No.2949 いいですねー、この連鎖! 投稿者:木器 投稿日:2025年08月30日 (土) 13時00分 [ 返信] |
ネットの掲示板をやっていると、この連鎖ほどうれしいものはありませんね。百日紅からするするとすべるようにつながった、柏雀さんと島田坊やさんのお話……。
私も少年時代の夏には、百日紅の思い出があります。 名まえからしても確かに幹はつるつるとして、猿もすべりそうでしたが、我々悪ガキどもは猿より敏捷だったのか、このすべりそうな幹に何度も昇っては、「さるすべらん、さるすべらん」と騒いでいたことを思い出します。
その百日紅があった区(川路村一区)の集会場には、百日紅のほかにも杉が2本、樫の大樹も1本ありました。 杉はダメでしたが、樫のほうは「しがみ登り」というんでしょうか、幹に四肢で抱き着いて登るのに格好な太さで、上の枝の葉の繁みに入ると身を隠すこともできたので、忍者遊びなどもしたものです。
のちに青年時代になってシューベルトの歌曲「菩提樹」を歌うときに、ふとこの樫の木の葉の茂りや幹を思い出していました。 歌のように泉に沿いて茂る樫の木ではありませんでしたが、そしてまだ悪ガキだった木器少年は、その木の陰で甘い夢を見たり、幹に愛の言葉を彫り付けたりすることもなかったのですが、枝はそよぎて語るごとく、たまには帰っておいでよとささやいてくれていたかもしれません。
その集会場には、わずかですが庭があって三角ベースの場所になり、打った球がいい当たりだと、道を越えて隣の田んぼに飛び込んで、稲刈りのときまでボールを取りにいけませんでした。 やっと稲刈りの時期になり、変色したボールを返してもらうときも、軍隊経験のある農家のおじさんだったのか、「ほらそこへ並べ、右から番号!」などと言われ、家の兄弟と友だちで3人しかいないのに、「イチッ、ニッ、サンッ」と番号呼称をしてボールを返してもらったことを懐かしく思い出します。
これも夏の日の少年時代の、百日紅からの連想でした。
|
|