No.1315 森村先生、ありがとうございました 投稿者:木器 投稿日:2023年07月26日 (水) 11時05分 [ 返信] |
森村誠一先生について、何といっても最大のご恩は、拙著『老舗の教科書 ~養命酒はなぜ四〇〇年売れ続けるのか』(柳下要司郎著、大和書房刊)の原稿に目を通してくださり、推薦文を書いてくださったことです。感謝を込めて、ここに再録させていただきます。 ――「ローマと老舗は一日にして成らず」の典型を示してくれる。どの頁を開いても、長い年月をかけて醸成されたビジネスの知恵がぎっしりと詰まっている。 創業四百年の歴史の厚みが、古酒の中に薬効、味とともに長寿ビジネスの不断の努力と文化となって煮詰められている。 私事であるが、八十九歳で世を去った私の父は養命酒を愛飲していた。いまこの文章も父の指名で書いているような気がする。全身病気の巣であったような父が、晩年「酌み交わす花ある下の養命酒」と詠んだ。養命酒は父の〝遺酒〟である。 森村誠一 ―― 改めて、お引き立てをいただきありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。 
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