No.2279 出版氷河期の冒険者 投稿者: 木器 投稿日:2024年11月30日 (土) 13時42分 [ 返信] |
紙の本が売れなくなって久しい昨今、本屋は国のお助けがなくては続かず、版元も倒産や撤退の話こそあれ、新しい紙出版の企てなど狂気の沙汰と思っていました。
ところが、その狂気の沙汰を、白ヤギさんからお手紙着いたら読まずに食べてしまうほど紙好きのヤギさんに託して「GOAT」という小説の新雑誌で、敢えてやってしまう会社があるとは、もうびっくり仰天です。
小学館の新雑誌「GOAT」創刊号が発売されました。定価税込み510円で510ページを超える熱さ、おっと厚さですが、その厚さ以上に「クソッ紙出版が廃れてなるか!」という熱さを感じます。
その熱さが、どれくらい内容に反映しているか、まだ読み始めたばかりですが、一つだけ巻末に別綴じで小さい原稿用紙に刷られた短編「ヤギと七枚」(写真参照)がしゃれています。 そうです。「オオカミと七匹の子ヤギ」のヤギが、今度は原稿用紙七枚を食べてしまうという、紙にとってはコワーい役で登場する出版受難ストーリーです。
さて、この物語の結末とともに、この雑誌、そして風前の灯の出版界の将来はどうなるか……。 少なくともしばらくの間、このヤギ(GOAT)さんの行く末を見届けたいと思います。
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