No.2378 「なごり雪」の続き 投稿者:木器 投稿日:2024年12月30日 (月) 21時28分 [ 返信] |
まえにイルカの歌う「なごり雪」を詠み込んだ短歌の話をしました。また再現すると……。
*「東京で見る雪はこれが最後ね」といつかつぶやく温暖化にて (東京都 武藤義哉。俵万智選)
でも、現実に温暖化で騒がれているのは、豪雨や豪雪ですから、「♪東京で見る雪はこれで最後ねと、寂しそうに君がつぶや」いたのは昔のことになってしまいそう。 というので、気象の専門家である宮崎の台風13号さんにお伺いを振ったのに対して、彼の答えをいただいています。
後輩愛読者さまたちのために付け加えれば、彼はやはり35会の一員で、気象大学校を出て各地の気象台に勤務し、宮崎・下関・金沢・熊本などで地方気象台長を務めたのち、その赴任地のうちで宮崎が一番気に入ったとかで、そこに居を構え落ち着かれました。 竜江に実家がありましたので、木器とは天竜川を挟んで向かい側。高校時代は二人とも飯田線の時又駅からの乗車で、仲よく電車通学した間柄です。
その彼からのお答えを、再録すれば……。
「私なりの解釈では、温暖化と言っても、地球全体が同時に温暖化するのでなく、地域によって程度の差が生じ、温かい気団と冷涼な気団の温度差が現在より激しくなることが予想されていています。温度差が気流を動かすエネルギー源になりますから、急発達する低気圧が増えるとか、激しい上昇気流を発生することが多くなるなど、災害につながる気象現象が増える可能性が大きいと思います。局地的豪雨・豪雪などが増えると予想されています。 年末寒波が予想されています。できるだけ、穏やかに新しい年が迎えられますよう、お祈りしております」
なるほど、そうなんですね。温暖化で気温の差が生じ、その温度差が気流を動かして、低気圧が急発達したり、激しい上昇気流が発生して、災害につながる恐れがあるんですね。 納得です。
「なごり雪」は「♪春が来て君はきれいになったー」と続く初春の歌ですが、温暖化時代では季節外れの雪どころか、「♪東京で見る雪はもっと降りそうと」などに変えなくては……と作詞作曲の伊勢正三さんに言わなくちゃ、なんてね。
それはさておき、せっかくの台風13号さんのアドバイス。年末寒波が予想されているようですから、お互い気を付けましょうね。
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