「よこね田んぼ」の写真を見ながら、思い出したのは姨捨の「田毎の月」のことです。
小さな棚田のそれぞれに、つまり田んぼごとに月が映っている現象というのは、物理的にはありえないことと思いながら、歌川広重の浮世絵『六十余州名所図会』―― 信濃更科田毎月鏡台山――を面白く見ていました。
この絵のようには見えなくとも、歩きながら映る月が田を移動するさまや、時間によって動く月が違う田に映る様子は、「田毎の月」と言ってもよさそうです。
ネット検索してみたら、田ごとに月が映るとまではいきませんが、地元の人たちの頑張りで、この月の名所に発光ダイオードを使った月と光のイベントが出現したそうです。
信州千曲観光局のHP記事の抜粋と写真を、広重の絵と比べてみてください。
実際の棚田の月夜では3枚目の写真のようになるようです。
(「中部の日本遺産」HP:
https://go-centraljapan.jp/... より)
*信州さらしな「田毎の月」プロジェクト:HP記事
https://chikuma-kanko.com/2021-11-25/post-...本来「田毎の月」の風景を見られるのは、棚田に水が張られている5月上旬ですが…
11月20日(土)~ 2022年3月19日(土)の期間、信州さらしな「田毎の月」プロジェクト実行委員会のみなさんにより、「姨捨の棚田」にペットボタルで『田毎の月』を再現されています♪
ペットボタルとは・・・
石川県輪島市白米(しろよね)千枚田で埼玉県の半導体製造メーカーのサンケン電気㈱が地域おこしのために開発。サンケン電気㈱は社会貢献の一環として、環境教室やペットボタルの工作教室を開催。(引用: 信州さらしな「田毎の月」プロジェクト 資料より)
仕組みは「太陽光パネル」「充電池」「LED」を組み込んだものをペットボトルを利用した容器の中に納めたもので、昼間の太陽エネルギーを「太陽光発電パネル付 LED(発光ダイオード)」で「蓄電」し、暗くなると LED が自動的に点灯します。