No.2328 平安人と星 投稿者:木器 投稿日:2024年12月15日 (日) 15時20分 [ 返信] |
毎回、平岩さんのトップページには感心させられますが、今回はまたちょっと趣の変わった深みのあるページでした。
それにしても平安人って、みんなこんなによく星を見ていたんでしょうか。 すばるなんて現代のわれわれは、それと言われて注意して見ないと発見できません。
ま、現代より空は澄んでいたでしょうし、星の光を邪魔する余計な灯りも少なかったでしょう。 それに夜になると、テレビやスマホ、パソコンのように眺めるものとてない暗闇の生活ですから、勢い空のドラマに目が行ったとも思われます。
まえにも触れましたが、次の歌など、月見や花見より「星見」に意味や興趣を感じたらしい平安人の姿が浮かんできて驚かされました。
「月をこそ眺め慣れしか星の夜の深きあはれを今宵知りぬる」 (建礼門院右京大夫『建礼門院右京大夫集』)
千年の隔たりと時間の経過の中で、人間を取り巻く文明の姿は様変わりしていますが、その心の中身は、進歩するどころか退化してしてしまっていますよね。
小泉先生の話を聞いていても、戦争をなくすにはもっと農業を一生懸命やればいい、と思えてきます。 もっと言えば、夜になったら星を眺めて暮らす「貧しさ」を世界中の人がよしとするなら、戦争は起きないということではないでしょうか。
だけど、この「貧しさ」が嫌なんですよね、きっと、人類は……。
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