No.2858 非効率の効用 投稿者:木器 投稿日:2025年07月17日 (木) 05時12分 [ 返信] |
以前から感じていたことですが、年を取ると、ものごとの手順を忘れたり、やり直したり、ついでの用事を思い出せなかったりと、動作に無駄が増えてきます。
若いときはこんなではなかった、もっと効率よく動けたのにと、忌々しく思っていましたが、あるときふと、こうして無駄な動作・行動が増えると、動き回る量が増え、期せずしてふだんの運動不足が補えるんではないか、と思い至りました。
つまり、年寄りには「非効率の効用」というものがある。 だから、物忘れやさがしものなど動作の無駄は、嘆くことはない、むしろ喜んでその無駄を受け入れることである、それによって不足しがちな運動や動作の量を増やせるという、これは自然の摂理ではないかと、大発見をした次第。
なんて大袈裟ですが、島田坊やさんの傑作川柳の中で、とくに「万歩計半分以上は探し物」に共感。まさにこれはいま書いた「非効率の効用」の如実な一例ですよね。 そんなわけで、最近はいろいろ用事を忘れてやり直したり、探し物に時間を費やしたりして文句を言われても、うん、これは「非効率の効用」で、運動不足を補い、体や頭の活性化に役立つんだと言い返しています。
|
|