題詠専用の短歌投稿掲示板です。
お題は毎週月曜日午前0:00頃この掲示板で発表いたします。
管理人:黒路よしひろ
[759] 題名:祐一さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/29(木) 22:55
いや〜〜、今日はこちらでは夕方あたりから横なぶりの雨風が吹いて、大荒れのお天気になっています^^
深夜になって、少し風も落ち着いてきたようですが、まだまだ油断が出来ない感じです。
みなさんも不用意に外へ出て怪我などしないように、お気をつけ下さいね。
さてさて、そんな荒れた一日の終わりに、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらって、こころの安らぎとしたく思います。
>なんだこりゃ小学生の落書きか最初はとんとわからなかった
うんうん、祐一さんのこの歌も、初めてピカソの抽象画を目にしたときの戸惑いを詠って、その素直さが心地よい魅力の一首ですよね。
たしかに、ゲルニカなどのピカソの抽象画は、理解するのが難しいものがありますよね。
というか、絵画はきっと、頭で考えて理解したりするようなものではないのでしょう。
そうですね、そんな名画を「小学生の落書きか」と感じてしまう平凡な感性が庶民を代表しているかのようで面白く感じますし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
天才の“繊細”な感性とはほど遠い場所に生きる庶民の〈逞しさ〉が、短歌という詩形によって彩られます。
「とんと」の表現も活きていますし、ピカソ(抽象画)の絵と言わずに歌だけでそれを読み取らせる表現もすばらしいですよね。
その上で、結句は少し大人しくまとまり過ぎているようにも感じるので…
なんだこりゃ小学生の落書きか最初はとんとわからんかった
うん、ここはたとえばこんな感じで「わからんかった」として、「とんと」の「ん」と韻を踏ませるなどしても面白いかも知れませんね^^
こうすることで、初句の「なんだ」から「ん」が心地よく響くようにも感じますので。
でもほんと、気取らない作者の人格が歌に浮かび上がってくるような魅力も感じる一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
ではでは、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、祐一さんもどうぞお身体に気をつけてお過ごし下さいね〜〜
今夜もこの辺で♪
[758] 題名:題名 踊る 名前:さくら 投稿日: 2024/02/29(木) 09:21
六歳のガッツ懐かしソロの舞まろびて泣きて見得をきるかな
火に踊るスルメの煙をはらいつつ窓をあけたり理科室の窓
わが街にゆれる人波 阿波おどり異国の人の白き歯並び
ブギウギのシュールな舞に誘はれて入りゆくなり昭和の町に
[757] 題名:お題(踊る) 名前:夕夏 投稿日: 2024/02/24(土) 01:49
まいおどるこいのきせつのことりたちさえずるこえだついばむしんめ
[756] 題名:黒路さん 名前:沙羅 投稿日: 2024/02/19(月) 06:51
批評をありがとうございます。
3首目は確かに「くちなは」は他のひらがなの中に埋もれていますね。
何かつけた方がいいかもしれませんね。
[755] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/19(月) 00:00
前回のお題『調味料』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。
★前回の投稿作品★
お題『調味料』(敬称略)
夕夏
しょくぶんかはーぶすぱいすちょうみりょうこうしんりょうのしげきやふうみ
-------------------------------------
さくら
ふり塩に尾鰭きりりと整えて鯵もいなせなわが家の夕餉
角砂糖ぽんと一つぶ頬ばれば脳にさらさら春の足音
熱々の野菜スープにひと匙のぽん酢を添へて冬はきたりぬ
淡雪の降りくる見れば若き日のメレンゲ恋し 人の恋しき
たのしみは母のつくりし塩むすび ふわりとやさし白きめし粒
-------------------------------------
六九郎
生き物が海から陸へ上がる時体の中に塩を隠して
うまいものきみといっしょに食いたくて縄文人は土器で塩焼く
落人の隠れ棲んだる山奥に海より続く塩の道あり
塩が切れ鉄をなめなめジャングルをさまよい歩く兵士を思う
ジャガイモに塩とバターの熱々の札幌の町ふと思い出す
コンソメかバター醤油かうす塩かポテチの味でケンカのふたり
-------------------------------------
[754] 題名:★お題は『踊る』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/19(月) 00:00
★今回のお題は『踊る』、期限は新年三月一日(日)です★
「踊り場」「踊り食い」など、踊るという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。
題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m
PS.今回はお題、三巡目です(^・^)
[753] 題名:沙羅さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしびろ 投稿日: 2024/02/17(土) 20:58
いや〜〜、二月もいつの間にか半ばを過ぎて、外ではもう梅の花や馬酔木の花も咲き始めていますね^^
僕は今年は仕事のほうが忙しすぎてなかなかゆっくりと花を愛でる時間を持てないのですが、来週あたりは休日に梅の花見にでも出掛けてみたいものです。
さてさて、そんな移ろいゆく季節を遠くに感じながら、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらって、夜勤の慰めとしたく思います(じつはパートの警備員さんの穴埋めに今夜は夜勤警備に入ってます・笑)。
>残された蜥蜴の尻尾が光りだす 私はいいから逃げ延びて さあ
うんうん、沙羅さんのこの歌も、取り残された蜥蜴の尻尾を擬人化して、面白い表現の素敵な一首ですよね。
蜥蜴そのものだけではなく、切り取られた尻尾にも人格を与えた擬人化が個性的です。
そうですね、そんな大切なもうひとりの「私」を逃がすために犠牲になった尻尾が切なくもどこかコミカルさをもって迫ってくる一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
誰もが蜥蜴の尻尾のように、自身の大切な〈なにか〉を犠牲にしてこの世界を生きているのです。
ただまあ、面白い表現だとは思うのですが、かけ声が「さあ」だと意外性が薄れて、もう少し驚きがほしいようにも感じるので…
残された蜥蜴の尻尾が光りだす 私はいいから逃げ延びて きっと
うん、ここはたとえばこんな感じとかで、まとめてみるのもひとつの手かも^^
こうすることで、二句の字余りでの上の句のゆったりさを、下の句でも吸収できるように思いますし、主体の“希望”もさらに加味されるようにも思いますので。
でもほんと、あの気持ち悪い切り離されて動き回る蜥蜴の尻尾をけなげに詠って魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>眠ってるままの蛇なら怖くない樹の洞に手を差し入れてみる
こちらの歌も、樹の洞で眠る蛇をどこか幻想的な雰囲気で詠った、ほんとの魅力ある素敵な一首ですよね。
なにかを隠し持っているかのように開いた樹の洞の中。
そんな樹の洞で蛇が眠っているという童話のような世界観。
まあ、眠っていても蛇は蛇なので蛇が苦手な僕は怖いですが、「怖くない」と言い切ることでこの歌の中にだけ存在する、絶対の“価値”が作り出される歌の力を感じます。
そうですね、そんな深い樹の洞の奥で眠る蛇と、そこに手を差し入れようとする主体の姿が歌に浮かび上がってくる魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
眠っている怖いものに触れようとする不可解な心理。
人間にとって“恐怖”とは〈憧れ〉でもあるのでしょう。
まあ、強いて言うのならもう少し表記的な目立たせ方はあってもよかった気はしますけど…
(眠ってるままの蛇なら怖くない)樹の洞に手を差し入れてみる
うん、たとえばこんな感じとかで、パーレンなどを使ってこころの中の声として上の句を表現してみるとか^^
こうすることで、主体の存在がさらに歌に濃く表れてくるようにも思いますので。
でもほんと、怖いものに触れようとする人間の不思議な心理を汲み取った魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>そのかみに手足を捨てたくちなははしなやかに春の川泳ぎゆく
うんうん、こちらの歌も、先の歌に引き続いて嫌われもの(←僕の偏見?)の蛇の姿を面白い表現で詠って魅力の、穏やかな春の一首ですよね。
「そのかみ」は過ぎた時、その昔の意味。
「くちなわ(は)」は、蛇のことだそうですね。
朽ち縄に似ているからこう呼ばれるのだとか。
まあ、どんな魅力的な名で呼ばれても僕は蛇は苦手なんですが^^;
そうですね、そんな蛇の進化の歴史や遙か昔をも感じさせてくれるゆったりとした雰囲気が魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
読み手のまぶたの中でいま、桜の花びらが浮かぶ春の川をくちなわが泳いでゆきます。
ただまあ、表記的に一番魅力的なはずの「くちなは」が平仮名に埋もれて沈んでしまっているのは少し残念な気もするので…
そのかみに手足を捨て“たくちなは”はしなやかに春の川泳ぎゆく
うん、たとえばこんな感じでちょんちょん記号とかで強調してみるとかもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、「くちなは」が歌の中でさらに浮かび上がって、春の川を泳いでゆく姿がより映えるようにも思いますので。
でもほんと、目の前の春の光景の向こうに進化の過程を感じさせてくれるような壮大さが魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
ではでは、今年は二月にしては暖かい日があったりと気温の変動が激しいようですので、沙羅さんも体調管理にはくれぐれも気をつけてお過ごし下さいね〜〜
今夜もこの辺で♪
[752] 題名:「調味料」 名前:六九郎 投稿日: 2024/02/16(金) 23:34
生き物が海から陸へ上がる時体の中に塩を隠して
うまいものきみといっしょに食いたくて縄文人は土器で塩焼く
落人の隠れ棲んだる山奥に海より続く塩の道あり
塩が切れ鉄をなめなめジャングルをさまよい歩く兵士を思う
ジャガイモに塩とバターの熱々の札幌の町ふと思い出す
コンソメかバター醤油かうす塩かポテチの味でケンカのふたり
[751] 題名:題名 調味料 名前 さくら 名前:さくら 投稿日: 2024/02/16(金) 20:29
ふり塩に尾鰭きりりと整えて鯵もいなせなわが家の夕餉
角砂糖ぽんと一つぶ頬ばれば脳にさらさら春の足音
熱々の野菜スープにひと匙のぽん酢を添へて冬はきたりぬ
淡雪の降りくる見れば若き日のメレンゲ恋し 人の恋しき
たのしみは母のつくりし塩むすび ふわりとやさし白きめし粒
[750] 題名:食文化ハーブスパイス超魅了 名前:夕夏 投稿日: 2024/02/08(木) 19:15
しょくぶんかはーぶすぱいすちょうみりょうこうしんりょうのしげきやふうみ
[749] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/05(月) 00:01
前回のお題『絵』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。
★前回の投稿作品★
お題『絵』(敬称略)
祐一
なんだこりゃ小学生の落書きか最初はとんとわからなかった
-------------------------------------
夕夏
がかえしはしゃじつしゅぎからいんしょうはへとおもいいたりてひとえがき
きゃっかんししゅかんてきかないんしょうはしゃじつてきだよみとれるかいが
-------------------------------------
沙羅
誰かまたここに座つてくれるのをずつと待ってる絵の中の椅子
なま白き鹿は今でもそこにゐる魁夷の描きし北国の森に
-------------------------------------
さくら
はればれと夫はいちにち描いておるわが憧れの椅子にすわりて
百号の夫の油彩の傍らにわが描かざりし白きキャンバス
モノクロの中二のわれの自画像の深き思ひをながめておりぬ
かたくなに逆さに絵本を見ておりし次男のこころ今もわからず
-------------------------------------
六九郎
街角に残す落書きBanksy アートの力が壁を崩す
仙高ヘ墨筆紙で見るものの心をほぐす自由闊達
生真面目な銀行員が描く絵は生真面目でなしルネ・マグリット
贋作に生涯かけた絵師がおりその真贋の境目淡き
-------------------------------------
[748] 題名:★お題は『調味料』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/05(月) 00:00
★今回のお題は『調味料』、期限は新年二月十八日(日)です★
「砂糖」「ハバネロ」など、調味料という言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。
題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m
PS.今回はお題、二巡目です(^・^)
[747] 題名:添削ありがとうございます! 名前:六九郎 投稿日: 2024/02/04(日) 21:13
>掛取りにクイックペイでと言ってみるいつか令和に戻れるものか
→掛取りに「クイックペイで…」と言ってみるいつか令和に戻れるものか
もし生まれ変われるなら江戸へ、という叶わぬ願望を歌にしました。ただ、本当にタイムスリップしたらきっと適応できずにまた戻りたくなる気もしますが…。「」でくくると確かにセリフが目立っていいです!
>年末の予定をすべて薙ぎ払い師走の街をゴジラが歩く
→年末の予定をすべて薙ぎ払い師走の街をゴジラが進む
ご想像通り、ゴジラ-1.0を観た後の高揚感を歌にしました…。歩くだと、てくてく歩いてるみたいで、なんか重量感が損なわれていますね。ありがとうございます!
>本来は寝るのを数えお正月それがいまでは3210!
→本来は寝るのを数えお正月それがいまではサン、ニィ、イチ、ゼロ!
子供の頃、ほんとにあと何回寝ると正月が来るか数えた記憶があります。クリスマスから正月にかけてはなんかずっとワクワクしてました。カウントダウンパーティーには参加したことがありません。たしかに「さんぜんにひゃくじゅう」と読みそうです。ありがとうございます!
>おしせまり自転も少し速くなり地球もつられ急ぐ年の瀬
→押しせまり自転も少し速くなる地球もつられ急ぐ年の瀬
「押しせまり」、漢字を入れたほうが「押し迫った」感が出る、「り」で重ねて連ねると、歌が間延びする、声を出して読んでみると納得です!ありがとうございます!
>ゆく年は顔をふせつつ歩き去るもう僕のこと忘れておくれ
→ゆく年は顔をふせつつ歩き去る もう僕のこと忘れておくれ
腰の部分でスペースを入れていったん切ったほうが余情がに沁みてくる、確かに「不貞腐れ」感が増します!ありがとうございます!
>暮れてゆく時代の端の隅っこで小さな明かり照らす人あり
→暮れてゆく時代の端の隅っこで小さな明かりを照らす人あり
宗教にはとんと疎いんですが、最澄の語った「一隅を照らす」という言葉は好きです。テレビでは大谷くんや藤井くんの話題で持ちきりですが、目立たずとも地道に生きる多くの無名の人々がいるから世の中は動いているし、自分も上ばかり見ずに足元をしっかり見つめて歩いていこうと思います。字余りになっても助詞を入れたほうが歌に余裕も出ていい、勉強になります!
いつも自分なりに何度も添削してみるんですが、こうしてアドバイスを頂くと、自分の主観的な見方の狭さを改めて感じます。ありがとうございましたm(_ _)m
[746] 題名:「絵」 名前:六九郎 投稿日: 2024/02/04(日) 20:34
街角に残す落書きBanksy アートの力が壁を崩す
仙高ヘ墨筆紙で見るものの心をほぐす自由闊達
生真面目な銀行員が描く絵は生真面目でなしルネ・マグリット
贋作に生涯かけた絵師がおりその真贋の境目淡き
[745] 題名:六九郎さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2024/02/02(金) 23:51
いや〜〜、二月に入って本格的に寒い日が来るかと身構えていたら、この二日ほどは穏やかな日差しの暖かな気候で肩すかしをくらってしまいました^^
通勤途中にはちらほらと、七部咲きほどの梅が咲いていたりもして、こころが和まされます。
さてさて、そんな遠くに春の足音も聞こえてくるこの頃ですが、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらって、優雅な週末のひと時としたく思います。
>掛取りにクイックペイでと言ってみるいつか令和に戻れるものか
うんうん、六九郎さんのこの歌も、時代感覚がどこかで捻れてしまったような詠い口で、ほんとに面白い魅力の一首ですよね。
「掛取り」とは、掛け売りの代金を取り立てることだそうですね。
「クイックペイ」は、スマホで支払いが出来る今流行の決済サービス。
下の句の表現によって少し解釈が難しくなっていますが、これは掛取りへの支払いに追われていた作者の過去の世界へタイムスリップしてしまったという“設定”でしょうか。
そうですね、そんな逆ウラシマン化した作者の慌てふためく姿が目に浮かんできて楽しい魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
掛取りへの支払いに窮した主体の、苦し紛れのような〈ひと言〉が冬空に響きます。
その上で、せっかくの面白味のある台詞なので、ここは表記的にももう少し目立たせてみてもよかった気も…
掛取りに「クイックペイで…」と言ってみるいつか令和に戻れるものか
うん、たとえばこんな感じとかで^^
こうすることで、歌の構成もより把握しやすくなって、作者の〈声〉がより効果的に歌の中に響くようにも思いますので。
でもほんと、短歌の表現への小さな“挑戦”も感じ取れて面白い魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>年末の予定をすべて薙ぎ払い師走の街をゴジラが歩く
こちらの歌も、年末の慌ただしい日本を文字通り薙ぎ倒すかのように進んでゆくゴジラの姿を詠って、まさに活きた魅力の現代短歌ですね。
僕が、仕事が忙しくてすっかり世間から切り離されたところにいる間に、世の中ではゴジラ-1.0なるものが登場していたのですね。
数年前のシン・ゴジラは観たのですが、もう最新のゴジラが登場していたとは…
そうですね、そんな年末の慌ただしさと暴れ回るゴジラの姿が妙にマッチした面白い魅力を感じますし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
まるでほんとうにゴジラに追われて逃げ回っているかのような、師走の人々の〈忙しさ〉です。
ただまあ、歩くでは少しのんびりしすぎてゴジラの勢いが削がれてしまうようにも感じるので…
年末の予定をすべて薙ぎ払い師走の街をゴジラが進む
うん、ここはこんな感じで「進む」として、もう少しだけ勢いを付けてみてもいいのかも知れませんね^^
こうすることで、上の句の勢いを受け継いで歌が広がるようにも思いますので。
でもほんと、ゴジラ-1.0の映画を観た人にはまさに旬(詩が詠まれた時期限定ですが)の〈リアル〉な一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>本来は寝るのを数えお正月それがいまでは3210!
うんうん、こちらの歌も、昭和の年越しと令和の年越しの双方が頭に浮かんできて、懐かしい面白味を感じさせてくれるほんとに素敵な内容の一首ですよね。
もう幾つ寝るとお正月な昭和の時代は遠くに過ぎ去って、カウントダウンの声が響く令和のお正月。
まあ、新年へのカウントダウンは昭和の時代からあったような気もしますが、たしかに唱歌の風情はどこか遠くへと消え去ってしまった感じはします。
そうですね、そんな少し懐古主義的な感傷も背後に微かに見えて魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
お正月の待ち方に“正解”があるのかどうかはわかりませんが、それでもあえて〈本来は〉と言い切るところに作者の姿が立ち上がってくる力を感じます。
ただまあ、結句はぱっと見ちょっと三千…的に見えてしまうので…
本来は寝るのを数えお正月それがいまではサン、ニィ、イチ、ゼロ!
うん、ここは短歌の縦書きを考慮したりと難しいところですが、たとえばこんな感じとかでまとめてみるのもひとつの手かも^^
こうすることで、表記的なインパクトもさらに増すようにも思いますので。
でもほんと、昔の年越しの風情を懐かしみながらも、令和の世をそれなりに楽しく生きている作者の姿が歌に浮かび上がる一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>おしせまり自転も少し速くなり地球もつられ急ぐ年の瀬
こちらの歌も、押し迫る年の瀬の忙しさを詠って、その壮大な表現の面白い魅力の一首ですよね。
あまりの忙しい年の瀬に、作者には地球の自転までが速くなったように感じられたのです。
そうですね、そんなほんとうに地球の自転が速くなったかのように感じられる歌の力の面白さが秀逸な一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
〈言葉の力〉は地球すらも動かしてしまうのです。
ただまあ、「せまり…速くなり…」と「り」で重ねて連ねると、歌が間延びしてしまうように感じるので…
押しせまり自転も少し速くなる地球もつられ急ぐ年の瀬
うん、ここはたとえばこんな感じで、三句で一度切ってみるのもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、歌の「調べ(リズム)」に変化が生まれて、一首がさらに引き立つようにも思いますので。
あと、初句は平仮名表記だけだとちょっと「押し迫った」感が出ないので、少し漢字を入れて置いてもいいかも。
でもほんと、地球の自転の速度すら変えてしまう歌の力の楽しい一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>ゆく年は顔をふせつつ歩き去るもう僕のこと忘れておくれ
こちらの歌も、去りゆく年を擬人化してそのどこか淋しげな姿まで目に見えてくるような、ほんとに素敵な雰囲気の一首ですよね。
なにも顔を伏せて去ることはないとも思うのですが、誰もが来るべき“新しい年”に期待をしてその到来を待ち望む姿を見ると、擬人化された“ゆく年”にとっては心苦しくも感じるのでしょう。
そうですね、そんな年末の肌寒くどこか切なさの付きまとう空気を上手く表現した一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
下の句の台詞が作者自身の言葉のようにもこころに〈響いて〉きて、哀愁を誘うのです。
ただまあ、この台詞部分はもう少し意図的に主体を曖昧にしたほうがより活きてくるようにも思うので…
ゆく年は顔をふせつつ歩き去る もう僕のこと忘れておくれ
うん、こんな感じで腰の部分でスペースなどを入れていったん、表記的にも切ってみてもいいのかも^^
こうすることで、余情がさらに沁みてくるようにも思いますので。
でもほんと、そんなにふて腐れるなよと慰めたくなるような、作者の優しさが感じられる一首ですし、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)
>暮れてゆく時代の端の隅っこで小さな明かり照らす人あり
うんうん、こちらの歌も、大きな時代の流れに翻弄されながらも、逞しく生きる人々の姿を詠って、ほんとに素敵な内容の一首ですよね。
思えば、昨年もいろいろな出来事がありましたが、ニュースなどで取り上げられた出来事だけでなく、きっとこの歌のようにそれぞれの人々が照らすそれぞれの小さな光の出来事があったのでしょう。
そうですね、そんな大きな流れの隅っこで生きる人々の放つ小さな輝きを詠って魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
時代の隅っこで小さな明かりを照らす人…
それは令和の時代を生きる〈名もなき庶民〉たちであり、作者自身の姿でもあるのでしょう。
ただまあ、この歌の場合は四句の助詞を省略すると歌が性急になりすぎて、哀愁が失われてしまうようにも思うので…
暮れてゆく時代の端の隅っこで小さな明かりを照らす人あり
うん、ここはこんな感じで、字余りになっても助詞を入れたほうが歌に余裕も出ていいような気も^^
こうすることで、上の句の壮大さにも消されない小さな明かりがより輝いてくるように思いますので。
ではでは、暖冬とはいえ二月に入ってこれから寒い日も増えてくるかと思いますので、六九郎さんもどうぞ風邪など引かないように気をつけてお過ごし下さいね〜〜
今夜もこの辺で♪
[744] 題名:絵画 名前:さくら 投稿日: 2024/02/02(金) 16:21
はればれと夫はいちにち描いておるわが憧れの椅子にすわりて
百号の夫の油彩の傍らにわが描かざりし白きキャンバス
モノクロの中二のわれの自画像の深き思ひをながめておりぬ
かたくなに逆さに絵本を見ておりし次男のこころ今もわからず
[743] 題名:もじでかくかいがつたわりえもしれず 名前:夕夏 投稿日: 2024/01/31(水) 04:28
きゃっかんししゅかんてきかないんしょうはしゃじつてきだよみとれるかいが
[742] 題名:『絵』』 名前:沙羅 投稿日: 2024/01/30(火) 16:47
誰かまたここに座つてくれるのをずつと待ってる絵の中の椅子
なま白き鹿は今でもそこにゐる魁夷の描きし北国の森に
[741] 題名:画家絵師 名前:夕夏 投稿日: 2024/01/29(月) 00:14
がかえしはしゃじつしゅぎからいんしょうはへとおもいいたりてひとえがき
[740] 題名:ピカソの絵 名前:祐一 投稿日: 2024/01/28(日) 09:30
なんだこりゃ小学生の落書きか最初はとんとわからなかった