No.250 バカにできない 投稿者:木器 投稿日:2022年05月01日 (日) 21時33分 [ 返信] |
柏雀さん、ありがとうございます。私もグーグル翻訳は、機械の作業とはいえ、最近バカにできないとは思っていました。 でも、こうして原詩の全体を試してみていただくと、その評価は歴然ですね。音声の文字化システムより精度は高いのではないでしょうか。
おっしゃるように親戚関係にある外国語同士の翻訳なら、精度はもっと高いのでしょうが、まったく系統の違う言語である日本語でここまでできるとは、しかも昔は翻訳ソフトと言えばかなりお金がかかったのに、これだけのものを無料でサービスしてくれるとは、いろいろ問題は抱えながらも、デジタル文化のありがたいところです。
もちろん、文脈上おかしな翻訳もありますが、それはしかたないでしょう。 たとえば「親愛なるメイ」と言っているのは、Mai(5月)を擬人化して lieber Mai などと呼び掛けているので、Mai を人名ととらえ「5月」でなく「メイ」と訳したのでしょう。
柏雀さんご指摘の「趣味の馬」は、Steckenpferdchen のことでしょうが、これがなぜ「趣味」になったかわかりません。Stecken は「棒」、Pferd は「馬」ですから合わせて「竹馬」、「彼女のゲームをフェッチして」もなぜこうなったか、直訳でも「彼女をゲームで楽しませようとしても無駄だ」といった意味だと思います。
「竹馬」Steckenpferdchenの ―chen は、接尾辞で「小さな」ことを指し、上の女の子の名 Lottchen の―chen も「ロッチェン」ではなく、「(小さな)ロッテちゃん」でしょう。 「目隠し鬼とポーン」の「ポーン」もわかりません。「Pfand」のことなら、普通は「担保」ですが、遊びの俗称で「罰ゲーム」のようなもののようです。
あら探しをすればまだまだあるでしょうが、全体の意味を取るのに支障をきたすほどではありません。侮りがたい機械知能で、これならいろいろと利用価値はあると思いました。
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