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[157] 題名:Lady in Black - 黒衣の貴婦人III (3) & (4) 名前:XXX MAIL URL 投稿日:2023年10月27日 (金) 19時52分
志藤がコートを脱ごうとすると怜子がそれを手伝って。ジャケットから、シャツ、アンダーシャツを丁寧な所作で脱がせた。片手で男を抱いたまま、もう片方の手でベルトを緩める。器用にスラックスを脱がしにかかると、それを補助するように志藤も腰を動かす。志藤はずり落ちたズボンから足を抜きながら、“あの須崎怜子に服を脱がせてもらえる男は俺だけだろうな”などと優越感に浸った。
「貴方の膨らみ…すごく、いやらしいわ」
下着の上にくっきりと浮かんだ巨大な肉塊のシルエットは、悍ましいという表現の方が相応しいように思われたが。怜子はその異形のブツを愛おしそうに摩る。関係再開以来、幾度となく交わされ、日中にも同じようなやりとりをしたにもかかわらず。怜子は飽きもせず、畏敬の念を込めて愛撫するのだった。
その場にしゃがんだ怜子が両手で志藤のブリーフパンツをゆっくりと脱がせると。露わになった剛直が勢いよく跳ね上がった。
「ああぁ…」
いきり立つ若き熱情に感嘆の声が漏れ出る。その醜悪なシロモノに顔を近づけて、赤黒いグランスに唾液を垂らすと、いつものようにそのまま口に含むのかと思いきや、怜子はすぐに腰を上げて、片方の手を隆起へと巻きつけた。
不気味に色づいた逞しい男のシンボル。それに絡みつく白く品やかな女性美。指は細く長く、女性にしては大きな手であったが、それでも指が回りきらず、全く隠れもしないグロテスクな全容。潤みを纏った雄根に扱きを送る手捌きはねちっこく、卑猥さと共に練度が感じられた。
怜子は志藤と濃密な接吻を交わしながら、ナイロンに覆われた柔肌を志藤の身体に寄せる。ボリュームに満ちた肉体は押しこむようにして、志藤を壁側へと追いやった。
口吸いを解くと、怜子は少し頭を垂らして、男の逞しい胸板へと舌を伸ばす。
志藤は“おふっ”と変な声を漏らして、くすぐったさを堪えた。ピンと尖り始めた乳頭の周辺を、女の舌が軟体動物のように粘液を残しながら蠢く。女が上半身を屈めて、情をこめてじっくりと敏感なスポットを探るように舌を這わせる様は、雌奴隷が捧げる奉仕のようでもあり、女王が授ける寵愛のようにも見えた。
この魁偉な肉根に病みついているのは元より明らかであったが。己の屈強な肉体そのものにも溺れているのだ。筋骨隆々とした肉体。広い背中に硬い胸板。逞しい二の腕。割れた腹筋に引き締まった臀部、力強い腿。関係初期の頃、いや初めて関係を持ったあの夜からだろう。衣服を脱いで己が裸体を晒したときの驚いた反応。関係を深めていく中でも、抵抗の言葉とは裏腹に、剛健な肉体に肢体を絡ませてその存在を確かめたかと思えば、エクスタシーを極める折にはその熱風に吹き飛ばされまいと頼るようにしがみついてきた。これまで自身がモノにしてきた幾多の女たちもそうであったが。これほどに誇り高さを備えた才女であっても、決して例に漏れず。優れた牝ほど強い牡を求めるのは動物として仕方のないことだ。
途切れることなく続くすべすべとした質感を堪能するように、志藤は肉置が描く美しい曲線をアクセントをつけながら撫でた。人工的ながらもしっとりと温もりを帯びた手触りは、手入れの行き届いた素肌から感じる滑らかさとは違った趣がある。
“それにしても、この衣装をコートの下に着込んで公衆の面前に出るとはな。あの須崎怜子が”と内心独り言ち、二か所を同時に愛撫されながら悦に浸っていると、怜子は片方の脚を上げて、太腿で屹立を摩り始めた。
「おおッ…これは…」
怜子は器用に角度を変えながら、腿の側面や裏を使って新たな愉悦を与える。時折、意図せず両者の腿と腿とが擦れ合えば、滑らかなストッキングの質感がさらに志藤を酔わせた。だが、持て成しはまだ先があった。
普段、腿や下腹部までしか丈がないナイロン生地が、今夜は胸、そして手首までを覆っているという奇態の自覚が怜子を狂わせたのか。全身を黒に染めた美熟女は、興が乗ってきたかのように。豊満な肉体をくねくねと猥雑に踊らせて、胸部や腹部を男の肉体へとすり寄せる。かと思えば、くるりと向こうを向いて、むっちりと肥えた巨臀を怒張へとあてがって、のの字を描くように振りたくってみせた。
直接的な肉と肉との密着と違った、極薄の繊維を通した豪勢な触れあい。志藤は全身に浴びる無上の感触に感嘆しながら、
「怜子社長…こういうフェティッシュなプレイは新鮮ですね」
志藤の言葉に一呼吸を置いた後、
「…ええ…想像以上に…」
自らが作り出した新たな倒錯的趣味に酔っていることを怜子も否定しなかった。
再び怜子が向き直って唇を寄せると、互いの口舌が戯れる。部屋に響く淫らな口吸い音。
ぴっちりとしたボディスーツを纏った女。対照的に裸体を晒した男。もしも窓の外から覗けたならば。もつれあった二つの彫刻的な肢体は、まるで舞踊を舞っているかのようにも見えただろうか。妖艶で情熱的、そしてビザールなダンスを。
戯れが暫く続いた後、ここまでリードを取ってきた怜子の方が、
「ベッドに行きましょう」
と促した。
怜子はヒールを脱いでベッドへ上がると、ヘッドボードに背を預けると、両手を差し出すようにして志藤を呼ぶ。
「こっちへ来て」
志藤もベッドに上がり、言われるがままに怜子にもたれかかると、怜子が後ろから抱いた形となった。
無言のまま、怜子は己が唾の雫を志藤の口内へと垂らした。唇を重ねると、すらりとした指が志藤の乳首を捏ねくりはじめた。
「可愛い…こんなにして」
いつもとは立場を逆にした、女の戯言。先ほどまでの舌での玩弄に志藤の乳頭は濡れて、ピンと尖り立っている。その周辺には、うっすらとルージュの痕跡。
塞がれた志藤の口から“ううむ”とくぐもった声が出ると、怜子は冷ややかな笑みを浮かべて、肉感的な両脚を志藤の腰へと巻きつけた。そして、足裏で屹立を挟むとそのまま扱きを加える。
「おぉぉ…」
志藤が漏らした呻きは驚きと共にどこか歓迎の色がこもって。それに呼応するかのように、怜子は足指で亀頭の部分を弄ってみたり、カウパーが染みたナイロン生地をアクセントをつけながら肉茎へと擦りつけた。
ピトピトと胸部の蕾をタップしながら、じっくりと股間の隆起を足で愛撫する。
断続的に口づけを交わしながら、己が四肢で捉えた獲物の肉体をチラチラと見やった。逞しい割れた腹筋に目を奪われると、乳首を弄っていたのとは別の手を伸ばして愛おしげに撫でまわした。
羽交い絞めのような形でホールドされた志藤は、両脚を左右に投げ出して、ベッドの上でみっともなく大の字の形になっている。珍しく守勢に回った志藤は天を仰いで、身に受ける新奇なプレイがもたらす快楽に浸っているようだった。
「ああ、社長の足で弄ばれるなんて」
「こんなので悦ぶなんて…やっぱり貴方変態ね」
先ほどにも増して熱を帯び強張っている男性器。それを蔑むような言葉を投げかけながらも、行為を主導する攻め手。
「社長にそう言っていただけるのも光栄なことですよ」
普段とは逆の役割ながらも、その流れに身を任せ、志藤は受け身の悦を享受することを選んだ。
「この脚も…社員の注目を集めてるのでしょう?」
「ええ…若手にも…中堅社員にも。こっそり私の脚ばかり見てる不届き者がいるわ」
冷徹に切り捨てるような口調で、特定の社員の存在を示唆して、足裏で挟んだ男性器への扱きを強める。妄想の中の不埒な社員たちへ仕置を与えるかのように。剛直を左右に倒すと、熱く滾ったそれはビンッと勢いよく起き上がってくるのだった。
「気づいていないと思っているのでしょうけど。気づいているわよ」
そう耳元で囁いて、志藤の首元に垂らした大粒の唾液は、ツーと滑るようにして下半身の方へと流れていく。それを器用に足指で掬うと、潤いを増した爪先を亀頭へと擦りつけた。ナイロンの皮膜がぬめりを帯びて、新たな快楽へと志藤を導く。色情に精通した志藤が更なる呻きを漏らし、またも天を仰いだ。足指や足裏を通して感じられる強度と熱量は一段と増しているように感じられた。
「足で擦られて勃起するなんて、とんだ変態だわ」
先ほどよりもいっそう軽蔑の色を増した声が耳元で囁くと、温い吐息が耳へと当たって。続いて生暖かくぬめった感触が志藤を襲った。突然の口舌による襲撃に志藤は思わず身を捩らせた。
その姿は、若いツバメを手玉に取る成熟した女のそれであった。元々は愛人への奉仕のため、若い競争相手に勝つために修めたはずの技巧は、今では怜子自身がその深みに取り憑かれ、己が好奇心を満たすために更に学びを深めているフシが見て取れた。
「ああぁ…社員たちは泣いて悦びますよ。僕が受けた仕置きを社員たちが知れば嫉妬に荒れ狂うことでしょうね」
その言葉に、嗜虐心が煽れたのか。冷たくも妖しい視線で志藤の眼を見つめて、
「貴方もその一人だったでしょう?」
「ええ、そのときは。今では…幸運にも…今は怜子社長に認めていただいた唯一の男ですがね」
「そうね」
そう言うと、予め置かれていたと思われるポーチを枕元から手に取って、中から徐に黒い棒状の物を取り出した。
「ご褒美よ」
それは志藤には見覚えのある代物だった。
模造ペニス。無駄な装飾はついておらず、シンプルながらも筋が生々しく浮き上がってなかなかにリアルな造りであった。ただ、クリアブラックという色合いは全く“本物”とは似ても似つかなかったが。
サイズはかなり大きめで、日本人の平均的な男性器のサイズを遥かに上回っているだろう。男根だけでなく袋まで付いており、裏側は吸盤になっていた。
この性具の存在を志藤が知ったのは、割と最近のことだった。
英理を情事のパートナーとして選んだ夜、“たまには気分を変えて”という理由で英理がローション・プレイを提案してきた。そのとき、ふと義母の“処女”を奪った夜のことを思い出した。ドレッサーの奥の方に、義母が“何か”を隠していたことを。
そして、あくる週末。怜子をプレイメイトとして選んだ際、そのことを尋ね、ドレッサーの中身を知ることとなったのだった。その隠されていた品のうちの一つがこの張り型だった。
『あの空白の期間、社長はこれで自分を慰めてたんですか?』
志藤の直截的な質問に怜子は首を振って否定した。
行き場を失った肉欲を解放するために、“贋物”で自らを犯す女社長の姿にも興味があったが。健気にもその言葉は本当らしかった。
『となると、もしかして“トレーニング”用ですか?』
今度は押し黙って、否定もしなければ肯定もせず、目を逸らしたのだった。
フェイクを志藤の鼻先に差し出すと、怜子は圧倒するような目つきと物言いで
「咥えて」
その命令にやや困惑する志藤に、勢いのままに吸盤の方を咥えさせる。
黒づくめの衣装に身を包んだ怜子は、まるで性の魔女に憑かれたかのような妖艶な目つきを向けて、
「この使い方が知りたいんでしょう?見せてあげるわ」
そう言うと、志藤が咥えた部分の近く、根本からベロリと舐め上げていく。
それを二度三度繰り返して、亀頭に長い舌を絡みつかせると、そのままゆっくり口唇を被せた。
いつもは股下で行われている口戯は、まるでデモンストレーションでもするかのように、言葉通り眼前でじっくり時間をかけて演じられた。
やがて、徐々に呑み込みを深くしたかと思えば、それをゆっくりと抜いていく。ストロークの度に、竿が見え隠れし、セクシーな唇は徐々に唾液に塗れていく。
鼻孔を拡げ、鼻の下を伸ばし、シリコン製の肉棒を咥え込んだ顎下には二重三重に皺が寄っている。アップで見るには憚られるような無様に崩れた美顔。
目一杯まで顔面が接近すれば、フガフガとはしたない音と鼻息が顔にかかる。少し間隔を空けて、喉奥から漏れ出る汚らしい嗚咽音。性具と唇の隙間から滲み出た泡ぶくが顎を汚す。
酔っ払った若者がコンパで行うような、極細の棒状のお菓子を両端から男女が齧っていくお遊びを連想させたが、それは似て非なるもの。極太の模造ペニスを用いて、至近距離で演じられる擬似フェラチオ。
女王の美顔とセクシーな唇がまさに目と鼻の先で近づいたり、遠ざかったりする様は圧巻だった。その迫力にただただ圧倒されながら、こんな悪趣味な発想を怜子の方から思いつき、実行してきたことに、志藤は驚きを禁じ得なかった。
「驚きましたよ」
口からディルドを取り除かれた志藤が感想を述べると、怜子は無言のまま後ろからの抱擁を崩して、そのまま志藤を寝そべらせた。その上に、怜子が乗り上がって、手に持った張り型を再び志藤の口へとやった。
志藤の両手首を掴んで身動きを取れなくすると、覆い被さる形で淫戯を再開する。情熱的なものであっても、互いを求めるようなキスであれば、恋人同士の愛欲の交換と言えるのだろうが。今繰り広げられているのは、肉食獣が仕留めた獲物をひたすらに貪っているかのような光景。
女豹の口から溢れ出た涎は重力に従って、ディルドを伝って流れ落ちる。奇妙な轡を咬まされた被食者の口回りをみるみるうちに汚していく。
肉欲を沸き立たせた黒豹は、男の丹田のあたりに腰を密着させると前後にのたくり始めた。だが、履いたままの下着は求める快楽を妨げた。
直截的な刺激を受けることができないもどかしさゆえに、動作は大きなものとなり、反り立った本物の方が怜子も巨臀にぶつかった。
舐めしゃぶっていた模造品を口から出すと、スライドするように自身の下半身の位置を志藤のそれの方へと動かして。下着の上から素股を行う。
「あッ…アッ…ああぁ…クゥゥ」
股間に貼りついた薄布を横にずらしさえすれば、すぐにでも望みのものは得られるはずだったのだが。怜子は何かに抗うかのように、その動作には移らず。切なげに喘ぎながら、遂には腰の動きを止めると、ゆっくりと立ち上がった。
不安定なベッドの上でバランスを取りながら慎重に、志藤の頭部を跨ぐ。股下を見下ろすと、股の間の男は口こそ塞がれながら、眼は好奇心に満ちていて。
秘部を覆い隠したショーツを横へとずらすと、垂直に勃った人工の逸物目がけて、ゆっくりと腰を下ろした。