No.2114 今年の川﨑「勝利の呪文」 投稿者:木器 投稿日:2024年10月02日 (水) 15時54分 [ 返信] |
今年になってからのJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のツアートーナメント記録を見たら、10月初めの時点で全29戦中、川﨑春花は3回優勝しています。(22年の日本女子プロ優勝の後、1勝しているので合計5勝)
中でも7月18日~7月21日の「大東建託・いい部屋ネットレディ」では、なんと28アンダー(260)で回り、まえにも上げた「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」に続く2戦連続Vをとげました。
しかもこの記録は、従来のJLPGAツアー4日間(72ホール)最少ストローク記録の24アンダー(264)を大幅に更新した新記録でしたから、これが従来の5つの優勝の中でも成績としては最高だったでしょう。
JLPGAのホームページでの記事によると、この強さは自分との戦いをうまくこなす呪文と、京女らしいはんなりとした性格によるものかもしれません。 記者・宮脇広久さんの書いた記事にこうありました。
――「これまではいい位置にいても、スコアを気にして崩れてしまう試合が結構多かったです。今はプレー中も頭の中で『目の前に集中、目の前に集中』、『自分との勝負、自分との勝負』と繰り返しています」と明かす。実は頭の中だけでなく、「(口に出して)ぶつぶつ言うこともあります」。
そのせいだろうか。ロングパットを決めても、派手なガッツポーズを繰り出すようなことはなく、ニッコリと微笑むくらい。18番でウイニングパットを決めた時も、右手でキャップのつばを触り、ギャラリーに感謝の気持ちを示しただけ。感情の起伏を見せなかった。
今大会で川﨑のキャディーバッグを担いだのは、男子プロの小平智、片山晋吾、女子では1997、98年JLPGA賞金女王の福嶋晃子らとタッグを組んできたベテランのプロキャディー、大溝雅教氏だった。男女ツアーで計33勝目となった大溝氏は「彼女(川﨑)のすごいところは、すっとぼけているところです。いいえ、決して冗談ではなく、僕はいろいろな選手に『さらっとやって、さらっと終われ』と言ってきました。彼女はそれができている。そして僕は隣でオヤジギャグを言って和ませていただけです」と証言した。平常心が強みというわけか。
最少ストローク記録更新にも、川﨑は「ね?うれしいです」とまるで他人事のよう。そして「山下美夢有さん、三ヶ島かなさんが一緒に回ってくださって、お2人のゴルフが素晴らしかったからだと思います」と先輩に感謝した。京都の女性らしい、はんなりとした笑顔が浮かんだ。――
あと今年はJLPGAのツアーだけでも8戦ありますから、まだまだ期待できると思います。
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