No.3003 よくある能のパターン 投稿者:tomo 投稿日:2025年10月08日 (水) 16時10分 [ 返信] |
二つとも登場するのは老夫婦と旅人。しかもその老夫婦は何かの化身だった・・・。
誠に鋭い!全くそのとおりで、能の構成によく出てくるお決りのパターンの一つです。木器さんが書いていた部分は能の前半で、中入をはさんで後半は、西行が訪ねて行った住吉明神の神が宮人(後半のシテ)に乗り移り、西行の和歌の道をたたえて帰ってゆく。そして宮人は元の宮人に戻って幕の中へ消えてゆくという構成です。世阿弥が考え付いた複式夢幻能がこのパターンです。なお、「雨月」は金春禅竹の作ですから室町時代にできた曲と思います。
このようなことは能楽の本を見ると、どれにも書いてあると思いますが、あまり面白くもないので、どこかで能をご覧になるのが一番と思います。東京には沢山の能楽堂がありますので、公演予定を調べ、お気に入りの曲をご覧になったらいかがですか。 有名な先生はお値段も高いので、素人さんの発表会でも有名な先生方が出ている会があったら掘り出し物です(番組の最後に「ご来場歓迎」と書いてあります)。こういうことは五反田の師匠に聞くと一番分かると思います。
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