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[161] ありがとうございます 投稿者:ポチ 投稿日:2023年11月12日 (日) 16時06分

XXXさん、更新ありがとうございます。
>ちょっと形勢が・・・
これは、まあ予想どおりでしたね(笑。
欲望のまま、アドリブ的に、D/Sのロール、立ち位置を変えながら戯れていくのが、このカップルのやり方なんですよね。
怜子社長お気に入りの「相性が良い」とは、実はこの点にもっともあらわれているのかも。
つまりはイチャコラですな。ひたすら肉々しく脂っぽくはありますが。
さて、そして、また一番しっくりとくるロールに舞い戻った怜子社長。続きを愉しみに待たせていただきます。

Pass

[160] Lady in Black - 黒衣の貴婦人III (5) 投稿者:XXX 投稿日:2023年11月05日 (日) 07時50分

「ンッ…ンン…ンフゥゥ…」
肉棒の切っ先が、濡れた花弁に触れる。
男の手による入念な解しは今宵まだ行われていなかったために、肉孔の暖まりに多少の懸念があったのだろう。沈降はいつもに増して慎重に行われた。だが、怜子の心配を他所に、彼女の花苑はめりこむようにして異物を受け容れて、やがてズッポリと呑み込んだ。
時間にすればそれほどかかっていなくとも、至近距離で見せつけられる光景はグロテスクでもありどこか神秘的で、先の擬似フェラチオ以上に志藤は圧倒された。
日頃、情交の場では常に優位の立つ男が浮かべた驚愕と唖然とも言うべき表情を見下ろすと、怜子は眉をしかめたまま満足そうにやや笑みを浮かべて、ゆっくりと上下運動を開始する。
「ムッ…ンフゥゥゥ…あふぅ…」
体内に溢れる淫靡な何かを逃すかのように、悩ましい吐息を鼻と口両方から漏らす。模造品が現れたり隠れたりを繰り返し、厚みを増していくコーティング。熟婦人が放つ雌の香り。その凝縮の中に、別の生臭さが志藤の鼻を突いた。昼間の行為で、自身が膣内に射込んだ牡精。重力に加え、女が演じるスラストによって残留物が黒光りするフェイクにねっとりと絡みつく。
かつては愛人の淫な発想に気圧され、他人の顔へ座り込むことへの抵抗感を抱いていたのに。今や、それを上回る行いを自ら思いつき実行している。よくもこれほどの性欲を完璧に隠し込み、素知らぬ顔で生きてきたものだ、と志藤は素直に感心した。まあ、本人からすれば本当に気づかなかった、気づくきっかけも与えられなかったという認識なのだろうが。

しかし、女社長の淫らなスクワットはそう長くは続かなかった。抜き挿しを見せつけるポージング、ガニ股でほぼ中腰のまま屈伸を繰り返す動作は想像以上にハード・ワークで、次第に上下運動のペースが落ちてきた。
眉間に皺を寄せながら、なおも怜子が逞しい足を踏ん張って、懸命に巨臀を浮かせようと努めていると、今度は下敷きになっている張り型の方が徐々に突き上げを始めた。
「アッ…ちょ…ちょっと…ま…待って…」
男の動きを制そうとするも、怜子は不安定な体勢のままではどうすることも出来ず。そうしているうちに、啄木鳥のような動きは、小刻みなものから激烈なものへと移り変わって。
「ま、待ちなさいッ…」
もはや蹲踞の姿勢を維持するので精一杯の怜子は、あまりに無防備だった。無様なポーズを取ったままぷるぷると震えながら、ひたすらに“贋物”の反撃を受けて。
「や、やめて…い、イヤぁ…ダメ、ダメダメダメッ!志藤クンッ!止めて!」
嗜虐心が被虐心へと変異していくかのように。その声からは、先ほどまでの余裕は消え失せて。
「ンウウッ…ン…ウンゥゥゥゥン」
絶叫こそ歯を食いしばって耐えてものの。くぐもった呻き声と共に、豊満な肉身に震えが走って。開いた両膝は前へ倒れ、両手をベッドに着いた。その勢いで、ヴァギナから抜け出た性具。倒錯の沼に引き込まれた肉欲が暴発したのは明らかだった。
下敷きを免れた志藤も額にじっとりと汗を浮かべて。咥えたディルドを口から出して身体を起こすと、俯きハァハァと息を切らした怜子を見下ろす。
「本当に、素晴らしい体験でした。怜子社長の奇抜なアイデアには驚かされますよ」
唾液と愛液に塗れた口元を拭いながら、不敵な笑みを浮かべて、
「でも、“贋物”より“本物”の方が上だということを思い知らせてやらないとな」
そう言うと、四つん這いになった怜子のヒップをパシーンと叩いた。
「あぁ…待って…」
まるでその打擲が攻守交代の合図だったかのように。休憩を求める言葉を口にしながらも、怜子は巨臀をもたげ、媚孔を志藤へと向けた。鉄のように硬い熱棒が無造作に当てられると、そのままズンと押し込まれる。
「ングッ…お….オオォォッ…」
膣をいっぱいに満たす“重み”。先ほど受け容れていたモノとを凌駕する、硬さとサイズ。そして何より、牝の肉襞が牡肉に絡みつくように吸い付いて。粘膜を通じて肉の熱さが感じられるようだった。
「どうです?“贋物”の方が上ですか?」
怜子は顔を伏せたまま、首を振る。
「そうでしょう?」
男の傲然たる声音と共に圧倒的な存在感を噛み締めるように、怜子はじっと動きを止めている。
奥まで挿入された陰茎が抜きの動作に入ると、次のひと突きに備えて、怜子はグッと四肢を踏ん張った。
だが、この悪辣な男はそんな怜子の心裡を見抜いていたのだろう。入れたばかりの肉根をそのまま引き抜いてしまった。
アッという驚きの声が漏れたのち、
「い、いやあッ。貴方のペニス、抜いちゃ嫌ァ!早く、早く挿れてェ、早くゥ!」
怜子の表情は志藤からは見えなかったが。飢えに喚く怜子を嘲笑うかのように、再び模造の男根を秘所とズブリと突っ込むと、
「ほら、お望みのものですよ。どうですか?」
ニヤニヤと笑いながら、膣内を掻き回す。豪然たる寵臣の雄肉との違いを女王はすぐに察して悲鳴を上げながら詰った。
「ああッ!こんなの…贋物よッ」
四つに這ってされるがままの怜子には、非難することしかできず。軽いものだったとはいえ、一度絶頂を迎え敏感になった肉体を捩じらせた。志藤の悪戯は、当然にそんな怜子の窮状を把握したうえで続けられる。
行為の中断を求める怜子の四肢が次第に力みを増して、
「お願い、やめて…ダメッ…ダメダメ…また逝かれされる…“贋物”に逝かされるッ」
「我慢してください、社長」
「志藤くんッ!お願い、やめて!」
その直後、獣のような低い呻吟と共に肉身をブルブルッと震わせて、グラマラスな肉体がベッドに沈んだ。今度も本域のそれではなかったが、アクメを迎えたことは疑いようもなかった。
「怜子社長ともあろう方が、“贋物”で満足しちゃあダメでしょう」
志藤は冷笑しながら、女社長が犯した“失態”に蔑みの言葉を投げかけて、怜子の頭の方へと回った。鈍重に上半身を起こした怜子に、己が股間で反り返る雄大な牡のシンボルを見せつけるように仁王立ちになった。
「気合を入れて、そんな衣装まで着てくださっているというのに」
「…やめてと言っているのに…貴方が無茶苦茶するから…」
「言い訳なんて社長らしくないですよ。“本物”があるというのに、“贋物”で満足するなんて許せないな」
志藤はしゃがんで怜子の喉の辺りを軽く摩ると、再び立ち上がってその屹立を怜子の頬へとペチンと叩きつけた。
「アアッ!」
打撃はそれほど勢いのあるものではなかったが。SからMの回路へ切り替わったかのように、怜子の双瞼には被虐の気色がはっきりと浮かんで。
「ああッ…ごめんなさい…許して…」
言葉では赦しを乞いながら、おねだりを求めるように首を前方に伸ばす。
先ほどまでのフォアプレイから打って変わって色濃く出てきたマゾッ気に応えるように、二発三発と肉棒でのビンタを見舞うと、
「それなら、“本物”に対する誠意を見せてくださいよ」
「あぁぁ…」
いきりたつ雄の象徴を見せつけるかのように迫り出した腰を眼前にして、歓喜と服従が入り混じった溜息が漏れて。
怜子は膝立ちになると、上体を反らすようにして重量感に満ちた胸乳を突き出した。
押し当てられた肉棒の先が捏ねるようにニプルを弄る。
「フフフ、僕のペニスが社長の乳首が交わり合っているみたいですね」
志藤の安っぽく下卑た言葉は怜子を興醒めさせることはなく。
むしろ、ペニスで乳首を犯されるという被虐的なイメージと敏感なスポットに受ける刺激は怜子にさらなる倒錯的な昂りをもたらして。やがて、悍ましいグランスとの“結合”が一旦解かれた乳頭はストッキングの上からもわかるほどにピンと尖り立つのであった。
「ああ…私のも…すごく勃ってる…なんてイヤラしいの…」
わざわざ自身の肉体の変化とあさましさを口にしていっそう昂奮を掻き立てられたのか。ボディスーツの開口部に手をかけると、伸縮性のある生地を引き伸ばすようにしてずり下げた。

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[159] 更新 投稿者:XXX 投稿日:2023年11月05日 (日) 07時46分

ポチさん、ありがとうございます。

あの長身恵体にガッシリと捕まって、コスられたいのは同じくです。
ああ、もしも代わってもらうことができたならば、御御足にぶちまけてしまう自信しかありません。
ええ、”秘密の場所”が暴かれたその仕返しは間違いなくあるでしょうね。

>>フェティッシュを越えてマニアックな領域へと到達して。
もうこの不釣り合いなインモラル・カップルはもうマニアックへに踏み入っていくのだと思っていますし、
怜子社長の業も性欲も、そして好奇心も底知らずなんでしょうね。
(そして、そんなマニアックなプレイに耽る怜子社長が見たいのです。)

>>まさに、といった感じで。連載の中で、模索しながら、なんとか成立させていった(つもり)の状態ですが。それが、このような素晴らしいシーンに繋がることにもなったか、と手前勝手な喜びを感じております。

ポチさんが作り上げられたこのカップルの関係性こそ、ファビュラスです。
本編を何度も読んで、XXX的には社長は最終的に単なる被服従だけで終わらない気がしたんですよね。
ミーファミ本編の最終章でも、「“近臣”をそば近く侍らせた“女王”」という表現がありましたし、第一章でも英理ネエが
「あんたは同意しないだろうけど。私は、ママが割り切った関係として若い男と遊んでいるってことなら、それはそれで構わなかったわけ。ママだって、まだ若いし。成熟したオンナの魅力で骨抜きにした若いツバメを飼っている、ってことならね」
と言っていました。つまり、第三者的に見てその素質があろうということではないかと。
結果的に本編では志藤クンと怜子社長はD/sの関係になりましたが、もしも色んなことが噛み合っていたら、怜子社長の方がDになる可能性ももしかするとあったのかも、と思ってしまうんですよね(最初はDでも、結局は逆転されるのでしょうが)。今回は、そういう色をちょっと付けてみました。
ただマゾでSubmissiveだけで終わらなそうなところが、XXXが怜子社長に心酔してしまう理由のひとつなのかもしれないな、と思っています。

しかし、舶来屋の屋号、イイですね(笑)

さて、LIB更新です。
上でもちょと書きましたが、ちょっと形勢が・・・

Pass

[158] ありがとうございます! 投稿者:ポチ 投稿日:2023年10月28日 (土) 12時33分

XXXさん、早急な御対応をいただきありがとうございます。恐縮です。
ああ、それにしても今回更新分の素晴らしさ、ですよ。ファビュラスでございますよ。
ボディストッキングの感触を利してのスキンシップから尻コキ腿コキと、フェティッシュな展開でじっくりと昂奮を高められたところで。
魅惑のフットプレイ! それも豊熟の肉体に絡めとられた状態で、乳首を弄われながら! クウウウッ。
羨ましいですなあ。代わりたい。淫猥な足ワザに誘引されてのプレカム祭りで、推定25cmのセクシーな御御足を穢したい。
と、盛り上がっていたら、さらにさらに。あの“隠し場所”の秘密が暴かれていて、怜子社長の秘蔵の品が登場とは。
フェイストゥフェイスでの疑似フェラ・デモ。この秀逸なアイディアの底には、怜子社長の復仇の心理も垣間見えた気がしたポチですが、どうでしょうかね。
フェティッシュを越えてマニアックな領域へと到達して。そしてそして、絶好調な怜子社長は、自ずと生じる我々の期待にしっかと応えてくださるわけですな。ありがたい。「いよッ! 舶来屋!」とか、大向こうから掛け声を送りたい心境です。

>雌奴隷が捧げる奉仕のようでもあり、女王が授ける寵愛のようにも見えた
まさに、といった感じで。連載の中で、模索しながら、なんとか成立させていった(つもり)の状態ですが。それが、このような素晴らしいシーンに繋がることにもなったか、と手前勝手な喜びを感じております。
とにかく、次回を待望せずにはいられないですが。どうぞ、引き続きXXXさんのペースで進行いただければと思います。
ありがとうございました!

Pass

[157] Lady in Black - 黒衣の貴婦人III (3) & (4) 投稿者:XXX 投稿日:2023年10月27日 (金) 19時52分

志藤がコートを脱ごうとすると怜子がそれを手伝って。ジャケットから、シャツ、アンダーシャツを丁寧な所作で脱がせた。片手で男を抱いたまま、もう片方の手でベルトを緩める。器用にスラックスを脱がしにかかると、それを補助するように志藤も腰を動かす。志藤はずり落ちたズボンから足を抜きながら、“あの須崎怜子に服を脱がせてもらえる男は俺だけだろうな”などと優越感に浸った。
「貴方の膨らみ…すごく、いやらしいわ」
下着の上にくっきりと浮かんだ巨大な肉塊のシルエットは、悍ましいという表現の方が相応しいように思われたが。怜子はその異形のブツを愛おしそうに摩る。関係再開以来、幾度となく交わされ、日中にも同じようなやりとりをしたにもかかわらず。怜子は飽きもせず、畏敬の念を込めて愛撫するのだった。
その場にしゃがんだ怜子が両手で志藤のブリーフパンツをゆっくりと脱がせると。露わになった剛直が勢いよく跳ね上がった。
「ああぁ…」
いきり立つ若き熱情に感嘆の声が漏れ出る。その醜悪なシロモノに顔を近づけて、赤黒いグランスに唾液を垂らすと、いつものようにそのまま口に含むのかと思いきや、怜子はすぐに腰を上げて、片方の手を隆起へと巻きつけた。
不気味に色づいた逞しい男のシンボル。それに絡みつく白く品やかな女性美。指は細く長く、女性にしては大きな手であったが、それでも指が回りきらず、全く隠れもしないグロテスクな全容。潤みを纏った雄根に扱きを送る手捌きはねちっこく、卑猥さと共に練度が感じられた。
怜子は志藤と濃密な接吻を交わしながら、ナイロンに覆われた柔肌を志藤の身体に寄せる。ボリュームに満ちた肉体は押しこむようにして、志藤を壁側へと追いやった。
口吸いを解くと、怜子は少し頭を垂らして、男の逞しい胸板へと舌を伸ばす。
志藤は“おふっ”と変な声を漏らして、くすぐったさを堪えた。ピンと尖り始めた乳頭の周辺を、女の舌が軟体動物のように粘液を残しながら蠢く。女が上半身を屈めて、情をこめてじっくりと敏感なスポットを探るように舌を這わせる様は、雌奴隷が捧げる奉仕のようでもあり、女王が授ける寵愛のようにも見えた。
この魁偉な肉根に病みついているのは元より明らかであったが。己の屈強な肉体そのものにも溺れているのだ。筋骨隆々とした肉体。広い背中に硬い胸板。逞しい二の腕。割れた腹筋に引き締まった臀部、力強い腿。関係初期の頃、いや初めて関係を持ったあの夜からだろう。衣服を脱いで己が裸体を晒したときの驚いた反応。関係を深めていく中でも、抵抗の言葉とは裏腹に、剛健な肉体に肢体を絡ませてその存在を確かめたかと思えば、エクスタシーを極める折にはその熱風に吹き飛ばされまいと頼るようにしがみついてきた。これまで自身がモノにしてきた幾多の女たちもそうであったが。これほどに誇り高さを備えた才女であっても、決して例に漏れず。優れた牝ほど強い牡を求めるのは動物として仕方のないことだ。
途切れることなく続くすべすべとした質感を堪能するように、志藤は肉置が描く美しい曲線をアクセントをつけながら撫でた。人工的ながらもしっとりと温もりを帯びた手触りは、手入れの行き届いた素肌から感じる滑らかさとは違った趣がある。
“それにしても、この衣装をコートの下に着込んで公衆の面前に出るとはな。あの須崎怜子が”と内心独り言ち、二か所を同時に愛撫されながら悦に浸っていると、怜子は片方の脚を上げて、太腿で屹立を摩り始めた。
「おおッ…これは…」
怜子は器用に角度を変えながら、腿の側面や裏を使って新たな愉悦を与える。時折、意図せず両者の腿と腿とが擦れ合えば、滑らかなストッキングの質感がさらに志藤を酔わせた。だが、持て成しはまだ先があった。
普段、腿や下腹部までしか丈がないナイロン生地が、今夜は胸、そして手首までを覆っているという奇態の自覚が怜子を狂わせたのか。全身を黒に染めた美熟女は、興が乗ってきたかのように。豊満な肉体をくねくねと猥雑に踊らせて、胸部や腹部を男の肉体へとすり寄せる。かと思えば、くるりと向こうを向いて、むっちりと肥えた巨臀を怒張へとあてがって、のの字を描くように振りたくってみせた。
直接的な肉と肉との密着と違った、極薄の繊維を通した豪勢な触れあい。志藤は全身に浴びる無上の感触に感嘆しながら、
「怜子社長…こういうフェティッシュなプレイは新鮮ですね」
志藤の言葉に一呼吸を置いた後、
「…ええ…想像以上に…」
自らが作り出した新たな倒錯的趣味に酔っていることを怜子も否定しなかった。
再び怜子が向き直って唇を寄せると、互いの口舌が戯れる。部屋に響く淫らな口吸い音。
ぴっちりとしたボディスーツを纏った女。対照的に裸体を晒した男。もしも窓の外から覗けたならば。もつれあった二つの彫刻的な肢体は、まるで舞踊を舞っているかのようにも見えただろうか。妖艶で情熱的、そしてビザールなダンスを。

戯れが暫く続いた後、ここまでリードを取ってきた怜子の方が、
「ベッドに行きましょう」
と促した。
怜子はヒールを脱いでベッドへ上がると、ヘッドボードに背を預けると、両手を差し出すようにして志藤を呼ぶ。
「こっちへ来て」
志藤もベッドに上がり、言われるがままに怜子にもたれかかると、怜子が後ろから抱いた形となった。
無言のまま、怜子は己が唾の雫を志藤の口内へと垂らした。唇を重ねると、すらりとした指が志藤の乳首を捏ねくりはじめた。
「可愛い…こんなにして」
いつもとは立場を逆にした、女の戯言。先ほどまでの舌での玩弄に志藤の乳頭は濡れて、ピンと尖り立っている。その周辺には、うっすらとルージュの痕跡。
塞がれた志藤の口から“ううむ”とくぐもった声が出ると、怜子は冷ややかな笑みを浮かべて、肉感的な両脚を志藤の腰へと巻きつけた。そして、足裏で屹立を挟むとそのまま扱きを加える。
「おぉぉ…」
志藤が漏らした呻きは驚きと共にどこか歓迎の色がこもって。それに呼応するかのように、怜子は足指で亀頭の部分を弄ってみたり、カウパーが染みたナイロン生地をアクセントをつけながら肉茎へと擦りつけた。
ピトピトと胸部の蕾をタップしながら、じっくりと股間の隆起を足で愛撫する。
断続的に口づけを交わしながら、己が四肢で捉えた獲物の肉体をチラチラと見やった。逞しい割れた腹筋に目を奪われると、乳首を弄っていたのとは別の手を伸ばして愛おしげに撫でまわした。
羽交い絞めのような形でホールドされた志藤は、両脚を左右に投げ出して、ベッドの上でみっともなく大の字の形になっている。珍しく守勢に回った志藤は天を仰いで、身に受ける新奇なプレイがもたらす快楽に浸っているようだった。
「ああ、社長の足で弄ばれるなんて」
「こんなので悦ぶなんて…やっぱり貴方変態ね」
先ほどにも増して熱を帯び強張っている男性器。それを蔑むような言葉を投げかけながらも、行為を主導する攻め手。
「社長にそう言っていただけるのも光栄なことですよ」
普段とは逆の役割ながらも、その流れに身を任せ、志藤は受け身の悦を享受することを選んだ。
「この脚も…社員の注目を集めてるのでしょう?」
「ええ…若手にも…中堅社員にも。こっそり私の脚ばかり見てる不届き者がいるわ」
冷徹に切り捨てるような口調で、特定の社員の存在を示唆して、足裏で挟んだ男性器への扱きを強める。妄想の中の不埒な社員たちへ仕置を与えるかのように。剛直を左右に倒すと、熱く滾ったそれはビンッと勢いよく起き上がってくるのだった。
「気づいていないと思っているのでしょうけど。気づいているわよ」
そう耳元で囁いて、志藤の首元に垂らした大粒の唾液は、ツーと滑るようにして下半身の方へと流れていく。それを器用に足指で掬うと、潤いを増した爪先を亀頭へと擦りつけた。ナイロンの皮膜がぬめりを帯びて、新たな快楽へと志藤を導く。色情に精通した志藤が更なる呻きを漏らし、またも天を仰いだ。足指や足裏を通して感じられる強度と熱量は一段と増しているように感じられた。
「足で擦られて勃起するなんて、とんだ変態だわ」
先ほどよりもいっそう軽蔑の色を増した声が耳元で囁くと、温い吐息が耳へと当たって。続いて生暖かくぬめった感触が志藤を襲った。突然の口舌による襲撃に志藤は思わず身を捩らせた。
その姿は、若いツバメを手玉に取る成熟した女のそれであった。元々は愛人への奉仕のため、若い競争相手に勝つために修めたはずの技巧は、今では怜子自身がその深みに取り憑かれ、己が好奇心を満たすために更に学びを深めているフシが見て取れた。
「ああぁ…社員たちは泣いて悦びますよ。僕が受けた仕置きを社員たちが知れば嫉妬に荒れ狂うことでしょうね」
その言葉に、嗜虐心が煽れたのか。冷たくも妖しい視線で志藤の眼を見つめて、
「貴方もその一人だったでしょう?」
「ええ、そのときは。今では…幸運にも…今は怜子社長に認めていただいた唯一の男ですがね」
「そうね」
そう言うと、予め置かれていたと思われるポーチを枕元から手に取って、中から徐に黒い棒状の物を取り出した。
「ご褒美よ」
それは志藤には見覚えのある代物だった。
模造ペニス。無駄な装飾はついておらず、シンプルながらも筋が生々しく浮き上がってなかなかにリアルな造りであった。ただ、クリアブラックという色合いは全く“本物”とは似ても似つかなかったが。
サイズはかなり大きめで、日本人の平均的な男性器のサイズを遥かに上回っているだろう。男根だけでなく袋まで付いており、裏側は吸盤になっていた。

この性具の存在を志藤が知ったのは、割と最近のことだった。
英理を情事のパートナーとして選んだ夜、“たまには気分を変えて”という理由で英理がローション・プレイを提案してきた。そのとき、ふと義母の“処女”を奪った夜のことを思い出した。ドレッサーの奥の方に、義母が“何か”を隠していたことを。
そして、あくる週末。怜子をプレイメイトとして選んだ際、そのことを尋ね、ドレッサーの中身を知ることとなったのだった。その隠されていた品のうちの一つがこの張り型だった。
『あの空白の期間、社長はこれで自分を慰めてたんですか?』
志藤の直截的な質問に怜子は首を振って否定した。
行き場を失った肉欲を解放するために、“贋物”で自らを犯す女社長の姿にも興味があったが。健気にもその言葉は本当らしかった。
『となると、もしかして“トレーニング”用ですか?』
今度は押し黙って、否定もしなければ肯定もせず、目を逸らしたのだった。

フェイクを志藤の鼻先に差し出すと、怜子は圧倒するような目つきと物言いで
「咥えて」
その命令にやや困惑する志藤に、勢いのままに吸盤の方を咥えさせる。
黒づくめの衣装に身を包んだ怜子は、まるで性の魔女に憑かれたかのような妖艶な目つきを向けて、
「この使い方が知りたいんでしょう?見せてあげるわ」
そう言うと、志藤が咥えた部分の近く、根本からベロリと舐め上げていく。
それを二度三度繰り返して、亀頭に長い舌を絡みつかせると、そのままゆっくり口唇を被せた。
いつもは股下で行われている口戯は、まるでデモンストレーションでもするかのように、言葉通り眼前でじっくり時間をかけて演じられた。
やがて、徐々に呑み込みを深くしたかと思えば、それをゆっくりと抜いていく。ストロークの度に、竿が見え隠れし、セクシーな唇は徐々に唾液に塗れていく。
鼻孔を拡げ、鼻の下を伸ばし、シリコン製の肉棒を咥え込んだ顎下には二重三重に皺が寄っている。アップで見るには憚られるような無様に崩れた美顔。
目一杯まで顔面が接近すれば、フガフガとはしたない音と鼻息が顔にかかる。少し間隔を空けて、喉奥から漏れ出る汚らしい嗚咽音。性具と唇の隙間から滲み出た泡ぶくが顎を汚す。
酔っ払った若者がコンパで行うような、極細の棒状のお菓子を両端から男女が齧っていくお遊びを連想させたが、それは似て非なるもの。極太の模造ペニスを用いて、至近距離で演じられる擬似フェラチオ。
女王の美顔とセクシーな唇がまさに目と鼻の先で近づいたり、遠ざかったりする様は圧巻だった。その迫力にただただ圧倒されながら、こんな悪趣味な発想を怜子の方から思いつき、実行してきたことに、志藤は驚きを禁じ得なかった。

「驚きましたよ」
口からディルドを取り除かれた志藤が感想を述べると、怜子は無言のまま後ろからの抱擁を崩して、そのまま志藤を寝そべらせた。その上に、怜子が乗り上がって、手に持った張り型を再び志藤の口へとやった。
志藤の両手首を掴んで身動きを取れなくすると、覆い被さる形で淫戯を再開する。情熱的なものであっても、互いを求めるようなキスであれば、恋人同士の愛欲の交換と言えるのだろうが。今繰り広げられているのは、肉食獣が仕留めた獲物をひたすらに貪っているかのような光景。
女豹の口から溢れ出た涎は重力に従って、ディルドを伝って流れ落ちる。奇妙な轡を咬まされた被食者の口回りをみるみるうちに汚していく。
肉欲を沸き立たせた黒豹は、男の丹田のあたりに腰を密着させると前後にのたくり始めた。だが、履いたままの下着は求める快楽を妨げた。
直截的な刺激を受けることができないもどかしさゆえに、動作は大きなものとなり、反り立った本物の方が怜子も巨臀にぶつかった。
舐めしゃぶっていた模造品を口から出すと、スライドするように自身の下半身の位置を志藤のそれの方へと動かして。下着の上から素股を行う。
「あッ…アッ…ああぁ…クゥゥ」
股間に貼りついた薄布を横にずらしさえすれば、すぐにでも望みのものは得られるはずだったのだが。怜子は何かに抗うかのように、その動作には移らず。切なげに喘ぎながら、遂には腰の動きを止めると、ゆっくりと立ち上がった。
不安定なベッドの上でバランスを取りながら慎重に、志藤の頭部を跨ぐ。股下を見下ろすと、股の間の男は口こそ塞がれながら、眼は好奇心に満ちていて。
秘部を覆い隠したショーツを横へとずらすと、垂直に勃った人工の逸物目がけて、ゆっくりと腰を下ろした。

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[156] 無問題 投稿者:XXX 投稿日:2023年10月27日 (金) 19時51分

ポチさん、お気になさらないでください!
ノープロブレムです!

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[155] すみません 投稿者:ポチ 投稿日:2023年10月27日 (金) 01時49分

XXXさん、LIBの3、4を再登校していただけますでしょうか。
繰り返しのトラブル、本当に申し訳ございません。すみません。

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[154] クゥグゥァーズ短編 投稿者:XXX 投稿日:2023年10月23日 (月) 09時37分

あくる月曜日。
英理は午前中に大学での用事を済ませ、昼過ぎには帰宅した。結婚して休学するまでは、家から大学までの一時間弱の通学をなんとも思っていなかったが、復学してからは少々面倒に感じてしまう。大学での生活がつまらないわけではなかったが、今や家での用事が増えているから余計に。幸いなことに三年生までに卒業に必要な単位をほとんど取っていたが故に、キャンパスへ通うのは最小限に抑えられていた。過去の出来の良い自分に感謝だ。
昼食を昨日の残り物で軽く済ませると、朝家を出る前にした家事の続きを手早く済ませる。
コーヒーを片手にリヴィングで調べ物をしていると、そこへ慎一が入ってきた。
「あら、早かったわね」
「姉さんだって」
皮肉めいた言葉を掛け合うのはもはや挨拶代わりでいつものことだったが。そうはいっても、自分が復学して以来、時間を見つけて家事も手伝ってくれるのは正直助かっていた(洗濯当番は任せていないのは自分のこだわりであったが)。なんだかんだ可愛い弟なのだ。
「あんたも飲むでしょう?」
弟の分もコーヒーも入れて差し出すと、慎一もダイニングテーブルに腰掛けた。姉弟の団欒のひと時。
何気ない会話を少しの間した後、
「あんた、週初めから眠そうね」
「…昨日はちょっと遅かったからね」
「その様子だと、あの後ずっと部屋で作業してたみたいね」
「…まあ。あんなことがあって何事もなく眠れる姉さんや母さん、志藤の方がどうかしてるよ」
“どうかしてる”という評価に嬉しくなりながら、悪戯っぽい笑みを浮かべると、
「あら、悠子さんはそのメンバーから外すの?」
「なっ…」
「悠子さんは昨夜はよく眠れたかな。それとも、あんたと同じように、眠れない夜を過ごして、今頃眠気を隠して仕事してるのかしら」
「…」
「冗談よ、冗談。揶揄って悪かったわ」
ムスッとした弟を笑いながら宥める。弟を揶揄うのをどうしてもやめられないのは自分の悪い癖だが、どうも楽しくてやめられないのだ。
「私だって“余韻冷めやらぬ”って感じよ」
慎一に同調しながら、
「あんな濃厚で豪勢な宴。なかなか体験できるものじゃないもの」
「…かなりの枚数撮ったし。見返すだけでも一苦労さ」
「しかも、都度手が止まっちゃって。引き込まれちゃうのよね」
まるで弟も同じだろうと言わんばかりに断定的な口調で言った。慎一は否定せず、少し間をおいて、
「想像以上だよ。量も、それから質も」

慎一が自室へ引き上げた後、二杯目のホットコーヒーを淹れて。ノートPCのディスプレイに目をやった。

着替え終わった女たちが一階の廊下に出てきたところを捉えた写真。ユニタードに身を包んだ三人組。
自分だけはノリノリで、ママは無表情に努めているけど、隠しているのは羞恥かそれとも興奮かしら。悠子さんは気恥ずかしさが如実に顔に出ているけれど、それはそれで可愛いじゃない。ただでさえ抵抗のある衣装を着させられて、着替え終わって出た途端にカメラを向けられたらそりゃそうなるわよね。その点、私もママももうそんな悪趣味な遊びに慣れきっちゃったということかも。まあ、“本番”に入っちゃえば、私たちと引けを取らないんだから。流石はママが認めた女だ。そこにリスペクトを込めて、紫二人という布陣になったわけだが。
流石にレディー達の更衣室にカメラマンを置いておくのはデリカシーがなさすぎると思って廊下で待たせておいたけど。まあ、私が部屋内に隠しカメラを設置しておいたのもマナー違反か、と独り笑う。
わざわざ一階のゲスト・ルームを着替え部屋にしたのは我ながら良い判断だった。空き部屋になっている二階の書斎を使うことも考えたが、隣の部屋で着替えてくるだけでは味気がない。こういう催しは前座があってこそ愉しいのだから、できる限り伸ばす努力をしないと。
自画自賛になるが、自分も含めてこのレベルの女性陣を集めて、こんな豪勢なハロウィンパーティーは他を探しても見つかるまい。

ガランと広い廊下をわざとらしく忍び足で進む自分の姿。それにつられたかのように、後ろに続く二人の足取りも慎重そうに見えるのがまた可笑しい。
そういえば、ママと志藤のセックスを盗み聞きしに向かうときも、女スパイのような気分だったことを思い出す。あの時は、バスローブに酒瓶とグラスを抱えていたっけ。これから起こることを想像して一人テンションが上がっていたからそれどころじゃなかったけど、改めて状況を思い出して可笑しくなった。それに較べると、この写真に写っている三人組の方が余程様になっている。

玄関ホールを抜けて、東側階段を登っていく三人組。まるでスチール写真のような出来という印象だった。カメラマンは一人しかいないから階上からのアングルを撮れていないのだが、これはこれで“潜入”に密着している感じがあって良い。我が家ながら、この立派な家の造りも雰囲気と調和が取れている。

二人並んで登るには窮屈な階段。自分、ママ、悠子さんの順に登っていったから、カメラマンからの視点では、最後尾の悠子さんがアップになってしまうのは当然なのだけれど。“客人”に遠慮してわざとフレームから外したり、ピントを合わせないといったことはせず、むしろこの極めて貴重な瞬間を逃すまいといった気概すら感じる。我が弟ながら、やるじゃない。それでこそ、この宴の記録係に相応しい者だ。
だけど、たとえばこの写真。階下からやや急角度で見上げた悠子さんのヒップ、衣装がパッツンパッツンに貼りついている。これは、弟の持つ“執拗な冷徹さ”によって撮られたものなのか。それとも、彼が内に秘めた女性への憧れと倒錯の色が入っていないだろうか。もしかすると、また一つ、弟に道を踏み外させてしまったかもしれない。

部屋の前。ドアの前で、三人が息を潜めて、開けるタイミングを見計らっているように見える一枚。この先に待つイベント。それは珍奇で甘美な、言葉に尽くせぬ享楽。
あのベッドを買ってもらって良かった、ふとそう思った。部屋の広さに不釣り合いな、キングサイズの最高級ベッド。元々は“三つ巴”の舞台として、プロのママに選んでもらった(選ばせた)ものだったけれど。この夜、さらにもう一人加わって、四人(しかもうち、男一人と女二人は大柄な体格だ)。そんな男女が酒池肉林の乱痴気を繰り広げるにはあれくらいのキャパシティは必要だ。

ボディスーツを纏った三人組。これでもかと言わんばかりに肉体のメリハリ、曲線を強調するデザイン。歳不相応なところがまたいいのだ。他にもハロウィンらしい仮装の選択肢はあったのだろうが、やはり衣装を選んで正解だったと思った。
自らの歪んだ癖を自覚しながらも、“せっかくだからそこに設定を脚色してみてはどうだろう”と妄想を膨らませてみる。

世界を股にかけて、稀少なアイテムを狙う大泥棒。同時に、その美貌と肉体で悪漢どもを骨抜きにするという義賊の面も持ちあわせたヴィランズ。ただのヒロインよりもよっぽどセクシーで魅力的じゃない。
でも、ママも悠子さんもあのお堅さとのギャップが魅力なんだから、そこの設定が少し難しいわね…あの美貌だし、いっそ世界的女優ということにしておこう。まあ、それは仮のアイデアとして、また考えるとしよう。
こんなスーパーヒロインが二人も並ぶと、三人目の自分の存在感はだいぶ落ちてしまう。そこは悔しいが止むを得ない。そうなると、自分の女賊内での立ち位置は諜報と言ったところか。結局、女スパイという役割に戻ってきて。これは自分にぴったりだ。
主演男優である、我が快楽の主の設定も考えなければ。“標的”となるからには、一応大富豪ということにしておこうかしら(実際は違うが)。好色漢なのは申し分もないから、女賊が成敗する対象にもピッタリね。
撮影係の弟をどの立ち位置にするか迷うが、こちら側のアシスタントには自分が既に配役されているし…本人は不満かもしれないけど、“標的”の側についてもらうとするか。まあ、血の繋がっていない義弟ということで、細かい設定は今はいい。

現実世界ではママや悠子さんが男の“標的”になっていたのに、この妄想では男の方が女豹どもの“標的”になるのか。少なくとも、妄想の始まりの段階では、と気づいてニヤついてしまう。
そうだ。実は“標的”とサポート役の自分が裏で通じていて、という展開はどうだろう。そもそもこのイベントを考えたのも自分だし、そういう悪女的な役割もこの数年で板についてきたと自負している。このヴァイオレット・クィーンズを罠に嵌めるなんて想像しただけでゾクゾクしてしまう。

女賊という言葉も何となく好きだけれど。やはり呼称があるべきだろう。三人組のうち、紫の二人。昨日慎一とも話したが、猫どころの迫力ではない。もっと獰猛な肉食獣。成熟ぶりに賞賛(と少々の皮肉)を込めて、クーガーといったところか。しかし、それでもまだ迫力に欠ける。どこか軽くて薄っぺらい。
強い抑揚をつけ、無理矢理カタカナにして、クゥグゥァーズでどうだろう。うん、重量感が出て悪くない響き。飢えた牝獣たちに相応しい名前だ。

そんな馬鹿げた作り話を考えているうちに、随分と時間が経っていたらしい。気づけば手元のコーヒーは冷めてしまっていた。
時計に目をやるともう夕暮れ時だ。そろそろ夕食の準備を始めなければ。

***

部屋の灯りが消え、卓上のスタンドライトが机に向かう英理を照らす。
「何しているんだい?」
大きなベッドに寝転んだ志藤が大きな欠伸の後に眠そうな声で聞いてきた。
「忘れないうちにちょっとメモしておきたいことがあって」
手元のディスプレイに視線を落とし、タイピングをしながら答える。
「ゼミの課題?」
「そうではないんだけど。ごめんなさい、うるさかったかしら?」
「いいや、全く気にしないよ。悪いけど僕は先に寝かせてもらうよ」
「ええ、ごゆっくり。おやすみなさい」
「おやすみ」
言葉の通り、男は全く気にしていないようだ。まもなく聞こえてきた寝息を背に、英理は暫くの間、文書ソフトに文字を打ち込んでいった。

Pass

[153] Halloween 投稿者:XXX 投稿日:2023年10月23日 (月) 09時35分

そういえば、気づけば10月も終わりに差し掛かり、Halloweenの時期になっていました。
そのせいか、衝動的にまた書きたくなってしまいました。
短いですが、気の向くままに投稿させていただきます。(連投になってすみません)


余談ですが、怪盗姉妹が着ているアレ。
作者インタビューによると、氏はもともとボディスーツのつもりで描いていたのが、編集部がレオタードと呼び出してレオタードになったんだとか。
また、気になって調べたところ、アレはレオタードではなく、ユニタードが正しい呼び名のようですが、言葉の定義さえ変えて定着させてしまう怪盗姉妹、恐るべしです。

Pass

[151] 連続更新 投稿者:XXX 投稿日:2023年10月23日 (月) 09時29分

のいすかさん!入れ違いになってしまいました。
またも素晴らしい一枚をありがとうございます。
Bodystocking姿の怜子社長からの視線。ああぁ〜〜〜〜くぅぅぅぅ〜〜〜堪りません。ヤル気を刺激されます。
肩回りのシームに妙なエロスを感じてしまいました。

黒に染まる怜子社長シリーズ。社長は一体どこまでいくというのでしょうか。

第III章もナイスなサブタイトルもありがとうございます。Till Dawn、夜明けまで…って感じでしょうか。一体そこまでに何度頂きへ登りつめることになるのでしょう、現時点でNobody knowsです。
海外の小説っぽくてつい並べてみたくなります。

Lady in Black I - Affair in the Daytime
Lady in Black II - Dinner in the Evening
Lady in Back III - Till Dawn

さて、ビザールな怜子社長の姿にアテられて、4回目もまとまったので連投させていただきます。

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