題詠専用の短歌投稿掲示板です。
お題は毎週月曜日午前0:00頃この掲示板で発表いたします。
管理人:黒路よしひろ
[555] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/29(月) 06:50
不思議にも私と短歌えんがあり生まれた年も三十一年
[554] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/29(月) 06:36
我が趣味は短歌と将棋二つともうまくはないが楽しんでいる
[553] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/29(月) 00:00
前回のお題『空』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。
★前回の投稿作品★
お題『空』(敬称略)
祐一
昼飯はにぎり飯二個つめこんでこれで晩まで持つかもしれぬ
青き空緑の木々に青き海自然はうつくしただ立ち尽くす
寒い夜空見上げると煌々と孤独な月が青く光れり
打ち上る夜空に広がる花火より浴衣姿の君に目が行く
-------------------------------------
夕夏
あめあがりみあげるそらとみずかがみのぞくみなもにあおきしんえん
-------------------------------------
さくら
甥っ子は「空」という名で形なき空のごとくにずんずん伸びる
風吹くも五月の空に鯉はなく息子(こ)の好きだった柏餅を食む
池の面に映れる空に恋をして身をくねらせて鯉は寄りそう
椅子ひとつ空いているかな空みれば見知らぬ人が手招きをする
-------------------------------------
六九郎
振られても「色即是空」唱えれば心の傷は深手にならず
念力を集めて早し航空機意識乱すな心ひとつに
空想の刀を腰に街歩く無礼申さば抜く手見せぬぞ
空き腹をかかえて歩く密林の兵士思いて飯を食うなり
カラオケの美空ひばりの選曲は若い身空で渋すぎるきみ
青空に入道雲が立ち上がりさあ夏休みどこまでも夏
気をつけよ女心と山の空急な雷雨に思い当たらず
-------------------------------------
[552] 題名:★お題は『愛』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/29(月) 00:00
★今回のお題は『愛』、期限は六月十一日(日)です★
「偏愛」「愛撫」など、愛という言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。
題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m
PS.今回はお題、三巡目です(^・^)
[551] 題名:空 名前:六九郎 投稿日: 2023/05/28(日) 19:18
振られても「色即是空」唱えれば心の傷は深手にならず
念力を集めて早し航空機意識乱すな心ひとつに
空想の刀を腰に街歩く無礼申さば抜く手見せぬぞ
空き腹をかかえて歩く密林の兵士思いて飯を食うなり
カラオケの美空ひばりの選曲は若い身空で渋すぎるきみ
青空に入道雲が立ち上がりさあ夏休みどこまでも夏
気をつけよ女心と山の空急な雷雨に思い当たらず
[550] 題名:「空」 名前:さくら 投稿日: 2023/05/27(土) 10:23
甥っ子は「空」という名で形なき空のごとくにずんずん伸びる
風吹くも五月の空に鯉はなく息子(こ)の好きだった柏餅を食む
池の面に映れる空に恋をして身をくねらせて鯉は寄りそう
椅子ひとつ空いているかな空みれば見知らぬ人が手招きをする
[549] 題名:題名「空」名前さくら 名前:さくら 投稿日: 2023/05/27(土) 10:10
甥っ子は「空」という名で形なき空のごとくにずんずん伸びる
風吹くも五月の空に鯉はなく息子(こ)の好きだった柏餅を食む
池の面に映れる空に恋をして身をくねらせて鯉は寄りゆく
空の椅子あいているかな見上げれば見知らぬ人が手招きをする
[548] 題名:六九郎さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/26(金) 23:35
いや〜〜、五月も終わりに近づいて、そろそろ田植えなども始まる季節ですね^^
わが家は農業はしていませんが、田植えの時期の長閑な風景を見るのは毎年こころが和んで幸せな気持ちになります。
まあ、農家の人は忙しくて大変なのかも知れませんが…
さてさて、そんな巡りゆく季節の中で、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらいながら、週末の豊かな時間としたく思います。
>浦塩と久作の書く死後の恋はるか北から臓腑に刺さり
うんうん、六九郎さんのこの歌も、小説「死後の恋」の世界を詠って、作品世界と読者の読後感が混ざり合ったような、不思議な魅力の一首ですよね。
久作は、「死後の恋」の作者の夢野久作ですね。
「死後の恋」は、青空文庫で公開されていたので読んでみましたが、現実と妄想(狂気)の入り混じったような、それでいて静かな悲しさが漂う物語と感じました。
「刺さり」の云い差しが、まさに臓腑に刺さって物語の内容とも重なる感慨がありますね。
そうですね、そんな「浦塩(うらじお)」を舞台にした小説「死後の恋」の世界を詠って不思議な魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
浦塩の大地を舞台にした切ない恋物語が読み手の臓腑に刺さって、血に塗れた〈宝石〉のように輝きます。
ただまあ、初句はこれだと久作とはまた別の浦塩という作家名かと読めてしまうので…
「浦塩」と久作の書く死後の恋はるか北から臓腑に刺さり
うん、ここはたとえばこんな感じで鉤括弧「」をつけておくのもいいのかも知れませんね^^
こうすることで、「死後の恋」を読んだことのない者にも、意味が取りやすくなるように思いますので。
でもほんと、「死後の恋」の不思議な魅力を自身の短歌に昇華したような魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>Tokyoと東京とでは別の街表と裏で違う顔つき
こちらの歌も、英語表記された日本の地名に対する違和感を、「別の町」という個性的な感性で表現した、ほんとに素敵な内容の一首ですよね。
たしかに、英語ならまだしも、案内板で韓国語のハングルなどで書かれていたらもうまったくの別の街といった感じがしてしまうかも。
そうですね、そんな街の名前の表記を通して作者が見た東京の表と裏の「顔つき」が読み手のこころを惹きつける一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
作者がいま歩いているのは、「Tokyo」と「東京」のどちらの〈顔つき〉をした街なのでしょう。
ただまあ、ちょっと歌の上下(長さ)が短くなっていて、表記的な力弱さを感じなくもないので…
「Tokyo」と「東京」とでは別の街 表と裏で違う顔つき
うん、こちらの歌も、先の「浦塩」のように地名表記に鉤括弧をつけてみるのもいいのかも^^
あと、三句と四句の間もスペースなどで区切っておいてもいいかも。
こうすることで、歌の天地が伸びて、一首にのびのびとした余裕が生まれるように感じますので。
でもほんと、はっきりとした意味の取れない下の句が歌の“捻り”となって深みに繋がっている魅力も感じますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>目に見えぬ円錐形の上に京 近いが雅び遠いが鄙び
うんうん、こちらの歌も、人間が作る出す見えないカーストの円柱形を詠って、ほんとに素敵な魅力の一首ですよね。
日本では奈良時代(あるいは飛鳥時代から?)の昔から、京から遠い田舎を「鄙(ひな)」と呼んでいたそうですが、現代でも首都と地方の関係はあまり変わっていないのかも。
そうですね、そんな円柱形の頂点にある「京(みやこ)」への小さな反発のような感情も見て取れて魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
いつの時代も人は、〈上下〉を作らずにはいられない生き物なのです。
ただまあ、下の句は口語調だとちょっと雅さや鄙びた感覚が鈍ってしまうようにも感じるので…
目に見えぬ円錐形の上に京 近きが雅び遠きが鄙び
うん、ここはこんな感じで文語寄りでまとめておいてもいいのかも^^
こうすることで、歌の雰囲気にもより合って、一首がさらに引き立つようにも思いますので。
でもほんと、「鄙び」の表現が言葉の意味を超えて読み手に響いてくるような魅力も感じますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>インドから遠く離れた西インド諸島についた名は勘違い
こちらの歌も、“勘違い”から名付けられた「西インド諸島」の命名を詠って、その勘違いの過程まで見えてくるような面白い魅力の一首ですよね。
「西インド諸島」は、クリストファー・コロンブスが上陸した島の住民の肌の色を見てインドに到着したと勘違いしたのが由来だそうですね。
こういう話は他にもいろいろとありそうで、調べてみたら面白いかも。
そうですね、そんな勘違いから名付けられた「西インド諸島」の名前の由来について詠った面白い内容の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
勘違いであれなんであれ、名のあるものにはすべて〈由来〉があるのです。
三句から四句への、句またがりの「調べ(リズム)」もここち良いですね。
ただまあ、意味的には助詞の「は」のほうがはっきりとはするのですが、これだとちょっと歌としては説明そのものになってしまう感じもするので…
インドから遠く離れた西インド諸島についた名の勘違い
うん、ここはたとえば結句の助詞を「の」にして、すこし詩情を加えてみるのもひとつの手かも^^
こうすることで、歌に“捻り”が生まれて、一首がさらに魅力的に輝くようにも思いますので。
でもほんと、コロンブスがたどり着いたその場面まで“景色”として見えてくるような魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>マンハッタン24ドル買い叩き土地の権利は神から人へ
うんうん、こちらの歌も、ニューヨーク市の中枢をなす島であるマンハッタンを詠って、その悲しい歴史が読み手のこころを揺さぶるような魅力の一首ですよね。
マンハッタンは、その昔、オランダ人がインディアンから24ドルで土地を買い取ったとされていますが、実際には売ったのはその土地を縄張りにしていたインディアンとは違う部族だったそうですね。
誰が悪くて誰が被害者なのかは時代や立場によって少し見方が変わるかも知れませんが、力のある者が力のない者を踏みにじる構図だけはいつの世も変わらないのかも。
そうですね、そんなマンハッタンの不幸な歴史をいまの世に見せてくれて悲しい魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
人間の欲と傲慢さは、先住民達の神の〈居場所〉すらも奪ってしまうのですね。
ただまあ、この歌の上の句の助詞の省略はちょっと無理があるので…
マンハッタンを24ドルで買い叩き土地の権利は神から人へ
うん、ここは少し字余りになってもこんな感じでしっかりと意味を伝える構成にしておいたほうがいいかも^^
初句はもともと字余りですし、これでもそれほど「調べ(リズム)」に違和感は出ないようにも思いますので。
でもほんと、人間が主張する“権利”の傲慢さを考えさせられる魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>線を引き奪った土地に勝手に名強き者らの作りし世界
こちらの歌も、先のマンハッタンの歌に引き続いて、人間の欲望や傲慢さを詠ったほんとに魅力ある内容の一首ですよね。
先住民の住む土地を自分たちの勝手な価値観で「購入」した行為は、それでも強者の理屈では“正しい”とも言えるのでしょう。
そうですね、そんな現代人の生きる世界の価値観に疑問を投げかけるような魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
この世界はつねに〈強き者ら〉の身勝手で作られ、そしてその身勝手な世界でわれわれは権利を主張して生きているのです。
ただまあ、三句目はちょっと表現に性急さが出てしまっているようにも感じるので…
線を引き奪った土地に名を付けて強き者らの作りし世界
うん、ここはたとえばこんな感じでまとめておくのもひとつの手かも^^
こうすることで、同じような意味で無理なく歌にメリハリをつけてまとめられるようにも思いますので。
でもほんと、自分たちの生きる世界を見つめ直すような視線が魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>地名なき土地などもはや残されず地球は徐々に小さくなりて
うんうん、こちらの歌も、地球上のすべての土地を所有しようとする人間の傲慢さを詠って、そんな世界への違和感を表現したほんとに魅力ある内容の一首ですよね。
たしかに、言われてみればもう地球上に人間の名付けていない土地などないのかも知れませんね。
そのうち地球上どころか、月や他の惑星の土地にも名前を付けて所有権を主張し出すのでしょう。
そうですね、そんな人間の欲や傲慢さを地球の大きさと比較して魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
地球がそれを包み込むことも出来ないほどに、人間の〈傲慢さ〉は際限がないのです。
ただまあ、この結句の「て」止めは少し甘く感じてしまうので…
地名なき土地などもはや残されず地球は徐々に小さくなりぬ
うん、ここはこんな感じで「〜てしまった」という、完了の助動詞「ぬ」の特性を活かして使ってみてもいいのかも^^
「て」止めは、言い差しとして活きるときもあれば、甘さに繋がるときもあるので、自身での客観的な判断は難しいですが。
でもほんと、人間の強欲を見つめる作者の存在が歌に浮かび上がってくる一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
ではでは、朝晩と日中の気温差が大きい時期ですので、六九郎三もー体調管理にはくれぐれも気をつけて、素敵な休日をお過ごしくださいね〜〜
今夜もこの辺で♪
[547] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/24(水) 04:39
打ち上る夜空に広がる花火より浴衣姿の君に目が行く
[546] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/22(月) 10:08
寒い夜空見上げると煌々と孤独な月が青く光れり
[545] 題名:空 名前:夕夏 投稿日: 2023/05/19(金) 00:53
あめあがりみあげるそらとみずかがみのぞくみなもにあおきしんえん
[544] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/18(木) 19:35
青き空緑の木々に青き海自然はうつくしただ立ち尽くす
[543] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/05/18(木) 19:16
昼飯はにぎり飯二個つめこんでこれで晩まで持つかもしれぬ
[542] 題名:黒路さん、ありがとう 名前:英 投稿日: 2023/05/18(木) 08:42
詩情で包む。「て」止めの甘さ。説明になっている。いつも指摘されながらダメですね。
昔はどこからでも富士山が見えたのでしょうね。富士見町なる町名は今でもいたるところにありまね。
[541] 題名:英さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/16(火) 21:35
いや〜〜、まだ五月の半ばだというのに、日差しはすっかり初夏の香りですね^^
僕は今日はひさしぶりに休みが取れたので車で山道などをドライブしていたら、もう卯の花が満開に咲いていました。
卯の花って毎年こんなに早く咲いてたかな…
さてさて、そんな夏の到来も予感させる暑さの中で、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想を書かせてもらいながら、一日の終わりの豊かな時間としたく思います。
>わが姓と同じ名前の無人駅降りるも一人風の冷たき
うんうん、英さんのこちらの歌も、自身の姓と同じ名前の無人駅に惹かれて下車した作者の、独り淋しい冬の孤独感が“風景”となって迫ってくる魅力の一首ですね。
僕の本名はけっこう珍しい姓なので「他」で出会うことはほぼないのですが、自分の姓に地名や駅名として出会う人も世の中にはけっこう居たりするのでしょうね。
そうですね、そんな自分と同じ姓に惹かれて降りた無人駅で、孤独な風に吹かれる作者の姿が小さな切なさを伴って魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
まるで自身の境遇を映し出すかのように人一人いない無人駅で、作者は歌の自分が主役の人生の〈孤独〉を演じるのです。
ただまあ、この下の句の順序だと、ちょっと詩情が活かしきれないようにも感じるので…
わが姓と同じ名前の無人駅降りるも風の冷たき、独り
うん、ここはたとえばこんな感じで「独り」を結句に持ってくるなどして、孤独感を強調してみるのもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、少し場面の解説っぽさが出てしまっていた上の句を、下の句の詩情で包み込めるようにも思いますので。
でもほんと、無人駅に佇む作者の姿がひとつの景色として見えてくる一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>故郷の地名飛び交う席のありそっと隣に 焼酎に酔う
こちらの歌も、居酒屋?でたまたま一緒になった他の客たちの口から聞いた懐かしき地名に、故郷を思い出させられた作者のしんみりとした心情が伝わってきて、ほんとに素敵な内容の一首ですよね。
あるいは同じ同郷の人達だったのでしょうか。
結句の前に置かれた空白(スペース)に、言葉にはならない作者の“思い”が読み取れて沁みてくる一首のように感じます。
そうですね、そんな居酒屋で聞こえてきた故郷の地名や話題が郷愁を誘う一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
どんなに遠く離れてしまっても、都会での暮らしに染まっても、ひとは故郷にこころの一部を置いてきているのでしょう。
ただまあ、四句目は少し説明っぽさが出てしまっているようにも感じるので…
故郷の地名飛び交う席のあり耳をそばだて 焼酎に酔う
うん、ここはたとえばこんな感じでもう少しさらっと表現に留めておいたほうが、結句とその前のスペースが活きてくるような気も^^
動きすぎることによって失われてしまう〈雰囲気〉もあるかと思いますので。
でもほんと、情景が目に浮かんできて、作者の姿が歌に立ち上がってくる魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>富士山を見ること出来ぬ富士見町銭湯の富士山(ふじ)も湯気に隠れて
うんうん、こちらの歌も、実際には富士山の見えない富士見町(ふじみまち)の地名から銭湯の富士山を結びつけて詠った、ユーモラスさの楽しい魅力の一首ですよね。
富士見町というと長野県の富士見町などが有名なようですが、長野の富士見町というと、からは富士山が見えるようなのでまたべつの地域の富士見町かな。
あるいは、作者のいた場所からは「見えない」との意味かも。
そうですね、そんな富士山の見えない“富士見”町の地名を逆手に取ってユーモラスな一首に仕上がっていますし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に詠めていると思いますよ。
目に見えぬからこそこころに浮かんでくる〈富士山〉が、歌の中にくっきりと立ち上がってきます。
「て」止めの言い差しも甘さはあるものの、ほど良い余韻となって活きているように感じます。
ただまあ、「見ること出来ぬ」は、ちょっと説明っぽさが出てしまっているようにも感じるので…
富士山は見えねど名のみ富士見町銭湯の富士山(ふじ)も湯気に隠れて
うん、ここはたとえばこんな感じで「見えねど…」として、まとめてみるのもひとつの手かも^^
こうすることで、冗長さを押さえてさらに余った字数で歌に余裕も出すことが出来るように思いますので。
でもほんと、富士見町の地名から温泉の富士山に繋げる場面展開の見事な一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
ではでは、そろそろ熱中症も心配される時期ですので、英さんもどうぞ水分補給など気をつけて素敵な晩春をお過ごしくださいね〜〜
今夜もこの辺で♪
[540] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/15(月) 00:00
前回のお題『三角』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。
★前回の投稿作品★
お題『三角』(敬称略)
夕夏
ぴたごらすさんしよんさんさんよんごどどいつみたくちょうしでおぼえ
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さくら
見わたせば三角、四角、六角の屋根きらめいてさざ波のよう
花摘みてふりむき見れば螳螂の逆三角の顔の迫れり
人住まぬ都営住居の入り口に三角コーンの縛られており
折り紙を三角、四角と折るうちに忘れゆくなり鶴の羽ばたき
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六九郎
合奏のトライアングル渡されて音も鳴らさず誰も気づかず
丸い手で三角形のおにぎりを握る母の手ずっと見ており
なんだっけベガアルタイルそれよりもきみが気になる林間学校
訳聞けずアプリでついに初対面三角巾で腕吊るすきみ
ワクチンが効いてる証とさする肩 三角筋と人はいふなり
三角のきみの目みつめ神妙に内角の和は何度なりしか
傾いて三角マーク増えていく財務諸表で飛行機を折り
山頂の三角点を撫でながら担ぎ上げ来し息遣い聞く
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[539] 題名:★お題は『空』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/15(月) 00:00
★今回のお題は『空』、期限は五月二十八日(日)です★
「空瓶」「空腹」など、空という言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。
題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m
PS.今回はお題、四巡目です(^・^)
[538] 題名:講評と添削ありがとうございます。 名前:夕夏 投稿日: 2023/05/13(土) 23:52
語彙力でチャチャット楽に言葉が出ればなどと思えどままならず。二首とも黒路さんの添削どおりでお願いします。短歌や俳句の自動生成AIが作られているような話題も有ったように思いますが、掲示板形式での添削サイトなどもAIでの添削ができれば、ネット短歌の発展につながるかも、などと考えたりしました。また、短歌や俳句を作ることもできるかななどと。黒路さんの添削や講評のような心のこもったものを提示してもらえるかは、疑問ですけれど、講評などへの労力負担の軽減に利用できれば、ネット短歌の再興に貢献できるかななど、ちょっと考えてしまいました。
[537] 題名:夕夏さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/05/13(土) 22:37
いや〜〜、ゴールデンウイークもあっという間に終わって、日中は汗ばむ日も多くなってきたこの頃ですね^^
そろそろ仕事でも熱中症対策しておいたほうがいいのかも。
さてさて、そんな初夏の足音も聞こえてきそうな五月半ばの週末に、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらいながら、就寝までの豊かな時間としたく思います。
>ちゃっとじーぴーてぃーにちめいのゆらいしつもんしたらいちじょうほうを
チャットGPTはアメリカのOpen AI社が開発した人工知能(AI)を使ったチャットサービスだそうですね。
人間の質問に、まるで人間のように自然に答えてくれるそうですが、この歌のように“とんちんかん”な回答をしたりなどまだまだ未完成な部分もあるようですね。
そうですね、そんな人工知能を短歌の世界に一速く持ち込んで面白い魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
まあ逆に、正確ではない回答だからこそ〈人間味〉があると思えば、それはそれで短歌・詩歌的には素敵な人工知能なのかも。
ただまあ、結句の云い差しで歌らしさが出ていますが、もう少しだけ詩情も欲しい気がするので…
ちゃっとじーぴーてぃーにちめいのゆらいとえばすかさずいちじょうほうを
うん、ここはたとえば「しつもんしたら」をの部分を「と(問)えば」としてみるのもひとつの手かも知れませんね^^
内容としても「問えば空かさず」とすることで、AIのとんちんかんな回答(解答)がさらに面白く活きてくるようにも思いますので。
でもほんと、現代の最前線を歌に詠み込んだまさに“現代短歌”な一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>にゅうりょくのしつもんがえしかいとうにとうきょうととかきいてみたいな
こちらの歌も、先の歌とおなじくチャットGPTへの質問を詠って面白い内容の素敵な一首ですよね。
「しつもんがえし」は、「質問変え(を)し」と「質問返し」。
作者による「質問変え」はともかく、AIが質問返ししてくるとまさに人間との会話のようで、でもそんな未来もいつかはやってくるのでしょうね。
下の句も、AIによる回答のようにも、質問返しされた作者自身による回答のようにも取れて楽しいです。
そうですね、そんなまさに近未来を感じさせてくれて面白い魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
AIに問いかけるとき、ひとは自らに問い返されるような〈深淵〉をのぞき込むのです。
ただまあ、この歌も「きいてみたいな」でまとめてしまうと、話し言葉そのまますぎてもう少し表現として締まりが欲しい気もするので…
にゅうりょくのしつもんがえしかいとうにとうきょうととかきかせてほしい
うん、ここはたとえばこんな感じでまとめてみるのもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、よりAIとのやり取りが活きてくるようにも思いますので。
(まあ、これだと作者の意図した歌の意味とは違ってしまうのかも知れませんが…)
でもほんと、夕夏さんらしい言葉遊びの“個性”もある楽しい魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
ではでは、週末は残念ながら雨の地域が多そうですが、夕夏さんもどうぞ素敵な休日をお過ごしくださいね〜〜
(僕は残念ながら明日も仕事ですが^^;)
今夜もこの辺で♪
[536] 題名:三角 名前:六九郎 投稿日: 2023/05/11(木) 22:49
合奏のトライアングル渡されて音も鳴らさず誰も気づかず
丸い手で三角形のおにぎりを握る母の手ずっと見ており
なんだっけベガアルタイルそれよりもきみが気になる林間学校
訳聞けずアプリでついに初対面三角巾で腕吊るすきみ
ワクチンが効いてる証とさする肩 三角筋と人はいふなり
三角のきみの目みつめ神妙に内角の和は何度なりしか
傾いて三角マーク増えていく財務諸表で飛行機を折り
山頂の三角点を撫でながら担ぎ上げ来し息遣い聞く