在京飯田高校同窓会では、わが12回卒が当番幹事だったときに記念事業として『飯田下伊那の方言』を作りましたね。
そのときに協力してくれた22回卒の後輩たちは、10年後、その改訂版を作ってくれました。このときもわが同期会は柴田烈さんを中心に協力を惜しまず、大変充実した内容になりました。
在京同窓会のメールで知ったのですが、その22回卒の一員である井深雄二さんが、このほど専門の教育学(奈良教育大学名誉教授)とまた一味も二味も違う分野で歴史小説をお書きになりました。
そのテーマが、われら飯田高校卒には大変興味を惹かれるもので、校歌で歌われながらよくは知らない山口阿藤を扱ったものだといいます。
メールの紹介ではこうありました。
――この度、『校歌伝説の秘密 飯田騒動と山口ふじ』を出版する運びとなりました。
この書物は、本校の校歌3番が何故歌われなくなったのか、その原因を山口阿藤に求めて考証したノンフィクション小説です。(中略)
書店販売はいたしません。直接、井深
ibuka.yuji@gmail.com までお申し込み下さい。――
井深さんと言えばお聞きしたいこともあり、早速、本の申し込みを兼ねてメールさせていただきました。
お聞きしたいこととは、一つは我らが高校同期で松尾出身の井深靖彦さんとの関係や、信州にルーツを持つ井深姓での縁者として、私がお世話になったソニー創業者・井深大さんとはつながりがないか、ということです。
これについては、井深靖彦さんは雄二さんの「父の兄の息子さん」ということで従兄弟に当たるということでした。やはりそうでしたか。
ただ、信州ルーツの井深姓として井深大さんとのつながりについては、直接の関係はないそうです。
もう一つお聞きしたかったのは、1962年に公開された三隅研次監督・市川雷蔵主演の大映映画『斬る』のことです。以前、この掲示板でも書いたと思いますが、この映画に藤村志保演じる山口藤子という女性が重要な役で出てきます。(現在、Amazon Prime Video でも見られます)
当然、井深さんもご覧になっているとは思いましたが、一応お聞きしてみると、やはりよくご存じで、原作が柴田錬三郎の短編小説『梅一枝』であるとして、参考文献にも挙げておられるようです。
そんなこんなで、ますます同書を読むのが楽しみになりました。発行予定日は、すこし遅れて、3月下旬になるそうですが、このところ多少痛みの減った首を長くして待つことにします。
(写真は、Amazon Prime Video の大映映画『斬る』より。藤村志保の演じる山口藤子)