No.2513 大馬鹿の繰り返し 投稿者: 木器 投稿日:2025年02月08日 (土) 15時14分 [ 返信] |
熊文さん、拙稿をお読みいただきありがとうございます。 そうなんですよ、近くに憧れのギタリスト小原聖子さんが住んでいるなんて、もう20年来の夢がかなうとばかり熱病にかかったようになってしまいました。
なんてオーバーか(大馬鹿、コーメイさんの借用)、いや大馬鹿以上になって、ことあるごとに彼女のもとに通いました。
彼女は二つ年下でしたが、デビュー当時の可愛らしさも衰えず、これがあの巨匠ナルシソ・イェペスに連れられてスペインに渡り、大変な弾き手になって帰ってきていたのでした。
熊文さんも行ってくれた彼女の家でのホームコンサートでは、演奏が終わると飲み会になり、畏れながら彼女の手と自分の手を合わせて大きさを比べてもらったこともあります。
驚くべきことに、彼女の指は私のより1センチ近く短いのです。しかし彼女はそのことを、「ハンデではあるけれど、そのハンデを超える工夫を面白がってしているうちに、手が大きかったらできない弾き方が見つかったりして楽しかった」とのたまいます。
弟子になった私の娘が、スペインに連れて行ってもらって闘牛を見たときなど、牛が血だらけで死ぬ場面に娘が目をふさいだら、聖子さんは、「私なんか牛ではなく闘牛士が死ぬ場面を何度も見た」と仰ったそうです。
やはり可愛らしい顔をしてタダモノではありません。だからこそ、ここまで日本のギター界を引っ張ってこられたということでしょうね。
私にとってのマドンナでありながらすごい、そんな思いがあって、ついついオーバーか(またも大馬鹿)と思いながらも、書かせていただきました。
余談: 熊文さんが書いてくださった「100坪のお屋敷」は、大分広さを増してくれてありますが、先日なにかの用事で近くに行ったとき見たら、その土地は人手に渡ったあと2軒の家が建っていました。 あの時代のバブリーさ、なにもかもオーバーか(さらに大馬鹿)と振り返る自戒が必要だったようです。
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