No.396 演歌は認知症の特効薬 投稿者:木器 投稿日:2022年06月08日 (水) 09時58分 [ 返信] |
またまた志賀先生のブログで「歌の効用」です。 もちろん投稿欄の上にあるこのブログのリンクから読んでいただくのが一番いいのですが、ご用とお急ぎの人のために、下に引用させていただきます。
テーマ:ドクター志賀のとっておき情報
①認知症の暴言、暴力に手を焼く病棟スタッフたち
認知症が進むと、中には暴言、暴力が頻発するようになることもあります。 想像できないでしょうが、その突然暴れ出す姿に、病棟スタッフは困り果てることがあります。 あまり症状が激しい場合には、統合失調症の薬を投与することが、特例として健康保険で認められています。
②薬より演歌が効く時がある。
そんな発作的な症状を起こした時には、意外な程、音楽療法が有効です。 曲目としては、患者さんの年齢にふさわしい懐メロが特効薬になることが、しばしばあります。 例えば、80代の患者さんでは、昭和10年から20年にかけて流行った歌が効きます。
・人生劇場 ・赤城の小守唄 ・名月赤城山 ・野崎参り ・チャンチキおけさ
が当院のベスト5です。
③歌に聞きほれる患者さんたち
♪男ごころに男が惚れて 意気がとけあう赤城山
その「名月赤城山」の曲が流れ始めると、きょとんとした顔をして患者さんたちは聞き耳を立てます。
♪やると思えば どこまでやるさ それが男の魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじ止めるな 夜の雨
あんな女に未練はないが なぜか涙が流れてならぬ 男心は男じゃなけりゃ 解るもんか とあきらめた
村田英雄さんの太い声で、この人生劇場が流れると、両隣の病室の患者さんまで体を起こして、隣の部屋に顔を向けようとします。 こんな光景が、今、高齢者を預かる入院病棟では、毎晩のように起こっているのです。 私は暇があれば、院長室で認知症のための懐メロ探しに熱中しています。 本当に医者ともあろう者がバカですね。
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