No.1644 教と学の違い 投稿者:木器 投稿日:2024年01月23日 (火) 14時12分 [ 返信] |
新聞の歌壇、もう二つ面白いのがありました。 いずれも俵万智選です。
*「教わる」にひそむ「子」の字は窮屈で「学ぶ」にひそむ「子」は健やかで(上尾市 関根裕治) 【評】確かに!と発見にうなりつつ、教育や学びへの哲学というものまでも感じさせられる。
*いつぞやはお世話になりと言われてもそのいつぞやは一体いつぞや(守口市 小杉なんぎん)
上の歌は着眼が面白いですが、最後のところ「健やか」より「伸びやか」のほうがいいのでは? 「教」の字の「子」の窮屈さに対して、「学」のほうが、冠の下、建物の中とはいえ、伸びやかに手足を伸ばしているような気がしますので……。
それと下の歌、三五会などで会った仲間から、「このまえは愉快だったな~」と言われて、はて?と思うこともあり、下の歌はこう変えると実感がわきます。
*このまえは愉快だったと言われてもそのこのまえはいつのまえぞや
そういえば先週も、替え句しやすい俳句がありましたね。
*だとしてもそれはそれとし日向ぼこ(南九州市 日笠こうじ、高野ムツオ選)
これは「日向ぼこ」のところに何でも入れて楽しむことができます。 *だとしてもそれはそれとしまず一献 *だとしてもそれはそれとし鮟鱇鍋 *だとしてもそれはそれとし歌い行こ
この日曜日、久しぶりにアキ・カウリスマキの映画『枯れ葉』を見てきたのですが、その映画館で『カラオケ行こ!』というヤクザと高校合唱部の映画がかかっていて、これも見たくなってしまいました。
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