今、じつは仕事で、ある禅のユニークな坊さんの本を編集しています。
この坊さんは、フランスに留学したり都議会議員になったり、若いときには介護士の資格を取ったりと、いろいろ独自の体験をされ、今日、西東京市と石川県の二つの曹洞宗寺院の住職をされています。
(西東京市のお寺の近くに自宅があり、ここがなんと我らが仲間、ボラさんこと大洞さんのお住まいのお隣だった!のには、もう何というご縁かと驚くほかありませんでした)
この夏には本ができますので、また詳しくご紹介したいと思いますが、今日はそのテーマについて、かねてから興味を感じて事例を探していたところ、これまた身近なところで偶然目にした文章が、まさにそのものズバリだったのに驚き、ご紹介したくなりました。
この本のテーマというのが、じつは「暇つぶし」なのです。人生所詮は生きている間の暇つぶし。だったらいい暇つぶしをしよう、極上の暇つぶしで楽しく過ごそうではありませんか、というのです。
その原稿の編集を進めていたある日、親しい友人がまったく別の話題から、こんなのがあるけど読んでみる? といって次のような手記を見せてくれたのです。
それは彼が、かつて務めていた会社のOB会の会報に3年まえに書かれたものでした。
この友人はふだんから、私の知らないことをいろいろ教えてくれる尊敬すべき存在なのですが、その人品骨柄あくまで卑しからず、あまり名まえが出るのを好まれませんので、本名を伏せたままご鑑賞ください。
こういう世界があるなんて、なんて素敵な「人生暇つぶし」だろうかと、感嘆した訳がわかっていただけると思います。
少なくとも最後に引用されている格言のように、「息をしている間は希望を捨てない」ためにも……。


