No.985 勘違い 投稿者:柏雀 投稿日:2023年03月04日 (土) 21時20分 [ 返信] |
tomoさんの先日の記事にあった地図を眺めているうちに、「Santiago de Compostela」でえらい勘違いをしていたことに気づきました。
恥ずかしながらSantiagoを「San―tiago」と理解していました、このトシまで。
その誤解にも一応の理由はあるんです。ポルトガルあたりに「Tiago」(ティアゴ)という男子名があるんですね。だからSantiagoは「聖ティアゴ」だと。
一方、Santiagoはイエスの12使徒の一人「聖ヤコブ」を指すということは知っていました。だから「聖ティアゴ」=「聖ヤコブ」かなと。
そうなると、どのような音韻法則で「ヤコブ」が「ティアゴ」に訛るのか?とつまらないことに長い間悩んでいたんです。
ところが、聖ヤコブは、元々ラテン語で「Sanctus Iacobus」だった。
これが、サンティアゴ・デ・コンポステラが所在するガリシア風に訛って「Santiago」になったのだと。
とするとSantiagoは「Sant―iago」と理解すべきもののようなんですね。 「iago」はもちろんん「Iacobus」。(因みに、Iacobusは英国では「James」、フランスでは「Jacques」と訛ったようです。)
ついでながら、「Compostela」の語源は、通説ではラテン語の「Campus Stellae」(星の平原)だとされているようです。
「エルサレムで殉教した聖ヤコブの遺体はガリシアまで運ばれて埋葬された。813年、現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラで隠者ベラギウスは天使によってヤコブの墓があることを告げられた。司教と信者は星の光に導かれてヤコブの墓を発見し、そこに聖堂を建てた・・・云々」といった伝説があるようで、「星の平原」説は都合がいいですね。情に訴えますから。
ですが、言語学的には「Campus Stellae」が「Compostela」に変化することはないとされているようです。
もう一つの説は、ラテン語のComposita Tella(よく整えられた土地/きれいな土地)(墓地を指す婉曲表現)が語源だとしているようです。
以上、どうでもいいオタク的記事ですいません。・・・今日はひまだったから。
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