No.278 テレビに感謝! 投稿者:木器 投稿日:2022年05月06日 (金) 00時53分 [ 返信] |
とかくいろいろ批判の対象にもなるテレビですが、この二つのドラマは、ほんと「テレビさんありがとう!」と言いたくなりました。
一つはまえにも書いた『しずかちゃんとパパ』。先日最終回を迎えましたが、ほんといいドラマだったと思います。 生まれつき耳の聞こえない両親から生まれたしずかちゃんのことを、この両親は、生まれた直後、手話でこう言い交わします。 「この子、耳が聞こえるみたい。かわいそうだね」 この子は、自分たちの知らない世界を知らなくてはならない、と前途を案じたのでした。これに限らずこのドラマは、立場を変えて見るとそうなるんだと、感心させられる場面がいくつもありました。
もう一つはこれもすでに終わって、新しいドラマに切り替わっていますが、いわゆる「かむかむロス」まで生んでいるという前期朝ドラ『カムカムエヴリバディ』です。4日に3時間かけて全編のダイジェストをやっていましたが、長いなーと思いながらつい見てしまいました。 残念! あの場面がなかったなー、見たかったなーという場面が多かったのは、やはり最初の1時間、安子編でした。とくに戦後の焼け跡で老舗の和菓子屋を再建しようとしていた安子の父が、饅頭を盗みに来た浮浪児の少年に「これを売ってきたら売り上げを半分あげる」とたくさんの饅頭を預けたシーンは、もう一度見たかったと思います。 日が暮れても少年は帰らず、待っていた父は心臓発作で倒れてしまいます。そこに少年が戻り、結局、父はこの少年に看取られて死んでいくのです。この少年がドラマの終盤、関東で和菓子屋になって出てくるというおまけもありました。
いずれもNHKの作品で、某公共放送などと揶揄されることもありますが、さすがによく練られた脚本で得がたいドラマ体験をさせてもらったと思います。消してしまいたくなるニュースやバラエティばかりのテレビですが、今度ばかりは感謝しました。
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