No.1388 動静を知る 投稿者:木器 投稿日:2023年09月04日 (月) 05時12分 [ 返信] |
東京・五反田在住の Go-tanda さん、こと我らが写真師匠・棚田盈人さん(通称ミット)さん、さっそくにお応えいただきありがとうございます。
しかも「おわら風の盆ー和の静」と「ブラジルサンバカーニバルー洋の動」の対比もおもしろいですね。 たちどころに、こうした比較資料が出せるのも、やはり長年の蓄積がある専門家ならではですよね。いつもながら感服です。
これ考えてみると、ブラジルに長くいた柏雀さんは、両方ともよく知っているわけで、動と静の両方をわきまえた、幅広い人間性と活動の理由がよくわかるような気がします。
でも風の盆の「静」の中にも、燃える熱いものがあるようで、NHKの番組の中でゲストが語っていましたが、こうして男女で組んで踊ったのが縁で恋に落ち、結婚した組がいくつもあるそうですね。
もひとつ面白かったのが女性のオビの色です。町ごとに違う着物柄の中で、帯だけは黒に統一されています。 これは、華やかな着物の色を引き立てるためかと思っていましたが、じつは戦後、風の盆を復活させるときに、ものが乏しくて着物の帯がない。しかし喪服の黒帯なら大抵の家にあるだろうというので、いっそ黒の帯に統一してしまおうということになったとか。 ここにも、時代の要請が生み出した思いがけぬ「美の歴史」があるんですね。
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