No.593 ワイカ栽培 投稿者:木器 投稿日:2022年09月26日 (月) 10時10分 [ 返信] |
平岩さんのご指示で、実際の栽培者に聞いたほうが早いというので、松川町のライラック農園を経営する、私の姪に聞いてみました。 もちろん地元の皆さんは先刻ご承知のことばかりでしょうが、私の勉強と再確認のために聞いた内容を書いておきます。 「ワイカ」とは漢字で書けば「矮化」、「小さくすること」ですが、難しい漢字は避けて「ワイ化」とか「ワイカ」というようです。
ワイ化栽培というのは昔ながらの大きな樹ではなく、大きくならない性質の台木にフジなどの品種を接ぎ木してあります。 70センチから1メートルの間隔で植えて垣根のように仕立てるのを新ワイ化栽培とか高密植栽培といいます。 鉄パイプとワイヤーで棚を作り支柱で支えてありますが、風を受けやすいのが難点です。今回の台風14号では、ご近所で棚ごと倒れて収穫間近の400本の木がダメになるという大きな被害がありました。
ワイ化栽培の技術自体は40年前くらいからありましたが、改良した新ワイ化とか高密植とかが始まったのはここ10年くらいかな?
ということでした。補足すれば、利点はやはり何より作業の省力化でしょうね。大きな木だと作業には脚立が必要で、とくに高齢者には大変でしょう。 ワイ化だと脚立が必要ないくらい小さく、一本の木からの収量は少なくなるものの、同じ面積に大木の何倍もの本数の木を植えることができ、収穫量は増すことになります。 また、通常の木より3年ほど早く実をつけるようになったりするので、新品種への切り替えも早くできるということもあるようですね。 これに災害や病気に弱いとか、実のなるのが1年おきになったりなどの短所もあるようで、果樹の改良もなかなか難しいものがあるようです。
聞きかじりですので、ぜひご存じの方は訂正や補足をお願いします。
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