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今日の誕生花――12月17日 サクララン


今日の誕生花――12月18日 セージ



写真:「深まる冬景色・飯田」(平岩祥平・木器)

「丘の上の街風景」(12/17撮影)








風越山に雪(12/15朝)




中央アルプス、空木岳方面を望む。(豊丘村・高台で撮影)


恵那山の雪景色(12/06)


天竜川付近の夕暮れ(2025年晩夏)



◆12~1月の壁紙カレンダー◆

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♪「八十路のデュエット」――ル・クプル・コーノ
♪クシコスポスト、♪トルコマーチ、♪荒城の月
♪「八十路のデュエット」2――ル・クプル・コーノ
♪ムーン・リバー、♪埴生の宿、♪旅愁
(上の下線部分をクリックしてください)

◆「日本最大の谷」=2大アルプスに挟まれた「伊那谷」◆

(写真上「中央アルプス」:柏雀。写真下「南アルプス」中「伊那谷・天竜峡」:平岩祥平)

熊伏山上空5000mから見た伊那谷のカシミール画像(柏雀)





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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 10  投稿者:木器  投稿日:2024年11月26日 (火) 14時26分 [返信] No.2255

 もう原作がとにかくよくできた感動作だから、そのまま奇をてらわず映画化してくださいと、私は祈るような気持ちで封切りを待った。
 そして結論を言えば、期待が大きかっただけに落胆も大きかった。

 もちろん、主演の木村拓哉は健闘したし、妻役の壇れいも初々しかった。しかも原作がこれだけの名作である。どう撮っても最低限、感動作になることは間違いない。私も、映画館で感涙に咽んだことは確かである。

 しかし、しかしである。山田洋次ともあろう映画名人が、この傑作小説を素材にしたなら、もっともっと決定的な大傑作映画ができてもおかしくないという、欲求不満が残ってしまったのである。

 少なくともこの原作には、絶対外せない感動の勘どころ、言ってみれば劇作上これほどおいしいところはない、と言えるほどのツボがある。
 それを山田監督はみごとに外してくれているのである。いくらなんでも「うっかり」ということはありえないだろうから、何らかの意図があったのではないかとも思う。

 脚本段階で何度となくディスカッションもあるだろうし、書き直しもあるだろう。そうした一連の検討の中で、一度もこの問題が論じられなかったのだろうか。
 まずは、原作の重要部分を含んだ筋書きを書いてみよう。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 9  投稿者:木器  投稿日:2024年11月26日 (火) 14時07分 [返信] No.2254

 こうした展開上の細かい違いは、ほとんど気にならないか、むしろ映画的な面白さになっていると思ったが、今回は正直言っていささか違和感が残る演出があった。

 まず、『たそがれ清兵衛』ではさほど気にならなかった時代設定が、本作では非常に気になった。
 時代不詳のものが少なくない藤沢作品の中にあって、とくに「隠し剣」シリーズは、いやしくも剣技が核になった侍の世界である。そこに幕末の時代設定をもってくるのは、あまり必然性がないのではないか。

 幕末となれば当然、砲術訓練や洋式軍装、鉄砲などが出てくる。しかし、少なくとも剣の道での遺恨がからんだ狭間との対決を、原作どおり採用するなら、そこにいきなり鉄砲での援護というのは解せない。
 時代の持つ理不尽さと解しても、この原作とはあまりにもかけ離れたテーマだと思うがいかがだろうか。

*『武士の一分』は原作のよさを一〇〇%生かせたか

 つぎに、藤沢周平シリーズ三部作の最後『武士の一分』が製作発表されたとき、前二作と違って原作として使われる小説は一本、『盲目剣谺返し』だけということだった。

 この原作には、ことのほか思い入れが強かった私は、前二作におけるいささかの不満を、今度こそ解消してくるのではないかと、大いに期待した。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 8  投稿者:木器  投稿日:2024年11月26日 (火) 10時10分 [返信] No.2253

 このストーリーの家族構成を映画では、本人と老いた母、まもなく嫁ぐ妹、そしてきえという四人にしている。
 この中に、『雪明かり』のエピソードを注入し、映画ではきえが大店に嫁いで病気になり、それを宗蔵が背負って助け出す。

 たしかにこのエピソードを生かすには、原作のようにきえと二人住まいではちょっと生々しすぎるだろう。しかしそれでも映画では、二人の仲を勘ぐる噂を避けて、きえを田舎へ帰してしまう。

 狭間との関係も、原作では道場の先輩だが、映画では妹の夫となる島田左門とともに親しい友人であり、出世頭として江戸に上った。
 そこで謀反の罪を犯し、国に送り帰され牢破りをしてしまう。原作とは牢破りは同じだが罪状が違うのと、原作では狭間が討手に宗蔵を指名するが、映画では宗蔵が藩命で討手になる。
 剣の腕は、原作では宗蔵がやや上だが、映画では狭間のほうが上になっている。

 狭間の妻のエピソードは原作そのままだが、誘惑された高ぶりをきえにぶつけるくだりは、映画ではすでにきえを実家に帰しているのでありえない。
 すると当然、エンディングも違ってくる。

 原作が、例の一夜の一件もあって、なし崩し的に夫婦になろうとする宗蔵が、許婚がいると言うきえに「いざとなれば、すでに夫婦のちぎりを…云々」と言うのに対し、映画では何と、蝦夷へ旅立つ宗蔵がきえを迎えに行く。
 そしてきえが、実家に帰るときも言った「ご命令だば仕方ありましね」を合言葉のように言って、大団円となる。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 7  投稿者:木器  投稿日:2024年11月26日 (火) 10時04分 [返信] No.2252

 映画化三部作の第二作も、原作は題名と同じ『隠し剣 鬼ノ爪』だけでなく、やはり短編の名作『雪明かり』が入っている。
 嫁ぎ先で病気になり、ひどい扱いを受けていた義妹を、婚家の制止を押し切り背負って助けだすエピソードが印象的だった。

 映画『隠し剣 鬼の爪』は、ひとことで言えば、このエピソードを短編小説『隠し剣鬼ノ爪』に取り入れたストーリーになっている。原作はこうなっている。

 ――海坂藩御旗組片桐宗蔵は、母が死んでから、近在の農家から奉公にきたきえと二人で暮らしていた。きえはよく働き、実家から運んだ花々を植えては楽しむ元気な娘だった。

 そんなある日、宗蔵は、藩の重役から呼び出された。江戸で同僚を傷つけ山の牢屋に閉じ込められた狭間弥一郎が牢を破り、討手として宗蔵を指名してきたというのである。

 狭間は剣の同門で五年先輩だったが、実力は拮抗し、御前試合で宗蔵が勝ったことがある。もうひとつ、師匠はこの二人のうち、なぜか宗蔵に秘剣鬼の爪を伝授していた。
 この秘剣、じつは屋内闘争のための短刀術だったのだが、狭間はそれを知らず、急速に宗蔵の剣技がのびたのは秘剣のせいと誤解し、道場を去っていた。

 討手に向かう前日、狭間の妻が訪ねてきた。狭間を逃がしてくれるなら、自分の体を与えようと言う。断る宗蔵に、それなら重臣の堀を訪ねると言って出て行った。
 思いがけない申し出に気持ちの高ぶった宗蔵は、思わずきえを抱いてしまう。

 二人の戦いは、むろん鬼の爪を使うことなく宗蔵の勝利に終わった。狭間の妻は堀を訪ねたことを宗蔵に明かし自害する。
 これを聞いて、「いい身体をしていたのに惜しい」とせせら笑う堀を、宗蔵は翌日すれ違いざまに刺す。使ったのは鬼の爪だった。

 そして宗蔵は、きえを妻にと所望した。許婚がいるという彼女に、「いざとなれば、すでに夫婦のちぎりを結んでしまったと白状するさ」と言い、泣きそうな声で「親に叱られます」というきえを可憐だと思った。――

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 え?ちょっとちょっと  投稿者:木器  投稿日:2024年11月26日 (火) 08時45分 [返信] No.2251

 こうのさん、失礼しちゃったかな?
 ラストナンバーというと「りんご追分」でしたよね。ということは、これをメインで歌ったのが上沼さんですか?
 それともコーラスの中にいたとか?
 活動中止からまた戻ったんでしたっけ。

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 おったんだにィ-  投稿者:こうの  投稿日:2024年11月26日 (火) 08時13分 [返信] No.2250

そりゃ~~、なんたって、なんッ!
はじまらんらなッ フォレスタ(森林)音楽

スソまで白い長いドレスでハ-モ二ィ-、
照明に映え、上沼純子ちゃん(高森町観光大使)
ラストナンバ-すてきな歌声
歌っとたんだにィ-。

「花伝」テ-マでエ-デルワイス、エ-デルワイス、サウンドオブミュージック
共に残してほしい、白い花

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 やっぱり!フォレスタ  投稿者:木器  投稿日:2024年11月25日 (月) 21時55分 [返信] No.2249

 今日のフォレスタ、やっぱりやってくれましたね。
 花特集というので、もしやと思ったら、ドンピシャ! このあいだ書いたばかりの「すみれの花咲く頃」「リラの花咲く頃」が出ました。
 ついでに「白い花の咲く頃」もやってくれんかなーと思ったのですが、そうはうまくいかないでしょうね。

 私は今日の歌の中では、この「リラの花咲く頃」と最初に歌った「丘は花ざかり」、そして最後近くの米山正夫作曲「りんご追分」が好きです。
 歌唱もよかったー。とくに「りんご追分」の彼女、小笠原優子かな? いいですねー、聞きほれてしまいました。上沼さんがいなくなったので、彼女に鞍替えしようっと。
 ったく忙しいね、ゴルファーや歌手や。

 藤山一郎の「丘は花ざかり」(昭和27年)は、カラオケ始めたころ知りました。どこかで聞いたことのある懐かしい節回しだったので、もしかしたら姉たちが歌っていたのかもしれません。

 この歌とコンビのように思い出すのは、やはり藤山一郎が歌った「みどりの雨」(昭和28年)です。
「♪箱根に、みどり~のあーめーが降うる」と歌い、芦ノ湖や乙女峠、登山電車やロマンスカーを暗示する言葉が出てくる小田急宣伝のような歌ですが、古関裕而作曲がいいんでしょうね。いっぺんに覚えてしまいました。
 ご存じでしょうが、こんなんです。https://youtu.be/GcHyU...

 こうしてみると「丘は……」も「みどり……」も「すみれの……」も、そして「りんご追分」はヨナ抜き音階とはいえ、みんな長調曲なんですよね。(「リラの……」だけは短調ですが)
 暗い時代や人生をすこしでも明るくという深層心理の表れでしょうか……。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 6  投稿者:木器  投稿日:2024年11月25日 (月) 17時23分 [返信] No.2248

 前項で山田洋次監督による藤沢作品の映画化に触れたので、その後、三部作となった藤沢周平シリーズの残り二作を例にとって書いてみたい。

 まず、『隠し剣 鬼の爪』――。
 藤沢作品の中には、剣にテーマをしぼったシリーズ作が二冊、『隠し剣孤影抄』と『隠し剣松風抄』があり、原作の『隠し剣鬼ノ爪』(映画と「ノ」が違う)はこの前者にはいっている。
 二冊全部で十七種、秘密の剣法が登場するが、それぞれに「邪剣竜尾返し」とか「暗殺剣虎ノ目」といった名まえがついている。

 その中で、本の題名と同じ「隠し剣」という名称がついているのは、「鬼ノ爪」だけである。ということは、この剣は「隠し剣」中の「隠し剣」であるということだろう。
 事実、この剣法は、ほかの剣法と違ってほとんど他人の目には見えない。その意味でまさに「隠し剣」の名にふさわしい剣法である。

 じつはこの十七種の剣法に私は、創作とはいえ、よくもこれだけさまざまな体の動き、構え、間合いの取り方、剣の扱いなどの工夫ができるものだと、読む片端から惹きつけられ、たまたま通り道に道場があるので、本気で剣道を習おうと思ったくらいである。

 山田監督も、三部作のはじめ『たそがれ清兵衛』のプログラムで、はじめて手がける本格時代劇について、「ひとことで云えば制約だらけの世界だった」と言い、人間が生き生きと個性的であることが許されなかった時代だと指摘した上で、こう言っている。

「ということは映像には甚だ不向きな世界になるのだが、ひとつだけ、現代にはないすごい魅力がある。それは刀である。主君の命令とあればいつでも命を捨てなければならないという不気味さである。静かで控えめな日々の暮らしと、その奥底にひそむ刀に象徴された激しさ――という時代劇の面白さを、たくさんの制約を受けいれながら、しかも思い切り表現してみたかった」

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 5  投稿者:木器  投稿日:2024年11月25日 (月) 17時19分 [返信] No.2247

(つづきです。ご興味ない人にはご迷惑ですが、もうしばらくお許しください)

 一目してわかるように、「たそがれ清兵衛」という命名を別にすれば、ほとんどの筋書きは『祝い人助八』により、最後の決闘部分も重要なモチーフは『竹光始末』によっている。

 もちろん映画としての統一感がみごとなので、こうしたつぎはぎは気にならないが、原作を愛する人なら、こうした作品対照は、必ずや映画も小説もその作品への興味を増し、理解をいっそう深めてくれると思うのである。

 あと、原作になかった大きな違いは時代設定である。プログラムによると一八六五年元治二年、維新まであと三年で、語り手の岸恵子扮する清兵衛の娘が、明治になって親の墓参りに来るのは、この映画にとってどんな意味があるのかよくわからない。
 しかし物語の本質には関係なく、どちらでもいいことかもしれない。

*「もどかしさも楽しさのうち」の原作映画化

 昔、「メディアミックス」といって、原作本と映画を連携させる宣伝文句に、「読んでから見るか、見てから読むか」というのがあった。この仕掛けをした角川書店の巧みな宣伝に乗って、結局は映画も原作も両方、見て読むことになった人も多かったようである。

 宣伝に乗せられて、と言うつもりはない。なぜならこうして開発された自分の関心が、結局はその本なり映画なりのより新しい楽しさの発見や理解に繋がるからである。
 しかし、その期待がいつも満足されるかというと、そううまくはいかない。
 ただ、こうしてあれこれ見くらべ、「うーん。なんか違うなあ」というもどかしさも、原作の映画化を見る楽しみのひとつではないかとも思う。

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 今年の成績総括  投稿者:木器  投稿日:2024年11月25日 (月) 11時35分 [返信] No.2246

 またまたですみません。女子ゴルフ最終戦はやや残念な結果でしたが、ツアー全戦を終わり総決算のランキング・ベスト10を見ると、川﨑春花は去年の48位から今年の好調で一時は8位まで上がり、最近は10位だったのがこの時点でまた9位に上がっています。

 ツアー全戦(海外も含む)の順位をもとに、公式戦かどうか3日競技か4日競技かなどで比重をかけたポイント集計をしたランキングで、メルセデス・ベンツ社と提携しているので「メルセデス・ランキング」と呼ばれているものです。

 優勝回数ではやはりトップの竹田がダントツの8勝ですが、これに続く2位は3勝で川﨑もほかの3人とともに名を連ねています。

 これを見ると、やはりトップからの2人が2強で、10人のうち2003年生まれの同年組が3人、1~2年上が双子の岩井姉妹を含めて4人いますから、ベテラン・上田桃子のツアー引退に見る世代交代の兆しも明らかで、全体に若手の活躍、台頭が目立ってきました。

 それだけに華やいだ見せ場も増えてきて、来年もまた楽しませてもらえるでしょう。


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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 4  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 21時56分 [返信] No.2245


 次の『竹光始末』は、これまでいろいろな事情で主家が消滅し、奉公先に恵まれない小黒丹十郎の家族が、一枚の周旋状を頼りに、海坂藩の柘植八郎左衛門を訪ねてくるところから始まる。しかし周旋状を書いたのは二十年前に二度あったきりの人物であり、しかも藩での採用はすでに終わっていた。

 何か探してみようとの一言を頼りに、安宿で吉報を待ちつづける小黒だったが、宿代も払えない生活苦でついに刀も売り払ってしまった。やがて、仕事があるとの知らせに駆けつけると、仕事とは上意討ちだった。しかし、相手の余吾善右衛門の家に行ってみると、余吾はすっかり旅支度をして、逃がしてくれという。

 斬れないと思った小黒は、気を許して思わず自分が竹光であることを打ち明けた。そのとたん、相手の目つきが変わり、いきなり斬りかかってきた。一瞬ののち倒れていたのは余吾のほうだった。小黒は戸田流小太刀の遣い手だったのである。
武家というものの哀れさと仕官できるという安堵と、二つの感情に揺れ動く小黒の気持ちは複雑だった。

 傍線部分をつなぎ合わせると、映画『たそがれ清兵衛』になる。これから本を読む人、読み直す人、これから映画を見る人、見直す人は、ここに注目すると本も映画ももっと楽しくなるだろう。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 3  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 21時52分 [返信] No.2244

 次に『祝い人助八』も『たそがれ清兵衛』と同じ「あだ名」シリーズの一冊に収められた作品で、「祝い人」とは乞食のこと。藩主が突然、蔵の視察にやってきたとき、何度か異臭を感じた原因が、やもめ暮らしで着替えも入浴もろくにしていない伊部助八にあることに気づいて注意した。以来、彼はこのあだ名で呼ばれるようになった。

 彼は、香取流の剣で一家を立てることを許された藤左衛門の息子だったが、実家との石高の違いを言い立てる妻の死で開放感を味わっていたことも事実だった。

 そんなある日、彼の許を訪ねてきたのは、乱暴な夫から逃れて実家に帰っていた幼馴染の倫之丞の妹波津だった。深夜、波津を送っていった助八は、波津の元夫に果し合いを申し込まれて当惑する倫之丞を見て思わず身代わりを買って出た。棒一本で相手を昏倒させた助八に、倫之丞は波津との縁談を勧めるが、前の妻で懲りている彼は断った。

 やがて助八に、藩主の怒りを買って家に閉じこもった男を、上意討ちにせよとの命令が下った。やむを得ず波津に着替えと髪結いを頼んだ助八は、ふと先の縁談を受けようという気になった。しかし、ときすでに遅く、波津はほかの縁談が決まっていた。
ところが、相手を降して帰宅した助八を待っていたのは、波津だったのである。


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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 2  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 21時41分 [返信] No.2242

 題名は『たそがれ清兵衛』、藤沢作品の同名短編を中心に、やはり佳作短編『祝(ほ)い人(と)助八』『竹光始末』を取り入れたと報じられていた。結論から言えば、よくぞ異なる三作をここまで一体化したとしか言えない融合だった。

 原作がどのように映画に取り入れられているかを見ると、下線の部分が該当する。
 まず『たそがれ清兵衛』である。映画ではほかの藤沢作品のように、舞台を海坂藩としているが、この原作では明記されていない。しかし出てくる地名がたとえば「五間川」のようにほかの海坂作品と一致するので、海坂藩と見てもいいだろう。ただ映画では完全に庄内言葉が採用されているが、この作品ではそれがない。

 藩の筆頭家老堀将監は、大凶作による藩の建て直しに、高利で有名な領内の能登屋万蔵という回漕問屋と話をつけ、その献金で懐を肥やしただけでなく、藩主にことの次第が漏れることを恐れ、藩主の弟を擁立するべく画策をはじめた。

 会議を重ねた重臣たちは、堀の上意討ちを決意し、討手に選ばれたのが、「たそがれ清兵衛」と呼ばれる井口清兵衛だった。病弱な妻のために、夕方になるとさっさと帰ってしまうことでついたあだ名だが、じつは無形流の遣い手だった。彼は最初、命令を固持していたが、藩で一番の名医を世話しようという申し出にようやく頷いた。準備を整えて行われた重役会議、主張を曲げない堀を、風のように走り抜けた清兵衛の一刀が倒した。

 それから数カ月後、名医の診断を受け、妻はようやく健康を取り戻しつつあった。

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 北岳だけ真っ白  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 21時35分 [返信] No.2240

 平岩さん、また素晴らしいトップ写真をありがとうございます。
 やはりもう山は雪ですねー。とくに南アルプス、その中でも2枚目の仙丈ケ岳の写真の右端に見える富士山に次ぐ第2の山、北岳は真っ白ですね。

 北岳と書くたびに、そうなんだ北岳「だけ」なんだ、と変なことが気になりまして、ほかの山にまだ雪がなくても北岳だけは白い、ほかの山の名はわからなくても北岳だけはわかる、というように「だけ」の山なんですね、「きただけ」は。

「だけ」といえば今日終わった女子ゴルフで、川﨑は結局、12位とあまり振るいませんでしたが、一つだけ「だけ」がありました。 
 それは、最終日18ホールを回った40人の中で、イーグルを出したのは川﨑だけ。前半の9ホール目でした。そのあと続けてバーディ2つ出したんですが、ボギーも3つで結局イーブン上がりでした。

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 藤沢周平作品の映画化ハテナ 1  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 11時10分 [返信] No.2239

 今日の夜7時から、BS日テレで藤沢周平作品の映画化『山桜』が放映されるようですね。
 もしご覧になっていない方がいたら、ぜひ見ていただきたい傑作だと思います。

 この映画については、まえにも書いたと思いますが、小生とくに思い入れがあって、かつて出版した拙著『男の嗜み』(グラフ社刊、2009年)の中で、長々と紹介しています。
 要するに小説で読んでほれ込んだ藤沢作品の映画化について、日ごろから憤懣やるかたないものがあり、それを20数ページにもわたってぶつけているのです。

 大変僭越ながら、いい機会ですので、藤沢作品にご興味のある人にはぜひ読んでいただきたく、ここに何回かに分けて紹介させていただきたく存じます。お暇な折にでもお目通しいただければ幸いです。
 以下、同書からの引用です。


*原作映画化ものは一度で二度美味しいお得メニュー

 小説など原作で十分堪能させてもらった作品が、映画化されたときも、封切が待ち遠しくていそいそと出かける。というより、原作が面白いと、これを映画化したらもっと面白いだろうな、間違いなくヒットするのに、というふうにいつも考えていた。
 その最たるものが、まえにも触れた藤沢周平作品である。

 池波正太郎作品や司馬遼太郎作品などは、どんどん映画化・テレビドラマ化されているのに、藤沢作品はそれほどではなかった。目立ったのは、NHKテレビで連続ドラマ化した『三屋清左衛門残日録』くらいのものだったのではないか。

『暗殺の年輪』以来、これは映画化に向いている、どこかでしてくれないものかと思える面白い短編に、たくさんお目にかかってきた。素人考えだが、藤沢作品にはすぐれて映像的なものがあると思い、原作を読みながらその場面を、しかたなく自分の頭の中で映像化して楽しんでいた、ということになるだろうか。

 これも素人考えだが、かくなるうえはめぼしい作品を自分でシナリオ化して、映画会社へ持ち込みにかかろうかと、真剣に考えたことすらある。

 そんな中で、やっと待ちに待った映画化情報が入ってきた。
 それも『男はつらいよ』『学校』シリーズなどで、観客の心を知り尽くしている山田洋次監督が、ついに初めての本格時代劇(喜劇では1966年の『運が良けりゃ』があるが)に乗りだした、しかもハリウッド映画「ラスト・サムライ』で国際的評価も高まった真田真之主演というので期待に胸が膨らんだ。

 シリーズが続くということは、内容にせよ手法にせよ、いくら同工異曲、マンネリと言われようが、それはむしろ「偉大なるマンネリ」とも言うべきもので、哲学者ライプニッツの「予定調和」説を持ち出すまでもなく、価値があるからこそ続くのである。

 そして、いよいよその第一作が公開された。もちろんすべてを投げ打って初日に見た。

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 ついに陥落  投稿者:木器  投稿日:2024年11月24日 (日) 09時30分 [返信] No.2238

 女子ゴルフ「リコーカップ」、昨日まで何とか10位以内にとどまっていた川﨑ですが、ついに3日目、1オーバーの13位に後退してしまいました。
 やはり、竹田・山下の2強は確実にスコアを伸ばし、何よりも同年桑木の好調が目立って、この大会は最終日、御三家の戦いで終始するでしょう。
 これでしばらくゴルフの話とはおさらばです。

 やはり強い選手は、桑木も竹田も山下も体つきがしっかりしていますね。筋トレもにも励んでいるのでしょうが、レスリングや柔道の選手もかなわないような重量感のある肉体を駆使して飛ばしてきます。
 この中で生き残るのは、ごく普通ボディーの川﨑にはちょっとパワー不足かなと思えてきました。

 負け惜しみですが、でもやはり女子ゴルフには見る者の目を楽しませてくれる美的要素もあっていい、「美しいゴルフ」という要素があってもいいと思います。その点では……と、これも負け惜しみですが……。

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 こうのさん、投稿時差でびっくり  投稿者:木器  投稿日:2024年11月23日 (土) 20時52分 [返信] No.2237

 ビックリしました。自分の投稿のまえにこうのさんの投稿があったのを、今の今までまったく知りませんでした。ごめんなさい。
 こういうことってときどきあるんですよね。「ウェブ時差」とか「投稿時差」というのか……。

 柏雀さんの「白い花の咲く頃」を読んだあと、ゴルフの話と上沼さんのことを書いていたら、平岩さんからトップページの写真のことで電話があり、その処理をしてからゴルフと上沼さんの投稿をし終わりました。

 ほっとしてほかの仕事をしていて、今また掲示板を見たら、なんと、こうのさんの投稿が私のゴルフと上沼さんの投稿のまえに入っています。まったく気づきませんでした。

 それにしてもほんとよく知ってますね、フォレスタのメンバーのこと。
 木器など、やっと上沼さんがわかるようになった程度で、まだどれが誰か区別できません。でも、そのいずれ劣らぬ素晴らしい歌声の中にも違いがあり、個性があるので、飽きずに楽しく聞いています。

 そのうち声を聴いただけで、ああ、あの人の声だなとわかるようになるでしょう。こうのさんくらいになると、今でももう、ちょっと聞けばあの人の声だとすぐわかるでしょうが……。

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 確かにきれい  投稿者:木器  投稿日:2024年11月23日 (土) 08時54分 [返信] No.2236

 柏雀さんの上げてくれた YouTube 映像で、岡本敦郎が受け取った花束の白い花は何でしょう?

 それともう一つのほう、上沼純子は確かにきれいですね。歌もですが姿も。
 ソプラノでしょうが、声が細くなくてメゾの感じがします。そのためか聞きやすい歌声だと思います。その特徴が出ているのが、次のような歌ではないでしょうか。

「追憶」
https://youtu.be/OJ_LG...
「冬の星座」
https://youtu.be/QMVsk...

 ファンだったらご存じでしょうが、まえに見た動画にこんなのもあります。
「上沼純子 春のミニライブ!(再収録!)」
https://youtu.be/qohxk...

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 同年組の意地  投稿者:木器  投稿日:2024年11月23日 (土) 08時19分 [返信] No.2235

 女子ゴルフ・リコーカップの2日目は、昨日書いた同年組の桑木・竹田が1・2位を占め、川﨑は9位に落ちてしまいました。
 何しろ桑木が調子よくスコアを伸ばし、さらに3アンダーを加えて合計9アンダー。竹田も1つ伸ばして6アンダーになったのに、川﨑は1つも伸ばせず2アンダーで辛抱しています。

 同年組のダイアモンドを光らせるには、もうひと頑張りしてせめて3位まで上がり、同年3星ダイアモンドまでは行きつくよう意地を示してほしいものです。

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 はくさん  投稿者:こうの  投稿日:2024年11月23日 (土) 06時10分 [返信] No.2234

なッッ、なッ!
上沼純子さんたらねぇらッ
♪歌いいしなん、歌い姿もいいしなん。
♪フォレスタの衆、みんな、みんな
が、おらぁの、こころのなごみ、こころのささえ、なんだわッ

初っぱなからの衆、後からの衆、おんなしゅうをたばねとる、女性リ-ダ-小笠原優子さんは20年以上みごとな、歌の広場をつむいでくれとる、ッちゅうことなんだにィ-

中途からの池田、財木麗子さん
♪歌声の響が、夢幻の青く清んだ山ひだの間に間に、きりにまとわれ、つつつまれていくんなッ
なッ、なッ、そうずらなッ

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