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『題詠』短歌投稿掲示板

題詠専用の短歌投稿掲示板です。
お題は毎週月曜日午前0:00頃この掲示板で発表いたします。
管理人:黒路よしひろ

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[900] 題名:沙羅さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/11/11(月) 00:03

題詠のほうは詠めなくなっているとのことですが、作歌自体は継続されているようで頭が下がる思いです^^
僕ももう少し短歌に向かう時間を取りたいのですが、最近は仕事の疲れで気力が奪われたりと、なかなか思うように行かずもどかしい限り。

まあ、この忙しさが自分のなかで消化されて、いつか歌の種になってくれることもあるのかも知れませんが(笑)

ではでは、また沙羅さんや他のみなさんの歌にも時間を見つけて感想など書かせてもらえればと思います。
今夜はこの辺で〜〜♪


[899] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/11/11(月) 00:02

前回のお題『落ちる』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『落ちる』(敬称略)

夕夏

おちるのがうちゅうほうそくそれならばむかいゆくさきたぶんちゅうしん

-------------------------------------
六九郎

生まれ落ち試験に落ちて落第し山で滑落落日に泣く

寝転んで曇天見つめ大声で「落ちるーっ」と叫び手足バタバタ

秋の田に落武者狩りの歓声を幻に聞く葉見ず花見ず

気がつけば倉庫の棚に並べられ迎えは来ないわれ落としもの

教科書の古い落書き教室の隅で淀んだ十五の心

-------------------------------------
さくら

かさこそと落葉はさそう昼ひなかわたしひとりを森の奥へと

葉もすべて払い落した樹の幹にたれが描きしか涙ひとつぶ

いさぎよく葉を落としたる欅の樹ただ茫洋とながめるばかり

いちどだけ受験に落ちたことありて眠りたかった落葉ふる道

風に舞う朴の落葉を拾いきて便りかきたやあの世の友に

さあ終わり化粧落とした顔見れば何やらゆかしすっぴんのわれ

-------------------------------------
沙羅

鈴懸の葉を落としつつ去ってゆく風の行方を誰も知らない

鈴懸の並木をゆけば私を追いかけて来る落葉の音

-------------------------------------


[898] 題名:★お題は『飛ぶ』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/11/11(月) 00:01

★今回のお題は『飛ぶ』、期限は十一月二十四日(日)です★

「飛行船」「綿胞子」など、飛ぶという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。

題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m

PS.今回はお題、二巡目です(^・^)


[897] 題名:『落ちる』 名前:沙羅 投稿日: 2024/11/09(土) 18:01

私は今は題詠は全くできなくて。
『落ちる』のお題で過去の歌を載せますね。

 鈴懸の葉を落としつつ去ってゆく風の行方を誰も知らない

 鈴懸の並木をゆけば私を追いかけて来る落葉の音


[896] 題名:題名: 落ちる 名前: さくら 名前:さくら 投稿日: 2024/11/09(土) 17:57

かさこそと落葉はさそう昼ひなかわたしひとりを森の奥へと

葉もすべて払い落した樹の幹にたれが描きしか涙ひとつぶ

いさぎよく葉を落としたる欅の樹ただ茫洋とながめるばかり

いちどだけ受験に落ちたことありて眠りたかった落葉ふる道

風に舞う朴の落葉を拾いきて便りかきたやあの世の友に

さあ終わり化粧落とした顔見れば何やらゆかしすっぴんのわれ


[895] 題名:「落ちる」 名前:六九郎 投稿日: 2024/11/08(金) 21:33

生まれ落ち試験に落ちて落第し山で滑落落日に泣く

寝転んで曇天見つめ大声で「落ちるーっ」と叫び手足バタバタ

秋の田に落武者狩りの歓声を幻に聞く葉見ず花見ず

気がつけば倉庫の棚に並べられ迎えは来ないわれ落としもの

教科書の古い落書き教室の隅で淀んだ十五の心


[894] 題名:落ちる 名前:夕夏 投稿日: 2024/10/29(火) 03:20

おちるのがうちゅうほうそくそれならばむかいゆくさきたぶんちゅうしん


[893] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/10/28(月) 00:02

前回のお題『毒』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『毒』(敬称略)

夕夏

ろあくてきあくたいついてちゅうもくをあつめにんきのこめでぃあんおり

-------------------------------------
さくら

色白は百難かくすと母上は毒だみ煎じの部屋にこもれり

ままごとの皿に並べた蛇いちご母の呼ぶ声近づいてくる

黄と黒の横じま模様をくっきりとわれに焼きつけ芋虫がゆく

ひともとの十字の花の毒だみと企みひとつ土瓶に挿しぬ

秋くればアメリカ映画「毒薬と老嬢」おもう不思議なるかな

夏去りて裏道行けばアンデルセンの絵本のようなきの子にの会いぬ

-------------------------------------
六九郎

教室の壁にはられた長半紙「毒を喰らわば皿まで喰らえ」

効いてきたぼくと結婚しておくれきみにちくりと刺された毒が

気をつけよすべての妻は持つそうな夫の飯にそっと盛る毒

この毒はDV夫の妻たちの流した涙よく効きますよ

居酒屋の客が吐き出す心毒が沁みた天井ぽたりと垂れる

人間も派手な色にて毒を持つか人を捕らえる天敵あらば

-------------------------------------


[892] 題名:★お題は『落ちる』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/10/28(月) 00:01

★今回のお題は『落ちる』、期限は十一月十日(日)です★

「落葉」「落胆」など、落ちるという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。

題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m

PS.今回はお題、二巡目です(^・^)


[891] 題名:「毒」 名前:六九郎 投稿日: 2024/10/27(日) 10:15

教室の壁にはられた長半紙「毒を喰らわば皿まで喰らえ」

効いてきたぼくと結婚しておくれきみにちくりと刺された毒が

気をつけよすべての妻は持つそうな夫の飯にそっと盛る毒

この毒はDV夫の妻たちの流した涙よく効きますよ

居酒屋の客が吐き出す心毒が沁みた天井ぽたりと垂れる

人間も派手な色にて毒を持つか人を捕らえる天敵あらば


[890] 題名:お題「毒」 名前 さくら 名前:さくら 投稿日: 2024/10/26(土) 09:33

色白は百難かくすと母上は毒だみ煎じの部屋にこもれり

ままごとの皿に並べた蛇いちご母の呼ぶ声近づいてくる

黄と黒の横じま模様をくっきりとわれに焼きつけ芋虫がゆく

ひともとの十字の花の毒だみと企みひとつ土瓶に挿しぬ

秋くればアメリカ映画「毒薬と老嬢」おもう不思議なるかな

夏去りて裏道行けばアンデルセンの絵本のようなきの子にの会いぬ


[889] 題名:お題「毒」 名前:夕夏 投稿日: 2024/10/26(土) 04:01

ろあくてきあくたいついてちゅうもくをあつめにんきのこめでぃあんおり


[888] 題名:講評・添削ありがとうございます! 名前:六九郎 投稿日: 2024/10/15(火) 15:55

黒路よしひろ様

相変わらずのご多忙の中にもかかわらず講評いただきまして恐縮です。

>「梅雨入りを宣言します」予報士の顔誇らしげ異論はないが
→「梅雨入りを宣言します」予報士の顔誇らしく異論はないが

「ge」の音で『調べ(リズム)」に棘が出てしまう』というご指摘、声に出して読むとたしかにそうですね…。ご指摘ありがとうございます。

>さようなら乾いた日々よ梅雨が来た梅雨が来ました菌糸を伸ばせ

われわれ人間にとっては梅雨もカビも鬱陶しいことこの上ないですが、カビのような菌類どもに取っては恵みの季節のようです。我が家の風呂場は木張りなんですが、黒カビが育っています。

>濡れるなら男梅雨より女梅雨やさしい雨に草木も黙る
→濡れるなら男梅雨より女梅雨やさしい雨に草木も黙す

『小さな“重石”として結句がより効果的に働く』たしかに。
私もいつかはこのような言葉が自由に使えるようになりたいと思います。

>梅雨空の駐輪場の白合羽みんな気楽に主待ちおり
→梅雨空の駐輪場の白合羽みんな気楽にあるじ待ちおり

『漢字の比率が高すぎて歌(の表記)が短くなってしまっている窮屈さ』
以前も「歌の天地を長く」というご指摘をいただいたことがありました。
大変参考になります。

中学時代は雨でも白合羽を着て自転車通学をしていました。駐輪場に干された合羽はあるじが来るまでだらだらと気を抜いて過ごすわけですが、まるで武士のお供の中間たちが寝っ転がったり博打を打ったりして遊んでるみたいでした。

>外は雨薄い光の繭の中あふれた水に流されて旅
→外は雨、薄い光の繭の中 あふれた水に流されて旅

『表記的にも冒険をしてみてもいい』
『読点やスペースで活き活きとした感を出してみる』
歌の表情やテンポががらりと変わり、現代的な印象を受けました。高等テクニックも少しずつ見に付けて行ければと思います。

薄暗い部屋の中で雨音を聞いていると、蛹の自分が繭である部屋ごと、知らない土地に流されて行く想像をしてしまいます。人間の寝る部屋も、将来は繭のように軽く水に浮く素材で作られる日が来るかも知れません。水害にも耐えうるように。

今後もご指導のほどよろしくお願いいたします(_ _)


[887] 題名:六九郎さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしびろ 投稿日: 2024/10/14(月) 00:17

いや〜〜、なんだか仕事の忙しさに追われている内に季節も総理大臣も変わって、僕だけ置いてけぼりをくらっているような気がするこの頃です^^;
玉手箱を開けた覚えはないのに髪に白いものも増えて、ほんと、まるで浦島太郎状態ですね(笑)
まあ、仕事は仕事で充実してはいるんですけど…

さてさて、そんな忙しい日々の中のひさしぶりの連休ですが、今夜もみなさんの歌に触れさせていただきながら、消耗したこころの充電としたく思います。

>「梅雨入りを宣言します」予報士の顔誇らしげ異論はないが

うんうん、六九郎さんのこの歌も、まるで自身の手柄のように梅雨入りを宣言する気象予報士への小さな“違和感”を掬い取って、ほんとに魅力的な内容の一首ですよね。

予報士自身にもそんなつもりはないのでしょうけれど、世の中にはきっとこんな小さな引っかかりが潜んでいるのでしょうね。
そうですね、そんな日常の中に潜む小さな違和感を見過ごさずに歌にした作者の感性が光る一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。

「異論はないが」の結句によって歌の中に顔を出してくる作者の〈存在〉に、親しみを感じさせてくれる点も魅力的です。

ただまあ、強いて言うのなら「誇らしげ」としてしまうと、少し「調べ(リズム)」に棘が出てしまうようにも感じるので…

「梅雨入りを宣言します」予報士の顔誇らしく異論はないが

うん、ここはこんな感じで連用止めでもいいような気もしますが^^
まあ、もとの「誇らしげ」のほうが結句がより活きるような印象もあるので、迷うとことでしょうか。

でもほんと、日常の中の小さな違和感にこころを留める作者の繊細さが活きた一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>さようなら乾いた日々よ梅雨が来た梅雨が来ました菌糸を伸ばせ

こちらの歌も、作者の独白のように始まった初句、二句から、梅雨が来たことの喜びを繰り返し、そして結句のオチへと続く構成が面白い魅力の素敵な一首ですよね。

まるで自身の無味乾燥な日常に別れを告げるかのように始まる初句に、うっすらと作者の〈存在〉が浮かび上がる構成の秀逸さ。

全体に口語調の軽さが気にはなりますが、そんな古くさい感傷(乾燥した日々)に別れを告げるのには、こういう意図的な軽さがあえて必要なのでしょう。

僕などは、この初句、二句が来ると、その後にどうしても人生の“重さ”を求めてしまうのですが、しかしこういう軽い展開で明るい未来を提示する歌のほうが現代短歌としての健全な姿のようにも思います(笑)

季節の移り変わりを敏感に感じ取ってきた短歌(和歌)の世界の伝統を、科学的視点でミクロな世界で詠いあげるという新しさ。

鬱陶しい梅雨も、この歌を口ずさめば少しだけ楽しい気分になれるかも。



>濡れるなら男梅雨より女梅雨やさしい雨に草木も黙る

うんうん、こちらの歌も、梅雨時の雨に潤される草木の様を詠って、やさしさがこころを癒してくれるような静かな魅力の一首ですよね。

男梅雨(おとこづゆ)は、激しく降ったあとにからっと晴れ上がる梅雨時の雨のこと。
女梅雨(おんなづゆ)は、しとしととおしとやかに降る雨のこと。
どちらも季語になっているそうですが、日本人の自然の表現への細やかな感性はほんとうに美しいですよね。

そうですね、そんな梅雨時の雨を詠って、その湿度まで伝えてくれるような魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
渇いたこころを潤すように、やさしい女梅雨が歌の世界に降り注ぎます。

その上で、ちょっと内容が素直に分かり易すぎる気はしないでもないので…

濡れるなら男梅雨より女梅雨やさしい雨に草木も黙す

うん、ここはたとえば歌の“緊張感”として結句を文語調で「黙(もだ)す」or「黙(もく)す」としておいても、面白くていいかも知れませんね^^
こうすることで、小さな“重石”として結句がより効果的に働くようにも思いますので。

でもほんと、美しい日本の初夏の風景がそのまま魅力となって現れてきたかのような一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>梅雨空の駐輪場の白合羽みんな気楽に主待ちおり

こちらの歌も、梅雨時の駐輪場の光景を詠って、”現代の梅雨“を見事に表現した楽しい魅力の一首ですよね。
まるで主を待つ飼い犬のように詠われる雨合羽の群れ。

僕も最近は会社には自転車通勤しているのですが、雨の日には駐輪場がこの歌のような感じになっていて親近感を覚えます。

そうですね、そんなまさに現代の梅雨の光景を詠ってその景色が目に浮かんでくる一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
ぶらぶらとだらしなく垂れ下がる雨合羽の姿に、楽しさを感じ取れる作者の柔らかな〈感性〉。

ただまあ、あえて言うのなら少し漢字の比率が高すぎて歌(の表記)が短くなってしまっている窮屈さを感じなくもないので…

梅雨空の駐輪場の白合羽みんな気楽にあるじ待ちおり

うん、ここはこんな感じとかで「あるじ」あたりを平仮名表記にしてみるのもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、表記的にもより「気楽」さが表現できるようにも感じますので。

でもほんと、気分的には沈みがちな梅雨時の光景すら楽しく変えてくれる魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>外は雨薄い光の繭の中あふれた水に流されて旅

こちらの歌も、梅雨時の窓の外の世界を詠って、どこか謎めいた世界が展開させる不思議な魅力を含んだ一首ですよね。

「薄い光の繭」は、なにかの生き物の繭でしょうか。
あふれる雨に流される繭からは、蚕などの蛾のようなものが想像されますが、命の危機であるにも関わらず「旅」という言葉によって明るい未来が開けているような印象を受ける点に新鮮さを感じます。

そうですね、そんなどこかアニメの一場面のように展開される出来事が作者の視点で詠われた不思議な魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
怯えた小さな命の旅立ち。
あるいは、薄い繭の中に包まれて流されてゆくのは、作者自身なのかもかも知れません。

ただまあ、この歌も内容にあわせてちょっと表記的にも冒険をしてみてもいいような気はするので…

外は雨、薄い光の繭の中 あふれた水に流されて旅

うん、こんな感じで、読点やスペースで活き活きとした感を出してみるのも時にはよいかも知れませんね^^
せっかく冒険をした内容の歌なので、表記的にもそれを最大限に活かしたいところですので。

でもほんと、読み手のこころも梅雨時の雨に流されて、どこかへ旅だってゆきたくなるような気にさせてくれる不思議な魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)

ではでは、十月も半ばになってようやく涼しい日も増えてきましたが、六九郎さんもどうぞ素敵な休日をお過ごしくださいね〜〜
今夜もこの辺で♪


[886] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/10/14(月) 00:02

前回のお題『擬音(オノマトペ)』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『擬音(オノマトペ)』(敬称略)

夕夏

おのまとぺぎおんぎたいのげんごとかさらっといえばひょういのげんご

しんしんとふわふわとまうふゆのせいこいしくおもうこのなつのせい

-------------------------------------
さくら

朝までに棲家を編まむすーんつん蜘蛛の婿どのつつがなきかな

朝まだき露のレースに蝶々の羽憩わせて蜘蛛しずかなり

しみじみと雨のふるなり長岡の義兄のとむらい終わるころかな

ひっそりと三つ転がる毬栗にしとしと注ぐ十月の雨

ぷんぷんと父に腹立て帰りゆく破れつしそうな長男のかお

どぼどぼと放りこまれる蛸たちのマンガチックに水槽のなか

-------------------------------------
六九郎

飼い主の顔を伺いびよびよをわんわんに変えかわいがられる

わが国は戦に負けてbow wowと犬もちゃっかり鳴き方変える

ガフガフと犬が鳴く国隣国を打ちて止まない人の泣き声

oinkと豚の鳴き真似する人と分かりあえずにしばし黙れり

しとしとと雨の降る国 音もなく雨の降る国 分かりあえずに

桃の実が浮きつ沈みつゆくさまを子供ら叫べ擬態語日本

飯を抜き水だけ飲んで日を過ごす言ってみたくてお腹ぺこぺこ

-------------------------------------


[885] 題名:★お題は『毒』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/10/14(月) 00:01

★今回のお題は『毒』、期限は十月二十七日(日)です★

「毒いちご」「河豚」など、毒という言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。

題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m

PS.今回はお題、二巡目です(^・^)


[884] 題名: 名前:六九郎 投稿日: 2024/10/13(日) 10:45

飼い主の顔を伺いびよびよをわんわんに変えかわいがられる
わが国は戦に負けてbow wowと犬もちゃっかり鳴き方変える
ガフガフと犬が鳴く国隣国を打ちて止まない人の泣き声
oinkと豚の鳴き真似する人と分かりあえずにしばし黙れり
しとしとと雨の降る国 音もなく雨の降る国 分かりあえずに
桃の実が浮きつ沈みつゆくさまを子供ら叫べ擬態語日本
飯を抜き水だけ飲んで日を過ごす言ってみたくてお腹ぺこぺこ


[883] 題名:題名:オトマトぺ:名前 さくら 名前:さくら 投稿日: 2024/10/12(土) 17:57

朝までに棲家を編まむすーんつん蜘蛛の婿どのつつがなきかな

朝まだき露のレースに蝶々の羽憩わせて蜘蛛しずかなり

しみじみと雨のふるなり長岡の義兄のとむらい終わるころかな

ひっそりと三つ転がる毬栗にしとしと注ぐ十月の雨

ぷんぷんと父に腹立て帰りゆく破れつしそうな長男のかお

どぼどぼと放りこまれる蛸たちのマンガチックに水槽のなか




[882] 題名:オノマトペ 名前:夕夏 投稿日: 2024/10/03(木) 09:34

おのまとぺぎおんぎたいのげんごとかさらっといえばひょういのげんご

しんしんとふわふわとまうふゆのせいこいしくおもうこのなつのせい


[881] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/09/30(月) 00:02

前回のお題『山』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『山』(敬称略)

夕夏

はるかなるやまのよびごえしあわせのきいろいりぼんふぃるむのえいが

-------------------------------------
さくら

西側の窓をあければ青々と丹沢ありてなにか声する

沸く雲の尾根を歩きて骨折し負われて降りる日の出山道

傘は飛び上着も捕られ入傘のいただきに座しサイフォンの香

雲深き高千穂峰の立ちおれば神わがうちに降りたもうなり

この道をもすこしゆけば山桜いってみようか道の果てまで

ものかげにひっそりと咲く山吹の黄色に咲きて人の恋しき

ひらひらと池に散りゆく山茶花の筏となりて白くただよう

-------------------------------------
六九郎

人の来ぬ山に逃げ込む時のあり里を追われたわけでもないが

先人の足跡踏んでゆく山はわが足跡をまた誰か踏む

夜を明かし山ふところに抱かれて 人の言葉は忘れてもよい

もういまや新しき山は産まれず すべての山は崩れゆくのみ

大谷も藤井も見るな子供たち自分の山を自分で登れ

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