No.331 詩の謎 投稿者:木器 投稿日:2022年05月18日 (水) 05時24分 [ 返信] |
この「斑猫」という詩は、ちょっとネット検索しただけでいろいろと解釈が出てきますね。学校での鑑賞研究まであって、なかなかの芸術作品のようです。
最初にこの歌を聞いたときは、この奇妙な音と文字面の名まえ、「まだらの猫」というのが虫のこととわからず、奇妙な感じがしました。もちろん最後まで聞くと、虫のこととわかるのですが、この色合いが猫を思わせるところがあるのでしょうか。それとこの虫には、詩にあるように「甘え ふざけ こびる」生態があって、猫と通じるものがあったからこの名が付いたのでしょうか。
作者の深尾須磨子は、与謝野晶子に師事したという以外は、どんな人かよく知りませんが、この詩は、怪しげな魅力で男を魅了し、媚び誘いはぐらかし翻弄して、いざというときには毒を放つ、それでいて最後は可愛がってほしいという女の本性を、この虫に託して表しているように感じられました。
どなたか深尾須磨子のことを知っている人がいたら、解説をお願いしたいものです。同期の歌人、米山恵美子さんはいかがでしょうか? 彼女は掲示板をご覧になっていないと思いますが、連絡してもらえればありがたいと思います。
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