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今日の誕生花――12月17日 サクララン


今日の誕生花――12月18日 セージ



写真:「深まる冬景色・飯田」(平岩祥平・木器)

「丘の上の街風景」(12/17撮影)








風越山に雪(12/15朝)




中央アルプス、空木岳方面を望む。(豊丘村・高台で撮影)


恵那山の雪景色(12/06)


天竜川付近の夕暮れ(2025年晩夏)



◆12~1月の壁紙カレンダー◆

(このカレンダーをPCのデスクトップ壁紙として使うには画面を右クリック、
「名前を付けて画像を保存」を選んでPCの任意の場所に保存し、
保存されたファイルをまた右クリックして「デスクトップの背景として設定」をクリックする)

♪「八十路のデュエット」――ル・クプル・コーノ
♪クシコスポスト、♪トルコマーチ、♪荒城の月
♪「八十路のデュエット」2――ル・クプル・コーノ
♪ムーン・リバー、♪埴生の宿、♪旅愁
(上の下線部分をクリックしてください)

◆「日本最大の谷」=2大アルプスに挟まれた「伊那谷」◆

(写真上「中央アルプス」:柏雀。写真下「南アルプス」中「伊那谷・天竜峡」:平岩祥平)

熊伏山上空5000mから見た伊那谷のカシミール画像(柏雀)





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No.2260 藤沢周平作品の映画化ハテナ 12 投稿者:木器   投稿日:2024年11月27日 (水) 15時26分 [返信]

 しかし同僚の調査の結果は、島村の働きを示す事実はなく、藩主の言葉が決定的だったことが判明する。
 これを聞いて新之丞は、島村に決闘を申し込んだ。

 盲目ながら、かすかな気配さえ逃さない新之丞の剣に攻められ、島村は気配を消そうと高い柵に上った。
 消えた気配を探る新之丞の上から落ちてきた島村の剣を、羽虫で鍛えた新之丞の感覚は逃さなかった。
 あわやという一瞬、かつて道場主が伝えようとした秘剣・谺返しかと思える新之丞の剣が反応し、見事島村を討ち果たした。
 
 家中のものは誰も盲目の新之丞が島村を倒したとも思わず、何ごともなくなく過ぎる日々のなかで、新之丞は徳平の勧めで女中を雇うことにした。
 やってきた「ちよ」という名の下女は、無口で新之丞に近づこうとはしなかった。

 しかし、その女の作る汁の味、おかずの味付け、飯の炊き上がりで、それが離縁した加世であることに新之丞はすぐに気づいた。しかし、そのことを加世にも徳平にも言わなかった。

 めったに新之丞に近づこうとせず、台所に篭る加世に、ある日、新之丞は茶をくれと言った。
 そして、「今夜は蕨たたきか。去年の蕨もうまかった。食い物はやはりそなたに限る。徳平の手料理はかなわん」という新之丞の言葉を聞いて、加世は一瞬石になった。

「どうした? しばらく家を留守にしている間に舌をなくしたか」と新之丞が問いかけると、不意に加世が逃げ、台所の戸が閉まったと思うまもなく、振り絞るような泣き声が聞こえた。

 縁先から吹き込む風は、若葉の匂いを運び、徳平は家の横で薪を割っているらしく、その音と時おりくしゃみの音が聞こえ、加世の泣き声は号泣に変わった。――



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