たまたま女房が好きな女優、小林聡美と平岩紙と江口のりこが出る『ツユクサ』という映画が見たいと言うので、二つお隣の川崎駅に行って見てきました。
めっけもんのなかなかいい映画で、人間という生き物が、自分を含めていとおしくなるような、なんて言うとキザかもしれませんが、出演者たちの自然体みたいな演技もあってか、このまえの『ドライブ・マイ・カー』『ちょっと思い出しただけ』につづき、日本映画、捨てたもんじゃない、と満足した映画でした。
とここまでは前置きで、じつはこの映画が終わるところで突然流れてきた主題歌の前奏が、あれ? こんど掲示板で書こうと思っていた「潮騒のメロディー」かな? というアルべジオ2小節だったのです。
これは、すぐ歌が始まり違う歌とわかったのですが、その違う歌がまた懐かしい中山千夏の「あなたの心に」(
https://youtu.be/YeSeU...)だったのでした。これも、映画のよさにプラスして一つ得をしたような気がして、しっかり聞かせてもらいました。
前奏を間違えた「潮騒のメロディ」(
https://youtu.be/s-2aU...)というのは、力士・若島津の奥さんになった高田みづえが歌った素敵な歌で、こんな女の子の歌も、カラオケで歌うととても楽しく歌えるんですね。同席する昔の少女、要するにおばちゃんたちもよく知っている歌なので……。
どうですか? 前奏そっくりでしょう? 一部だけですが……。
この歌、なんか普通の日本の歌謡曲と違う雰囲気だなと思ったら、案の定、カナダのピアニスト・作曲家フランク・ミルズの作った「愛のオルゴール」(
https://youtu.be/8BIrS...)という曲が原曲だそうです。当時の彼女のイメージとぴったり合った、忘れられない歌だと思います。
こうしてみると意外にも、女の子の歌で好きな歌がけっこうあるんですね。
その一推しが小柳ルミ子のこれです。「瀬戸の花嫁」や「わたしの城下町」もいいけれど、木器的には絶対これが一番、それこそあのころの彼女のよさが一番表れたのが、この歌ともう一つ「花のようにひそやかに」だと思っているのです。
*小柳ルミ子「春のおとずれ」
https://youtu.be/RdM49... 作曲・森田公一とのデュエット
https://youtu.be/1seDm... 「花のようにひそやかに」
https://youtu.be/iwr5v... よく娘の結婚式に百恵の「秋桜」を歌う人がいるらしいですが、木器にもし機会があったら小柳ルミ子のこの歌「春のおとずれ」を歌ってやりたかったと思います。
実際の披露宴では、婿さん側の歌自慢が、なぜか長渕剛の「とんぼ」をギター弾き語りで熱唱してしまい、どこで間違えたか酔いのせいか、なかなか終わらなくなってしまったこともあって、木器のルミ子は実現しませんでした。
この種の歌って結構ありまして、きりがありませんが、あと二つだけ挙げさせてください。この際、聞きなおしてみたいものですから……。
一つは「津軽海峡・冬景色」の名コンビ、阿久悠・三木たかしによる名曲、伊藤咲子の「乙女のワルツ」(
https://youtu.be/W-JTD...)です。中学生のコーラスもきれいに入っていますね。
そしてハモリ曲の定番ともいえる千賀かほる「真夜中のギター」(
https://youtu.be/SZALv...)。これは先ほどの高田みづえのカバー版(
https://youtu.be/Xxnx9...)がありましたので、聞き比べてみてください。
なんてやってると、またきりがなくなりますが、まだまだあるんですよね、この際、聞きたい歌が……。また懲りずに後で。