No.2124 鳥のような人間 投稿者:木器 投稿日:2024年10月08日 (火) 15時39分 [ 返信] |
やりたくて現役をやっているわけではないと言いましたが、これと同じことを動物学者が言っていたことがあります。
たとえば鳥です。鳥は空を飛べていいなー、すいすいと楽しそうだなー、と飛べない人間は思います。「翼をください」とか「小鳥ならば」という歌もあります。
でも、じつは鳥も、必ずしも飛びたくて飛んでいるわけではないのだそうです。 きゃしゃな体で、戦える腕力も脚力もない。そんな体で四方から襲ってくる天敵から逃れ、エサを探さなければ生きていけない。窮余の策で飛び上がり、空中を飛ぶようになったというのです。
だから、たまたま天敵がいない安全な島では、鳥の形をしているが飛べない鳥がいる。いや飛べないのではなく、飛ばない鳥がいる。飛ぶには大変なエネルギーがいる。だから飛ぶ必要がなければ、飛ばないほうがいいというので、飛べない、いや飛ばない鳥ができたのだそうです。
現役人間の中には、必ずしもやりたくて現役をやっているわけでない人間もいる。飛ばない鳥のように、現役でいなくていいのならさっさと現役はやめます、という鳥のような人間(たとえば我輩)もいるということではないでしょうか。
飛ばない鳥のことを、例によって生成AIの Copilot さんに聞いたのが次の引用です。
――鳥が飛ぶ理由については、いくつかの説がありますが、必ずしも「飛びたくて飛んでいる」というわけではないという見解もあります。以下のような理由が挙げられます:
生存のための適応:鳥が飛ぶのは、捕食者から逃れるためや、食べ物を探すためなど、生存に直結する理由が多いです。飛ぶことによって行動範囲が広がり、食料を効率よく見つけることができます。 エネルギー効率:飛ぶことはエネルギーを大量に消費しますが、地上を移動するよりも速く、効率的に移動できるため、結果的にエネルギーの節約になる場合もあります。 環境への適応:特に島嶼部などの環境では、天敵が少ないため飛ぶ必要がなくなり、飛べなくなる鳥もいます。これは、飛ぶことが必ずしも常に有利ではないことを示しています。 このように、鳥が飛ぶ理由は多岐にわたり、必ずしも「飛びたいから飛ぶ」という単純な理由だけではないことがわかります。――
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