[17] ありがとうございます 投稿者:管理人ポチ 投稿日: 2023/08/24(木) 07:47
通りすがりさん、書き込みありがとうございます。
そうですね。過去の作品紹介、なんらかの形で読めるようにしたいと思います。
多分、簡素な形式になると思いますし、しばしお待ちをといつものお願いをすることになりますが(スミマセン。
遠くなりし昭和のあの昂奮を、なんとか残していきたいですね。
[16] お世話になります 投稿者:通りすがり 投稿日: 2023/08/15(火) 16:57
管理人さま、お世話になります。
旧掲示板が見れなくなりましたので再掲で結構ですので作品紹介を
アップいただけると有難いです。
扇チルドレン様もご来訪されましたので嬉しく思います。
昭和の時代も遠い昔になりましたね。
[15] ありがとうございます 投稿者:管理人ポチ 投稿日: 2023/08/13(日) 02:43
扇チルドレンさん、おひさしぶりです! 書き込みありがとうございます。
投稿の反映が遅れまして申し訳ありません。
また、移転により、御面倒をおかけしました。
御覧のように活発とはいえない状態ながら、存続だけはさせておきたいと、こちらにて運行しておりました。
まずは、書き込みをいただきまして感激です。また、たまには覗いてやってください。
通りすがりさん、レスもつけず、御無礼をお詫びいたします。申し訳ありませんでした。
本当に酷暑が続きますね。皆さん、御自愛くださいますよう。
[14] ようやく見つけました 投稿者:扇チルドレン 投稿日: 2023/08/11(金) 12:25
一時、掲示板を見失っておりました。再発見できてうれしいです。
[13] 相変わらず暑いです 投稿者:扇チルドレン 投稿日: 2023/08/09(水) 14:31
暑い日々、熱い掲示板であってほしいです。
[12] 心配してました 投稿者:扇チルドレン 投稿日: 2023/08/09(水) 14:30
一時、この掲示板が検索にひっかからなくなっていて、心配していました。復活しましたね。
[11] 暑い日が続きますが 投稿者:通りすがり 投稿日: 2023/07/30(日) 19:05
暑いですね
皆様いかがお過ごしでしょうか
[10] 再掲載いたします 投稿者:管理人ポチ 投稿日: 2023/01/22(日) 12:23
雨月さん、書き込みありがとうございます。返信おそくなりまして申し訳ありません。
確かに、最終パート以外は読めなくなっていますので、まとめて再掲載いたします。
ただ、くみ子の描写は少なく、期待外れになってしまうかもしれません。
三十八歳の未亡人・司美和子は高校生の娘くみ子と二人暮らし。
特許事務所の事務員として勤める美和子は、時おり勤務後に「アルビノ」という場末の酒場を訪れます。
〈アルビノ〉は花井という大学生が経営してい、大学生達が女を買う場所である。暴力団の介在しない、一種のコールガール周旋機関である。
「やあ。思い出したように現れましたね」
薄暗い奥で人影が動いて、白い歯だけが光って見えた。
「私の顔が分かるの?」
と、美和子は言い、少しおどけて手さぐりでカウンターの椅子を探した。
「暗いこと、ほんとに」
「貴女はレモンの匂いがしますからね。それで分かりますよ」
~中略~
「貴女の場合は、お金よりも若い男の愛撫が欲しいのでしょうね」
と、からかうように花井はそう言った。
それから、たたみかける口調で、
「今夜もまたあのけだものをお世話しましょうか、司さん」
「けだものって、有馬さんのこと?」
言って、美和子はふっと眸を閉じた。そしてはじめて甘い紫煙をふかく肺に入れた。
「有馬は貴女を抱いてみて、たいそうヨカッたらしい。ひじょうに会いたがっていますよ」
「あの人は残酷なことをするから嫌よ。たしかにけだものだわ」
美和子は薄目をあけて向こうの壁を見つめた。
明かりの澱んでいる壁面に、コローの〈真珠の女〉の複製画がぼんやり白く浮かびあがっている。この絵の他には装飾品らしいものは造花一本見当たらなかった。
「貴女のヒップがいいんだってさ」
と、含み笑って花井が言う。
「誰が言うの、そんなこと」
美和子はうすく紫煙を吐いて、もみじに染まった頬に掌を当てた。
「もちろん、有馬が言うんですよ」
「……私、帰りたくなったわ」
と、美和子は呟いたが、その口とはうらはらにアップに束ねている髪をおろして、長くしなやかに背にすべらせた。高二の娘を持つ母親だが、髪はみずみずしく黒く、背に垂らすと三十前の女のように若返って見えるのだ。
この導入部の妖しいムードを伝えたくて、濡れ場でもないのに引用が長くなってしまいますが。
美和子と花井が、そんな会話を交わしていると、ちょうど件の大学生、美和子に執心しているという有馬が来店します。まあ、小説前半の責め役です。
有馬は黙ってカウンターへ寄って来ると、美和子の横に岩乗そうなそのたくましい肉付きの腰を据えた。
「このひと誰だったかな」
と、美和子の横顔をのぞきこんだ。
「今晩わ……」
美和子は眸を伏せてちいさく頭を下げた。
「ハイ、今晩わ、ママさん」
有馬のその言い方は、齢のひらきを皮肉にからかうようなふしがある。
「嫌だわ、そんな呼び方」
美和子はふっと吐息をついて、その色白な艶麗な頬に紅味を差した。
「酒もジュースもいらねえよ」
と、有馬は花井にむかって笑って言った。
美和子は新しい煙草を手にして、
「今日、ひさしぶりに来たのよ。でも、特別貴男に買われたいと思ってやって来たのではないわ。貴男のように女の躯を残酷にもてあそぶ人、きらいよ」
「俺はあんたを買うぜ。客をえりごのみすることはタブーの筈だぜ、美人のママさんよ」
十八も年下の大学三年生のこの若者から、今夜もまたサディスティックに肉体を責められることであろうその予感に、恐怖にも似た戦慄を感じながら、司美和子は花井がこしらえたカクテルを飲みほし、ほんのり目もとをうるませて立ち上がると、有馬の胸に抱かれてフロアでチークを踊りだした。
「体が熱いわ……」
豊かな双臀の肉のまろみを抱かれて身をくねらしつつ美和子はそっと囁いた。衣服をとおして美和子のそけい部に触れる若者の腿は熱く、もう淫らに硬く張ったものが力強く美和子の太腿のあたりに接触するのだ。
「今夜は浣腸しようかネ」
ぼう張している熱鉄を押しつけて有馬は小声で言う。
「あんたの色っぽい白い尻はグリセリン液をたっぷり注入してやりたいネ。どんな顔をして苦しむか、それが見たい。いいだろう、ママさん」
はたちの若者の顔は汗ばみ、眼は燐が燃えるように暗くかがやき、声はたぎった。
「どうして私をいじめるの……」
美和子は右手を上にあげて彼の首に巻きつけ、その柔らかな腹部を密着させて左右に尻を揺すりながら、
「アア……」
と、息を吐いて眸をつぶった。愛らしい形をした象牙色の耳朶が桜いろにほてり、瞼が濡れてきている。
と、情欲の滾りを覗かせながらも、予告された変質的な責めへの怯えと、はるか年下の若者の傲岸な態度への反発から、帰ろうとする美和子でしたが。苛烈な頬打ちの暴力によって止められると、諦めたように従順になって、店の二階へと連れていかれます。
美和子は立ちどまって、壁に掛かっている鏡に顔を写した。
ぶたれた右頬が赤く腫れている。白い柔らかな皮膚に男の掌型がくっきり捺いて、まだデンキがはしっているようにひりひりと疼いている。しかし、その片面鮮紅色の顔は、妙に凄艶だった。艶しい――美和子自身そう感じた。なぜか妖しい官能のときめきが胸にあって、美和子はそれを意識した。
笑むように柔らかく司美和子の美しい漆黒の瞳はうるんで、
「どこで浣腸するの?」
囁いて、大学生の手を握った。指をからめて、握り締めた。
「観念しましたわ、わたし」
夕日のように紅く美しい顔を染め、美和子はにわかにわなわなと身を震わせた。
「私、大学生が好きよ。仕方がないわ」
「有馬治郎が好きだと正直に言えよ、ママさん。あんたはね、この僕に惚れているんだろう。正直なところ、ひどいことをされても僕が好きなんだろう」
そうかも知れない――と美和子は思うと、ぐったりとした、けだるい甘美な気分に包まれた。
「いい尻してるよ」
と、有馬が嗤って尻のまるみを撫でてくると、美和子はおののきながら、抵抗を失って心が麻痺していくようなマゾヒスティックな気分に襲われ、それに酔った。
「有馬くん、トイレに行きましょう。トイレでしゃがませて、かんちょうして頂戴」
妖しい情感の奈落へ落ちこんでいくその落差のはげしさを美和子は意識した。
「嫌だわ、私って……」
泣き出しそうに細い眉をゆがめて、「有馬くんが好き」とうわずった声で本音を吐いた。
そのひと言は、たしかに胸の中のものを吐露した真率なひびきがあり、「言ってしまったわ」と燃えるように頬を紅潮させ、三十八歳のこの中年の美女は少女のような可憐な風情を帯びて撫でられる尻をよじった。
「私のヒップ、そんなに魅力的なの」
その甘美にときめくバラ色の顔や優腰のうねりが壁の長方形の大鏡に写っている。そして、その汗ばんだ肌からはレモンの香りが漂っている。
このあとトイレでアナル嬲り(葉巻責め)と浣腸を受けた美和子は、店外デートへと連れ出されます。
有馬が美和子を連れこんだのは、薄汚れたピンク映画館でした。
〈アルビノ〉の外で、美和子が大学生とつきあうのは今夜が初めての事だ。けけ値なくその私的な時間外デートはこれが初めてだった。そして、映画館のシートで男から尻を撫でまわされるのは、元高級官僚の妻であった司美和子にとっては、生まれて初めての受動行為なのだが、
「若い女の子のヒップの方がずっとよいでしょうに……」
と囁いて、媚びるしなでむちむちと腰をくねらせた。
「もうおかんちょうされたのですもの、仕方がないわ、どうされても……」
肌が汗ばんでいるのだろう、暗やみの中で美和子の躰はレモンの匂いを漂わせている。レモンとおんなの蜜の匂いとがまじり合ってふわっと甘く鼻先に漂って来ると、有馬は昂ぶってやにわに絞めつけるように美和子の細頸を抱き、唇を吸って来た。首を絞められる息苦しさに美和子は低く呻いて舌を絡ませながら、けだものの荒々しさを感じ、いまさらのようにこの若者のサディズムの血の濃さに胸が揮える顫えた。
「ふるえているネ」
肉の薄い、形のいい臙脂の唇を存分に吸って、アニマルの眼がぎらぎら光り、美和子のスカートをまくりあげるとすばやくパンティをむしりおろした。美和子の尻が仄白く浮かび立った。
その脂肪のまるみをぎゅっとつかんんで、
「犯す」
と、有馬が言ったとき、美和子は彼が映画館に誘った目的を察した。猟奇的なサディスティックな気分を得るために映画館という場所を有馬はえらんだのだろう。
「私、おしりを剥かれているのね……」
しっとりと瞳をうるませ、美和子はよわよわしい微笑をこぼした。少女のように可憐に皓い歯こぼれて光った。
「どうやって犯すの?……」
~中略~
「立て」
と、有馬は言う。
「はい……」
美和子は裸の腰をもたげて、言われるまま有馬の膝のうえにうしろむきに白い尻を据えたが、場内に人目を怖れてがくがく膝がふるえた。
「いやだわ、こんな場所で……」
「ママさん、尻を上げろ。コールガールのくせになにも知らねえんだな」
「あなたは大学生のくせに淫らなポーズを知り過ぎているわ。それにほんとに残酷よ」
「葉巻のけむりを吸い、浣腸され、汚ない物までここから出して見せたんだぜ」
「分かってるわ、言わないで……」
美和子は泣きそうな声で囁くとそっと腰を持ち上げて双丘を浮かし、前の空席の椅子に縋りついた。
「こ、これでいいでしょう……」
「ウフフ、まったくいい尻してるぜ」
含み笑って、ズボンのチャックを引く音がひそかにひびくと、たくましい硬起が熱く餅肌の白い臀裂の深みに接触し、瞬間美和子は瞑目してうしろに顔を反らした。
「ああ……」
優婉な三十八歳の美女は若いアニマルのぼうちょうした熱い兇器を収容して、眉間に深いたてじわを刻み、しだいに、臼を挽くように白い腰を舞わしだした。
「まだなの……」
周りに人の頭が幾つも浮かんでいる映画館の椅子は、犯される美和子に異様なマゾヒズムの情感をみちびきだし、妖しいばかりにどろどろにぬれそぼってもう気が果てようとしている。
「色っぽいケツだぜ」
と、若いアニマルの歯がうしろから鋭く臀肉を噛むときに「よしてえ!」美和子はついに堪え切れずに激しくのぼりつめて、狂熱的な腰の舞いを舞い、そのあとは倒れそうな昏いめまいに襲われた。
「おねがい、早くすまして……苦しいわ」
息子のように若い大学生の、その残忍な淫らな律動が、執拗に疲れ切った美和子の重い腰をゆさぶりつづけている。
「ママさん、しっかりしろい、やけに尻が重たくなりやがって」
「許してよ、もう……死ぬわ」
気が絶え入って、蚊の鳴くような声で哀願する美和子は、ただ人形にように腰を揺さぶられつつ、ぐらりと頭が傾いて、おどろに乱れた黒髪の藻の中から死んだ冷たい瞳をのぞかせた。
このあとも有馬は疲れはてた美和子を解放せず、食事に付き合わせ、自分のマンションに連れていきます。鞭打ちや浣腸で散々に美熟女の臀を嬲ったあと、残虐にアナルの初花を奪います。
小説中盤で、美和子が〈アルビノ〉に所属するようになったいきさつが語られます。それは務める特許事務所のかつての同僚で、いまは所長の後妻におさまっている奈々という女が切欠でした。
奈々という名で、美人というほどではないが、その名の持つ雰囲気に叶う媚めいた色気が容姿に漂っていた。美和子に〈アルビノ〉を紹介したのはこの女だった。
未亡人の肉体の不満を若い大学生の男たちによって埋められ、同時に結構な副収入を得られるという奈々のその誘いの言葉は、魔力を帯びた。奈々は美和子よりも三つ四つ若い年齢だったが、過去に三度の離婚歴があり、うわべはおとなしい事務員を粧いながら、心の底では人生を投げ出しているような退廃的な凄みがあった。
「大学生はいいわよ。知的でサ、そして若いから一人で何度でも挑んで来てこっちの躰をくたくたにしてくれるわ。順番に三人位から犯されてごらんなさい、感極まってこの世の天国だと思うわ」
所長が居ないとがらりと人が変わって事務所の中でそんな言葉を口にして新入りの未亡人である美和子を誘惑し続けた。奈々が執拗に美和子を誘惑し続けたのは、そのことを話題にするたびに美和子の心が揺れうごくのがよく見えて、奈々は面白かったのだろう。自分の吐く言葉がこの優雅な美しい元官僚の妻のこころをどんなに波立たせどんなに呪縛していくか、その効果が池の波紋を見るように見えて、奈々は愉しみつつ徐々に美和子を水際まで追いつめていき、美和子はついに或る日、退社時刻に、
「紹介してください」
と、奈々に言ったのだった。
まさに美和子にとっての“逢魔が時”といった経緯の描写が秀逸で印象に残っていたため、紹介してみました。
責めの場面より、こんな場面ばかり引用しているのも、偏りすぎかとか思いますが。
後半では責め手が交代します。有馬と深間にはまる美和子に、〈アルビノ〉の主催者花井が「もっといい男を紹介しましょうか」と持ち掛けます。
「有馬みたいなのに本気で惚れてしまったらだめですよ、司さん」
花井通美は並んで腰をおろすと、口を尖らして葉巻の煙をふわっと吐き、そろりと美和子の尻を撫でた。
「あら……」
美和子は驚いたふうに眸を張った。
「花井くんも私のおしりにさわるの」
つややかに黒い瞳がきらめき、その目もとにほんのり媚笑を滲ませて、
「あなたが私の躰にタッチするのははじめてね」
言って美和子は、撫でられるその豊美な双臀をむちむちと揺すった。
「もっと撫でて……」
「ねえ、司さん。男にエイナスを捧げるのだったら、もっと沢山お金が取れますよ」
花井は妙に冷静な口調で、有馬に熱をあげるのはほどほどにして、もっと実益を考えろと言い、わらって美和子の尻の肉をばしばしと撲った。
「ねえ、有馬からきびしく調教されたエイナスを魅力の源泉にして、お金持ちになりませんか」
「なんだか私、エイナス奴隷みたいね……」
~中略~
「アナルセックスはすてきですか」
顔を寄せて、彼は小声で言う。
「いい?」
「いやよ、そんなことをきいちゃ……」
思わず、美和子は顔を火に染め、哀艶な色っぽいうるんだ眸で花井の顔を見返した。
「有馬くんから何もかもよーく聞いて知ってるくせに」
「失神するそうですね、貴女」
「だって苦痛なんですもの……」
美和子は手を口にやって、そっと人さし指を噛んだ。A感覚の苦痛を悦ぶ女にしてしまった男は有馬治郎だ。二人の仲はすでに、金銭の介在する客とコールガールの関係を超えた特殊な密度が醸成されているのだが、今夜美和子はその有馬を裏切ろうとしている。
「帰りたい」
言って、また指を噛む。
「何を言いますか、いまさら」
「雪だなァ」
ぽつりと、運転手が声を出した。
引用が半端で、最後の部分が唐突になってしまいましたが。雪の降る中をタクシーで新たな客の家へと向かったのです。
有馬への想いを残しながら、美和子が花井の誘いに乗った背景としては。この日、前回の紹介で触れた奈々という元同僚と顔を合わせ、いまは所長夫人におさまって取り澄ました顔で接してくる彼女と堕落した我が身を比較して心を荒ませていたところに付け込まれたということでしょうか。当然、大金にひかれもしたでしょうに、有馬にいくら惚れこもうと未来はない関係だという虚しさもあったのでしょう。
紹介された新たな客は香月という金貸しを営む三十代半ばの男で、美和子には面識のある相手でした。金貸しになる前は、地元の中学で英語教師として勤めていた経歴があって。
「司くみ子のママだね、ウフフ」
咽で、男は笑った。
「わしの顔を覚えているかい、くみ子が中学生の頃、わしは一度父兄会であんたと会って話をしたことがある。一度きりだったが、お前の美しさには参ったよ」
ひと足男はあゆみ寄って、驚きに声を失っている美和子の細越を抱き寄せそのむっちりと張っている双眸(註・たぶん双臀の誤植)のまるみを撫で、「かわいがってやるぜ」と二指をめりこませてアナルゾーンを愛撫するのだ。
「いいケツしてるじゃないか」
「香月先生――」
美和子は思い出したその名前を口に出し、
「く、くみ子の恩師ではありませんの……」
「それがどうしたんだよ。娘の恩師だったら悪いのか。今のあんたは夜は娼婦にヘンシンする女じゃないか。しかも有馬から特別の調教をされてうれし泣きしているんだろう。言っておくがな、有馬も、そしてこの花井も中学時代のわしの教え子だ。くみ子もこのわしから一年間英語を教わったのだが。わしはあの人形のように美しい少女が、いつか宿題を怠って来たとき、尻を叩いて折檻したことがある。廊下に連れ出して、窓の方を向いて立たせてな、スカートのうえから柔らかい尻をバシバシ叩いてひそかに愉しんだものだ」
いかにも“悪役現る”といった登場の仕方で。物語の先行きを予感させる科白を吐く香月。
ちなみに、三十代という年齢は今回読み返して発見したのですが、口調や貫禄からもっと年配の設定だと思いこんでました。
香月は独身暮らしの家の中に美和子を引きこみ、花井の前でさっそく嬲りはじめます。
読み返して、この香月は扇作品の責め役の中でも、かなり言動がゲスだと感じました。他作品の悪役より、もっと露骨に下卑ていて、そのせいか全体的に会話部分がやや芝居じみた遣り取りになっているように感じました。
最初から香月は、かつての教え子であるくみ子への欲望を隠そうとせず、美和子を責め始めるより先に「くみ子を呼べ!」と恫喝します。
「くみ子を呼べ。娘を呼べ」
と、酒臭い熱い息を吐いて美和子の尻をつねるのだ。
「呼べ!」
「香月先生、それだけは嫌……」
細身の美和子のわなわなとした躰の震えが、心臓の鼓動とともに香月の掌に伝わり、レモンのような汗の匂いが白い頸筋から漂う。
「ママの私の躰でがまんしてください」
美和子はウッ……と嗚咽すると、ダイヤの光るきれいな指がスリップの裾を持ち上げて、つるりとパンティを腰から剥いた。
「先生、どうぞ見て……」
大きな桃の実のようなそのまろやかな尻は、妖美な官能味を帯びてねっとりと白く輝き、中央の亀裂の線のトキ色のぼかしが赤ん坊のように愛らしく見える。
「いいしりしてるなァ」
花井の方が先に嘆声を洩らし、
「若い、張り切った尻だ、餅肌で雪のように白くて、ひき緊まっていて、申し分ないでしょう、先生」
「これがくみ子の母か」
と、香月が嗤ってぴしゃり! とむきだしの尻を叩くと、美和子は喘いで腰をよじりながら目にいっぱい涙を湛えた。
「私はどうしてこんなに淫らな女になってしまったのでしょう……悲しいわ」
涙はあふれて、とめどなく頬を伝い落ちだした。
巨大な浣腸器を用いてのエネマ責め。しかもトイレに行くことを許さず、座敷で盥への排泄を強制。その瞬間を写真に収める。そしてよごれた盥を裏庭の井戸端で、雪の中、腰タオル一枚という姿で洗わせる。いきなりトップスピードの酷さですな。そんな香月の悪逆ぶりに圧倒されるように、美和子は瞬く間に制圧されます。
ちなみに香月の責めの嗜好は、執拗な浣腸責めとムチ打ち、そして自宅の庭で飼育している家鴨の卵を用いた卵責めです。
「おい、こっちへ尻を向けろ」
「どうぞ、お尻をお打ちください」
全裸の白い腰を廻して、美和子は丸太の柱に縋りついた。
「ムチ打ちでお尻を熱くさせて、家鴨の卵でおたのしみください。でも、もう浣腸だけは嫌。先生、それだけはもうしないで」
「腹のなかをからっぽにしなきゃ、あひるのたまごは呑めやしねえよ」
「もうお腹はからっぽですわ。汚い物を私があんなに沢山出すところを十分ごらんになったでしょう。すっかり絞り出して、柔らかくきれいになっていますから、どうぞ、先生、美和子のお菊で快楽をとげてください」
言って美和子は、しなやかに柱に片足を巻きつけると、むちむちと艶っぽく双臀をゆさぶりたてて物哀しい媚態を見せながら、
「美和子は早く先生に犯されたいわ」
風がどよめき、散弾のように硬い粉雪が釣瓶井戸のトタン屋根を叩いた。
「ひっー、痛い――」
するどくしなう青竹で、凍え切った裸の臀部を打ちしばかれる女の苦痛の叫びを、荒々しい北風が遠くへかっさらっていく。
びしっ!
びしーっ!
双つの盛り上がったまろやかな白い肉に炸裂するムチ打ちのひびきが高まるにつれ、ほとばしる悲鳴が甲高く顫え、
「く、くみ子――」
と美和子は愛しい娘の名を呼んだ。
「ママはこうして香月先生から躰を責められているのよ、打たれてママの白いヒップは真っ赤に腫れていくのよ、ああ、くみ子、ママをたすけて――」
粉雪に濡れながら美和子の素肌は汗ばみはじめ、打たれる尻を確信的に左右にうねらせだすと、その揺れうごく白い肢のはざまから動物的なめすの匂いが発散しだした。
「先生ェ、もう十分よゥ――」
絶え入るような甘美な表情を浮かべて美和子はうしろに弓なりに背を反らした。
「十分おしりが燃えましたわ……」
その美和子の表情を探るように見据えて、
「燃えたか」
と、香月は言う。
「ええ、燃えましたわ……」
ざんばらに髪を振り乱して美和子ははあはあと荒い息を吐き、赤く腫れて火のように疼く双臀を撫でまわして、その熱い肉をぎゅっと握りしめた。
「来て、先生……」
華奢な白い掌で握り締めた豊かな肉のまるみをひき裂いて、美和子は蠱惑のアヌスの花を剥き出しにして香月の目に曝し、少し腰をひねって花井の方にもそれを見せた。
「どんなにでもして……」
それだけはしないでと嫌悪した、その巨大な硝子の筒の太い嘴管に美和子は尻朶を突つかれるのだが、むしろ積極的に求めるふうに隠花のくちびるを収縮させてみせるのだ。
「有馬くんのことは忘れてしまいそう……」
その妖かしい菊の媚花をめくられて美和子は細い腸管の深くまで冷たいガラスの筒を呑み込んだ。
「うう……」
という呻きが洩れると、熱いどろどろとした花蜜の香りが井戸端に漂い、千CCの薬液をどっぷりと白い腹に吸入した美和子は、
「待、待って――」
嘴管が引き出されるのを拒むような色を腰つきに見せた。
「おねがい……」
しばらくそのまま沈めていて欲しいと美和子は願い、異様なガラスのしっぽを直立させた姿で、気がもうろうとかすんでいくような虚ろな眼をしてあきらかに悦虐の情感の極まりを迎えていた。
美和子は特許事務所を退職し、香月の金融事務所で働きはじめます。もちろん事務員兼肉奴隷という扱いで、職場でも嬲りを受けます。〈アルビノ〉からも籍を抜いて、学生相手の売春もやめてしまいます。その際、“有馬治郎に会いたくないか”と花井に尋ねられても“有馬のことは忘れてしまった”と答えます。
そして美和子は、その新しい境遇について、くみ子に告白します。北風の強い夜の習慣として母娘で一つの床にはいって抱きあっていたときに事実を明かします。教師時代の香月を嫌っていたくみ子は激しいショックを受け反発しますが。一方では生計をたてていくことの厳しさも理解してはいるのでした。
「はっきり言うと、ママは香月先生の奴隷のようになってしまっているの」
「暗くして、ママの顔見たくない」
と、娘は不意に灯を消した。
「奴隷とは何よ、ママ」
泣き出しそうに声がうるんでいる。そしてくみ子はしゃくりあげて泣き出した。
絡め合っていた脚をくみ子がひいていくと、美和子はあたかも娘のこころが遠くへ逃げていくような淋しさに襲われた。
「脚をちょうだいよ」
ぽつり、と美和子は呟いた。
――朝、食卓に着いて向かい合ったときに、思いのほかくみ子の瞳が明かるいので、美和子はほっと救われるような気持ちを覚えた。
朝陽がさわあやかに窓から差し込んでその日光を浴びる十八歳のくみ子の素顔は、彫の深い人形のような美しさのうちに、みずみずしい清らかな乙女の色気が匂っている。
「今朝のママは特別きれいよ」
と、その輝くような若い美しい顔がにっこり笑いかけて、
「とっても綺麗――」
「そう、ありがとう」
それほど綺麗に見えるのは、ゆうべあの告白をして、少しでも肩の荷をおろしたためかもしれないと美和子はおもい、
「告白したためよ」
と、正直にそう言った。
「少し気持ちが楽になったのだわ」
「ママはこんな明るい晴れた日でも、陰気な金貸しの事務所でお尻を叩かれて泣くのですか」
清らかな瞳をうるませてくみ子は言い、立ち上がって来てそっとママの耳に口づけした。
「美しいママ、くみ子のものよ」
「ママの心は貴女のもの。でも、躰は香月先生の物なの。先生から責めさいなまているうちに、ママは燃えて一匹のメスになる時だってあるのよ。躰がどろどろと燃えて、泣いて、ヒップがいじめられながら気を失ってしまう時だってあるのよ」
「嫌よ、ママ、それまで言わないで」
美和子は、口をふさがれた。軽く、その娘の手を噛んで美和子は哀艶な笑みをこぼし、ひっそりと双眸をつぶった。
「ママ、かなしい顔だわ」
「もう行きなさい、遅刻するわよ」
「今日は土曜日よ、早く帰って来てね」
「早く帰って」とくみ子に送り出された土曜の午前、小口金融は繁忙で、美和子も忙しく働きます。労働の愉しさを感じながら仕事に励むのでしたが。午後になり終業となると、香月は酒をあおりながら事務所で美和子を責め嬲りはじめます。
「おい、美和子」
茶碗酒をぐいと飲みほして、香月は美和子のデスクに寄って来た。
「ケツをまくれ」
短時間のうちに激しく動いた収支の整理に追われている美和子は、ペンを動かしながらその優美な柔腰を持ち上げた。
カタリとペンを置いて、グレーのフレアスカートをまくりあげると、むっちりした腿のふくらみを紅いガーターが締めて黒いストッキングはその線で止まり、そのうえはむきだしの素肌だ。毎朝、ノーパンティの腰で美和子は歩いて出勤して来るのだろう。
「今日のおまえのヒップはぐっと張り切っているようだな」
大きく朝顔の花のようにスカートをまくりあげて、すっかり丸出して見せている豊麗な白い双臀のまるみを、香月はぴたぴたとおのれの怒張したものでしばきだした。
「犯す」
「先生、かんちょうはなさらないの?」
「淫らな、色っぽいケツになりやがって」
「だって、玉子を喰べますわ、毎日……」
「ウフフ、もうこんなになりやがって」
美和子はうるんでい、香月はそのなまぬくい花蜜をゆびでみちびきだして美和子の妖しい菊の媚花にしめりを与え、
「そら」
と、残酷に強く押し沈めていく。
「ハアッ……」
苦痛を受容する美和子の白桃の丘はブルブル波立ち、香月はその豊かな肉を両手で握り締めてさらに侵入し、極限まで沈み切った。
「あうッ、せ、先生っ――」
「おまえはすばらしい事務員だ」
しねしねとした粘っこい貝類の柔肉にとりまかれるような、えもいえぬ快美感がじーんと脳髄に衝きあがって、
「スロー、クイック、スロー、クイック」
と、香月は酔ったように唄いつつ、むちむちとうねる悩ましい白い腰の律動を調整して快楽を深めていく。
「ハアッ……あなた――」
動物的な吠えるような声を挙げて双臀をのたうたせる司美和子は、やがて机にがっくり顔を伏せてしまうと、命も絶え入ってしまうような甘美な啼泣の声を細くふるわせだした。
「お、おしりを叩いて、先生――」
ぴしゃ! ぴしゃ! 平手でしばかれると、蛇のように首をもたげて喜悦の啼泣を高く放つのだ。デスクのインク瓶はカタカタと鳴りつづけ、ペン軸は転って床に落ちている。
「うムム……」
呻いて、美和子は再び机に顔を伏せた。
「まいりましたわ、先生……」
「しっかりしろい」
と、柔美な白い臀肉をつかみあげながら香月は射出の衝動におそわれた。すでに遂情している美女の汗まみれの熱い双臀をぶち殺した牛肉のように宙吊りに吊るして、香月は桃色の情感の中に漂った。
そしてこの夕方、香月はついに母子が暮らす家へと乗りこみます。美和子は諦めのうちに受け入れます。
ゆうべ、娘のくみ子に告白したということを、美和子が告げたのは我家の玄関の前に立った時だった。「そうか、言ったのか」と香月は言い、声を立てて笑った。
「それでお前は案外落ち着いているんだな」
「そうでしょうか……」
玄関の格子戸に手をかけながら、美和子はふいに眸にいっぱい涙を湛えた。
「あなたはとうとう私の家においでになりましたわね……毎日ノーパンティで出勤する私なのに、それでも物足りず、どうしてもくみ子の前でいじめたいのですね」
それだけは許してくれとどんなに願ったことか、美和子はその哀訴の数々を思い出すと、格子戸の前で、怒りと悲しさに身が震う。
ふるえている優美な細い脚を夕闇がひたしてい、小綺麗な玄関口には小さな軒燈が点って母の帰りを少女が待っているのだ。
そんな母としての心情をみせた美和子ですが、香月と対面したくみ子が激しい拒否反応を示して自室に引っ込むと、なんとか香月の意向に沿おうと娘をかき口説くのでした。
「生まれたままの姿になりますわ」
両脚から黒いストッキングを脱ぎ取って一糸まとわぬ艶美な真っ白い素っ裸をさらすと境の襖を押しひらき、そのむきだしの豊麗な尻を揺すって美和子はくみ子の部屋へはいって行った。
「くみ子、見なさい、私の裸を――」
黒い茂みも濡れているような妖艶な腹部があえいで、美少女の目の前に白々とひろげられた。
「存分に眺めなさい……」
と、美和子は言い、大きな吐息をついて固く眸を閉じた。剥きだしになっている熟れた媚花の、ふちを飾る繊毛の叢がフルフルと震えるのをくみ子は見た。
「協力してよ、くみ子さん。ママのこと可哀想だと思ったら、香月先生のいうとおりにしてちょうだい。貴女が反抗したら、ママはどんなひどいことをされるか分からないわ。彼の家で責め殺されてしまうかも……」
美和子は手を差しのべて、くみ子の肩に触れた。その絹のような若い柔らかな髪にさわった。
「いとおしい、私の娘よ」
豊かに張っている白い双つの乳房で美和子はやさしく美少女の顔を包んだ。
「ママを哀れと思って、協力して」
「ママ……」
くみ子のあどけない若い唇は、美貌の母の乳房のふくらみに触れた。乳首を吸う。そのひそやかな湿った音を香月は耳にすると、せつな驚きの色が顔に揺れたが、薄笑いに変わって、こちらに歩み寄って来た。
「お前たち、何をしている」
「先生、この娘はまだオネンネで……」
乳首をしゃぶられながら美和子はふりむいて、
「おねがい、お手柔らかに」
というその濡れ光った眼には、哀切な母性の感情がじっとり滲んで見えたが、同時に刺激を悦ぶふうな淫らな情感の匂いがたちのぼった。
「おしりのまるみなどはもう十分おんなになっているのに、心は子供で困りますわ」
美和子は、憑かれたように乳首をしゃぶっている美少女の臀部をそっと愛撫して、
「先生、どうかお手柔らかにね」
この世で最も愛おしいものを、淫虐なサディストの手にゆだねるという意思表示にちがいない。
母娘への責めのために、巨大浣腸器とポリ盥、あひるのたまごが用意されます。
美和子はネルの布であひるのたまごを磨いている。白く艶々と光るその大ぶりな玉子はみなで五箇あった。
「ママはねえ、いつもね、エネマをされてこれを喰べさせられているのよ」
うつむいて美和子は言い、その暗い頬にひき攣れたようなしわを立てた。眉間にひとすじ悩ましいたて皺を刻んだ表情が凄いような生気が漂って、
「美和子、娘よりも色っぽいぜ」
と、香月は嗤い、気を美和子に向けた様子で眼が光った。
「おい、まずはお前からだ」
と、美和子の白い腰を抱えあげて盥の方へ尻を向けさせた。
凄惨な鞭打ちの痕を残す母の裸尻を目の当たりにして「ママ、一体どうしてこんなことになったのよ」と泣くくみ子に「パパがお亡くなりになったからよ。仕方がないじゃないの」と答える美和子でしたが、鞭打ち責めが始まると直ちに馴致されたマゾの感応ぶりを曝け出すのでした。
泣く娘の烈しい感情の波動が伝わって、美和子も低く嗚咽を洩らしながらびしっ、と一鞭浴びた。
香月は竹の物差を大きく振るう。
びしーっ!
びしーっ!
竹が尻の頂点に炸裂すると、
ばしーっ!
と、弾みのいい肉の音をたてる。
「アアー、くみ子よく見なさい、これがウィッピング、尻責めよ……」
打たれて赤く筋腫れて、苦しげに左右に揺動する双臀の踊りは、しだいに白熱的な色を帯びていくよう。
「もっと打ってえ」
という、淫らな、男の心に絡みつくような妖しい叫びがほとばしると、美少女はうなだれて両手でひしと顔を覆った。
「先生、もっと強く打ってえ」
「やめて、ママ……」
くみ子の呟きは美和子の耳に入らない。鞭打ちの嗜虐に酔う香月の耳にも入らない。
「燃えるか。もう尻はまっ赤だぞ」
「いい、打ってえ! 打ってえ!」
みごとな双臀の隆起をうねらせて、のたうちまわる三十八歳の全裸の女体は、鞭打ちのような苦痛からこの上ない快感を味わい、どろどろとたぎって浣腸器の嘴管が菊花にふかく沈められるときには、すでに半ば失神状態でしろく眼を吊り、
「くみ子、見てる?……」
と、うつろな声を吐いた。
「ママ……」
「かんちょうされるのをよく見ててね……」
「見てるわ、ママ……」
美少女は青ざめた顔をもたげて、巨大なガラス筒の中からどくどくとグリセリン液が流入していくさまに目を当てた。
「先生、ひと息に呑まして――」
朱く彩られた臀丘がブルブル震え、菊花のまわりにしっとり生汗を滲ませて、美和子は犬のようにぜいぜいと喘ぐ。
「くみ子、みだらなおしりでしょう……」
日毎嬲りぬかれて、紅いザクロのように割れているその陰の媚花は、太い硝子のノズルを含みながら、香月が白い大きなたまごを当てがうと、それをぬるりとこともなく呑み込んで見せるのだ。
「恥ずかしい……」
その言葉は、くみ子の口から洩れた。
畳のうえに据えられている緑色の洗濯盥に、二人の裸女が共にむきだしの腰部をのせかけて、あさましい排泄の姿勢を取った。
ほとんど同時にアヌスから洩らしだした。
チュルチュル、という微妙な音を発してなまぬるいグリセリン液が盥の中にしたたり落ちていく。
「ママはウンチ出すわよ」
美和子の息づかいは荒く、そう言うとドドッと噴出しだした。凄じい黄金色の洪水だ。
「ああ、いい……早く貴女も出しなさい」
その噴出する黄色いジュースにまみれてあひるのたまごが排出され、ころころと盥の底に転るのだ。
「くみ子はもっとケツをあげろ」
と、香月が言うと、美少女はすなおにむきだしの美しい尻を持ち上げて、グリセリン液に濡れた愛らしいアヌスの花をはっきりのぞかせたが、全身火に染まったような恥じらいの色をみなぎらせ、
「アアー」
と泣くと、せきを切ったように黄色いジュースを噴出して美和子の黄金色の恥塊とまじり合い、それはだぶだぶと盥の中に満ちていく。
「先生、ぶたないで――」
日本人形のように臈たけた美しい顔をした全裸の女高生は香月から平手打ちで尻をしばかれながら、夥しい排泄量を見せ、しまいには血のにじんだ薄い線状の塊りが腸の奥からつらなり出て来た。
「ママ、私ももうだめね、こんな汚いものまで見られてしまって……」
絞り切ってくみ子は、クリーム色をした京紙を揉んで爛れた菊花に押し込むように当てがった。
「先生はひどい人よ」
拭きながら、すすり泣いて言う。
「くみ子さん、先生を恨むことはもう止しましょう。こうしてお菊をもてあそばれるのが人よりも美しく生まれて来た私たちの宿命なのでしょうから」
と、被虐のナルシズムというような情感をこめた言葉で娘をなだめた美和子でしたが。このとき美和子のほうが夥しく出血していたのでした。連日の過酷な責めについに限界を超えたものか、アヌスが裂傷をおっていたのです。病院に行かせてくれという母娘の懇願を、ようよう香月は受け容れます。
痛々しく蒼く翳った美和子の顔に冬の午後の薄ら陽が差しかけ、このアヌス被虐のマゾおんなは、車窓にのぞくその横顔がしーんと静かで、臈たけた清やかな艶色を帯びた。
美しい母を肛門科の医院へと運んでいくタクシーが走り出して、遠くの角を曲がってしまうと、
「ママ、行っちゃったわ……」
肩を落とし心細げにくみ子は呟いた。
「くみ子よ、お前がひっしに頼むからわしは美和子を病院に入れた。あの肉の熟れた美しいあひるを。いいか、そのことを忘れるな」
香月は道端で美少女の柔らかい黒髪をいじって、指に絡めつけた。
「お前は若いあひるだ。全身ぴちぴちしている。尻はゴムまりのように弾力があり、アヌスはウメのつぼみのように愛らしい。それでお前は学校を休んで」
明日から母親のかわりにわしの事務所を手伝え、と香月は言い、
「寒い。さあ、家に戻ろう。もう一度グリセリンを呑まして、次にわし自身のものを呑ましてやる」
「はい。くみ子をしっかり教育して下さい」
秀麗な若い額が陽を受けて、濡れたまつ毛の先が針のようにきらきらときらめいた。
「私、排泄するところまで見られてしまったんですもの。もう観念しています。好きなように存分にいじめぬいて下さい、香月先生」
[9] 作品紹介、ありがとうございます 投稿者:雨月 MAIL 投稿日: 2023/01/12(木) 21:47
この作品は全く知りませんでした。
是非、娘のくみ子が香月に犯される場面の紹介もお願いします。
[8] 作品紹介「堕ちゆく母娘菊」最終パート 投稿者:管理人ポチ 投稿日: 2022/12/31(土) 08:45
美和子は傷ついたアヌスの手術を受け、入院生活に入ります。
女医の営む肛門医院に入院して五日目に、散歩程度なら、と美和子は外歩きをゆるされた。三針も縫われた、その裂肛の手術は経過良好とはいえず、入院は長引き、退屈な臥床生活が続いて、司美和子はやや肥り、くびのまわりは脂肪がついてなめらかに白く艶光っている。
そして、医療現場という環境でありながら、周りは女性ばかりという状況でありながら、ここでも美和子は若い看護婦や女医たちを誘引してしまうのです。それは、明らかに妖しい負傷を抱えて来院してきたという背景もあるでしょうが、やはりこのヒロインの宿業といったものを感じさせます。
さらに美和子は入院生活の中で、時おり心臓の痛みを感じるようになります。結末へ向けての不吉な暗示です。
「奥様の裂肛は男の人とまじわったためでしょう。分かってるのよ、私たち。奥様のアヌスを二センチも裂いてしまった男の人は、誰だか知らないけど薄情なものね、一度だってお見舞いに来ないじゃないの」
「…………」
はるかの水平線に、白い小さなハンカチーフがゆっくり滑っていく。奇術のように。美和子はうつろな眼をしてその遠いヨットの三角帆をながめている。
ずいぶんして、
「薄情な男よ」
ぽつりと、美人の年増患者は言った。
「かれは今頃若い娘に夢中なのだわ」
淋しい――陰惨な感じのするほど淋しい微笑を、司美和子は若い看護婦の目に見せた。
「彼がいまのぼせている十八の娘は、私の実の娘なのよ。
あの娘ももう、私が味わったようなAゾーンの快楽を覚えさせられて、日毎夜毎タダレて、この私のことなど忘れてしまっているのでしょう。きっと。私にはそれがよくわかるわ」
「その笑顔、うつくしいけど、ゾーッとするように淋しい笑顔だわ」
と、看護婦は言った。
「そう? そんなに淋しそうに見える?」
片手を、そっと若い彼女の膝にのせて、美和子はまた遥かの水平線に眼を投げた。
「いつまでも病院に居て」
「え?」
美和子は艶冶な白いくびをめぐらした。
「何と言ったの? いま」
「好きよ」
「私のこと?」
「そうよ、私は奥様が好き」
若い看護婦のはちきれそうなかいなが一種凶暴に胸を抱いてくると、美和子は目をつぶって自分の方からも口を寄せていき、唇をぴったり重ね合わした。美和子の舌はヒルのようにぬらぬらと蠢いて、大胆に口づけをリードした。
「もう帰りましょう。奥様が私の膝に手を置くからいけないのだわ」
真っ赤に顔を染めて、看護婦はいきなりベンチを起った。
先に立って、逃げるような足どりで白衣姿の小柄な看護婦は歩いて行く。若鹿のようなその腰のはずみを美和子は眺めて、娘のくみ子の大人びたまろやかな臀部の蠱惑を、想った。
その可憐なしまった薄桃色の菊のつぼみに、灼熱のボディを埋めて甘美な快楽に酔い痴れているだろう香月の顔を、想った。その肉の硬起と熱い感触を想った。
病室に戻ると、ベッドの枕辺に飾られた花――みごとな寒菊の花――に、くみ子の訪れを知ります。すれ違いになって、娘は母に会わずに帰ることをしぶりながら、同行した香月に尻をぶたれ、強引に連れ帰られたことを居合わせた他の患者から知らされます。再び、美和子を襲う心臓の痛み。
そこに、担当の女医が、あの若い看護婦をつれて現れます。
女医の眼鏡がキラリと光り美和子の顔に目をそそいだ。
「司さん、ちょっと診ましょう」
と、言った。
「肛門科の医師として腕に自信がないわけではないけど、さんざんおもちゃにされてもてあそばれたための裂肛ですからね」
ひょっとしたら再手術することになるかもしれませんよ、と女医は言いながら美和子の背を押して個室に入った。
「よい菊ですね」
大輪の寒菊を眺めて女医は言った。
「今日は念入りに診察しましょうね」
真っ裸になるように女医は言い、ふと口もとをゆるめて、金属片の触れ合うような笑声をひびかせた。
「先生のお言いつけです。今日は真っ裸になって四つん這いになってください」
松林の中で口づけをかわした若い看護婦から、美和子はまた抱かれるようにされ、その身につけているものをすべて脱がされていった。
窓のレースのカーテンを洩れる陽ざしが、ベッドの上で四つん這いに這い、高々と双臀を持ち上げて見せる全裸の美和子のその白い肢体を、美しい薄桃色に染めた。
「このひと、ぬれてる」
と、うしろから眺めて女医は笑う。
「みごとな悩ましいお尻ね」
女医の冷たい掌が丸出しの豊麗な尻の丘を撫で廻して、ガーゼをつまみ取り、紅い肉のいろをした患部を拡げるとき、美和子はすすり泣いてじっとりと蜜をうるませた。
「男が欲しいのでしょう。男は、こうしてここを嬲りましたか、司さん」
女医の長細い二指がハサミのように左右に張ると、縫いつけられているアヌスの花は、暗紅色のトンネルを深く拡げてけいれんしだした。
「花を飾ってあげましょうね。今野さん、そこの寒菊の花を取ってください。いいえ、一本じゃないの。四、五本挿して飾って差し上げるわ」
「ああ、先生、わたしうれしい。菊の花はいい。美和子は菊の女……この菊の女に何本でも挿せるだけ菊の花を飾ってください……」
熟れた白い腿が熱い花蜜をしたたらせ、むちむちと双臀をうねらせて感泣の声を高めていくその美和子の心臓を、キリリ……と鋭い錐が刺している。嬲られるAゾーンの快美さに酔いながら、美和子は片手で心臓部を押さえた。
「ああ、すてき。もっと挿して。司美和子は菊の女――」
『再手術の途中で心臓発作のために急死なされました。大変お気の毒に思います』
日の暮時、女医はそのように女高生の司くみ子に告げた。両親の無いひとりぼっちの遺児となった、この美しい年若な令嬢には中年の男が付き添って、遺体を引き取って行った。
くみ子は、我が家の母の居間に柩を安置すると、病室から持ち帰った寒菊の花束を祭壇のいちばん高みに飾った。
「先生、ここで私のお菊をもう一度愛してください」
と、くみ子は言い、清いいちずな眼差しを香月の顔にそそいで言った。
「柩の前で、犯して。母の魂が甦って私の躰の中に宿りますわ、きっと」
――以上です。
結末部分は、ほとんど丸写しになってしまいました。最後の段落の前も略してはいません。原文でも、美和子の叫びと女医の宣告の間は一行が空けられているだけです。
扇作品には死亡エンドも幾つもあり、個人的にはあまり好みではないのですが。この結末の見事さには唸るしかありません。
皆さんは、どう感じられたでしょうか?
それでは、また。皆さん、よい御年をお迎えください。