No.2872 桑の実の思い出 投稿者: 木器 投稿日:2025年07月21日 (月) 12時57分 [ 返信] |
まえに平岩さんがアップしてくれた桑の実の写真がありました。(下に再録) 今日の新聞俳壇でトップに選ばれた句が、まさにこの桑の実を詠んだもので、しかも選者が信州人でした。
評の中に「わが信州」と出てくるので、調べてみた結果もついでに引いておきます。
*初恋は紫の恋桑いちご (横浜市 大井みるく)
【評】ムラサキ色の恋。と言えば、わが信州でも馴染(なじ)みの桑の実。戦争で甘い物の少なかった幼いころ、手や口を紫に染めて食べたものだ。
選者で評者は、矢島渚男氏。 ネットで経歴を見たら、以下のとおりでした。 長野県丸子町(現上田市)生まれ。上田松尾高校、九段高校を経て、東京大学文学部国史学科卒業。大江健三郎と同期だった。卒業後は長野県内で歴史の高校教諭となる。(以下略)
この句には、ほんわかした懐かしさを感じさせてもらいましたが、歌壇のほうにはちょっと見過ごしにできない厳しい歌がありました。 世界中に、これと通じるものがあり気になります。
*暗闇を御者なき馬が行くごとし 阿諛追従(あゆついしょう)の群れ引き連れて (横浜市 森秀人)
【評】トランプ大統領のことを歌っている。まことにこの通り。その乱暴さ、粗野さ、こわい者知らずのふるまいに世界中が圧倒されている。まさに暗闇を行く御者なき荒れ馬だ。(小池光選・評)
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