、その原因をかんがえてごらん。そうしなければ、また同じことを繰り返すぞ。」という言葉をいただきました。
そして別れ際、先生はいつもと同じように力強く握手をしてくださりました。
私はその時「同じような過ちを繰り返して、先生に迷惑をかけない」と決意したのでした。
先生は、今まで多くの方がたと握手をされてきたのだと思います。
先日の「最終講義」「退職記念パーティー」でもそのような姿が拝見できました。
そしてこれからも長崎の経営者や長崎の学生などなど新たに多くの人々と
握手を交わすのでしょう。
彼らは遠く離れた長崎の地であっても私と同じように
その握手の暖かさと、力強さに驚くことになるのでしょう。
私は今年で大学を卒業し社会人となります。
社会人となって先生と握手する、そのときは今よりも力強く握り返せるように、先生から学んだことを実践していきたいと思います。
最後に改めて先生、有難うございました。
これからもよろしくお願いします。
■26期生 笹井
【senseiwokataru】
次回勉強会の課題番組、募集!
No:5145
投稿者:木田 世界 (25期)
MAIL
投稿日:2016/03/30 Wed 12:55:34
[返信]
次回勉強会の課題番組、募集!
先日開催された第八回企業番組勉強会では、「理論をもとに番組の感想を書く 」ということをしました。
次回の勉強会も同じように、各参加者が結びつけられそうな理論を考えて感想を述べるという形で行います。
御宿で行われました浩友会の臨時総会でも告知させて頂きましたが、
4月から三戸先生が長崎県大へいらっしゃるということを機に、
ビジネス・企業番組勉強会について、浩友会員がより主体的に関わって行う形としていく必要があります。
そこで、次回開催の第9回勉強会(4月末頃予定)で扱う番組について、
ビジネス・企業番組勉強会参加者から「これを見よう」という番組を募集する形とします。
あくまで、参加者それぞれが結びつけることが目的ですので、
番組選定者から、その番組をどの理論と結びつけるのか、必ずしも事前に説明して頂く必要はありません。
当日の議論の中で、各参加者が他の参加者や番組選定者の感想を聞き、
そういう結びつけ方もできるのかと発見することを狙いとしています。
締切4月10日(日)
※基本的に早い者順で考えていますので、状況によっては早めに募集を終了いたします。<参考:次々回(第10回)以降の課題番組に関して>
前回勉強会の際に先生から以下のようなご提案を頂いております。
①毎月「今月の企業番組」というコーナーを場たてする。
参加者は、その月に放送されたカンブリアに対し、A~Cで評価し1行コメントを書く。
②評価の高かった番組を課題番組として、勉強会@国大を開催する。
<第9回勉強会 課題番組 募集欄>
※おすすめの番組をこちらにご記入ください。
○木田世界 (25期 4/10 19:46)
カンブリア宮殿 2016年2月11日 放送
「地元にあった奇跡の店SP 第2弾 超地域密着経営で大人気の和洋菓子店 たこ満」
番組概要
地域密着、高い従業員満足度と顧客満足度、売上を追い求める経営からの転換、
経営者が2代目であることなど、ハローデイ、中央タクシーとの共通点が多いです。
三社で差異・共通点を洗い出せば、非常に面白いと思います。
各自で結び付けられる理論を探してきて使ってみるというコンセプトとは少し違うかもしれませんが、
前回参加者の一人としては、前回うまく使えなかった理論を使って分析にリトライしてみたいです。
<コメント欄>
○日々野15期(21:53 2016/03/30)
木田君、場立ありがとうございます。
もちろん参加したいと思います!が、ひとつお願いがあります。対象となる期間、というか放送回を挙げてもらえませんか。
今回の場合は3月放送分を指しているのでしょうか?明確になっていないかな、ということと、
東京と地方では放送日・放送回が異なっていることがあるかもしれないので。
一つ基準があればOKなので、「関東地区で●月に放送されたのは以下の4つです」みたいな感じでよいかと思います。
お手数かけてしまうけれど、宜しくお願いします。
◯木田 25期(3/31 0:14)
日々野さん、いつもコメントして頂き有り難うございます。
分かりづらいご説明となってしまい申し訳ありません。
次回(第9回)課題番組の提案は、いつ放送されたものからでも構いません。
次回は、今回の「理論と結びつけて見る」ことを引き続き行い、
あえてテーマを設定せずに、事前情報の無い中で
参加者自らがそれぞれ結び付けられる理論を探して感想を考えてくるという形になります。
次々回(第10回以降)については、基本的に先月放送された4つのカンブリアについて、
ゼミ生が評価をしていき、その中で最も評価の高い番組を課題番組とする形になります。
感想を考える際には、評価の1行コメントがテーマ設定(あくまで参考程度かもしれませんが)
になると考えています…!
○日々野15期(17:48 2016/03/31)
木田くん、さっそくありがとうございます。そういうことでしたか、了解しました。
選択肢の多さに逆に悩むパターンかも(^_^;)考えてまた書き込みますね。
◯木田 (25期 4/10 23:55)
期日になりましたので、一端締め切りとさせて頂こうかと思いますが、
日々野さんや他の参加者の方から、もしお薦めの番組がありましたら、
次回または今後の課題番組候補にしたいと思いますので、
この場または勉強会の折に聞かせて頂けますでしょうか。
宜しくお願い致します。
【Biz9】
「最後のゼミ生」を送り出し、ゼミの終わりを飾る 石嶺佑騎の修行証書文面 Re:平成27年度ラストスピーチ~感謝~
Prev:5141
No:5144
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/03/27 Sun 23:29:22
[返信]
渡邊君に引き続き、石嶺さんのラストスピーチに応えるため、
石嶺さんの修行証書文面を掲載いたします。修 業 証 書
石嶺佑騎 殿
上の者は、入ゼミ当初は体調管理が至らず、
ゼミ生として十分な活動をしていなかったのが残念だった。
しかし、その後は、先輩としての振る舞いからゼミに欠かせない存在となり、
周りの人間を大いに刮目させた。
ゼミ室での全体の議論の修整などにとどまらず、常に相手の立場に立って、
言いにくいことも後輩にアドバイスを行い、時には叱った。
しかし、その相手に対する真摯な姿勢から、石嶺を慕わない後輩はいない。
また、口にする話題の多くがゼミ生の話であり、
常にゼミ生のことを気にかけていた点は、石嶺のとても温かな人柄を、よく表している。
しかし、石嶺自身の考えや理想をもっとゼミに反映しても良かったのではないか。
石嶺、心身の健康に留意せよ。こんなことを言われないようになれ。
お前はいいやつだ。いいやつは元気であってほしいのだ。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
◯木田 世界 (25期、 2016年 3月30日深夜投稿)
個人的なこととなってしまいますが、石嶺さんのラストスピーチと石嶺さんへの修業証書を読んで、
改めて石嶺さんという人が先輩で良かったなぁと感じています。
ゼミ生と過ごした思い出を振り返ると、
その「場」となったのは、ゼミ室、御宿に並んで、石嶺さんの家があります。
討論会のために論文を書きに、連日のように集まって所せましとパソコンを開いたり、
ゼミが長引き終電を逃して実家組と、便乗した下宿組のゼミ生が押し寄せたり、
ただダラダラと遊びに行ったり….
ある意味、「ゼミ生の家」となっていたかもしれません。
ふてぶてしくも、もう何度石嶺さんの家にお邪魔したか、把握していません。
ゼミ生たちが石嶺さんの家に集まったのは、
不幸にも(他のゼミ生にとっては、幸運にも?)、
常盤台公園の横という便利な立地にあるということも理由の一つですが、
そこが、「石嶺さん」の家だったから、ということが最大の理由だったのではないでしょうか。
石嶺さんは、後輩たちを見守りつつも、
突っ込んだり、それは違うんじゃないかと叱ったりして、
なんだかんだ言って、「仕方ないなぁ」という感じでいつも温かく後輩たちに接してくれました。
(そんなところが、一部で「ゼミ生の母」と言われている由縁かもしれません…)
まだあとお互い、もう少し大学に居残るところではありますが、
これを機に、三年半の感謝を伝えさせてください。
石嶺さんが、ゼミ生たちの間に「和」を作って下さったおかげで、
ゼミでの三年半は様々な心残りを残しつつ「良かった」と思えるものになりました。
今まで、ありがとうございました。
今後とも、ともに学んでいければ幸いです。
【Sotsugyou】
ゼミの終わりを飾り、「最後のゼミ生」を送り出す 渡邊君の修業証書文面 Re:平成27年度ラストスピーチ~自らがゼミを通して得たことは何か。~
Prev:5140
No:5143
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/03/27 Sun 22:49:21
[返信]
気が付けばもう新学期を迎えようとしている時期ですが、
立て続けの最終年度企画もあり、
ラストスピーチのできなかった卒業生たちが、
掲示板でラストスピーチをしています。
彼らのラストスピーチに応え、修了を祝うとともに、
横浜国大三戸ゼミの「最後のゼミ生」がどのようなゼミ生であったのかを示し、
ゼミの締めくくりとするために、
今期の卒業生たちの卒業証書の文面を掲載いたします。
修 業 証 書
渡邊 諒太 殿
上の者は、二年連続でゼミ幹事の重責を担い、その役割を果たそうと努めた。
議論が停滞した時には必ず渡邊から切り出し、刮目でも率先して発言するなど、
ゼミ幹として皆を動かそうという意識を常に持っていた。
それは企画を盛り上げることも例外でなく、合宿でのブリッジなど、
渡邊のおかげでゼミのエピソードが豊かになった例は事欠かない。
また、成長に対して強い意欲を持ち、勉強には誰よりも楽しんで取り組んでいた。
時に力が及ばずとも、常に前向きに取り組み続けたその姿勢は特筆に値しよう。
しかし、周りの目を気にし過ぎたり、思いが先に立ち過ぎるなどにより、
しばしば視野が狭くなってしまっていた点は、まことに残念ではあった。
渡邊、「肚」をつくることを課題とせよ(難しいぞ)。
君の姿勢・積極性はそうしてこそ活き、確固たる信頼できるやつになれるぞ。
ここに三戸ゼミナール全課程を修了したことを証す。
平成二十八年二月二十一日
三戸ゼミナール
三戸 浩
◯木田世界 (25期 3/29 22:20)
以上、卒業生たちを迎える浩友会員の一人として、
そして、彼らを送り出す三戸ゼミの(現役)院生として、
ゼミの終わりを飾る意味も込めて、修行証書を掲載させて頂きました。
以下は個人的に渡邊君のラストスピーチを読んで思ったことになります。
幹事として円滑に進行する役割を充分果たせなかったということについて、
僕も司会や幹事という役割をあまりうまくこなせていないのですが(だからこそ)、
どうすれば役割を果たせるのだろうかとたびたび思います。
最近思うのは、「とりあえずの答え」を持つということです。
幹事や司会は、場をどのように作るのか意思決定をすることになります。
そこでは、正直自信を持って判断することができないのですが、
今持っている情報で、この時間で考えられる選択肢の中でこれが一番良いんじゃないか、
というのがあれば、自信が無くても「こうしましょう」とはっきりと提案すれば良いと思います。
(それがドラッカーの言うところの、限界ある知性しかない人間の負う「自由=責任ある選択」かと。)
その場をどう作っていくか、答えは一つだけではなく、「正解」は求めようがないですし、
正直、もしその判断が大きく間違っているなら、誰かがそれを指摘してくれるだろうという開き直りもあります。
自分の周りを見ても、20代でそんなに強く自信を持って判断できる人はなかなかいないし、
それはそれである意味当たり前のことかと思うので、
まずは何かを選択し、自ら試行錯誤したり、他の人の人の意見を聞く中でより良いものにしていこう、
という「意気込み」を自信の代用にする、というのも一つのやり方ではないでしょうか。
○渡邊諒太(26期, 2016/4/5, 12:00)
木田さん、有難うございます。
また、お返事が遅くなってしまいすみませんでした。
「とりあえずの答え」を持つこと、なるほどと思いました。
自分が何かを決める時にいつも、「これで合ってるかな」というような思いに囚われていました。
また、自分がどうしたらいいかわからない時に、考えが詰まってしまうことも度々ありました。
それでも幹事として、場を作るものとしての振る舞いが求められる時に
ひとまず「とりあえずの答え」を持ち、誤っていれば指摘を頂きながら改めていく。
そのような考え方に自分を変えていこうと思いました。
いまだ、自分は「正解」を求める姿勢から離れられていないように思います。
試行錯誤し、人の意見を聞いて磨きをかけていく「意気込み」をもって、
これから頑張っていこうと思います!
【Sotusgyou】
Re:横浜国立大学三戸ゼミナールの終了に言葉を贈ろう Ver.2
Prev:5137
No:5142
投稿者:杉山@3期
投稿日:2016/03/25 Fri 12:56:27
[返信]
横浜国立大学は私の母校である。
でもそれは「三戸ゼミナール」がそこに在るという前提付きであった。
横浜国立大学三戸ゼミナールが最終年度を迎え、先生が長崎に移られ、
後に木田くんなどの三戸ゼミ生がいなくなったものを母校と呼べるだろうか?
大学にはゼミ以外にも部活やサークルもあり、「ゼミ」だけでは当然ない。
でもどうしても私には「ゼミ」以外に思いをはせる場がない。
「共に学び、共に生きる」
パーティーのスピーチで自分で言った「これは中締め」に過ぎないと。
と考えてきたが・・・
「横浜国立大学」がなければ、「三戸ゼミナール」がなければ
私は先生やみんなに会うことができなったという事実が現前とある。
感謝を「横浜国立大学」に、感謝を「横浜国立大学三戸ゼミナール」に
「しなければならない」し、やはり「したい」と思う。
今後の多くの若者が「大学」で「ゼミ」で学んでほしい。
かつて私がそうさせてもらったように・・
終わりのないものなど世の中に存在しない。
でも終わりを惜しみ、感謝し、生きている限り忘れないことも大切ではないだろうか?
「横浜国立大学、三戸ゼミナール」は終了しました。
でも、縁は一度切れたけど、新たに結びなおすことができた。
その文脈で考えれば、僕にとって「浩友会」は「三戸ゼミナール」そのものである。
「横浜国立大学、三戸ゼミナール」を成立させてきた、
先生、ゼミ生、その他すべて人、ものにこの場をお借りして感謝いたします。
ありがとうございました。
PS
上記は一度書いてあったのですが、掲載に踏み切れないでいたものでした。
竹田さんの見事な「贈る言葉」によって、アップする勇気が持てました。
ありがとうございました。
蛇足・・
剣道(最近はまっている)の話で申し訳ないが、剣道では稽古が始まる前と
終わった後に「道場」に「礼」をします。今回はそれに近い感覚です。
【seminar2】
平成27年度ラストスピーチ~感謝~
No:5141
投稿者:石嶺 佑騎(24期)
投稿日:2016/03/24 Thu 12:33:49
[返信]
現在現役5年目の、24期石嶺佑騎でございます。
まだまだ未熟な私ですが!!、三戸ゼミ修業に際して自分が伝えるべきことできる限り考え、
このラストスピーチに詰め込みました。
それでは二番槍、いかせて頂きます!
――――――――――――――――
部活やサークルに入っていない、何も持っていない自分が何かを得られたら。
そんな思いを胸に、私は三戸ゼミの門を叩いたことが私の本当の大学生活の
始まりだったと思います。
初めて三戸先生にお会いしたのは面接のときのいこと、
「君のエントリーシートのどこが良くないか自分で分かるかね?」
そう言われた時のことは未だに忘れられません。
あのときの面接が先生と三戸ゼミとの最初の出会いで、それから本の交換会やスピーチ大会、
夏合宿に討論会と、沢山の「三戸ゼミ」を経験しました。
未熟者の私は、沢山失敗して、悔しかったり悲しかったり情けなかったり恥ずかしかったり、
そんなことばっかりでした。それで先生は「私もたまにそういうミスをすることがある、だから忙しい
時ほど気をつけるようにするんだ。」、「ここで君が感じたことをちゃんと掲示板に書くんだ、
そうじゃなければ学べないぞ!」そう言って時に厳しく、時に優しく私たちを励ましてくれました。
そんな先生のご指導の下、あれよあれよ時は経ち、2年生、3年生、4年生→5年生→6年生と、気づけば
4年以上もの歳月が経ち、そして横国三戸ゼミは最終年度を迎えました。
改めて振り返れば長い年月だと思うのですが、それでもあっという間だったなという気持ち
の方が大きいです。
もっと学べることがあったなぁと思います。DVDの見方、「何のために」という
姿勢、人に「伝える」ための力、「分かる」とは何か、「学ぶ」とは何か。
正義論に、ドラッカーの自由論、広井や水野の資本主義論。
沢山の企画や勉強をしてきて、先生から沢山のお話を聞けて、ゼミに4年間以上も居続けて。
それでも私は、先生の教えのほんの一部しか学べていないと思います。
あの時もっと真剣に、あの時体調を崩してなければ、ゼミの記憶を振り返れば、
そんな悔いが(沢山)あります。
でも少しは、はじめて三戸ゼミの門を叩いたあの日の自分に、「得られるものが沢山
あったよ!今のうちに伝えたいことが沢山あるから少し話そうじゃないか」なんて言
いたいくらいには、私は成長できたと思います。
勿論学びだけではなく、かけがえのない人と出会うことができました。
切なくなるほどに私たちに期待し、厳しさと優しさを持って指導してくれる先生。
いつも私たち現役生のことを気にかけ、親身に手助けし、時にはしっかりと叱ってくれる師範代。
年を気にすることなく自分たちの意見を伝えてくれ、そして私を頼ってくれる後輩。
心も身体も弱い私はどうにもコーナイ炎にかかりがちだったのですが、
戻った時に優しく迎えてくれる先生がいて、「石嶺さんどうしたんですか!?元気ですか!!」と
部屋まで訪れてくれる仲間たちがいました。
修業式の際「いい奴」だと言われるようなれたのは、それはそんな皆の優しさに触れられていたからだと
思います。
4年以上も居続けて、それでもこのゼミを修了するのはとても寂しいです。
沢山のことを教えて頂いたのに、私はまだほんの一部しか自分のものにできていません。
こんなに世の中のことに対して熱く、そして頭をフルに使って語り合える場も三戸ゼミしか知りません。
・・・そんな三戸ゼミを、修業します。
朝までぶっ通しで討論会の準備をしました。
こんな細い私でも相撲で勝つことができました。
はじめて人の、しかもOBや先生の背中をも乗りました。
先生から「学び」の姿勢について強くお叱りを受けました。
はじめて「コンセプト」について教えていただきました。
とても濃厚で忘れられないことばかりで、、、ひとつひとつが今の私を象っています。
私は三戸ゼミに入ってほんっっっとうに良かった。
これからはその先生から頂いた種を、しっかりと自分の手で育んでいきたいと思います!!
三戸先生、OBの皆さん、現役で共に学んだ皆、本当に有難うございます。
これからもどうか、よろしくお願いします。
平成28年3月24日
三戸ゼミナール24期生 石嶺佑騎
【Last-Speach-IY】
平成27年度ラストスピーチ~自らがゼミを通して得たことは何か。~
No:5140
投稿者:渡邊諒太(26期)
投稿日:2016/03/24 Thu 11:11:36
[返信]
今年度ラストスピーチを行いませんでしたが、やらないということが心残りでした。
そこで先生より、ラストスピーチの原稿を書き、掲示板に上げることを提案していただきました。
折角頂いた機会なので、三戸ゼミナール掲示板にて、ラストスピーチをさせてください。
ーーーーーーーーーーー
「大学に、何しに来たのだろうか。」
高校まではそつなくこなしていた勉強。
正直いい点が取れれば人に自慢できるし、
そのことが勉強の楽しさだとすら思っていたと思う。
大学に入ってから点が取れなくなった。
とたんに勉強はつまらなくなった。サボれるだけサボった。
学んでみたくて入った経営学部なのに。
単位を何とか稼ぐことが授業の目的になりかけた。
何で勉強への熱意がほとんど薄れていた自分が三戸ゼミに入ったのか。
単位を取るためなら、時間が短いゼミに行けばいいのに。
たぶん単位をこなすだけの自分と、その無気力感に嫌気がさしていたのだと思う。
それと、卒業したときに自分が何もできない人間のままであることが怖かった。
これから、ゼミでの勉強と、役割について語りたい。
まず、つまらないと感じてしまっていた勉強について。
二年生。ゼミに入って、テキストにかじりついて勉強することになった。
使ったテキストは三戸公『ドラッカー』。
何とかついていこうとしたものの、その時の内心はとてもしんどかった。
十分ノれていない中、読んでもわからないテキスト。
試行錯誤しながら着実に理解を進める先輩方。
何か言おうとばかりに気をとられ、テキストの理解に立っていなかった自分。
合同ゼミを終えた時点でも、自分は「ドラッカーを学んだ」という意識に乏しかった。
時々、あの時の論文を読み返しそのとき理解できなかったことを考え直している。
特に、「地位」と「機能」の議論をはじめ、社会の純粋理論について。
何度も読み返して、補っていきたいと思う。
三年生。経済用語のオンパレード。頭はクエスチョン。
水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』を扱った。
何度、Wikipediaにお世話になったか知れない。今まで生きてきて一番使ったのではないだろうか。
この年は資本主義とはどのようなものかを先生のお話を受けながら、学んでいった。
この時の自分はまだ、何か言おうとすることに囚われることのほうが多かった。
でも、今までよりも少し楽しくなっていた。
どうやれば理解できるのか、おぼろげながらが見えてくるようになったからだろうか。
記憶に残っているのは、資本主義のシステムとイデオロギーの議論。
先生が「資本主義は主義(-ism)である以上、イデオロギーである。」とおっしゃったことに
なるほどと思い、自分の担当する章に考察を加えていった。
惜しむらくは、私の役割が概要を作ることだった点だ。
自分の役割は何か、他の人とどのように合わせていくかを全然考えられていなかった。
今も決してできるようになったわけではないが、課題であることは認識するようになった。
四年生。扱ったテキストは広井良典『ポスト資本主義』。
自分たちで勉強しようという意欲が今までより強かった。
毎年行っていた夏合宿を今年度はやらなかったことが心残りだったのかもしれない。
ただ、テキストの理解が夏休み以降、全然進んでいかなかったことが悔やまれる。
まだ、自分たちが理解したテキストをどのように扱っていけばよいかがわかっていなかった。
ほかの文献にあたって議論の枠組みを整理、考察する時期はもう少し早くてよかった。
また、三井ゼミからのお誘いで最終年度も合同ゼミを行うことになった。
時間的に制約が大きかったことや、人数が少なさのため、論文の執筆は今まで以上にハードに感じた。
ただ、それだけではなくなっていた。
あるとき中村さんとの会話で、「論文の執筆は、楽しいかい?」と聞かれた。
今までだったら、「うーん、そこそこ…ですかね」といってお茶を濁していたような気がする。
「楽しい」と言えるようになっていた。
その分自分たちが書いている論文の内容がよく通って見えた。
相手の質問に対してどうこたえるのか。その答え方でよいのかを考えることができた。
合同ゼミで一番ショックだったこと、それは
三井先生からの「ポスト資本主義は来ると思いますか?」という質問、
自分たちの直接の問題意識に対して、実は答えを持ち合わせていなかったこと。
答えられなかったあの沈黙の時間を、忘れることはないだろう。
悔しかった。
今のままでは地球が持たないことは明白なのに、実際にどのようにしていけばよいのかが見えていない。
この時悔しさを感じたと同時に、社会人になっても折々で問い直していくべき課題となった。
このゼミで得たこととして、勉強の内容や考え方も大きい。
しかし何より「勉強、そのものが楽しいじゃないか」と思えるようになったことが
自分にとって、得られたものとしてはは一番大きいと感じている。
次に、ゼミでの役割はどうだっただろうか。
幹事としての役割について振り返ってみると、その役割は十分に果たせなかったと言わざるを得ない。
ゼミ生をまとめ、先生や中村さんとのコミュニケーションを円滑に図るという点では
そのように機能しなかったことが決して少なくない。
途中で急速に自信を失い、佐藤にしばらくゼミの運営を投げてしまったことすらあった。
円滑にゼミを運営するために、ゼミ生の意見をまとめることも十分にできなかった。
私が幹事を引き受けた二年間、ゼミが回っていったのは自身の行動によるものではなく、周りのヘルプがあってこそだった。
なぜ、そのようになってしまったのか、そしてそう感じるのか。
私は、責任を取ることが怖かった。残念ながら今も脱していないと思う。
自分が決めて、その責任を自分でとるということができていない。
最近になってやっと、自分自身の当事者意識が低いことを自覚し始めている。
再三先生からお叱りをいただいて、「他人事」になってしまっているということの意味を
つかみかけている気がする。表に出すことはなくとも、自分の大きな課題となっている。
スケジュールの時間設定や、進行などはなれの側面が大きかった。
三年の時はしどろもどろになることのほうが多かったが。四年の時はずいぶん減ったように思う。
ただ、次の動きを的確に指示して、ゼミの円滑な進行ができていたかというとそうではなかった。
次の動きを予測しながら、今をどうやって進めていこうかという発想を最後まで持てなかったのが心残りだ。
幹事として十分に果たせなかったこと、これは後々社会人としての課題にもつながるだろう。
改めて、自分が何ができて、何ができなかったかを問い直そうと思う。
「大学に、何しに来たのか」
それは学ぶためであり、その学びを楽しむためであり、
これから社会に出るにあたり、自分の課題は何かを考えることだろう。
この答えはおそらく、三戸ゼミに入って初めて分かるものだった。
この度ゼミを修了するにあたって、ずいぶんたくさんの、沢山の課題を残してきてしまった。
正直、思い起こせば「できなかった、やれなかった」というものがたくさんある。
やりっぱなしになってしまったものも少なくない。
「後悔を残すな、悔いを残せ。」この言葉の難しさを今になって痛感する。
後悔が、少なくない。
大切にし切れなかったことがふと思い起こされてしまう。
御宿合宿での修了式の後、いただいた修了証書を見て、
毎週夜中まで家に帰らず、ゼミ室で仲間たちと勉強していたことが
修了証書という形になったことを両親に見せようと思っていた。
だが、終わって帰りの電車でふと、
「まだ見せられない。まだ、この証書が”本物”になっていない」と感じた。
現役としてはいくつも後悔を抱えてしまった。そのこともあり自信があるわけではない。
それでも、これから少しでも自分と、他者を大切にできる人間となりたい。
頂いた証書が本物になるように、ちゃんと「修了」できるように。
これからの決意を込め、このスピーチを締めたいと思う。
三戸先生、OBの皆さま、そして一緒に学んだ皆さん。
これからも、どうかよろしくお願いします。
平成28年 3月24日
三戸ゼミナール26期生 渡邊諒太
----
渡邊さん
杉山@三期です。(2016/3/25)
最後のゼミ幹、本当に御苦労さまでした。
「終わりよければすべてよし」という言葉があるとおり、
「最後」は「最初」や「中興」と同じように語り継がれると思います。
最終合宿の帰り、東京駅まで私は最初のゼミ幹「古郡さん」と
最後の幹事「渡邊さん」とご一緒することができました。
(もう一人は僕の頼れる後輩、福富でした。
たまに落ちていましたが本当に楽しい時間でしたね。)
勉強会への参加姿勢、発言、行動に「学びたい」という意思と「責任感」
を感じていました。
今後は自他ともに認める「頼もしい」人物にぜひなってください。
>「資本主義は主義(-ism)である以上、イデオロギーである。」
上記については、今度また勉強会の場などの是非解説をお願いします。
楽しみにしております。
○渡邊諒太(26期, 2016/4/6, 11:33)
杉山さん、有難うございます。
新生活に向けバタバタとしてしまい、お返事が遅くなってすみません。
「最後」としては僕は不足だったように思ってしまっており、恐縮です。
ゼミ幹としてやってきたことを今後、学びとして活かし、
姿勢や意識を本物にしていきたいと思っています。
最終合宿の帰りではちょっとドギマギしてはいましたが、
僕も楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございます。
資本主義についての先生のお話は、分かった(と思われる)中で
またお話が出来ればと思います。
まだまだ「頼もしい」と思われるには程遠くありますが、
今後、ご期待に添えるように頑張ります!
【Last-Speech-wr】
第八回ビジネス・企業番組勉強会報告
No:5139
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/03/20 Sun 22:40:59
[返信]
第八回ビジネス・企業番組勉強会報告
目次
Ⅰ.基本情報
Ⅱ.先生のお話
Ⅲ.議論
コメント欄Ⅰ.基本情報
日時:3月20日(日) 13:20~18:00
場所:横浜国立大学経営学部1号館501号室
〇当日参加者(敬称略)
外部:梶尾(YBS)、藤田(横浜国大・学部三年)
OB:大内(2期,Skype),杉山(3期),日々野(15期),中村(20期),木田(25期)
現役生:渡邊(26期)
〇掲示板上での参加者(敬称略)
事前:今村(20期)、日々野(15期)
事後:
※報告担当:渡邊
◯進行
13:20~13:40 先生のお話し
13:40~18:00 議論
1つの論点ごとに30分~1時間ほど議論し、一段落付けたところで先生からまとめて頂きました。
18:45~20:20 食事Ⅱ.先生のお話し(今日のフレームワーク)
1.適用可能な理論は何か~自分の経験ではなく他人の視点から物事を視る~
(1)人的資源管理論
①ハーズバーグ「衛生要因―動機づけ要因」
②マズロー「欲求5段階説」
おばちゃんたち→自己実現の段階にあるのだろう。
パートには「安定」性がないのに、何故?
③マクレガ―「X-Y理論」
(2)C.I.バーナード
共通目的―個人目的(動機)
cf.誘因―貢献
伝達 cf権威の理論
動機の変更(説得)
複合組織―単位組織
店舗(複合組織)…ハロリンピック
各店舗(単位組織)…ディスプレイ、商品開発
有効性と能率
有効性…目的達成…売上、賃金
能率…同期満足、メンバー獲得、働く・職場の楽しさ
(3)ドラッカー「事業規定」
(4)戦略論 顧客の創造、M&I
(5)地域、ステークホルダー
「下関で創業、北九州で展開」
…給与が下がり、家計は楽ではなかろう。
パートが増えるだろう。市場的に見るのではなく、あえてここでやる。
従業員も、客も地域の人である。
一見するとES→CSのように見えるが…
E&C(=地域の人)を満足させているのではないのか。
商店が狙いとするもの
①商品を売る
②買い物に来る
③店に来る…この三つをハローデイは行っている。
(コンビニは「便利」でこのようにしている、
総合スーパーも「地域」の視点で戦略を立てていいのに…。)
店舗展開はこれを試すための場ではないか。
2.今後の課題
(1)ここで使えない理論は何か?なぜか?
…使えない理由がわかれば、使える理由もわかる。
(たとえば、F.W.テイラーの「科学的管理法」はどうか。)
(2)中央タクシーとハンズマンとの比較
(3)着目した言動・活動から適用可能な理論へ
場面ごとに、意識的に行っていくこと。
見直すことで新たに発見がある。
3.今後の勉強会の方向性
○カンブリア、ガイア、WBSなど、それぞれの番組の見方を学ぶ。
→しばらくはカンブリア宮殿を中心とする。
○この番組(企業・経営者)のどこがすごいか?着目すべき点は?
・非正規従業員の活用(動機づけ)
・新規ビジネス・商品
等々…見るべき点を明確にする。
○毎週1回(月4回)あるので、それらの番組の中で毎月ABCなど評価を加えていく。
高い順番からひと月遅れほどで見てみる。
何をやっているのかを明確にすることで初めて続く企画になるはずである。、Ⅲ.議論
1.楽しく働くにはどのようにしたらよいのか(ハーズバーグの「動機づけ―衛生理論)
ハローデイは動機づけ要因と衛生要因をともに満たしている企業ではないか。
パートが陳列することによりお客目線に立つことが出来、
それが目標となり達成することでやる気となるのではないか。
一方でハロリンピックなど、自分のやりたいことを満足させてくれる機会を作り、
給与面などのバックアップを行うことで衛生要因を満たしているのではないだろうか。
《論点》
(1)給与面では、他社と変わらないのではないか。果たして、給与とシステムどちらが今回は重要なのか。
お客様を楽しませるという目標を達成できたり、
皆で楽しく働けるほうが、給料よりもモチベーションには重要だろう。
(2)動機付け要因、衛生要因の相互作用は何か。
文献などを踏まえて、今後分析を深めていきたい。
(3)衛生要因について給与、システムが挙がったが、社長自身も衛生要因ではないか。
また、ハローデイは一見「動機付け」のみに着目しているように見えるが、
「衛生要因」もちゃんと踏まえているということだろうか。
2.バーナードの理論による分析
・バーナードの組織論の観点から考えました。
・ハローデイの事業規定は従業員が楽しく働ける会社であること
・従業員の”楽しさ”=「お客さんに喜んでもらえること」が自分自身の感動であり、楽しみである。
・ハローデイを複合公式組織と捉え、社内のチームや売り場といった最小単位の”協働”における
共通目的は「お客さんに喜んでもらえること」
・その協働におけるメンバーの貢献意欲たる個人目的が「お客さんに喜んでもらえること」であり、
個人目的と組織目的が一致している。
・現場の協働における個人目的及び組織目的、更に複合公式組織の共通目的が「お客さんに喜んでもらえること」で
すべて一貫していることから、組織としての機能性を高めていると考えられる。
・言い換えると「お客さんに喜んでもらえること」という共通目的の有効性と、
「従業員満足」という能率が不可分であることから相乗効果を生んでいる。
・一方、加治社長はモチベーションの低い店長は切り捨てるべき、と考えており、従業員の個人目的についても
ベクトルを合わせることを求めている。
・これは雨漏りするような社屋の本社規模であるうちは可能かもしれないが、組織規模が大きくなるにつれ
個人目的のコントロールは困難となる。その意味で、東京進出や規模拡大を考えていない、という戦略は
理にかなっていると考えられる。
(掲示板No.5132より)
《補足》
C.I.バーナードの「組織成立の三要件」
○共通目的…メンバー全体が共有している目的
・有効性…共通目的を効率よく達成するための要因
・能率…目的達成の他に、メンバーへ影響を与える要因
「組織目的」…社内の部門
「複合公式組織」…会社(ハローデイ)そのもの
○貢献意欲…共通目的を達成しようとする意欲を持っていること
今回は「個人目的」と同じ意味として使われているだろう。
○伝達(communication)…貢献意欲を引き出すための要因
《論点》
(1)事業規模拡大によって共通目的の達成はできなくなるのか。それ故に、社長は拡大をしないのか。
(2)果たして、個人目的と共通目的は一致させ続けることはできるのだろうか。
(3)そもそも、組織は拡大させなければ存続できないのか(Ex.京の茶屋、決まった顧客を相手にし拡大を前提としていない。)。
「拡大」「発展」「存続」は、それぞれ企業の目的になりうるか。
3.企業における働き方~所属型と契約型~
《論点》
4.「動機づけ―衛生理論」と社員―パートの関係性
《論点》
5.VRIO分析によるハローデイの強さ
《論点》
6.従業員の地位と機能(ドラッカー社会論による分析)
《論点》
7.責任ある選択(ドラッカー自由論による分析)
《論点》<コメント・課題書込欄>
今回の勉強会を踏まえ(ご欠席の方は、報告・議事録を踏まえ)もう一度番組を見て感想を書きましょう。
今回の理論と結びつけた感想をブラッシュアップして頂いても、それとは別の新たな感想でも構いません。
○日々野15期
三戸先生、本日の勉強会ありがとうございました。
ご準備・運営してくださった杉山さん、中村君、木田君、渡邊君ありがとうございました。
1.今回の課題「理論を使うこと」の意味
・今回の番組を、どの理論を使って説明できるのか。あるいは、説明できない理論があればそれはなぜか。という問いである。
・理論は、これを知らなくとも、無意識的(又は経験的に)に使われることも多い。しかし、分かっていれば意識的に使うことができる。
・今回の番組は「非正規従業員をいかに動機づけるか」が隠れたテーマ。
マネジメント理論を用いて分析することで、経営者・マネージャーとしてどう行動すべきかを考えることができる。
・なお、基本となる理論はネットで調べれば十分に知ることができるはずである。
2.どのような話があったか
・ハローデイは、まず従業員満足ESを高め→顧客満足CSを高めた例と捉えがちであるが、
そうではなく、E&CS(従業員であり且つ顧客満足)を高める取り組みと見るべきである。
・なぜなら、パート従業員も「地域住民」であり、顧客と変わらないステークホルダーである。
こう見ることで、企業と従業員の関係は、単なる雇用関係を超えて、コミュニケーションが重要であると気付くことができる。
・ハロリンピックなど従業員の楽しさを増進する制度があるが、制度を生かすためにもコミュニケーションが大事である。
社長の加治は、それを実践しているところに特筆すべき点がある。
3.先生のスペシャルアドバイス
【まずは「注目点」をあげよ。分析をするのはその次である。】
→つい自分の知っている理論や枠組みに当てはめて番組を見ようとする。(分析や結論ありきで、当てはまりそうな点を探しがち。)
そうではなく、着目した点をまずはしっかりと意識する。分析するのはその後。
4.番組を再視聴して
・改めて見ると、社長がコミュニケーションをいかに重視しているかに気付くことができる。
・一方、従業員重視の取り組みが、いかに(企業外の)顧客満足を高め、業績に繋がっているか、スッキリしないところがある。
パートさん(経営の素人)による新商品や新陳列法の開発が常に当たるとも考えづらい。
「従業員が楽しく働けること」と、企業の維持・存続をどのように両立しているのか、まだ秘密があるように思える。
○今村(20期、2016/3/22)
三戸先生、皆様、勉強会を開催いただきましてありがとうございます。
日々野さん、早速のご報告をいただきありがとうございました。
板ゼミにて参加をいたします。
>【まずは「注目点」をあげよ。分析をするのはその次である。】
>→つい自分の知っている理論や枠組みに当てはめて番組を見ようとする。(分析や結論ありきで、
>当てはまりそうな点を探しがち。)
まさにご指摘の通りで、理論ありきで当てはめるような考え方をしていました。
しかし、それでは実際に自分の身として起こっている事象について考える場合に、
現実的な意思決定・問題解決策として応用できません(理屈を積み上げるだけになってしまう)。
先ずは対象に対して注目点を発見し、問いを立ててからその分析手法として理論・枠組みを
当てはめるように考えられるようにしたいです。
>・なぜなら、パート従業員も「地域住民」であり、顧客と変わらないステークホルダーである。
>こう見ることで、企業と従業員の関係は、単なる雇用関係を超えて、コミュニケーションが重要であると
>気付くことができる。
⇒この点、少し理解が追い付いていない為、補足をいただけますとありがたいです。
バーナードの共通目的、貢献意欲について触れていながら、コミュニケーションについて
言及していなかったことが恥ずかしいです。このあたり、理論として十分に理解しきれていないところですので、
もう一度バーナードを読み直したいと思いました。
>・今回の番組は「非正規従業員をいかに動機づけるか」が隠れたテーマ。
平成20年度の三戸ゼミ論文では三戸公『現代の学としての経営学』(講談社学術文庫)
第五章「組織の境界について」の検討でした。
論文の結論として、
「組織の境界問題」と「組織のウチ・ソト問題」は別問題であるとし、両者の関係性は詰められないものの、
組織論的アプローチから、バーナードの組織論によって組織の境界基準を捉えることができる、
公式組織、協働体系の概念では境界は無いが、複合公式組織において境界を引きうる、という結論でした。
議論の際、典型的なウチ・ソト問題として、非正規従業員が企業のソトとして差別的な扱いをされている、
という問題提起が挙がっていましたが、このハローデイの事例では当てはまらないなと感じました。
ただ、パート従業員を地域住民とみなし、顧客と変わらないステークホルダーとしての関係性を意識している、
とすれば、ある意味「ソト」として捉えているようにも考えられると思います。
観方によって「ウチ」とも「ソト」とも考えることができ、どのように対象を切り取るか、
を意識して今後も番組視聴をしていきたいです。
個人的にバーナードに固執をしすぎましたが、他の理論・枠組みからのアプローチも是非お聞きしたいです。
○日々野15期(3/25 1:25)
今村君、レスありがとう。返信が遅くなりごめんです。
まずは、読み手を意識することなく乱雑に感想を書いてしまったなあと反省しました。申し訳ない。。。
問いかけをもらって、改めて、僕自身問い直していると、これは勉強させてもらっているなあ!と気づきました。いや~有難い!
以下に補足を試みます。が、私自身の理解が十分とは言えないので、皆さんどうかヘルプを!
①まず、ドラッカーの「事業規定」と「顧客」の考え方で、ハローデイを考えてみます。
ハローデイの事業規定は「授業員(パート含む)によろこんでもらうこと」である、と僕も当初はそう考えました。
そうすると、顧客は「従業員」となりますが、それだとスーパーの買物客はどう位置づけることができるのか、疑問が残ります。
ハローデイは従業員を大切にしていますが、では、買い物客の満足を考えていないかというと決してそうではない。
商品の希望があれば必ず入荷したり、買い物客の休憩スペースを設けたりしており、そこが地域住民の憩いの場となっている。
すなわち、スーパーの買物客もハローデイの「顧客」である。そこで改めて「事業規定」「顧客」を考えてみると、
事業規定 ― その地域の住民(従業員・買物客の両方を含む)に喜んでもらうこと(=E&C Satisfaction)
顧 客 ― その地域の住民
と捉えることができる。
また、このように捉えることで、ハローデイが本州進出のような拡大路線を採っていないことも説明できる。
従業員によろこんでもらうことが事業規定なら、店舗を増やしより多くの従業員を雇うことが、事業規定に沿うことになるが、ハローデイはそうはしていないからである。
②以上が、ドラッカーの「事業規定」「顧客」の観点から捉えたハローデイである。では次に、「組織のウチ・ソト」で考えるとどうか。
僕も「典型的なウチ・ソト問題として、非正規従業員が企業のソトとして差別的な扱いをされている、」のに対して「ハローデイの事例では当てはまらない」の意見に賛成です。
ですが、それでは、スーパーの買物客はハローデイにとって「ソト」なのかというと、それも違うようにも思える。じゃあ「ウチ」かというとそれも疑問が残る。
どうにも、ハローデイにおける従業員と買物客の関係は「ウチかソトか」で捉えることが困難なように感じました。
これは答えになっていないかもしれませんが・・、どうでしょうか。
(追伸)ところで、この文を書いていて浮かんできた問いがあるので追記させて頂きます。
ハローデイの顧客を「地域の人々」と捉えるならば、地域の人々は従業員と買物客、だけではない。
商品の仕入れ先(地元の農家さんや、食品メーカー等)も、地域の人々である場合があり、重要なステイクホルダーといえる。
番組中では語られないが、ハローデイは、これらの仕入れ先とはどのような付き合いをしているのだろうか。知りたいと思いました。
ひとまず以上で。
【biz8】
Re:横浜国立大学三戸ゼミナールの終了に言葉を贈ろう Ver.2
Prev:5114
No:5137
投稿者:竹田俊亮(21期)
投稿日:2016/03/19 Sat 14:25:55
[返信]
遅ればせながら、三戸ゼミナール終了に言葉を贈ります。
(木田さん、明日の勉強会ですが、昼から人と会わねばならず、残念ながら参加できません。
また、今後ともよろしくお願いします。)
〇「これからの時代を創る三戸ゼミ生」(21期 竹田俊亮 3/19 14:14)
三戸浩先生が創り上げた横浜国立大学三戸ゼミナールは1期生から27期生のゼミ生を世に送り出しました。
ゼミ生の年齢で言うと、上は48歳から下は22歳でしょうか。
平均寿命が80歳を超えている今、日本を支える役者が大きく揃ったのではないでしょうか。
「三戸ゼミが終了する」ということは「三戸ゼミ生が全員世の中へ出て、社会をつくる一員として活躍している」
ということ、「第2ステージ」に入ったことと同義であります。
これからの5年、10年、30年。
いま私たちの思想・行動の一つ一つの積み重ねが、時代を支え、動かしていることを考えると、
これからがまさに三戸ゼミ集大成になるべき時が来たと言っても過言ではないでしょう。
三戸先生の教育を受けた我々は、先生の言葉から学び、人生の糧にして、社会へ貢献するとともに、
また次世代へと紡いでいく存在でもあると思います。
皆さま、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
【seminar2】
ようこそ
No:5136
投稿者:木田世界 (25期)
MAIL
投稿日:2016/03/18 Fri 12:58:26
[返信]
藤田さん、はじめまして。
三戸ゼミのビジネス・企業番組勉強会幹事を務めています、
横浜国大の修士一年の木田世界です。
三戸先生からもお話を聞いております、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
次回勉強会は、すでにご覧になっているようですが、No.5132に案内があります。
20日の10時半(事前視聴会参加の場合)もしくは13時~(テレビ東京ビジネスオンデマンドで視聴する場合)
参加して頂ければと思います。
勉強会の流れは、
(1)勉強会当日までにあらかじめ、
①参加者が指定されたガイア・カンブリアなどの番組を視聴し(各自でテレビ東京ビジネス・オンデマンドを利用)、
②その感想を掲示板に書き込み、
(2)勉強会当日に、各自の感想の発表を行い議論につなげていく形になります。
今回は初参加者ですので、
①②は必須ではなく、事前準備無しで当日10時半頃~「事前視聴会」から参加して頂いても構いません。
また、もし「事前にゆっくり予習をしたい!」とお考えでしたら、
有料サービスになってしまいますが、テレビ東京ビジネスオンデマンド(月額540円)に加入して頂き、
予め指定された番組を視聴してきて下さい。
(3月末まで、3周年記念キャンペーンで微妙にお得になってます…!)
今回は、ご都合にあわせ参加しやすい形で参加してもらえればと思います。
この書き込みのタイトルのMAILから木田にメールを送れるので、
分からないことがあれば連絡してください。
当日はよろしくお願いします。
【Welcome】
※上の削除キーを、左にあるボックスに貼り付け、編集ボタンをクリックするとこの書き込みにコメントを書き込むことができます。
初めまして
No:5135
投稿者:藤田
投稿日:2016/03/17 Thu 23:08:50
[返信]
この間さんさん対談というイベントで三戸先生にお会いした横浜国立大学3年の藤田莉緒と申します。
その時に勉強会の事を教えてもらい参加してみたいと思ました!今月参加することは出来ますか?
バイトがあるため、16時頃までしかいれないのですが、ご迷惑でなければ途中まで参加させてもらいたいです。
祝 カウンター700000突破!
No:5134
投稿者:今村(20期)
投稿日:2016/03/16 Wed 12:29:13
[返信]
ふと、カウンターを見ると「700,000」を突破していました!!
2016年3月16日 12:10現在で「700,273」です。
どなたかキリ番到達前後で確認をされた方はいますでしょうか。
急ぎスマホから速報です。
○日々野15期
700000見逃した~!くやしい・・・けれどお目出度いですね!!
前回の60万は突破は昨年の5月31日でした。
そのとき、先生が過去データを纏めてくださっていました!(先生改めてありがとうございます。)
【キリ番の軌跡】
"100,000", 2010/09/28
“200,001”, 2011/10/10 …378日
"300,000", 2012/07/14 …277日
"400,400", 2013/07/23 …374日
"500,777", 2014/08/21 …394日
"600,333", 2015/05/31 …283日
"700,273", 2016/03/16 …290日
現状維持。過去から見るとむしろ良いペース。
この調子でいけば100万も夢ではない!ただ、4月以降の動きが読みにくいところではありますが。
【700000】
この春、三戸ゼミを卒業する皆さんへ
No:5133
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/03/13 Sun 23:08:45
[返信]
高橋君、石嶺君の書き込みを見て、やはり書かねばと思い投稿します。
先月の御宿合宿では、三戸ゼミを卒業する7名の修了式が執り行われました。
その席上、OBを代表して言葉を贈ったのですが、お世辞にも上手いとはいえず、心残りとなっていました。
そのリベンジを、この場をお借りして。
---------------------------------------------------------------------------------
この春、三戸ゼミを卒業する皆さんへ
まずは、卒業おめでとうございます。
皆さんのように、OBが見守るなか修了証書を受け取ったゼミ生は他にはいないものと思います。
修了証書だけでなく、皆さんほど現役生の時分からOBと関わってきたゼミ生も他にはいないと思います。
「御宿合宿」、その前の「最終講義・記念パーティー」、更に遡って2年前の「25周年記念合宿」。
その間の2回の「浩友会総会・勉強会」。その何処にもみんなの姿がありました。
当日だけではありません、事前準備から積極的に関わってくれたし、
準備のための集まりも数えだせば、きりがないくらいの時間を注いでくれました。
大学生という二度とない時間を、我々のために割いてくれたこと、本当に感謝しています。
もちろん、これらは皆さんの血肉となる良い経験であったと思います。特に記念合宿や最終講義の準備は、
OBにとってもそう得られるものではない貴重な経験でした。それを持っているみんなは強いと言えます。
そうではありますが、それを差し引いても、みんなには心よりの感謝の気持ちを伝えたいです。
本当に有難うございました。
多くの時間をOB/OGと関わってきた皆さんにとって、我々の姿はどのように映ったでしょうか。
「凄い、私もあのように振る舞えるようになりたい」と思ってもらえる姿を見せることができていたら本当に嬉しい。
けれど、「すごい」には至らなかったとしても、「楽しそう」と思って貰えるものがあれば、十分嬉しく思います。
『朋遠方より来る有り、亦楽しからずや』
そう。恩師と、共に学んだ仲間たちとの再会は、楽しい。
OBの表情に溢れていた「楽しさ」がみんなに伝わっているといいなあと思います。
さて、修了式に際して、必ず言われる言葉があることは皆さんも知っているでしょう。
『先生は種を撒くだけだ。それをどう育てるかは、君たち次第だ。』
実は、御宿合宿の座談会企画において、同じテーブルに座った木田くんから、こんなことを聞かれていました。
「種を育てるために、何かしていることってありますか。」
しかし、、即座に、明瞭に、伝えることができる応えは持ち合わせていませんでした。
恥ずかしながら、「知って」はいたけど「分かって」なかったのだなあ、と気付かされた瞬間です。
「知る」を「分かる」に変えるためには、問いを持たねばなりません。
「種とはなにか。」「育てるとはどういうことか。」このような問いを、全く持たなかったわけではないと思います。
ですが、問いに向き合い、考え続けることをどこかで諦めてしまい、忘れてしまっていたのではないか。
大学を卒業したばかりの皆さんには想像しづらいかもしれないのですが、
社会人として新しい生活を始めると、毎日の仕事に追われていると、簡単に問いを忘れてしまいます。
問いを持つこと、考え続けることは大変です。時間とエネルギーが必要になる。本も読みたい。
分かってはいるけど暇がない。時間だけが過ぎて行って、、、やがて忘れてしまう。
しかし、それでは学べない。いつまでたっても「分かる」ことができない。
でも、一度忘れてしまっても、また思い出すことができます。そのための方法もあります。
それが「浩友会」です。すなわち、掲示板を開き、勉強会に参加し、浩友会総会に顔を出すことです。
ここにはゼミの伝統(コンテクスト)がある。共に学んだ仲間がいる。そして、三戸先生がいる。
ここに来れば思い出すことができる。そして、また問いを立て、考えようというパワーを貰って帰ることができます。
掲示板に連なるOBの感想の声を、今一度読んでみて下さい。私たちはそうして、学びのパワーを得て、生きているのです。
さあ、まずは、今年10月の浩友会総会です!(もちろん、その前から参加してくれて構わないからね。全力でwelcomeです。)
みんなと再会し、入会の儀を写真に収め、盛大な拍手で迎えることができる日を、心から楽しみにしています。
これからも、共に学び、共に生きてまいりましょう。
平成28年3月13日
浩友会幹事長 日々野正英
○渡邊諒太(26期, 3/24, 5:05)
日々野さん、祝辞を御贈り頂き有難うございます。
御宿合宿という場において、
先生を語り、座談会という形でゼミの総括をし、歴代の先輩方の前で修了証を頂き、
改めて、横浜国大三戸ゼミが一つの区切りを迎えるのだという実感を感じます。
スピーチではOBの方々がどのようにゼミから、そして先生から学び、
社会人になった後どのようにゼミの学びを活かしてきたのかを、
「三戸先生を語る」という場において示されていました。
ゼミ生としての姿がどうあるべきか、どのように学びを活かしていくのか、
これから社会に出る者として、考えながら聞いていました。
座談会においては、先輩方と直にゼミについて語り合う機会は滅多にないこともあり
三戸ゼミの歩んできた歴史と、先輩方の凄さを当時のお話と合わせて感じていました。
そして何より、当時のことをとても楽しそうに話されている姿が印象的に残っており、
少し羨ましさを感じつつ、そのようなゼミ生になりたいなと思いました。
これから社会人になるにあたり、合宿の際に修了証書を頂きましたが、
私は次年度も大学に在籍することとなりました。
他の仲間たちとは一年遅れの社会人スタートになります。
「社会人として新しい生活を始めると、毎日の仕事に追われていると、簡単に問いを忘れてしまう。」
自分がこれから社会に出るにあたって、肝に銘じたい言葉です。
入ゼミしてから二年半以上、学んできたことは、
これから、社会が非常に大きな流れの中で変わっていくこと。
そしてその中で自分を大切しながら生きていくためには、
常に問いを持たねばならないということでした。
自分と他者を大切にするためにも、意識的に問いを持ちたいと思います。
そして、先生から頂いた種を育てていくためにも、
今後の勉強会や浩友会総会といった機会を活かしていきたいです。
最後に改めて、祝辞を御送りくださり有難うございます。
共に学び、共に生きる者として、これからもどうかよろしくお願いします。
○高橋篤史(26期 3/24 6:30)
常に三戸ゼミ生としてあり続けようとしている日々野さんから
「心」のこもった祝辞を頂き、非常に嬉しく、また誠に感謝しております。
その「心」に応えるのが遅くなってしまったこと申し訳ありません。
自分は無事卒業が確定し本日24日に卒業式を迎えます。
四月から新たに社会人となるわけですが、常に問を立てる姿勢を失わずに
精進していこうと思います。
【spring】
第8回ビジネス・企業番組勉強会開催のお知らせ
No:5132
投稿者:木田 世界 (25期)
MAIL
投稿日:2016/03/13 Sun 18:38:15
[返信]
第八回ビジネス・企業番組勉強会
お待たせしてしまいましたが、第8回ビジネス・企業番組勉強会の開催日とテーマが決定いたしましたので、
告知いたします。
【第8回ビジネス・企業番組勉強会】
〇日時:2016年3月20日(日曜日)
〇場所:経営学部1号館 C501教室・502教室
(キャンパスマップ中、N3-4、薄茶色に塗られているところです。)
〇プログラム
10:00 開場
10:30~11:30 事前視聴会
12:00~13:00 スカイプ・Hangout接続テスト
13:00~17:30 勉強会
18:00~20:00 食事
〇視聴番組・勉強方法
今回視聴するのは、
カンブリア宮殿2013/12/19放送「ユニーク店舗に客が殺到!“楽しいスーパー”経営術」 ハローデイ
になります。
番組概要・視聴
また、これまでは二つの番組を比較し、どのように情報を結びつけるかという形で勉強してきましたが、
今回は自分たちが学んできた理論(例:バーナード、ドラッカー...)を一つ以上用いて感想を書くという形で学びます。
理論を事例に結びつけ、理論の理解を深め現実を切り取る道具として使いこなす練習をすることが狙いになります。
〇補足・お願い
今回は、先生が長崎県立大学へ移転された後を想定し、二つの教室をSkypeにより接続して開催します。
502教室には三戸先生・中村さんに入って頂き、Skypeグループビデオ通話により先生・中村さんのお話しと板書を発信して頂きます。
501教室では、ゼミ生参加者が集まりパソコンを囲んで、先生と中村さん・Skype参加者とつなぎながら議論します。
古郡さん、杉山さん、中村さんとグループビデオ通話をテストしたのですが、
様々なトラブルが発生する可能性が高い様子ですので、
今回は中村さん・Skype参加者との接続テストを当日の勉強会開始1時間前から(12時~)実施します。
また、予備の接続システムとして、Google Hangoutを利用する予定です。
たいへんお手数をおかけしてしまい申し訳ありませんが、Skype参加者の皆様には,
Google+アカウントの作成と接続テストへのご参加をお願い致します。
※Google Hangout(Googleによるビデオ通話サービス)を利用するためには、Google+アカウントが必要になります。
Googleアカウント作成
Goglgle アカウントをお持ちでない方は、上記のリンクからGoogleアカウントを作成するようにお願い致します。
Google +利用開始
Goglgle アカウントをお持ちの方は、こちらのリンクからログインしてすぐにGoogle+を利用開始することができます。
【第8回勉強会出欠確認】
※今からでも参加できます! 参加される方はご記入をお願い致します。
※日程調整に記入いただいた方はこちらで転記させて頂きました、もし変更がありましたらコメントをお願い致します。
(敬称を省略させて頂いております、また、特コメントのない場合、勉強会・食事ともに参加と把握させて頂いております。)
<記入方法>
○:参加!△:未定、途中参加等々(コメント頂けると助かります)
×:不参加 遠隔:遠隔で勉強会のみ参加
木田25期 ◯ 勉強会・食事
日々野15期 遠隔 勉強会
中村20期 ◯ 勉強会・食事
古郡1期 △ 未定 今のところ中国で仕事になってしまっており、参加の見通しが立たずです。ギリギリまで調整します
杉山3期 ○ 勉強会・食事
竹田21期 △ (未定・遠隔) ちょっと予定の目途がたちませんが、少しでも話ができればと思います。
岩切4期 × 未定ですが現状だと参加は厳しそうです(メールにて連絡、木田代筆)
大内2期 遠隔 勉強会 19日こそ現地で。20日はモバイルでなんとか。21日はすいません。
高橋26期 × 就職前のごたごたで参加することができません。すみません(--;)
笹井26期 × 高橋と同じく、、参加することは難しそうです……。
今村20期 × 残念ですが、連休中は予定が入ってしまっておりました。
【番組感想欄】
できるだけ今まで学んだ理論を用いるようにして番組の感想を書きましょう...!
○今村(20期、2016/3/18)
大変残念ですが連休中は予定があり勉強会に参加をすることができません。
事前の感想書込みで参加をしたいと思います。
・バーナードの組織論の観点から考えました。
・ハローデイの事業規定は従業員が楽しく働ける会社であること
・従業員の”楽しさ”=「お客さんに喜んでもらえること」が自分自身の感動であり、楽しみである。
・ハローデイを複合公式組織と捉え、社内のチームや売り場といった最小単位の”協働”における
共通目的は「お客さんに喜んでもらえること」
・その協働におけるメンバーの貢献意欲たる個人目的が「お客さんに喜んでもらえること」であり、
個人目的と組織目的が一致している。
・現場の協働における個人目的及び組織目的、更に複合公式組織の共通目的が「お客さんに喜んでもらえること」で
すべて一貫していることから、組織としての機能性を高めていると考えられる。
・言い換えると「お客さんに喜んでもらえること」という共通目的の有効性と、
「従業員満足」という能率が不可分であることから相乗効果を生んでいる。
・一方、加治社長はモチベーションの低い店長は切り捨てるべき、と考えており、従業員の個人目的についても
ベクトルを合わせることを求めている。
・これは雨漏りするような社屋の本社規模であるうちは可能かもしれないが、組織規模が大きくなるにつれ
個人目的のコントロールは困難となる。その意味で、東京進出や規模拡大を考えていない、という戦略は
理にかなっていると考えられる。
(考え中)
・「従業員が楽しく働く」が目的であり、「お客さんに喜んでもらう」は手段か。
この手段を下部組織の協働の目的とすることで、「従業員が楽しく働く」を実現する?
(私が2年生時「転生」を勉強中、19期渡辺進一さんの名言「ニワトリが先か卵が先か」が
飛び出したのをふと思い出しました。分かる方いないかな・・・)
・生鮮売り場の従業員を増やし力を入れている。複合公式組織の最小単位の協働を重視している?
・上意下達でなく協働から積み上げて組織を構成している?上位権限説-権限受容説。
・”加治社長”の組織における役割・存在・位置づけ。番組ではマネージャーの姿が見られなかった。
以上
○日々野15期(1:04 2016/03/20)
理論を一つ以上用いるという課題が難しい。。いつもの感想とあまり変わりないですが。
ハロリンピックを定期開催して、陳列や新商品の開発を促進しているという。
これ、実際に参加している従業員はどう感じているだろう。
「楽しい」者もいると思うが、「大変だなあ」と感じている者もいるのでは。
ハロリンピックに向けた新商品開発会議や陳列の製作はいつやっているだろうか。
営業時間内はそれぞれ仕事があるだろうから、閉店後の勤務時間外にやっているのでは。
でも、そういう時間が「楽しい」のだろう。
閉店後に仲間と集まってアイデアを出し合ったり、一緒に製作する時間が楽しさを生む。
これは職場におけるインフォーマル組織にあたると言える。
ハローデイは、従業員満足度を重視している。
ここでの従業員と会社の関係は、契約型ではなく所属型雇用と言える。
この風土に馴染めないと続けていけないし、他社も簡単には真似できないだろうが、
フィットした者にとっては満足度の高い職場環境となる。
【私のまとめ】
・「楽しい職場」を目指すと所属型雇用となるのでは。(契約型では「楽しさ」は求められない。)
・所属型でありながら、長時間労働等に陥いることなく、かつ企業業績も高めることはできるか。
→規模拡大や効率優先としないことで、可能となるのか?
【Biz8】
御宿合宿 感想
No:5131
投稿者:石嶺 佑騎(24期)
投稿日:2016/03/09 Wed 08:04:54
[返信]
まず皆様、御宿合宿では本当に有難うございました。
非常に遅くなってしまいましたが、御宿合宿の感想を残させてください。
本当に三戸ゼミって良いなぁと思うばかりの合宿でした。
「三戸先生を語る」スピーチ大会、ブリッジ、三戸ゼミを語る座談会、
三戸先生の講義と修了式。(そしてたんどろ)
全てが「三戸ゼミとは何か」を強く感じる場であり、本当に三戸ゼミって良いなぁ、
参加できて良かったなぁと思いました。
三戸先生、また合宿準備をしてくれた日々野さん、中村さん、木田君、本当に
有難うございます。
「三戸先生を語る」スピーチ大会では、やはり日々野さんのスピーチが非常に印象的
でした。三戸先生は何故そんなに私たちに教えてくれるのか、という問いから
始まり、そこから見えてくる先生の行動とそこにある想い、そして最後に提示された
「答え」。聞いていくうちにグイグイと引き込まれるスピーチで、心も上手さも込められた
強く忘れられないスピーチです。
そこに沢山の工夫が込められた「上手い話」、そして話す時に話し手の思いがその形
を突き抜けてしまう話、それが「凄い話」になるのだと先生から教わりました。
日々野さんのスピーチは今まで聞いた中で一番それに近いスピーチだったのではないか
と思っています。
また、二日目の先生の講義では「知る、わかる」について教わりました。
わかることは知ったことを自分のものにし行動すること。
先生は「分かった」からこそ教師になったのであり、これから長崎へ赴くのだと思います。
もうひとつ、costとbenefitのお話も非常に印象的でした。何かを得るとき失っているもの
は目に見えるものだけではなく、価値観や倫理観、そこで得られる感動や学びが
失われている。庶民は「タダより高いモノはない」ことは知っていた。しかしそこに
「物流コスト」など目に見える「ワケ有」で誤魔化して本当の代償を隠している。
どちらも非常に印象的なお話でした。
全てが貴重な機会に溢れていて、やはり三戸ゼミは良いと強く思いました。
そしてそんな三戸ゼミにいながらも目に見えるコストばかりを見て、同時になかなか学べないなぁと思います。
修業証書を頂いた時の泣きたくなる程こみ上げてくる気持さえ嘘になってしまう。
そうならないためにも、本当に遅ればせながらもこの掲示板に投稿しようと思います。
佐々木さんが「松下村塾の終わり」、そしてそこから見えてくるであろう「三戸ゼミの終
わり」はいつなのだろうかと聞いた時、直感的にそれは三戸先生の「教え」が消えたときなのでは
ないかと思いました。(まだその答えでいいのか確信には至りませんが汗)
そしてその「教え」を残し、共有できる場として、三戸ゼミとして残り続けるもの
が掲示板なのだと思います。少しずつこうして、残していきたい思います。
改めて皆さん、有難うございました。
これからもよろしくお願いいたします。
○高橋(26期 3/22 21:50)
自分も今回の合宿で「本当に三戸ゼミは良いなぁ」と(改めて)強く実感できました。
そう思える理由の一つにはもちろん石嶺さんの存在もあります。
この「本当に三戸ゼミは良いなぁ」という想いを自分も大切にし続けたいので、
一緒に頑張っていきたいと思います。
【onjuku.nokosu】
【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!
No:5130
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/03/07 Mon 23:39:59
[返信]
中央公論3月号にて発表されています「新書大賞2016」を題材にして、
2015年はどんな新書があったのか。読んだ?買った?読みたくなった?
2015年を代表するに相応しいものなのか。
みんなで検証をしましょう!
《出典》中央公論社「中央公論3月号」特集「最強の新書はこれだ 新書大賞2016」
・「新書通82人が厳選した年間ベスト20」
・「大賞受賞者インタビュー『京都ぎらい』」井上章一
・「目利き28人が選ぶ2015年私のオススメ新書」
・「【対談】イスラム、戦争、民主主義…2015年の新書総括
『ぶれない軸』を持っているかがレーベルの明暗を分けた」永江朗、荻上チキ
気になった方は是非「中央公論3月号」をご購入下さい。(回し者?ではありませんが、著作権の時代なので(^^;))
この中で特に「目利き28人が選ぶ2015年私のオススメ新書」は面白い記事でした。
要は、ゼミでやっている本の紹介と同じことです。書評まではいかない、一言紹介文。
目利き28人と評される(本人も断らない)だけあって、読んでみたいと思わされる本が多くあります。勉強になります。
大賞の「京都ぎらい」にはこんな紹介文がありました。
<洛外に住む京都府民の気持ちを代弁してくれる、痛快無比の一冊>
<歯に衣着せぬ京都人批判は胸がすく。「洛中に住んでいなければ本当の京都人とは言わない」と聞いてはいたが、
ここまであからさまな優越意識は滑稽>etc.
なお、誌面ではランキングは上位20位まで掲載されていますが、まずはトップ10を対象とさせて頂いております。-----<新書大賞2016 トップ10!>-----
第1位 井上章一「京都ぎらい」朝日新書
第2位 小熊英二「生きて帰ってきた男」岩波新書
第3位 池内恵「イスラーム国の衝撃」文春新書
第4位 坂井豊貴「多数決を疑う」岩波新書
第5位 藤田孝典「下流老人」朝日新書
第6位 加藤典洋「戦後入門」ちくま新書
第7位 エマニュエルトッド著、堀茂樹訳「『ドイツ帝国』が世界を破滅させる」文春新書
第8位 高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」朝日新書
第9位 半藤一利、保坂正康、御厨貴、磯田道史「『昭和天皇実録』を読む」文春新書
第10位 下重暁子「家族という病」幻冬舎新書
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【新書大賞とは?】
有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など82人に、2014年12月~2015年11月発行の新書から
「読んで面白かった、内容が優れていると感じた、お勧めしたいと思った」5点を挙げて頂き、
1位10点、2位7点、3位5点、4位4点、5位3点で総合得点を集計しました。
トップ10本の紹介はこちら
過去のトップ10はこちら
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(1)トップ10を評価しましょう!
◎・・・買った、読んだ、良かった
○・・・買ってないけど、読みたい
△・・・特に興味が沸かない
×・・・トップ10に相応しくない
日々野 三戸 竹田 杉山 中村 高橋 笹井
1位「京都ぎらい」 :○ ○ ○ ○ △ ○ △
2位「生きて帰ってきた男」 :△ △ △ △ ○ △ ○
3位「イスラーム国の衝撃」 :○ ○ ○ ○ ○ ○ △
4位「多数決を疑う」 :○ ○ △ △ ○ ○ ○
5位「下流老人」 :△ △ △ ○ ○ △ ○
6位「戦後入門」 :△ ○ △ ○ ○ △ △
7位「ドイツ帝国が世界を破滅させる」:○ ○ ○ ○ △ ○ ○
8位「ぼくらの民主主義なんだぜ」 :◎ ○ ○ ◎ △ ○ ◎
9位「昭和天皇実録を読む」 :△ ○ ○ △ ○ ○ △
10位「家族という病」 :△ △ × × × △ △
(2)【新書TRENDYは誰だ】自分のトップ10評価を集計して下さい。
<◎・・・5点 ○・・・3点 △・・・1点 ×・・・-1点>
日々野15期 :◎1 ○4 △5 ×0 ⇒22点
三戸 :◎0 ○7 △3 ×0 ⇒24点
竹田21期 :◎0 ○5 △4 ×1 ⇒18点
杉山3期 :◎1 ○5 △3 ×1 ⇒23点
中村20期 :◎0 ○6 △3 ×1 ⇒20点
高橋26期 :◎0 ○6 △4 ×0 ⇒22点
笹井26期 :◎1 ○4 △5 ×0 ⇒22点
(3)トップ10に入っていないが、大賞に相応しいと思う本を紹介してください。
※ 2014年12月~2015年11月発行の新書から選んでください。
三戸:昨年の新書ではこの3冊だったかな。
小林雅一『AIの衝撃』講談社現代新書(A)
石黒 豊『アンドロイドは人間になれるか』文春新書(A)
広井良典『ポスト資本主義』岩波新書(-A)
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《コメント欄》
日々野15期(2:02 2016/03/08)
さて、トップ10を見てみなさんどう感じたでしょうか。
まず、①中央公論主催の企画なのに、中公新書が一冊もない!このランキングは一応信用してよさそうです(笑)
次に②大賞をはじめ、書店で並んでるのを見たこともない新書がいくつかありました。
単に書店に通う頻度が足りてない可能性もありますが、
書店に並ぶ本のラインナップは、その店の個性が反映されていて、一定の偏りがあるのかもしれません。
特に地方部では、お気に入りの書店しか行かないでいると、良書を見逃すかも。
③三戸ゼミ書店企画との比較で行くと、結構違いがありますね。(もっと参加者が増えれば、この差は縮まるかもしれませんが。。。)
理由として、三戸ゼミ書店企画では著者の指名買いが多い。が理由として挙げられそうです。
そもそも評価軸が違う、ということも理由の一つですね。
④流行語大賞と同じく、その年のトレンドが影響しています。2015年でいえば、イスラム国・民主主義、などがキーワードですね。
しかし、大賞の「京都ぎらい」はそのようなトレンドとは関係がありません。それでも大賞になるくらいですから、よっぽど面白いのでしょう。
必ずしもトレンドに左右されない「知の世界」が新書にはあるのだ、ということを改めて感じます。
このランキングを参考に、いくつか手に取って読んでみたくなります。
○三戸(3/08,23:50)
日々野君、さっそくの場立てありがとう。
本屋に行って購入する暇がないので(引っ越しの準備などで読むユトリもない)、アマゾンで概要をチェックしただけで…。
読む時間がないので、買うのは2冊くらいかな?
「京都ぎらい」は、元京都在住者としては、ニヤッとするだろう。
『生きて帰ってきた男』;シベリア抑留は未読だが、これまで「戦争被害者」のものは読んで来た。読むのがつらい。
『下流老人』は読まねばならないのだろうが…。これも辛い。
『家族という病』はおおよそ見当がつくし、著者が好きでない。
その他の6冊はみな「民主主義」と「国家」に絡むな。
○竹田 3/9 18:50
「ドイツ帝国が世界を破滅させる」を読んでみたいと思いました。
ヨーロッパは行ったことが無く、現在の動きはテレビだけでは理解が深まりませんので。
○中村 3/11 10:12
日々野さん、開催有難うございます!
『京都ぎらい』:京都に行ったことがないせいか、私としてはあまり惹かれず…。
「好―嫌」の軸に偏りがある本は、難しいですが内容が独りよがりでなければ面白いと思います。
これ程ストレートなタイトルでも評判を得ているんですから、中身がよほど練られていて面白いということなのでしょうか。
『家族という病』:ざっと立ち読みしましたが、タイトルで嫌な予感がした通りの本という印象でした。
トピックスに今更感があるだけでなく、内容も深みがないように思います。
正直、なぜ著者はこんなに偉そうにものを語れるのか?(曽野綾子『人間にとって成熟とは何か』と似たタチの悪さ…)
家族が重荷として認識されつつあるなか、皆が「病」と思ったらどうなるのか想像してタイトルをつけたのか?
と思っていたら、アマゾンの評価も非常に低いですね。…選評が気になるので、日々野さんお薦めの(??)中央公論を買います!
○高橋 3/11 23:50
日々野さん、開催ありがとうございます!
今年のトップ10の中に読んだ本は一冊もありませんが、
ほとんどの本は書店などで見かけ知っているものばかりでした。
しかし、肝心の一位に輝いた『京都嫌い』は名前さえも知らなかったので
自分の書店めぐりの仕方を見直す必要があるのかもしれません。
書店に行く度に新刊本の見受けられる新刊出版点数の(良くも悪くも)多い「新書」ですから、
この中央公論社「新書大賞」や三戸ゼミナール掲示板「書店日記」のように”良い”本を教えてくれる企画は
有難く感じます。
○日々野15期(4:01 2016/03/12)
たくさんのご参加ありがとうございます!
>三戸先生
お忙しい中ありがとうございます。
先生に挙げていただいた「AI」は、いま科学技術の分野で最も重要なテーマであると思います。
にもかかわらず、このテーマの新書がランキングされていないのは違和感があります。
AIが囲碁界の魔王に勝利。トヨタがAI研究所を設置。自動運転等々。AIがトレンドテーマになるのは必定ですね。
>竹田君
僕もヨーロッパ・EUの行く末は、世界史を見るうえでの最大の関心事です。
この1~3年で、EUは大きな転機を迎えるのではないか。その中心にいるドイツがどのように振る舞うのか。
注目ですね。
>中村君
京都に行ったことがない!?結構珍しいような(笑)関東人はそういうもの?
でも、「京都ぎらい」に読む「洛中-洛外」の関係は、関東における「東京-神奈川・千葉・埼玉-北関東」の関係と近いものがありそうです。
つまり「中央-周辺」の構図です。
痛快であり、ニヤリを楽しみながらも、なるほどと思えそうで気になっています。
「家族という病」については私も全く同じ印象を持ちました。
がしかし、こうしてトップ10に入るくらいなので、それなりの理由があるのかもしれない、と少し気になっているところです。
(アマゾンのレビューよりは目利きの選定を信じたい(^^;))
女性が書き、女性に受けて、ヒットしたそうです。このあたりに問題の深さがあるような気もします。
>高橋君
僕も「京都ぎらい」は知らなかったのですが、いま世の中で何がヒットして、何が読まれているのかを知ることは、
現代社会を知るヒントとなるので、疎かにできないなと思いました。
この「新書大賞」なかなかいい企画だなあと思いますね。
【books2016top10】
第7回ビジネス・企業番組勉強会 報告!復習!
No:5129
投稿者:佐藤樹(26期)
投稿日:2016/03/05 Sat 13:00:00
[返信]
第七回ビジネス・企業番組勉強会報告
目次
Ⅰ.基本情報
Ⅱ.先生のお話し(今回のフレームワーク)
Ⅲ.議論のまとめ
Ⅳ.課題欄
コメント欄
※報告担当:笹井、佐藤Ⅰ.基本情報
日時:2月27日(土) 13:20~18:20
場所:横浜国立大学経営学部1号館501号室
〇当日参加者(敬称略)
外部:梶尾(YBS)、尾関(横浜国大ヘラーゼミ)
OB:古郡(1期),大内(2期,Skype),杉山(3期),岩切(4期,Skype),聞間(5期,Skype),中村(20期),木田(25期)
現役生:笹井(26期)、佐藤(26期)
〇掲示板上での参加者(敬称略)
事前:岩切(4期)
事後:
〇進行方法
【事前】
今回の勉強会の視聴番組は以下の3つです。
①中央タクシー:カンブリア宮殿 2013年7月25日放送「30分待っても乗りたい」
驚異のリピート率90%“幸せ”サービスで客の圧倒的支持を集める
長野発タクシー革命!中央タクシー 会長 宇都宮 恒久(うつのみや・つねひさ)
番組概要・視聴
②近畿タクシー他:ガイアの夜明け 07月22日放送 第624回拡大SP "接客革命"始まる!
番組概要・視聴
③日本交通・国際自動車:ガイアの夜明け09月08日放送 第681回 タクシー頂上決戦
番組概要・視聴
※2015/09/08(火)22:00再放送
上記の番組を見たうえで、以下の課題A、課題Bのどちらか、または両方についてあらかじめ取り組むことが事前課題でした。
課題A:①と②を視聴し、「サービスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
課題B:①と③を視聴し、「タクシー会社のビジネスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
今回の事前課題の詳細は、以下を参照してください。
第7回勉強会出欠確認
事前視聴会開催します!Re:第7回ビジネス・企業番組勉強会(2/27)予習欄
【当日の進行】
※当日は、各自の意見発表というよりは、
論点ごとに意見を出しあって議論する形で進めました。
そして、先生からそれぞれの参加者の意見について、
「この点をもっと詰めて考えてはどうか」という課題を頂きました。Ⅱ.先生のお話し(今日のフレームワーク)
近代化・資本主義 20C
共同体中心 ⇒ 個人中心 ⇒ 組織中心 ⇒ ?
中流階級・大衆消費社会(大量消費社会)
伝統 ⇒ 法・個人の欲求に応える
宗教 ⇒⇗
血統 ⇒ 財産・市場 ⇒ 能力(地位)
かつては共同体が社会の中心で、そこでは伝統・宗教が価値基準であり、血統によって社会的地位が決まっていた。
しかし近代化・資本主義化によって社会は大きく変わった。
その結果共同体は解体し、個人化が進んだ。
それによって、共同体内での価値基準であった伝統・宗教の影響力は薄れ、また血統は以前ほど意味を持たなくなった。
そこで新しく価値基準として法が整備されると同時に、個人の欲求を満たすことがよいこととされてきた。
また、市場が社会の中心的な領域になり、財産の多寡が社会的地位を決定するようになった。
しかしこのような個人中心の社会では、富の偏在や格差が問題となる。
それを解決する方法として①福祉国家②株式会社が生まれ、
これが社会に広く受け入れられることで、社会は組織中心となった。
組織中心の社会では中流階級が多くなり、大衆消費社会(大量消費社会)となり、
社会的な地位は能力(地位)によるところが大きくなる。
しかし現在、組織中心の社会もうまくいかなくなり、
それに代わる新しい仕組みが考えられていない。
そのため、一つ前(個人中心)に戻っていこうとする流れがある。
つまり、大量消費社会において、個人中心の考えを取り入れていく。
これがアベノミクスであり、その限りにおいてアベノミクスは成功している。
ではなぜ、組織中心の社会はうまくいかなくなったのか。
先生:大衆消費社会が、中産階級を機能させない。
(水野:利子率、広井:人類史サイクル)
大量消費社会(モノが中心)=均一化と大量展開
例)コンビニ:サービスの大量生産
美容院のチェーン店化
(それに対して、地域はいままでにない流れである。
地域創生・地域活性化=地域の”特色”を活かす)
では、技術システム・社会システムからみるとどうなるか
輸送: 鉄道 ⇒トラック ⇒ ドローン・自動運転
通信: 電信・電話 ⇒ケータイ ⇒ ネット
(実際には新幹線などがあるから簡単ではないが、技術の発達によりシステムも変わってくる。)
このような変化の背景には、「個人(権利)に応える」ということがある。
例)お客さまのわがまま(自分の欲求感情を押し通すこと。)に答えます。
次は労働からみる。
↗資本市場(株主) ↘↖
│ 原材料市場(生産者) →消費者
↘労働市場(労働者) ↗↙
これらは相互に関連している。
しかし、今の経営者はすべてを見ていない。
(本来経営者は各専門家からの統合である。)
中央 :消費者-労働者
サービス : 〃
国土交通:資本市場と消費者
(生き残りのために)
このような流れの中で、今回のDVDがある。Ⅲ.議論のまとめ
(追記していきます)Ⅳ.課題欄
今回の課題は、
事前に自分が用いたフレームワークを勉強会での学びを基にブラッシュアップすることです!
(以下、課題書き込み欄)
<コメント欄>
感想はもちろん、
今後勉強会をよりよくするための提案、
今回のまとめの、この点が分からないということも大歓迎です!
報告をよりよくしていきましょう!!
(以下、コメント書き込み欄)
【削除キー:Biz7review】
※削除キーを右下Passのところに入力し、“編集”をクリックすることで編集画面に入れます!
第8回ビジネス・企業番組勉強会@国大 日程調整&出欠確認
No:5128
投稿者:木田 世界 (25期)
MAIL
投稿日:2016/03/05 Sat 10:29:37
[返信]
【第8回ビジネス・企業番組勉強会 日程調整&出欠確認】
【締切】
急になってしまいましたが、3月10日までにご記入頂くようお願いします。
なお、前回勉強会参加希望者にはメールで日程調整のご案内をしています。
メールまたは掲示板のどちらかでご記入して頂ければと思います。
【時間帯・場所】
※Skypeからでも参加できます、遠方の方も、是非ご参加ください。
※以下の時間帯での開催を予定しております。
※オンデマンドで視聴できない番組を扱う可能性がありますので、
事前視聴会の開催を考えています。
9:30~12:00 事前視聴会@国大
13:00~18:00 勉強会@国大
18:30~20:30 食事@上海飯店
【記入欄】
○:参加! △:未定、途中参加等々(コメント頂けると助かります)
×:悔しいが参加できない Skype:Skypeで勉強会のみ参加
------------3/19(土) 3/20(日) 3/21(月)
記入例 △ Skype △ 20日は午前用事あり事前視聴会参加不可。21日は事前視聴会と勉強会(16時頃まで)参加。
木田(25期) ◯ ◯ ◯
日々野15期 △ skype skype 19日朝に予定が入ってしまい、少しだけ遅れて参加になるかも。すみませんm(__)m
中村20期 × ◯ ◯
1期古郡ですが、今のところ中国で仕事になってしまっており、参加の見通しが立たずです。ギリギリまで調整します
杉山3期 ○ ○ ○
竹田21期 × △ × ちょっと予定の目途がたちませんが、少しでも話ができればと思います。
岩切4期 × × × 未定ですが現状だと参加は厳しそうです(メールにて連絡、木田代筆)
大内2期 ○ △ × 19日こそ現地で。20日はモバイルでなんとか。21日はすいません。
高橋26期 × × × 就職前のごたごたで参加することができません。すみません(--;)
笹井26期 × × × 高橋と同じく、、参加することは難しそうです……。
○杉山@3期です
先日の勉強会後の食事の場の話合でしたが、
今回は先生が長崎に行かれたことを想定して、研究室、教室、Skype参加者(自宅など)を
つないで実施することになったと思います。
Skype以外のサービスを利用するかは、別途メール等で相談しましょう。→木田さん
また事前視聴会前提だと、まる一日空ける必要があるので、厳しいOBもいるかと、
できるだけ、オンデマンドで見れる番組が望ましいかと思います。
→杉山さん、接続方法に関してお話しできておらず済みません。
接続方法に関して、メールでお送りします。
視聴番組について、オンデマンドで視聴可能な番組(カンブリアのハローデイ)に決まりましたので別途告知いたします…!
◯1期古郡です。
できることなら都内で一度集まって(または会話すらネットを介して)ソフトの選択、win、macの互換性、各大学のネット回線の太さなどを
調べられたらなぁと思うのですが、どうでしょうか。と、言いながら一番予定が立たないのはおれですが…→杉山さま木田さま、できれば中村さま、地方参加希望の方々
→古郡さん、ご提案有り難うございます。
ぜひミーティングができればと思います。
都合の良い時期/時間帯/曜日などもし分かりましたら、
こちらで日程調整をしようかと思うのですが、なかなか読めなさそうですね>_<
もし予定が合えば勉強会Skype参加者の方も交えて話し合えればと思いますので、
Skypeで開催する方が良いかもしれません。
その場合は、幾つか候補日を決めておいて、開催前日に呼びかけて開催も可能かと思います。
【Biz8】
御宿合宿 お礼と感想
No:5127
投稿者:高橋 篤史(26期)
投稿日:2016/03/04 Fri 13:30:14
[返信]
先日行われた「御宿合宿」では、皆様本当に有難うございました。
2月29日(月)に日大の三井ゼミとの合同ゼミがあり、
それに向け論文執筆や質問状・回答状の作成などに集中していました。
(準備のおかげか合同ゼミは実りあるものとなりました。)
私より忙しい状況でも投稿した先輩方がほとんどであると思うので、
合同ゼミを言い訳にはできないと考えています。
大変申し訳ありませんが、遅ればせながら、
「御宿合宿」の感想を述べたいと思います。
今回畏れ多くも「三戸先生を語る」というテーマで、名だたる先輩方に交じって
スピーチ大会に参加させていただきました。
そして、有難いことに先生に「良い」スピーチだったとおしゃっていただきました。
スピーチ大会は、昨年度に幹事を務めてから人一倍意識してきたと思います。
最後スピーチで、この合宿の場で、なおかつこのテーマで先生に認められたことは
非常に嬉しいことでした。
自分の納得のいくスピーチができたという実感はありますが、一点心残りがあります。
それはスピーチではなくスピーチ”大会”を意識したあまり、
多くの「心」を原稿から捨象したことです。その「心」とは、
握手というフレーズでは語りつくせないほどたくさんの先生への感謝の気持ちであり、
私が現役生の時の三戸ゼミ全体での先生との関わりであり、
三戸ゼミで共に学んだ院生、先輩や同期への感謝でもあります。
すなわち、「自分が三戸ゼミでどのように過ごしたか」ということです。
その非常に重要なことを語らなかった(語らないという戦略を取った)が故に、
十分に自分のゼミ生活を顧みる機会を設けなかった私ですが、
この合宿で真正面からそれを顧みる機会を思いがけず貰いました。
それは”修了証”です。
この最終合宿の場で畏れ多くも修了証をいただきました。
修了証は、共に学んだ先輩や同期の話を受け、入ゼミ当初から見守り続けてくれた
中村さんが文章を書き、最後に先生から一言という様に作られました。
皆が自分のどの部分を良いと思っていたのか、どの部分が悪いと思っていたのか、
こんなにも真剣に考えてくれる人々がいることがどんなに有難いことか
非常に嬉しく思いました。
そんな有難い修了書でしたが、私たちは最初、
この合宿で修了証を受け取ることについて肯定的ではありませんでした。
まだ三井ゼミとの討論会が残っており、この御宿合宿で
現役生としての三戸ゼミ全過程が修了するわけではなかったためです。
そのような私たちに、中村さんは、この合宿での修了証授与を
「数年後、数十年後、この合宿でもらったことがきっと良き思い出として残り続けるから」
と強く主張しつづけ、忙しい中わざわざ直談判しに来ていただきました。
そんな中村さんには、どのような感謝の言葉をかければ十分なのかわかりません。
常に評価するのが三戸ゼミらしいことであると座談会でも述べましたが、
今回の合宿でも評価という観点から先輩方の振る舞い・話を注意深く覗っていました。
そして、先輩方は、現役時代に「できたこと」「できなかったこと」が
明確でないにしても分かっており、それらを卒業してからも大事にされているからこそ
合宿にこうして集まったのだと思いました。
その生き方は、自分にとっては羨ましく感じます。
そのため、私はこのゼミでどのようにすごし、何を成し遂げ、
何を課題として残したままなのか
卒業までの一か月、この短くも長い時間を使って考えていきます。
2日目昼の浩友会総会の場で、私は大きく拍手することができませんでした。
横浜国立大学での三戸ゼミナールが終わった後の大事な話し合いをしていたにもかかわらずです。
なぜなら、私は三戸ゼミ生ではあるが、純粋な浩友会員ではないと
思っており、そんな自分が拍手するのは気が引けたためです。
今年の十月の総会・勉強会の場では、自分も先輩方と同じ浩友会の一員として
拍手することができるのを今から楽しみにしております。
最後に改めまして、皆様
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
○三戸(16/3/6,23:59)
高橋君、
コメントを付けたい。
三戸ゼミ最後の合宿、卒業生と一緒の合宿の話ではないな。
君のスピーチと修業証書に絡めて、君の思いを語っている。
(その限りにおいて、よくできていよう。)
だが、スピーチで「心」を捨てた、とある。そして、
>十分に自分のゼミ生活を顧みる機会を設けなかった私ですが、
と書いているが、それならば、そのままでいいのだろうか?
「修業証書」はその代わりにはならないのではないか?
私と先輩、仲間に対する「感謝と別れの挨拶」を、
先輩たちはしてきたぞ。
その「ラスト・スピーチ」をこの掲示板に書いたらどうだ?
あとで、この掲示板を見たとき、感じかたが変わって来よう。
(また、この文章では、何と返したらいいか難しいぞ。)
>三戸先生、有難うございます。
この投稿は、先生や中村さん、参加した人々や参加できなった人々に読ませる文章ではなく、
自分の為だけに書いた「相手のいない文章」でした。
スピーチ大会などでもよく注意されることをこの掲示板でも繰り返してしまいました。
近いうちに「ラストスピーチ」に代わるものをこの掲示板に投稿します。
その際は「何のためにするのか(why)」をより深く考え、「何を書くのか(what)」を決めたいと思います。(高橋)
【onjuku-tk】
将来と未来のために
No:5126
投稿者:三戸
投稿日:2016/03/02 Wed 00:05:05
[返信]
御宿合宿の前に、「予習課題」を出した。
《問》これからの30年(~50年まででもいい)の間に、日本はどう変わってゆくか?
ねらいは、①自分の予測と講義の内容を結び付ける、②ひとの予測を聞いて、自分の問題関心領域を確認する。
皆から答えを聞いてから、講義を始めるつもりだったが、時間の関係などもあり、聞かなかったことが悔やまれる。
申し訳ない。
皆の予測をぜひ知りたい。
準備してきていただろうから、解説なしでいいから書いてくれないか?
集まったら、相当面白いものになるだろうし、わかることも多いと思う。
勉強会で取り上げてもいいかもしれない・
《これからの30年(~50年まででもいい)の間に、日本はどう変わってゆくか?》
○1期古郡です
ネタは2つ書いてどちらを話そうかと思っていたのですが、
掲示板になったので両方書こうと思います。
■自給自足→生活世界と市場に分割→その先
近代以降、自給自足の社会は生活世界と市場に分かれ関係を保ちながら現在まで
やってきたわけですが、技術の発達スピードを考えるとこのカタチも変わっていくだろうと考えます。
人間の居住空間はかなりボーダーレス化する。30~50年後だと果たして居住空間は陸地だけだろうか。
仮に火星が住めるようになると、なんと生活世界/市場のカタチはなくなり新たな自給自足の社会が現れる。
生産革命、情報革命の次は何か。私は「居住革命」と予想します。
■クローズアップ現代でもやっていた「医療パラダイム変換」
そろそろ親の体調が崩れてくるお年頃なのですが、親がある日こんな発言をしました。
「延命のみが目的の医学で、ほんとうに幸せになれるのか?」
医者は目の前に患者がいれば治すのが仕事、生活ケアのスタッフは体が自由にならない部分を
フォローするのが仕事、子どもとしては長生きするように手立てを考えるのが常識。
結果、現在の医学、社会体制のもとでは老人は苦しさを長々感じながら生きていくという選択肢しかない、
とこんな意味の話しでした。たしかにそうかも知れない。短くても幸せというチョイスは基本的にはない。
しかし、医学は逆戻りはしないだろうから、医療の現場や社会全体で考える時が来ると思います。
30~50年で新しい生き方のチョイスが出てくるのか。こちらは最近の勉強からはちょっと外れていてすいません。
○日々野15期(1:38 2016/03/04)
まさに今の私の世界観を表している3点になりました。
①地方の衰退
人口減少による過疎化・地方都市の消滅が現実になってくる。
人が住まなくなった地方では、国土の荒廃(物理的荒廃と所有関係の荒廃)が起きる。
「土地(=国土の一部)を所有する」という考え方も変わっていくのではないか、と想像しています。
(参考:東日本大震災の被災地では、県が被災土地を買い上げる政策を行っていますが、
一部の土地は、相続関係・所有関係が複雑化していて買い上げが進んでいない現状があります。)
②ジェンダー観、家族観、親子観
これらはいま変化の岐路に立たされていると思います。
30年後(=これから教育を受ける世代が大人になる時代)には、よりはっきりとした変化となって表れているでしょう。
まず、同性婚は認められていると予想します。次いで、親子観も大きく変化しているのではないか。(ちょっと想像がつきませんが。。)
③自由と平等
これまで「個人主義の行き過ぎ」の問題だと考えていましたが、
この個人主義とは、養老のいう大脳中心主義であり、三戸先生のいう自我中心主義と呼ぶべきものだったと理解するようになりました。
これを強力に推し進めてきた近代の価値観が「自由と平等」だと思います。(建前は「自由と平等」、その背景には「自我中心主義」。)
この価値は、30年後の社会でも健在なのか。どこかの時点で、もう無理だ、と気付き見直す動きがでてくるのか。
○高橋篤史(26期 2016・3・3 15:00)
30年後から50年後の社会はどうなっているか。
どう生きていくか、考える上で重要な問いだと思います。
①ロボットやAI関連
様々な領域にロボットやAIが入っていると思います。
行政、ビジネス、教育、医療、福祉、芸術などなど
人類がAIよりも優位性を発揮できる仕事は何があるのか、すぐには思い浮かびません。
また、自分はスポーツ観戦が趣味なのですが、人らしい動きで人以上の運動能力を持つロボットが
一般的になったら、今と同じようにスポーツ観戦を楽しむことができるのかどうかも疑問です。
(既に将棋やチェスといった頭を使ったゲームでばAIの方が勝っている部分もあるので、
それらについて考えることが参考になるのやも知れません。)
②人々の生活
二通り考えています。
一つ目は、現在の都会への人口流入・都心回帰傾向が続き、
都会の駅前には高層マンションが立ち並び人々はそこに多く移り住み、都会的な生活を謳歌する。
地方は益々過疎化が進みインフラを維持できなくなり、また人々は都会に移住する。
二つ目は、インターネット環境の発達により自宅で仕事ができ、
自動運転・ドローンなどにより通販で何でも何時でも物が買えるようになれば、
現在問題になっている空き家が安値で購入できる事もあり、地方や郊外に人口が分散する。
(その時、3Dプリンタや植物工場などの技術も考慮する。)
どちらかと言えば、前者の方が有力であると思います。
③環境・エネルギー
現在の発展途上国であるアフリカやアジアの国々の生活水準は、
現在の日本のような先進国レベルまでは達しないと思いますが、
格段に向上するとは思っています。
その時、環境・エネルギー・食糧問題はいよいよ人類の危機として立ちはだかるのでしょう。
上記の①②を考える上でも、資源・エネルギー問題は重要視されなければなりません。
○中村(20期 2016/3/7)
①日本の人材
30年後の日本は少子高齢化人口9700万人となり、
端的に現在よりも国力が落ちることは目に見えています。
そのような中で現在、文科省から強く求められている「グローバル人材」とは、
実質的には特定の共同体から切り離され、フットワークの軽い「個人」ではないかと思います。
いくら彼らが日本の良い点について知識として持とうとも、
一部を除いて、日本を良くしていこうという意図をもつとは思い難い。
彼らが世界のどこでも活動できる能力をもつ人材であればあるほど、
より良い日本とは別の環境自らのキャリアアップを図ろうとするのではないでしょうか。
地域志向で閉じた関係性のなかで生きようとする層(マイルドヤンキー層)と合わせて、
人材の二極化+どっちつかずの中途半端な層という構造になるのっではないかと考えます。
②企業の動向
また企業に目を向けると、今後30年であれば、
日本企業というブランドはまだ活きるような気がしますが、
年齢的に従業員が入れ替わったした50年後はわからない。
長崎県に本社機能を持つ上場企業が無くなったそうですが、
同じことが日本国家のレベルでも起きるのではないでしょうか。
○竹田俊亮(21期 2016/3/9)
1.各公的制度の消失と新たな公的制度の創出
介護保険・年金などなど、昭和から平成にかけてできた保険などの公的制度は、
貨幣以外の交換ツールによる制度の起ち上げにとって代わられる。
2.日本食の食糧危機と外食産業の縮小
3.「個人所有の増大」から「小さな関係性のなかの共有」へとパラダイムシフト
【問題・現象】
・核家族の限界(過去最大の生活保護世帯数、子育て(≒教育)は「費用」がかかるからという現代の共通認識)
・「シェア」手法の続出…SNS、シェアハウス、UBER・Airbnbなど
4.IT支配(≒自治能力の欠如≒アマチュア化)による人災(事故)・自然災害の増加
【問題・現象】
・自然環境の荒廃、及び不整備による水害の増加(2014年 広島市、2015年 関東鬼怒川)
里山でなくなると土砂災害は増え、川の土手の整備を怠ると、川は氾濫する。
・自動車産業のIT化が進むことに伴い、様々な日常生活でIT化が進む。
時間をかけた習得により、ある基準に達しないと利用できなかったものが、方法を知れば素人でも使えるようになる。
「経験・技術」に対する畏怖の喪失。
5.コーポラティズムに代わる新たな共同体主義の出現
・大企業の信用・信頼の喪失。
日本人の雇用を安定させず、海外の工場で作った製品・サービスで充満している社会。
学歴の高くない中流の人から順に、「大企業」を求める人は減ってくる。
・新たな仕事の受発注システムと新たな組織観
ランサーズのような、フリーランスで働く場をつくるシステムが浸透。
facebookのような、匿名ではない個人対個人の新たな関係性の構築が可能になる。
⇒竹田君、なるほど、と思わせる5点だな。
だが、3~5が難しいので、ちょっとでいいから解説をつけてくれないか?
忙しいだろうが、ちょっとずつでもいいので、お願いする。
⇒先生。ありがとうございます。なかなか説明できるほどの論理は固まっていないのですが、
将来の予測は現在の延長にあることから、現代の問題と結びつけて、良いこと悪いことを考えてみました。
○今村(20期、2016/3/14)
遅くなりました。まとめきれていませんが、一旦投稿をします。
書いてみてから、30年のスパンを持てていないと感じました。せいぜい10~20年くらいかもしれません。
■日本大手企業の動向
①日本大手企業の魅力低減 →優秀人材の確保困難
②公的扶助の限界(年金、医療、育児、介護) →企業の福利厚生、育児・介護離職
⇒ダイバーシティ対応、ワーク・ライフ・バランス確保は必須
③企業形態のグローバル化の推進(インターナショナル→グローバル)
・ITによる解決策
在宅ワーク(クラウド、就労管理、TV会議)
タレントマネジメント(ITによって人を管理/評価、従業員を"タグ"付け)
SNSによる相互交流・情報交換
⇒人がITを使っていたのが、ITによって人が使われるようになる。
システムによって管理をされる。システムに評価をされる為の働き方をするようになる。
・「所属型」の労働環境の継続は困難、「JOB(契約)型」への移行
JOB型のモデルケース=日系企業の海外現地法人ではないか(日本的理念に基づきつつ、契約型)
現地ローカルスタッフは日本的な営業スタイル、品質への意識についての理解はあるが、
働き方・会社への意識、といった日本的勤労観への理解は薄いと感じる。
優秀人材はジョブホッピングで自己のキャリアを高める意識が強い。優秀な人ほど流動的になる。
転職判断の基準は「①報酬、②尊敬できる上司がいるか、③自社の将来性(自分のキャリアにとって得か否か)」
〇笹井純也(26期 / : )
日々野さんが回答されていた、個人主義について考えてみます。
最近の同性婚や再婚禁止期間の短縮化から考えると、
全体の傾向は個人化が進むと思います。
しかし、その一方で、少数の人々は関係性を重視するようになるのではないでしょうか。
三戸先生の最終講義、内田樹の贈与論といったことが現実になっていくのだと思います。
そういった中で日本は、個人化を重視する人々と、関係性を重視する人々の二極化が進むと考えます。
(二極化が進み、時空を超越したネットが今後も発達するならば、
「日本」という国への意識が薄まっていくのかもしれません。)
またもう一つ、医療についても考えてみました。
医療分野は今後も発達するでしょう。
最先端の技術を尽くすことが出来れば、いくらでも延命できるようになるかもしれません。
しかし30~50年でその最先端の医療が全国民に行き渡ることは、おそらくありません。
ここで個人化が進むならば、
「金を積めば生きられる社会(金を払えなくなったら死が迫る社会)」になるかと思います。
そんな社会には、住みたくないですが……。
(その社会での人間観は「生きるために働く(というよりも、"金を稼ぐ")」となり、
何のために生きるのか、自分が延命するために生きる、となってしまうのかもしれません…。)
【30yosoku】
【浩友会員の皆さまへ】2/21臨時総会の議事結果を報告します
No:5125
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/02/29 Mon 22:47:48
[返信]
みなさま、こんばんは。
去る2月21日、御宿合宿中の御宿ニュー日の丸にて浩友会臨時総会が開催されました。
臨時総会の議事結果について、以下の通り報告いたします。
=========
一、新入会員紹介の件
院生の阪本夏美さんが新たに、浩友会に入会されました。
阪本さん、ようこそ浩友会へ。共に学んでいきましょう!
掲示板にもドンドン×7書き込んでくださいね(^^)/
恒例の「入会の儀」の写真を載せておきます。最近の新入会員の中では一番堂々とした入会の儀です☆
一、決議事項
第1号議案 「三戸ゼミナール掲示板」運営方法の件
横浜国立大学三戸ゼミナールは終了いたしますが、今後は、浩友会が掲示板の運営を引き継ぎます。
引き続き、ゼミ生の学びの場としての機能・コンセプトを維持していきますが、
掲示板企画としては「ビジネス・企業番組勉強会」と「書店企画」に限定して開催していきます。
ですが、新たな企画や書き込みが生まれた場合に、それらを排除までするものではなく、
定着する傾向が見られた場合は、企画として取り入れてまいります。
掲示板の名称については、コンセプトの変更に伴い新名称を付すことが検討されましたが、
当面の間は、これまでどおり「三戸ゼミナール掲示板」の名称を継続していくこととなりました。
第2号議案 「ビジネス・企業番組勉強会」運営方法の件
これまでゼミ生有志で開催されてきた「ビジネス・企業番組勉強会」ですが、
今後は、浩友会が主催する勉強会であることを明確にしました。
開催方法の概要は、以下の通りにて承認されました。
・毎月1回を目標とし、長崎県立大学と横浜国立大学をビデオ会議で繋ぎ開催する。
・6回で1周期とする。前半は様々なテーマを試し、後半はその中から一つを選び深める。
・年末には、まとめ企画(1番面白かった番組を議論する)を実施する。
・幹事はローテーションで務める。幹事は日程調整やテーマ・番組決定などを行う。
なお、運営方法の細目については、今後詰めてまいります。
第3号議案 「総会・勉強会」開催方法及び新名称の件
浩友会総会の制度化及び継続性を考えた場合は、開催時期・開催場所は今後もある程度固定化するのが
望ましいものと考えられます。そこで、以下の通りにて承認されました。
・開催時期:毎年10月第4土曜日を基準としつつ、三戸先生のご予定を確認し、必要に応じて調整します。
・開催場所:平成28年10月はこれまで通り横浜満珠園で開催します。
その後は他地域での開催も検討しますが、完全に流動化するのではなく、横浜との隔年開催などを検討してまいります。
なお、「10月勉強会」の新名称を検討する件は取り下げとなりました。
========
臨時総会の報告は以上となります。
掲示板は引き続き、学びの場として継続されていくこととなりました。
しかし、横浜国立大学三戸ゼミナールが終了すること、
これまで掲示板を支えてきてくださった三戸先生と中村君の書き込みが減少するであろうこと、
これらの状況が変わったわけではありません。
掲示板を学びの場として機能させ、継続していくことができるかは、ひとえに、会員の皆さまの積極的な参加にかかっております。
まずは、「ビジネス・企業番組勉強会」と「書店企画」をお見逃しないよう、よろしくお願いいたします!
幹事長 日々野正英
【0221soukai】
【写真館】御宿合宿の写真を掲載しました
No:5124
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/02/29 Mon 01:00:24
[返信]
三戸ゼミ最終年度「御宿合宿」の写真を三戸ゼミ写真館に掲載しました。
古郡さんと私が撮った写真で、全部で234枚のボリュームですが、
みなさんのよい表情が撮れていると思いますので、是非ご覧ください。
三戸ゼミ写真館「平成28年2月20日御宿合宿」
参加されたみなさまには、その日の記憶・感動を思い起こして貰えるものになっていれば嬉しいです。
残念ながら出席できなかったみなさまには、
楽しそうな様子を見て、いきたかった!次は必ず!!と思って貰えると嬉しいです。
(※ No.5122への投稿を一旦削除し再投稿させて頂きました。申し訳ありません。)
【一言コメント大募集!】
○日々野15期(0:57 2016/02/29)
お気に入りの写真2枚を貼らせて頂きました。(そのために一旦削除し再投稿しております。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。)
①「知る」「分かる」
過去の浩友会勉強会や最終講義でも教えて頂いた概念でありながら、今回の講義を経てようやく、少しばかりですが、気づくことができたように思います。
昨年の浩友会10月勉強会では、もうひとつ「○○○る」がありましたが、みなさま覚えておられますでしょうか。
②岩切さんと福富さん
すごい楽しそうですね!何をされているところでしょうか(*^_^*)
(実は、その原因をつくったのは私なのですが・・・)
○中村20期(10:00, 03/02)
古郡さん、日々野さん、写真の整理とアップロードを有難うございます!
当日の撮影は自分が参加したり、写真を撮ったり、運営のことを考えたり、
本当に大変であったと思いますが、こうして写真があるとないとでは、参加した人間にとっても、
欠席になってしまった人間にとっても、大きな違いだと思います。
みんなの真剣な顔、うれしそうな顔が並んでいて見ていて楽しくなります。
なんといってもブリッジの写真は映えますね。
勝利のバンザイは心に残る一枚です(^.^)!http://photozou.jp/photo/show/208708/233855213
そして、「共に生き、共に学ぶ」垂れ幕も効いています。
これは日々野さんがご自身で印刷されてきて当日私も驚いたのですが、
心に残る標語があったことで、合宿中のみんなの気持ちのまとまり方が違ってきたと思います。
心とセンスがあってこそですね。ありがとうございました。
○日々野15期(20:00 2016/03/02)
中村君、レスありがとう~。
撮影班は、その場に対して第三者・観察者に徹しないといけないと思います。そうでなければシャッターチャンスを逃す。
しかし、ゼミ合宿においては、第三者に徹するのは難しい。
今回の写真でも、修了式など重要なパートがいくつか欠けてしまっているのですが、
それは、身体的または気持ち的に、入り込んでいたためなのです。・・・という言い訳(汗)申し訳ない。。
「共に学び共に生きる」はアドリブでしたね。すみません(笑)
写真館にある、何時かの合宿風景に、この垂れ幕があったのを見て「これいいなあ!」と強烈に思ったのを覚えていて、
今回も欲しい、と思ったのでした。背景に映り込んでいるだけでも満足してます(^_^)v
ところで、中村君は「生きる」が前なんですね。
僕はずっと「学ぶ」が前かと思ってきたのですが、これはどちらが元祖なのでしょうね。
○三戸(3/7,1:22)
日々野君、写真撮影とアップありがとう。
モノクロは古郡君が撮ったものらしいね。
どちらもよく撮れているなぁ。
以前は、写真なんて、と思っていたが、
写真と文章があれば、それが記憶の再生をさせてくれる有難さを、近年強く感じるようになった。
あらためてありがとう。
みんな楽しそうだなぁ…。いい合宿だったのだ。
【onjuk-photo】
書店日記(16年2月,3月)
No:5123
投稿者:三戸
投稿日:2016/02/29 Mon 00:50:38
[返信]
【書店日記】&「今月の雑誌」16-2・3月号
御宿合宿、勉強会だけが勉強じゃない。
《書籍》
太田 肇『個人を幸福にしない日本の組織』新潮新書 〔期待度:A-〕
敢えて、極端な議論をしているのだろうが、無意識に受け入れ、前提にしている考え方・見方を気付かせてくれる。
山田昌弘『なぜ若者は保守化したのか』朝日文庫 〔期待度:A-〕
少し前に買ったもので、ひょっとしたら紹介したかもしれないが…。消費・雇用といった経済面だけでなく教育においても関心を持つべきでは。
《雑誌》
『新潮45 3月号』 〔お薦め度:5.5〕
ぜひ、ではないが、面白い読み物が数本ある。
『月刊 コンビニ 3月号』 〔お薦め度:7.0〕
特集が「日本を救う!コンビニ生活圏」だったので。
日本社会・ライフスタイルの一断面を見るのに、地方問題、高齢化問題においてもコンビニの機能は大きい。
○杉山@3期です
最近買った書籍を紹介します。積読で読めないものも増えてきました(笑)
《書籍》
水野 和夫『資本主義がわかる本棚』日経プレミアシリーズ 〔期待度:A+〕
まだ読み始めですが・・。著者と目次で即買、目次からはわかりませんが、書評集です。
紹介されている本も読んでみたいですね。
第1章 超長期で考える--17世紀の利子率革命vs.21世紀の利子率革命
第2章 資本主義はいかにして生まれたか--13世紀の資本論vs.21世紀の資本
第3章 中世の終わり 近代の萌芽--コペルニクス革命vs.ニクソン・ショック
第4章 日本の近現代を問う--新中世主義vs.技術進歩教
第5章 帝国とは何だろうか--帝国vs.覇権国
第6章 資本主義とグローバリゼーションの限界点--「蒐集する人」vs.「される人」
○日々野15期(20:20 2016/03/02)
先生、場立てありがとうございます。恥ずかしながら、書店訪問を疎かにしてしまいがちなときも、この企画があることで足を運ぶことができます。
もちろん私も絶賛積読中です(笑)
井上ひさし「日本語教室」(新潮新書) 期待度A
2011年初版の本なので、前にも出ているかもしれません。自分でも買ったかも。。
平積みコーナーに置かれていたのが目に入りました。目次を見ると、最初の項のタイトルが「母語は精神そのものです」とあります。
言葉は概念。その意味を丁寧に捉え、使い分ける(=分かる)ことが如何に大事であるか。
ということを学んでから、このような「日本語本」には強く惹かれるようになりました。
今思えば、古本が大量に出回ってそう。。。しかし、そのときは誘惑に勝てず、その場で新品購入です。
月刊誌「中央公論 3月号」 期待度B
特集の「最強の新書はこれだ 新書大賞2016」がどうしても見たくなって。自分でも安易だなあとは思うのですが(^_^;)
「○○大賞」が世の中に溢れかえっている中で、新書をテーマにしたものはここぐらいしかないと思います。
誰が、どんな本を選んでいるのか、知りたいと思い購入。
→三戸
日々野君、私も『中央公論』を買おうかどうか迷った。
これを企画にしようか、と思ったのだが。
買った・読んだか?
読みたいと思ったか?
など、この「大賞」の「検証」をしようじゃないか、というもの。
君が立ち上げてくれないか?
→先生、ありがとうございます。
書店企画をやっている我々としては、この大賞はやはりフォローせねばと思います。
はい、検証企画実施いたします。宜しくお願い致します。(日々野)
○三戸(16.3.20)
①『中央公論』4月号
「特集 人工知能は仕事を奪うのか」で買ったのだが…。
目新しい論考、ホォっという視点もなかった。
「なくなる仕事、なくならない仕事」も…。
10年ほどで置き換わるものもあるのでは?10~20年では?30年~だと…。
区切って見せてくれるといいのに…。
労働環境のきつさから来るトラックドライバー、同じ運転手でもタクシー運転手や宅配便の配達担当者、
同じ、運転手でも違うだろう。
(バスは置き換えることができそうだが、運転席を乗客から隔離しないと…)
コンビニ店員は高校生からやっている仕事だが、あのマルチタスクはすごいぞ。
同じようなバイトでもファミレスは…。
教育、研究、芸術をどう考えるか?
対人的の観点だと教育は?
ビッグデータを使うと研究・芸術は?
業務的・技術的には可能でも、社会的には難しいものも多かろう。
観点・論点が単純な議論はつまらない、役に立つまい。
そんな中で「加賀屋のおもてなし」は読んでよかった。
特集「被災地が映し出す日本の歪み」は未読。
驚くことは少ないだろうが、ああ、やっぱり、これでいいのか?
と「いま持つべき"思い"」の点から目を通すべきであろう。
古市憲寿はなぜ売れているのかなぁ…。
感心した記憶がない。
②『文藝春秋永久保存版 司馬遼太郎の真髄『この国のかたち』』
司馬遼太郎論は必ず買うことにしている。
将来「戦後日本のイデオローグ ドラッカーと司馬遼太郎」をまとめてみたいので
この手のものは買っているのだが、
文藝春秋の特集をもう5冊以上買ったが、買うべし、というのは…。
批判的視点なき「論」を垂れ流していては…。
【book16-2,3】
学びに帰られる場があることの有り難さを感じました。
No:5121
投稿者:佐々木(16期)
投稿日:2016/02/28 Sun 11:44:31
[返信]
三戸先生、ご転任前のお忙しい中どうもありがとうございました。
日々野さん、中村君、木田君、多大な時間とエネルギーをかけて合宿準備をしていただいたこと、あらためて
感謝申し上げます。
本当に、良い合宿でした。
皆で、良い合宿にしようとして作った合宿だったと思います。
スピーチ大会「三戸先生を語る」では、やはり日々野さんのスピーチが圧倒的でした。
最初は、「ある、である」調が気になりましたが、どんどん引き込まれていきました。
「なぜ、三戸先生は我々に教えてくれるのか」の語り出しから、日々野さんが卒業後、浩友会活動を通じて
三戸ゼミと三戸先生に向き合ってこられた、ゼミを支えてこられた姿勢に裏打ちされたスピーチでした。
スピーチは、「原稿」、「話術」、「語り手(聞き手)」の3要素で構成されますが、原稿と話術は練ることはできても、
「語り手」の要素だけは、普段いかに過ごしているか、生きているかがそのまま出ることを痛感しました。
今回、三戸先生から、次のお話をいただきました。
良い話 共感を得る話
上手い話 うなずかせる話
すごい話 人を動かす話
私のスピーチは、「現役生の頃のスピーチ大会ならば、本来はもっと色々な工夫をしたり、原稿を練ったのではないか」、
「良い話」ではあったが、力の限りを尽くしたものではないことを指摘されました。
「すごい話」とは原稿、話術を練りに練って=「上手い話」、いざ話をするときに創り上げた形をやぶる心=「良い話」が
組み合わさり、人を動かす力を持っているものだということでした。
藤田君を代表に、現役生は皆上手かった。現役生恐るべしでした。
帰りの電車で、三戸先生から普段の仕事で話をする場でもスピーチを鍛えるヒントをいただきました。
「良い話」、「上手い話」、「すごい話」を心に持ち、人のスピーチを聞き、話をしていきたいと思います。
スピーチ大会の休憩時間、三戸先生から問いかけられました。
「次の君を作っていく課題は何か?」、「最終講義のコメントを読んだが、さすがだとは思っても驚きはしなかった」、
「あのコメントを書く力があることは分かっているからだ。君は知と論理が突出している」、「5年後、10年後に
自分がどうありたいかを考えて過ごすことだ」、とアドバイスをいただきました。
また、二日目の三戸先生講義「国際化・情報化の流れの中でゼミ掲示板をFacebookを考える」を伺い、今までに無い
衝撃を感じました。
三戸先生はFacebookはタダで使えるが、本当か?、全てのものにはbenefit-costがあり、Facebookを使うことによって
我々は何を失っているのか、と言われました。
この日三戸先生が使われた概念は私はどれも何度も聞いていたはずのものでした。しかし、私は広告掲載をしているから
そのビジネスモデルで成り立っているという思考で止まっており、そこから切り込んで捉えることができていない、
しようとしていなかったことを、頭が殴られたように感じました。
「知る」と「分かる」。「問い」を持っていないから対象に迫れず、「分かる」世界に近づいていませんでした。
「問い」こそ全てだ、と頭にはあったはずなのに、日常に取り込まれていました。
そこから意識的に(頭と心を)離し、「問い」を持つ場としてのゼミの有り難さを、あらためて感じました。
横浜国大三戸ゼミナールは終わります。
これまでのように、当たり前のようにゼミ掲示板が続いていき、当たり前のように浩友会の案内が届けられることは
無くなります。
誰かが、自分と同じように日常を抱えながら、それでも守っていかなくては、この場は無くなります。
合宿の最後の一言で話をしましたが、合宿中考えていたことがあります。
「三戸ゼミは現代の塾である、という。そのモデルとなった松下村塾はいつ“終わった”のか?」
「三戸ゼミはいつ“終わる”のか?“終わり”とは何か?」
古郡さん、杉山さん、福冨さんが仰いました。
自分は三戸ゼミから長く離れていたが、壁にぶつかり、ゼミに帰ってきた。帰ってこられる場所があった。
皆、仕事も家庭も事情は様々だと思います。
それでも、何かあったら帰られる場所が三戸ゼミです。でも、そこはもう当たり前にはありません。
日々野さんが「三戸先生はなぜ我々に教えてくれるのか?」と問われました。
もう、我々は大学生でないのに。即ち、先生にとっては仕事ではないのに。
これからも、三戸先生と三戸ゼミから学び、学ぶ場を大切にしていきたいと思います。
三戸先生、皆さん、これからもよろしくお願いいたします。
※ブリッジのこと、修業証書のこと、私だからこそ中村君のこと、まだ書きたくて書いていないことがあります。
まず真っ先に書きたかったこととして投稿します。
○三戸(16/2/28,22:45)
佐々木君、ありがとう。
色々なことをこめて、この一言だけでもいいかもしれない。
だが、会って話すときは、一言に込めることができるだろうが、文では…。
学び続けることができる条件は、
学ぶことが「楽しいこと」そして「おもしろい」と思えることだ。
私はだから、口幅ったいようだが、聞く人に「おもしろい」と思ってもらえる話をし続けることができるのだと思う。
【kaeruba】
会社設立のご報告
No:5120
投稿者:竹田俊亮(21期)
投稿日:2016/02/27 Sat 21:37:12
[返信]
三戸先生、三戸ゼミの皆さま
このたび、平成28年2月26日(金)、天赦日・寅の日の重なった日に、
株式会社BIENという会社を登記したことをご報告いたします。
主な事業は「地域産品である備前焼の販路開拓を行う問屋業」、
「備前焼の里 伊部における観光事業」の2つになります。
名前は、元々備縁(びえん)を考えていたのですが、画数が良くなかったので、英字にしました。
由来は、
1)備前から縁を紡いでいきたい。備前の縁でできた会社、という縁の意味を込めて。
また、
2)現事務所の元店舗名が備園(びえん)であること。
3)並びかえると、INBE となり地名の伊部になる。
4)スペイン語やフランス語で「良く、うまく」「善(行)」などの意味。(後から教えてもらいました)
などいろいろな意味を持っております。
三戸ゼミ御宿最終合宿という三戸ゼミにとっての大きな節目の最中、
私個人にとっても大きな一歩を踏み出す時期でございました。
その日その時の出会い・言葉を思うと、これほど大切な機会も無いとは頭でわかっておりましたが、
地域を自分を前へ進ませるための一つ一つの行動が、ゆくゆくは実を結ぶものと信じ、土地を離れることができませんでした。
会社を設立した以上、簡単に事業を、信用を、潰すことはできません。
成功するまで失敗の積み重ねだと思い、すべきこと・できることを一つ一つ乗り越えてまいります。
皆さま、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
※三戸ゼミナール終了への言葉は、別途書き込みます。
※定款より、一部会社情報を掲載します。
=・=・=・=・=・=・=・=
理念:事業を通じて、人と人の縁を紡ぎ、より良き地域社会の創造に寄与する。
商号:株式会社BIEN (英文では、BIEN Co,.Ltd.)
目的:
1.陶器、日用品雑貨、飲食品等の輸出入、企画、卸売、販売、及び販売代行
2.インターネットを利用した雑貨品、産地お土産品等の卸売、販売
3.地域活性化に関する企画立案、コンサルティング
4.新規事業・販売促進に関する企画、調査、実施、コンサルティング
5.広告宣伝に関する企画、デザイン、制作並びに広告代理店業
6.簡易宿泊所・民泊施設を中心とした旅館業、観光施設、及び飲食店の経営
7.古物の売買、受委託販売
8.ツアー企画・観光HPの制作・レンタサイクル業等の観光事業
9.前各号に付帯又は関連する一切の事業
=・=・=・=・=・=・=・=
○日々野15期(9:22 2016/02/28)
竹田君の新しい船出に、心よりお祝い申し上げます。
おめでとうございます。
私も、会社の新規設立に関わらせてもらうことがちょくちょくあるのですが、
これほどの想い入れと熱意でもって設立されることは、それほど多くはないと思います。
よいなあ、と感じました。
僕も地域で生きる身なので、竹田君の取り組みに学ばせてもらいたいです。
今後の発展が楽しみです。またお話聞かせてくださいね。
おめでとうございます!
○佐々木(16期、2/28,11:50)
竹田君の「志」の門出に祝福申し上げます。
おめでとうございます。
私も仕事で経営者の方とお話する機会が多いですが、非常な苦労が待っているはずです。
もちろん、それを覚悟のことと思いますので、苦労も楽しみ、乗り越えていって下さい。
最近感じることは、東芝しかりシャープしかり、私の勤め先しかりお客さんの会社しかりですが、
「事業規定=顧客とは誰か」が全てだと思います。
常に「誰のために」、「何のために」やるのかに立ち返り、それが独りよがりにならなければ、
根幹は揺るがないのではないでしょうか。
しばらくは忙しいでしょうが、また食事でもしながらお話を聞かせて下さい。
私も竹田君に「聞かせる」話ができるよう日々頑張ります。
○三戸(16/2/28,22:26)
竹田君、君が自分の行く道を見つけ、拓き、作ってゆくようす、嬉しく、心からエールを送りたい。
毎日が緊張の日々が続くであろうが、
心を失わず、健康を心がけてほしい。
ただ、わかっていても難しいだろう。
そこで余計なことではあろうが、アドバイスをさせてほしい。
失敗しないためには、
原理原則を与え、教え続けてくれる師。
自分の過ちをを指摘してくれる直諌の士を身近に。
適切な助言を与えてくれる幕賓(スタッフ)。
この3者を探し、その言うことに耳を傾けることだ。
探しやすさ、求めやすさは考えればわかるな?
この文を読んだら、
いま持っているか?
その声を積極的に聞こうとしているか?
いなければ、どうすれば得ることができるか?
すぐ考えることだ。
「なるほど」と思うことを聞いたとき、すぐさま実行に移さねば…。
一人では何もできないぞ。
ことを為すには、一にも二にも人に尽きるぞ。
蛇足も付け加えさせてくれ。
会社ロゴは?コーポレート・カラーは?
仕事は楽しくないと続かないぞ。
>日々野さん
いつも素早いレスポンスをありがとうございます。
まだまだこれからです。
事業を軌道に乗せ、胸を張ってご報告できるように精進してまいります!
>佐々木さん
「何のための事業か」実は毎日毎日問い、答えを模索し修正し続けております。
今まで無かったことに取り組むのですから、本当に必要なのか、そんなことできるのか、
と何度も何度も言われ、利益が出るまで自分でも自信が持てない気さえしております。
「誰のために」は、「地域のなかのあの人とあの人…」と直接関係を持った方々です。
新たな形で事業をいくつか展開していく。
そして、それがゆくゆくは「地域社会のために」なると信じております。
ただ、いま考えていることも一年経ったらまた違った答えが出ているかもしれません。
(いまでも全て説明できていないかもしれません。)
では、またゆっくりお話ししましょう
>三戸先生
お言葉ありがとうございます。
先生のアドバイスが胸にぐさぐさと突き刺さり、まだまだできていないことが多く、
考えも至っておらず、情けないかぎりです。
できれば、同志を募り、もっと前に進みたいのですが、まだ自分ひとりの生活費を賄うだけで精一杯です。
(お恥ずかしいですが…)
正解のない問が本当にたくさんあるのですが、答えに向けて、選択肢を2つ、3つ創り、
狭めていくだけでも大変時間を使ってしまいます。
ゼロから創り上げる楽しさはありますが、仕事そのものをもっと楽しんでいきます。
○今村(20期、2016/3/1、1:10)
竹田、事業の発足・会社の設立、そして自身の新たな出発、おめでとう。
竹田が入ゼミしてきたときは、人前では自信無さげにぼそぼそとしゃべり、
よく弱音を吐いたりしていた。
それが、先の三戸先生の最終講義・記念パーティーで久々に会ったとき、
顔つき、話し方が変わっていた。
自分の進む道を見つけ、肚が決まっているように感じた。
自分が見た現役の時のゼミ生の中(19~22期)で、
最も成長をしたのは間違いなく竹田だろう。
竹田は「人」が好きなんだろうと思う。
人との縁を大切に想い、大切にできる男だと思う。
竹田が大きく成長できたのは、三戸先生を始め、
周りの人の縁に恵まれ、その縁を大切にしてきたからだろう。
(今更ながら、片岡は竹田の直諌の士だったんだなぁと、
本当に今更ながら気付きました)
理念の実現に邁進し、良い話が聞けることを期待している。
ただ、竹田は想いの強さが良いところな反面、ときに思い込みにとらわれ
俯瞰で冷静に状況を見られなくなるところがある。
意識的に立ち止まり、余裕を持つこと、自分を見直すことを忘れずに。
相談できる相手を大切に。
>今村さん
片岡さんと今村さんには、いつも頼ってはすぐにアドバイスを頂いておりましたが、
本当にありがとうございました。
今でも思い込みが強くなることは時々あり、いくら求める結果は正しくても、
プロセス・手順の検討が疎かになることがあります。
1人の限界は感じながらも、まだ頼れない現実もあるので、葛藤していますが、
良い仲間を探していきたいと思います。
またゆっくりと飲んで語りましょう。
【0226】
三戸ゼミ御宿最終合宿、当たり前がまさに有難し
No:5119
投稿者:杉山@3期
投稿日:2016/02/26 Fri 15:32:51
[返信]
杉山@3期です
少し時間がたってしまいましたが、感想をアップさせていただきます。
やっと疲れがとれてきました。
このここちよい疲れが、とれきれないうちに感想をアップしたいと思い、これを書いています。
(※このあたりは2/23(火)に下書きしておりました。)
<先生の講義>
なんといっても僕にとって有難かったのは<先生の講義>でした。
先生による「知る→わかる」の実践だったと思います。
概念を利用して、今世の中で起きている事象を「分けて」や「分かる」。
佐々木さんは「教わっていない概念がないが、その実践がすごい」というような
感想を言っていましたが、僕自身は概念すら理解できておりません・・
忘れないうちに自分なりに整理し、次につなげたい思います。
<スピーチ大会>
今回のスピーチ大会、閉会式でも言いましたが、個人的には「悔い」を残す結果となりました。
スピーチ大会は、パーティーでスピーチを実施したこともあり、エントリをしませんでした。
第二部の特別審査員を務めさせていただきましたが、みなさんのスピーチを聞きながら
なぜエントリ、チャレンジしなかったのか、とずっと考えておりました。
個人的にはなんといっても日々野くんのスピーチがすごかった。、
聞いていて鳥肌がたってきました。
その他<ブリッジ><探ドロ><体操><ゼミの木><浩友会臨時総会><閉会式>と
イベントはもりだくさんでした。
「当たり前」のように実施される「準備」「運営」がどれだけ「有難い」か。
佐々木さん、日々野さん、中村さん、木田さん、スタッフのみなさん、
準備、当日の運営、本当に大変だったと思います、ありがとうございました。
先生に実践していただいた、概念を用いた<知る→分かる>。
その実践の場として早くも、明日の27日に勉強会があります。
最初は「翌週??」と思っていましたが、良いタイミングとなりました
(先生はそこまでお考えになってこの日程になったのでしょうか・・)
いまからでも都合がつくOBはぜひ参加をお待ちしております。
○三戸(16/2/28,22:53)
杉山君、いつもありがとう。
共に学べるひとがそばにいるのは幸せだ。
これからも学び続けよう。
【onjuku】
事前視聴会開催します!Re:第7回ビジネス・企業番組勉強会(2/27)予習欄
Prev:5095
No:5118
投稿者:木田(25期)
MAIL
投稿日:2016/02/25 Thu 19:36:48
[返信]
早くも御宿企画から1週間が過ぎようというところ、次回勉強会が迫っていますね...!
勉強会の形式として、基本的には各自で事前に番組を見て感想を書く形となっておりますが、
開催時期、参加者等を考慮いたしまして、
今回は勉強会当日に国大で事前視聴会を開催することとなりましたので、お知らせいたします。
※入場案内等の都合がありますので、事前視聴会に参加される方は、
一言コメントをして頂けると助かります。
<第7回勉強会 事前視聴会>
日時:2016年2月27日(土)
プログラム:
10:00 開場
10:30~11:15 中央タクシー:カンブリア宮殿 2013年7月25日放送「30分待っても乗りたい」
驚異のリピート率90%“幸せ”サービスで客の圧倒的支持を集める
11:15~12:00 近畿タクシー他:ガイアの夜明け 07月22日放送 第624回拡大SP "接客革命"始まる!
場所:経営学部1号館 C501教室
(キャンパスマップ中、N3-4、薄茶色に塗られているところです。)
<第7回ビジネス・企業番組勉強会>
日時:2016年2月27日(土)
13時~18時頃:勉強会
18時頃~ :食事
場所:同上(経営学部1号館 C501教室)
第7回勉強会出欠確認今からでも参加できます! 参加される方はご記入をお願い致します。
事前課題へも解答をお願い致します!。(下に予習欄を引用します。)
>
> 第7回ビジネス・企業番組勉強会(2/27)予習欄(再掲)
>
> お待たせしてしまいましたが、次回勉強会の事前視聴番組・テーマが
> 決定致しましたのでお知らせいたします。
>
>
> <1.視聴番組・テーマ>
>
> 今回扱う番組は、①中央タクシー、②近畿タクシー他、③日本交通・国際自動車になります。
>
> 課題A・Bの二つからどちらかを選び(もちろん両方でもOKです!)、
> 下の解答欄にご解答下さい。
>
> 課題A:①中央タクシー「長野発タクシー革命」と②近畿タクシー他「接客革命が始まる」を視聴し、
> 「サービスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
>
> 課題B:①中央タクシー「長野発タクシー革命」と③日本交通・国際自動車「タクシー頂上決戦」を視聴し、
> 「タクシー会社のビジネスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
>
>
> <2.テーマ補足>
>
> なお、番組②「接客革命が始まる」には近畿タクシーだけではなく、コンビニ・病院も紹介されています。
> まずは近畿タクシーに注目するのが書き易いかとは思いますが、
> コンビニ・病院の方にも言及して感想を書いて頂いても構いません。
>
> それぞれの課題に関して、先生からは以下のようなご助言を受けています。
>
> 【課題Aについて】
>
> (ⅰ)「サービスとは?」というテーマで広く見ることができる一方、
> 抽象化されるためその分の難しさがある。(それをどう捉えていくのか?に注意をする。)
>
> (ⅱ)タクシー運転手の自主性、個人の要素(近畿タクシー)と、
> 会社全体としてお客様にいかに気持ちよく過ごしてもらうか(中央タクシー)
> と見ることができるのではないか。
>
> 【課題Bについて】
>
> (ⅰ)このテーマに関する結論そのものは、タクシー会社で働く人以外に直接役立つ分けではないが、
> 情報を引き出し意見を考えるプロセスが勉強になるのではないか。
>
> (ⅱ)2つの番組では会社・事業への焦点の当て方は異なっているが、
> どちらの番組も成功している会社という点では同じであり、その共通性と差異を考えることで、
> タクシー業界以外にも役に立つ知見を引き出すことができる。
>
>
> <3.番組リンク>
>
> ①中央タクシー:カンブリア宮殿 2013年7月25日放送「30分待っても乗りたい」
> 驚異のリピート率90%“幸せ”サービスで客の圧倒的支持を集める
> 長野発タクシー革命!中央タクシー 会長 宇都宮 恒久(うつのみや・つねひさ)
> 番組概要・視聴
>
> ②近畿タクシー他:ガイアの夜明け 07月22日放送 第624回拡大SP "接客革命"始まる!
> 番組概要・視聴
>
> ③日本交通・国際自動車:ガイアの夜明け09月08日放送 第681回 タクシー頂上決戦
> 番組概要・視聴
> ※2015/09/08(火)22:00再放送
>
>
> <4.当日の流れ>
>
> 課題Aに取り組んだ人の意見の発表、
> 課題Bに取り組んだ人の意見の発表、
> 三つとも視聴した人の意見の発表/二つの課題を踏まえた議論
> の順で行う予定です。
>
> コンセプトとしては、情報(番組)の組み合わせ方(同じ番組を何と合わせて見るのか)によって、
> 引き出せる知見がどのように異なるのかを比べることで、見方を学ぶことになります。
>
> <※お願い>
>
> 出欠確認の方でも告知致しましたように、
> 今回または次回の勉強会が先生が横浜にいらっしゃるうちでは最後の勉強会です。
>
> 横浜国大の学部ゼミ現役生が居なくなり、学びの機会が限定されていく中で、
> このビジネス・企業番組勉強会は浩友会員にとってますます重要な学びの場となります。
>
> 幹事としても今後どのような形で継続するか、
> 参加主体、テーマと番組の決定、開催頻度・場所、通信方法など
> 検討しておくつもりではございますが、
> 次回勉強会の際にはみなさまからもご提案・ご意見を持ち寄ってきて頂くようお願い致します!
>
>
> 【解答欄】
>
> 以下の課題に関して、テーマに関する答え(それ以外の気付きがあればそちらもぜひ)、の書き込みをお願いします。
>
> 課題A:①中央タクシー「長野発タクシー革命」と②近畿タクシー他「接客革命が始まる」を視聴し、
> 「サービスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
○岩切(4期 2/27 0:57)
叩き台になるかどうか、、、本当にメモ程度ですが書き込みます。
【key words】
接客、差別化、収益
中央タクシー:「お客様が先、利益は後」。他社との競争のため、差別化を図るために接客、サービスを追求してきたわけではない。サービス内容も会社から言われているわけではない。ドライバーが自発的に考えて実践している。お客さんのためにやってきたら、お客さんから選ばれるようになった。結果として、客から差別化されている。
近畿タクシー:他社との「差別化」のために「接客」を取り入れている。「利益」のための手段として「接客」が取り入れられている。コンビニや病院にしても同じ。タクシー・コンビニ・病院に共通するのは、製品を生み出して市場を開拓するビジネスではなく、決まったパイを奪い合うビジネス。競合との差別化が重要になってくるのは間違いがない。
中央「志す事業が採算ベースに乗る→収益を上げるようになる」VS近畿「差別化による収益を上げるための方法」
>
>
>
>
> 課題B:①中央タクシー「長野発タクシー革命」と③日本交通・国際自動車「タクシー頂上決戦」を視聴し、
> 「タクシー会社のビジネスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
○岩切(4期、2/27 0:57)
【key words】
差別化、乗務員、収益
中央タクシー「運輸業ではなく、接客業である」という自己規定から始まっている。接客を極めていく中で、それがビジネスとして回り出し、収益を上げるようになった(20年かかったという)。中央タクシーは「タクシー業」に捉われない接客・サービスに立っている。採算性が先にはない(長野-成田便からもそれが見て取れる)。
kmは「カリスマドライバーのコンピテンシーの共有」、日本交通は「IT(アプリ)」という方法の違いはあるが、目的は「客が多いところへの集中配車による売り上げの向上」。乗務員の売上向上支援=全体の底上げを目指す。
kmの方式は、これまでのタクシー業界にはなかったノウハウの伝授。細かい独自のノウハウ(暗黙知)を共有化させる。
日本交通は、アプリのためにIT業界からヘッドハンティングしてきたというのは驚いた。
両社に共通しているのは「新卒」の採用。業界の将来を考えているという点では共通している。新卒の数を競うところからも業界内での競争という側面も見て取れる。
km・日本交通「タクシー業界の中での生き残りと、タクシー業界の将来の確保」
中央「もはや従来のタクシー業界とは異なる立ち位置にいるように思える。未経験者しか採用しないところからも感じる」
km・日本交通=業界大手、中央=地方の小さな会社だが、大手に中央タクシーのような経営手法は目指せるのか?
「大手」とは何か?
企業が存続する価値とは何か?
○聞間(5期)
「サービスとは?」というテーマに関して感想を述べる。
※番組を完全に視聴はできていませんが、概要や他の記事などを参考にして書きました。
サービスとは?という問いに対して「その人が心から感動する体験をサポートすること」という概念が頭に浮かんでいます。
先に理想のサービスの「かたち」が決まっているわけではなく、その人によって何が”サービス”であるかは事前に決まっていないのだろうと。もしくは場合によっては、何を望んでいるかさえわからない状況からスタートすることさえある。その意味では、ドラッカーの「顧客の創造」という定義に、タクシー業界は近づき、それを絶えまなく繰り返さねば生き残れないという意味で、その定義さえ追い越そうとしている感じがします。
人口減、それにともなう経済のゆるやかな停滞に伴って、タクシー業界は先に「サービス」のあり方を決めず、その人その人に合わせたサービスをその場で作り出すような流れに近づいていると感じます。
最初の概念で「感動」と入れたのは、そのサービスを繰り返し使ってもらう、他の人もサービスを使おうっておもうには「感じて動かせる」の領域を目指さなきゃいけないかなという印象を受けたことによります。
後半の「サポート」については、自分の人生における感動を自分で作らず、企業に作ってもらうってのもどうかなと思ったことを反映させました。
オリンピックやスポーツなんかもそうですが、企業側が感動を1から10まで演出することに違和感を感じ始めています。人生における喜びは自分でつくり出すもので、手の届かないところなんかを、ちょっと手伝ってくれるようなサービスのほうが伸び代があると予想します。
DIYの復興からはじまり、ファブラボ、メイカーズのような流れも出てきています。体験によってその人自身が成長感をもっていくのは、これkらの社会をどうつくるかというときにとても大事な視点だと考えています。その意味で、あくまでサポートという距離感を大切にすることが、大事だと思っています。
>
>
>
>
> <コメント>
> ○大内 稔 (2期)
> タクシー会社で働く人、として直接役に立つテーマを設定していただき大変感謝しています。
> これはなにをおいても参加だ、と今からワクワクしています。
> とはいえ、特に課題Bは難しいテーマだ、と思います。黒船襲来以前と以後でタクシーのビジネスは大きく変わった、変わる、と考えているからです。
> 黒船以前の日本の地方タクシーと、以後の日本の都市型タクシー、黒船以前の戦略の開花と黒船対応の戦略、表層に出ている事象は並べ評することはできるがその意図は全く違うので、「(ひとつの)タクシー会社の」と「タクシーの」は明確に区別し、前者に立って「お客様」 との関係に絞って各サービス、取り組みを並列に並べそこから・・・どうしよう?と、悩ましいです。
> 楽しい!です。
>
> ○今村(20期、16/2/25、1:10)
> 残念ながら当日は参加ができず、また事前課題の時間確保も難しい状況です。
> 勉強会の報告を楽しみにしております。
> 事後にはなりますが、番組を視聴し報告の方にコメント等で参加をしたいと思います。
○杉山@3期です
ちょっと体力的に起きる自信がありません・・・
両方とも一度みた記憶がありますが、なんとか今晩みたいと思います。
というわけで13:00をめざして参加いたします。
○太田(3期)
ぎりぎりまで調整していたのですが、参加できなくなりました。
残念です。典型的許認可業務でありながら競争者の多いタクシー業界は非常に興味が有ります。
またレポートを楽しみにしています。
→杉山です
太田へ
参加不可、本当に残念でした。楽しみにしていたのに。
別途告知があると思いますが、東京での勉強会、先生が長崎に行かれる前に
接続環境のテストも兼ねて、3/19にもう一回やることになりました。
ぜひ日程を再調整をして参加してください。
みんなわかっているよね、「集合!」だぜ。(でも無理はしないように・・)
>
> 【Biz7】
これからも学んでいきたいです
No:5117
投稿者:今村達朗(20期)
投稿日:2016/02/23 Tue 21:21:13
[返信]
2日目から参加し、先生の講義、修了式、そして皆さんの最後の一言を
聞くことができ、合宿に行けて本当に良かった、有難かったと思いながらも、
1日目に参加できなかった悔いが残っています。
「最期の合宿」というところまで気持ち(心)*1を高めきれなかった、というのが本当*2のところです。
(*1先生は「感情」は分かる、「心」とは相手の感情を慮ることだと分かる、だが、「気持ち」は難しいと仰っていました)
(*2「本当ではないが嘘ではないこと」=社会だ!と教わっていながら・・・)
講義で先生は知る=information(情報)、分かる=inform(する)だと仰っていました。
「inform」を辞書で調べたところ、人に知らせる、情報を与える、という意味に加え、
「活気[生気]を与える」、「[感情・生気などを]吹き込む、満たす」という意味がありました。
先生にお会いし、お話を伺うとき、まさに活気・生気を吹き込んでいただいております。
先生よりinformいただき、学んだこと・考えたことを書き込み残していきたいと思います。
帰りのわかしお号で、先生と同席をさせていただきました。
先生から、合宿の最後の一言で誰が良かったか、と聞かれました。
私は日々野さんと中西さんを挙げました。
そこで、複数名を挙げたらその共通項が自分の価値基準であり、
またその中で序列をつけたならばその差異がまた価値基準になるのだ。
そして、自分がそのような話ができる為にはどうすれば良いか、を考えると良い、
と教えていただき、問いを頂きました。
お二人の共通項は、思いがこもっており、聞く人を「刮目」させたということ。
また、日々野さんを上としたのは、話にこれまでの三戸ゼミにおける日々野さんの行為・行動が
表わされているからではないか、と考えています。
掲示板では中島さん、岩切さんなど、合宿に参加をした方々が続々と感想を書かれて
いますので、ここでも同じように良いと感じた書き込みの共通項と差異を考えたいと思います。
また、掲示板などの「場」においては、そこで何かしらの役割を担い、
守り続けることで周りから認められるようになる、とお話しいただきました。
私は最後の一言で、掲示板を大切にしたい、そして「したい」思いを「できる」
ようにしていくことを考えなければならない、と話しました。
まずは、ビジネス・企業番組勉強会に、必ず意見を書き込むことを自分の準則とします。
早速、TV東京のビジネスオンデマンドに加入をしました。
先生の講義で印象に残っているのが「benefit⇔cost」についてです。
タダより高いものはない。安いものには訳がある。
このような対価性は貨幣だけでは無く、生き方、価値観でも同じことが言える。
Facebookをbenefitとし、「掲示板」をcostとして良いのだろうか。
そうでは無く、Facebookのbenefitに対するcostは何か、「掲示板」のcostに対するbenefitは何か、
を考えるべきなのではないか。
同じ時間を費やすなら、その時間(cost)から得られるbenefitは何か。
問いを持ち続けることで、学び、自分を変えることができ、そして今回の日々野さん、中西さんのように、
人を刮目させることができるのだと理解をしました。
自分はそのようなbenefitを得たいと思い、大切にしたいと思います。
三戸先生、有難うございました。
これからも学んでいきたいです。
そして、中村君、日々野さん、佐々木さんをはじめ、
最終年度企画を支えてくださった方々、有難うございました。
私も古郡さんと同じくメールのCCで幹事の方々の尽力を目の当たりにしています。
最終講義も含め年末頃からのメールのやりとりは、私の知るオープンなものだけで
ざっと200件を超えていました。
メールも事務連絡だけでなく、この企画を良いものにしたい、しなければ、という思いが
溢れていて、心を込めて推敲された文面ばかりです。
ここから得られるbenefitは、凄まじいものなのだと思います。
(補)先生の講義と自分の近況から感じたこと、考えたこと
昨年10月に娘が生まれました。
NHKの「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」というドキュメントで、
"ママ友"は日本特有の文化だと言っています。
人類は進化の過程で「共同養育」をする生物である。
チンパンジーは5年に1度しか出産ができない為、5年間母親が子に付きっきりで子育てをする。
一方人間は毎年出産をすることができる。これは共同養育が可能になったからだと言う。
人類の原始的な生活を続けている民族では、共同養育が当たり前となっており、人の子どもを預かって
母親とは違う母乳をあげるなどして集団で生活を営んでいる。
また、生理機能として、母親は出産後に「エストロゲン」という物質が著しく低下し、
不安感・孤独感が増し、所謂産後うつの原因と言われている。
このことから、人間は産後、生理的に人との繋がりを求め、共同養育を
必要とするものであると結論付けています。
そして、日本では夫の育児・家事の参加率が先進諸国の1/3~1/4程であり、
またベビーシッターの普及率も日本は最低となっている。
よって、現代の日本の母親は「ママ友」を作り繋がることで補っている。
また、核家族化が進み、地域コミュニティの関係性が希薄になったことで、
繋がる機会はネットに依存をしているとのことでした。
モデルケース的なある「ママ」は、スケジュール帳びっしりに子育てイベントや
ママ友との約束が入っており、一見充実したママ生活を送っているようですが、
家に帰り子どもと二人になった途端、不安感に押しつぶされそうになると本音を話していました。
番組では、こういった状況を踏まえて、夫は「ママ」のことをもっと理解し、
協力をしていかなければならないといった要旨です。
長くなりましたが、私はこの「ママ」の状況を先生の講義と重ね、ネットを発端としたつながりで
共同体の括りが無い為に、心の繋がりを持つことができていないから、不安感が拭えないのでは、
と考えました。
この番組を夫婦で観て、妻は不安感や孤独感はあまり感じていないが、社会から置いてかれている
ような感覚(先に対する不安?)がある、と話していました。
我が家も親と同居をしていない為、日中はほぼ母子で二人っきりの毎日です。
働いていないと社会から置いてかれると感じる=社会における居場所を感じられていない、
と読み取ることができ、やはり共同体という存在が失われたことによる感覚のように感じます。
■先生から頂いた問い
戦中、動員された夫の帰りを待つ妻、高度成長期に単身赴任の夫を待つ妻は、
同じようにママ友を必要としたか?
⇒戦中はまだ「家」があった。戦後核家族化が進み、団地ブーム等が起こり、ご近所付合いが
盛んになった(私も団地育ちでしたが、母たちはいつも家前で話をし、子供は元美容師のお母さんに
散髪をしてらったりしていました)。その流れが今のママ友につながっている、と考えましたが、
あまりに短絡的かなと思います。
日本婦道記の世界を考えると、ママ友の必然性も怪しいなという気がします。
■「ママ」の拭えない不安感の正体
たくさんの人と繋がっていても不安感が拭えないのは、「甘え」ることができないからでは、と感じました。
うちは有難いことにどちらの両親とも比較的距離感が近く、とても良くしていただいています。
また、子供が夜泣きをすると、最近は空気が張り裂けるような、家が揺れるような大声で
泣き叫びますが、社宅に住んでおり、皆顔見知りで、それぞれ子供も居て、お互い様と許されています。
今回の合宿中、大広間に残されたホワイトボードの扱いについて、ニュー日の丸に「甘え」させて
いただいて、今後も置かせてもらおう。その分、5年に一度と言わず足を運ぼう、となりました。
「甘え」と、「許す」と、「お互い様」は似ているようですが違う。
またこれらのことと、互酬・贈与経済をどう結び付けるか。
引続き考えてみます。
○三戸(16/2/24,1:58)
今村君、私が語ったことをメモをとったわけでもないのに、きちんと理解していることに感心した。
しかし、そのままでは、覚えている、で終わろう。
使ってみることだな。君が書いているものの中で、すぐに当てはめて使ってみることができるものがある。
君が現役だったときの掲示板には、君の問と君の答えが残っている。
この掲示板が学びの場であることの証左であり、
しかも、君自身が立てた問だ。
学ぶのは楽しい。
わからなかったことが、「なるほど、そういうことか」と首肯できれば、曇りから晴れになるからだ。
ひとに話して、頷いてもらうのも楽しい。
わかったことで、できなかったことができるようになるのも楽しく、嬉しい。
お金がなくても、「問を立てれば」いい。
考えるヒントを与えてくれる本があればいい。
一緒に考えたり、わかったことを聞いてくれるひとがあればいい。
学びたい・わかりたいという思わせてくれる問を与えてくれる人や書物と、時間・ゆとりがあればいいのだ。
三戸ゼミは終わっても、学びは終わらない。
○今村達朗(20期、16/2/25、1:00)
三戸先生、書き込みを頂きまして有難うございました。
昼にのぞいてみたら、もう書き込みがあり、驚きました。
やっぱり、嬉しいです。
私もできる限り心掛けたいと思います。
改めて自分の書き込みを読み返しますと、感想では無くレポート(覚書)の
ようになってしまっていると気づきました。
「使う」ことができるよう、先生から頂いたヒントから考えてみます。
(恥ずかしながらまだピンと来ていないのですが・・・じっくり考えます)
学ぶことは楽しいです。
「掲示板のcost(に対するbenefit)」と表現したことに、自分で書いていて違和感がありました。
そして、独りよがりにならないよう、共に学ぶ姿勢を大事にしたいと思います。
【benefit】
感謝
No:5116
投稿者:福冨 智之(5期)
投稿日:2016/02/23 Tue 01:08:24
[返信]
先ず、これだけの準備と運営をして頂いた皆様に感謝したい。ここに集い、学び、
楽しむ事が出来たのも周到な準備があった事は当然だが、そこに数々の想いが詰まっていた。
それだけの時間と労力を皆が掛けることができたのも、この三戸ゼミを大切にしたいと言う
想いが強く、その中心にある先生への尊敬の気持ちがひしひしと伝わって来た。
そんな大切な場に参加させて頂いただけで、本当に感謝感激しっぱなしの合宿だった。
東京駅に見送りに来た松島君たちへかけて頂いていた先生のお言葉に始まり、最後の卒業生への
証書の授与まで、先生の一言一言の言葉の裏に「しっかりやれよ~」「大切な事を忘れるんじゃ
ないぞー」「頑張るんだぞ~」と言う暖かい心が感じ取られ、目が潤む事が何度もあった。
卒業後に社会に出て多くの人に出会うだろうが、この様に心の底から叱咤激励してくれる人に
出会える人が、どれくらいいるだろうか?国大の全卒業生の中ででも数名いるか分らないが、
一生出会えない人も多いかもしれない。
そんな人生の師に、既に出会ってしまった有り難さを既にゼミ生も感じているだろうが、
卒業後20年、30年経った人はもっと深く感じるだろう。そんな自分を本気で叱ってくれる
師に出会う事は、人生の中で先ずない。上司や社長に叱られる事はあっても、無償の愛、贈与の
教育ではないし、その先の将来や社会の為まで見据えて、善き社会人となれと本気で叱って
くれる人はいるのだろうか?
証書を授与されているお姿を見ながら、その一言一言に感じ入りながら、周りの皆と同じ空気に
つつまれながら、そう考えていた。
また、授与式では斜め前の中村さんの背中を見ながらそのスペースの無い程、歴史が刻まれて
いるのに驚き、今後新天地で何百倍の歴史を刻み、更に人を導く事によって、何千何万倍の歴史
を刻んでいくんだと考えていて、最後に彼の証書に書かれた事、先生の言葉にまた涙腺が潤んだ。
天上界の様な御宿から、東京駅が近づくにつれビルを見ると下界(娑婆世界)に戻ってきた感が
強くなり、顔つきも暗く戻っていくと自分で感じた。東京駅で全体の解散の時に、忘れぬ内に
掲示板にと思っても、爆睡から目が覚めると、いつもの朝が来て、新幹線に飛び乗り、たった
4時間滞在の為に東京トンボ帰りして、残業に追われる…。心を亡くしてしまう…。
松島君に先生が仰られた言葉で心に刺さった幾つかの中で、「忙しいにも2つある。自分を
成長させる為に忙しいのとの、あがきで忙しいの」。そうあっちゃいかんと心に刻んだにも
関わらず、その翌日からもがき、あがいている。
全く文章が練られていませんが、明日のフィリピンへの長期出張を前に、とにかく書き込みます。
感謝の気持ちと共に、今の気持ちを忘れない様に、数年後の自分に、読ませる為にも…
時間と空間を共有させて頂いた皆様、これだけの素晴らしい合宿を創ってくれた方々に
有り難うございます。その中心であり、常に太陽であり続けようと努力され、周りの星々を
惹き付け、照らし続けて頂ける恩師へ有り難うございます。
○三戸(2016.2.23,5:22)
福富君、君は自分の顔が学生の頃と大きく変わっていることに気付いているだろうか?
誰でも、年を取れば顔が変わってゆく。
経験を重ねてゆけば顔が変わってゆく。
だが、ただ年をとった顔。老けた顔。
卑しくなった顔。
高慢・傲慢になった顔。
情けなく、自信なさそうになった顔。
いろいろな変わり方がある。
君は、「生(感情と欲求が表れた)」の顔から「中身が詰まった」顔になった。
いい年の取り方=経験の積み方=学び方=生き方をしてきたのだろう。
あとは、どのような中身にしてゆくか、だな。何を(なぜ)学ぶのかだ。
一旦ここまでにさせてくれ。
君の心・思いに応えねば、と思い、書き出したのだが、
長くなり、君だけを相手に語る文ではなくなってしまった。
もう、これを見る時間はないだろうが、君が発つ前に書き込んでおきたい。
(最初の部分だけで、残りは板をあらためてにしたい。)
君らしさを随所に感じさせる、いい文章だ。
ありがとう。
○福冨智之(5期、16/2/28 4:30)
今朝、三戸先生の書き込みを目にしたとき、また目頭が熱くなりました。
驚きと嬉しさ、恥ずかしさ、キチンと書き込めない情けなさの入り混じった複雑な思いで、有り難さだけが残りました。
今後は、問いを立て、学んでいきます。
今朝ミンダナオのダバオからマニラに戻り、明日の便で日本に戻ります。
(ここ数日は、朝の飛行機で次の地へ行き、片道2時間以上走った所で、各地の工場や養殖などを視察・商談し、
遅めの夕食・接待を受け、25時頃ホテルで爆睡し、翌朝また飛ぶ日が続きました。島国で全ての移動が飛行機と
渋滞の車移動。フィリピンの移動の困難さと日本の移動の有り難さを改めて感じている所です。)
OBは、挨拶で仕事の話を折り込めと兄貴の杉山さんに怒られそうなので、少し現在の仕事について触れます。
私の仕事のミッションである事業開発は、海外事業がメインではなく、むしろ国内で新しい事業を創ったり、
他業界とアライアンスをしたりを期待されているので、この部署を立ち上げる際に、共通価値の創造ができる事業を
手掛けたいと意気込んでおりましたが、なかなか思うように行かず落ち込んでおりました。
今回、こちらの農産大臣と色々お話をさせて頂く中で、我々が購買先を変えるだけでも、こちらの農業や水産業の
育成に少しでもお役に立てるのではと感じてはいます。こちらで薄利多売で行われた稚魚を転売して台湾や韓国、
日本の養殖産業が潤ってきた構造そのものと戦う覚悟があるかは、まだ回答しきれませんが、この地で稚魚から
大きく成長させ、更に加工まで一括して出来るならば、少ししかフィリピンに落ちていなかったお金が、中間を
省くことでかなり現地も潤いますし、日本の消費者にも少し安く出せるかもしれません。
この国は、農林水産業が上手く稼げないと、既に中国製のプロダクトで溢れかえり、もうそこに今から追いついて
生産出来るものは無いように思えます。華僑資本が儲かるものには全て流れ込み、今回泊まった各地の一流ホテルも
新中国のお金で回っている所も多く、(雇用を生み出しているとはいえ)地元の方は搾取されている感が拭えませんでした。
明日は最終日で商談は無いとは言え、通訳のいる中部の一団は先に帰るので、東京組の通訳兼で買い物に付き
合わされるので、もう寝ます。また、纏まりがありませんが本日中に返したいと思い…、失礼いたします。
*)行きの電車で後輩から質問されても、時間が無いので省略した自己紹介の方に話が流れてしまいましたが、
伝えたかったのは感謝の気持ちです。
【kansya】
「共に学び、共に生きる」こと~三戸ゼミ最終合宿に参加して~
No:5115
投稿者:岩切 尚弥(4期生)
投稿日:2016/02/22 Mon 22:03:16
[返信]
中村から退職記念パーティーでスピーチした人間に一斉メールが来た。
「合宿でリベンジしませんか?」と。
リベンジというつもりはなかったが、退職記念パーティーのスピーチは自分でも納得ができなかったので、
「やりなおし」をさせてもらうことにした。
パーティーでの持ち時間は5分だったので、エピソードを削った。
最終講義の後で、かつ、三戸ゼミ関係者以外の方々もいらっしゃることを考えると、
三戸先生の講義姿に絞るべきではないかと思った。
しかしながら、当日に配られた紙には「ゼミ幹が話す」と書いてあった。
つまり、適切なエピソードはゼミにおける三戸先生のことを話すべきだった。
しかし、当日にスピーチの原稿を練り直すことは出来なかった。
なので、合宿でスピーチのやり直しをさせてもらうことにした。
スピーチ大会、「三戸先生を語る」
それをエピソードで語るには、「三戸先生と自分の関係性」に相応しいエピソードを語るべきであった。
しかし、私が語ったのは誰もが見る三戸先生の姿であった。
唯一私が語ることができるエピソードでは、なかった。
スピーチ大会ということもあり、自分のスピーチスタイルで語ることも辞めた。
話術で得点が取れることは、どうしても避けたかった。
いつもなら練りあげる原稿も用意しなかった。エピソードだけをメモし、
それを普通に話そうと目論んだ(それでも7分ちょうど終わったのは奇跡としか言いようがないが)。
合宿で聞いたスピーチで素晴らしかったのは、15期の日々野と16期 佐々木真光、そして20期 中村。
それに合宿2日目に来ることができた11期 中西だった(中西は「最後の一言」で語った)。
彼らは「自分が三戸先生に学んだこと」を話した。三戸先生から学んだエピソードを具体的に語り、
同時に自分の思いを語った。
説得力が圧倒的だった。良い話を聞くことが出来た。
私は佐々木や中村のように三戸先生に食らいついて学んだ経験が、ない。
日々野のように卒業した後に学ぶという姿勢も欠けていた。
そんな私に大きな示唆を与えてくれたのは中西であった。
彼が語ったのは、「卒業時に三戸先生に言われた言葉を、やっと実現できた」というエピソードであった。
そこで振り返った。
私には中西のように、語るべきエピソードはあっただろうか。
「岩切は、俺に学ぼうとはしていない。ゼミの場で学問をすることが好きだし、その力もあるが、
ゼミの仲間と一緒に学問をするのが好きなのであって、俺から学ぼうとはしていない」
昔、三戸先生に言われたそのお言葉を思い出した。
そうか、三戸ゼミに入って25年、卒業してもう20年近く経つが、
自分は三戸先生に学ぼうとしていなかったし、今でもそうなのではないか。それが自分自身の課題か。
そこにやっと思いが至った。
合宿中、もやもやとしたものが心を覆っていた。合宿中はそれがなんなのかわからなかった。
横浜国立大学経営学部三戸ゼミナールが終わる、その最終合宿から帰った翌日の朝になり、
やっとそこに思いが至ることが出来た。
合宿2日目の浩友会臨時総会で、今後の掲示板についての提案があった。
今後は掲示板を浩友会で運営し、「書店企画」と「企業番組勉強会」に絞った形にするという提案であった。
書店企画と企業番組勉強会は、どこにいても学べる企画である。
そして、その「場」としての「掲示板」がとても大切ではないか。
やっとそこに思いが至った。
車の運転中、高速道路の渋滞にはまりがなら、そこに気がついた。
ゆっくりと前の車を追随しながら、ふと涙がこぼれた。
合宿のスピーチや最後の一言で、多くの者が三戸先生に「これからもよろしくお願いいたします」と言い、
「掲示板に書きます」と言った。
しかし、私はその言葉を言えなかった。安易には言えないという思いもあったが、どうしても言い出せなかった。
卒業しても、「掲示板」があった。かつては自分もそこに10万字以上書いた(らしい。自分では数えていない)。
そして、その「掲示板」がいまもある。
そこには離れていても学べる場が、あった。
三戸先生に学べる場が、あった。
三戸先生に学べていなかったことに、今更ながら気づいた。
20周年合宿でも、25周年合宿でも、私はこういう話をした。
「三戸先生と同じ言葉、概念をつかって、そこそこ対象に迫れるようになったが、
三戸先生のようには、なかなかなれない」と。
当たり前だ。三戸先生に学んでいなかったのだから。
今日、気がついた。
合宿の大広間に貼られていた、「共に学び、共に生きる」
それが急に迫ってきた。
三戸ゼミは卒業した後も、そして、横浜国大から三戸ゼミが閉じられたとしても、ここ「掲示板」で学べる。
書店で学べるし、企業番組勉強会もスカイプを使えば参加できる。題材はテレビで観ることが出来る。
これまでもそうであったし、いまでも三戸先生は我々に「共に学ぶ」場を与えてくださっている。
私は三戸先生に学びたい。三戸先生に学ばねばならない。
そうでないと、ただスピーチがうまいというだけで終わってしまう。
三戸先生のように、「凄い話」をできるようにはなれないし、人を豊かにするような「良き社会人」にはなれない。
「共に学び、共に生きる」
やっと、それが腹に落ちた。
三戸先生に申し上げます。
合宿の時は、私は言えませんでした。
しかし、やっと、ここに思いが至りました。
この「板ゼミ」で三戸先生に学ばせてください。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
○三戸(2016/2/23,1:44)
岩切君、ここに書かれた言葉が出てくる裏にある君の思いを思うと、
この分量と同じ以上の文章を返さねばならない、と思った。
だが、それはできない。
君の思いを「慮れ」ば、倍以上の量の言葉を費やさねばなるまい。
だが、そうするためには「心」だけでなく「頭」で大幅に補わねばならない。
だが、その分だけ「心」が薄まるだろう。
心には心で返さねばならない。
だから、今回の講義・最終講義やこれまで語ってきたことで勘弁してほしい。
君たちに伝えたい、と思い毎回の講義・合宿に臨み、準備に「心」を籠めてきた。
(それを、はっきり口にして応えてくれたのが日々野君だ。嬉しかった。有難かった。)
だが、それだけではどこか勘弁できないだろう。
だから、「学んでいきたい」という君の「求め、思い」にできるだけ応えていくことで許してもらえないだろうか?
これは「教える」という意味ではないぞ。
「共に学び、共に生きる」
卒業して20年ほどたったのじゃないか。
共に学べるのは、あと何年だろうか?
20年は無理かもしれないが、10年は共に学びたい。
浩友会勉強会だけなら10回強だろう。
一回一回の「学び」を大切にしてゆこう。
それは、大切に「生きていく」ことだから。
【tomonimanabu】
横浜国立大学三戸ゼミナールの終了に言葉を贈ろう
No:5114
投稿者:中村(20期)
投稿日:2016/02/22 Mon 21:03:40
[返信]
皆さん、御宿合宿では有難うございました。
準備が至らない点も多々ありましたが、皆さんのおかげで良い合宿にすることができました。
しかし、本当に良いものにするには、これからの活動にかかっていますね。
さて、御宿合宿のコンセプトが《横浜国立大学三戸ゼミナールの締め》であったように、
今年度で三戸ゼミ現役生の活動は終わりを迎えます。
三戸ゼミでは、活動の節目には常に「言葉」を送り、皆で語ることでその節目を共有してきました。
合宿の感想と別にするか、併せて贈るかは問いません。
皆で力を合わせて活動してきたゼミです。
合宿に参加した人だけでなく、参加できなかった人からも、
広く言葉を募りたいと思いますので、是非、書き込みをお願いします。
《コメント》
○「因縁果報」(4期 岩切尚弥 2/23 0:36)
三戸先生がよく仰る言葉に「運と縁」という言葉ある。
三戸先生に出会い、三戸ゼミで学ぶことになったのも、「運と縁」そのものに他ならない。
因縁果報という仏教用語がある。法華経に記されているらしい。
ものごとが成り立つには必ず因縁があり、因とはものごとが成立する直接的原因、縁とはそれを育てる様々な条件のことを指すそうである。
良い因と得、良い縁を得れば、必ず良い結果、すなわち果報が得られる。
三戸先生は「種を捲くだけだ。それを育てるかどうかは、君ら次第だ」と仰る。
種とは、まさに「因」であろう。
では、「縁」とは何か。
それは、どのようにゼミに関わるかではないだろうか。
横浜国立大学経営学部三戸ゼミナールは終焉を迎える。
縁は、一旦、そこで切れた。
しかし、同時に、縁は新たに結べば良い。
縁を結ぶのは、人のなせる業である。
三戸先生より頂いた「因」を大切に、そして、得られた「縁」を大切にすれば、果報に結びつく。
三戸ゼミにおける「果報」とは、「良き社会人」に他ならないだろう。
○中西岳(11期)
※中西さんからメールで預かった文章を、
20期中村が投稿しています。
【三戸ゼミ掲示板に寄せる】
先日の合宿では、大変お世話になりました。関係の皆様に改めて御礼申し上げます。
さて、御宿合宿における三戸先生講義では、「なぜfacebook?」という問いのもと、
benefitとcost、returnとriskをよく理解しないまま、
安易に無属性かつ無責任のものを選択してしまう「軽さ」に対して警鐘が鳴らされました。
私は、その中でも特に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言うが、愚者にすらなることは難しい。」という言葉を重く受け止めました。
似たようなことを複数回経験すると「分かったつもり」になり、「前回はこうだったから」と深く考えることなく
済ませてしまっている自分がいることに気が付きました。「経験に学ぶ」とは「例年通り」や「前例に倣って」ということとは異なります。
現役時代(もう15年以上前ですが)、三戸先生から「わかる」とは「分ける」ことだと教わりました。
卒業論文等を書くにあたり、「なぜ、他ならぬその言葉を使うのか?」という問いをいただきました。
言葉にはそれぞれ意味があり、異なる言葉を使うということは、意味も異なるということです。
このようなことは、他の事象にも当てはまります。
私は、講義の前まで掲示板とfacebookは共にSNSの一種であり、大差ないと考えていました。
その浅はかさに恐怖すら覚えます。
私は高校教師をしています。
生徒には社会を見なさいと言いながら、実は自分自身が見ているつもりで見ていなかったことを痛感し、恥ずかしい限りです。
忙しさを言い訳にせず、日頃から問いを立て、経験に学び、
そして歴史に学べるように、自己研鑽を積んでいきたいと思います。
11期生 中西 岳
【seminar】
準備に奔走してくれた皆さんへ
No:5113
投稿者:1期古郡です
投稿日:2016/02/22 Mon 11:12:08
[返信]
最後の一言でみんなが「本当にいい合宿になった」と
口を揃えて言っていましたが、これはまさに『準備の賜物』です。
スタッフの皆さんへの感謝とご苦労様という気持ちはわかしお号の時間を気にしてる
状況では言えませんでしたのでまずはここに書かせていただきます。
日比野くん、中村くん、木田くんをはじめとする「実働部隊」は
方々にメールを送り、承認と意見を聞いて回り、修正点にはご意見ありがとうと言って
徹夜で対応してくれました。
その働きっぷり、その成果は(おれの現場なら)高い給料がぶん取れるレベルでした。
就職の面接官をよくやるのですが「私はサークルとかの危機をいかにリダーシップをとって脱したか」
という話を学生から聞かされます。この合宿を知っていると申し訳ないが笑っちゃうレベルでしかない。
みなさんの残したこの合宿は、ほんとに迫力あるものでした。
メールのやりとり、作り上げた資料、賞品、プリントして残すと分厚いものになるでしょう。
これだけのものを作り上げる人材をほおっておける企業はありません。
「先輩にはかなわない」とみなさんはよく言いますが、先輩たちは口に出さないだけで
「後輩にはかなわない」と思っています。安心してください。
合宿の感想の前にまずは感謝を述べたいと思い書き込みました。
【onjuku】
※削除キー追加させて頂きました(管理人)
後片付け完了のご報告
No:5112
投稿者:日々野(15期)
投稿日:2016/02/22 Mon 02:10:08
[返信]
ご報告が遅くなりすみません。
後片付け班(中西さん、日々野、中村君、木田君)4名、無事に片づけ任務を完了し、帰途につきました。
発送物が複数個あり、コンビニまで持っていく必要があったのですが、
中西さんが車で運んでくださったので、スムーズに進めることができました。
中西さん、ありがとうございました!
片づけを完了し、がらんとした日の丸の大広間を見ると、寂しさが込み上げてきましたが、
卒業そして新しいスタートの風景というのは、こういうものなのかな、とも思いました。
最後の一言で言い足りなかったこと、先生の講義の感想、臨時総会の結果、等々
書きたいこと・書かねばならないことがたくさんありますが、一つずつ形に残していきたいと思います。
ps.4人で撮った記念写真は、抜け駆け的で申し訳なくも思うのですが、
居残り後片付けのご褒美ということで、どうかお許し下さいm(__)m
○竹田(21期)2016/02/22 21:00
皆さま、ありがとうございます。
写真ですが、木田君を始め、皆さんものすごく充実感のある顔で、
とてもよい時間を過ごされたことが理解できる一枚だと思いました。
→竹田君、一緒にゼミの最後の幕を引きたかった。
ゼミのこれからと共に、君のこれからも話したかった。
だが、君が写真を、とリクエストしてくれたことで、
そこにいなくても、最後の合宿をニュー日の丸で「いっしょにやっている」卒業生がいることを感じることで、
うれしかった。
ありがとう。
○三戸(2016/2/23,0:55)
メールでお礼を述べたが、ここ掲示板、皆の前でも残って後片付けをしてくれたお礼を述べねばならない。
ありがとう。
「何に対して(礼を述べねばならない)」かを、思いだし、頭と心の中で列挙している。
頭だけでは、全てに「有難う」は言えまい。
心を使い、心から、心をこめて言わせてもらう。
メールに書いたように、
4人で残って、後片付けしたことは、一生残るのではないだろうか?
4人の中で。あいつとあいつとあいつと一緒にあの大広間で一緒にやった、と。
ひとより、エネルギーをかけたら、ひとのためにエネルギーをかけたら、
いい顔になるに決まっているからな。
ちょっと疲れた顔をしているが(特に中西君、車で駆けつけてくれたのだな。顔に出ている。有難う。)、
4人の顔が、うれしそうに見える。晴々した顔に見える。
よかった。うれしい。そして羨ましい。
そんな場を提供してやったのは俺だぞ、と厚かましくもちょっと思うことで、
その羨ましさを妬みにせず、喜びにしている。
みんなにも、この4人の写真を見て、うらやましい、と感じ取ってほしい。
「良き社会人」にちょっと近づけるぞ。
最後に、もう一度、ありがとう。
そして、これからも、何度も「ありがとう」と言わせてくれ。
○日々野15期(23:22 2016/02/23)
>竹田君、
まずは、謝らないといけません。
写真を是非、と言ってくれてきっと期待してくれていたと思います。
この土日の間に、何度か掲示板を開いて、チェックしてくれたのではないでしょうか。
その期待に応えられなくて申し訳ありませんでした。
以下は言い訳にしかならないのですが、、、
帰りの東京駅で、ふと、写真をほとんどアップしていないことに気付いて、
「中村君、写真アップする暇全然なかったね。。」「そうですね。。」
「休憩時間ってなにしてたっけ。。」「次の企画準備とか、時間調整の相談などしてましたね。。」
それから、中村君も同じように言っていたと思いますが、
今村君と竹田君の存在は大きかったなあ、としみじみ感じました。
こう書くと、竹田君に申し訳ない想いをさせてしまうかもしれませんが、それは本意ではありません。
私が書きたかったことは、「これからも頼りにしています。」
写真は近いうちに必ず紹介させていただいますので、もうしばらくお時間ください。
今後とも宜しくお願いしますね!
ps.記念写真は3回撮ったのですが、木田君は、これがベストパフォーマンスでした(笑)
木田君、つきあってくれてありがとう!
>三戸先生、
本当に貴重な場を経験させて頂きました。ありがとうございました!
1人居残りだと孤独だし、2人でも淋しかった気がします。
3人、4人いるとチームの連帯感のようなものが感じられて、全く苦にならない後片付けでした。
みなさんと一緒に解散式できなかったのは残念でしたが、それに勝るとも劣らない心地よい時間・思い出になりました。
表には出てきませんが、現役生達も見えないところでこのようなよい時間を過ごしてくれているでしょうか。
そうであれば嬉しいなあと思います。
"陰徳"の言葉が頭に浮かびました。
私の場合は、、、つい嬉しくなって、記念写真を撮って、アップしてしまいましたので、陰徳を得るにはまだまだです(^^;)
三戸先生、この度も本当にありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!
○佐々木(16期、2/28,12:00)
中西さん、日々野さん、中村君、木田君、後片付けをしていただき、どうもありがとうございます。
まだまだたくさん片づけるものが残っていましたので、本当に大変だったことと思います。
また、皆で話をしながら帰る機会を無くしてしまったことも申し訳なく感じます。
しかし、、、皆はできなかった「集合写真」羨ましいですね!
中西さん、日々野さん、中村君の満面の笑みと、木田君の虚ろな表情(と手)がナイスな写真です!笑
まだまだこれからやることがたくさんあります。
これからもよろしくお願いいたします。
【hinomaru】
合宿に行って本当によかった
No:5111
投稿者:中島大輔(8期生)
投稿日:2016/02/21 Sun 23:08:59
[返信]
普通なら休めない状態だった。だが、自分よりもっと休めない状態で参加している人が多かった。
「特別な合宿」だから是非参加しなければ、と思っていた。一方、スピーチの再挑戦には手を挙げられなかった。
自分を立て直す時間が全くないと思ったからだ。仕事は週70時間程度なのでOBの平均以下だろう。
しかし共働きで子供が小さく、家事育児に時間がどうしてもかかる。
最近、会社で指導力不足を指摘された。自分が10年前に新入社員研修を行った相手からだ。
自分でも知っていた。鏡に映る自分の姿はおたおたしており、他者の指導どころではないように見える。
自分の結婚式の際に先生から「自分を小さく見せるな」とアドバイスいただいていたのにも関わらず。
意識して変えることを行っていなかった。立ち止まる時間を作れなかった。
職場でも菓子パンをかじりながら机に向かい続けた。
時間が無いから立ち止まれないと思っていた。
時間が無いから立て直せないと思っていた。
しかし、それは違うのだと強く思った。
自分には問いがなかった。
だから、相手を分からせるにはどうすれば良いのかが、自分は何をすべきなのか、見えていなかった。
合宿で日々野さんや中西さんの話が聞けてよかった。目が開かれた(刮目させられた)。
自分がかなりどうしようもない状態が続いていたのに先生は暖かい言葉をかけ続けてくださって
立ち直りのきっかけが見えてきた。
明日、問いを立て研修プログラムを見直す。他の業務も問いを立てて見直す。時間は無いが、なんだか楽しそうだ。
道を見失う度に、合宿で道を照らしていただいている。
今度こそ、本物にしたい。問いを立て、仲間をびっくりさせてやりたい。
「お帰り!」と言われたい。
合宿二日目の朝、大広間に行くと中村さんが一晩中作業を続けておられた。
舞台を支えてくださってありがとうございます。
久しぶりに「掲示板」に戻ってこれてうれしいです。
○三戸(2016.2.23,5:25)
中島君、忙しい中、よく来てくれた。
だが、それだけの価値はあったようだな。
よかった。うれしい。
そして、君と共に、三戸ゼミを終了することができてうれしい。
ありがとう。
次に会う時まで。
【2.21】
東京駅を出発しました!
No:5110
投稿者:中村(20期)
投稿日:2016/02/20 Sat 11:32:44
[返信]
出発前の集合写真です。
東京駅まで、松島さん、池田さんが駆けつけてくださいました!
撮影は日々野さんです。みんないい笑顔(*^^*)
竹田君の写真の腕前も、ぜひ今度の浩友会で見てみたい!
【onjuku2】
Re:松永さん合宿の朝から"祭り"を味わえるとは、景気がいいですね。
Prev:5107
No:5108
投稿者:中村(20期)
投稿日:2016/02/20 Sat 11:25:34
[返信]
松永さん、せっかくの情報なのに、祭りを逃してしまいました。
今日の昼飯は、特徴のないおにぎりです(+o+)
竹田君、書き込みうれしいです。画像はちょっと待ってね!
【onjuku】
No:5107
投稿者:6期 松永
投稿日:2016/02/20 Sat 09:36:50
[返信]
東京駅着。
7番線階段のところで駅弁祭やってます。
お急ぎあれ。
写真のアップをお願いできますか。よろしくお願いします。
No:5106
投稿者:竹田俊亮(21期)
投稿日:2016/02/20 Sat 07:08:03
[返信]
三戸先生、実行委員会の皆さま
本日の合宿、参加できないこと、とても残念ですが、
ちょっとでも合宿の雰囲気を共有したいです。
合宿を良いものにしようと実行委員会の方々のメールを見て
とてもはがゆい思いをしてました。
写真共有の方法は、掲示板でもFacebookでも構いませんので、
いま、どの場面で何をしているのか、最後の料理はこれだ!
というような写真をあげていただけるととても嬉しく思います。
こういう時空を超えての「写真・イメージ」を「タイムライン」として流す「共有」の仕方は、
どうしてもFacebookに軍配が上がるのかもしれません。
なかなか先生のお話を聴いているときに、カメラを構える余裕を持つのは至難の業であるとは
承知しておりますが、最後の合宿を残し,教えてください。よろしくお願いいたします。
30年後・50年後の日本について、言葉足らずでわかりにくいのですが、少し考えてみました。
①お金・貨幣以外の流通システム・交換方法が新たな形でできる時代になると思います。
例えば、新聞など有料であった情報収集は、インターネットにつないでいれば(有料・電気エネルギー必要)、情報を得るのは無料です。
②また、戦後~現在まで一次産業が縮小していますが、これからは(もしかすると今も)、日本産の食がとても貴重なものになるとおもいます。
例えばコンビニで購入できるお弁当の中身はどれだけ日本産があるでしょうか。
市場原理に偏った日本の一次産業が後継者不足で、生産者が減り、貧しい世帯にとって食糧問題が深刻になると思います。
食のブランド化を確立し、生産を維持しようとしないと、
外国人労働者に頼った一次産業(岡山県の水産業・カキの養殖など)は、明らかに消滅する可能性を秘めています。
貧しいと感じる世代が増えると、食(特にお米)の(お金以外の)共有化が進むように思います。
【0220】