No.1642 ふるさと鑑賞会 投稿者:木器 投稿日:2024年01月23日 (火) 10時03分 [ 返信] |
今週の新聞歌壇で気になった1首。
*変わったとあなたは嘆くふるさとを鑑賞会のように歩いて(八王子市 吉村のぞみ) 【評】久々の帰省で故郷の変化に驚く友人か親族か、珍しいものでも見るようなその視線に気づく。変わったのはふるさとを離れたこの人自身かも、と作者は感じたのだろうか。(黒瀬珂瀾選)
小生もかつて田舎に帰るたびに、平岩さんがあちこち案内してくれて、知らなかった、あるいは変わってしまった故郷を見て回りました。 ま、小生の場合、妻が他所の出身なので、平岩さんとしては、そんな彼女にいろいろと飯田のよさを知らせてくれようとしたのかもしれません。ありがたいことですが……。
自分としては、飯田出身者であるというだけで、ろくにその後、取り立てて飯田のために何ができたわけでもなく、まるで異郷人になっている自分に驚きます。 田舎に帰って田舎をあちこち歩いても、「ふるさと鑑賞会」のように、よそ者の視線でしか風物を見ることができなくなっているのかもしれません。
その意味では、この選者の言葉のように、変わったのはふるさとではなく自分のほうということでしょうか。
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